鮮花草子

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1:長閑 ◆EXE.:2013/11/05(火) 20:05 ID:7Ws


初めまして、長閑(のどか)です(´`*)
一時期葉っぱ天国を卒業してたのですが、最近利用していた方が落ち着けていたので再始動し始めました

二次創作で
『Fruit Basket(http://ha10.net/test/read.cgi/ss/1382768107/l50)』も同時進行で書いてます

時間が有り余り過ぎて困っている方は是非覗いていってください
短編型で分からない方には分からないかもですが……^^;


今回の『鮮花草子』は夢見がちな少女のお話です
勿論のことですが、フィクションです
小説家を目指しているわけではないので、雑記帳の欠片のような正式でない書き方ですが気にしないでください

堅苦しい題名ですが、読んで楽しんで貰えたら嬉しいです

2:長閑 ◆EXE.:2013/11/05(火) 20:40 ID:7Ws


プロローグ

パラパラとページの捲れる音が静かに響く。

夏の暑い気候の中、蝉の声は聞こえず、ただ、縁側の風鈴がチリンチリンと音を立てる。
そして、その度にぶら下げられた風鈴の下に置かれた本のページが捲れる。

それと同時に、その横の原稿用紙が一枚、また一枚と部屋の奥へと飛ばされていった。
飛んでいった紙は、一枚一枚同じ場所に落ちるわけではなく、別々のところへと落ちていく。


縁側の奥の部屋の畳が見えなくなった頃、残りはもう一枚となっていて、その一枚には綺麗な字で
『今は亡き、エレンに捧ぐ__。"鮮花草子"』
と綴られていた。その紙には、小さな点一つも、それ以外に書いた跡は無かった。


そして数分後他の紙のように部屋の中を舞い、決められていたかのように空いていた机の上に着地した。

いつしか、パラパラとページの捲れる音も止んで、最後のページが開かれていた。
その上では、チリンチリンと風鈴が鳴っていて、どこからか蝉の声が聞こえてくる。

止まっていた時が動き出したようだった。




そして、ゆっくりと物語も再び動き出した。



あとがき

すみません、一話一話あとがきを書く派なもので……^^;
結構想像していたプロローグから変わりますが自分では満足の出来です

草子からとって原稿用紙です
作文用紙と迷いましたが原稿用紙にしました 違いが分かりません……
ここから、原稿用紙の中の物語と進行していきます 注意です

誤字脱字、感想がありましたらバシバシ書き込んでください
宜しくお願いします

3:長閑 ◆EXE.:2013/11/06(水) 19:17 ID:7Ws


第一章 「幻想の始まり」

   壱

人はどこまで真実も虚言も信じ込めるのだろうか?

ふと浮かんだ疑問は、日に日に大きくなっていった。
私が体験したことを、人は夢だとか、空想だと言い、信じることはない。

もともと、想像力が人一倍あった私は暇さえあれば自分の世界へと行方をくらませた。
一晩寝ずに空想にのめり込んでいた時期もあったし、周りも私を空想癖を持った不思議な少女と呼んでいた。


それに関しては否定もしないし、逃げも隠れもしない。
それが「事実」であり、人が夢と言うアレも「事実」なのだ。



私の初恋も、私の涙も、私の笑顔も、あの世界も、全て「事実」であり、ここに記すことも「事実」以外の物ではないのだ。


          ◇     ◇


綺麗な月が浮かんでいた。

薄い水色とオレンジ色のグラデーションの空に、とても細い月が浮かんでいる。
その横には金星が見えて、綺麗な夕焼け模様だった。

ぼんやりと月を見上げて、まるで爪を切った際にでたカスのようだと思っていた。
思わず、自分が道に迷っていたことなど忘れていたほどに綺麗だと思った。


「…………あ」

そんな時に聞こえてきたのは動物の遠吠えだった。
裏山の奥深くで聞こえる遠吠えが飼い犬という可能性は断然低い。

ヤバイなあ、とだんだんと焦りが出てきた。
いつの間にかに辺りは薄暗くなってきており、風に揺れる木々の音しかしてこない。


心音がドクリドクリと、独立したように音を立てる。
吐き気がしてきて、目の前がクラクラしてくるような気がする。
不安感で顔が歪むのが分かる。手足の震えが収まらない。

「…………っ」

視界が歪むような気がした。
このまま気を失いたい。目覚めたとき、家の布団の上だったら。


近くの木の下で歩みを止めると、私はぼんやりとそんなことを考えた。


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