リプレイ

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1:iwasawa:2013/09/15(日) 15:43 ID:qLA

初めての魔法系です!

初心者なのでお気に召さないところもあるかと思いますが、暖かい目をよろしくおねがいします…

2:iwasawa:2013/09/15(日) 15:54 ID:qLA

「人間界に行くにはどうすりゃいいわけ?」
私は先生に詰め寄った。
「お、おい。レイナ。ちょっとさがれ。」
「だぁかぁら、セルフ先生!」
「こらこら、ここ、職員室だぞ。」
「いいじゃん!教えてよ!私長年の夢なのーっ。」
まわりからの先生の視線が厳しい。
でもそんなことより、早く人間界に行きたいのっ!
もう14才だもん。
一応人間界に行ける年は満たしてるもん!
「ねぇ、教えてー!」
セルフ先生ははぁ、とため息をつき、私の肩に手をおいてきた。
「レイナ。どうして今、そんなに人間界に行きたいって言い出したんだ?」

3:iwasawa:2013/09/15(日) 16:13 ID:qLA

「いや、さぁ。」
「なんだ?」
先生ったらいつもちょけてばかりいる私がシュンとしてるのがおかしいみたいにイタズラっ子みたいな顔をする。
つくづくムカつく奴。
「いやぁ、実はさ。来月ね、キロちゃんが人間界いくの。だからさぁ、一緒に行きたいなぁ、なんて。」
「キロって…え、クラスの?同級生だろ?クラスメートだろ?」
「うん。セルフ先生の生徒だよ。」
「なんで行きたいんだ?」
「だって、クールで頭もいいし、かっこいいんだもん。」
キロちゃんは女子の憧れの的。
仲良くなりたいのよねー。
「でも一緒にいたらリプレイが半分になっちまうんだぞ?お前はいいかもしれないがよ、キロが許すかよ?」
「そこは…ね。置いとこうよ。」
「でも今まで人間界行った奴らの中で二人で行ったなんて初だぞ?」
「だって。」
「だいたい人間界行けるのは成績優秀者だけ。お前が行けるのか?」
え?
成績優秀者しか行けないの!?

4:iwasawa:2013/09/15(日) 16:59 ID:qLA

「成績優秀者って…。」
「毎月あるテストで魔法実技、ペーパー、ルセールの三教科がすべて80点以上。今月のテストでやらなきゃ行けないってわけだ。」
そ、そんな。
実技は得意だけど、ペーパーとルセールは無理…。
あ、ルセールってのは一立方メートルのせまい個室で十分間ピタッと止まっとくの。いろんな基準があるんだけどこれが厳しくて厳しくて…。
しかも、このテストで最下位とると、退学だよ!そのかわりその月から入ろうと思っている魔女たちの中で一番の成績優秀者が入学。
私は毎年の希望者のなかで成績が悪すぎない人が入れる一番楽に入れる方法で入学したんだけど。ま、おいとこ。
「じゃあテストまでもう一週間もないよね?勉強してくる!」
「待て。成績優秀者でもその中で人間界に行く希望者がいれば、くじ引きだぞ。」
「運はいいから!」
私は職員室の扉をガラガラと開け、走りでた。
廊下は床も壁もレンガ。
窓も明かりもなくてロウソクだけ。ほぼ真っ暗。
腕時計を見ると、あ、5:00。まだみんな寝てるかな。ってかまわりの先生の視線が厳しかったのは、まだ起床時間じゃないからか。
寝るのは授業中でいいからいつも寝てないけど、賢くなるには睡眠も大事かなぁ。
寮に戻ろ!

5:iwasawa:2013/09/15(日) 20:22 ID:qLA

「レイナちゃん、どうだった?」
ルームメイトのキサラが眠い顔でベッドから起き上がった。
「あれ、起こしちゃった?ごめん。」
小声で言うと、優しいキサラはううんと首をふった。暗闇だからよくわかんないんだけどね。
「全然。」
「キサラ、どうだったって?」
「人間界行けそう?」
「え、知ってたの?」
「うん。ブツブツ言ってたもん。」
やっぱり優しいなぁキサラは。ちゃんと見てくれてる。
「成績優秀者だってさ。だからしっかり勉強しなきゃね!キロちゃんと行くんだもん!」
少し声が出てしまった。
あわてて口を押さえ、二人目のルームメイト、メイリンを見た。よかった、ちゃんと寝てた。
メイリンは負けず嫌いで誰にでもライバル心を燃やす。
だから人間界に行きたい私もライバルってわけだ。
「がんばってね!」
「うん、ありがとキサラ。」

6:iwasawa:2013/09/15(日) 20:43 ID:qLA

目がつぶってても痛い。
あ、朝かぁ…。
「…ヤン…ス…カルハ…。」
ん?
ブツブツ聞こえる。
この声は…。
メイリン!朝から魔法の練習か!
すっごいなぁ…って、私もがんばらなきゃ!そっと布団の中で腕時計を見る。朝の5:00。起床までまだ一時間もある。
「セリカールンド!」
メイリンが叫んだ途端、私の体が動かなくなった。
目も開けられない。
声も出ない。
「聞いたから。あんたも人間界行こうとしてるんだってね。」
うっわ、やっかい。
「今に見てなさい。私がとってみせるから。あんたなんかが人間界に行けるわけないじゃない。」
「キロちゃんと行くんだもんねーだ。」
「キロだって負かしてやるわ。人間界にはいけても、その後は私が一番になってみせる。」
あー、もうめんどくさい…。
「お互いがんばろ、ね?」
丸く収まるかと思ったんだけどなぁ。
「なにを偉そうに!そういうところが嫌いなのよ!」
「メイリンちゃん。どうしたの?」
「ファラン…。」
三人めのルームメイト、ファラン。
可愛くて癒し系だ。
まっ、メイリンの唯一のお気に入りってわけ。

7:iwasawa:2013/09/16(月) 13:18 ID:qLA

「喧嘩?」
「あ、ううん。別に。ごめんね起こしちゃって。」
けっ、声がころっと変わったよ。
「んじゃ、ナメないでよ。」
そう言ってメイリンは去って行った。
魔法がまだとけきってないよ。声しか出ないもん。あ、目も開いてるけど。
「う、動けない。」
「きゃっ、大丈夫?レイナちゃん。」
「う、うん。ありがとファラン。寝てて。」
私は笑顔を作って、脱力した。もともと力も入らないんだけどね。
これ、なんの魔法よ?
てか、メイリンはどこへ行ったわけ?自習室?もう開いてるのかな。
あ、動ける。指先がかすかに…。
少し経つと、全身が動けるようになった。
「はーぁ…。メイリン、やっかいだなぁ…。」
起き上がり、部屋を出た。廊下は相変わらず暗い。
「よおーし!」
図書室へ走るぞーっ!

8:iwasawa:2013/09/16(月) 13:30 ID:qLA

『リプレイとは
人間界へ行く魔女のみに授けられる一つの魔術である。
これは人間界において《リプレイ》と二回叫ぶだけで、時が一時間さかのぼり、やり直しができる。
しかし、一度人間界に行くにつき、十回しか使うことができない。
また、ごくまれではあるが、二人で行く際は、十回のリプレイは二人で十回である。つまり、一人が八回使うともう一人は二回しか使えない。
三人以上で行くことは魔法律により罰せられる対象になる。これは、リプレイが平等にならないからである。
リプレイを粗末に使うと、罰せられる対象になることもある。
魔術はすべて、魔界の資源だからである。』
ふーん。
セルフ先生が言ってたリリプレイって、これかぁ。
半分って言ってたけど、私が一度も使わなきゃキロちゃんにはメーワクかかんないってことじゃん。
なら、いいじゃん!
私は図書室の本棚から引っ張り出してきた魔法書のページをめくって行く。

9:iwasawa:2013/09/17(火) 15:39 ID:qLA

『セリナマクとは
人間界において、男性をときめかせる魔術である。
人間界には男性という魔界にはない人間の種がある。魔女とほぼ同じつくりの人間は女性と呼ばれる。
そして、女性と男性がおたがいに《ときめき》あい、結ばれることにより子孫がふえる。
《セリナマク》と叫ぶことにより、半径一メートルにいる男性にときめかせることができる。これは一度人間界へ行くにつき一度しか使えない。
メリットは、その男性にときめいている女性に嫌われる、というものなどがある。
使うには、それなりの覚悟が必要である。』
ときめきってなに?
男性にときめき?
なんのことよ一体?
まっ、いいか。
わかるでしょそのうち…。
「あっ…!」

10:iwasawa:2013/09/20(金) 18:53 ID:qLA

むこうでしゃなりと歩いている女の子はキロちゃんじゃないの!
「キロちゃん!」
小声で呼んだけど気づいてない。
「キーローちゃん!」
やっと振り向いた。うーん、相変わらず凛々しい顔。
きゃあ!
歩み寄ってきた!
「なぁに…。あなた確か…。同じクラスの…。」
「レイナだよ。部屋番号104の!ねぇ、人間界行くんだよね?」
「レイナさんね。そうそう。…ええ。人間界は5回目よ。」
「一人で?」
「もちろん。」
やっぱりなぁ。
でも、二人じゃないから空いてるね、キロちゃんのとなり!
「そっかぁ。いっつも朝早くから図書室来てるの?」
ま、かしこいから来てるとは思うけど。
「いいえ。来てないわ。」
「え、そなの!?」
「何をそんなに驚いているの?今日は人間界の資料を取りにきただけよ。」
「人間界の資料?」

11:iwasawa:2013/09/20(金) 19:16 ID:qLA

「今回はどの国に行こうかとね。」
「国って…アメリカとかフランスとかってやつ?」
「ええ。一回目はカナダ、二回目はケニア、三回目はオーストラリア、四回目はブラジル、五回目はイタリアよ。」
カナダは聞いたことあるけど…。あとは何語?って感じ。
キロちゃんについて行くと、広い図書室のすみに人間界専用コーナーがあった。
「ロシアもいいわね。韓国で辛いものに挑戦しようかしら。」
目がキラキラ。
人間界、楽しいんだろうな。
私も行きたい!
「日本も行きたいわぁ。」
「ニッポン?」
「知らない?医学が発達しているのよ。」
ふーん。
「あ、そう。男性っていうのを知ってるかしら?」
「知ってるよ。」
「セルフ先生っているわよね。その先生、もともと人間だったの。人間の男性だったの。でもね、人間界に来た魔女に恋したわけよ。それで女性になる手術をして、魔界に来た…。あの先生ね、人間なのよ。男性の言葉遣いはセルフ先生のような口調よ。」
はい?
はい?
はい?
いや、セルフ先生は口調が特徴的だとは思ってたけど…。
人間の男性だった?
女性になる手術?
実は人間?
ってことはなんで魔法が使えてんのよ?人間のはずじゃん。
「あ、それとセルフ先生の恋人の魔女が亡くなったの。事故でね。それで魂が先生にうつってるのよ。魔法使えるように。」
こいってなんだろ。
ま、いいか。
ってかもうわけわかんない。セルフ先生が人間だなんて。
「人間が魔界に来ることってできるの?」
「その恋人魔女がかなりの腕の持ち主だったのでしょうね。人間が魔界に来ることは魔法律で禁じられてるけど。」

12:iwasawa:2013/09/22(日) 21:38 ID:qLA

魔法律違反?
「いつ捕まるかわからないのよ。」
そんな。
セルフ先生はムカつくときもあるけど捕まってはほしくないなぁ。
ってかこんなに重要なことをさらっというなんて。かっこいーなぁ。
「キロちゃん?」
「なにかしら。」

13:iwasawa:2013/09/25(水) 21:46 ID:qLA

「ふたりで…、いくってことはない?」
「え?」
「あの…一緒に行きたいの。」
私が勇気をふりしぼって言ったそのとたん!
「はぁっ!?バッカじゃないの?私と、この私と

14:iwasawa:2013/10/03(木) 21:21 ID:qLA

人間界へ行くっていうの!?」
ショック。
ショックで声が出ない。
断られたことじゃない。バカにされたことじゃない。
…キロちゃんこんなこと言うんだってことが。
「…キロちゃん。」
「…あ。ご、ごめんなさい。えっと。あの、実は私、時々いつもとちがう自分になっちゃって。」
しどろもどろのキロちゃん可愛いなぁ。なんだか、お高い感じがなくなってる気がする。
クールはクールだけど。
「ううん。いいのいいの。私も行きたいから、人間界。ねぇ、お願い!一緒に行かない?」
「…いや。リプレイを使える回数が減るじゃない。」
「大丈夫!私使わないから。絶対使わないから。」
少しの間。
「勝手にどうぞ。」
やったあぁあぁ!!
これで…頑張れば…キロちゃんと…。

15:iwasawa:2013/10/05(土) 15:06 ID:qLA

基準魔法は、『ドール・ドール』でしょ。
消しゴム魔法は、『ドール・ツョル』で、『書いたものを消す働き』…。
魔界と、人間界と、地中界と、『天界』!
魔界はふたつあって、ひとつは私たちの住んでるドール魔界。もうひとつはもともとキロちゃんが住んでた『カラル魔界』!
破滅魔法は、『ドール・ゲル』で、『大人しか使えない。子供が使うとかなりの威力になって、町ごと吹き飛ばされちゃうから。』
よし、あと3問だ!
ドールとは、人間界において『人形』という意味。
現在のドール魔界において国王なのは『セルリアンノ・マユカーバー』さん。
最後!
卵が卵において卵になるのを…。
はぃ?
なんですかそれ。あ、あれか!
『生まれし生まれる魔法』!
よっしゃー!!
テスト、終了。

16:iwasawa:2013/10/09(水) 20:33 ID:qLA

なんで?
なんでなのよ?
「ねぇ〜ちょっと〜なんでなのよー!」
「うっさいわね。」
なんで…なんでメイリンと人間界に行くのよ!
キロちゃんと行けないなんてぇー!!
「これならひとりのほうがよかったよ。」
「そんなのテララ先生に言いなさいよ。」
そう。
こうなったのは、学校一こわ〜いテララ先生がいらないことを言ったから。
いや、昨日さ、人間界に行けることになった私が喜んでたんだけど、キロちゃんと行きたいって子がもうひとりいたの。その子がだれか私は知らないんだけど、まぁキロちゃんはもうひとりの子と行くのを決めたわけ。
それで夕方にしょんぼりしてたら、テララ先生が私に言ったの。
「レイナ、メイリンと行ってみては?面白いふたりじゃない。」
テララ先生のいうことに反論なんかできないわけ…。


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