俺と後輩の恋愛日記

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1:れたす:2013/11/03(日) 19:43 ID:8eQ

どうも。俺バージョンが書きたくなったので書くことにしました。

2:れたす:2013/11/03(日) 20:00 ID:8eQ

俺はヒロキ。
吹奏楽部に所属する中学3年生だ。
パートはホルンパート所属で、パート内では始終唯一人の男子という立ち位置であった。
幼いころから音楽に親しんでいて、3歳の頃、6歳年上の姉に憧れてピアノを始め、今に至る。
とまあ自己紹介はこの辺にして、これからは、俺の吹奏楽生活の中で突然起こった恋愛について話そうと思う。

春休みのある日、いつも通り家でパソコンを弄りながら暇を潰していると家のインターホンが鳴った。
いつも通り、友達が来たのかと思った。が、玄関の前に立っているのはパートの先輩と同級生と後輩の3世代トリオだった。
慌てて俺はインターホンに出て、玄関に出た。すると、3人の様子がおかしい。
もしや・・・とは思った。そして後輩は俺に言った。
「せ、先輩、好きです。」
そのまさかだった。鈍感な俺でも勘付いた。
後輩の名前は、はな。管楽器経験者で入部した時からホルンが上手だった。
密かに後輩のことを意識していた俺は、あとの2人に冷やかされながらも付き合うことにした。

この瞬間から、俺の堕落していた生活は一転した。

3:れたす:2013/11/03(日) 20:25 ID:8eQ

今まで俺は、同級生の女子には嫌われていた。したがって、女子と話したことも無かった。
後輩と付き合った今、何を話せばいいのか真っ白である。
だが、人懐っこいはなは、積極的に趣味や特技などの情報を聞いてくる。
「先輩、ゲーム好きって言ってましたよね?」
「あ、うん。」
「どんなゲームが好きなんですか?」
「いろいろするけどな。中でも・・・」
基礎的な、最低限のプロフィールを交換するような会話を進めていく。
付き合って間もないので互いに緊張していた頃だ。
このときの心拍数はどのくらいだったのだろうか、自分でも知りたいくらいだ。

そんな中、ある日2人で行ったデートで、2人の距離はほんの少しだけ縮まった。

4:さおり:2013/11/03(日) 21:58 ID:WTY

ほう?やるねぇ私も負けてられないよ。

5:れたす:2013/11/04(月) 15:51 ID:8eQ

そのデートでは、俺にとっては人生初のプリクラを撮った。
何をしていいか分からず、グダグダで終わってしまった。その後は一緒に買い物に行ったりした。
道中バレー部の連中に見つかったことを除いて、とても幸せな時間を過ごすことができた。

付き合ってから、俺自身は、はなに醜態を晒す訳にはいかないと思いさまざまな面で努力するようになった。
勉強や部活、これまで以上に熱心に取り組んだ。そうすることによって、俺は人生の生きがいを感じるようになった。
真にやりたいこと、やるべきことが明確となって来た。
今まで、2人の兄と1人の姉、今は3人とも成人しているこの歳の離れた兄弟たちに可愛がられ、何でもしてもらっていた俺は
心の成長、学習能力を身につけるのが大きく遅れた。
しかし、はなとの出会いによって、中学3年生になってやっと真の自分というものがわかった。

コンクールが近づき、部活の練習もハードになってきた。そんな中俺たちは夏休みを迎えた。
そして夏休みに入ってすぐ。コンクール前日に俺たちは友達のカップルと共に夏祭りへWデートへ行った。

6:れたす:2013/11/04(月) 23:55 ID:8eQ

夏祭りでは、かき氷を食べたり、くじ引きを引いたり、いろいろ楽しんだ。
かき氷を食べている時、俺ははなにこんな質問をした。
「俺って、色で例えたら何色っぽい?」
「えー、なんやろ。緑?」
はなからは思った通りの答えが返ってきた。
「おお、やっぱり。はなは水色のイメージやな。」
俺は、事前に雑誌で見た恋愛占いに興奮していた。その内容は、(俺は蠍座、はなは牡牛座)
【牡牛座】
恋愛運:グループデートで夏祭りに出かけるといい雰囲気に。花火も吉。
ラッキーカラー:緑
【蠍座】
恋愛運:一緒に勉強や宿題をすると親しくなれそう。息抜きには映画を。
ラッキーカラー:水色
「おー!すごい!当たってる!」
俺は初めて占いが当たるという感覚を知った。

そして最後、少し離れた場所で花火をすることにした。
4人で分け合って花火を楽しむ。浴衣姿で花火片手に笑うはなの姿はすごく可愛かった。
最後に線香花火を全員でやった。誰が最後まで持つかという競争をして、勝った人の願い事が叶うという内容だ。
俺はその場で願い事を決め、線香花火に挑んだ。
「俺線香花火やったら落ちずに消えるから強いと思うで。」
こんなフラグを立てるんじゃなかった。
というのも、自信満々に挑んでおいて、開始早々、速攻で落下した。
「ちょ、おい、弱ええよww」
思わず笑ってしまった。
順位は、俺が4位、友達の雄也が3位、はなが2位、雄也の彼女が1位だった。
結局最下位で終わってしまったが、俺の願い事は、自分の力で実行しようと決めた。その願い事は自分たちの力でも叶えられる内容だった。


『ずっと、はなと音楽に溺れた生活を送れますように。』

7:れたす:2013/11/05(火) 18:34 ID:8eQ

花火が終わった後は街灯が照らす薄暗い道を歩いて帰った。
そして、はなは俺に言った。
「今、ちょっと――してみたいんですけど・・・」
何を言っているのだ?様々なパターンが考えられたが、俺は理解ができなかった。
「何を?」
「その・・・恋人らしいことと言うか、位置で言ったら腰のあたりと言うか、」
――少しあって、俺はやっと理解した。
「あー、はいはい。あれね。」
それは、俺も前々からやろうと思っていたことだった。
だが、いくらはなが言いだしたとはいえ、いざ実行するとなると
緊張してしまって、心臓の鼓動が自分でも聞こえるほどドキドキした。
だが、決断力がないという自分の短所を知っている俺は
弱い自分を押し殺し、はなの手を握った。
手を握った瞬間、速く大きくなっていた鼓動は収まり、むしろ今までよりも落ち着いた。
「先輩、手あったかいですね。」
「う、うん。夏はよく言われる。」
ここからしばらく無言だった。そして俺は口を開いた。
「なんか、この方が落ち着くな。」
「そうですね。」
この時俺は、とてもリラックスしていた。手をつなぐことが、一緒にいるという実感を掻き立てる。
誰もいない夜道を、手をつなぎながら2人で歩くというシチュエーションが、まるで夢のようだった。
この日から、俺ははなと一緒に居ることで幸せを感じるようになった。


そして次の日、吹奏楽コンクール当日。俺は自分のすべてを出すつもりで臨んだ。
舞台裏、俺は緊張はしなかった。
なぜなら、自分たちの演奏をするだけ、技術的な面も必要だが、大事なのは心だ。
音楽に絶対の自信がある俺は、そう、言い聞かせていた。
自分たちの出番になった時、学校の入学式で初めて校門をくぐるような感覚で足を踏み入れた。
そして、緞帳が開き、演奏が始まった。無心で演奏していたのか、演奏していた時の記憶が無い。

結果は、銀賞だった。金賞が取れなくて残念だとは思ったが、悔しいとは思わなかった。
自分たちの演奏は自分たちにとって最高のものだったからだ。俺は全力を尽くせれば、結果は正味どうでもいいと思った。

他の運動部ならここで引退するのだが、吹奏楽部はそうはいかない。まだ残されたイベントがあるのだ。
そのイベントは、もちろん部活だけではない。
まだ先輩と後輩の壁を感じていた俺を、はなは彼女だ。と実感させ、俺たちをより近い存在に持って行ったイベントがあったのだ。
そのイベントに関してはもう少し後になるだろう。


そして、そのまた数日後、俺たち4人は、一緒に映画を見に行った。

8:れたす:2013/11/07(木) 20:40 ID:8eQ

映画では俺が遅れるという都合で、俺とはなは後から行くことにして、あとの2人に先に行って席を取ってもらった。
はなと2人で電車に乗るのは初めてだった。電車の中ではいつものような会話をしていた。
多分、夏祭りに行っていなかったら緊張して無言だっただろう。夏祭りを境に、俺とはなはよく話すようになった。
電車を降りて、映画館の隣のショッピングモールで雄也たちを探した。
そして、嫌な予感は的中した。
どこで待ち合わせするか、詳しい場所を決めていなかったのだ。広いショッピングモールの中から、30分程探したが
見つかる筈もなく、結局、店員の人に放送で呼び出してもらった。
無事4人合流し、上映まで1時間ほど時間があったので、ショッピングモールで時間をつぶすことにした。
完全に、「女2人のペースについていく野郎2人の図」みたいになっていたが、歩きながらの会話は楽しかった。
そしていい具合に時間も潰せた。

俺たちは「謎解きはディナーのあとで」を見ることにしていた。
映画館に入り、左から、雄也、雄也の彼女、はな、俺の順番で1列に座った。
映画はすごく面白かった。横目で見ていたのだが、俺の笑うタイミングとはなが笑うタイミングは同じだったのだ。
ツボが同じなのか?と思って、少し嬉しかった。

そして、デート、なのかどうかは曖昧だが、前に書いた「そのイベント」というものが夏休みの終わりごろに控えていた。

9:れたす:2013/11/24(日) 22:57 ID:8eQ

番外編、と言ったところか。ここらでクラスや学年の輩の俺への態度がどんな風に変わったか書いておく。

まず、俺だけでなく他の人間誰もが、俺に彼女ができるなんて想定していなかった事態。
故に、いろんな奴から「チューした?」とか「手つないだ?」とか「どういう関係?」とか、
思春期の男子らしいクソみたいな質問を俺に投げかけてくる。そして俺はどうでもいいと言わんばかりに返していた。
俺はMであるが故にイジられキャラなのだ。

また、いわゆる恋バナという、俺には無縁だったものにも混ぜられるようになった。
俺たちは、今の段階でもすでに他の奴らからすれば長続きしてる方らしい。「何カ月?」と訊かれて、
7ヵ月、とか答えると「長っ!」と驚かれる。俺は驚かれることに対して驚いた。

あるクラスのアニヲタのK君は通りすがりに必ず「リアジュボーン」と言うようになった。面白いからいいのだが。

仕舞には理科の先生にまでイジられる始末。まあ、先生が楽しんでるからいいか。

とまあ、日常的な面でもプラスにはなっている。

10:sk:2013/11/25(月) 01:14 ID:H2Y

いいな〜
俺あんまり続かんかったもーん(;^;)

11:しおり:2014/02/16(日) 23:42 ID:pBA

れたす〜、また更新してー

12:れたす ◆Z2EQ:2014/02/23(日) 23:07 ID:8eQ

俺たちがより近い関係となったきっかけが、市が主催する吹奏楽の合宿だった。
小学生から高校生まで、参加者は約150人となった。
我らがホルンパートは12名が参加し、そしてお約束のように、
講師の先生を含めても、男は俺だけなのである。俺は今まで、親父以外に男性ホルン奏者と出会ったことがない。(ソロコンで初めて会いました。)
はなは、今年で参加するのが3回目という常連さんだったので、はなにガイドされる形になった。助かった。
そしてこのときからだ。はなが敬語じゃ無くなったことにより、いままでのチグハグな雰囲気が消え、より親密な関係となったのだ。
講師の先生も、どこか懐かしい雰囲気を漂わせる面白い人で、1日目はとても楽しく過ごせた。
泊った部屋でも、高2のトランペットの人が室員6人のお兄さん的存在で、「来年はこうなるのかなー」とか
思いつつ、今は別居している兄貴が帰って来たような気分だった。


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