殺人鬼と吸血鬼

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1:羽村 杙 ◆OKMM:2013/09/23(月) 17:02 ID:i-HUA



『いいかい?一人で勝手に外へでてはいけないよ。小さい女の子が一人でいたら、悪ーい"きゅうけつき"に、水華ちゃんの血を全部吸われてしまう』



『ッ………もぅ…っ外にひとりじゃ出ない!!!っごめん…なさっ…ヒック…』


『分かればいいの。おばあちゃん本当に嬉しいわ。さぁ。早くおうちに帰って温かいおふろに浸かろうじゃない』



おばあちゃんから聞いた昔話が、私の運命を変える

2:羽村 杙 ◆OKMM:2013/09/23(月) 17:09 ID:i-ZyI

その日私は神社で迷子になっていた。
おばあちゃんが誕生日なのだと聞いて、近くの花畑で花を摘んでこようとしたら、見事に道に迷ってしまったのである。



帰り道、私はべそをかきながらとぼとぼ歩いていた、複雑な気持ちである

『水華ちゃんがお誕生日をおいわいしてくれたお礼に、どうせなら一つお話をしてあげようじゃないか。』

そんな心情を読み取ったのか、ふと、おばあちゃんは口を開いた


『………どんなお話…?』

『こわーいきゅうけつきのお話だよ。水華ちゃんは知ってるかい?血の大空のお話』


『しらないしらない!どんなお話なの?水華にきかせて!』

3:羽村 杙:2013/09/23(月) 17:21 ID:i-HUA

怖い話といっても、おばあちゃんが話してくれた訳ではなかった

普段は聞かせてくれるのに、今日は絵本をわたされた
外が少し暗くて見づらいけど、表紙をめくってみた



むかーしむかし、まっ青な空が、まっ赤にそまる日がありました。

村の人たちは それはそれはおどろきました

村長さんも赤い大空に見とれていると、とつぜん、くびにいたみが走りました

近くにいた村人が気づいたときには、黒くわらったカイブツが『『おばあちゃんまって!!!!こわいよ!』


『あっはっは、これは失礼。プレゼントのつもりが怖い話に、失礼失礼、』


絵本の話は、怖い吸血鬼の話だった


『じゃ、じゃあ、水華がすんでるこの村も、お空がまっかっかーになったときに、こわーい怪物さんがくるの?』

多少身震いしながら問う

『あっはっは、それはわからんね、でも、きゅうけつきに血を吸われたくないなら、一人でおそとにでるのはだめですよ』

おばあちゃんの忠告 ああ、一人で出歩くのはそんなに危険なのか と 実感した


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