彗星の欠片

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1:千鶴 ◆Pz2c:2013/08/28(水) 20:16 ID:sWY


「お前さえいれば何もいらない――」

彗星の欠片のネックレスが導いてくれた実の成る恋。


初恋の相手は生き別れた実の兄でした。

2:千鶴 ◆Pz2c:2013/08/28(水) 22:03 ID:tJg


とある風貌の良い住宅街。
新設された感じの良い家々が少女達の両側に並ぶ。
そんな中、二人の少女はたじろいでいた――

「何処だろここ……」

周りをキョロキョロと見回す姿を見れば迷っていることが分かる。
ほんの一時間前、彼女達がショッピングに行った帰りのこと。
事件は起きていた。

「交通事故……?」

「うん。うちらが帰るはずの道で交通事故があったらしいで」

関西弁訛りのある奇抜な少女"冴木雅"(サエキミヤビ)が爽やかな雰囲気を醸し出す"春野唯"(ハルノユイ)に電光掲示板を指差しながら話す。
雅と同じく、唯も電光掲示板を見れば『交通事故発生』と書かれていた。

「嘘……」

二人が溜め息をつくと雅が「しゃあない。意地でも違う道から行こ」と話を持ち掛ける。

「そうだね……」

持ち掛けられた話に賛成した唯も雅の後を追い、狭い住宅街を通ることにした。
その結果が……
今の状態にあたる。

3:千鶴 ◆Pz2c:2013/08/29(木) 04:32 ID:sWY

彗星の欠片。

何だかお恥ずかしい題名ですね。
一体どんなネックレスなんでしょうか。
色々と想像しながら書いております。
多分ダイヤ型で氷のように透き通っているんでしょうね。

小説板にて
>http://ha10.net/test/i.cgi/novel/1366119839/
「海恋/*」
>http://ha10.net/test/i.cgi/novel/1375641499/
「HunterΩSniper」

雑談・リクエスト等はこちらで
>http://ha10.net/test/i.cgi/frt/1376592692/
「(´∀`)千鶴の小説に来てくれてる人は来てね*゜+。【その他の人もOK】*part2*」

過剰な雑談は禁止致しますのでいつでも気軽にいらしてください。
初の禁断系小説…

綺麗な彗星でも頭に思い浮かべながらどうぞ。

4:千鶴 ◆Pz2c:2013/08/29(木) 15:21 ID:sWY


「うちのせいで……すまん、唯」

深々と頭を45度下げる雅に唯が「いいよ」と両手を胸の前で何回か振る。
――季節は春。
唯にピッタリな、そんな季節。
桜の木の側を通れば、無数の花弁が春風によって吹き舞っていく。
そして、1枚の花弁が唯の透き通った黒髪にひらりと付いたとき、彼が現れた。

「桜の……妖精……」

「妖精……?」

突然現れた彼の名を唯は"桜の妖精"と名付けた。
あまりにも儚い藍色の瞳をし、少し癖っ毛の跳ね上がった黒い髪。
どことなく唯の容姿とそっくりのよう。
数秒間か彼等はただ見つめ合うだけ。
そんな中、彼女がゆっくりと口を開いた。

「日向くん……」

いつもと違った優しい瞳で雅は彼に近付く。
ぶっきらぼうな口調も穏やかに、朱色に輝く瞳には今にもこぼれそうな涙が溢れている。
そして彼も雅に惹き付けられるように目を瞬かせた。
一瞬忘れかけていた唯の存在を頭に入れた雅は呟く。
「うちの大切な人やねん――」と。

5:千鶴 ◆Pz2c:2013/08/29(木) 23:09 ID:tJg


「雅の大切な人……」

彼を見れば分かる通り、明らかに二人よりも年上だ。
クールな表情の上、スラッとした長身男子。
唯と彼の間では何かが引き繋いでいた。

「日向君、あのな……」

迷子中の中から助けを求めようと、雅が日向に全てを話した。
すると日向は落ち着いた口調で「付いてこい」と二人に指示をする。
その後ろ姿は唯の見覚えのある人物の面影が隠されていた。
例え幻覚だとしても唯にとってはどこか懐かしさを身に感じていた。

「うわ……綺麗……」

着いた場所はネオンでいっぱいの夜の街。
涼しげな風が三人の服と肌を通過していく。

「ここまで来れば大丈夫だ。このままずっと左に進むといい」

少し暗い通りだが、明かりの灯った蛍光灯が一つ。
近くの川を照らすほどの明かりだ。
これ一つあれば問題ないだろう。

「ありがとうな」

最後に雅は堂々と唯の目の前で日向の唇に触れた。
そのまま日向は「あぁ」と微笑まずに告げるが、雅が前に進んだ時……

「お前は俺に似ている……」

この一言を発し、雅のことなど忘れて我がままに唯の唇に触れた。
一切躊躇わずに。


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