走っても走っても、出口が見えない。
真っ暗闇の中、ただ1つの思いを胸に走る。
_________...死にたくない。
後ろからは、複数の黒い男たちが追いかけてくる。
……どうして、
こんなことになったのかはわからない……
_______...でも...
ただ前を向いて走ることしか今は出来ない。
________光りが見えてきた。
…しかし それも罠だった。
俺の視界は閉ざされてゆく。
やがて、真っ黒になった。
俺は誰かに運ばれていく。
意識はまだ遠くて、直らない。
ガチャ
ドアを開ける様な音がしたところで、
俺の記憶は消えていた。
[作者コメント]
こんにちは、優妃です。
最近恋愛物ばっかりで刺激?がたりないので
少しホラーなミステリーにしようかと.
感想コメント大歓迎★
評価などは控えてくださいm(_ _)m
( 人気作家さんは参考になるのですが… )
では、>>3から本編スタート。
第一章 「罪」
-疑い-
「う…… うぁ…っ」
「ようやく目を覚ましたみたいね…」
ここはどこだ。
一番初めに思ったことだ。
木で造られたであろう小屋の中、
俺は布団をしかれてその上に横になっていた。
部屋の中には、女2人に、男が5人。
しかも全員真っ黒のコートを着ている。
女の方は……よく見ると綺麗だと俺は思った。
「ここ……どこだよ…」
「明日状況説明するわ。淳一、後はよろしく」
「はい、若葉様。」と、淳一という男は言い、部屋を後にした。
意識がまだはっきりしない。
この部屋の空気は何だか重く、どんよりしているような気がした。
「あのさ……トイレある?」
「あるけど。 愛」
「……はい、若葉様。」
俺は予想した。
きっと、「若葉」という女がこの変なやつらのリーダーだ。
そして、全員様付けをして呼ぶ。
「こっちを右にいけばあるわ」
「…ありがとう」と俺は言い、部屋を出た。
勿論、トイレするわけではない。
かといって、脱出するわけでもない。
絶対に鍵がかかっているはずだ。
そして…パスワード。
これさえわかれば…と思いながらも、小屋の中を見ていった。
「なんだ、普通じゃん…」
と自然に声がでていた。
見るからに怪しい団体だったし、部屋も不気味だと勘違いしていたことに後悔する。
「ここか…。ついで、ついで」
俺は用をすませ、早足でさっきまでいた所へ戻っていった。
「…やっぱ今日説明する」
「こら、よしなさい!!憐」
「えー、」と「憐」という人物が口をへの字にした。
「もう……。話していいわよ」
「えっとね…俺たちはね、」
この先の言葉を聞き、怪しくないと思ってしまったことに後悔することになる。
+++++++++
[作者より]
もう明日は学校なので寝ないといけません。登場人物の途中だけ、後で書きます。
小説更新は明日です。よろしくお願いします
+登場人物紹介+
• 國城 和弥 Kunisiro Kazuya
• 藤井 若葉 Fuzii Wakaba
• 渡部 愛 Watabe Ai
• 田代 淳一 Tashiro Jyuniti(じゅんいちは合ってないかもしれません←)
• 藤沢 憐 Fuzisawa Ren
• 柊 誠 Hiragi Makoto
• 山田 光一 Yamada Kouiti
• 佐藤 優太 Satou Yuuta
途中じゃなく全てですね…
途中から増えてくると思います。
よろしくお願いします。
「お前を、恨んでいるんだ♪だから…
「監禁」っぽいことをしたんだ!!ね、若葉。」
「ええ……。正確に言えば、あなたのお父さんだけどね」
俺は一瞬耳を疑った。
監禁されてる……!?
あまりの怖さに身震いした。
目の前には、可愛さと真反対のことを言った憐がニコニコした不気味な顔で座っている。
しかし、1つだけ合っていることがある。
…俺の父は、凶悪犯罪者ということ。
俺が13歳のとき、家は貧乏だった。
食料、というよりも、貧乏だったことからの差別、いじめに困っていた。
そして……父は、会社のパソコンで、会社のお金を取ってしまった。
そのことは家族には話し、俺も事実を知っていた。
13歳だし、それなりにわかること。
警察に言おうと何度も思ったこともあった。
でも……
もっと差別を受ける、
貧乏になる。
そう思ってしまい、俺は内緒にしていた。
服装などは、学校でバレてしまう恐れがあったため、ぼろぼろの服を着ていたが、家の中はリフォームした。
家を建てようとも思ったが、それもバレてしまう恐れがあるから止めておいたのだ。
そして、俺が14歳になったとき、遂に会社の方から連絡があり、バレてしまった。
請求額は3千万8900円、とても払える額ではなかった。
取った3000万のうち、もう残り500万ほどしかなかった。
そして父は逮捕され、母は元々体が悪く、仕事は出来る状況じゃなくて、俺たちはまたいままでの貧乏以上の貧乏になってしまった。
でも、俺は家族という縁は切れなくて。
今、17歳だが高校には行けていない。
勉強費も払えないからだ。
俺は昔のことを考えながら、若葉たちに聞いた。
「なあ…… 何で俺が監禁されんだよ。」
「父とはいちおう家族だろ? だからお前を監禁した。そんだけ」
淳一が言ったあと、それ以外の俺以外が拍手する。
なんだよ、家族って。
犯罪犯して、恥ずかしい。
一生「犯罪者の子供」といわれなきゃいけないのか?
俺は、俺は…
「俺…… おかしいかもしんないけど、ここ、いいかも。」
「……はッ…はい?」
俺の言葉に全員驚く。
そりゃあそうだろ。こんなこといいだすなんて。
「俺はずっと独りだったから。お母さんも鬱になりかけてたし……。だけど、ここでは……」
「お前監禁した意味なくなるんだけど……、苦しめたいからこうしたのに」
「俺がしたことじゃねぇよ。俺に父なんて、父なんていねぇよ……」
怪しいやつらたちが、何だかどこか寂しげな顔をする。
フッと笑い、俺は玄関へ向かった。
「演技なのに」
そう呟きながら全速力で走る。
次々と物を倒していき、足場をなくしながら先へ、先へ進む。
「お前……ッ!!何してるんだよ!!!!」
その言葉には振り向かずに、とうとう玄関につき、パスワードを入れる時になった。
追いかけてきているが、まだ遠い筈。
俺はすぐに、数字ではなく、アルファベットをいれる物を解除する。
「Kazuya」という文字をいれた直後、「ピーー」という音とともにドアが開いた。
「俺には勝てねぇよ、」
そう言い残し、出て行った。
振り返ると、とうとうドアの前にあいつらは来ていた。
「まてーー!!」といっている。
「間抜けだな…」
そう思いながら走っていった。
[end]
すみません、これ実はオチはギャグになりますww
貧乏話は本当ですけど、超かずやはIQ高いです!
では、hogeで…