独りぼっちの闘い

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:林檎:2013/09/20(金) 22:45 ID:i2.

+登場人物+

須藤 梨利 -Sudo Riri- ♀
・明るくてクラスの人気者

佐々掘 葵 -Sasahori Aoi- ♀
・内気で無口

鳥居 美砂 -Torii Misa- ♀
・リーダーでお嬢様タイプ

加賀見 英花 -Kagami Eika- ♀
・悪口と愚痴ばかり言う

木津 千秋 -Kizu Chiaki- ♀
・グループで一番、喧嘩が強い

2:林檎:2013/09/20(金) 22:57 ID:i2.

プロローグ

私立國分館中学校。
此処は有名校である。

偏差値70以上で無いと入れない超エリート中学校だ。
でも、真の秘密が國分館には有る。


秘密とは______、





國分館には


"いじめ"が有る




と言うこと_______。

3:林檎:2013/09/20(金) 23:13 ID:i2.

第一章


「ピッチャー第一球、投げましたっ!」


クラス1強い千秋の投げた野球ボールが伏せている彼女の腕に命中した。

「ストライク!」

英花も参加している。


これは、ちょっとした遊びだ。
その名は"いじめ"_____。

美砂の気分でターゲットは代わる。
今は、えーっと確か……。

戸川美保がいじめられている。
美保はひ弱で泣き虫だから気に障るらしい。


「お願い…もう止めて…」
「はぁ?何?聴こえなーい」


美保はもう号泣した。
ケラケラ笑う美砂達。

本当に最低最悪な奴等だ。
まぁ、私も正直美保は嫌いだ。
「大」が付く程ね。


「…はよう…梨利」
「おはよう!葵」


ボソリと挨拶する葵。
彼女は私の唯一の親友だ。
内気で引っ込み思案だが心の綺麗な子だ。

「また…いじめ…?」
「うん、そうみたい」


美保と葵は仲良しだからな……。

「嫌だな…いじめられるの」
「うん、私も」
「もしも……梨利がいじめられたら助けるよ」


葵……!
あんたと言う奴は…!



「うんっ!じゃ私は葵を助ける!」
「ありがと…」


ニコリと微笑む葵の笑顔。

絶対に守るから…葵。













_____しかし、



その姿を


美砂が睨み付けていた……なんて
私達は、知る由も無かったのだ。

4:林檎:2013/09/21(土) 19:23 ID:i2.

ある日、事件は起こった_____。

あっ、葵だ!

「おはよう!」


私は普通通りに挨拶をした。





だが_____、



「……」


葵は、私の横を通り過ぎた。

聴こえなかったのかな?
最初はその程度に思っていた。


昇降口へ向かうとクラスメイトが立ち話をしていた。

「おっはようー!皆!」


でも皆は、逃げる様にその場を離れて行った。
皆まで…どうしたんだろう?


可笑しいなぁ、と思いながらロッカーを開けると_____、


「…!!きゃあ…!!!」


私のロッカーには虫の死骸が入っていた。
嘘!誰がこんな事っ!

良く見ると靴は汚れていて、臭い。



まさか、美砂達の仕業…?


私の手足はブルブル震えていた。
葵も美砂達に脅されたのかも……。

5:林檎:2013/09/21(土) 19:42 ID:i2.

私は、重い足取りで教室へ向かう。
恐い……次は私が標的だなんて……。


恐る恐る震える手で教室のドアを開ける。


ガラッ…


私が入った途端、皆シーーンとなった。
冷たい雰囲気が流れる。

私が歩くと周りに居た子達は避ける。

部活で一緒の絵里も。
同じ班の結衣も。

勿論、親友の葵も_______。


「皆…?何で避けるの?」


質問しても皆目を伏せている。
葵も私の顔を見て目を反らした。

そんな……。


「教えてあげましょうか?皆、避ける理由」


この偉そうで上品な言葉遣いは……。


「美砂!」



美砂だった。


「それはね…貴方がいじめられてるからよ」
「……」
「あら…驚きの余り声が出ないとか?」


美砂は嘲笑う様にクスッと笑う。
その微笑みが腹立たしく思う。


「何で…私なの?私、美砂に何かした…?!」


私は、美砂にすがる。
でも千秋に倒されてしまった。


「それは、気紛れよ気紛れ」
「は…?」


大きい溜息を付きながら話す美砂。


「だって私達がいじめてた美保が転校したからさ」

美保が転校…?!!
嘘でしょ?


でも、標的とされた子は次々と、自殺や転校をしている。

美保も耐えられ無かったのか……。


「だから、私より人気者の梨利を標的にしたって訳よ」


何それ……。
気紛れとか……。

      ・・・・・・
その気紛れが私の大切な人を自殺に追い込んだのに…!


「ふざけ無いで!!あんたの気紛れで十人以上も被害に逢ってるのに!!!」


本当に最低…!!


「ふーん…ならあんたも自殺に追い込んでやるわよ…?死んだあの子見たいにね」
「…!!!」



自殺に追い込んでやる…?
上等だよ。



「やって見なよ!あんたがどれだけクズか思い知らせてあげる!!」










____こうして地獄のゲームが幕を開ける。

6:林檎:2013/09/21(土) 19:55 ID:i2.

早速、いじめが始まった。

次の日学校へ向かうと_____。




靴は、トイレに隠されて。
机には無数の落書き。
私が失敗した事を嘲笑ったり……。



とにかく幼稚な行動ばかり美砂はしている。
全く私は気にしなかった……のは嘘。


本当は胸が締め付けられる程苦しい。
でも無理に我慢する。


決めたもの。


"あの子"の為に私は生き延びるって_____。























そうだよね_____、














"梨帆"_____。

7:林檎:2013/09/21(土) 20:25 ID:i2.



       *


「ただいま」


シーーン……


また留守か……。
最近いつもこうだ。

お母さんは、毎日違う男とホテル。
お父さんは、主張か残業。


だからお母さんとお父さんの顔はろくに見ていない。


冷蔵庫に有るもんで何か作るか。


台所へ向かい、冷蔵庫を開ける。


中には、何も無かった。

はぁ……仕方がない…もう良いや。


いつも何も無かった場合は食べない。
そのせいか、体重は減少している。

前は、49kgだったのに今は確か38kgだ。
だから足が凄く細い。
まぁ、身長が高いから良いが。



私は、自分の部屋へ行った。

ベッドにダイブすると写真立てが視界に見えた。


私と"あの子"が写っている。
あの子とは梨帆の事だ。


梨帆と私は、双子だった。
毎日楽しくて梨帆といれて幸せだった。







でも、"いじめ"のせいで梨帆の笑顔が崩れた。

梨帆は死ぬまで私の前ではずっと笑ってた。

なのに_____、





私と梨帆の誕生日に梨帆は飛び降りた。
誕生日に死にたかったかの様に。



最期まで梨帆は_____。
梨帆は笑ってた。







だから気付かなかった。

いじられてたと思ってた自分が歯痒い。



だから決めたの____。

梨帆の分まで私が生きるって。
だから美砂達には負けたくない。


逃げたくない___。
ずっと笑顔でいたい。

梨帆が笑った様に。
私も笑う。


何が有ったとしても_____必ず。


書き込む 最新10 サイトマップ