超能力レジスタンス

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1:B9:2013/09/14(土) 20:47 ID:Wws

これは、5人のテロリストの戦いの物語・・・

2:B9:2013/09/14(土) 20:51 ID:Wws

『侵入者です、侵入者です、直ちに確保してください』

時和財閥が提携する研究施設に、けたたましいサイレンの音が鳴り響いていた。
非常灯で赤く照らされた情報処理室。
多くのパソコンや資料が置いてあるその部屋で、十数人の警備員が2人の侵入者を取り囲んで銃を突きつけていた。

「あらあらあら、せっかく重要な資料を盗むところまでは成功したのに・・・・・・」

侵入者の1人である、灰色のパーカー姿の青年、甲斐(かい)がペラペラと喋り出す。
武装した警備員に囲まれているにも関わらず、甲斐には緊張感がまるで無かった。

3:B9:2013/09/14(土) 20:59 ID:Wws

「甲斐さんが感知レーザーを一箇所確認し忘れてたから見つかっちゃったんじゃないですか」

もう1人の侵入者の、青年よりちょっと幼い古賀(こが)という黒髪の女性が口を尖らせる。
また、古賀からも甲斐と同じく余裕のある態度が感じられた。

「さっさと投降しろ! さもなくば撃つぞ!!」

1人の警備員が甲斐と古賀に向かって声を張り上げる。
甲斐は「あらあらあら」と女々しく笑うのみだったが、古賀は少し真面目な表情になった。

「甲斐さん、どうします?」

古賀は小声で甲斐に尋ねる。

「うーん、ゴリ押し」
「えええ!?」

古賀が驚きの声を上げたと同時に、警備員たちが一斉に押し寄せてきた。

4:B9:2013/09/14(土) 21:15 ID:Wws

甲斐は古賀の一歩前へ歩み出て、天井の非常灯に手をかざす。

W光線操作W

突如、非常灯の赤々とした光が甲斐の手のひらに集中した。

「光が、集まって・・・!!?」
「構わん! 突っ込め!!」

警備員たちと甲斐の距離はあと2メートル。
警備員たちも侵入者を捕らえられると確信したその時、甲斐の手のひらに集まった赤い光がおよそ30本に分離した。
そして、分離した光線はそれぞれ警備員たちの両目へと直進し、角膜を貫く。
強烈な目くらましを受け、警備員たちは目を押さえてしゃがみ込んだ。

5:B9:2013/09/15(日) 08:36 ID:BIY

「目が見えない!!どうなってるんだ!!?」

実は、甲斐は超能力者だった。
目に見える光、目に見えない光のどちらでも関係無く操作する事ができる能力『光線操作』だ。
半径10メートル以内の光しか操ることは出来ないが、それでも非常灯の光を密集させた光線は、警備員たちの目を一時的に眩ますには十分の光量があった。

「古賀ちゃん、逃げよう」
「あっ、はい!」

警備員たちを抜け、2人は情報処理室前の通路に出る。
超有名な財閥が提携する研究所なだけあって、通路なども無機質で近未来的な趣向が凝らしてあった。

6:B9:2013/09/15(日) 18:15 ID:BIY

出口へと向かう通路を走りながら、甲斐がポケットから黒いUSBメモリを取り出した。

「これ、かなりの収穫だよねぇ。 情報処理室のパソコンでチラ見した感じだと、どうやら地方にある研究施設のリストみたいだ」
「分かりましたから、今は逃げることに集中してください」
「あらあらあら、ごめんねぇ」

甲斐がニヤニヤしながらUSBメモリをポケットにしまう。
古賀は「カブト虫を取った小学生かよ」と突っ込みたくなったが、理性が働いてなんとか我慢した。

「侵入者はこの辺りだ! くまなく探せよ!!」

通路の向こう側から警備員の声が聞こえる。
走っていた甲斐と古賀は立ち止まった。
警備員たちは少なくとも5人は居るだろう。


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