―崩壊キラーズ―

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1:匿名さん:2013/08/30(金) 15:53 ID:6ck

俺の名前は太郎。今、夏休みの宿題を片付けている最中だ。
今日は夏休みの最終日だというのに、休み中遊びほうけていたせいで、大量にたまっている。
こんな状況なのに、頭の中にはあの人の顔が浮かぶ・・・。

そう、俺はあの人に恋をしている。
どうにかあの人と仲良くなりたいが、話しかけようとすると、顔がまるで発火したかのように熱く、真っ赤になってしまい、まともに話せないのだ。
俺はどうしたらいいのだろう・・・。

その時、俺の頭にはあるアイデアが浮かんでいた。
そうだ、図書館行こう。
俺は残った宿題をほっぽり、急いで図書館へ向かった。

「これだ!」
俺は、お目当ての本を見つけると歓喜の声を上げた。
周りの客共が一斉にこちらを睨みつけていたが、そんな事に構っている暇はない。
貸し出しのための受付を済ませると、俺はそそくさと家へ帰った。


俺が借りてきたのは『恋愛必勝』という本だ。
机に置くとドスン・・・という音がした。かなりの厚さだ。最初からきちんと読んでいたら、何日もかかってしまうだろう。
俺には残された時間がない。分厚い本のページをペラペラとめくり、自分に合う方法を探すことにした。

「これだ!」
100ページほどめくった時目に留まった作戦。
これなら俺にも出来そうだ。
俺は化粧を済ませると、あの人の家へ向かった。


ピンポーン!!
「はーい!」
あの人の声だ。胸が弾む。
ガチャ。ドアが開き、あの人の顔が見えた。
いつもなら、ここで顔が大爆発を起こしている。だが今日の俺は一味違う。
『恋愛必勝』の力を得た俺は、この程度では動じないのだ。
「太郎じゃん。どうしたの」
彼は、意外な客だとでも言いたげな顔でそう言った。
無理もない。実際に話したのは、数えるほどしかないのだ。
だが、目の前でそんな顔をされてしまうと、さすがに少しショックだ。
しかし今日の俺は、この程度ではひるまない。
「どうも。実は貴方のことが好きでした。結婚を前提にお付き合いを・・・」
俺はポーズをキめながら、大胆な告白をした。


「・・・・・・」


長い沈黙。
結局、その沈黙が破られる事は無く、無慈悲にドアは閉じられた。
・・・・・・せめて返事くらいはしてほしかった。
俺の恋が終わった瞬間だった・・・・・・。
俺は泣いた
エンド


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