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1:紅蓮のkido:2013/11/14(木) 20:26 ID:tcg

葉っぱ天国では初諸説です!

初心者ですけど頑張りますッ

2:紅蓮のkido:2013/11/14(木) 20:35 ID:tcg

[登場人物設定]

石崎 楓[いしざき かえで] (男)
山野 遥香[やまの はるか] (女)
リナ・オルア       (女)
鷹野 美人[たかの はると] (男)

のちのち増えていく。予定

3:紅蓮のkido:2013/11/14(木) 20:58 ID:tcg

この世界は凄く平和だ。

悪や犯罪がない。そんな素敵な世界だ。

近所の叔母さんも、おつかいに行くといつも御褒美をくれる。

親戚の姉ちゃんも、遊びに行くといつも遊んでくれる。

それが、今日もまた続けば良かったのに…







何故、そんな事になってしまったのだろうか

昨日まではこんな景色じゃなかった筈だ。

そう…夢…これは夢なんだ……夢に決まってる…!

早く目覚めなきゃ……っ!


パシャッ


目を瞑り、頭から少量の水を浴びせた。

しかし、目を開いても、景色は先程とはあまり変わりがなかった。

変わったところと言えば、倒れている人の数、戦車の数だろう。

「アイツは日本人だ!さっさと殺せ!(英語)」

戦車に乗っている奴等は、大砲の発射口を僕に向けた。

あぁ、今日僕は死ぬんだ。

楽しかった人生とも、姉ちゃんとも、叔母さんとも、これでお別れなんだ。

「…でもね、僕にはやり残した事があるんだよ」

バンッッ!!

勢いよく大砲が撃たれ、その玉は僕の体を貫いた。

しかし、僕には傷が全く付いていなかった。

戦車に乗った外国人は、身震いをしながら悲鳴をあげた。

「ねぇ、叔父さん達、僕の事知らないでしょ。…知らないだろうね。じゃあ教えてあげる。




僕が能力者だって事」

4:紅蓮のkido:2013/11/14(木) 21:11 ID:tcg

キーンコーンカーンコーン…

学校の鐘が鳴り響く、平和な街。
誰一人、風邪や怪我等で休む事がない児童。
嗚呼、なんて素敵な世界なんだろう。

すると突然…

「おっはよう楓っ!!何考えこんじゃってんの?楓らしくないよ?」
突如声を掛けて来たのは、同級生の山野 遥香。
明るくて元気がある、クラスでも人気のある少女だ。
「別に考え事なんてしてないよ。それと、御早う」

この学校では、男女混合という規制がなく、いつも男子は男子、女子は女子で遊んでいるのが普通だ。
なので、遥香と僕が話していると、よく恋人と間違えられるのだ。
「えー、そう?いや、絶ッッ対何か隠してる。知ってるんだよ?相談なら乗っちゃいますよ〜?」
何か企みがあるような表情で言われても、相談に乗る気にはなれない。
その前に、相談なんてないのだが。
「まぁいいよ。じゃあ校舎でね!」
そう言うと、遥香は僕を後にした。

5:紅蓮のkido:2013/11/14(木) 21:32 ID:tcg

教室に早足で行くと、体操着を来た同級生が姿を見せた。一時間目は体育なんだろうか。
「おぅ、楓!なんか元気ないな」
「え?いやいや、いつも通りだよ?」
「あれ?楓、うつむいてさぁ、どうしたぁ?」
「な、何でもないよっ…」
そんな心配の声が多く掛けられた。

机にランドセルをドンッと勢い良く置くと、『はぁ…』と深い溜め息を付いた。
いや、溜め息なんてしている場合じゃない。早く着替えなければ。

着替えようと、体操着入から体操着を取りだし、机の上に置く。
Tシャツを脱ぐと、__昔の傷跡が残っていた。
その傷を見つけると、直ぐ様隠す。


___この傷は、5年前の戦争で負っ
た傷だった。


「はぁ…」
僕は、今日二度目の深い溜め息をした。
幸い、誰も居なかったので、声は掛けられなかった。
…ならば、傷を隠す必要もないか。
そう思い、傷を隠していた掌を腕から退ける。
その時…
「ちょっと楓!何隠してんの!?さっきから溜め息ばっか聞こえてくるんだけどー!」
突然開けられた扉の音、突如聞こえた遥香の大声で一瞬動きが出来なくなったが、動ける様になった瞬間、直ぐ様傷を隠した。
「ちょ、ちょっと!開けないでよ!着替えるんだから!!」
「もう!何呟いてるのかはっきり分かるんだから!相談なら乗りなさいよねッ!?」
そう言うと、また扉の音が耳を刺激した。

___そう。遥香も能力を持っている。
遠くの人でも、その人の名前を思い浮かべれば、その人が何を呟いているのか、何を考えているのかが分かる能力だ。
「(考えてる事も分かるから厄介なんだよn___)」

バンッッ!!

「厄介って何よ!アンタが厄介なんでしょうがぁぁ!!」
「ちょぉぉぉッ!!遥香ぁぁ!!ドア閉めてよ!パンツ一丁なんだけどぉぉ!!」
「そんなのどうでもいいの!」
「…ていうかさ、何でそんなに相談乗って欲しいの?」
僕がそう質問した時、遥香は答えに躊躇した。
しばらく経って、やっと答えが返ってきた。
「…信頼されてないと思われてると…虚しくなってくるから…」

そう言った時の遥香の表情は、悲しさと悔しさが混じった表情をしていた。

6:紅蓮のkido:2013/11/14(木) 21:53 ID:tcg

「どうしたの…?」
「この国が…この幸せが終わる時なんだ……ッ!」
どういう事かよく理解しずらかったが、少し経ち、ようやく理解した。
また、戦争が始まるのだろうか…?
「それって……!」
「そう…この国の…女王が決めた事なの…また…!また戦争が始まるの!!」
そう言うと、遥香は涙を流し始めた。
「ちょ!待って!話聞くから!着替えたらちょっと別室に居て!」
「…うん…じゃあ児童会室にいるね」
そう言うと、ゆっくり児童会室に足を運んで行った。

一体、どうしたのだろうか。

*   *   *   *   *

[回想]
バンッ
ズドォォォン…

大砲や銃の音、人々の悲鳴が鳴り響くこの街で、私は一人ぽつんと岩に居座っていた。
「やっぱり…やっぱりきたんだ…やっぱり…」
震えた声で、何度も何度も繰り返し同じ言葉を言い続けた。
以前、両親や近所の方々、親戚や従兄弟には言っておいたのだが、誰も信用してくれなかった。
戦争なんて始まる訳がない。そう皆言っていた。

そして、2日後


昨晩とは、比べ物にならない程に変わっていた。そんな中、泣き叫ぶ事しか出来ずにいた。
ただ泣いて、泣いて、泣いていると、上から大きな音がするのが感じ取れた。

大砲。

ズドォォォォォン!!

「ひぃ…ひぃぃぃ……」
あんな重い物に、高速で突進されたら、人溜まりもないだろう。
なのに、何故全く痛みがないんだろう。
死んでしまったのだろうか。
その時…

「大丈夫…!?」

一人の少年の声が聞こえた。

「君が…助けてくれたの……?」

私は思わずそう訪ねた。

「…うん。でも気を付けて。あそこに女王が居るんだ。見つかったら殺されちゃう」
そう聞いた瞬間、身震いをした。
殺される。この言葉を聞いたからだ。

「打て!打つのよ!!この国から…この世界から人間が居なくなるまで打ち続けるのよっっ!!」
随分と狂った女王だ。
人を殺すのがいいとでも思っているんだろうか。
そう思っていると、先程まで重い玉を持っていた筈の少年が、私の目の前に立っていた。

「あの女王…倒しに行く」
「えっ…!?」

7:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 16:28 ID:tcg

「あの女王を倒しに行くんだって!この国を則るなんて間違ってる!」
正義感が凄く強いのか、頑固なのか分からないが、確かに強い殺気は感じた。
「だ…ダメだよ!そんな事したら首切られちゃうよ!逆らっちゃ…」
止めようと言葉を発したが、言い欠けたところでキッと睨まれた。
「また戦争が始まって欲しいって言うの?ここは…命を張ってでも国を守らないと…!…君はここで待ってて!僕が絶対…っ!」
そう言い残し、私を置いて城に向かい走って行った。

その1時間後、少年は打ち首を喰らった。

また一人ぼっちになった私は、地に倒れ込んでいた。
このまま死ぬのだろうか…
しかし、私は『死』という言葉を詳しくはまだ知らなかった。

「ダメ…もう…」
私が人生を諦めようと、地に倒れたまま目を瞑ろうとした。


その瞬間、二日間という、短く長い戦争が終わった。

*   *   *   *   *

遥香はその出来事以来、『信頼されていなければ悪が降りる』と思い込んでいた。
「10年に一度の、二日間の戦争…そう言っても、信じてくれなかった。だから…」
そう言うと、クッ…と悔しそうに呟いた。
「だ…だからね…!相談とか、悩みとかあったら言って欲しいなぁ…って…」
遥香は、元気は良いが、少しおちゃけ過ぎたり、ふざけ過ぎたりする事もあるが、本当は物凄くしっかりした少女なのだという事を、同級生は誰も知らない。
というか、知られたくないのだろう。
「あ!この事秘密だからね!?誰かに言ったらぶん殴るからね!?」
「え、殴らないでよ。あっ、チャイム鳴ったよ!そろそろ行かないと!」
「ああぁっ!!急がないとぉ…」
僕と遥香は、急いで教室に向かった。

※男子は別室で着替えております(((

8:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 16:59 ID:tcg

一時間目が終了するという合図のチャイムが鳴った。
周りからは、「終わった〜」「次何だっけなぁ〜」等といった言葉が聞こえてきた。
皆が体育でかいた汗を流しながら、3階へ向かう階段を上がっていると、
「おい!早く教室に戻れ!」
と、先生の声が聞こえた。
どうしたんだろうか。何か焦りの表情が見える。


教室に戻り、「先生、どうしたんですか?」と、一人の児童が質問を投げ掛けた。
その瞬間、先生の顔が青ざめた。
「あぁ…それがですね……」
そう言うと、ズボンの右ポケットから、少し大きめの紙を出した。

そして、先生がその手紙を読み始めた。

しばらくすると、読み終えたのだろう、顔を児童に向けた。
「…皆さん、この手紙を回して行きますので、一人一人見て下さい。」

一番最初は僕だった。
手紙の内容は…

『リナ・オルアですわ。私は皆様お分かりの通り、この国の女王ですの。
今から書く事を、絶対に守ってもらいます事を約束して下さいな。
まず、貴方達の学級から、打ち首者を1人選ぶ事。
この国には、悪という者が存在しませんですことを、皆様良くお分かりですわね?
それが、私が憎い所の1つですの…!少しくらい出たらどうかと…毎日毎日思っておりますわ。
そして、先ずは御一人打ち首にして、生まれ変わったら悪になるのではないかと、予測しておりますの。』

そこまで読むと、僕の怒りが強まっていった。
「何だよ…!自分勝手な事で……」
女王だからしょうがない。皆そう思うだろう。
しかし、女王だからといって、自分勝手過ぎだろう。
自分勝手の前に…何だ。悪が欲しいというのは。
生まれ変わったら必ず産まれてくるとは限らない。
そんな事の為だけに一人が死ぬ事になる。

9:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 17:47 ID:tcg

「あぁ…」
僕は息を深かく吐いた。そして、折られていた途中のページを開き、続きを読み始めた。
「___。ですから、貴方達から御一人お選びになって、城へ連れて来て欲しいのですわ。
あぁ、あと、先程書いた理由は嘘ですの。
ここまで読んだ御方だけに、本当の理由を御伝え致しますわ。
人を殺せば、金が貯まりますの。
今、金が足りなくて、困っているのですわ…
それを綴った手紙を兵士に渡して、王へ届けたのですわ。そして三日後、手紙が届いたのです。
『人を一人殺す事によって、1億を輸送致す』と、その様な内容の手紙でしたわ。
そういう事で…誰か一人を必ず!連れて来る事。もし連れて来なかったら、この国の者を皆殺し致しますの。
宜しくてよ?
by Rina.orua」
手紙には、そう綴られてあった。
見に来た同級生達には、「怖いよぉ…」と、泣き出す人も居れば、「女王め……クソッ…」と、怒りを口に出す人もいた。

「お金がない…?それだけで…!?何で…何でなんだよ…っ…!」
思わず自分の机を叩いてしまった。

しばらく考えた結果





「僕、行って来ます」

10:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 18:09 ID:tcg

僕はそう言うと、クラスの皆は静まり返った。
そして、数秒後、やっとざわめき始めた。
「いやいや…!ダメだよ!楓君が殺される意味なんて無いよ…っ!」
クラスの一人がそう言った。
「…そうだけどね、僕、女王に勝てる気がするんだ」


そう。僕は能力を持っている。
大抵は使えるが、まだ確認されていない能力等がある。
もしもその能力を、女王が使えるとしたら…

一か八かだ。勝ち目は、0%と100%しかない。

0%は、死。
もし負けてしまったとしたら、打ち首にされるだろう。

100%は、生。
もし勝ったとしたら、この国を少し助けてくれるようになるかもしれない。

マイナスに考えずに、プラスに行こう。

「勝ち目なんて…そうそうないよ……能力が持ってても、もし負けちゃったら…」
「うん。でも、勝てる可能性はあるよ!」
そう言うと、突然その少女は泣き出した。
「私…っ!私死んで欲しくないの…!楓君…死んじゃったら…私…ッ!」
その少女は、大声で泣き出してしまった。
僕だって、死にたくないんだ。
でも、もし勝ったとすれば、この国を救えるかもしれない。

「行って来___」
言い欠けたその時…

ガツンッッ!!

「いったぁぁぁ…!!」
殴られた直後、すぐ後ろを振り向き、犯人は誰なのかを確認する。
犯人は…

「アンタねぇ…本当は死にたくないんでしょ?」

遥香だった。

「突然何を言い出すのかと思ったら…ただの自殺行為じゃない」
「違うっ!僕は皆を助けた____」
「話は最後まで聞け!あのなぁ、そんな事したって、本当に救えるのか分かんねぇんだぞ?なのにいきなり決断出すとか…もうちょっと考えろよ」

口調が変わっている。

本気で怒ったのか、それとも、真剣に命に関わっているという事で、説得に力を入れているのかは、分からなかった。

「だからさ…私もついてくよ」

突如耳にした言葉は、何故か上手く脳に伝わらなかった。
いつもの事だ。しかし今のは、今までのとは違う。
「聞いてる?私もついてくって!」
遥香はニッと笑顔を見せ、僕を安心させようとした。

11:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 18:59 ID:tcg

「緊張するなぁ〜」
「楓?アンタ神経ぶっ壊れてんじゃないの?」
僕と遥香は、女王からの手紙に挟まれていた地図を頼りに、城に向かっていた。
そして到頭、辿り着いたのだ。

「おっきい!凄いね!」
「子供なのかしら…ったく……」
遥香は呆れた顔をしていたが、興奮するのも可笑しな事ではない。
「早く行こうよ!ねぇねぇ〜!」
「ゎかってるよ!早く行きましょ!!」

*   *   *   *   *

城の前には、頑丈な警備員が((え
僕達を警戒して立っていた。
そして、城の中に入ろうと、あの板を((え
下ろしてもらおうと、声を掛けようとした瞬間
「貴様等、何者だ!名を挙げよ」
そう言われ、僕は落ち着いて自己紹介をした。
「我輩は、楓と申します。そして、此方に居るのが、遥香と申します。我等は、決して怪しい者ではありません。ただ、王女に招待され、此方の城に参りました」
そう言うと、心の中で『ふぅ…』と軽く息を吐いた。
「そうか。ならば入るが良い。しかし、王女に手を出した者は、即死刑だ」
その言葉を聞き、一気に寒気がはしる。
手を出してはいけない。ならば言葉で反撃致s___してやる。

ギィィィィィ…

そこにあった何もない板が((え
降りてくる。

さぁ、ここからが本題だ。

12:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 19:25 ID:tcg

[その頃]
「女王、御客様がお見栄になされた様ですが…」
「客なんかじゃありませんわ。これから死ぬ、ただの塵屑ですの。まぁ此処に案内して来なさい」
「了解致しました」

本当に疲れるな。
一人で115人もの召使いやメイド、執事等を扱う。
まだ齢は12。女王になれる年頃ではない。
しかし、母上が病死してしまい、女王が居なくなってしまった。そして、村民の考えが、リナを女王にしてしまおう。という考えだった。
そして、10にもならないのに、女王に認定されてしまった。という訳だ。
(それにしても、予想以上に疲れますわねコレ…)
この口調も、いまいち気に入らない。もっと普通の女の子の様な口調を使いたい。

「失礼します。」

突如扉の奥から声が聞こえた。

「お入りなさい」
「御客様がお見栄になっております。御部屋に入れても宜しいでしょうか?」
「構いませんわ。さっさとお入れなさい」

そこには、5年前に打ち首にした筈の少年、そして、その少年と一緒にいた少女がいた。

13:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 19:45 ID:tcg

はい、続編


「うわぁぁ…!」
そこに広がっていたのは、超豪華な景色だった。
高そうな花瓶。金色の壁や床。他豪華な城の風景((
「い…意外と凄いじゃない…あっ、あの人じゃない?」
そう言うと、遥香は豪華な執事服を着た人を指差した。
「あ、あの人か…?よし、スミマセーン!」
「おや、貴方達は一体何者ですか?」
「僕達、女王に招待されて城までやって来ました!」
すると、執事は「この子達が女王の言ってた打ち首の子達か…」と呟いた。
「何か言いました?」
「いえ、何でもありません。では参りましょう」
そして、執事は女王のいる部屋まで案内をしてくれた。

*   *   *   *   *

コンコンコン
執事が豪華な扉をノックをする。

「失礼します」
すると、部屋の奥から声がした。
「お入りなさい」
「では、失礼します」

そして、扉を開けた瞬間、
_______5年前に見た女王が姿を見せた。

14:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 20:08 ID:tcg

「あらあら、惨めな少年少女さんじゃないですの。私の御城にようこそおいで致しました!」
大声でそう言う女王に、怒りが強くなっていく。
「お前!リナ・オルアだな!?僕は楓だ!苗字は言わない!忘れたとは言わせないぞ!」
自然に出たその言葉には、殺気が表れていたのか、遥香は「ヒィッ」と小さな悲鳴をあげた。
「忘れた?あらあら…私それ程頭は良くないのですわ。でも…あのクソみたいな少年は忘れられないですわっ!!」
突然黄金の王女席を立ったと思うと、怒りの表情を見せ、大声をあげた。
「あの生意気な小僧…でも、これから会わなくて済むと思うと、本っ当嬉しいですわ。さっさと首切り台に登って氏ね!」
「女王!御言葉が過ぎま___」
「煩いですの!子奴は…私の人生の殆どをぶち壊したのです!!それが憎くて憎くて…どれ程待った事か!悪が消える時!クソが消える時!!ハッ!!早く逝くのです!天国でも地獄でも良いですから、さっさと逝っちまえ!」
突然口調が悪くなったと思えば、目付きが変化している。

威嚇した虎の様な目付きだった。

「何怒ってんだよ…怒りたいのはコッチだよ!!何だよ…金が足りない…?それだけでこの国から人が居なくなるのか!?そんなの馬鹿げてる!毎日何人の人が死んでると思っているんだ!!」
そう言うと、言い返す言葉が見つからなかったのか、女王は小さく「うっ…」と呟く。
「それなのに!国の女王の金ごときに殺されたくないんだよ!!金が足りないなら稼げば補えるんだよ!」
そこまで言うと、女王の顔は真っ赤に染めあがっていた。
「チッ……鷹野!!さっさとこいつらを首切り台へ連れて行くんですの!」
「えぇっ。あっ、うわぁぁっ」
鷹野と呼ばれたその人は、随分と情けない声を出した。
「使い者になりませんわ。本当に…この世界の人間なんて…皆死んでしまえば良いのですわ……」
そんな事を言う女王は、なんて惨めなんだろうか。
「あの…あのぉ……」
と、誰かに耳打ちされる。
そこには、鷹野と呼ばれていた少年が怯えた表情で此方を見ていた。
「助けて……僕…この女王に使い回されてばっかりで______」

言い欠けた時、女王の顔は完璧に怒りの顔になっていた。

15:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 20:43 ID:tcg

「鷹野。貴方も打ち首にされたいと見えるわ」
そう女王が言うと、鷹野という人は「えぇっ」と怯えた声を発した。
「そんな…僕…まだ生きてたいですぅ……」
持っていた雑巾をギュッと握り締めながら、泣き顔でそう言った。
「ならば、逆らわずに仕事しなさい」
「はいぃ……」
鷹野という弱々しい声を発し、掃除を続けた。
「はぁ…全く疲れますの。貴方、打ち首で殺すのは勿体ないですわね。ならば……」
そう言い欠けると、剣のある台の上に手を乗せた。そして…

「かかって来なさい!!」

女王の手には、いつの間にか剣が握られていた。
「これで切り刻んであげますわ!さぁ!さっさとかかって来なさい!」
強気で言っているようだが、頭から冷や汗をかいているのが見えた。

きっと、一か八かで戦っているのだろう。


僕とソックリだな


「女王、女王とは戦いたくないよ」
「はぁ?」

16:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 20:53 ID:tcg

僕がそう言うと、女王の顔が緩んだ。
「戦いたくないって…どういう事ですの!?」
「その言葉の通りです」




遥香「ねぇ、私忘れられてない?」




「こ…言葉の通りって…どういう事ですの!?」
女王はそう言うと、剣を持っている拳をブルブルと震えさせた。

「思ったんだけど、女王ってさ、本当は人殺しなんてしたくないんでしょ?」
そう言った途端、女王の動きが止まった。

「そ…そうです…けど…何か文句でもあるのですか!?」
「あるに決まってるでしょ!?」
大声で怒鳴ると、女王はビクッと肩を揺らした。

17:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 21:02 ID:tcg

「何なんだよ…!国中を困らせて…それでも女王なの!?」
「な……!何故貴方等にそんな事言われなければいけないのです!?」
「日本の代表だから!!」
僕は、『心臓を捧げる』のポーズをとった。
「命が果てても…僕は悪と戦い続ける!なんと言われようと、僕は国の代表者なんだっっ!!」
もう、やけくそだ。
こんな事を言ってしまっては、もう後戻りは出来ない。
懸命に目を瞑り、大声で叫ぶ。そして一気に目を開くと、辺りは真っ暗闇に包まれていた。

すると突然…


「お前は正義感が強いな」

聞いた事がない声が聞こえた。

18:紅蓮のkido:2013/11/15(金) 21:09 ID:tcg

「お前は、命が果ててまでも、世界を救おうと考えているのか」

「当たり前だ。僕はそう誓った。心でね」

「それならば、女王とも躊躇いなく戦えるのではないのか?」

「え?」

「いいや、気にせんで良い」

「戦えるって…」

「…聞こえていたのか」

「当たり前でしょ」

「ならば、これを使うが良い」

「え…スタンガン?」

「あぁ。それで絶対に勝てる。私はそう感じる」

「感じるだけだろう?それだけで、あの女王にスタンガンを浴びせる事は出来ないよ」

「うむ、そうか。すまない」

「いいよ別に。その前に勝てる方法考えてよ」

「…自分の考えている事を、そのまま行動に活かせばいいのではないか?」

「それだけで…勝てるの?この世界も、ずっともっと幸せで、平和になるの!?」

「あぁ。約束は出来んがな。きっと出来るであろう」

「ありがとう!」

「ならば私は、そろそろ帰るよ」

「うん。色々ありがとね。また逢おうね」

「…さぁ、どうだろうな」




じゃあ、またいつか。

19:紅蓮のkido:2013/11/16(土) 19:00 ID:tcg

何か話がゴチャゴチャだね←

20:紅蓮のkido:2013/11/16(土) 19:04 ID:tcg

15に脱字がありましたw



違「はいぃ…」
鷹野という弱々しい(以下略)
正「はぃぃ…」
鷹野という人は、弱々しい(以下略)

21:紅蓮のkido:2013/11/16(土) 21:29 ID:tcg

続編


目を開けると、また先程とは違う風景になっていた。
ここは一体…
「あ、起きた。ったく、心配したんだから…」
そこには、頭をかきながら呆れ顔をしている遥香の姿があった。
どうやら、女王に切り込まれて気絶してしまったらしい。
しかし、打ち首は出来まいと、女王は泣きながら僕を運んで来たという事だった。
「女王は!?」
「女王なら帰ったよ…」
突如聞こえたその声は、聞いた事がある声だった。
「あ、鷹野さん」
「さ、先程はスミマセンでした…えと…女王の代わりに謝りに来たんだけど…」
恐らく、女王に頼まれて来たのだろう。
「えと…あの…す、すみましぇんでひたッ…!」
鷹野は、情けない声を発して頭を深く下げた。
「あの…もう気にしてないからいいんだけど…」
そう言うと、深く下げていた頭を素早く上げ、パァッと明るい表情をした。
「ほ、本当?有り難う…!じゃあ僕帰るね…怒られちゃうとマズいし…」
「うん。じゃあね」
「また来なさいよねっ!!」
すると鷹野は、「うん」と頷き、病室を出た。
しかし、廊下で「うわぁ」という声と、ズドン!という大きな音が聞こえた。
「…あんなんで大丈夫なのかな…」
少し呆れてしまったが、面白い子だな、と思い、自然に笑みがもれた。

22:紅蓮のkido:2013/11/16(土) 21:45 ID:tcg


「1ヶ月間は学校休みだってさ」
遥香は『あらあら』という顔をして、薬の入った袋をヒラヒラと揺らして見せた。
「い…一ヶ月……?」

*   *   *   *   *

「初めて休んだなぁ…」
僕はただ一人ぽつんと家に取り残されていた。
母も父も戦争で死んでしまっていたからだ。
叔父も叔母も、もう既に息を引き取っていた。
その時、学校の鐘の音が聞こえた。
一時間目が始まったのだろうか。今日は確か家庭科だったような気がする。
ふと目に入った時間割表を見てみると、やはり、一時間目は家庭科だった。
「あぁあぁ!!学校行きたい!何で休みなんだ__いってぇ!いってぇぇ!!」
突然、腕に強烈な痛みを感じた。
骨折だろうか。打撲だろうか。まぁ何にせよ怪我が原因だろう。



と、思っていた。



「あ、あれ…?」
昔出来た傷が真っ赤に変色していた。
今までは黒色だった筈なのだが。

『…名ヲ…挙ゲヨ………』

「ひぃぃっっ!!」
突然、声が聞こえてきた。幸い、部屋には誰も居ない。
じゃあ一体誰が…
『オ前エノ名ヲ……挙ゲヨ………』
しつこくそう言われるので、仕方なく言った。
「僕の名前は楓」
小さい頃、母親に『苗字を言ってはダメ』と教わっていた。
その理由を知りたかったのだが、教えてはくれなかった。
それ以来、苗字は一切名乗っていない。
『ソウカ……』
その言葉が聞こえ、3分。
もう誰の声も聞こえて来なかった。
一体誰だったのだろう…?

23:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 08:47 ID:tcg

と、突然、目の前が真っ暗になった。



この頃声の出来事多すぎね←



そして、また声が聞こえてきた。

『御前ハ惨メダナ』

「は…ぁ!?」

『アノ馬鹿ナ女王等ト戦ッテ、何ニナル』

「世界を救いたいから、命を張って出た。お前も知ってるんじゃないか?」

『イイヤ、知ラナイナ。我ハ先程御前ヲ初メテ見タノダゾ』

「あぁそう。で、何しに来たの」

『遥香ガ今、ドウナッテイルカ分カルカ』

「はぁ!?何だよ!遥香が何かされてるとでも言いたいのかよ!」

『アァ』

「…何だよこの映像」

『今ノ遥香ヲ撮シタ物ダ』

「…何で遥香がこんな事されなきゃいけないんだよ…これは御前の空想だろ!?」

『イイヤ、現実ダ。御前ガ通ッテイル學校ノ光景ダ』

「…あんた、こんな事して楽しいの?人が困ってる光景撮って何になるのさ!」

『御前ニ現実ヲ見テ貰オウト思ッテネ。御前ハ今、悪夢ヲ見テイル』

「悪夢?」

『アァ。御前ノ出来事ハ、全テ嘘ダッタ。全テ私ガ映シタ空想ダ』

「夢を見てんのは御前だろ!?僕はちゃんと現実を…」

そこまで言うと、突然目の前が明るくなり、目を瞑ってしまった。

24:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 09:05 ID:tcg

「____で!楓!!」
気が付くと、いつもの風景に戻っていた。
目の前には、またもや遥香がいる。
「ったく!心配させないでよね!病でもあるの!?本当に…心配したんだから!もう…」
怒った雰囲気で延々と語り出す遥香は、何だか懐かしい感じがしてきた。
何でだろうね←
「ねぇ遥香」
「うん?」
「これって、夢…なのかな」
「は?」
遥香は、ボケーっした表情で、口を開けていた。
「何言ってんの?夢な訳ないでしょ?変な薬でも飲んだの?」
「あ、いや…大した事はないんだけど…僕、この頃可笑しいんだよね」
「どうしたの?急にそんなんなっちゃって」
「あ、ごめんごめんw」
会話を続けていると、突然扉の向こうから声が聞こえてきた。
「お、お願いだよ。ここさ入れでけらい…何でもするがら…」

知らない奴の声。

また始まるのだろうか。

「うーん…じゃあ…皆様にお怪我をさせないように気を付けて下さいね?」
「うわぁ!あんがとございますぅ!何時間もこごに居られるんだべか?」
質問をしては質問を投げ掛け、質問をしては質問を投げ掛けるような感じの会話だった。
「失礼するべー!あぁっ、おめがリナの言ってだ楓って奴だべが?あど遥香っておなごか?」
「そ、そうですけど…」
訛り過ぎて、何を言っているのかよく分からなかったが、大半は聞き取れた。

『リナが言ってた』という所が気になる。
「おら、白義 倭(しろぎ やまと)って言うんだべ!宜しくだっちゃ!」
「よ…宜しく……」
白義倭。聞いた事がある名前だった。







「白義倭。このは名前を覚えていなさい」
「どうして?」
「いつか楓に、そういう名前の人が話掛けて来ると思うの。だからね、そういう名前の人がいたら、すぐに_____」







母に教えて貰った名前だった。

25:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 09:26 ID:tcg

「ほぉ〜、楓のおかっつあんが教えてくれた名前だったのかー…」
倭は、アハハハハと笑っていた。
笑う所なんて何処にも無かったのだが。
「しかし、面白い子っすね…俺も会ってみたいっす…」
と、また声が聞こえてきた。
「あ、来たんだべが」

ガラガラガラ…

「う、うっす!俺、城田気 讓篦(しろたき ゆずの)っす!宜しくっす!」
と、男子なのか女子なのかよく分からない子が出てきた。
「あ、伝えとくけど、この子おn___」
「言うなよ。言ったらぶん殴るっすよ」
讓篦は強い殺気を放ち、倭を睨みつけていた。
なかなか面白い子達じゃないか、と、感心していると、
「さぁて…もう一人くらい呼んで来るっすかね!」
「そ、そうだな!呼んで来るべ!」
二人は病室を出て行った。
「何しに来たんだ…」

*   *   *   *   *

「さってと、皆俺に掴まるっす」
と、讓篦が崖の端に立ち、そう言った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!讓篦!?何死のうとしてるんだよ!!」
と、僕は絶叫した。
そりゃそうだろう。崖の端でニコニコしながら『掴まるっす』なんて言っ…
「僕達も殺す気かぁぅぁぁぁぁぁ!!」
「はぁ!?そんなつもり無いっすよ!良いから早く掴まるっすよ!」

そして5分後

「皆掴まったっすね?よし、出発っす!!」
と、崖から地面一直線で、高速で降りていった。
「ギャアアアアアアアアア!!!」
皆が泣きながら絶叫していると、何故か明るい光が見えてきた。
「あ、あれ何だろう?」
「もう少しっすね!じゃあ……」
そう言うと、讓篦は姿を変えた。

26:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 09:45 ID:tcg

いつの間にか僕達は、鷹らしき鳥に乗っていた。
「さぁ、このまま高速でL'ets GO!!!」

***
**


「いてててて……」
「ちゃ…着地失敗しちゃったす〜…すまないっす…」
と、讓篦は顔を下に向けた。
「た、大丈夫だよ…!ね?楓!」
「うーん…ちょっと怪我しちゃ___」
「大丈夫だよね♪」
「ゔん゙…」
ニッコリと笑みになっていた遥香だったが、その笑みには殺気が感じられた。
「は…!み…皆さん大丈夫ですか…?」
と、一人の少女が岩穴から顔を覗かせた。
「あ、君っすかね?」
「そ、そう…だと思います…『手伝ってくれっす』とか書いてあった手紙は届いたんですけど…」
人見知りなのだろうか、顔は地面を見て、手や足はモジモジとしていた。
「わ、私、小埜 繭(おの まゆ)です…えと、宜しくお願いします…」
自己紹介等は出来るらしく、それほどの人見知りではないよう思えた。
「そういえば、ここで一人で暮らしてるの?」
「は、はい…えと、貴方は…遥香さん…でしたっけ…?」
「そ、そうそう!覚えてくれたのね!有り難う!」
と、大層嬉しそうに笑顔を見せ、ピョンピョン跳ねていた。
「良かったね遥香!」
「うん!嬉しい!繭さん…だっけ!覚えておくね!」
「あ、ありがと…あぁっ」
そう言い欠けた時、繭の腕の中から何かが落ちた。
「え、何それ…?」
「だ、大丈夫…私何モ…。…!」

*   *   *   *   *

繭は人造人間だったらしく、それを皆には隠していたらしい。
「どうして隠してたの?」
「…虐められちゃウかモしれなイから…そレが怖くて怖くテ…」
と、身震いをしながらそう答えた。

27:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 13:38 ID:tcg

「…でもさ、人造人間ってカッコ良くない?」
突然、遥香が喋り始めた。
「へ…?」
「だってさ!ほら!えと…何かイメージがカッコ良いじゃん!!」

慰めになっていなかった。

*   *   *   *   *

「で、どうするんすか?此処から」
「は、讓篦飛べんじゃないの?」
「飛んだんじゃなくて〜、鳥に変わっただけっすよ」
「同じだよね」
「早く此処から出タいでス……」
「そ、そうだよ!んー……楓何とかしてよ!」
「なんで僕!?」

*   *   *   *   *

「・・・」
「・・・」
周りの空気は、重く、冷たかった。
まぁ簡単に言えば沈黙だ。
「…話の話題考えてよ!!」
「その前に上がる方法考えろよ!!」

*   *   *   *   *

「あっ!」
「お、思い付いた!?」
「うん!讓篦とか繭とか倭って何さい?」



それから10分後、自力で地上に辿り着いた。

28:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 14:00 ID:tcg

[誤解続編]

「やっと地上に辿り着いたね…」
「じゃあ此処からは僕がやるよ」
「どうするんすか?」
「能力に決まってるでしょ((ドヤッ」
「そんなの分かる訳ないじゃないっすか」
「分かるだしょ普通」
「だしょ?」
「いいんだよそんなの。細かい事は気にすんな」
「ごめん。私Aだから」
「嘘だろ」

*   *   *   *   *

[正解続編]

「やっと地上に辿り着いたね…」
100m程の岩の壁を登る事に命を賭け、やっと脱出出来た。
しかし、もう体力は使い果てていた。
「こっからどうするんだ?おらもう動けねぇど…」
「私も……」
もう動けない人が多くなって来ている中(3人だけど)、繭だけは何故か動き回っていた。
「繭?疲れてないの?」
「うん。もう動き回れるよ。出発する時は言ってね」
そう言うと、また動き回り始めた。
繭のリュックサックは大きい。中身も沢山入って重たいだろう。
それなのに、僕達以上に動き回っている。蟻だろうか。
「…ねぇ、繭?休んだら?」
「ううん。大丈夫。あ!この薬草良いかも…」
今度は薬草を見つけたのか、リュックサックから虫眼鏡を取り出し、その草花をよく観察し始めた。
「うわぁ…」
「まだ繭の事、分かってない様っすね?」
突然、息を切らせていた筈の讓篦が、僕の目の前で立っていた。
「繭は復活の呪文を唱えるだけで、回復できるんすよ」
「復活…?」
「うっす。でも、その呪文を覚える人は神の一族と言われる程の難しさで…俺も教えてもらったんすけど、なかなか覚えられなくて…」
讓篦は、恥ずかしそうに頭を掻いた。
「へぇ…その内容は?」
「それが……最初の43文字しか覚えてなくて…でも43文字覚えられるだけでも凄いらしいっす」
その言葉に続き、最初の43文字を言い始めた。
「ワレカミガミノオウセノママニヒトゴトノヨウニナニモカモヲムシスルノハアクハンザイデアル…ここからは覚えてないっす」
「意外と簡単そうじゃない?」
「いや、簡単そうに思えるんすけど…この呪文不思議なんすよ…」

29:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 14:13 ID:tcg

そう言うと、繭は続ける様に言った。
「叔母樣から教えてもらったの。この呪文、簡単そうなんだけど、2文字50回くらいに分けて言わないと、覚えられないらしいの…」
その理由を聞くと、『それは叔母樣から教えてもらっていない』との事だった。
よっぽどの秘密がありそうだ。



何コレジャンル後茶後茶じゃん←



「あの、その呪文…全部教えてくれる?」
「え?いいけど…覚えられないと思うけど…」
「いいから」
僕がそう言うと、繭は淡々と呪文を唱え始めた。
「ワレカミガミノオウセノママニヒトゴトノヨウニナニモカモヲムシスルノハアクハンザイデアルワレオル・アリーナハスベテヲアナタラニササゲルワレラノイノチエイエンニ…アクナドヲハッケンシタバアイソクシケイニスルノガギムダワレラハセカイヲスクウダロウアナタラニハワレラノエイエンノイノチヲササゲル…」
随分と長い文章だ。これを2文字50回に分けて言えと言われたら、誰でも断るだろう。
「長いね…」
「うん。覚えられる?」
「無理…」
「でしょうね」

30:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 14:20 ID:tcg

「でもさ、この呪文、昔の言葉とか使ってないんだね」
「うん。何か…少しでも覚えやすいようになるべく昔の言葉使わないようにしてるらしくて」
こんなのの何処が覚えやすいんだ…?
しかし、1文字も覚えられていない事に気が付いた。
「あれ?最初の文字も最後の文字も…」
「そう。この呪文、1文字言った時、3秒オーバーしたらすぐ忘れちゃうの」
「…ごめん。意味分かんない」
「私も分からなかった」

31:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 14:46 ID:tcg

「・・・・」
何だこの子……一体何者なんだ……
「まぁいいって。早く行こうよ」
「あ、うん」
もう出発出来るだろう。でも遥香は体力がない。まだ倒れているだろ…
「あー!!負けちゃったぁ!もう一回!もう一回____はぁ…はぁ…まだ疲れてるから出発出来ないよ…」

僕は遥香を無理矢理引っ張って帰った。

*   *   *   *   *

「えぇ!?まだ来るの!?」
「うん…まだ来るの」
驚いている遥香の表情とは比べ物にならない程優しく、繭は微笑んだ。
「だ…誰が来るの…?」
「さぁね…私にも知らされてないから。来るとしか」
そう言うと、隣に配置してあったベッドに座った。
「うーん…そうかぁ…」
遥香は、珍しく悩んだ様な表情をした。
「ん〜…どうしたの…」
「あ、楓、起きてたんだ」
「うん」
『眠いから早く寝させてほしい。黙れ』等とも言えず、僕は大人しく話を聞いた。
「あのね、また来るんだって」
「幽霊が?」
「人が」
「うん。分かったから寝させ___はぁ!?来るの!?」
突然大声を出しかからか、キッチンからはバリーン!という皿が割れた音がした。
「ちょ、急に大声出さないで下さいっすよ!!ビックリしたじゃないっすかぁ!!あっ!」
「しゃっこ!!讓篦気を付けろって!!」
「うわぁ!!ごめんなさいっすぅぁあああああ!!」
大声に驚いて皿を割ってしまったらしい。申し訳ない。
「あらら…私が直しますから、御二人はゆっすり休んでいて下さい」
「うぁあ…申し訳ないっすぅぅ…」
讓篦は涙目でキッチンを出た。しかし、倭は何故か笑顔だった。
「好きなおなごに片付けてもらえるとは…なんて素敵なんだぁ…」
いつの間にか、繭に恋をしていた様だ。

32:紅蓮のkido:2013/11/17(日) 16:41 ID:tcg

次の日

「はぁ〜…おはよ___あれ!?もう11時!?早く着替えないと……」
「手伝いましょうか?」
「あ、うん。ありがと___って誰だよ!!…あ」
思わず突っ込んでしまった。昔はよく御笑い番組を見ていたものだ。それがつい癖に出たのだろう。

その人は、少し呆れ顔をして、
「あら、紹介されてませんでしたか?明日人が来るって」
少し怒り気味に言った。
「あ…あぁー!!遥香が言ってたのはこの人か…」
「何か?」
「何か聞こえました?」
キリッと睨まれ、少し驚いたが、すぐに言い返した。
「まぁいいです。あと四人来ると思うんですけど…」
「よ……」
一人や二人ならまだしも、四人は有り得ない。生活が大変そうだ。
「ど…どんな人が来るの…?」
「そうですね〜、変態と電脳人間と変態と変態ですかね〜」
変態ばっかりだな。まぁ嘘だろう。
「ちゃんと教えてよ…」
「はい♪変態と電脳人間と萌えてばっかりいるクソ野郎とただの塵屑ですかね〜♪」
ニコニコと笑顔を絶さずに言っているが、この人は危険な匂いしかしない。今すぐ逃げよう。
「は、はぁ…」
でも逃げたら殺されそうなので、そのまま話を聞くことにした。

「塵屑って言ったのは本当に塵屑ですよ♪」

それしか返って来なかった。
と、思ったら、それに続いて
「変態は本当に変態です♪夜に襲われないように気を付けて下さいませ♪」
と続けた。言い方が怖い。

33:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 17:01 ID:tcg

と、これで終わると思っていたが
「まぁ嘘ですけれど」
と続けた。

(コイツ何に使えるんだよ……)

34:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 17:20 ID:tcg

これまでのあらすじ \えっ/ \えぇっ/

_________________

5年前に戦争にあった少年少女。

*   *   *   *   *

親も親戚も殺されてしまい、一人取り残された少年(楓)。
しかし、その少年は能力者だった。
戦車をバゴーン、外国人のおっちゃん達もバゴーンした((

その頃少女(遥香)も、親や周りの人達が殺されていき、一人取り残されていた。
その時、出会ったのが少年、楓であった。
「あの女王を倒しに行く」「則るなんて間違ってる」「君はここで待ってて!僕が絶対…!」等と、難い言葉を残して立ち向かった。

が。あえなく打ち首。

また一人取り残された少女。命の終わりを決意したが、そこで戦争は終わった。

そして5年後、仲が良かった同級生の男子、石崎楓は、昔遥香を助けてくれた張本人だった。

*   *   *   *   *

『打ち首者を一人選んで城へ来い』という内容の手紙が、女王から届いた。
そして、自分から行くと名乗り出た楓は、付き添いの遥香と共に城へ向かう。

35:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 17:38 ID:tcg

到頭女王と対面をする時。
そして、女王と楓が顔を合わせると、突然楓が威嚇し始めた。
すると、その言葉を聞いた女王も、突然大声で怒鳴り始めた。

『打ち首で殺すのは勿体無い』と、剣で勝負を挑んできた。
しかし突然、真っ暗闇の空間で、聞いた事もない声と会話をする。
気が付くと、そこは病室だった。そこには、遥香しか居なかった。
すると、城で出会った鷹野美人が謝りに、病室へ入って来た。

*   *   *   *   *

1ヶ月学校を休まなければいけなくなってしまった楓だったが、突然、昔戦争で負った傷に激痛がはしる。
見てみると、黒色だった傷が、真っ赤に染まっていた。
と、その時、声が聞こえ、それから意識を失った。

*   *   *   *   *

二度目の病院。今度は、喋りが訛っている少年が入って来た。
白義倭。母親に昔教えてもらった名前だった。
続いて、城田気讓篦という、少年なのか少女なのか分からない人が入って来た。

*   *   *   *   *

知らない崖に連れて行かれ、讓篦に掴まり、崖を高速で飛び降りた。

下には小埜繭という少女が隠れていた。
その少女は人造人間だった。

36:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 18:35 ID:tcg

飯だった←


「虐められるのは怖い」という理由で、皆には隠していたらしい。

可哀想に思った遥香は、「イメージがカッコいい」と言うと、繭は先程よりも悲しそうな顔をしてしまい、逆効果だった。

*   *   *   *   *

崖の穴から出る方法を考えていると、「繭とか讓篦とか倭って何歳?」という全く空気の読めない発言で、自力で上がるしかないと考え、自分達の体だけで上がった。

*   *   *   *   *

体力はもう全て使いきり、もう動けなくなっていた。
皆で休憩をとっていると、繭一人だけが動き回っていた。
どうやら繭には、復活の呪文というのがあるらしい。
しかし、覚えられる人は神の一族と言われる程の難しさと言われる程だった。
しかし、意外と簡単そうな呪文だった。
が。2文字2文字3秒以内に言わなければいけなく、とても難関だった。

その話をしていると、もう疲れはなくなっていた。
出発しようと遥香の方を向くと、倭とトランプをしていたらしく、「負けた」「もう一回」と騒いでいた。
楓が死んだ魚の目をして見ているのに気付き、苦しそうな雰囲気を出したが、楓は遥香を無理矢理引っ張って帰った。


長いんで切ります。((あらすじなのかコレは

37:♪さんご ◆iAoc:2013/11/18(月) 18:39 ID:F1A

kido先生!マジ天才だわぁ〜

38:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 18:41 ID:tcg

>>37
さんごの方が上手いっしょ!?w

39:♪さんご ◆iAoc:2013/11/18(月) 18:50 ID:F1A

うそつっけぇーW←読んでないだけだろ?kido先生

40:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 18:55 ID:tcg

あらすじに囚われていた屈辱を…!((は



何に使えるかは正直分からない。しかし、こんな奴の場合、使える時は使える←
「…てかさ、アンタ名前は?」
「私ですか?」
「当たり前でしょ」
「はい!私は錐述 毬(きりの まり)といいます!名前の由来は特にありません!((ドヤッ」
少し自慢気に言っていた。が、どこかに殺気を感じる。
そういえば、この人が…いや、毬が現れてから、ずっと殺気を感じている。
どういう事だろうか。
「…まぁ宜しくお願いしますね」
そう言うと、手を組んで部屋から出て行った。
一体何しに来たんだ。
と、突然キッチンから皿が割れる音が聞こえた。
「ぎゃあああああ!!!スミマセンっす!!ゴメンナサイっす!!」
皿を割った犯人は讓篦だったらしく、大声で誰かに謝っていた。
そういえばアイツ昨日も割ったよな。
そう呆れていると、突然誰かの怒鳴り声が聞こえた。
「オラァァ!!何割っとんじゃぁぁ!!ぶん殴られてぇのかゴルァァ!!」
随分とヤンキーな人だ。新人だろう。
そう油断をして、キッチンへ向かった。
「…え?」
そこには、涙目で高速土下座をして謝っている讓篦の姿と、目を真っ赤に染めて牙と爪を立てている毬の姿があった。
「あ、楓様じゃありませんか!見てたんですか?」
と、急に人が変わった。
目も普段の黒色に戻っていて、牙も爪も立っていなかった。
普段がどっちなのかは分からないが。
「…怒鳴り声が聞こえてきたから…」
「あぁ〜、あの怒鳴り声ですか♪一体誰だったんでしょうね?」
と、ニコニコしながら誤魔化そうとしているが、讓篦の姿を見れば、先程の怒鳴り声が毬なのが分かる。

41:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 18:56 ID:tcg

読んでないって何を?シンデレラの憂鬱? ♪さんご

42:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 19:18 ID:tcg

「あ…えぇと……」
「えぇ?さっきのが私の怒鳴り声だとでも言うのですか?ぶっ○しますよ?」
「いや、新人さんかなぁって!あは…!あはははは……」
あぁ…コイツは喧嘩に使える。きっと勝てるだろう。いや、100パー勝てる。
「で・す・よ・ね〜☆私があんな怖〜い声出すわけないですもんねぇ〜♪んもぉ…一体誰だったんでしょうかねぇ…迷惑ですね!」
満面の笑顔を見せてそう言ったが、やはり殺気しか感じとられなかった。
本当に危険な匂いしかしない人だ。
これは追い出した方が良いのだろうか。
と、その時
「おいテメェらぁぁぁ!!居んのは分かってんだぞ?」
と、玄関の扉の向こうから聞こえた。
まさか、泥棒…じゃなくて、テロリ…でもなくて、…もうどうでもいいや←
「あ、私が出ます」
パタパタと玄関へ向かう毬。大丈夫だろうか。
「はい〜?」
「おぉ〜、可愛い御嬢ちゃんじゃねぇか。ちょっと飲みにでも行かねぇか〜?」
「ちょ、ちょっと今は大変で…それと知らない人と突然行くっていうのは……」
「いいからよぉ。行きたくねぇってんなら金出せ」
来た人は、力任せで毬を外に引っ張り出した。
「ちょっ!!やめて下さい!!」
「だーかーら〜、金出した方が良いんだよ〜」
と、後ろの一人が言った。こいつら一体誰なんだろうか。
「いいから来いっつってんだろうがよ!!」
そう言った瞬間、毬の様子が変わっていた。
「おい…」
ヤバい…とうとう怒らせてしまった様だ。
「帰れっての」
と、掴まれた腕を祓った。
「おい、さっさと…」
「帰れっつってんだろうが!!日本語通じてんのかぁ?あぁ!?さっさと出てけっての!!!」
毬が大声で怒鳴ると、玄関にいた人達が悲鳴をあげながら逃げて行った。

「一件落着ですぅ♪」

43:g@kido:2013/11/18(月) 19:48 ID:tcg

ホッと息を吐く毬を見て、少し身震いした。
いつか僕も殺されるのではないだろうか。
「あ、楓様♪さっきのクソ野郎軍団は追い払っておきましたから御安心を!」
と、また満面の笑顔で笑った。
怖い。その笑顔が怖いのだ。もう出来れば見たくない。
「そ、そういえばさ…朝御飯ってまだかな」
「朝御飯なら讓篦が作っておりますの。きっと美味しいでしょうね♪」
あぁ…だからその笑顔が怖いんだって…
と、毬に怯えながら話を聞いていると、「飯っすよー」と讓篦の声が聞こえた。
「あ、朝御飯だね」
「きっと美味しいですわねぇ…w」
突然、眉間に皺を寄せて、無理矢理笑っていた。
そこまでして笑う必要があるのか。
しかし、いつもは目も口も笑っていて、本物の笑顔だった。
讓篦の飯が不味いから、という理由もありそうだが…
と、思っていると、毬が耳打ちをしてきた。
「讓篦が自信満々に飯って言う時は、何かがある時です…!」
と、身震いしながら呟かれた。
いや、そんな訳はない。きっと驚かせようとしているだけだろう。

キッチンへ行くと、讓篦がニコニコしながら待っていた。
「皆もいるっすよ。楽しく食るっすよ♪」
と、言うと、周りにいた新人達が(2人だけど)、「ヤッホー」等と言いながら待っていた。

44:紅蓮のkido:2013/11/18(月) 19:49 ID:tcg

↑ネームミスった

45:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 16:13 ID:tcg

マジで何かあった…!

毬と讓篦には何か関係がありそうだな…兄弟だったりして…

「って、楽しく食べれる訳ないだろ!!」
勢いでそう突っ込むと
「何でっすか〜。新人さんっすよ?楽しく食べるっすよ!」
ニコニコと笑みを浴びせてくる讓篦。しかし、毬は先程と変わらず、身震いしながら殺気を放っていた。
いつでも殺気を放っているのだろうか。
「ヤッホ〜!早く食べようよ〜!僕お腹空いちゃった!」
行きたくない。絶対行きたくない。

すると突然
「いっ」
声をあげる間もなく、誰かに口を塞がれた。
キッチンには毬も讓篦も、新人もいる。じゃあ誰が…

いや、待てよ。3人って聞いたような…
一人は電脳人間だ。じゃあ一人……

と、その時、先程毬に言われた言葉を思い出した。


「変態と電脳人間と萌えてばっかりいるクソ野郎とただの塵屑ですかね〜♪」


変態……

「フフッ……」

その後、僕は女子なのか男子なのか分からない変な悲鳴をあげ、人生の終わりを告げた。





「大丈夫ですか?」
「全っ然…」

46:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 16:21 ID:tcg

「アハハハ!ドンマイっす!」
他人事のようにゲラゲラを大きな笑い声をあげる讓篦の姿と、
「警告はしておきましたのに…」
と、襲われた事を惜しむ毬の姿があった。
「しょうがないでしょ…背後からなんてズルいよ」
「よっぽど気に入られたんすかね!アッハッハ!!」
盛大な笑い声を出している讓篦とは別に、毬は「チッ…」と舌打ちをしていた。

何コレ、色んな意味で怖い。

「まぁ今後は気を付けるっすよ。アイツやり過ぎるとヤバいっすからね」
と、讓篦は僕の肩をポンポン叩き、部屋を出た。
「頑張って下さいね」と、毬も部屋を出た。
「はいはい頑張りますよ〜だ…」
一人ぼっちの空間で、僕はそう呟いた。

47:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 16:42 ID:tcg

[番外編]


「そろそろ出発した方がいいんじゃないかしら」

「…」

「まぁな、さっさと行って、仲間に入れてもらった方が、てっとり早いからな」

「じゃあ行こうよ!みの、早く皆の顔見てみたいな!あと、一緒に遊ぶの!優しいお兄さんとお姉さん達なんでしょ?」

「さぁねぇ…怖〜いお兄さんお姉さん達かもしれないわよ〜?」
「違うよ!優しいもん!ちゃんと一緒に遊んでくれる人達だもん!!」

「そんな怒らなくったっていいじゃない」

「テメェ5才児と喧嘩かよ?ほんっとダッセェな」

「むっ、酷いわね。まぁ早く行きましょうよ」

「あぁ」

48:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 17:45 ID:tcg

「楓様、遥香様、學校はどうしましょ?」
「「えっ」」
突然投げ掛けられた質問は、僕も遥香も胸につっかかった。
「あー…でも…死んだと思わせた方が良いんじゃないかなぁ…とか〜…あは、あははは…?」
誤魔化そうと、作り笑いをした遥香だったが、笑顔の達人には見抜かれていた。
「行きたくないだけですか?」

こっちも見抜かれた。

*   *   *   *   *

「學校なんて行きたくないのぉぉ!!別にいいじゃない!!」
じたばたともがいている遥香だったが、握力の強い毬からは、そう簡単には逃れなかった。
「いいえ!行くんです!」
「つーか何で私だけなの!?楓は!?」
「楓様には別の御仕事が待っておりますので♪では、行ってらっしゃいませ!」
「もう…!行って来ます!」
遥香は、少し怒り気味で挨拶をし、家を出ていった。
「…別な仕事って何?」
「ま、ペットの付き添いですかね」
「ペット?」
「まぁ、今に分かりますわよ」
と、毬が口笛を鳴らすと、バタバタと廊下を走る音が聞こえた。
「何か御用___あ、楓君じゃない」
そこには、毬から「変態」と言われている程の馬鹿野郎が立っていた。
簡単に言えば、先程僕に変な悲鳴を出させた変態といった所だろうか。
「え、ちょ、ペットってコレ」
「うん。僕、毬姉にペットって呼ばれてる。名前は尾方 糒(おがた ほしい)っていう。宜しく」
何に宜しくと言えばいいんだろう。仕事に宜しくだろうか。それは地獄すぎる。
「ほら、握手しないんですか?」
「する訳ないでしょ」

49:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 18:22 ID:tcg

握手なんてしたら、この後が大変だ。
と、その時
「楓さん!楓さぁん!!」
と、リビングから声がした。
聞いた事がない声だ。新人3人はもう此処にいる。
「え…?」
「行ってみた方がいいんじゃないですか?」
毬に逆らったらどうなるか分からない。なので、一応従った。

「誰…?」
「此処ですよぉ!テ・レ・ビ!」
確かにテレビから聞こえた。テレビがテレビを見ろだと。一体どういう事__
「やーっと見てくれましたか!遅いですねぇ!」
「うわぁぁぁ!!って、あぁ、新人か」
「はい〜♪コーピューターなら私にお任せ!ノシですっ!」
え?ノシ…?
「…ノシって手を振ってる様子を意味するネット用語じゃ…」
「あれれ、分かりますか?そこから覚えて、適当に付けてみたんです!どうですか?」
そう言われましても…
「…い…いい名前だね…」
「わぁい!ありがとうございます!」
一応褒めてやった。

*   *   *   *   *

「あれ?楓って飯食わないんすか?」
「食わないんじゃねぇの?どうせ、ずっとあの子と話してんだろぅしさ」
「…そっすね!じゃあ毬は食べるっすよ」
「分かってる。後で食べるよ」
「了解っす!」

50:♪さんご:2013/11/19(火) 18:23 ID:F1A

わいわい亭が変だけど、kido先生もアクセスできない?
英文が出てきてさぁ

51:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 18:27 ID:tcg

あれ管理人に直してもらわなけりゃ無理だって書かってあったが…

52:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 18:36 ID:tcg

と、讓篦と毬が話していた時、僕とノシは____

「はぁ!?ノシが駄目だっていうなら何がいいんですか!!」
「ノジとかノツとかノノとかあるじゃん!!」
「同じようなもんじゃないですか!!何ですかノノって!手が2つ付いてるだけじゃないですか!!」

下らないもめ事をしていた。

「喧嘩が始まったようっすね」
「…そうだな。止めた方がいいのかアレは」
「別にいいんじゃないすか?喧嘩するほど仲が良いっていうもんっす!」
「そうだな…じゃあそのままにしとくか」
「うっす」

*   *   *   *   *

[その頃]


「むぅ…」
「女王、どうしました?」
「あの少年少女に…ちょっと申し訳ないと思いまして…」
「ほぅ、女王が反省とは。珍しいですね」
「はっ!?私も反省くらいしますわ!馬鹿にしてますの!?」
「いえ、そんな事は御座いませんよ」
「もぅ…!」

53:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 19:18 ID:tcg

「…私…謝った方が宜しいのかと…思いますの…」
「その考え、決して否定はしませんよ。良い案だと、私は思います」
「や、やっぱりそうですわよね…!…でも…」
「どうされました?」
「…許されなかったら…」
「え?」
「許されなかったら…!私…あの人達が許してくれるとはとても思えませんの…私を見てすぐに威嚇して…」
「…しかし、あの方達は心優しい方々です。きっと、許してくれます」
「そう思いますの…?…分かりましたわ!私、行って来ますの!御車の準備済ませておいて下さい!」
「承知致しました」

*   *   *   *   *

キーンコーンカーンコーン…

「ったく!何で楓は休めるの!?アイツ本当ムカツク!!」
私は、あの毬とかいつ奴に腹を立てていた。
「何が仕事よ!どーせ嘘でしょ!!」
文句を言いながら歩っていると、いつの間にか着いていた様だ。

「…あれ?」
何故か家の前には、高級車両が停まっていた。
まさか女王だろうか…

「ホントに申し訳ないと思っておりますの!!」
予感的中。

54:♪さんご:2013/11/19(火) 19:24 ID:F1A

>>52が笑えたw
ノジ

55:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 19:40 ID:tcg

楓目線に戻る


「ったく!!ノノって何なんですか本当に!」
「じゃあノジかノツにしろよ!」
「人の名前を侮辱しないで下さいよ!私だって見つけるのには時間かかったんですからぁ!!」
「ノシってなんか『さようなら。お元気で』的でなんか嫌なんだよ!!」
「適当に付けたって言ってんじゃないですか!!それにノノもノツもノジも同じですぅ!!」
「あぁ!!…って、ん?」
下らないもめ事をしていると、突然ベルが鳴った。
「ほら、誰か来たようですよっ!」
ノシは怒り気味に言うと、『フンッ!』と背を向けてしまった。
まぁどうでもいい。どうでもいいですよ\(^o^)/←

「はーい?…!女王!?」
玄関の扉を開けると、____そこには、女王の姿があった。
「あ!悪気は有りませんの!!ただ謝りに来ただけですの!!」
「来たな女王!前の過ちを謝りにでも来たのか!!」
「だからそうだと…」
「えっ」

*   *   *   *   *

「ごめんなさい……」
「えっ…えと…それを言うのは私の方ですわ…」
と、突然遥香の声が聞こえた。
「女王ぉぉ!?前の決着を付けに来たのね!?受けて立つ!」
「違いますの…!私はただ謝りに来ただけですの!!」
「楓の代わりに私が受け___えっ」

*   *   *   *   *

「ごめんなさい…」
「だから謝るのは私の方だと…」

「(何故謝りに来てしまったのかしら…)」

56:漣 ◆WOJE:2013/11/19(火) 19:49 ID:uwA

お邪魔します。
私、小説コンテストというものをしているのでよかったら推薦を。
http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1384855318/l50

57:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 20:28 ID:tcg

>>56
御誘いありがとうございます!
出来る時に書き出しておきます!

58:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 20:35 ID:tcg

ブロロロロロロ…

「帰ったね」
「帰っちゃったね」
僕と遥香は、去って行く女王を見送っていた。
「そういえば、見送る必要あるのかな」
「私も面倒だよ。でもやんなきゃ死ぬよ」
僕と遥香の後ろには、ナイフを持った毬が「ウフフフフフフ…」と不気味な笑顔を浮かべながら睨んでいた。

*   *   *   *   *

バシッッッ!!

「全く、御客様…いや、女王様だったの分かりますか?何ですかあの態度!あのままじゃ、打ち首にされますよ!!良いんですか!?」
「いや、女王に許可降りたから…」
「えっ」

*   *   *   *   *

「ごめんなさい……」
「いいんだよ…別に」
「うんうん…!謝るのは寧ろコッチ…」

え。

「ちょっ、何勝手にそんな事言ってんの!?」コソコソ
「だってこう言わなきゃダメな空気だったじゃない!」コソコソ

流石KYチャンピオン。なんて馬鹿な真似をしてしまったのだろうか。
しかし、もう言ってしまった事は取り消せない。適当にでも謝っておこう。
「ま、マジですか」
何その反応。

59:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 20:54 ID:tcg

「うふふ。別に謝ってくれなくたっていいのですよ」
おほほと笑う毬からは、またもや殺気を感じた。
一体何なんだ…怖い…

「謝んなくても良かったの…?」
「えぇ!…ていうか、何で謝ったんですか?」
「え、遥香が謝る事があるって言ったから、無理矢理謝っ____」



この後、楓と遥香は5時間外で正座していた。

60:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 21:00 ID:tcg

「お休み〜」
「お休みなさいませ♪」
やっと夜か…随分と長く感じた一日だった。

でも、楽しかった。

「明日も良い日でありますように…」
夜空に向かい、手を合わせて願った。
___今日の夜空はやけに綺麗だな。

「これは…明日晴れるな。よしっと!手伝いでもするかぁ!」


9:53 就寝









____しかし、その夜、とんでもない悪夢を見てしまった。

61:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 21:07 ID:tcg

__________

手を動かそうにも、力が入らない。

足を動かそうにも、やはり力が入らない。

心臓を動かそうとも、___生きる気力がない。

どうすればいいんだろう。僕は何故、こんな事に会わなければいけないのだろう。

「おか……あ…」

やっとの事で腕を動かせた。

が、腕には手錠が付いていた。

「な…何…これ…?何……で…」

足にも足錠が付いており、動けない。

今は、膝を付いて、腕を広げている状態になっていた。

誰か助けて…

そんな事を願っても、誰も助けてくれない。

僕が何したっていうんだよ…

「僕が……何したっていうんだよ!!!!!」

全力で声を張って叫んだが、何分経っても、何時間経っても、誰も助けには来なかった。

「嫌だ…嫌だよ…壊れるの…は……」

昔聴いた、アヤノの幸福理論(カゲプロより)。

あの曲は、凄く感動出来た。

『私が消えたあの日の秘密組織は ちゃんと笑って暮らせているのかな』

「僕が消えるこの日の家族は……ちゃんと笑って…暮らせていられる…かな……」

そう言った途端、意識が途切れた。

62:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 21:11 ID:tcg

「…はっっ!!」

勢い良く起き上がり、頬をパチンパチンと音を立てながら叩く。

…夢だったか。良かった……

「…」

あれが現実だったなら、今、僕は此処に居なかっただろう。

助けてくれたのは誰だろう。

誰でもいいけど、嬉しい。

その日、僕の人生が変わった。

63:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 21:33 ID:tcg

{讓篦視線}


「…」
「あれ?楓さん…元気ないっすね?」
「…そんな事ないよ…」
今日はやけに静かで、うつむいて食べる楓を不思議に思っていた。
「いや、何かあるっすよね」
「ないって!大丈夫だよ…」
「大丈夫」「大丈夫」とばかり言っていた。
あまり深く聞くのは可哀想だったので、やめておく事にした。

*   *   *   *   *

「そういやさ、讓篦って、男女どっちなんだ?」

「毬も知らないんすか?俺は女っすよ。血は男っすけど」

「どういう意味だよ」

「あはは、俺も分かんないっすw」

「はぁ…それを皆にも言えばいいのに…」

「え!?いや、言えないんすよ…俺、男って思われてて、学校でも性別が男になってて…男友達も多かったし…」

「ふぅん…でも凄いじゃん?」

「え?」

「いや、気にしなくていい」

「そうっすか」

「…でさ、」

「なんすか?」

「楓様の事、好き?」

「…友達と方なら好きっすよ?」

「違う。恋愛の方」

「え」

「嫌いなの?」

「…普通っすけど…」

「普通なんて選択肢はない。どっち?」

「・・・。」

64:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 21:39 ID:tcg

「どっちなの?」

「あんま言いたくないんすけど」

「でもあんま聞きたくないからいいや」

「どっちっすか」

「まぁ、いいじゃないか。じゃあな」

「何処行くんすか?」

「さぁ、何処だろうな」

「分かんないっす」

「…だろうな。早く行かないとヤバいから。そろそろ行く」

「うっす。帰り待ってるっすよ」

「おぅ」

・・・・・・。




誰にも言いたくない、この真実。

今まで男だって思われて生きてきた。

でもこれからは、女として生きる。

性格とかは変えないけど。

外見や性格は男だけれど、心は少女なんだ。

そして、もう1つも秘密。








「楓の事、愛してるっすから」


実の事、俺は楓が大好きだった。

65:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 21:43 ID:tcg

誤字、脱字がありました。

>>63
違『「友達と方なら好きっすよ?」』
正『「友達との方なら好きっすよ?」』

>>64
違『そして、もう1つのも秘密。』
正『そして、もう1つの秘密。』

66:紅蓮のkido:2013/11/19(火) 21:54 ID:tcg

「・・・。」
「・・・。」
部屋は沈黙だった。
(せっかく楓そ二人きりなんすから…!話の話題を…ん?)
話の話題を考えていると、外から声が聞こえてきた。

「でもさ、讓篦って美人じゃん?だから遥香は負けてるんじゃなーい?」
「そ、そんな事ないよ…!これからだもん!讓篦は大人だから…」

小5っすけど。

「こ…高校生くらいだからさ!」

同い年っすけど。

「何かケアでもしてるんだよ!」

してないっすけど。

「そうかな?讓篦がケアしてるとは思えないけど…」
「してるよ!絶対してる!!」

だからしてないっすけど。

「でもさぁ…讓篦が女子だったらさ…楓取られちゃうかもだよ〜?」

取っちゃうっすけど。

「そ、そんな!私が取るんだよ!あんな奴に取られてたまるか!」

酷い言いぐさっすね。

「…うぅ…讓篦はいいよね…美人だし綺麗だし顔立ち整ってるし…声も何もかも綺麗だしぃ!憧れちゃうよ!男だけどさ!」

女っすけど。

67:漣 ◆WOJE:2013/11/20(水) 15:47 ID:KvY

>>57
了解しました^^

68:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 16:53 ID:tcg

心の中で何度もツッコミを入れていると、楓の「…あっ」という声が聞こえた。
寝ていたのだろうか。

「あ、讓篦…?居たんだ。今何時?」
「へっ…!?あ、今は11時っすけど…」
急に自分の名前を呼ばれ驚いてしまったが、何とか質問には答えられた。

…そういえば…さっきの声、遥香と誰だったのだろうか。

毬はあんは声ではないし、ノシは現実の世界には出られないし…
新人2人は自分の部屋にいる。
じゃあ誰が……?

「讓篦?どうしたの?」
「はっ!!いや、何でもないっす!気にしないでっす!!」
「…はぁ」

*   *   *   *   *

ガチャッ

「ただいまー!」
「あっ、遥香が帰って来た様っすね!ちょ、ちょっと行って来るっす…」
せっかく良い所だったのに…タイミングが悪い。
「お帰りっす!で、さっき誰と話してたんすか?」
「ただい___えっ」

*   *   *   *   *

「讓篦…聞いてたのね…」
「まぁまぁwで、誰だったんすか?」
「さぁね。讓篦の知り合い…かなぁ?私も知らないんだけど、急に讓篦の話されちゃって」
「ほぅ…」
「…で、讓篦綺麗だなー…って、本音言ってたの」

あれ本音だったのか…

「き…綺麗っすか……」
「わっ、讓篦?顔真っ赤だよ?」
「なっ…!何でもないっすよ!?ちょ、ちょっと暑いだけ___」

そう言い欠けた時、頭がクラクラし、床に倒れ込んでしまった。

69:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 17:03 ID:tcg

楓目線


もう、何時間経っただろうか。

讓篦が倒れ込んでから、何時間か経った。

しかし、目を開ける事もなく、静かに眠っていた。

「讓篦…?」

涙が出そうになった時、突如讓篦が目を開けた。

「…讓篦…!生きてたのか……!」

僕は嬉し涙を、思う存分流した。

「心配してくれてたんすか__ゲホッ、ゲホッ……」

「無理しないでよ。仕事は僕がやっておくから」

いつもは頼りない僕だけど、少しは讓篦の役にたちたい。

と、部屋を出ようとした時

「…まだ行かないで欲しいっす…」

服の袖を掴み、讓篦はそう言った。

「…どうしたんだよ…?」

僕がそう言うと、讓篦は「ハッ…!」と言い、自分の頬を往復ビンタした。

「す、すみま……ごめんなさいっす…!」

讓篦が慌てて謝った。

これくらいで僕が怒るとでも思ったのだろうか。

「いいよ別に。じゃあね」

そう言うと部屋を出、扉を閉めた。

___扉に寄り掛かり、「はぁ…」と溜め息をした。


また、今日も言えなかったなぁ…




いつ、「好き」って気持ちを伝えられるのだろう。





__遥香「ねぇ、これ讓篦と楓のストーリーだったの?え?」

70:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 17:31 ID:tcg

誤字が多い…

71:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 17:51 ID:tcg

今までの登場人物
*石崎 楓[いしざき かえで] ♂

友達思いで優しい少年。
時に口調が悪くなったり、暴言を吐く事がある。
しかし、自らを犠牲にしてまで人を救いたいという気持ちがある。
世界が残酷になる事を恐れている。
意外とモテている。
密かに讓篦に恋をしているんだとか。

*山野 遥香[やまの はるか] ♀

元気がある少女。
本気で怒ったり、命に関わる事の場合は口調が変わる。
よく考えずに行動するのは嫌い。
真剣になったりおちゃけたり、あるいはブチギレたり。
密かに楓に恋をしている。

リナ・オルア

国の女王。
物凄く自分勝手&我が儘で、1人で12個もの負担を背負わせる時もある。
執事や召使い、メイドからの評価は「ウザい」「最悪な女王」「消えてほしい」との事。
しかし、反省はする。

72:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 18:02 ID:tcg

{リナの色んなの打つの忘れてた。
性別とか*とか}

今までの登場人物*2

*鷹野 美人[たかの はると] ♂

リナの召使い。
召使いの中でも、一番使い物にならない奴。
凄く正義感があり、昔リナの事を命懸けで助けたんだとか。

*白義 倭[しろぎ やまと]♂
宮城県民の少年。
喋りが物凄く訛っており、聞き返される事もしばしば。
いつも何となくで行動しているが、殆どが予測外。
繭に恋をしている。

*城田気 讓篦[しろたき ゆずの] ♀

少年なのか少女なのかよく分からない人。
しかし、姉である毬に、自分な女だと答えた。
美人な女の子。太らない体質。
何もしていないのに、何故か美化が日々進んでいる。
密かに楓に恋をしている。
楓と両思い。

73:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 18:35 ID:tcg

*小埜 繭[おの まゆ] ♀

大人しく、心優しい少女。
人見知りと思われがちだが、実は警戒をしているだけ。
人を見て、気に入ったら心を開き、楓、遥香、倭、讓篦等には心を開いている。
叔母から教わる呪文は、いつも不思議な呪文ばかり。
今使える呪文は、復活、呪、操等。まだ数は少ない。

*錐述 毬[きりの まり] ♀

いつも殺気を放っている女性。
年を聞くと「殺しますわよ☆」と脅しをする。実際される。
讓篦の実の姉。
皿を割ったり、料理を失敗したりすると、大声で怒鳴りつける。
結果、讓篦は大泣きをしながら高速土下座をする。
楓曰く「泣いてる讓篦って可愛い…」←この台詞は小説に出ていない。

楓を御主人、遥香を御嬢という事で生活している。
口が悪い。

*尾方 糒[おがた ほしい] ♂

良い所なんてまるで見つからないただの変態。
楓をイジるのが好きな少年。
毬に『ペット』と言われている。

特に情報はない。


と、こんな所ですかね
のちのち増やしていこうかと思います!

74:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 19:10 ID:tcg

「おーい、讓篦〜」
「何すかー?」
「讓篦、ちょっと手伝って〜…」
「うーっす!今行くっす!」
今日もまた、讓篦の元気な声が聞こえてくる。
少しくらい休んでも良いんじゃないだろうか。
「讓篦…?あの……」
「何すか?用なら聞くっすよ!」
「いや…いつもそんなに動いてて、よく体もつなーって思って」
「あはは、そうっすね。まぁ鍛えてるっすから」
「あ、そうか…!讓篦って男だったっけ」

・・・・・・。

突然、沈黙になる。
言ってはいけない言葉だったのだろうか。
「あの…楓さん…」
「…ん?」
「俺…」

*   *   *   *   *

「えええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「ちょぉっ!!声デカイっすよ!」
讓篦が女子!?
今まで、こんな男の様な女子は見たことがない。
同級生の女子はは皆女子力あったっけな。

…これはチャンスなのではないだろうか。
讓篦が女子だと分かった時点で……

「…どうしたんすか楓さん」
「え!?あ、いや!何でもない!ゴメン!じゃあね!?」
いいや、でも、讓篦が僕の事、好きになるわけないじゃないか。







気付いてよ。讓篦。

75:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 19:24 ID:tcg

と。

「讓篦ー!ちょっと手伝ってくれよー!」
毬の声がした。
「あ、俺ちょっと行って来るっすね…」
そう言った後、「はーい」と返答をしながら小走りに毬の所へ向かおうとしていた、讓篦の腕を引っ張った。
「いでぇ、ちょ、楓さん…?離しすっすよ!」
「いや、僕がやるから大丈夫」
「え?」
あぁ…遂に言ってしまった。
___讓篦に少し、休憩を取って貰いたいところだ。

「ん?でも、俺行くっすよ。無理しないで、休んでるっすよ」
そう言い、再び小走りで部屋へ向かって行った。

「…行っちゃった…」
…何だか寂しくなって来た。

と、先程讓篦が入った部屋から、声が聞こえてきた。
「讓篦の誕生日っていつだっけ?」
「ん?明明後日っすよ」
「明明後日って何日だっけ」
「11月23日っすよ?」

讓篦の誕生日だと?
これは本当のチャンスだ。

良いプレゼントをあげれば……
君の心をゲッチュ←

しかし、讓篦の好きな物が分からない。
これが一番困る…
もし、苦手な物をあげてしまったら……

「…嫌われるに違ってる…!!」
「誰にですか?」
突然後ろから声がしたと思うと、毬が首をかしげながら見ていた。
「うわぁぁぁぁぁ!!ビッッックリしたぁぁ!!」
「どうしたんすか楓さ___」
讓篦の声が聞こえたが、途中で言い欠けている様だ。
「毬……毬っすか……ちょ…スンマセンっすぅぅぅぅぅぅ」
讓篦は、大きな音をたて、扉を閉めた。

76:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 19:35 ID:tcg

[夜](早っ!!←


「はぁ〜…今日も忙しかったなぁ…」
「何が忙しいよ…私は毎日学校で本当疲れるんだけど」
「まぁね…毬の差別もあったもんじゃないよ…」
スズムシの鳴き声が響くこのいえで、僕は遥香と寝る支度をしていた。
いつもよりも、何だか虚しい夜だった。
「…」
「楓…?どうしたの」
「…何かね、この後…嫌な事があるような気がして…」
「?…まぁいいよ。早く寝よう?お休みっ」
「…だね!お休み!」

77:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 19:41 ID:tcg

[遥香目線]


私にとっては、最後の夜。

ただただスズムシの鳴き声が聞こえる中、君と私は眠りについた。

しかし、私の眠りは、君とは違う。

深く、辛い、苦しい眠り。

もう、目を開けられない様な眠り。





____もっと、皆と居たかったなぁ…

目からは、自然に涙が溢れる。

これからは、皆の声も、顔も、行動も…見られないね。

でも、大丈夫。私は幸せだった。

短い時間だったけれど、楽しかった出来事が沢山ある。

ありがとう。そして…













________サヨウナラ…

78:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 19:54 ID:tcg

[楓目線]


「はぁ〜…御早う遥香」

・・・・・・。

返事がなかった。

「…まだ寝てるのかな…おーい、朝だよ?起きなよ_____」

遥香を起こそうと体を揺する。


___しかし感じたのは、冷たく冷えきった遥香の体温だけ。

「遥香…?遥香!?」
僕は一生懸命名前を呼び続ける。
しかし、再び心臓を動かせる事はなかった。

「そんな…そんな…!誰かぁ!!誰か助けてよ!!!大変なんだ……!!」

今は8:32。誰かは起きている筈だ。

_____讓篦。

僕は急いで、讓篦の部屋へ向かう。

そして、部屋の扉を開け、
「讓篦!!讓篦!!!遥香が!!遥香が…!!」
と、懸命に叫んだ。

しかし、そこには讓篦の姿はなかった。
「讓篦…?讓篦…!!!」
そう叫んでも、誰も反応しない。
と、机に紙切れがあるのに気付く。

そこには、こう綴られていた。

『皆で遊園地へ出掛けて来ます。起きたら連絡下さい。』
その手紙の隣には、携帯電話が置かれてあった。

___何故僕らを起こしてくれなかったんだろう。

しかし、そんな事はどうでもいい。
今は遥香の命が危ないんだ…!
プツッ 「あっ!!もしもし!?讓篦!!」
「あ、起きたっすか?遥香さんは起き___」
「…起きてない…もう起きないんだ!!」
「どういう事っすか?」
懸命に叫んだが、伝わっていなかったようだ。
「だから…遥香が死んだんだよ…!!」
「えぇっ!?」
漸く理解したのか、物凄く驚いていた。
「何で…!?ちょっ、ちょっと救急車…!電話掛けるっすから、電話切るっすよ!?」
「う、うん…!頼むよ!!」
震えた手で電話を切ると、「落ち着け…落ち着け…」と、自分に言い聞かせた。

79:紅蓮のkido:2013/11/20(水) 20:01 ID:tcg

______しばらくして、救急車のサイレンの音が聞こえてきた。
「やっ……やっ…やとひた……」
怖すぎてまともに発言出来ない。
このまま遥香が死んでしまったら…

そんな事を考えると、大粒の涙がポツンポツンと、音をたてて床に落ちた。

「こっちっす!!」
讓篦の声が聞こえる。救急車の人達を案内しているのだろう。

「大丈夫ですか!?今、病院に連絡しましたので、病院に着いたらすぐ診察します!」
と、男の人が言ってくれた。

___お願い…助かってくれ…

まだ遥香と居たいんだ……言い残した事もあるんだ……


だから…!

80:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 16:25 ID:tcg

_____遥香が病室に入り、約10時間。
何故、こんなに時間が掛かっているのだろうか。

ガラガラガラ…

「あっ…!ど、どうでしたか!?」
「…残念だけど…もう既に亡くなっていたようだ」

そんな…




遥香「ねぇ、私除外されちゃってない?え?」




「遥香……」


『ありがとう』って言いたかった。

『さようなら』って言いたかった。

それなのに…


僕はこの時、『後悔』という文字が強く頭に浮かんだ。

81:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 16:43 ID:tcg

僕は、一人で帰りの道を歩いていた。
__いつもは、遥香が一緒に歩いていた筈。
しかし、もう遥香は居ない。

「はぁ…親友が死んじゃうなんてなぁ…」
泣き始めた時から涙が止まらず、涙を拭いながら歩っていた。

*   *   *   *   *

到頭家に辿り着いた。
「…」
入ろうか入らないか、一瞬躊躇したが、スズムシの鳴き声が煩く、早く中に入りたいと思っていた。

「…入るか」
と、目の前の扉をノックする。

「…おかえりっす」

ガチャッと音がしたのと同時に、讓篦がヒョコっと顔を出した。

「ただいま」
そう僕が言うと、讓篦は顔を引っ込め、扉を大きく開けた。

「早く入らないと、風邪引くっすよ?」
讓篦は、優しい声でそう言った。

「…うん。ありがと」

82:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 16:53 ID:tcg

*   *   *   *   *

「…で、遥香さんはどうなったんすか…!?」
「…亡くなったよ」
「え…」
突然の知らせに、讓篦は驚きを隠せなかった。
「もう会えないんすね…」
「うん。残念ながら…」

*   *   *   *   *

83:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 17:07 ID:tcg

【遥香のコーナー】

*KAとかYAとか居るけどそれ登場人物の最初の文字のやつ。


「無視OK!むしろ無視しろ!なんつって(笑)」

「楓の同級生の遥香です。今はもう死んだっていう設定になってます。

除外されていたのか分かんないけど…今は楓と讓篦のストーリーみたいになってるよ。何故だろう。
ヒロインは私じゃなくて讓篦か。

少し前に出した登場人物紹介にも出てたけどね。うん。見直しは大事だよ。

はい。質問行っちゃおう。(ないけど)先ずKAさんからー、『遥香はどんなキャラですか。』
登場人物紹介見ようね。(2回目)
次、YAさんからー…えーと…『俺の出番少ないんだけどとうしてくれる』との事です。
正直どうでもいいんで放っときます。」





Yさん「ちょ、質問に答えるんじゃねがったのが」





「はい次ー、MAさんから…『呪文の内容を詳しく教えて』との事ですー。私にも分かりませんー。御了承下さいー。
つか貴方の方が分かってると思いますー。

次ー、YUから…『作者の好きなキャラ教えて』との事ですー。
そんなの作者に言って下さーい。え?讓篦?ふざけんなバカ作者」

{続}

84:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 17:12 ID:tcg

続き


「次はー…HAさんからー。『私死んだんだけどどうしてくれる』との事です。
これ私みたいですね。不思議です。

次ー…あれ、ないの?
もっともっと偽物でもいいから入れなさいよ!!え?さっきの全部偽物?ふざけんなバカ作者。(2回目)

ネタが尽きたので終わりにしたいと思います。
観覧あざしたー」










好きなキャラが讓篦ってのは本当です

85:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 17:41 ID:tcg

はい、続編


[次の日]
「遥香〜、御早う」
遥香が居なくても、僕は遥香のベッドに挨拶をする。
「…」
当たり前だが、返答はない。

もう一度声が聞きたいなぁ…

「あ、御早う御座います楓様♪」
いつものにこやかな笑顔で出迎えてくれる毬は、いつものような殺気は感じられなかった。
「ん、御早う…今日なんか変だね…?」
「そうですか?…普通ですよ!これが変だとでも思いました?」
「殺気が感じられな__」
そこまで言うと寒気がはしった。
マズい…怒らせてしまうかもしれない…
「あぁ〜、殺気ですか?癖だったんですよねぇ…治って良かったです!」
そう言うと毬は、鼻歌を歌いながら何処かへ行ってしまった。

*   *   *   *   *

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、_____

「…徐々に回復している様ですね」
「凄いです博士!どんな技術を使用してこんな事を…!」
「憧れちゃいます〜♪」
「いやぁ、全くですな。私の負けだ。降参だよ



繭博士」

「どうって事ありません。私はただ、現代で一番最新の技術を使用し、実験、解説、さらには実況を積み上げて来ました。当たり前の結果です」

86:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 17:56 ID:tcg

***
**


「えと…楓さん……」
「どうしたの?」
「此処の問題…」
今日は、繭も倭と買い物に行き、他の皆も出掛けていて、僕と讓篦の二人きりだった。
「あっははwこんなのも分かんないの?」
「え!?いや…!分からない訳じゃないんすけど…!楓さんにも勉強は必要かなーっ…て……」
と、讓篦はそっぽを向いた。
「あ…あはは…ありがとぅ…(これこそツンデレって言うのかな)」

*   *   *   *   *

「ここが『損』で…って、讓篦って進むの速くない?」
「予習っすよ。俺達学校通ってないっすから、自分達で進んでやるんすよ」
へぇ…
だからもう『獣』とか『猛』とか書いてるんだ…
「凄いね…あ!『憂鬱』とか『麒麟』って書ける?」
「書けるっすよ!そんなの序の口っす!」
これが序の口だと…?
「じゃあ書いてみてよ!」

二つ共ピッタリ合っていた。
「あれ?インターネットで答え合わせっすか?」
「そ、そんなの分かる訳ないよ……」
「へぇ〜」
「しっかし、讓篦は良いねぇ」
「何でっすか?」
「綺麗だし、頭いいし、背高いし、声も綺麗だし…」
そこまで言うと、讓篦の顔が真っ赤になっている事に気が付いた。
「あれ?讓篦___」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!見ないで!!見ないでっすぅぁぁあああああああ!!!」
大声を出し、顔を両手で隠しながら何処かへ走っていってしまった。

87:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 18:00 ID:tcg

城田気 讓篦

先の事を考え過ぎる場合があり、今やらなければいけない事は忘れてしまう(分からない)事があるのが難点

88:漣 ◆WOJE:2013/11/21(木) 18:30 ID:TuE

突然ですが・・・
今日、結果発表をしたいと思います

89:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 19:26 ID:tcg

>>88
先程見ました!
新人賞ありがとうございます!!

90:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 19:39 ID:tcg

「どうしたんだろう?」
まぁ…恥ずかしかったのかな。申し訳ない。

*   *   *   *   *

[毬目線]

ドタドタドタ…

「うわっっ!!」
目の前で讓篦が転んだ。
「はっw讓篦ザマァww大丈夫か」
「大丈夫っすよ…どうせ毬は心配してくれないだろうし…」
「今してるだろ」
せっかく心配してやってんのに…

___あんな泣き虫だった讓篦が、こんなに成長したなんて。







「うわぁぁん…!!痛いよぉぉ…!」
「どうしたの讓篦…!?」
「転んじゃったぁぁ……」
えっ?

草の上で軽く転んだだけで、大泣きをしている讓篦を、私は死んだ魚の目をして見ていた。
讓篦はもう9歳。そろそろ我慢出来る年頃だろうに…

この泣き虫という性格のせいで、友達もそう居なかった。







今となっては…どうだろう。
こんなにも仲が良い人が増えてきている。
「私よりも美人だしぃ…」
「は?」
自然にポロッと出てしまった言葉で、讓篦の顔を一変した。

往復ビンタしたけど。

91:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 19:41 ID:tcg

脱字・誤字が多すぎる…w
それと一文字多いのが…ww

92:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 20:35 ID:tcg

[讓篦目線]


行ったり来たり、仕事したり手伝いしたり…
疲れやストレスが溜まる事ばかりあるのが自分なのだろうか。

と、その時

「乙Zz…」
リビングのソファで、楓が寝ている事に気が付いた。
「あれ、楓さん寝ちゃったんすか?」
寝ているのだから、返答はないだろう。と思っても話し掛けてしまうのが俺の癖だった。
それで起きる事もしばしば。
「はぁぁ……」
「ん?」
何やら寝言を言い始めた様だ。
さぁて、どんな寝言か聞いてみる事にしよう。

「讓篦なら……」
「え?」
何故俺の名前が出たのだろう。
気になるので、もう少し聞いてみる事にした。
「讓篦は好きだぉ…どんな人より…乙Zz…」

どんな夢だよ。

しかし、今は好きな人から「讓篦が好き」という言葉を聞き、顔から火が出そうだ。
「両思いだったんすか…」
そう思うと、今までの疲れが一気に取れた。

93:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 20:47 ID:tcg

「もう少し頑張るか!!」
大声を張ると、楓が起きてしまった。

うわぁ…どうしよう…

「あ、讓篦。おはよ」
「お…うっす…」
どんな顔で楓を見ているのか分からないが、どう見ても驚いている表情にしか見えない楓であった。

*   *   *   *   *

[楓目線]

「そぉっと…そぉーっと持つんすよ?」
「う、うん」
何やら繭(久々に登場)と讓篦が実験をしている様だ。
「何の実験?」
「あ。楓さん!これはですね…。…実験です!」

あれ?僕『何の実験』って訊かなかったっけ?

「これはっすね、…実験っす!」

讓篦までハマるなよ…

*   *   *   *   *

「皆さ〜ん!集まって下さ〜い!」

・・・・・・・。

「おいテメェら」

「「「「はい何の御用でしょうか!」」」」

毬が少し険しい顔付きになると、直ぐ様集まった。
「よし。これから皆でこの家の大掃除をします!!」

「えええぇぇぇぇー!!」

讓篦は死にそうな顔になっていた。寧ろ死んでいた。

「あ?」

「「「「よし!やろう!!」」」」

94:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 20:53 ID:tcg

〜息抜き〜{会話だけ小説}

*キャラ崩壊ありうる
*誰も見ねぇよ(*´∀`*)
*ここで新キャラ、パッパカパーンとか多分する
*一話一話みぢかい
*面白くないかもしれない
*面白いのばっかりじゃないかもしれない((寧ろ面白いのない

95:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:10 ID:tcg

もう一つ

*遥香生きてまーす( \ >∀<)/

96:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:16 ID:tcg

[検索してはいけない言葉]

「楓さん」

「ん?」

「この『いるかの夢でさようなら』って何すか?」

「いるかが幸せな夢見て死んじゃうって小説じゃない?」

「なんか面白そうっすね!」

「確信は出来ないけど」

「いるかの…ゆぅめぇで…さようなら…っと!」

カチッ

「「ん?」」

「何すかこの文字列」

「さぁ?まず押そうよ」

「うっす」

カチッ

『私を殺してから先に進んでね』

「〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」

「え!?讓篦!?」

「はぁぁ……殺すって…?どう殺るんすか…?」

「ん〜…」

カチッ


グショォ…

「ぎゃああああああああ!!!!」

「ああああ!!讓篦ぉぉぉ!!死ぬなぁぁぁぁぁ!!!」

97:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:29 ID:tcg

[透明人間]

「楓さん!」

「ん?」

「俺!」

「…うん?」

「なんと!!」

「うん…!」

「透明人間の!!!」

「うん!」

「粉を!!!!」

「うん!!」

「なんと!!!!!」

「うん!!!」

「作ってしまった訳なんすよぉぉー!!!」

「・・・。さて、部屋に戻__」

「え、ちょっと、無視しないで」

98:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:32 ID:tcg

[透明人間2]

「遥香〜」

「何?」

「何処にいると思う?」

「そこ」

「「・・・。」」

「御主……よくぞ見抜いたな…」

「いや、見えてるから」

「俺達!!」

「「透明人間ブラザーズ!!!」」ズバァァン

「・・・・・・。さて、部屋に戻__」

「え、ちょっと、無視しないでマジで」

99:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:37 ID:tcg

[声優]

「突然ですが、声優ごっこをしましょう!」

「…」

「繭ってそんな伽羅だったっけ?」

「違います!でもしたいんです!」

「しょうがないっすねぇ…俺がやってやるっすよ!」

「自信満々だな」

*   *   *   *   *

「じゃあ、楓は主人公役、讓篦はヒロイン役…」

「待って。普通私でしょ」

「え…?でも讓篦と楓ってryいったぁ…」

「言うなよ」

100:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:43 ID:tcg

[声優2]

「気を取り直して…私が神で、遥香が蛙で」

「待って。何蛙って。可笑しいでしょ」

「重要な役ですよ…!雨の中の蛙の鳴き声の役割を…」

「そういうの要らないって」

*   *   *   *   *

アクション

「ねぇ…讓篦」

「カーーット!!」

「え?」

「何すか」

「もうちょっと気持ちを込めて!」

アクション

「…ねぇ…?讓篦…。…話が__」

「アク_カット!!」

「噛んだよね」

「もっと心を込めて!」←話聞いてない

「えぇ……」

アクション

「…ねぇ…」

「もっと!」

「…ねぇぇ……」

「もっと!!!」

「ね…ねぇぇ…」

「それでいいのよ!!」

「待った。声がヤバいっすよ」

「さっきのはエロ過ぎる!」

「はぁ…はぁ…」

「…息切れしてるじゃねぇか!!」

「「お前のせいだよ!!」」

101:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:48 ID:tcg

「声優3」

「ここからは讓篦と楓さんのベッドシーンよ!」

「「ストップ」」

「どうしたの?」

「ダメっすよ。ベッドシーンはR-18っす」

「つかどんなシーンなんだよ」

「えーと、吐息を吐き合ったり、抱き合ったり、キ____」

「はい強制終了ー。じゃあ俺は落ちるっす」

「落とさせないわ…」

「えっ、ちょ、繭、どうし____「「あああああああああああああ」」

102:紅蓮のkido:2013/11/21(木) 21:56 ID:tcg

[何となく?]

「では、教科書112Pを開いて下さい」

「くかぁぁ……はっっ!!何Pだべ!?まぁ思ったページを…」

15P

「倭さん、何の雑誌を開いているんですか」

「え?あ!!何だコイヅは!?ちょ、誰がこんなの置いだのや!?」

倭が開いていたのは、女性専用の雑誌。

*   *   *   *   *

「では、あの森へ歩いて行きます。班ごとに並んで来てください」

「(ボケー…)あっ!何だ!?皆何処行った!?」

結局、一人森で迷子になった倭であった。

103:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 08:08 ID:tcg

[良い子はマネしないでね]

「大きな穴ですねぇ」

「50日間掛けて作ったんすよ!」ドヤッ

「こんなのに50日間も消費したのか」

「崖みたーい!」

「広さはな」

深さ0.45m
広さ68.21m

「ちょっと待ったぁぁ!!」

「え!?何すか!!」

「お前何こんなに場所使ってんだよ!!」

「家を取り壊してもらったっす!穴だけに!」

「恨みかってるだろ御前」

104:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 08:15 ID:tcg

[犯罪ですが何か?]

「あ!この金欲しい!あぁっ!こっちのダイヤモンドネックレスも!」

「(こんな高いの買える訳ねーだろ)それは…高過ぎて買えませんわね〜…w」

「買うんじゃないよ」

「え?」

「購入だよ」

「意味同じですわ」

*   *   *   *   *

「ん〜…まぁいいや。讓篦と毬へのプレゼントって事で!!」

「えぇ!?遥香様が買ってくれるんですか!?」

「うん!」

*   *   *   *   *

「御客様、こちらへどうぞ」

ゴソッ

「600万円です」

「・・・(唖然)」

ゴソッ

「あれ…何をされているのですか御客様…?」

「持ち帰る」

「「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」

105:g@kido:2013/11/22(金) 08:24 ID:tcg

[国語辞典]

「あの…楓さん…」

「何?」

「『氏ね』がないのですけれど…」

・・・・・・。

「ちょっと失礼」

「はい?」

バタン

・・・・・・・。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

「・・・(唖然)」

ガチャッ

「OK。で?氏ね?」

「はい」

「こっちの方に」

「あ、あと『くたばれ』とか…」

「・・・。」

「あ!あと『ぶっ頃す』とか!」

「何の言葉書こうとしてるの…?」

「えーと、『氏ね!くたばれクズがぶっ頃す』です」

「繭ってそういう伽羅だったっけ」

「?」

106:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 08:26 ID:tcg

小埜 繭[おの まゆ]

時に物凄く言葉使いが荒くなる場合がある。
手紙の書きも相当なもの。

107:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 08:29 ID:tcg

もう無理((早っ!!((

108:g@kido:2013/11/22(金) 08:33 ID:tcg

>>100
>>101
見返したけど書き直したい←

109:g@kido:2013/11/22(金) 08:49 ID:tcg

そろそろ戻る


「そこ!汚れが付いてます!!」
僕達は、毬という恐怖の存在の人に遣われていた。
「讓篦は掃除上手い筈だろ?もっと丁寧にやれ!」
「えぇ!でも俺疲れ____」
「何か文句あるかよ」
讓篦は僕達以上に遣われていた。

*   *   *   *   *

「お疲れ様です」
3時間後、やっと掃除が終わった。
「ゲホッ……ゲホッ…うえぇ……」
やはり讓篦は相当の疲れが出ている様だ。今は歩けないだろう。
「讓篦もお疲れさん。ベッド行くといいよ」
と、毬が言うも、讓篦は「歩けない」というジェスチャーを送っていた。
「…僕が連れてくよ」
と、言った時、どうやって連れて行くかを考え出した脳に、僕は心で愚痴を言う。
「良いのか?宜しくな」
あぁぁ…毬も受け入れちゃったよ…
「うぅ…大丈夫っすよ。自力で行くっす」
と言うと、讓篦は自衛隊がする様な状態になり、腕だけで部屋へ向かって行った。

しかし、途中で倒れてしまった。
「やっぱりね…」
僕は少し呆れたが、人に頼らず自分で何とかする所も好きだが、無理は禁物。手伝おう。
「いいよいいよ…」
そして、僕がヒョイっと讓篦を持ち上げると、毬の表示が変わっている事に気が付いた。
「キャァァァッ!!カメラ!カメラ貸して下さい誰かぁぁっ」
「あああああああ!!!!撮さないでよ!!ちょっと!!」
讓篦は「?」という表情をしていたが、僕がしているのはお姫様抱っこ。おぶる事は出来なかったから。
こっちの方が楽だし←
「じゃあ行くね。じゃ」
讓篦って意外と軽いんだな…

110:g@kido:2013/11/22(金) 11:03 ID:tcg

「…じゃあ僕はもう行くよ。また後で来る」
僕はそう言い残し、讓篦を後にした。

___ったく…!また言えなかった…
「そろそろ言った方がいいのかなぁ…」
と、その時


ズバァァァン…


「!?」
先程聞こえた爆音は、大砲だろうか…
と、そこまで考えると、前遥香が言っていた言葉を思い出した。

『戦争』

111:g@kido:2013/11/22(金) 11:10 ID:tcg

___大砲の音が聞こえた時、讓篦が「うわぁぁぁ!!」と叫んでいるのが分かった。
急いで後ろの扉を開け、讓篦は無事かどうか確認した。
「讓篦!?大丈夫か!!」
「俺は何とか…でも怖いっすよ……」
やはり讓篦も怖がっている様子だ。
____遥香…助けて……

「今…外の様子確認してくる…!!」
と、急いで玄関へ向かい、扉を開けた。



____広がっていたのは、昔見た戦争の風景と同じだった。

112:g@kido:2013/11/22(金) 11:25 ID:tcg

「うっ……」
周りには、倒れている人も居れば、溶けている人もいる。
そして、血等が家にべったり引っ付いていた

「そんな……あっ!皆大丈夫かな…!?」
玄関の扉を閉め、直ぐ様リビングへ向かう。

「皆…!!大丈夫か!?」
「一応大丈夫です。けれども…」
毬は、戦争を惜しむ様に、顔をしかめていた。
倭は、自信でもないのに机の下に隠れている。
繭は、祈っているかの様に、「神様…どうか我等を救って下さい…」と唱えていた。
糒(久々に登場)は、リビングの真ん中に普通に立っていた。
「…!ノシ!?」
そういえば、ノシが居るんだった。直ぐ様テレビのリモコンを取り、電源ボタンを押す。
しかし、テレビは全く反応を示さなかった。
「どうしよう…」
と、泣きそうになっている僕の肩を、ポンポンと誰かが叩いた。
「楓さんっ!」

この声は…

「ノシ!!」
「御無事してくれて何よりです!それより、今は情報収集が先ではないでしょうか…」
ノシは突然真剣な顔付きになった。
と、僕はふと名案を思い付く。
「ノシって電脳人間なんだし、インターネットで情報探せるんじゃない?」
僕がこの発言をすると、皆が頷いた。
「ノシ!頼みましたよ!」
「ほいっと!ではでは…」
「楓さんは讓篦の状況を見てきて下さい!出来れば連れて来てください!」
そう言われると、「分かった!」と返事をし、直ぐ様讓篦の部屋へ足を運んだ。

*   *   *   *   *

ガチャッッ

「讓篦!!」
「楓さん!どうしたんすか?」
「来てくれ…!」
「え?」
「いいから早く!」
「え!?あ、ちょ!」
讓篦の答えは聞かず、強引に手を引っ張った。

113:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 14:03 ID:tcg

[讓篦目線]

「毬!連れて来たよ!」
楓か大声で叫ぶ。
___戦争か…5年ぶりだなぁ…


5年前の戦争。俺に被害は全くなかった。


「で、楓は此処から能力を……」
何やら作戦会議をしている様だ。俺の出番はあるのかな…
「讓篦」
「…あっ…ひゃい…!」
曖昧な返事をしてしまった。これでは毬に…
「やはり、讓篦も怖いんだろうな」
と、頭をポンポンと叩いた。
「やっぱ、泣き虫は泣き虫だな」
毬はそう言うと、ニッと笑顔を見せた。
「そ…そんな……泣き虫じゃ…ないっすよ…!」
俺も自然に笑みが漏れた。

114:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 14:58 ID:tcg

「…じゃあ、作戦会議戻るよ。讓篦もやるぞ!」
「うっす!」
何だかやる気か出てきている。これも姉の毬のお陰だろうか。有難い。
「____。で、ここで讓篦の出番」
俺の出番もあったのか…と、ホッと息を吐く。
「え…?讓篦って何かに使えるの?」
楓がそう言うと、俺の心に何かが刺さった。
「はい。讓篦は、有りとあらゆる物、人を守る事が出来るんです」

毬の説明がいまいちだったのか、楓は首をかしげる。
「簡単に言えば…」
俺が口を挟んだ時、毬は「むぅ…」と唸っていた。


実践


「…え…?」

115:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 15:08 ID:tcg

[楓目線]


讓篦の目が真っ青に染まる。その瞬間、僕の周りが、青い丸形の何かに囲まれた。
「ふぅ…それ、何か分かるっすか?」
「え?」
分かる訳がない。…まぁ多分でいいから答えておこう。

「…バリアー…?」
そう言うと、讓篦はニッコリ笑顔になり、
「うっす」
と笑った。

「バリ……凄い…」
「それ、そのバリアーから手や足を出したとしても、はみ出した部分を察知してついていくんすよ」
…どういう事だろう。
「…?」
「物は試しっすよ。バリアーから手出してみるっす」
「…?うん」
言われた通りに、バリアーから手を出すと、そのバリアーが手の周りに集まる。

(※作者も説明出来ません)

「凄い…」
「物とかは触れるし、飲食だって出来るんすよ。戦争中はずっとそれをやっていればいいっす!」
讓篦がまたニコっと笑うと、何やら放送が始まった。

『10年に一度の戦争…5年に一度…変わった…』

そう言うと、放送は終わってしまった。
「え?」
理解しずらかったが、少ししてやっと理解出来た。


「…10年に一度の戦争が…5年に一度になるって事…?」

116:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 15:22 ID:tcg

と、その時

突然、毬の携帯が振動する。きっとノシだろう。
「皆さん!情報収集出来ました!」
「おぉ!良くやったなノシ。で、何だ?」
毬が訪ねると、ノシは「う〜ん…」と、思い出しているかの様に唸り始めた。
「現在国中が戦争中だそうです。ここら辺は一番激しいとの事ですが…」

何て素晴らしい情報だ。
この様な情報を待っていたんだ。
…しかし、ここら辺が一番激しいというのはガッカリだ。

「おぉ!ありがとな。そういう情報を待っていたんだ!」
毬がそう言うと、ノシは「えへへ」と照れくさそうに頭を掻いた。

「よし。ならば作戦実行といくか。皆!準備はいいか!」
毬が皆に声を掛けると、一人残らず「おーーっっす!!!」と叫んだ。

*   *   *   *   *

「久しぶりだなぁ」
目の前の建物は、数日前に来た女王の城だった。

「そういえば楓様、以前来たことがあるんでしたよね?」
「うん」
毬は、「皆の案内をお願いします」と言い残し、何処かへ行ってしまった。
「毬大丈夫っすかねー…」
讓篦が心配そうな表情で、毬の背中を見守っていた。

117:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 15:49 ID:tcg

「…讓篦」
「…あっ、は…い…」
讓篦の名前を呼ぶと、すぐ反応を示したが、少し曖昧な反応だった。
「僕達は、女王の所に行くよ」
「…うっす」
僕は讓篦の手を取り、城の中へと足を踏み入れた。

*   *   *   *   *

「戦争を終わらせろ…?どういう事での?」
「えと…その言葉の通りなんだけど…」
毬が何処へ行ったかは不明だが、僕達は今、女王の前に立っていた。
「戦争は…私も止める事が出来ないのです」
「え?」
「王が決めている事ですの…私は反対しましたわ!…でも…」
『王に逆らったら打ち首』と言われてしまい、諦めてしまったという事だ。

118:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 17:54 ID:tcg

【楓のコーナー】

*遥香「質問コーナーの名前は適当に決めました((てへぺろ☆」

「無視OK!むしろ無視しろ!なんつって(笑)」(遥香に続き2回目)

「こんにちはー…前回の遥香に続き楓がお送りしまーす。

何か前と大分話変わったよね。作者もっと頑張れよ。
僕は遥香の同級生…讓篦と両思い…まぁ色んな設定です。
戦争とか疲れる。どうしてくれるバカ作者(遥香に続き3回目)
僕の生命終わるんじゃないでしょうか。怖いです。
ふざけんなよバカ作者(4回目)」


作者「自分が自分を責めてると思うのは気のせいだろうか」


「いつも脱字・誤字とかクソ多くて読みにくい作者ですが、何卒御許し下さい」


作者「…へっくしゅ」


「さぁて質問コーナー行こう。えー、まずは『蛙ハッピー』さんからー…『さっさと完結しろ』との事ですが…
まだ完結しません。さーせんっす。

はい次、『いつ殺るの?今でしょ!』さんからです。殺らないで下さい。
えーと…『内容ゴッチャで読みにくいんだけどどうしてくれる』との事です。
ん〜…読まないで下さい」


楓はやりたい放題な奴


「次、『柚食いたい』さんから。勝手に食ってて下さい。
えー…と、『キャラの名前の由来って何ですか』との事なんですけどー…想像にお任せします。」

{続}

119:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 17:59 ID:tcg

続き


「次、『世界征服』さんからー…ドラ○もんですか。
えーと…『繭って何なの』との事です。
博士です。女の子です。大人しいです。腐女子です。

次…あれ、もうないだと?ふざけんなバカ作者(5回目)

終わろうかな。なーんちゃって。

終わります」

120:g@kido:2013/11/22(金) 18:09 ID:tcg

続編


「諦めた…のか…」
その言葉を聞いた時、僕の心は決まった。












「絶対、戦争を終わらせてみせる!」

121:g@kido:2013/11/22(金) 18:15 ID:tcg

「た…お、終わらせるって…!?そんなの無理ですわ!」
「無理じゃないよ」

聞いた事のある声だ。
____懐かしくて、聞き慣れた女の子の声……

「遥香!?」
勢い良く振り向くと、扉の前に遥香が立っていた。
「…ただいま。楓」
「な…何で…!?どうやって…」
喜びが込み上げてくる中、必死に涙を堪える。
「…繭がね、復活させてくれたの」

繭が…?
いや、有り得ない。

「繭が…?」
「繭、本当は優秀な博士だったんだって。実験したり解説したり…実況したりして、私を復活させてくれたの」

繭…

「後で……繭に御礼言っとかないと……」

到頭涙が溢れ出してきた。

「____おかえり…!!」







おかえり。遥香。

122:g@kido:2013/11/22(金) 18:53 ID:tcg

早くも【讓篦のコーナー】

*「質問コーナーの名前は(以下省略)」

「無視OK!むしろ無視しろ!なんつって(笑)」(楓に続き3回目)

「うーっす。楓に続き讓篦がお送りするっす。苗字とかあいうえお。

大仏話が進んできたっすねぇ〜。俺の出番も相当なものっすよ!
読者さんなんて居ないのにこんな企画まで用意するなんて…バカ作者(6回目)
いやぁ…でもまさか俺がバリアー使える設定にしてくれるとは!アッハッハ!」


作者
小説では役に埋もれる奴。


「それにしても…もう120イったんすか。早いっすねぇ〜…
戦争のせいで時計壊れて見れないっす!アッハッハ!

あぁ、あとよくこの小説のキャラに間違えられるんで言っとくっす。
俺女っすからね?覚えといて下さいっすよ?
声も顔も声も綺麗、優等生、そんな役が貰えるとは…アッハッハッハッハ!
作者さん的に『カゲプロの瀬戸幸助に似てる』って言われるっす!
まぁセト知ってるっすよ!こういう口調だったっすよね!あと黒子のバスケの『き___」

{続}

123:g@kido:2013/11/22(金) 19:03 ID:tcg

続き


「…あれ?そろそろ質問コーナーに行けって?あぁ、あったっすね、そんなの…

えぇーっと、先ずは『倍返しだ!』さんから〜……半沢直樹さんっすか?
えぇと、『遥香は生き返ったんですか』との事なんすけど、本編どうぞ。

次は〜…『お・も・て・な・し』さんから〜…『楓と讓篦ってこの後どうなるんですか』との事なんすけど…本編どうぞ。

次は〜…えっと……あっ、『激おこぷんぷん丸』さんから…『戦争って何年に一度ですか』との事なんすけど、本編どうぞ。

さぁて、…終わりっすか。少ないっすね。
結果、この人達本編全く見てない人達と見たっす(見てねぇよ)。

じゃ、また本編で逢おうっす〜」

124:さすらい ◆xEr6:2013/11/22(金) 19:14 ID:Q0E

読む時間とれたときにちゃんとコメントするので、足跡としてカキコしときますw

125:♪さんご:2013/11/22(金) 19:16 ID:F1A

さす兄だぁ〜!

126:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 19:25 ID:tcg

さすらいs来てたんですか!w((敬語ォィ

127:g@kido:2013/11/22(金) 19:34 ID:tcg

本編に戻る


「…あ…貴方は…!?」
「覚えてた?前に楓の付き添いで来た___」
「誰でしたっけ…?」
「遥香だっつーの」

*   *   *   *   *

[繭目線]

楓が女王と話している内に、私と讓篦は地図を見ていた。
「あ!此処とかどうっすか?」
「此処もいいかも…」
「東京ディズニーランドって所とか良いんじゃないすか?」
「私シーが良い…」

「御前らも来いよ!!」
「「嫌です」」

128:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 20:31 ID:tcg

***
**


[?]

この戦争は終わらない。

この人生が終わる時。

さようなら。俺の人生。

___この大砲の音も、爆音も、聞くのが最後で嬉しいよ。

「あそこに日本人が居るぞ!ぶっ殺せ!(英語)」

まぁ、予感はしてたんだがな。

こんなに言われるとは…

「おい爺さんら、俺に逆らおうってのか」

・・・。

彼奴らに日本語が通じる訳ないか…

「はいはい降参降参。面倒臭いな。御前らみたいな玩具の相手してんの」

自分で発動した能力によって、壮大な爆音と、壮絶な爆発が発生し、俺は意識を失った。

129:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 20:39 ID:tcg

[楓目線]

ズバァァァン…
ドォォォン…

「うわぁ…さっきよりも酷いね…」
女王との会話を終え、城から出た時の事だった。
「うわっっ!!」

何だろう。あの壮絶な爆発は。
今までの爆発とは違う。もっともっと、威力が増している様な…

「楓さん!!早く逃げるっすよ!!!」
讓篦の声が聞こえた。
「…はっ!あ、うん!」
バリアーをしているから少しは良いものの、爆音は少しも防げないという。
「ねぇ!讓篦って、もっと他の能力使えないの!?」
遥香が突如可笑しな事を言い始めた。
「ほ…他のっすか…!?えと……」

欺く。

しかし、今は必要ない能力だ。

「ごめんなさいっす…役に立てなくて……」
「いやいや…今役に立ってるじゃない。讓篦が居てくれたお陰で、私達今生きてるんだから」
そう遥香が言うと、讓篦は泣き始めた。

本当に泣き虫なんだな…

「泣くなって!今泣くとこじゃないでしょ?」
「普通は泣くとこっす…」
「まぁそうだけど……」

130:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 20:50 ID:tcg

今は戦争だ。
普通だったら、泣き散らしていただろう。
しかし、今は泣いている暇なんて無い。

作戦続行の為に……


「ほら!早く!」
僕が手を出すと、讓篦はゆっくり頷き、手を取った。

*   *   *   *   *

「…じゃあ、いくよ?」
「うっす」
「はーい!」
遥香と讓篦の返事と共に、周りの皆の影を薄めた。
「これでOKだね。よし!作戦続行と行くぞー!」
「ちょっと!それ私の台詞ですぅ!!」

***
**


戦車へ少しずつ近づく。
もし気付かれてしまったら、…考えたくもない。
と、その時。最悪な事態に陥った。

ガツン…

「えっ…?」

「おい。さっきの物音はなんだ?(英語)」
「分からないわ(英語)」
戦車に乗っている外国人が混乱し始めた。

___これはチャンスかもしれない。

と、思った次の瞬間

「うわっ」
「え?あっ!うわぁ!」
讓篦が地面の凸凹で転んでしまい、僕の方に倒れて来た。
「え!?うわぁ!」
次々ドミノの様に倒れていく。

そして…

「うわっ!(英語)」
「どうしたの!?…って、誰よ貴方達!(英語)」

ヤバい…気付かれた…

「うわぁぁぁぁぁ!!スミマセンっすぅぅぅぅぅ!!」
「え!?でも、讓篦のバリアーで当たっても痛みが……」
「こんな近くで当てられたら人溜まりもないっすよ!!」



嘘だろ……

131:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 20:59 ID:tcg

「ちょっと!こいつら倒しちゃいなさいよ!(英語)」

あぁ…これが終わりっていうのかなぁ…







「俺らを殺すんすか…?(英語)」
そう言った時の讓篦の姿は、
___相手が誰であろうと、決して手を出せないだろうという程に仕上がっていた。

「え…ちょっ…讓篦……?」
「お願いっすよ…俺らを殺すなんて……そんな馬鹿な真似は止すっすよ……(英語)」
と、目をキラキラとさせ、外国人にそう言った。

英語で話しているので、僕には何と言っているのか分からないが。

「うっ…しょうがないわね…引き上げましょ(英語)」
「あぁ…」
そう言うと、僕達を戦車から降ろし、遠くへ行ってしまった。


「讓篦…?さっきの何だったの?」
気になってしょうがない。
早く聞き出したい。
「あ、さっきの欺いてたんすよ」

「…え?」

132:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 21:02 ID:tcg

更新出来る時は常に更新する。多分(『更新』という言葉が好きな作者である)

133:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 21:20 ID:tcg

欺いてた…?

まさか…

「あ」

『欺く』

「そうか!!」
「?どうしたんすか?」
自然に出た言葉に、讓篦は反応する。
こういうのには敏感なんだな…
「あ、いや…何でもない…」
そう言って、僕は讓篦から目を逸らした。

その時

ピュゥゥゥゥン…

「…え?」

…原子爆弾だ。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「原子爆弾っす!!逃げるっすよぉぉぉ!!」
早足で逃げようとするも、足が鋤くんで立ち上がれない。
「楓さん!?どうしたんすか!?」
「足が鋤くんで……」
「えぇ!?ちょ、…んん…!俺がおぶいで行くっす!早く乗せるっす!」
「あ!うん!」

遥香は僕を讓篦の背中に乗せ、そのまま地に倒れ込んだ。
「うぅへぇ……」
「は……遥香さんまで…どうしたんすか?」
…どうやら、体力が尽きてしまったらしい。
「もういいっすよ!抱っこして行くっす!早く!!」

*   *   *   *   *

そして讓篦は、前に遥香、背中に僕、肩に繭という大変な体制で、全速力で走り始めた。

速い…兎に角速い…



そういえば、毬は何処へ行ってしまったのだろうか。

134:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 21:50 ID:tcg

***
**


先程とは随分離れた所に来た。讓篦も随分疲れている様子だ。
「はぁ…はぁ……」
「大丈夫?…後は自分で歩くから」
「はぁ…でも……」
「でも?」
僕がそう言うと、讓篦は返す言葉が見つからなかったかの様に「う…」と唸る。
「…まぁいいから、本当に大丈夫だから」
「むぅ…じゃあ下ろすっすよ」
そう言って、讓篦は下ろしてくれた。

「…遥香。ほら、起きろって」
しかし、遥香は寝ていた様で、目を瞑り鼾をかいていた。
「あははw寝心地が良かったのかな」
「そ…そうっすかね…?」
讓篦は遥香の寝顔を見ると、懐かしそうに淡々と喋り出した。

「遥香さん…昔の俺の親友と似てて、少し懐かしいっす」
昔の親友…か。讓篦の場合は男だろう。
「…その友達、殺人鬼に殺されて、もう居ないんすけど…」
「え…?」
殺人鬼に殺されたって…?

「…」
「あっ…変な話しちゃったっすかね…?申し訳ないっすw」
讓篦は恥ずかしそうに頭を掻いた。

135:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 21:53 ID:tcg

と、その時。地獄の様な経験が、僕らを襲う。

136:紅蓮のkido:2013/11/22(金) 22:10 ID:tcg

「…あ、あれ?あれって何…?」
「凄い大群っすね……」
空を舞う、ロケットの様な小さい物といえば……


原子爆弾しかない。


「え…ちょっと待って…あれはちょっと……」
千…いや、何十億といった原子爆弾が、僕らめがけて落下してくる。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ちょ…!は、早く走るっす!!」
「へいへいへいへぇい!!!」
急かす様に急速に落下してくる原子爆弾。
「遥香?遥香ぁ!?起きろ!!起き____」
「もうダメっす!良いから早く走るっすよ!!」
「…ん?」
「「遅っっっ!!!」」
やっと遥香が起きた。しかし、もう原子爆弾は近くまで接近していた。
「遥香さん!!下りるっす!!」
「えっ?あっ!」
讓篦に思いきり押され、3m程先まで飛んだ。


「讓篦っ!!!」
何億もの原子爆弾が、讓篦を直撃した。

137:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 08:30 ID:tcg

[讓篦目線]

「遥香さん!!下りるっす!!」
声と同時に、楓と遥香を思いきり押し飛ばした。
バリアーをしているので、3m程離れていれば大丈夫だろう。

大きい原子爆弾を3日で何億も作る事は、不可能に近い。
小さい爆弾だろう。

「讓篦っ!!!」
楓が懸命に俺の名前を呼んでいる。

…あれ?この薄いバリアー1つで何億もの原子爆弾から身を守れるのか?

_____不可能に近い。

でも、今は皆を助けなければ…気が済まないんだ。

「早くもっと遠くに逃げるっすよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

3m程遠くなら、身は守れるだろう。

しかし、物凄く遠くにぶっ飛ぶだろう。

それでも、死ななければ良いんだ。

_____「俺なら、大丈夫っすよ」

138:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 08:34 ID:tcg

作者
原子爆弾、刻爆弾が良く分かっていない奴

139:g@kido:2013/11/23(土) 08:35 ID:tcg

>>138
核爆弾だね

140:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 08:44 ID:tcg

[楓目線]

「×××××××××」

讓篦が何かを呟いた?


お別れの言葉…?いいや、違う。『さようなら』とは聞こえなかった。







「大丈夫…?」

141:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 08:53 ID:tcg



…あれ?

あの飛んでいるものは何だ?

鳥でも、ヘリコプターでも、飛行機でもない。

人の様な形をしている。

142:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 10:44 ID:tcg

「讓篦!?」

姿形からして讓篦だ。
でも…どうして彼処に…?

讓篦は落下してくる事なく、浮いている状態を保っている。
「何してるんだ…うわっ!何だアレ!?」
讓篦の掌から、何か明るい物が上に向かって発射された。
「ゆ…何して……讓篦!?何してんの!!」
遥香も叫んでいるが、全く反応を示さない。

と、讓篦が何かを唱え始めた。

143:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 10:54 ID:tcg

[讓篦目線]

地上79m

そこで俺は、神々への救いの言葉を唱え始めた。

「我が主よ…どうか救いの手をさしのべて下さい…城田気讓篦は、我が国民を助けたいのです…」
涙ぐみながら、必死に唱える。

しかし、呪文を間違えた様で、唱え終えた後、何も起こらなかった。

「クソッ…」

もうこの呪文は使えない。
他の方法を考えなければ…
戦争なんて…

「…何…」



突然、目の前が真っ暗になった。

144:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 10:57 ID:tcg

葉っぱ天国の小説全部読んでみれば良かったアアアアアアアアアア

145:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 11:13 ID:tcg

【毬のコーナー】

*質問コーナーの(以下同文)

「無視OK!むしろ無視しろ!なんつって(笑)」(讓篦に続き4回目)

「こんにちは〜。讓篦に続き毬がお送りしまーす♪

しっかし…もう少しで150です。早いです。ふざけんなクソ作者」


作者「え、クソはやめてクソは」


「それにしても、口調が悪いなんて…こんな設定要らねぇよ。ざけんなバカ作者(7回目)

讓篦の姉っていう設定…決める時に罪悪感ってのは感じなかったのですか。
美人で何にも出来ない讓篦の姉ですか。そうですよ。私は不細工ですよ。すんませんね。
でも何でも出来ます。お嫁に一つ如何ですです?」


楓「要らない」


「というか、もっともっと良い設定が欲しいです。何ですか。私の設定ペットの次の次に酷いじゃないですか」


糒「あ、僕最下位なんだね」


{続}

146:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 11:21 ID:tcg

続き


「え?質問コーナーですか?何ソレ美味しいの?

はいー。先ずは〜…何?『葵青蒼青井仰碧遇会』さん?全部『あおい』『あお』じゃないですか。どんだけ青好きなんですか。
えぇと質問は…『・・・』…
悪戯は受け付けませんわよ☆ぶっ殺しますわよ♪いいですか?

次…『赤明垢赭緋淦丹朱紅』さん…今度は赤ばっかですか。ひかれたんですか。
えーと、『クケケケケケケ』との事なんですけど、明日ナイフ持って訪ねに行きます。

次、『黄議聞奇貴帰幾揮旗既机希己寄危企忌喜生奇基騎季機器記樹木着』…長いです。省略して下さい。
質問は…『あはは』との事なんですけど、明日銃と縄持って訪ねます。

終わります。じゃ((苛々」

147:g@kido:2013/11/23(土) 11:42 ID:tcg

戻る


「…此処何処なんすか」

『さぁな』

「うわぁぁ!居たんすか!?」

『そんなにビビるなよ』

「ビビルアるに決まってるっす。急に声掛けられるんすから」

『…まぁそうだな』

「んで、何か用っすか?」

『さぁな。あんま用はないんだが…』

「じゃあ戻すっすよ」

『それは無理だ』

「なんで」

『…お前粘るな』

「アンタこそ」

『まぁ…えと…』

「用ないんなら帰るっすよぉ!?」

『あ…おぅ……』



結局帰してくれた。

148:g@kido:2013/11/23(土) 16:57 ID:tcg

[楓目線]

「…はっ!!」
空中に浮いている讓篦がそう言った事に気が付いた。
___あいつ…気を失っていたのか。

「讓篦!!上!!!」
僕も今更気が付いたが、讓篦の頭上から核爆弾が落下して来ている事に気が付いた。

____聞こえた筈なのに、讓篦はその場から全く動かない。
確かではないが、両腕を上げ、目を瞑っていた。

「何してるの…?」
遥香が震えた声で言った。
しかし、あんな遠くに聞こえる筈がない。

その時、讓篦の目が真っ赤に光った。

149:g@kido:2013/11/23(土) 17:04 ID:tcg

[讓篦目線]

「我れらを何故…助けてくれないのですか…?」
目を赤く変色させ、天を見上げた。

「我の命を救って下され_______________

150:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 17:15 ID:tcg

_____さぁ幕(め)を開けよ。


お前の運命(いのち)は消えて失望(な)くなったのか?


喚きたければ喚けば良い。

叫びたければ叫べば良い。

死にたければ死ねば良い。

したい事をすれば良い。

人生(しんぞう)は、たった1つなのだぞ?

…泣きたければ、好きなだけ泣け。

それが御前の脳内(うんめい)なのだ。

…面倒な奴だ。殺りたいならば殺れば良いだろう?

何度も言っているではないか。

…あぁ、一度だったな。申し訳ない。



迎えが来た様だぞ。

…どうした?早く行け。でなければ運命(とびら)が消えて失(な)くなるぞ。

…それでは、私も逝くとするよ。

話が出来て良かった。




それじゃあまた天(あま)で会おう。

151:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 20:11 ID:tcg

***
**


「楓目線」

讓篦が目を覚ましてから2時間後、僕らは近くの建物に避難していた。

何だか、今までの戦争よりも長く感じる。

「…寒い……」
遥香が震えた声で呟いた。
…今は夏。あまり寒くはない筈だ。
「そんな寒くはないでしょ?我慢出来る?」
「…出来るは出来る…けど……」
声も体も震えている遥香を見ていると、何だか虚しくなってくる。
と、その時

「!」
遥香に服が背負わされた。
「寒いなら貸すっすよ」
と、ニコニコ笑顔で親指を立てている讓篦。冬だったら凄く寒いだろうという格好をしていた。
「ゆ…大丈夫なの…?そんな格好で…」
薄いTシャツに破けて半ズボンの様になった長ズボン。
そして、毬から貰った緊急時の手袋も破けていた。
「あ…」
しかも、びしょびしょに濡れている。
「本当に…大丈夫…?」
「俺なら大丈夫っしゅょ…ふぇっくしゅ…!」
喋っている途中、嚔が出た。どう見ても大丈夫じゃない。

「ん〜…もういいよ。僕の貸すから」
そう言って、着ていた長袖を脱ぐ。
讓篦は「いやいやいやいや…!」と両手の掌を此方に向けて振っているが、これ以上『寒い』という信号は出して欲しくない。
「いいから。これ着て」
背負わせた瞬間、讓篦は小さく「ありがとう」と呟いた。

152:紅蓮のkido:2013/11/23(土) 20:26 ID:tcg

[深夜]

夜中の12時。
寒くなかった7時とは全く違い、空気が冷えきっていた。

「乙Zz…」
昼間寝た筈の遥香が、気持ち良さそうに寝ている。
繭は『毬を探しに行く』と言って以来、帰って来ていなかった。

周りの人達も、もう眠りに陥っていた。

「僕達だけかな。寝てないの」
「そうっすね…」
讓篦は、右手を左腕に、左手を右腕に当て、擦り合わせていた。

「…寒いの?」
僕が訪ねると、讓篦は焦って「だ…だだっ…大丈夫っすよ!?」と言った。
「しぃっ!周りの皆寝てるんだよ?」
僕がそう言うと、
「ご、ごめんなさいっすぅ…」
落ち込んでしまった。

*   *   *   *   *

[午前1:23]

いつの間にか、もう1時を上回っていた。
鼾をかいて寝ている人も居れば、寝言を言っている人も居る。
しかし僕らは、全く眠りに就けないままで居た。

「眠いっすぅ…」
讓篦は、枕が無いと寝られないと言う。困った奴だ。
「眠いなら寝ればいいじゃん…」
「枕無いと寝れないんすよぉ…」

到頭僕も欠伸が出てしまった。
眠い…とてつもなく眠い…

讓篦は、寝て起きる、寝て起きるの動作を繰り返していた。
「眠いなら寝なって…肌に悪いよ?」
「うぅ…心配してくれて光栄っす…でも寝れないっすよ……」
讓篦は今日イチで疲れているだろう。早く寝せなければ。
「…はい」
「え?」
僕が正座をして、自分の膝をポンポンと叩く。
「ほら。寝なよ。枕ないと寝れないんでしょ?」
「え、あぁ…それは…そうっすけど……」
何かモジモジしている様だが、早く寝て欲しい。明日途中で倒れて、殺されてしまっては困る。

_____現実的にも、恋愛的にも……

153:g@kido:2013/11/23(土) 20:41 ID:tcg

>>147からは無理矢理ぶち込んだ

154:紅蓮のkido:2013/11/24(日) 10:05 ID:tcg

[午前3:26]

先程まであんなに粘っていた讓篦も、僕の膝の上でスヤスヤと眠っていた。
「…やっぱ眠かったんだろうなぁ…」

と、その時

ガチャッ…

「あ、毬繭。遅かったね…」
どうやら、繭が毬を見つけて戻って来た様だ。
「はい…毬さん随分遠くに行ってて…」

繭によると、行先も分からないまま只走って行って、迷子になってしまった。という訳だった。

「ったく…今日からはちゃんとしてね?」
「はい…申し訳有りません…」

まぁ繭と毬も疲れているだろう。此方の二人も寝せてやろう…

「…あら、緊急時に使えって言ってた枕使ってなかったんですか?」
「え?」
「讓篦、枕無いと寝れないって言ってたので…」

緊急時の時の為にとっておいた枕?
そんな事は言っていなかった筈だ。
…ただ単に忘れていただけだろうか。

「…まぁ、ぐっすり寝ていますし。放っておきましょう」
毬はそういうと、ニコっと笑顔を見せた。

155:紅蓮のkido:2013/11/24(日) 12:42 ID:tcg

[午前5:46]

辺りも明るくなってきている午前5時代。起きている人も現れてきた。

「ぁぁぁぁぁぁ……」
しかし、僕は未だに眠りに就けないでいた。

「ん〜…っと…あ、御早う御座います楓様♪」
毬が一番で起きた。
「あ…御早う……」
「あれ、どうしました?目の下に隈が出来てますよ?」

当たり前だろう。一睡も出来なかったのだから。
いつもの今頃なら深い眠りに就いていた頃だろう。

「はぁ…」
溜め息を吐くと、突然讓篦がバッと起きた。

「うわっ!どうしたの」
「…そろそろ起きる頃だろうと思って起きたっす」
勿論嘘だろう。
きっと先程吐いた溜め息が当たり、それに驚いて飛び起きたのだろう。

「…」
「…」

見事な沈黙に陥っていた。

156:g@kido:2013/11/24(日) 19:38 ID:tcg

と、その時。今まで流れなかったサイレンが鳴り響いた。

『ミサイル発射情報。ミサイル発射情報。当地域に着陸_____…』

大きな音に驚いたのか、遥香も飛び起きた。
_____戦争で発射された大砲の玉が当たり、一度は壊れた報知機だったが、いつの間にか直った様だ。

「ミサイル!?…大きいのかなぁ…」

毬は懸命に目を瞑り、無事を祈っていた。

讓篦は恐怖のあまり、泣き叫んでいた。

遥香は小刻みにブルブルと震えていた。

繭は毬から携帯を借り、ノシに情報収集を申し出ていた。

ノシは繭からの無茶な申し出を断っていた。

「…もう、終わりなんでしょうか…」
「も…もっ、もう嫌っすよぉぉ…うわぁぁぁぁぁぁぁ…!!!」
「もう無理…私……」
「早く!確かな情報を見つけて欲しいの…!」
「そ、そんなの出来ませんよ…!今頃インターネットしてる人なんて居ませんし…!」


「終わりじゃない…」
思った言葉がポロリと口に出てしまった。
____そう言った時、毬が此方を振り向き、
「終わってない…?終わってますよ…もう…此処から動けないのに巨大ミサイルが…ぁぁ…」
終わりを決断していた。

しかし、僕は『諦める』という心は最早無くなっており、一生懸命励みの言葉を投げ付け続けた。

157:紅蓮のkido:2013/11/24(日) 19:48 ID:tcg

「終わり…?もう諦めるの……?二つと無い命を無くすの…!?そんなの間違ってる!!
終わりじゃないよ…!まだ手はある……!!
最善を尽くそうよ…!ねぇ…!?ねぇぇ!!?」
必死に叫んだが、皆の心は動かなかった様だ。
「手なんてありませんよ…もう……ミサイルを止めるなんて…」
毬が再び弱音を吐く。それに段々苛々してきた。
「まだ……」
言い欠けた時、空から何かが落下してくる音が聞こえた。
時間が経つにつれ大きくなる音は、深く考えなくても分かる。

「ミサイル…?」

その言葉を言い、ガッとその場を立った。そして、周りの人を避けながら扉へと向かう。
「楓さん!?何する気っすか!!」
「ミサイルを止める…!!」
僕がそう言うと、周りがざわめき始める。
その中からは、「絶対無理だ」「諦めろ」「自殺する気か」等という声が多く聞こえた。
「別に……っ…!自殺なんて…」
そう言い残し、僕は目の前の扉を開けた。

158:紅蓮のkido:2013/11/24(日) 19:55 ID:tcg

言葉の使い方間違ってる所が多いので御注意を

楓「そんなの…そんなの間違ってる…!!」

159:紅蓮のkido:2013/11/24(日) 21:13 ID:tcg

外に出ると、___まだ5時だからなのか、外は微妙に寒かった。

幸い、ミサイルは大分遠い。
「…」
しかし、あんな遠くでは止めようがない。どうすれば良いのだろう…

と、その時

「楓さんに死なれたら困るっすよ」

ふと誰かの声が聞こえた。驚いて振り向くと、そこには讓篦の姿があった。
「讓篦…?」
「だから、俺も手伝うっす」

…聞き間違いだろうか。
手伝うって…?どうやって手伝うのだろうか…
「楓さん、俺を投げるっす!」
「え!?」
投げる…!?
投げるって…一体何処に…
「あのミサイルめがけて俺を投げるんすよ!話聞いてるっすか?」
「あっ!うん!大丈夫!聞いてる!で?投げる?」
「うっす。あのミサイルめがけて投げるんすよ。何回言わせるんすか」
もう何度も言われている筈が、すぐに忘れてしまう。どうしてだろうか…

「…うん」
しかし、自分で言った事だ。断る訳にはいかない。

…讓篦が死んでしまったらどうしよう……

「んん…じゃあ持つよ」

僕が讓篦を持ち上げる。軽いので簡単に持ち上げられた。

「じゃあ、投げるよ」
「うっす。お願いするっす!!」

…本当にもしもの話だけれど、讓篦が死んでしまったら、もう伝える事は出来ない。



言うなら今だ_________…



「ねぇ、讓篦」
「何すか?早く投げるっすよ」

早く…ウジウジなんてしてられない……

「…あのさ……」

「ん?」

「…もしもの話だけど……」

「うん」








「…この戦争が終わったら、付き合ってくれないかな」

160:紅蓮のkido:2013/11/24(日) 21:18 ID:tcg

[讓篦目線]

この言葉は、理解不能が多い俺でも、良く理解出来た。

『好き』…この言葉に過ぎなかった。













「生きて帰って来たいなぁ……」

161:紅蓮のkido:2013/11/25(月) 19:21 ID:tcg

すると突然、足に激痛がはしった。

「い…っ…!?」
あまりの痛さに声が漏れる。

これからだというのに……

「ゆ…讓篦…?どうしたの?」
「あ…ってぇぇ……ちょ、降ろし____痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!」

もう我慢は出来ない激痛。
…しかし、ミサイルを止めないと今よりもっと酷い激痛がはしるだろう。

「気……っ!気にしないでっす…そんな事よりも…は、早く…投げるっ……す…」

痛みに耐えて止めるしかない。
早く投げて欲しいのだが…

「いいよ…僕が行くから。讓篦には無理して欲しくない」
そう言うと、優しい笑みを見せ、俺の足を地面に着けた。
「い……いいっすよぉ……」
断っても断っても、楓は許してくれない。

「だからいいって…!讓篦は僕を投げたら休んでて良いから!ミサイル来ちゃうじゃん!」
そう言われて、初めて気が付いた。
もう既にミサイルは近くまで接近していた。
「そ…そんな……」

「それに、好きな人に死んで欲しくないから……」

そんな事を言われても、悲しくなってくるだけだ。
楓が死んだら、俺が悲しくなる。今もだけど。


「…死なないようにだけ……死なないようにだけ……頼むっすよ……?」
散々泣き散らした様な顔を楓に向け、また泣き散らした。





これは一か八かの綱渡りだ。

162:霧臘 ◆WOJE:2013/11/25(月) 19:57 ID:js2

結果発表します^^
あっ誰だか、...わかります?

163:紅蓮のkido:2013/11/25(月) 20:33 ID:tcg

>>162
漣さんですか?

164:紅蓮のkido:2013/11/25(月) 21:04 ID:tcg


「チッ、てめぇら本当に弱えぇんだなぁ?」
突如聞いた事がない声が聞こえた。
「弱い?」
「あぁ、弱い。俺が手本見せてやっからよぉ、ちゃんと見とけ?」
随分と性格が悪い人だ。それに、初対面だというのに、突然何を言い出すのかと思えば『弱い』なんて……
高速に考えを処理する脳。

と、その時

「うわっ…!!何だ!?」
ミサイルが爆発した様だ。
先程の人はどうなったのだろうか。

「…よっと。見てたか?」
僕達の前に上手く着地した。何故か腹が立ってくる。
「おぼえ____」
「おぅっと、名乗り遅れたな。俺ん名前は岾原 萬徒(やまはら かずと)ってんだ。ちゃんと覚えとけ。安泰らは?」
何て強引な…気に喰わない。

「山崎楓!こっちの人は城田気讓篦っていう」
「ほぉう…おいガキンチョ、他に仲間は居るのか?」
『御前もガキだろ』と突っ込みたい所だが、また何か文句を言われるのも嫌なので我慢した。
「仲間?居るけ_____」
そこまで言って、萬徒が讓篦をガン見している事に初めて気が付いた。
「何してんの?」
「此方の綺麗な御方は女か?男か?」

とんでもない奴に出会ってしまった様だ。

165:紅蓮のkido:2013/11/25(月) 21:11 ID:tcg

[讓篦目線]

「えっ…と……」
俺が言葉に詰まっていると、楓が軽く「…女だけど?」と言ってしまった。
「ちょぉぉ!!楓さ…」
「へぇ……」
萬徒はキラキラと目が輝いていたが、俺は死んだ魚の目をしていた。
「え…っと……」
「結婚してくれ…」

馬鹿だ。早く病院に連れて行ってあげないと頭が死んでしまう。もう死んでるとは思うけど。


楓も死んだ魚の目をしている。きっと今、俺と考えている事が一緒なのだろう。



[楓・讓篦目線]

馬鹿だ……

166:紅蓮のkido:2013/11/25(月) 21:19 ID:tcg

[?]

「す…スミマセン!!スミマセン…!!!!」

「おい御前!!何盗んでんだゴルァァ!!!」

「御腹が……御腹が空いていて死にそうなんです……どうか…!!」

「んな事関係ねぇんだよ!!おれ!!此方ついて来い!!」

「え…?何処へ……ゲフッ…!」

「いいからさっさと来いよおら!!」

「スミマセ……スミマセン……!!!」

私は何度も謝った。しかし、最後まで許してはくれなかった。

戦争なんて……戦争なんて…………!!

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

あまりの音量の声に、先程まで私の服を掴んでいた男性も驚いていた。

「おま……いいから来…」

「嫌…!嫌だ……!!私は何も悪くない…!全て戦争が悪いんだ……!!」

そう言い捨てて、私はその場を去った。盗った物も一緒に。

「御前!!おい!!!何をしているんだ!!置いて行けぇぇぇ!!!」

そんな言葉は最早耳に入らず、そのまま道路を走り去った。

167:紅蓮のkido:2013/11/25(月) 21:23 ID:tcg

これ戦争の話の筈なんだけどね。何このゴチャゴチャ感。

168:紅蓮のkido:2013/11/25(月) 21:35 ID:tcg

[楓目線]

「…!?何さっきの声…!?」
「は?声?」
何か、女の子の様な声がした。
何かあったのだろうか…心配だ。
「ちょっと僕行って来る…ほら、讓篦も行くよ」
「え、ちょ!待てや!そいつは俺の嫁だ!!」
「勝手に盗んな!!いいから早く行くよ…!」
「あ!ちょっと待って……」

*   *   *   *   *

思いきり走っていると、突然右肩に人の肩が当たったのが感じた。
「いった…」
女の子の様な声だ。
「ご、ごめん…怪我ない…?」
「だ、私は大丈夫…スミマセン…!何か急いでるのに……私………」
落ち込んでしまった。
「え!?ちょっ…!」
「あー。楓泣かせた〜」
萬徒が「あ〜あ」という様な声を浴びせてくる。
「だ…ご、…御免なさ…!では……!!」
「あ!ちょ!」
女の子は、謝ってから直ぐに走り去って行った。

169:紅蓮のkido:2013/11/26(火) 16:33 ID:tcg

[?]

さっきの人達…見たことある様な気がする。

…忘れちゃった。でも、確かに見覚えはあった。

忘れたんなら、無理矢理思い出さなくても良いよね。
もう忘れちゃった事なんだもん。どうでもいい事に決まってる。

…どうでもいい…か。…良くないかな…

もう一回会ってみよう。そして、もう一度思い出してみよう。

それでも思い出せなかった場合は、諦めよう。

二度やって出来なければ、何度やっても出来ない。休憩しなければね。

よしっと。行くとするか…

今度は頭深々下げて見れなかったって事はないようにしないと。

反省は此処まで!行ってみなきゃ!!

物は試し!…あの人達は人間だけど……

*   *   *   *   *

見つかんないなぁ……


…見つけられないなんて言ってられぬ。そんな暇があったら『人間』(もの)を探り出せ。








170:紅蓮のkido:2013/11/26(火) 16:48 ID:tcg

[楓目線]

「結局、正体はあの女の子だったんすね〜」
「見つかったから良いんじゃない?あの子も何故か凄い反省してるし、関わらない方が……」
そこまで言い欠けた時、また誰かと肩がぶつかった。

「あ…!先程のおか…お……御方でひょうか!?」

噛んだ。
あんまり関わると可哀想なのでやりたくないが、これは関わらずにはいられない。

「安泰は…さっき楓と肩ぶつかった奴か?」
「は…はい…ぃぃ……」
人見知りだという事は分かっている筈なのに、萬徒は延々と女の子に語り掛ける。
「おい…萬徒…御前なぁ……」
言い欠けると、萬徒がキリッと睨んで来た。

「はぁ〜?こんな出逢いもう無いと思え!」

どんな出逢いだよ。

そう突っ込みたい所だが、今は大声を出せない。
「クッソ……いいから来い」
服の袖を引っ張り、無理矢理帰っていった。

171:kido:2013/11/26(火) 16:52 ID:tcg

ハンネ省略致しました´-ω-`

172:kido:2013/11/26(火) 17:10 ID:tcg


「ったく…!何やってんだよ馬鹿野郎が…!!」
「あははは。しょうがないだろ〜?」
その頃、先程よりも大分遠くなった所で、萬徒に喋り掛けていた。
しかし、全く反省の色が見えず、困難していた。
「あああぁぁぁ…ったくもう……」
「どうした?何時から御前は牛になったんだ?」
自分にとっては面白い事を言ったのか、ゲラゲラと笑い散らしていた。困った奴だ。
「何笑ってんすか…今は戦争なんすよ?今ミサイルなんて落ちてきたら…」
讓篦がそこまで言うと、上から何かが落ちてくる音が聞こえた。

「核爆弾だな」
ポケーっとした顔で簡単にそう言う萬徒。さっさと何処かへ放り投げて逃げたい。
「先ずは逃げろ!!」
僕が讓篦の手だけを握り、走ろうとすると、片方の手を萬徒が引っ張った。
「いったぁ…!!ちょ萬徒さん何するんすか!!」
「俺の嫁を連れて行くな!一緒に死ぬんだ!!」
「一人で死んでろよ!!いいから早く…」
そう僕が言うと、ナイスタイミングで讓篦が萬徒の手を祓った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

しかし、爆弾は爆発する事なく、『プシュゥゥゥゥ…』と音を出しながら、火を消していった。
「…プッ」
思わず吹き笑いをしてしまった。
「は…!?何笑ってやがる!!」
「だって…だっ…ブッ!!あっははははははは!!!!!」
御腹を抑えながら大笑いをしている僕に向かって、色々文句を言っている萬徒。何か懐かしい感じがした。

173:kido:2013/11/26(火) 21:04 ID:tcg

「おい馬鹿が!何処行っとんねん!ホンマにすんませんっした…!ほな、さいなら!」
その時、関西人らしき人物が女の子の頭をハリセンで叩き、ズルズルと引きずって行ってしまった。
「…」
「…」
そして、素晴らしいでは言い切れない程の沈黙が現れた。
「…さっきのなんだったの…?」
「さぁな…」
この僕と萬徒の会話で、沈黙は修まった。

174:kido:2013/11/26(火) 21:36 ID:tcg

「楓様ー!讓篦ー!」
突然、毬の声が聞こえた。迎えに来てくれたのだろうか。
「はぁ…はぁ…探しましたよっ…ゲホッ…」
「あぁあぁ…大丈夫?」
「大丈夫です…けど……。…いえ、ただ疲れ…てる……だけです…」
もう既に息切れが激しい毬と、キョトンとした表情をしている繭。そして、無理矢理笑みを見せる遥香の姿が在った。

*   *   *   *   *

「で、此方の御方は一体何方でしょう?」
息が整ったのだろう、重い息継ぎをせずにしっかりとした口調で訪い始めた。
「あ、この人はね…。…萬途?」
萬徒の方を見て、毬をガン見している事に初めて気が付く。
「可愛い人だなぁ……」

またかよ…と、心の中で舌打ちをする。
「…この変態は、岾原萬徒っていう___」
「おい!変態とはなんだ変態とは!俺はちゃんとした人間だぞ!?」
「ごめん。間違えた。人間の中の変態」
「…は、はぁ…」

この後、僕と萬徒は口喧嘩をした。



_______________

戦争の要素が少ない件

175:kido:2013/11/27(水) 17:40 ID:tcg

[讓篦目線]

「ちょ、二人共…もう止めるっすよ〜…」
口喧嘩が始まってから全く止めようとしない二人を宥めようとする。
「「だってコイツが…」」

カブった。

「はぁ!?それ俺が言おうとしてたんだぞ!?」
「いいや!僕の心は御前よりも早く決心したんだぞ!!」
「おい」
毬が口を挟むと、突然二人は口を閉じた。
「…終わったんなら行くっすよ。早く行くっすよ…」
「2回言わんでもエエねん」
突然、聞いた事もない関西人の声が聞こえた。
「誰っすか?」
「あぁ、名乗り遅れました。ワイは上埜 櫻(うえの さくら)っちゅーねん。会う機会は少ないだろうが、宜しゅー頼みますわ」
意外に礼儀子で、そう自己紹介をすると、深々と礼をした。
「よ、宜しく…っす…」
俺もつられて言ってしまった。いや、言わなければいけない言葉だ。

「あ!あと、さっき同じ女の子と二回肩当たった?」
急に普通の口調になった。何なんだこの女の子は……

「えーと…あ!居たっすよね?楓さんと二回肩が当たった女の子!」
「あ!あの子?」
「良う分からへんけど…せやなぁ…まぁその子の特徴とかって…」
冷や汗をかきながら焦り気味に話し掛けてくる。
「え…と……髪は下ろしてて、黒髪で…白いボロボロのワンピース着てて……」
「そ、それやそれや!!その女の子、どっちに走ってったか、見覚えあるか?」
「え…?」
次々と質問を投げ掛けてくる少女。

「えっと……君みたいな人がハリセンで叩いてズルズル引きずってったけど…」
「え!?…せやなw忘れとったわ。多分東の方に歩った覚えがあるわ。ほな!」
と、言い残し、___方向音痴なのだろう。西側に歩いて行った。

176:kido:2013/11/27(水) 17:54 ID:tcg

[楓目線]

「…あれ?」
突如足に力が入らなくなり、地面に膝を着ける。
「どうしたんすか?」
「足に力入んなくて……」
讓篦が心配そうに見つめている中、足だけではなく、体にまで力が入らない。
そのため、地面に倒れ込んでしまった。

「大丈夫っすか!?」
「大丈夫だよ…!多分…あっつ!!あっっっつ!!!!!」
手に異常な痛みが感じた。


勢いが良い火に焼かれている様な……


「あっつ!!!水!!水……!」
何の症状だろう。
別に疲れている訳でもない。もしそれが原因だったら、讓篦も発生している筈。
「水!?火なんて無いっすよ!?」
しかし、讓篦が言った通り、僕の体の何処にも火はなかった。
「毬!!ノシに頼め!!」
「え!?あ!はい!!」
そう言うと、ポケットから携帯を出し、話し掛け始めた。

177:kido:2013/11/27(水) 18:48 ID:tcg

「おい!!ノシ!!」
「は、はい!何でしょう!?」
焦り気味で咄嗟に話し掛け始める毬。

______心配してくれているんだ…

*   *   *   *   *

「…あ!ありました!」
少し喜び気味で皆に言い散らすノシ。

____『筋筋膜性疼痛症候群』。体が焼かれる様な、刺される様な痛みが感じる症状。

「きんきんまくせぇとう…なんだっけ?」
「だから、筋筋膜性疼痛症候群です!長くて覚えにくいですが…」

ノシの話によると、体の力が抜けるという文は無かったらしい。

「…病が二つ…って場合もあるんすかね…?」
讓篦が自信無さ気に手を挙げる。
「二つ…?」
「よし…ノシ!力が抜ける様な病の正体を暴き出せ!」
「ラジャーーッッ!!」
ノリノリの二人。しかし今はそれ処じゃない。

178:kido:2013/11/27(水) 18:57 ID:tcg

「ナルコレプシーじゃないんすか?」
ノシが検索をしようとしている時、讓篦がケロッとした表情でそう言った。
「ナルコレプシー?それって、強烈な眠気に襲われる症状じゃなかったっけ?」
「いや、体の力が抜ける症状もあるんすよ」
讓篦がそう言うと、遥香が「へぇ〜」と感心した表情で言った。

「…で、治療方法は?」
「え?俺医者じゃないんすよ?」
ビクッと肩を揺らし此方を向いた。

*   *   *   *   *

このままミサイルだの爆弾だのに突っ込まれたらどうなるだろう。

それくらい、検討は付く。


_______死。


ミサイルに突っ込まれて、生きていた人なんて聞いた事がない。(テレビで)

「ミサイル……」

「え?」

思った言葉が口に出る。

「どうしよう……」

「はへ??」

次々と口から出てくる言葉は、全てネガティブな言葉ばかりだった。

この状況…助けてよ……

179:kido:2013/11/27(水) 19:11 ID:tcg

「アスペルガー症候群っ!!」
遥香が突然大声で喋り始めた。
「アスペルガーは違うっすよ」
「え〜」
そう言われ、頬を膨らませて目を泳がせる遥香。

アスペルガー症候群は間違った伝え方をしてしまう病だったような…

「まぁ知ってる事には凄いっすよ。でも、まだまだ初心者ってとこっすかね!」
腕を組みながら言葉を発する讓篦。
何なんだコイツら…

180:kido:2013/11/27(水) 20:04 ID:tcg

『ミサイル発射情報。ミサイル発射情報。当地域に_______。』
報知器からは、二度目のミサイル発射情報のサイレンが鳴り響いていた。

「またか…!」
「どうしましょう……!?」
周りもザワめき始め、僕達も混乱していた。
「どうすれば良いんですか…!」
繭が泣きながら僕に訪ねて来るが、身動きが出来ない僕には何も出来ない。

「はぁ…うっし、俺に乗るっす!!」
讓篦が動物に変形すると、皆が乗り始めた。
「僕は!?ちょっと!」
慌てて大声を出す。すると、遥香と毬が降りて、僕を乗せてくれた。
「あ、ありがと……」
「いえ、礼には及びませんよ♪」
「いいのいいの!さぁ、讓篦!出発だーい!」
遥香だけは何故か異状にテンションが高い。

*   *   *   *   *

大分遠くに逃げて来れた。これも讓篦、遥香、毬のお陰だろうか。
「これで少しは大丈夫っすよね!」

讓篦がそう言い、額の汗を拭い取る。
よく見てみると、ミサイルは避難場所へ直行していた。

…倭って避難場所に居たんじゃなかったっけ?

「あああああああああ!!!!倭忘れて来てしまったぁぁぁぁぁ!!!」
「ど…どうするんですか!?今から戻れませんよ!!」
遥香と繭がパニックになっていると、毬が二人の肩に触れた。

その時

「…あれ?三人は!?」
「消えたっすね…」
目の前から姿を消してしまった。
「…瞬間移動?」
「…そうっすね」
毬はこんな能力を持っていたのかと感心し…

「ええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「ちょ…!!煩いっすよ!!鼓膜が…!!!」
「あ、ゴメ……」

讓篦におぶられている事を忘れていた。
耳が近く、騒いだら普通に煩い。

「いいっすよ…別に…こんな事で破れないっすよ!」
僕の方を振り向き、ニコッと笑顔を見せた。

181:kido:2013/11/27(水) 21:19 ID:tcg

【登場人物紹介*3】

色々追加とかあるんで何回かやっときます。


*石崎 楓 [いしざき かえで]♂

一番登場している少年。
色々な能力を持っていて、使えない能力は3個。(まだ確認されていない能力も含む)
その能力は『欺く』『テレポート』『変形』の3つ。
正義感が強く、命を張ってまでも生き物や物を守る。
意外とモテている。
>>159では讓篦に『好き』という気持ちを伝える事に成功。
しかし、まだ返事は貰っていない。

山野 遥香 [やまの はるか]♀

讓篦にヒロインを取られた少女。
気が強く、自分の陰口を言われたら、激おこぷんぷん丸。
密かに楓に恋をしているが、デレる等の仕草を全くしない。
自分が珍しい事を知っていれば、すぐ人に言う。
空気が読めない一面も。

鷹野 美人 [たかの はると]♂

リナの召使い。
一番使い物にならない人。
名前の漢字は『美人』。『はる』と『と』を別けて打つよりも『びじん』と打った方が早い。
もう終わり頃にしか出て来ないだろうと言う人物。

182:kido:2013/11/27(水) 21:22 ID:tcg

>>181
誤:使えない能力は3個。(まだ確認されていない能力も含む)

正:使えない能力は3個。(まだ確認されていない能力は除く)

183:kido:2013/11/27(水) 21:36 ID:tcg

白義 倭 [しろぎ やまと]♂

口調が訛っている少年。
昔はそれ程訛ってはいなかった。
何となくで行動をするが、殆どが予測外。
繭に恋をしているが、告白する予定はない。


城田気 讓篦 [しろたき ゆずの]♀

個人的な口調の少女。
よく少年と間違えられ、昔の友達も男友達しか居なかった。
美人で優等生。その為、幼稚園頃は男子空も女子からも物凄くモテていた。
楓に恋をしている。
>>159では楓に告白されたが、まだ答えは教えていない。


小埜 繭 [おの まゆ]♀

優秀博士な少女。
大人しいが、パニックになると大変な事になる。
腐女子。讓篦を男だとまだ思い込んでおり、楓と讓篦はボーイズラブ、所謂BLだと思い込んでいる。
作者も繭の事はあまり語りたくない。


錐述 毬 [きりの まり]♀

口調が悪い少女。
怒ると相当な程に怖い。
物に例えれば、カモシカに突進される直前の怖さ。
「殺しますわよ♪」と脅しをするが、実際にする。
殺しはしない。せめて半殺し。
讓篦の実の姉。

184:kido:2013/11/27(水) 21:48 ID:tcg

尾方 糒 [おがた ほしい]♂

ただの変態。
毬に「ペット」と呼ばれている。
特に情報はない。


ノシ [のし]♀

電脳人間の少女。
名前の由来は、ある掲示板で「ノシ」という言葉を見つけ、気に入り名前にした。
楓とよく喧嘩をする。


岾原 萬徒 [やまはら かずと]♂

登場キャラでは一番年上の少年。
可愛い少女を見つけるとすぐに「結婚してくれ」「可愛い」等と発する。
楓には年下扱いをされている。
讓篦に嫌いな人を聞くと即「萬徒さん」と答える。


上埜 櫻 [うえの さくら]♀

関西人の少女。
必需品のハリセンと一緒に旅をしている。そこで謎の少女と出逢う。(>>173でハリセンで頭を叩いた少女)

185:kido:2013/11/28(木) 16:01 ID:tcg

…続編


…今は鼓膜の心配をしている場合じゃない。
毬達が居なくなっている間に何か…

「只今戻りましたっ!!」
何をしようかと脳を働かせていると、毬達が帰って来てしまった。

「…」
「…?楓様、一体どうなされたのですか?」
「何でもない…」
ぐったりと目を瞑り、「なんてタイミングの悪い…一体どんな…」と独り言を言い始めた。
何故脳は、こんな無駄な時に限って良く働くんだ。

「疲れた…」
そう呟いた時、ふと戦争に関係のある情報が耳に入る。

「日本…負けたな…」
「中国なんかに何で負けちゃったのかしら…?」
「あんなに酷かったのになぁ…」

「日本が…?負けた……?」
日本が負けた事は無念だが、終わってくれたならば、それはそれで嬉しい。
「でも、まだ不自由な生活が続くんすねぇ…」
讓篦が、赤く染まった、__夕暮れ時を知らせている空を見上げて言った。

***
**

186:kido:2013/11/28(木) 16:13 ID:tcg

「あぁ〜…」
1日ぶりくらいに家へ戻ってみると、死体や血がべっとりと付いていた。
「どうするの此処……」
「まぁ中に入ってみるっすよ」
「おらは見たぐねぇな…」
色々と愚痴を言いながらも、目の前の扉を開けた。

*   *   *   *   *

「お、意外と普通っすね」
中はあまり被害は無かった様だ。
しかし、キッチンの皿が割れていたりと小さな被害は有った様子。

「こういう時は、掃除に限ります!」
毬は、今まで着けていなかった眼鏡の位置を整え、カッコつけ気味にそう言った。

「そ…掃除…?」
そう言われた瞬間、讓篦がその場に倒れ込んだ。
幸い、僕は倭におぶられていたので、一緒に倒れる事はなかった。

「う〜ん…どうする?もう疲れ切ってる人が多いけど…」
そう言うと、毬は手を顎に付け、考え込んだ。
「じゃあ讓篦は休んどけよ」
讓篦に言ったのだろう、口調を変えそう言った。
「…いいんすか…?」
毬は何度も頷くが、「迷惑」「大丈夫」等と言葉を送る。

「いいから寝とけ」
毬が殺気を放ちそう言うと、讓篦は「ひぃぃっ!!」と悲鳴をあげながらも部屋へ向かった。

187:kido:2013/11/28(木) 17:21 ID:tcg

「さってと、私達は掃除に励みますよ!」
毬が張り切ってそう言うと、周りからは「えー」という反応しかなかった。
「あぁ?」
「よし!やろうか!」
毬の目付きが険しくなると、糒は大声でそう言う。

やっぱり、『生』って楽しいなぁ__________…

188:kido:2013/11/28(木) 17:30 ID:tcg

10年に一度の戦争。

が。5年に一度に変わった今年。

今までの戦争よりも楽しく思えた。

戦争は、辛くて悲しく、孤独に満ち溢れているものだと思ってた。

でも、昨日と今日の戦争で分かった事。

今までの戦争では、感じなかった事。

一時期は『死にたい』なんて思ったけれど、

今年は全然思わなかった。

逆に、『生きたい』って思った。

毎日、夥しい数の生命が死んでいる。

それを救うのは自分達だろう?

だから、僕も自分自身を守ってみせる。

知り合いも、友達も、好きな人も、嫌いな人も、守ってみせる。

そんな事を思った、今年の戦争。

本当は、この事に気付いてくれって、神様が降した試練だったのかもしれない。








ありがとう。

189:kido:2013/11/28(木) 17:36 ID:tcg

「あれ?何すかそのノート」

「あ、これね、日記帳にしようと思って」

「ふぅん…」

「これを残して、僕の子孫に見せようと思って」

「へぇ〜。凄いっすね!」

「でさ、」

「うん?」

「前の答え、聞かせてよ」

「前…?あ、あれっすか?」

「…当たってるか分かんないけど」

「あれ、戦争が終わったらー、みたいな」

「それそれ。覚えててくれたんだ」

「そりゃ今日の出来事っすからね」

「…そっか」

「で、答えっすか?」

「うん」

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190:kido:2013/11/28(木) 17:43 ID:tcg

_______子孫に見せるなんて嘘だ。

本当は、自分の過去の事を思い出す為に、残しておく為だ。

* * *

「勿論、okに決まってるじゃないっすか」

「…勿論…?」

「実は俺も楓さんの事好きだったんすよねぇ!告白された時は本当に嬉しかったっすよ」

讓篦が僕に好意を抱いていたとは初耳だ。
当たり前だけど。(初耳の事)

「だから、ok…どうしたんすか?ボーッとして」

「え?あ!いや、ゴメン!」





今日、僕にも彼女が出来た。

191:kido:2013/11/28(木) 17:55 ID:tcg

11/23

 今日は、「城田気 讓篦」って名前の彼女が出来た。それに、今日は彼女の誕生日。誕生日に告白できて良かったと思う。
 下らないプレゼントだけど、告白ってプレゼントが出来た。喜んでくれたかな。
 それに、戦争が終わった。日本は負けてしまったけれど、終わった事は嬉しい。
 これからも楽しく生活して生きたいと思う。

                                                     山崎 楓

192:kido:2013/11/28(木) 19:40 ID:tcg

戦争終了後から2日。家も大分片付いて来た。

「あ、皿頼んでくれたか?」
「うっす。ちゃんとキッチリ7個頼んだっすよ」
特に毬と讓篦の会話が目立つリビングで、僕はソファに座りながらテレビを見ていた。

「おぉ〜、大分片付いて来たね!」
「そんな事言ってないで、楓もちゃんと片付けなさい!」
持っていたチャンネルを遥香に思いきり取り上げられた。
「あ!ちょっと!!」
電源ボタンも押され、テレビの電源が消えた。
「遥香〜!」
「いいからさっさと手伝いなさいよね!」
そう言ってチャンネルを持ったまま、毬と讓篦の手伝いをし始めた。
「せっかく良いい所だったのに!少しくらい見せてくれたって良いじゃないか!」
「もう2時間も見てるんすから」
突然、讓篦が口を挟んできたせいで、言い返す事が出来なくなってしまった。
「讓篦まで〜…」
「いいから早く手伝うっすよ」
しょうがなく手伝う事にした。

193:kido:2013/11/28(木) 19:54 ID:tcg

[?]

♪あぁ、ここから旅立つなんて
馬鹿げてる マジで馬鹿げてる♪

♪人間なんて死んじゃえば良いのにな
馬鹿げてる人生 終わっちゃえば良いのにな♪

♪この世界は残酷だ この世界は残酷過ぎる
戦争 犯罪 殺人鬼♪

♪ここの何処がいいのかな
この世の何処が素晴らしいのかな♪

♪嗚呼、さっさと死にたいな
この地上から出られるんだしさ♪

♪何にしろ寿命は100年
何でこんなに生きなきゃいけないの

あぁ、馬鹿げてる♪ マジで馬鹿げてる♪

♪この世界は残酷だ
この世界に復讐を
この世界に罪と罰を
この世界に殺人を

この世界に…

194:kido:2013/11/28(木) 19:59 ID:tcg

「素晴らしい歌だね」

「有難う御座います〜♪」

「どうやってそんな素晴らしい歌詞を書き上げられたのかね」

「私の実力ってやつですよ。思ってる事を表しただけです」

「ほぅ。死にたい…と」

「いえいえ、ある女の子の物語を描いた歌詞です」

「この世界を恨んでいるのも、大した事じゃないか。凄いぞ」

「はい♪しかし、私はまだ生きていたいし、この世界が大好きです」

「はて、先程『思った事を描いた』と言っていたではないか」

「そうですか?…そうですね♪嘘ですかね♪」

「…うむ。ならば、市長へ届けるが良い」

「わーい♪有難う御座いますー♪ではでは早速!












皆殺しと行きましょうか」

195:kido:2013/11/29(金) 16:19 ID:tcg

ていうかコレ夏って書いたのに11月になっとる^p←

196:kido:2013/11/29(金) 17:38 ID:tcg

[コンビ]【楓&讓篦のコーナー】

*(以下同文)

楓:「」 讓篦:『』


「うぃー、こんにちはー」
『ちわー』
「何だかんだで作者が遊び半分で作ったコーナーです」
『っす』
「よくこんなに続いたよね。つか此処まで続ける必要なくね?」
『読者居ないのにね?』
「ねぇ?」

『いやぁ…でももう196っすねぇ』
「ねぇ」
『どうせもう終わるんでしょう。あれ?まだ続くって?早く完結しないと読者さんが居ないのに……』
「ねぇ?」


楓&讓篦のコンビ
時には危険な時もある。


「さ、て、と〜、何する?」
『何すかこの茶番』
「知らない。じゃあ話そう」
『話してるじゃないっすか』
「そうだけど」
『…』
「…茶番は止そう」

197:kido:2013/11/29(金) 18:02 ID:tcg

[楓目線]

リビングには、カチャャカチャと皿がぶつかり合う音が響いていた。

倭は「部屋で勉強をする」という理由で部屋に閉じ籠っている訳だが…

「倭言った事、絶対嘘だよな」
倭が部屋に閉じ籠り、2時間。僕がテレビを見てからの時間とピッタリだ←
「まぁ、倭さんは嘘が得意ですからね。これくらい軽い嘘じゃないんですか?」
毬が軽い口調で言う。
まぁ実際軽い嘘だけど……

「僕ちょっと呼んで来る」
「大丈夫っすよ。どうって事ないっすよ。呼んで来ると迷惑っすよ。寧ろ部屋に閉じ籠ってて欲しいっすよ」
ニコニコと笑顔を見せながらそう言い、__言い終えると、また手伝いに励んだ。

198:kido:2013/11/29(金) 20:35 ID:tcg

何を言っても通用しなさそうだったので、僕は完全に不貞腐れてしまった。
と、1つ名案を思い付いた。
「あ!ノシってまだテレビに____」
「ノシなら此方に居りますよ〜!」
毬が僕の方に携帯の画面を向ける。すると画面の奥には、手をブンブンと振っている女の子の姿が見てとれた。
「ちくしょ〜…」
全く通用しなかったので、僕は一層不貞腐れる。

「楓様、もう諦めて手伝って下さいな」
子供の世話が大変な母親の様に言う毬。
「へいへぇい…」
もう何を言っても無駄だろう。しょうがない、手伝ってやるか…

*   *   *   *   *

「終わったぁぁ!」
一時間後、やっと掃除を終えた。
しかし、こんなに喜んでいるのは僕だけだった様で、皆の視線が僕に向いた。

呆れきった顔をし、僕に視線を浴びせてくる毬。

御腹をかかえて笑いを堪えている讓篦。

眠かったのか、もう既に深い眠りに就いている遥香。

女性雑誌を見てニタニタとしている萬徒。←これどうでもいい((

口元を押さえてクスクスと笑っている繭。


…この状況、前もあったような……気のせいか。

199:kido:2013/11/30(土) 11:47 ID:tcg

[PM3:24]

掃除に気を取られていると、いつの間にか午後になっていた。

「午後だ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……」
「楓…?どうしたの?そんな死ぬ直前みたいな声出して」
戦争の疲れがドッと出てきた。2日前の事だというのに……
「楓さん、そろそろ寝た方が良いんじゃないすか?」
讓篦が皿を洗いながらそう言う。
その時、持っていた皿が落ちそうになり、「うぉっと…」と声を漏らしていた。
「…そうする。あと讓篦さ」
「ん?」
「呼び捨てで良いから」
そう言うと、讓篦は驚いた様に素早く振り向いた。

「よよ…よっ…呼び捨…あっ!!」
随分と驚いた様子で、洗っていた皿を床に落としてしまった。
「おい讓篦。こっち来い」
毬がその事に気付き、険しい目付きで讓篦を睨む。
「ヒィィィッッ…!!」

涙目になり、毬に引っ張られて行く讓篦。何か可哀想だった。



楓「この出来事招いたのって僕だよね」

200:kido:2013/11/30(土) 13:38 ID:tcg

[讓篦目線]

別室へ連れて来られた。
そう逃げる術は無い。終わるまで辛抱だ。

「…小さい頃、虐待受けてたの覚えてるよな?」
毬が口を開けたと思うと、衝撃の発言をする。
「虐待…?」
「あぁ。私はされていなかったが、讓篦だけはされてたんだ。覚えてるとは思わんが」
横目で視線を逸らしながら、ゆっくりと言い続ける。

「覚…」
「御前、あの後記憶喪失してな。私の事も忘れたんだよ」
「…」

そんな事、あった覚えはない。
しかし、『記憶喪失』と聞くと、虐待の事は忘れている。
ならば、可笑しい事はないだろう。

「…あ…!!」
「…どうした?」

カナシイ ニクイ サビシイ ムナシイ シニタイ オワル マワル セカイハ オワル_____________

****
***
**

201:kido:2013/11/30(土) 13:50 ID:tcg

仕事に就かない父親。
毎日大金をパチンコですり減らす母親。

でも、そんな俺を救ってくれたのが、姉の毬だった。


「お〜い讓篦〜、酒買って来いや〜」
「はぁ?これしか稼いで来なかったの?安泰本当にダサ過ぎて呆れるわ」

俺は召使いじゃないのに…実の子なんだ…それなのに……

「____よ…」
「何?」
「うるっさいんだよ!!!」

初めての逆らい。今までの思いを打ち明かした。

「俺は御前らの子なんだよ…!!望んでた家族とは正反対じゃねぇか!!!俺は…俺は……!!
こんな生活望んでない!!!!」
大声で怒鳴り散らした。しかし、母親の気持ちは全く動いていなかった様だ。
「はぁ?私はねぇ、安泰みたいな子供望んでないわよ。何よその馬鹿な抵抗、子供だからまだ頭が回っていないのね。
私も安泰となんか暮らしたくないわよ。さっさと死ねっつーの。
何々?何?え?大声で言えばすむとでも思ってたの?本当の馬鹿ね安泰。
もっともっと稼いでりゃ金持ちにさせてあげるのに…さっさと就職しろ」
母親はそう言い終えると、俺の髪の毛を引っ張り、家に設置してあった牢屋へ引きずって行った。

202:kido:2013/11/30(土) 14:06 ID:tcg

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!離せよクソババァァァ!!!」
必死に抵抗するものの、母親は全く耳を傾けず、俺をそのまま牢屋へ放り込んだ。
勢いが強く、3m先の壁へぶつかってしまった。

「いっ…たぃ…」
「痛いのなんの。生きてる証拠よ。良かったわね。これから楽になれるのよ」
すると母親は、後ろの戸を閉め、エプロンにぶら下がっていたムチを取った。

するとそのムチで、何度も何度も俺を叩く。
その度にパチンパチンと、母親にとっては爽快な音が響く。
俺にとっては、ただ死へ近づく音としか認識出来なかった。

「い……」
声を出す事も出来ず、ただただムチが当たる痛みと、当たった時の音を聞く事しか出来ずにいた。

すると突然、母親の口が開く。
「何回も何回も当ててれば死ぬってもんよ!!ほら!ほら…!!死へ近づいているわ……!!!」
不気味な笑みをしながらも延々と俺を叩く。

*   *   *   *   *

ムチを当てられ続け、10分が経った。
「何で死なないのよ。さっさと死ねってーの」
そう言われても、床へ倒れ込んでいるだけの俺に何も出来ない。

「まぁ良いわ。明日また来るから。誰かがね。羞恥じゃないと良いわね」
ニタニタと笑いながら、後ろの扉を開けた。
そして「じゃ」と言い、出て行った。

203:kido:2013/11/30(土) 14:40 ID:tcg

母親が出て行った今、一人ぽつんと牢屋に取り残された。
声を出しても、この部屋は防音。誰にも聞こえないだろう。
壁を叩く力も、もう既に無くなっていた。
「…何で俺だけ…」
毬は、親にも気に入られて育って来た筈。それなのに…何で俺だけ……?

「こんな家族…」
もう終わりを決意したが、諦めたって何も良い事なんてない。せめて最善を尽くそう。

その時、牢屋の扉が開いた。
「…誰……?」
「讓篦…大丈夫?」
そこには、心配そうに俺を見る毬の姿が在った。

「…何その鎖…」
そして、毬が持っていたのは、4つの短い鎖。これをどうすると言うのだろうか。
「お母さんに…着けろって言われたんだけど……」
どうやら、母親が頼んだ事らしい。

「そ……」
「ゴメン。私もこんな事したくないんだ。でも…」
昔から脅しが得意だった母親。それが原因で、毬も脅しが得意になってしまった。

「ゴメンね…ゴメン……」
そう言いながらも、仰向けになった俺の手足に鎖を着けていく。
…しかし、これはただの鎖ではなかった。

「…手錠…?足錠……!?」
その事に気付き、腕を強引に引っ張るも、鎖は解ける事なく、カラカラと冷たい音を発するだけだった。

「じゃあ、私行くね。本当にゴメンね…いつか助けに行くから……」
ずっと『ゴメン』と言いながら、牢屋の扉を閉めた。

204:kido:2013/11/30(土) 15:11 ID:tcg

俺が生きてる意味は一体何だろうか。

探しても見つからない。見つかっても意味がない。

やっぱりさ、毬だけ産まれてくれば良かったんだよ。

俺が産まれたって、誰も喜ばない。

俺が生きてたって、誰も得しない。

俺が死んだって、誰も悲しまない。

神様…何で俺に命を吹き込んだんだよ。

虐待をされろって?酒を買って来いって?金を稼いで来いって?

どうせ生きてたって意味なんてないんだからさ…

毬、今までありがとう。

母親、父親、さようなら。

***
**

205:kido:2013/11/30(土) 15:31 ID:tcg

[毬目線]

「…讓篦…?」
「ニクイ…」
「え?」
突然、讓篦が謎の発言をし始めた。

「アナタガニクイ…カナシイ…ワタシノジンセイナンテ……」
「は…?どうしたんだよ…讓篦?讓篦!?」
薄暗い、暗黒色の瞳。光もない、ロボットの様な瞳。
一体どうしたんだろう……

その時

「ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ…」

讓篦が壊れた様に『ニクイ』と続ける。

「ツライ ツライ ニクイ アナタガニクイ タノシイ? ウレシイ? ニクイ ソンナ アナタガ ニクイ シニタイ ナニモカモ コワレテ マワル セカイ オワル」
「讓篦!?どうしたんだよ!!!」
声を掛けても、私の声には全く反応しない。
「楓様…!?楓様!!!!」
泣きながらリビングへ走る。

バンッッ!!

「楓様!!讓篦が……!!」
「どうしたの…!?」
「ちょ…ちょっと……来て下さい…!!」
楓の腕を強引に引っ張り、讓篦の方へ一目散に向かった。

206:kido:2013/11/30(土) 15:41 ID:tcg

[楓目線]

毬に連れて来られた部屋は、薄暗くて、冷えきった空気の部屋だった。

「そこです!!」
「…あ!讓______」
毬が指差した先に目線を向けると、首をかしげながら、僕を見上げる少女の姿が在った。
「讓篦!大丈夫!?」
「…こんにちは。俺、讓篦っていうんだ。宜しくね」
初めて会った人だと言うように、丁寧に自己紹介をする讓篦。
しかも、口調が違う。

「讓篦…!!!」
懸命に名前を呼ぶ。が、讓篦は満面の笑顔をしているだけだった。

「クソッ…戻ってくれよ!!」

パチン

思わずビンタをしてしまった。
すると、讓篦の瞳の色が戻った。
「…楓…さん…?」
意識が戻った様だ。
「は…ぁぁ…良かった………」
涙目になりながらも、自然に笑みが漏れた。

207:kido:2013/11/30(土) 20:57 ID:tcg

*   *   *   *   *

「そんな事あったんすか〜…」
僕が何故讓篦にビンタをしたのか事情を説明していた。
「…何もかも全て忘れてたから。これしかないと思って…」

『二人きりの方が話しやすいだろう』という事で、部屋には僕と讓篦しか居なかった。

「…何かその…ゴメン……」
悪い事をしたのかは分からないが、一応謝っておいた。
「いやいや、楓さんが謝る理由がないっすよ。寧ろ俺が謝らなきゃって…」

「…まぁさ、嫌な事は忘れて!ね?」
思い空気を少しでも軽く出来たら良いと思い、無理矢理その言葉をぶち込んだ。
「それにさ、彼女が落ち込んだら僕も悲しくなっちゃうよ」
そう言うと、讓篦は何故か掛布団へ潜り込んだ。

「讓篦?どうしたの?」
「な…何でもないっす……」

*   *   *   *   *

208:kido:2013/12/01(日) 19:41 ID:7BM

[PM9:24]

「いやぁ〜、今日も色々あったね〜!」
「何言ってんだよ…一番疲れてないの御前だろうが」
その頃、遥香と会話をしながら寝る準備をしていた。
「あ、毬が言ってたんだけど」
「何〜」

僕が『今日は寝たくない』という要望をすると、毬はコーヒーを差し出してくれた。
その為、現在3本目の缶コーヒーを飲んでいる。

「明日楓と讓篦さ、近くの店に出掛けて来てよ!ほら〜、大きい店あるじゃない?」
「何でだよ」
缶コーヒーを飲みながら、横目で遥香を睨む。
「ほら…デートみたいに」
「ブッ!!!」
『デート』という言葉を聞き、突然脳が「吹き出せ」と命令を掛けた。
「ちょ!何してんの!?ふ…布巾布巾…」
焦った様子で部屋から出て行く遥香。
一緒に学校に通っていた頃と似ている。

ん?学校…?

「ああああああああああああ!!!!」
大声を出すと、突然一階からバリーンと皿が割れる音がした。
それと同時に毬の怒鳴り声も響き渡る。
またそれと同時に讓篦の悲鳴が聞こえる。

209:kido:2013/12/02(月) 19:37 ID:tcg

***
**


[AM5:24]

今日は早朝に目が覚めてしまった。
戦争の習慣が蘇ったのかな。2日間だったけど。
「…おはよ〜…あ」
まだ遥香は寝ている。挨拶したって意味なんて無いじゃないか。
「…テレビでも見てよーっと」
部屋から出て、一階へと階段を降りて行く。

「あれ?讓篦?」
リビングの扉を開けると、其処には讓篦の姿が在った。
青いパジャマに黒いスリッパ。女の子らしさが無い感じだった。

「うぃっす。楓さん早くないっすか?」
「人の事言えないでしょ?」
「俺は毎回こんなんっす」
そんな会話をしていると、突然扉が開いた。
「あ、二人共御早う御座います♪」
そこには、毬の姿が在った。
僕らの存在に気付いたのか、「はっ」と驚きながらも笑顔になる。
「あ、御早う…」
「はよーっす」

「あ、コーヒー飲みます?」
「コー…あっ」
そういえば、昨日毬にコーヒー何本も貰ってたんだっけ。
結局叫んだ30分後に寝ちゃったけど。

「あぁ〜…俺はコーヒー飲めないんで遠慮するっす」
「え?讓篦コーヒー飲めないの?」
「うぃ。苦いじゃないっすか〜。砂糖入れ過ぎて甘過ぎる事もしょっちゅうあったっすよ」

苦い物が苦手なのか…よし。メモ帳にメモしておこっと。

「ok。じゃあ讓篦と楓さんでこのコーヒー飲んで下さいよ」
「え゙…」

其処には、大量の缶コーヒーが姿を見せた。

210:kido:2013/12/02(月) 20:13 ID:tcg

「あ…え……」
「遠慮するっす」
僕が返答に戸惑っていると、讓篦がサッと手を顔の横に挙げた。
「分かりました。では早く準備をして下さい」

準備?何の準備だろうか。何処かに出掛けでもす…

「明日楓と讓篦さ、近くの店に出掛けて来てよ!」

「あ〜…」
「どうしたんすか?楓さん」
讓篦がキョトンとした表情を浮かべていると、突然毬が強烈なチョップをかました。
「聞いてなかったのかよ。はぁ〜…明日出掛けて来いって言ったろ」
讓篦は涙目になりながら、叩かれた所を押さえていた。
「は?言ってたっけ?」
「とぼけんなよ御前」
「あー!そういや言ってたっすねぇ〜!ほら!出掛けて来いって!(棒読)」
冷や汗をかきながらも、殴られないよう必死に思い出したフリをする讓篦。
どんだけ命懸けてんだ…

211:kido:2013/12/03(火) 16:51 ID:tcg

*   *   *   *   *

「じゃ、行って来るっす」
讓篦のその一言で、二人のデ___出掛けは始まった。
冬だからだろうか、外に出た瞬間に一気に寒気がはしった。

「いや〜、外出たの久しぶりっすねぇ」
笑顔で僕に問い掛けてくるが、__返答に困っていた。

…昨日の夜中に一度出たんだけどなぁ…

「え!?あ、うん。そうだね。うん」
「はへ?」
突飛な返答が返って来たからだろうか、驚いた反応をした。
「あ、ゴメン…何でもない…」
「そっすか」

*   *   *   *   *

そんな会話をして約20分。段々御店が見えてきた。
「あ!デカい店って彼処じゃないっすか?」
讓篦が指差した先には、__小さい店が並ぶその隣に、大きい店が建っていた。

*   *   *   *   *

「あ〜、暖かい…」
「暖かいっすねぇ〜」
店に入ると一気に寒気が抜け始める。流石この街一番の人気店。御客を迎える準備もバッチリだ。
「さってと…何しに来たんだっけ?」
「俺の知らないっす」
そういえば…何を買って来い、何をして来い等言ってなかったっけ。じゃあ自由に歩って回ろう。

「あっ」
「どうしたー讓篦」
「あの縫いぐるみ可愛いっす!」
「は?縫いぐるみ?」
突然何を言い出すのかと思えば、熊のテディベアを指差して「可愛い」等と騒いでいる。
こういう所は乙女らしい。

212:kido:2013/12/03(火) 17:11 ID:tcg

【登場人物設定】

山崎 楓 [やまざき かえで]

誕生日:8/23
年齢:11歳
血液型:A
SM:基本ドS
好きな言葉:『人を守る為ならば命を無くすのも本望』


山野 遥香 [やまの はるか]

誕生日:2/28
年齢:11歳
血液型:A
SM:ドドドS
好きな言葉:『命を無くすその時まで私は貴方を守り続ける』


鷹野 美人 [たかの はると]

誕生日:6/19
年齢:12歳
血液型:A
SM:S
好きな言葉:『最善を尽くせ』

213:kido:2013/12/03(火) 17:24 ID:tcg

白義 倭 [しろぎ やまと]

誕生日:7/5
年齢:11歳
血液型:B
SM:S
好きな言葉:『この世に天才なんて者は居ない』


城田気 讓篦 [しろたき ゆずの]

誕生日:11/23
年齢:11歳
血液型:A
SM:シークレット
好きな言葉:『叶わない夢はない』


小埜 繭 [おの まゆ]

誕生日:12/31
年齢:11歳
血液型:O
SM:M
好きな言葉:『不幸な人は本当の幸福を手に入れられる人』

214:kido:2013/12/03(火) 18:53 ID:tcg

リナ・オルア [りな・おるあ]

誕生日:?
年齢:12歳
血液型:O
SM:S
好きな言葉:?


錐野 毬 [きりの まり]

誕生日:11/12
年齢:16歳
血液型:A
SM:ドドドドドS
好きな言葉:『人間、何もかも同じだったら面白くないでしょ?』


尾方 糒 [おがた ほしい]

誕生日:1/23
年齢:11歳
血液型:AB
SM:ドM
好きな言葉:?


ノシ [のし]

誕生日:?
年齢:不老不死
血液型:?
SM:ドS
好きな言葉:『本当の自由は「幸せ」だ』

215:kido:2013/12/03(火) 18:58 ID:tcg

岾原 萬徒 [やまはら かずと]

誕生日:4/3
年齢:17歳
血液型:AB
SM:M
好きな言葉:『月が満ちれば恋が始まる』


上埜 櫻 [うえの さくら]

誕生日:6/18
年齢:14歳
血液型:B
SM:ドS
好きな言葉:『幸福な人生なんて塵屑だ』

216:kido:2013/12/03(火) 19:15 ID:tcg

やべ、身長体重記入忘れてた((


楓 154cm 44kg

遥香 153cm 43kg

リナ 150cm 40kg

倭 153cm 46kg

讓篦 159cm 36kg

繭 140cm 36kg

毬 165cm 48kg

美人 134cm 24kg

萬徒 178cm 58kg

ノシ 143cm 0.6kg

糒 147cm 38kg

櫻 139cm 37kg

217:kido:2013/12/03(火) 19:27 ID:tcg

[番外編]

「僕ちっちゃいじゃん!!」
「私よりも大きいから良いじゃない」
「私…讓篦と体重同じ…」
「何でっすかねぇ?」
「そんなに体重ありませんよ!も〜、嘘ばっ……本当でしたの……」
「身長高いってやっぱ良いな…」
「なんで〜?」←糒
「だってよぉ、モテるじゃねぇか!」
「顔は良いですけど性格がですね〜…」
「なっ…!!」
「っす」
「わ…私そんなに小さくありませんの…!!」
「じゃあ身長測ってみれば良いじゃないですか〜!」
「む…遠慮しときますわ」
「り…リナ様…そろそろ御時間が…」
「ええぃ…煩い!無礼者!打ち首決定ですわ!!」
「えぇっ。そんな…」
「自分、何言うてんねん!打ち首痛いやろ!されてみ!痛いで!?」
「知ってますわそんな事!」
「じゃあ口を慎んだ方がええで」

「讓篦背高いね…」
「…」
「そうっすか?」
「そうだな。まぁ俺には届かんがな!ハッハッハー!」
「小学生相手に何を言い始めるんだコイツ…」
「……」


強制終了

218:kido:2013/12/03(火) 21:18 ID:tcg

続編

讓篦が「縫いぐるみが欲しい」と言ってから、大分時間が経った。

と、その頃。僕はもう荷物持ちの様な役割を果たしていた。
「讓篦〜…もう帰ろうよ…」
「そんなっ、俺まだ買いたい物が…」
どんだけ金持ってんだ…
今は左手に4袋、右手に5袋という大量の荷物を持っている。
なのにまだ買うつもりか。
「あ!」
また新しい物を見つけたのかと思うと、一気に疲れが出てくる。
一体誰に渡すというのだろうか。いや、全部自分の物だったりして…

そんな事を思っていると、突然後ろから肩をポンポン叩かれた。
「えっ、あっ、讓篦?どうしたの?」
振り向き返事をすると、「はい」という合図と共に少し小さめの袋を渡された。
「また…?」
「良いじゃないっすか。あ、もう終わったっすから、休憩するっすよ」
やっと終わったのか…と思い、ホッと一息吐く。

*   *   *   *   *

「今日の出掛けはどう?」
プリンアラモードを食べながら、疲れ気味で讓篦に問い掛ける。
「ん?楽しいっすよ!楓さんも一緒だし」
足をパタパタさせながら、僕の問いに答えた。
「食べ終わったら帰るっすよ」
「ん?うん」
やっと終わるアアアアアアアアアアと思いながら答えた。

219:kido:2013/12/04(水) 15:49 ID:tcg

*   *   *   *   *

「あ、お帰りなさいませ御二人方♪」
ニコリと微笑み出迎えてくれた毬。隣には遥香がニコニコと笑みを漏らして立っていた。
「うん。ただいま…」
「ただいまっす!!」
僕は疲れ気味だというのに…讓篦は疲れを一切感じさせない様な元気な声で返事をした。

*   *   *   *   *

リビングの扉を開けると、倭と繭、萬途と糒がソファに座っていた。
「お帰りなさいませっ!」
突然、毬の携帯から元気な少女の声がした。
「ん、あ。ノシ、ただいま」
「お帰り御待ちして居りましたよ〜!」
元気にピョンピョン跳ねながら、僕が持っている袋に目を向ける。
「む?何ですかそれ」
突然ムッとした表情になり、僕を睨む。
「あ、これ…?全部讓篦が買った物だよ」
「あ!皆のお土産っすよ!」
讓篦が大声でそう言うと、皆の目が輝き出した。
「まっ、マジですかーーーっ」
「な、何買って来たんだよ!」
「お金持ちだね〜」
興奮し始めている皆を宥めようとする讓篦。しかし、もう止められない状態だった。

220:kido:2013/12/04(水) 20:49 ID:tcg

「ねぇ、早く見せてくれよ!」
一番土産に食い付いたのが毬だった。もう我慢出来ない状態だ。
「じゃ、じゃあ…毬はコレ……」
そう言うと、少し照れ気味に小さめの袋を渡した。
「ん?何…あぁぁぁぁ!!!」
毬が開けた袋の中は物凄く輝いていた。
「き…金…!?」
金色の何かを手に取り、嬉し涙らしき粒を目から流していた。
「そ、そんなに要らなかったっすか…?」
どうやら讓篦には、残念な涙に見えているようだ。
「ち、ちげぇよ讓篦!コレ…一体いくらしたんだよ!?」
よく見ると、毬が手にしているのは金色の腕時計だった。
「えっ…と…100万くらい?」
安いじゃん、とでも言いたいのだろうか。首をかしげながら毬の問いに答えた。


次々土産が渡されていき、その全員が大はしゃぎをしていた。

「えーっと、じゃあこれで終わりっすね」
「え?」
そういえば、僕だけに渡されてないな…

まさか…

「じゃ、楓さん」
「え?あっ、何?」
「こっち来るっす。相談あって…」
そして讓篦は、強引に僕の手を引っ張った。

221:kido:2013/12/04(水) 22:04 ID:tcg

*   *   *   *   *

僕の部屋に来た。
何の相談だろう、と不思議に思っていると、讓篦の口が開いた。
「…楓さんのお土産、」
あぁ、その話か。
買うの忘れた…だろうか。その話だったら拒否して別な部屋に移行しよう。
讓篦は可哀想だが…

「はい」
「え?」
突如渡された紙袋は、皆より少し大きめの袋だった。
「これ、楓さんにって秘密にしてたんすよ♪」




時間ヤッベ←

222:kido:2013/12/05(木) 18:11 ID:tcg

秘密にしてた…?
いつ買ったんだろうか。讓篦はずっと僕の隣を歩いていた筈。
あ。アレ欲しいコレ欲しい言ってはぐれたりしたけど…

「あっ…」
驚きのあまり、全く頭が回らない。さっきの何だったの←

「あ…」
「開けて良いっすよ」
僕が言おうとしていた質問の答えをサラッと言った。
「う…ん…」

その中身は、__讓篦が「可愛い」と言っていたあの熊の縫いぐるみだった。
「あれ、コレって…あ」
熊の足の裏を見てみると、アルファベットで僕の名前が記入されていた。
重みも少しある。
「こ、コレ…」
「もう1つ」
言い出した瞬間、口を挟むかの様に喋り出した。

「ん…」
袋の中身を漁っていると、何か黒い物体が手にくっついていた。

「うわぁ!何だコレ!?」
「それ、悪霊退散に便利なんすよ。それに、今心に足りてない物とか…使えない能力とか。色々詰まってるんす」

讓篦がそう言い終えた時、数日前の事が頭に浮かんだ。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「…あの黒い何か欲しいなぁ…」
「何すかそれ」
「ほら…能力とか〜足りない物を補ってくれる黒い物体。でもアレ高いんだよね…」
「何円くらいあるんすか?」
「ん〜…600万はあるかなぁ…」
「へぇ…」

= = = = = = = = = = = =

223:kido:2013/12/05(木) 19:41 ID:tcg

そんな会話を覚えていてくれて、それで買って来たという訳か。
「あ…ありがと…」
「いえいえ。前に素敵な誕生日プレゼント貰ったんす。御詫びも必要かなぁつて」

素敵なプレゼント…?あ…
「えと…嬉しかったの?」
「言ったじゃないすか〜w告白された時は嬉しかったっすよ〜って」

224:kido:2013/12/05(木) 21:37 ID:tcg

[?]

小さい頃教わったの。『卒業』は悲しい言葉だって。
皆とバイバイしなくちゃいけないんだって。

でもね、私は忘れないよ。

10年経っても、100年経っても、忘れないから。

お兄ちゃんお姉ちゃんの事、覚えてるから。

でも、お兄ちゃんお姉ちゃんは、『卒業』した訳じゃない。

殺されたんだ。ある戦争の日に。

外国人じゃない、誰かだった。

何人も居て、「楓」だの「遥香」だのって呼びあってた奴等。

私、絶対そいつらを殺して、お兄ちゃんお姉ちゃんの敵、取ってあげる。

勝てる気がするの。だって私、




______未発見の能力も発動出来るんだから。

225:kido:2013/12/05(木) 21:46 ID:tcg

[讓篦目線]

コンコン コンコンコン

ふと玄関からノック音が聞こえてくる。
「俺が出るっす!」
そう言って、小走りで玄関へ向かう。

「はーい?あれ」
扉を開けると、御腹辺りぐらいの背の女の子が立っていた。
「…あっ!えと、ここら辺に家無くて…此処に辿り着いてしまいました…」
モジモジしながらも事情説明をする。…ここら辺にって普通に建ってるんじゃ…?

「えと……」
「あ、一旦中に来るっすよ。寒いじゃないっすか」
そう言って、笑顔で家の中に入れた。

「うわぁ!普通の住宅!」
大声でそう言うものだから、眠っていた倭が起きた。
「…あれ?そごにいるおなごは誰っしゃ?」
「あ!えと……」
「青山 水城(あおやま みずき)、6歳です!好きな食べ物はハンバーグです!」
笑顔で答える女の子。水城というらしい。


聞いた事がある名前だな……

226:kido:2013/12/05(木) 21:54 ID:tcg

[水城目線]

はっ、ハンバーグなんてそんな食い物じゃねぇよ。
つーか食わねぇし…何言ってんだ私…そこら辺にいる幼稚園児とか違うんだよ。

「じゃあ水着ちゃんは、そこに座っておくっす」
「はい!」
はっ、気楽に呼んでんじゃねぇよ。小学生かってーの。

…159cm…名前は城田気讓篦ってのか。体重36kg…ふん。こんな情報簡単に見抜けるっつーの。

「ねぇ、お兄ちゃんの名前は?」
「おらか?おらは倭ってんだべ!」

訛り過ぎだっつーのクソが。本当バカみたい。

「カピクル持って来たっすよ〜」
綺麗な足取りをしながら此方に向かって歩ってくる奴。やっぱバカ。

「あ、ありがとうございます!」

んな事言うわけねーだろ。

「いいんすよ。おかわり欲しかったら言うっすよ」
「はぁい!」

はっ、要らな。こんな白くて気持ち悪い飲み物飲みたくもないわ。

…でもちょっと興味あるな。

「んっ、美味し〜!」
「飲んだ事なかったんすか?」

ある訳ねぇだろ。でもホント美味しい!

227:kido:2013/12/06(金) 16:26 ID:tcg

「…」
なんか訛り小僧がジロジロ此方視てくるんだけど。気持ち悪ッ

「君、今脳内で俺達の悪口言ってるだろ」
あれ?鈍ってない?…は、そんな事どうでもいいわ。
その前に、何故私が___
「思って事が分かっているんだろ…って考えてただろ?」
そう言うと、訛り小僧がニコッと笑う。
その笑みには、怒りと悲しみが見てとれる。
「…どういう事っすか?」
「倭、私と同じ能力使えるんだね」
と、突然リビングの扉から、一人の少女が入って来た。

は?私と同じ能力って…?どういう事?

「どういう事だ?」
「私も人の心理や考えてる事、発言を読み取れるの。
水城…だっけ?安泰の考えてる事、発言聞かせてもらった」
何を突然…バカな団体ねこの奴等。

「『何を突然…バカな団体ねこの奴等』って?一体私達に何の恨みがあってそんな事言ってんの?」

228:kido:2013/12/06(金) 16:42 ID:tcg

[遥香目線]

考えてる事、言った事。全て分かってる。
目の前に居なくたって、地球の裏側に居たって、名前さえ思い浮かべれば何考えてるのか分かる。

それが私の能力。倭は私のより少し弱いけど…内容は同じね。

「ね、何の恨みがあるの?怒らないから、言ってごらん」
私が優しくそう言うと、水城の髪が生き物のようにうごめき出した。
「私…私…!

今年の戦争の時…私のお母さんが……お前らに殺されたんだぁぁぁ!!!!」

大声でそう答えると、うごめいていた水城の髪が、より一層うごめき出した。

「死ね…!死ね!!私は…!母親の敵を取りに来たんだ!!…楓は何処だ!?楓は______」
「僕なら此処に居るけど」

__リビングの扉を見てみると、楓が真剣な顔で立っていた。
「御前か!!楓という奴は!!」
「あぁ。僕だけど、君の母親さんを殺した覚えはない」
楓が落ち着いた口調で話し始めると、水城の顔は一層怒りの表情になっていた。
「無いなんて…そんな事あるはずないわ!!!…見学者はさっ_____」
水城がそこまで言い欠けると、讓篦が思いきり頭を殴った。

229:kido:2013/12/06(金) 19:53 ID:tcg

[楓目線]

「御前ニ何ガ分カル」

一瞬、誰の声なのか検討も付かなかった。

と、ふと讓篦の方を見てみると、
「うわぁ!!讓篦!?どうしたの!!」
目は紅色、髪は長く伸びていて、生き物の様にうごめいている。
水城もこんな感じでうごめいていた様な…

「…何がって……」
水城の瞳が恐怖の色に染まる。
____その時、僕達の体が全く動かなくなった。
指先も何一つ動かず、動かせるのは精々瞼、口、目線だけだろう。
「ゆ、どっ、どうし…」
「世界ハ残酷ナンダ。兄ヤ姉、母ヤ父ガ死ンダダケデ馬鹿ナ真似ヲスルノハ止セ」

これは讓篦の声じゃない…
きっと何かに取り付かれたんだ……
きっと…いや、絶対そうだ…

「讓篦…?目を覚ましてよ…」
動きづらくなっていく唇を懸命に動かす。しかし、讓篦の気は変わらない。

「楓ぇぇぇぇぇッ!!!」
遥香の大声で、動揺されていた僕の心が治る。

遥香の方を見ると、爪先から段々と石になって来ている事が分かる。

230:kido:2013/12/06(金) 20:36 ID:tcg

ネタ大分切れるよコレウワアアアアアアアア((

231:kido:2013/12/07(土) 18:41 ID:tcg

「はぁぁ!?」
絶体絶命というヤツだろうか。このまま石になってしまったら、一生戻らないかもしれない。
「な、幼稚園児相手に何剥きになっちゃってんのっ…!?意味分か___」
「御前の本当の姿は、年老いた御婆さんっすよね」
僕達がパニックに成り果てていると、讓篦が普通の口調に戻った。
石化していた体も段々と戻ってきていた。
「…は…?」
「もう死んでるんすよね?」
キッと目を細め、水城を睨む。
そして、自分の問いに答えるまで睨み続けた。

「…ふふ…安泰ら…本当に最強なんだね……」
「は?」
『最強』?僕達が?
状況がよく理解出来ていない僕は首をかしげる。

「戦争終わった後の声聞かなかったの?『あの男女のコンビプレーといったら、戦車が何台あったって倒せない』って」
その時はもう家に帰っている途中だったのだろうか、そんな声は一切聞いていない。
「…だから


御前らを殺しにやって来たのさ」

232:kido:2013/12/07(土) 19:07 ID:tcg

その時、水城は掌を此方へ向ける。
「え?うぉわっっ!!!」
突然、掌から細長く青白い物が、強烈な音と共に飛び出てくる。
所謂『手からビーム』←

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
当たったら人溜まりもないだろう。僕もこの能力は持っているものの、今は使える状態ではない。

「クッソ…」
そう言いながらも、讓篦がバリアーを掛ける。
磁力は最強だろうか、今までのバリアーの薄い水色ではない。真っ青になっている。

「兎に角出口へ向かえ!!」
僕が皆に指示をとる。すると、遥香が「イエッサー♪」と楽し気に答える。

「逃がさんぞ…!!」
その後に、水城が高速で近付いてくる。


_____そう、僕はコレを待っていたんだ…!


後ろを向き、手と足裏を地面へ付けて速度を落とす。
そして、頬から電流を発射させた。
ビリビリと壮快な音を出しながらも、急速で水城へ近付く。
そして、その電流を使い天井へ足を着けた。

「いった…!!」
身体中に電流が流れたのだろうか、痛みのあまり声を漏らす水城。

「今だっ!!」
隙が出来た内に、高速で出口へと向かう。

バンッッッ!!!

「隙を作った!早く逃げろ!!」
中の状況を大声で皆へ知らせる。
「水城が出てきたら讓篦はバリアーを外して!!」
走りながら讓篦へと次の作戦を知らせた。

233:kido:2013/12/08(日) 10:24 ID:tcg

と、その時

「あれ!?体が動かない…」
遥香が焦り気味にそう言っている事に気付いた。
「はぁ!?」
ふと足元を見てみると、再び段々石化している事が分かる。

「…あれ?」
再び足元を見てみると、石化が治ってきている事に気付いた。

「私が治しておきました!」
繭が嬉しそうな顔で知らせる。
「良くやりましたね!では次に私が…皆さん私の周りへ集まって下さい!」
毬がそう言うと、皆は何の躊躇いもなく毬の周りへ集まる。

「行きます…っ!」
「んな事させるかぁぁぁぁ!!!」
後ろを振り向いて見ると、復活したのだろう水城が追い掛けて来ていた。

「ま…毬!早く!!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!能力が上手く使えなくて…!」
「はぁ!?」
何度も能力を発動させている筈なのに、全く反応しない。一体どうしたというのだろうか。
「まさか…水城!!」
「やっと気付いたか」

もうその時には、水城の目の色が紫色に染まっていた。
「紫…!?」
「紫は確か…毒素、念力…あ!」

能力コントロール。

この能力はまだ未確認の筈だ。まさかコイツ……!

「お、おい…!ゆず____…!?」
讓篦の方を見てみると、__もう既に石化していた。

234:kido:2013/12/08(日) 10:38 ID:tcg

「そんな…っ!!…繭…!繭!御前の能力で治せないのか…!?」
「そ…、私だって…!今使おうとしているのに使えません!!」
繭が持っているのは能力ではなく呪文の筈。
能力が呪文を封じている…?まさかそんな能力が……

「チッ……」
ふと背中で誰かが舌打ちをした。
正体は誰か確かめてみると…

「ったくしつこい奴っちゃなぁ。諦め悪いちゅーねん」
暗くてよく見えなかったが、この関西語は彼奴しかいない。
「櫻…!?」
「よぉ、久しぶりやな。元気にしとったか?」
そこには、ニコニコ手を振りながら此方へ歩いて来ている櫻の姿が在った。
「櫻!?危ないよ!!何処かへ逃げて___」
「は!?わい一般人やないで!?ちゃんとした能力者や!覚えとき!」
一般人扱いをされて腹を立てたのか、大声で怒鳴り散らす櫻。まぁ所詮小学生…だし←

「じゃあ、こっからはわいに任せとき!自分等は遠くへ逃げとき!」
そう言うと、手から激しい電撃を水城へ発射させる。
電撃が当たったのだろうか、「いったぁ!!」という声が聞こえた。
「さっさと行き!わいは無事やで!心配せぇへんでエエわ!!」
そう言われて初めて、これは従わなくては…と思った。
「わ、分かった!任せるよ!」
そう言って、僕らは櫻を後にした。

235:kido:2013/12/09(月) 16:30 ID:tcg

讓篦の伽羅がセトに似すぎている←

236:kido:2013/12/09(月) 16:33 ID:tcg

家よりも大分遠くへやって来た。
櫻は大丈夫だろうか…。

「…櫻、大丈夫かなぁ……」
「そ、そんな事よりも!楓!?讓篦どうすんの!!」
遥香に耳元で言われ、やっと気が付いた。
讓篦まだ石だったんだっけ……?

237:kido:2013/12/09(月) 18:11 ID:tcg

「繭!今なら使えるよね!?」
もう水城との距離は遥かに遠い。使える筈だろう。
「えっと…それがですね…?」

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「え…?」

何て言ったんだろうか、周りの雑音で消し去られてしまった。
しかし、「戻らない」という言葉だけは聞こえた。
「嘘…だろ……?」
「す…すみません……お役に立てなくて……私………私…………」
繭は泣きそうな顔になっていたが、僕はもう既に泣いていた。
止まらせたくても止まらない。次々と溢れ出してくる天然水←
「そ……」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
その時、家の方から櫻らしき人物の声がした。

「櫻っ!?」
涙を拭き取り、全速力で走って行く。
___先程3km走り、体力は殆ど削られている。しかし、今は櫻を助ける事しか頭にない。

238:kido:2013/12/09(月) 18:19 ID:tcg

_____あれ?此処は…?

さっき、櫻に向かって走って行った筈。

目の前が真っ暗だ……


『そんなに人を守りたいの?』

「は…!?」

『守ったって意味はないの。ただ無駄死にするだけ。止しなさい』

「無駄死になんて……別に人の勝手でしょ!?邪魔しないで……」

『本当は人間に興味なんて無いくせに。私、知ってるんだよ?貴方が思っている事、全部ね』

「は…はぁ…?」

『本当はあの少女なんか、どうでもいいと思っているんでしょ?』

「やめろ…」

『興味なんて無いんだから。さっさと自由になりなさいよ』

「やめろよ……」

『人間なんて……死んじゃえばいいのにって…感じてるのは自分なのにね』

「やめてくれ………!!」


『やめるのは貴方の生命よ』

239:kido:2013/12/09(月) 18:29 ID:tcg


「そんな事言うなよ…!大体___」

『あと3分で死んじゃう』

「は…?誰が……」

『あの石の少女よ。何をしても駄目なの。時間の無駄使いよ』

「違う…!最善を尽くさなきゃ…僕は気が済まないんだよ…!!」

『嘘付き。最善なんて無いって、自分で諦めてるくせに』

「だから________!?」

『早く諦めて、自分が間違っていたって事を自覚しなさい』

「……す……」

『ん?』

「……すm………」

『何を言いたいの?さっさと言いなさいよ』

「済まないっつってんだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!

夢…僕にはちゃんと夢があるんだ……!!

この世界の人間が…!動物が…!植物だって…幸せに暮らせたらって……!!

その夢をぶち壊してんのは御前だろうが!!!

僕だって諦めたいよ…!でも…諦めるのは終わりと一緒なんだよ!!

皆と一緒に…み……いっ…しょに………一緒に居たいから……!」

240:kido:2013/12/09(月) 18:40 ID:tcg

『大きな夢ね。でも私は貴方の夢を壊したりなんかしていない』

「へ……?」

『壊してもないし、応援してもない。関わっていないって事。だから私に怒鳴ったって無駄よ』

「さっきから何なんだよ…!無駄無駄って……!御前の人生が無駄だろ…!!」

『あら、口が悪い御子様ね。私が無駄って言うときは、本当に無駄な時。理解しなさい』

「違う……!!」

『人間の人生は無駄よ。動物も植物も無駄。何もかも無駄無駄無駄。無駄だらけよ。
ねぇ?そうでしょう?』

「違うっつってんだろ……!?

人間は楽しいよ…!不幸な人も希に居るけど…!楽しいんだよ…楽しいから……

御前だって人間じゃないか……」

『はぁ?私を塵屑と間違えて欲しくないわね』

「__ね…」

『何ですって?』

「死ねよ……死ねよ!!!」

『チッ……口を慎めクソ小僧(ガキ)!!御前の口は固定していないと駄目なのか!!』

「それは御前だr__何だよコレ!?離せよ!!離せってんだy…!」

身動きなんて要らない。

ただただ生きてる事に感謝してる。

別に不自由だって、殺人事件にあったって、不幸だったって…生きてるから良いんだ。


これから死ぬのかなぁ……





ごめんね。ありがとう。サヨウnar_____

241:kido:2013/12/09(月) 18:46 ID:tcg

「_____。楓!」

気が付くと、そこは病院だった。
心配そうに見つめる遥香達も見てとれる。

「…あ……」
「楓!起きたぁ……良かった…!」
嬉し涙を流しながら、僕に抱き付いてくる遥香。心配してくれてたんだな……

「楓さん、大分魘されてたっすよ」
讓篦が優しく声を掛けてくれる。「大丈夫」とだけ言い返し、起き上がった。
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫大丈夫。うぁぁぁ〜!よく寝た!…けど……ね」
「?」

*   *   *   *   *

242:kido:2013/12/09(月) 22:12 ID:tcg

…さっきの奴、姉と少し性格が似てたな……

『楓!此処の問題間違ってる!』
『馬鹿ね。本当に…もっと賢い弟が欲しかったわ……』

『チッ……クソ小僧(ガキ)!御前みたいな弟要らなかったんだよ!…もういい。
御姉ちゃん、置き手紙して死んじゃうからね。安泰のせいだからね全部。無駄な人生送って行くのよ』

この言葉を残して、姉は自殺してしまった。

その頃は9歳。自分の事は自分で出来る年頃だ。
なのにいつも姉にやってもらってて……

自分を責め続けた。
ナイフで腕を切ってまで、心臓の鼓動を止めてまで_________

大好きだった姉とは、もう会えない。

「僕のせいで……僕のせいで……うっ…うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

声が枯れるまで泣いた。目が腫れるまで涙を流し続けた。

痛い…辛イ……でもそれも生きている証拠。


______死

何も感じられない。何も考えられない。
今みたいに、こんな大声で泣くなんて事、出来っこない。
今は充分幸せだ。

「楓」
この名前を呼ばれると、いつも姉を思い出してしまう。
小学4年生。『家族の事』を勉強した時は、思わず泣いてしまった。




だから今は、精一杯幸せに過ごしたい。

243:kido:2013/12/10(火) 17:34 ID:tcg

***
**


「…あれ?どうしたの楓。泣いちゃって……」
「何でもないよ…!…大丈夫。昔の事、思い出しただけだから……」
自然に溢れ出す涙。これも生きている証拠なのだろう。


「死んでしまったら、涙は出ないのよ」


涙…か。これも大事な僕の体の一部なのだろうか……


閉ざされた未来。見えなくなった過去。
これも全部、僕が暴いてみせる。
いくらきつく閉ざされていたって、暗過ぎて見えなくたって、それも全部…僕が何とかしてみせる。

この世界を救ってみせる。


心配要らないよ。御姉ちゃん。


「大きく成長してね。私の大事な弟になってね_________

244:kido:2013/12/10(火) 17:44 ID:tcg

*   *   *   *   *

「うぃーっと!この後どうする?焼肉イッちゃう〜?」

「私も行ってみたい!」

「そっすね!たまにはそういうのも良いですよね」

「じゃあ行こーう!…あれ?讓篦敬語になってない?」

「あ、たまにこうなっちゃう時があるんすよw何も害はないっす。心配ご無用です!」

「楓さん!焼き肉って何ですか!?」

「絶対インターネットで調べた方が早いって」

「むー…少しくらい口で話したらどうです!?」

「は!?僕が説明下手なの知ってるでしょ!?」

「まぁまぁ…あ、ほら!焼き肉屋見えて来たよ!!」

「本当です…!初めて見ました!」

「初めてならおらが教えてやっからよ!」

「いえ、私が教えますから大丈夫です」

「おらが教える!心配無用だべ!」

「少しくらいエエやないか!さ、はよ行って飲んで食うでーっ!!」

「あ!ちょっと待ってよ!」

「待たへんで!はよ来いや!」


楽しいんだ。『今』という現実が。

『辛い事』なんて忘れて、楽しく生きよう。

そしたらさ、不幸でも幸福に満ち溢れる気がしてきたんだ。


(※終わんないよ←)

245:kido:2013/12/10(火) 18:17 ID:tcg

*   *   *   *   *

[PM8:31]

「うあ〜!食べた食べた!」
人の姿が少なくなってきた8時半。その頃、僕達は焼き肉屋から帰って来ている途中だった。

「あ、そういえば…お金大丈夫?返さないと……」
急いでポケットを探り出すが、財布は見つからなかった。
「あぁ、いいんすよ!お金なら一杯ありますから!」
ニコッと笑顔で答える讓篦。何度も見ている表情だった。

*   *   *   *   *

「消すよー」
遥香の掛け声で、部屋は消灯した。
今日は早く寝ようと思い、目を瞑ると、
「ねぇ楓。今の生活、どう思う?」
「ん〜…」
遥香が声を掛けて来た。
『さっさと寝させて』等と声も掛けられず、しょうがなく答える事にした。

「そうだね…小さい頃の生活とは全く違うかな」
「…え?」
「いつも御姉ちゃんに任せちゃってて。僕のせいで死んじゃって…
お母さんもお父さんも就職してなかったし、お金もなかった。」
「は、はぁ…」
あまり重過ぎただろうか。しかし、前に『相談は言え』と言われたんだ。

「でもね、時には優しく、時には厳しい御姉ちゃんが大好きで、憧れてたんだ」

246:kido:2013/12/11(水) 16:13 ID:tcg

[遥香目線]

突然、楓が昔の事を語り始めた。
辛くて、どこまでも悲しい過去の事______________

「帰って来てよ…!御姉ちゃん……!!」

*   *   *   *   *

[AM7:32]

小鳥の鳴き声が聞こえない朝、一階からは元気な皆の声が聞こえてきていた。

「楓ー。楓?」
楓から返事がない。… 死んだんじゃないよね…?
「かーえでっ、朝だよ。起きなよ」
勢い良く布団を捲り上げると、スヤスヤと眠りに就いている楓の姿が在った。
よく見ると、枕がビショビショに濡れている。
「…夜中まで泣き続けたのか…」
私では体験出来ないような過去があったのだろう。
辛くて、苦しくて、悲しくて、憎い過去……
もっと楓の気持ちを分かってあげないとな…

一階へ降りると、毬と讓篦と繭が、食事の準備をしていた。
「あ、御早う御座います遥香様!」
「うっす」
「おはようございます」
三人から挨拶を貰い、凄く嬉しい気持ちになった。

「うん。おはよう」

247:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 16:15 ID:F1A

http://ha10.net/novel/1386746021.htmlに書いてよ〜kido先生
先生の才能が欲しい!

248:kido:2013/12/11(水) 16:17 ID:tcg

>>247
(<・>ω<・>)!?←

249:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 16:18 ID:F1A

^^{YOU)

250:kido:2013/12/11(水) 16:20 ID:tcg

(-_- )ン~…

251:kido:2013/12/11(水) 16:41 ID:tcg

んじゃ思い付いたらカキコしとくよ

252:kido:2013/12/11(水) 16:55 ID:tcg

[楓目線]

どこまでも、辛くて儚い夢を見た。
過去の事を考えてしまったからだろうか…
辛い事は忘れようって、楽しい事を考えようって、そう決心したばかりなのに。
でも、姉の事は忘れたくない。
じゃあどうすれば良いの?
過去の事を忘れようとすると、姉の事も忘れてしまう。
姉の事を思い出そうとすると、過去の事を思い出してしまう。
姉の事を思い出すと、自分を責めてしまう。
どうすれば良いんだよ…どうすれば……





253:kido:2013/12/11(水) 17:06 ID:tcg

[出産時]

プルルルル…プルルルル…

カチャ

「もしもし?お父さん?どうしたの」
「あ、歌慧。赤ちゃんが産まれたよ」
「!?ほ、本当!?男の子!?女の子!?」
「元気な男の子だよ。お婆ちゃんに連れて来てもらいなさい」
「わ、分かった!」

プツッ

*   *   *   *   *

「お父さん!?赤ちゃんは!?」
「来たのね歌慧。御覧なさい」
「ほわぁー…可愛い!」
「可愛いだろう?この子が成長して、逞しくなって行くんだ。だから、育児を手伝って欲しい」
「…!うん!喜んで引き受けるわ!有り難うお母さん!こんな可愛い男の子を産んでくれて!!」
「ふふ、喜んでくれて良かったわ。じゃあ…宜しくね。御姉ちゃん」
「名前決めないの?」
「そうね…歌慧の「か」と、私の恵美子の「え」と、祢輔の「で」…楓はどうかしら?」
「おぉ…凄いw」
「どうかな」
「うん!楓かぁ…可愛い名前!私が立派な男の子に育ててみせるよ!」
「分かったわ。期待してるわよ」

「大きく成長してね。私の大事な弟になってね」

254:kido:2013/12/11(水) 17:16 ID:tcg

[5歳]

「うぁぁぁぁ!!」
「どうしたのよ楓」
「転んだぁ…痛いよぅ……」
「泣き虫ねぇ楓は。もう5歳でしょ?少しくらい我慢出来ないの?男の子でしょ」
「男の子も泣きたくなったら泣くもん!」
「そうね。ゴメンゴメン。それよりも…ほら、泣き止んでる」
「あ…ありがとおねーちゃん!」
「どういたしまして。ほら、また元気に遊んで来なさい」
「はぁい!…おねーちゃんも遊ぼうよ!」
「私!?…しょうがないわね…暇だから付き合ってあげるわよ」



「あ!メダカ!見て見ておねーちゃん!!」
「落ちないようにね楓。ここ浅いけどm_____」
「っ!うわぁ!」
「キャァァァッ!!楓!!」

ドボン

「…いっててて…あ!おねーちゃん!?大丈夫!?」
「だ、大丈夫よ…あはは……それよりも……」
「あーいででででぇ〜…」
「落ちるなって言ったでしょ!…もう、厄介な子ね。ふふふふ」
「おねーちゃんだって!あっははは!」

255:kido:2013/12/11(水) 18:12 ID:tcg

[9歳]

「ったく!!ダメだって言ってんでしょ!!」
「は!?何でさ!!ていうかまだ一回しか訊いてないじゃん!!」
「煩いのよ!!勉強してるの!空気読みなさい!」
「それだけで……?昔の御姉ちゃんはどこに行ったの…!?」
「…は…はぁ!?ふざけんなよチビ!!御前みたいなカスは塵箱に入ってろってんだよ!!」
「そ……」
「ていうかさ、姉に向かってよくそんな口調で口答え出来るわね。ちゃんと良い教育してきた筈なのに…」
「そん………」
「今までの苦労が水の泡よ。ふざけないでくれる?もっと良い子に育って欲しかったわ!」
「そんな……僕…」
「何」
「僕…今までちゃんと従って来てたでしょ…?怒りが混み上がってきてても…我慢して…なのに、何その言葉…ふざけんなって僕の台詞でしょ…?」


ちょい時間なんで終わりまふ

256:kido:2013/12/12(木) 17:25 ID:tcg

続き((フワッ←

「は?何言ってるの?馬っ鹿みたい。何が「従って来た」よ。泣きながら逆らってたじゃない。こういう嘘は付かないように仕付けて来た筈なのに…」
「どこが…?どこが仕付けて来たっていうの!?ただ暴力とか悪口とか言ってただけじゃん!!…こんな生活嫌だよ!御姉ちゃんなんて要らないよ…!!」
「チッ…クソ小僧!御前みたいな弟要らなかったんだよ!」
「…えっ……」
「…もういい。御姉ちゃん、置き手紙して死んじゃうからね。安泰のせいだからね全部。無駄な人生送って行くのよ」
「!?死んじゃうって…?ちょ、御姉ちゃん!?」
「黙れ!静まれ!口を塞げ!少しくらい黙ったらどうなの!?こんなの…こんな生活……ッ!」

結局、御姉ちゃんは置き手紙も何も残さないまま死んでしまった。
今まで逆らった事なんて一度もない。今日吐いた逆らいで初めてだ。
御姉ちゃんが大好きって思ってた。だけど、心のずっとずっと奥に隠されていた本心が分かった。

『大嫌い。失せろ。死ね』

こんな言葉がつっかかっていたんだ。
でも、そんな事言えないし、思いも出来なかった。
けど、今なら言える。好きなだけ言える。なのに……


「テメェの人生僕も送ってやんよ。感謝しな」

257:kido:2013/12/12(木) 17:35 ID:tcg







「かーえでっ。ご飯出来たよっ♪」
「…………っ!」
「?どうしたの?ってうわぁ!!楓!?一体どうしたってんのよ!?」

あぁ…何だか涙が止まらないなぁ…
何故だろう。凄く悲しい。
昔の御姉ちゃん…僕が小さい時は、優しくしてくれたっけなぁ…
でも9歳の時からは豹変しちゃって…
そんな事、考えたくもないのに。

「う……っ…僕……」
「…」

涙を止めようったって、全然言うことを聞いてくれない。
泣き止もう。それだけを考えたい。
けど、考えられない。
姉の事も一緒に混ざって…訳分かんなくなっちゃった。
ゴメンね。遥香。

「…うん…っ…後…で…っ行く……」
「…あ、…うん…分かった。じゃあ来てね…?」

『心配』の本当の意味が知りたいなぁ…

『涙』『死』の本当の意味は、一体何なのだろう________

258:kido:2013/12/12(木) 18:16 ID:tcg

あれ、こんな悲しい話だったっけ((

259:kido:2013/12/12(木) 18:31 ID:tcg

*   *   *   *   *

「…」
今日のキッチンは沈黙だった。
何か話題が欲しい…しかし、今の僕のテンションは↓↓↓だ((

「…ねぇ…」
「ん?」
やっと口を開けたが、何を言うか迷ってしまう。
話題じゃなくても良いんだ。問題でも……

「皆って、虐待受けてたの?」
自然に変な事が口から出てしまう。
しかし、誰も「は?」等言わず、感心した表情を見せた。
「そっすね。…普通にされてたっすよ」
「私もされてたよ?」
「私は…虐待っていうのか分かりませんが…まぁ少しだけ?」
「私もあります…!…思い出したくありませんが…楓さんが困っているのであれば思い出しますよ」
「俺もあるな…辛かったぜ」
「ワイもあるで?」
「私もありますっ!電脳世界でっ…(笑)」
「オラもあるなぁ…」
一人残らず「ある」という答えだった。
まさか電脳人間のノシまでされていたとは……

「せやなぁ…虐待なんて、本当の馬鹿がやるもんやて、そう思て我慢してきとったわ。命に関わるのもあったっけなぁ……」
櫻がうつ向きながらそう言った。まるで、辛い過去を思い出すかの様に。

260:kido:2013/12/12(木) 18:34 ID:tcg

ここから何故か皆の昔の虐待の御話になります。
苦手な方は観覧をお薦め出来ませぬ
(´・~・`)

261:kido:2013/12/12(木) 18:47 ID:tcg

[櫻]

私はあの親が嫌いだ。
何もかも人のせいにし、自分は何もしていないなんて言う。そんな親が嫌いだ。

「櫻ちゃん?御飯よ」
「要らん。どうせ汚い魚の骨なんでしょ!」
毎日御飯は塵箱から麻ってきたゴミ。美味しい、不味い。そんな感覚もない。
「せっかく取って来たんだから!食べなさい!」
「食べたくない!私こんな汚いの食べたくない!!」

私は逃げ出した。
何処か遠くへ。親が追い付いて来ない場所へ。
息が絶えたって、親さえ来なければそれで良い。

「バカ親…っ…クソ親っ……!」
全速力で凸凹の道を走り抜けて行く。

*   *   *   *   *

もう、どれだけ走って来ただろう。
もう、どれだけの傷が付いただろう。
私は、体も心もボロボロだった。もう生きたくない。死のう。

「…はぁ…寒いなぁ……」
道で倒れたまま、目を瞑って息を引き取ろうとした。その時

「君、どうしたの?」
「…へ……?」
誰かの声。聞いた事もない声。
「誰!?」
「ご、ごめん。ビックリさせちゃったかな。私は木下 疾風(きのした はやて)って言うの。君は?」

疾風…?男みたいな名前……
「私…上埜……櫻…」
「櫻ちゃんかぁ〜!可愛い名前ね。私なんか男の子みたいな名前で…」
照れ笑いながら頭を掻く疾風。

262:kido:2013/12/12(木) 18:58 ID:tcg

この子は悪い子じゃないな、と認めたその時…
「櫻ちゃーん、櫻ちゃーん!」
「!?」
母親の声が聞こえて来た。
「母ちゃん!?」
「母親さん?」
「あっ…いや……えと…私__」
「櫻ちゃん!何で逃げ出すの!」
もう追い付かれてしまった。本当に情けない。
折角此処まで逃げて来たというのに…

「戻りたくない…!」
「ダメよ!戻りなさい!!」
頭を強く叩かれ、袖を引っ張り引きずられて行った。

*   *   *   *   *

「…って…」
「何で逃げ出したりなんかしたの?ふざけないで。母さん心配したでしょ」
そんな事ない。
母ちゃんは絶対、虐待をしようと連れて来たんだ。そうに違いない。
「どうせまた虐待でしょ!?私騙されないもん!ふざけないでは私の台詞!」
大声でそう言った。
冷たく狭い牢屋に反射した自分の声。もうこういう響きは聞きたくない。

「はぁ…お父さん?お父さーん!」
母親が父さんらしき人物を呼ぶ。いや、父さんだろう。

「なんだい」
来んの早いよ。空気をもっと読んでほしい。…そうか…この親はKYなんだったっけ……

「この子の体に教え込ませてあげて下さいな」

263:kido:2013/12/12(木) 19:10 ID:tcg

「……え…」

この言葉に関する意味は、1つしか思い浮かばない。

「死ぬんだね。私」

ーERRORーERRORーERRORーERRORーERRORーERRORーERRORーERRORーERRoR_eRro_ー_ーeーEーー_Erー_…

264:kido:2013/12/13(金) 16:38 ID:tcg

[ノシ]

電脳世界。それは人間とは違う、電脳人間達が生存する世界。
何処にでも行ける。何でも出来る。
でも、時にはエラーもウイルスも発生する。

私達は不老不死で、何十年経っても何千年経っても死なない。
それはちょっと自慢かな。

「こんにちはー」
「こんにちはぁ〜」
電脳世界に時間なんてものはない。だからいつも挨拶は「こんにちは」。
それに電脳人間は全員16歳。



「おかえり」
「た…ただいま…?」
この日、何故か母は(母16歳)不機嫌そうだったので、そのままスーッと通り抜けようとした。
の筈が…

「うわっ」
「學校は楽しかった?」
目を細めて表情で睨み付けてくる母。一体どうしたというのだろうか。

「ちょっと来なさい」
袖を掴まれ、母の部屋まで引きずられて行った。

265:kido:2013/12/13(金) 21:25 ID:tcg

「ど、どうしたのお母さん…」
「いいから黙りなさい」

そして1分程経つと、目的の場所に着いたのだろう母は足を止めた。
すると突然、意味もなく私の頬にビンタした。

「アレはどういう意味なの?」
怒り顔で、割れた花瓶を指差す。

「え!?私じゃないよ!何でも私って決めつけないで!」
さすがの私もそれには反抗した。
花瓶なんて割るわけがない。

「ていうか此処何処!?あの花瓶は一体なんなの!?」
状況が把握出来ていない私は、母親に訪ねる。しかし、母親はポケットからナイフを取り出しただけ。
「今此処で死んでもらうわ。貴方なんて死んじゃえば良いのよ」

は!?
いきなり何を言い出すの!?
私は何もしていない。
今まで従って来たじゃない!!

「何で…?!」
「安泰のせいで生活費が爆発しそうな程あるのよ!!どうしろっての!?これは全部安泰のせいよ!!」

生活費が足りないだで私を殺す…?
馬鹿げてる。そんなの馬鹿げてるわ。

「お母さん!!目を覚まして!!今まで私を大切に育ててくれてたじゃない!!ねぇ!?」
「煩い!!…いくら良い年してたって…私もだけど…安泰と生活するのなんてもうこりごりよ!!此処で死んでもらうわ!!!」

そう言って、母は私にナイフを突き刺した。

266:kido:2013/12/15(日) 15:44 ID:tcg

更新スピードはきっと早くなります((

267:kido:2013/12/15(日) 15:56 ID:tcg

もう面倒臭いから続編に行く((おい

「…僕だけじゃなかったんだね」
「そりゃそうや。一日に夥しい数死んどるし…自分も考えた事くらいあるやろ?」
櫻は僕を見てそう言った。

____そういえば、そんな事考えた事あったっけ。

と、突然部屋は沈黙になりつつあった。
これはもう毎日のように起きている現象なのであまり気にしない。

「…んーもうこんな事考えてちゃ楽しくないでしょ!ほら!もっとポジティブに!ねぇ!?」
突然、遥香が大声を張り上げて喋り出した。

「で、でもさぁ…今虐待の話してたんだよ?楽しい事なんて……」
「だーかーら〜、虐待の話を止めれば良いじゃない!私も悲しくなってくるわ!」
遥香は、怒った口調で僕の頬をつねった。

_______痛み。
これも生きている証拠…か。

「…あれ?」
「どうしたんすか?」

痛みの感覚がない。
喋っている感覚がない。
思考の感覚がない。

_______生きている感覚がない。

「痛みがない……」
「え!?」
「死んじゃったの…僕……死んじゃったの…?」
自然と涙が溢れ出してくる。この頃は悲しい出来事が多過ぎだ。

作者どうしてくれる←

268:kido:2013/12/15(日) 16:05 ID:tcg

「き…きっと病気っすよ…!楓さんが死ぬ訳ないじゃないですか…!」
「そ、そうだよ!楓が死ぬ訳ないよ!」
讓篦と遥香は必死に僕の事を励ましてくれる。
しかし、涙はそれでもかという程に流れ続けた。

___泣いてる感覚なんてないのに。

「…あれ?何でこんなに手がビショビショに…?」
触れられている感覚もないので、手に物が当たっても気付かない。

「し、調べる…?」
遥香が心配そうに言う。
「大丈夫」
別に病気でもないし、死んだ訳でもないだろう。



『じゃあ他に何がある』



「!?」
「? どうしたんですか楓様」
先程、知らぬ誰かに声を掛けられたような感じがした。


その時

「きゃあああああああっ!!!」
繭の悲鳴が聞こえた。
これはふざけている訳ではないだろう。

「繭ッ!?」
急いで悲鳴が聞こえた所へ駆け付ける。
…しかし、もう既に姿は無くなっていた。

「…あ、何だこの紙切れ」
机の上に紙切れが置いてある事に気が付く。

「少女を取り戻したければ公園へ来い?」
公園?
近くに公園は幾つもある。
その内の何れかって事か……
嘘嘘。1つしかないの((殴

269:kido:2013/12/15(日) 16:17 ID:tcg

*   *   *   *   *

[公園]

到頭公園までやって来た。きっと此処に居る筈……

「動くな」
頭に拳銃が当てられてる感じがする。良かった…生きてたんだ……

「動いたらこの女の頭が吹っ飛ぶぜぇ〜?」
笑いながら繭の口を抑え、拳銃を頭に押し付けている。
「おい、その子を返せ」
「や〜なこったぁ。一人にさせとくのが悪いんだよ〜だ」
随分大人気ない奴等だ。一体子供を何だと思っているのだろうか。

「〜ッ〜〜〜〜っ…ぷっはぁ!!楓さん!早く逃げて下さい!逃げないと____」
「おいテメェ俺らに逆らおうってのか?あぁ!?」
威圧がある。殺気も感じられる。きっと本気で殺そうと思っているのだろう。

「まぁ〜いっかぁ〜…しょうがないよね」
そう言うと、一人の男が僕に拳銃を向けた。
「今此処で二人共殺してやんよ!これなら文句ねぇだろ?」
ニヤッと不気味な笑みをする男、何か見たことがある様な ない様な…

「さっさと打っちまえ。たかが無様な生命だ。殺した方がマシだろう」
「っすよねぇ〜!俺もそー思ったっすよぉボス!じゃあ…」

奴等にとっては痛快だろう、バンッと拳銃の穴から勢いよく玉が発射された。

270:kido:2013/12/15(日) 16:27 ID:tcg

懸命に目を瞑り、命の終わりを心で決めたが、僕の体には穴があいていなかった。

「讓篦!?」
男の方を見ると、2つの拳銃の発射口を押さえている讓篦の姿があった。
両手からは、血がツツーッと腕を通って床に落ちる。それの繰り返しだ。

「…人を殺す理由が分からないっす」
「あぁ?」
讓篦が言っている事があまり聞こえない。恐らく小声で言っているのだろう。
「人だって生きてるんです。安泰だってそうでしょ?死んでるんですか?少々頭が殺られているようですね」
そう言い終えると、讓篦は地面へめがけて倒れてしまった。

・ ・ ・

・ ・・

・・・

・・

271:kido:2013/12/15(日) 20:39 ID:tcg

[讓篦目線]

心臓の鼓動のリズムと共に、両手がジンジンと痛む。しかし、その痛みも消えてきている様だ。
鼓動も少しずつ、少しずつ止まってきている。
息もしずらくなってきている。まさかこれga_______________

*   *   *   *   *

「…起きましたよ」
誰かの声と共に、俺の顔を覗き込んでくる皆。一瞬誰か分からなかったが、脳が誰かを教えてくれた。

「皆…」
「大丈夫?心配したんだよ」
「御免なさい……私のせいで…」
「大丈夫か」
「起きたのか。良かったな」
次々と声を掛けてくる皆。返答に戸惑う。

「え…っと…心配要らない…っす?」
当たっているのか分からないが、取り合えず返した。

*   *   *   *   *

272:kido:2013/12/15(日) 20:51 ID:tcg

[ネタ切れだから新メンバー紹介]

*士枝 英敏 {おえだ ひでとし}♂

*高橋 望 {たかはし のぞみ}♀

*レイン・アルエーザー {れいん・あるえーざー}♀

*紀村 白 {きむら あきら}♂

*差畫 士並美{さが おなみ}♀

*独狸 或亜 {ひとり あるあ}♂

*弌 侃兜 {かず なおと}♂


誰やねんって話ですね←

273:kido:2013/12/15(日) 21:03 ID:tcg

[侃兜目線]

「…で、恋に落ちた…と」

「えぇ…あの子は物凄く勇敢ですわ。王子に相応しい御方ではないのかしら?」

「いいや、王子は王の子だからね。いくら言ったってあの王が許してくれるとは思えないな」

「そ…そうですか……」

「何シュンとしてるの。それじゃあリナが成り立たないでしょ?」

「私は最初からこんなですわ」

「嘘付き。あっ、電話。ちょっと待ってて。…もしもし?あっ!レイン?…うん。…え!?いまから!?…うん、うん。…ゴメン。今リナと話してて…」

「構いませんわ。緊急事態のようですし、私は後にしなさい」

「え?あっ、うん。じゃあ白に言ってて。うん、うん…おけ。じゃあね」

「何ですの?」

「ちょっとね。また或亜がおかした罪だってさ。一人の罪は皆の罪だからね」

「…分かりました。では」

「うん。後でまた来るね」

バタン

「…出てらっしゃい」

「行った?」

「大丈夫ですわ。それよりも…貴方が見つかってしまってはラチがあきません」

「知ってるよ。英敏って名前が出ただけで大騒ぎなっちゃうしね」

「…!!女子達の悲鳴が聞こえる。早く隠れなさい!!」

「え!?あ、うん!」

***
**

274:kido:2013/12/16(月) 16:02 ID:tcg

[英敏目線]

扉の奥から女子達の声が聞こえる。

クソ……ちゃんと来た形跡は消しておいた筈なのに…

「(クッソ…煩いな……)」
タンスの裏側に隠れながらそう思う。
何でアイドルになんかなっちゃったんだろ…(男子の)

「だーかーらー…来ていないと言っているではありませんか!」
「そんな訳ないわ!」
「形跡があるんですもの!」
「隠してるならさっさと見せなさい!」

少しでも形跡が残っていると、それを便りに探ってくるらしいようだ。
足跡や匂いを探って来たのだろうか。いや、足跡は付けないように靴下で来た筈だ。

「(そんな事どうでも良いんだよ…逃げ方を……)」
腕を動かすとすぐタンスに直行してしまう。この動けない状態でどう逃げろと言うんだ。

ゴトッ…

…あ……

「あ!さっきタンスから音がしたわ!」
「は!?いや、きっと猫ですわ!この城で飼っておりますの…!いやぁタイスが大好きで大好きで…ってぇぇ!!」
足跡が近付いてくる。これは大ピンチというのだろうか。


「あ、居た。全く…遅いよ」

275:kido:2013/12/16(月) 17:07 ID:tcg

ふと誰かの声がした。
しかし、今はタンスから出られない状況。…もうやけくそだ。

「白っっ!!!」
足で思いきりタンスを押し倒し、全速力で白へと向かう。
「うわぁ〜…どうしたの?またやらかしちゃったの?」
「それがな…まぁ大丈夫でしょ」
ドミノの様に倒れていく人達も居れば、タンスの下敷きになっている人も居る。
しかし、今は『助ける』なんて言葉は思い浮かばなかった。

「行こう白!」
「うぃーっとぉ!」
笑顔で返事をしてついて来る。しかも服の袖をつかんで来る。
「…あのさぁ」
「何?」
何事もない様な顔で言われ、頭をグシャグシャと掻き回す。
「…離してくんないかな。走りづらいんだけど」
「そう?…ま、いっか。じゃあ離すよ」
そう言うと、素直に離してくれた。

*   *   *   *   *

「此処?」
「此処だね。リナが言ってたもの。あとはお友達にさせて貰って〜…」
「あーはいはい分かってますー。よし、開けるぞ」
ガチャっという音と共に扉が開いた。(ノックなんて物はないのだ←)

「あ、…誰っすか?」
廊下に立っていた少年?少女…が突然口を開いた。

「あ…」
「話は聞いてます。寒いから早く入るっすよ」
そう言うと、リビングだろう扉を開けた。

「あ、讓篦」
「Newメンバーっすよ!」

276:kido:2013/12/16(月) 17:29 ID:tcg

[楓目線]

「Newメンバーっすよ!」
この讓篦の発言で、部屋が突然静まり返った。
「にゅー…めんばあ?」
「そっすよそっすよ!それも七人っすよ!」
「七ぁ!?」
驚きの数字に思わず言葉が漏れる。どんだけ来てんだ。

「ん〜…でも生活費が爆発しそうっすね…」
突然また讓篦が考え出した。

277:kido:2013/12/16(月) 18:08 ID:tcg

[台詞だけ小説] パート2

ネタが切れたのでまたコレやります

ではアテンション!
*面白くない
*面白くない(2回目)
*面白くない(3回目)
*短い
*キャラ崩壊有
*面白くない(4回目)
*面白くない(5回目)
*面白くない(6回目)

okって方はGo!(その前に読者いない←)

278:kido:2013/12/16(月) 21:38 ID:tcg

[透明人間になりました]

「ねぇ遥香」
「〜♪」
「遥香?」
「〜♪」
「ねぇちょっ……透けた!?」
「〜♪」
「え!?何で!?何故!?何故なのてすか神様ぁ!?」
「〜♪」
「しかも何かずっと鼻唄歌ってるし!僕透けてなかったら完璧無視だよねコレ!?」
「〜♪」
「鼻唄を止めろぉぉぉ!!」
「さてっと……讓篦〜!手伝って〜!」

(自分でやれよ…)

時間ないしバーオ←

279:kido:2013/12/17(火) 16:34 ID:tcg

[透明人間になりました2]

「御飯っすよ〜!」

・・・・・・・・。

「あれ?誰も返事しない…?」
「そろそろ御飯かな。良い香りしてきたよ!」
「(いやさっき御飯言ったよ)」
「そろそろかなぁ…讓篦今日なんか遅いね」
「(もう出来てるよ)」
「あれ?讓篦は?」
「(此処に居るますけども)」
「何処だろう…?」
「(貴方達の目線の先に居ますよ)」
「まぁいいや…御飯出来てるっぽいから食べよ?」
「うん」
「いやだから出来てるって」

「「いただきまーす!」」
「無視かよ!!ってあれ?透けた…
まさか俺…透明人間になっちゃったっすかぁぁぁぁぁぁ!?」
「なってるよ」
「聞こえてたんすか」
「ゴメン、スタッフに無視しろって言われたから」
「誰だよ」

280:kido:2013/12/18(水) 20:40 ID:tcg

ネタ切れた((^Σ^ゴフッ←

281:kido:2013/12/18(水) 20:43 ID:tcg

「生活費なら私も払ってやるから。紹介してくれ」
毬が男物の雑誌を見ながらそう言う。どんな趣味してんだ…
「お、うっす。じゃあ呼ぶっすよ…皆ー出てくるっす〜」
「い○いい○いばあか」
すると、例になって7人程入って来た。

282:kido:2013/12/18(水) 20:57 ID:tcg

[新キャラ設定]

*士枝 英敏 [おえだ ひでとし]

超人気男子アイドル。
変装をしてもメイクをしても声を変えてもバレてしまう。
>>274では城に来た形跡を消した筈なのに見つかってしまった。
新キャラの皆からヒーローと言われている。


*高橋 望 [たかはし のぞみ]

超天然な女の子。
本気で起こると怖く、不良も何もあっという間に逃げて行く。
危険人物に規定されていた所を白に助けてもらった。


*レイン・アルエーザー [れいん・あるえーざー]

外国人の女の子。
もう何だかんだで超ドM。しかし、やる時はやる子。
ナルシスト。


*紀村 白 [きむら あきら]

イケメン男子。
いつもヘラヘラとしている。ゲイ。英敏LOVE。
クラスからはモテていたが、一時期不登校になり下がった為、影が薄い存在に。
そんな状況で英俊に助けてもらい、そこから好きになった。

283:kido:2013/12/18(水) 21:11 ID:tcg

*差畫 士並美[さが おなみ]

激中の激腐女子。
特に英敏と白のコンビが一番良いんだとさ。めでたs((殴
特に出番なんて物はない←


*独狸 或亜 [ひとり あるあ]

女みたいな男。
讓篦とは間逆で、昔の性格は女子という事になっていた。
しかし女子友は少ない。


*弌 侃兜 [かず なおと]

エンジェルな男の子。
笑顔が素敵((← で、その笑顔を喰らった人は失神してしまった程。
今回の新キャラの中で一番エンジェル。天使。マジ天使。
でもエンジェルなのは笑顔だけ。



って感じですかね?
都合良すぎ男子が居すぎてしまいました。しかし作者はこんな趣味ではありません←

284:kido:2013/12/20(金) 13:35 ID:tcg

ネタが切れたので更新確率が激減します。きっとします(((

285:kido:2013/12/23(月) 09:32 ID:tcg

「…じゃあ先ず自己紹介をしてもらおうか」
僕がそう言うと、突然七人がワタワタと列を乱し始めた。
そこからは、「最初が良い」だの「最後が良い」だのという会話が聞こえてくる。

漸く決定したのか、立っている位置を着くと敬礼をし始めた。
「はい!私は士枝英敏という者です!」
「あぁ…いや、えっと…普通で良いんだけど…」
「え、マジで?士枝英俊といいます。何卒宜しくお願いします!」
随分礼儀が良い子だ、と感心していると(僕がいう必要ないか…)、二人目の子が喋り出した。
「高橋望といいます。えーと、何卒?って何だろう…あ、何卒宜しくお願いします?」
英敏と同じような内容だが、あまり気にしない方が良いと三人目を見る。

「レイン・アルエーザーです!
レインって呼んでくれれば良いんだけど、様付けて呼んでくれた方が良いんだよね。
外人と日本人のハーフです。
可愛い過ぎるけど宜しくねぇ!」
「「(ナルシスト…)」」
到頭来たか、と顔をしかめる。
皆も「来たか…」という表情をする。
「…じゃあ次?」
「はぁい!紀村白という者です!宜しく〜」
またか、と更に顔をしかめる。
でも楽しそうな子だなと思った。

「んじゃ次ー」

286:Lh ◆.FbE:2014/01/08(水) 14:27 ID:tcg

略す((おい
【キャラ名の才能なんて鼻からないんだ!←】

287:Lh ◆.FbE:2014/01/08(水) 14:51 ID:tcg

「あぁ…うん…宜しく…?」
超個性的な人しか来なかった…そんな気持ちでいると、突然レインが口を開いた。
「日本っていうのは、小さな島に過ぎない。だから日本国民の皆さんも弱いと思われてるんです」
『弱い』という言葉に心が痛む。
日本は小さくとも国民は強いんだ…!多分…

「それは酷いです!」
「まだ続きが…ですから、また年中に戦争が始まる可能性が高いんです」

戦争…この言葉で思い付く事が1つある。
「そういえばさ、何で予定とか決めてるんだろう…?」
僕がそう言うと周りが静まる。
こういう空気嫌なんだけどなぁ…

「…それは、決めないといけない法則らしいのデスが…?」
「皆さんっ!それから私が!」
突然テレビからノシが飛び出てくる。
「うわっ!!なんで肉体化!?」
「え〜?私こういう事も出来るんです!分かりませんか!?」
「分からない…」

「まずは歴史。この法則は50年程前に決められて…」
50年…?

「この頃っぽいよね」
「お婆ちゃん生きてる!」
「ちょ、話聞いて下さいよ!」
慌てて周りを静まらせようとするノシ。

「ては続きを…51年程前までは、いつ始めるかも未定、いつ終わるかも未定でして。夥しい数の国民が死んでしまっていた訳なんです」
「へぇ…」
「そこで!いつ始めるか、いつまで終わらせるかという予定を付ける事で亡くなる国民の数が減るのではないかと提案を思い付きまして!
そしてですね、早速法則を作ったんですよ!」
法則はそんな簡単に作れるものなのか…
「それで死亡する国民の数は減ったんすか?」
「そ、それがですね…あまり減らなくて…」
結果は無駄足か。

*   *   *   *   *

288:キド ◆.FbE:2014/01/11(土) 19:38 ID:tcg

息を吐くと白い煙が出るような冬。もう既に僕達も炬燵やストーブ等でぬくぬくしてる←
「うぇぇ…」
「どうしたの?元気ないね?」
「そ…明日ライブなんだけど……」
英敏が何度も溜め息を吐く。何か嫌な事でもあったのだろうか。

「ねぇ、何かあったの?」
「そ、それが…俺ライブだって事分からなくて…色々分かんないんだよね」
「あ…」
それはそれは。聞く相手を間違えたようだ。
「それにさ…」
やっぱり。

「体力ないし…いっつも白に迷惑掛けてて…」
「そっち?」
「え?」
「僕に迷惑掛けてるなんて思ってたんだね…!?大丈夫!英敏の為なら手や足になっゴフッ」
そして白の笑い声がと、英敏の怒りの声が響く。
一体この二人は何なんだ…

「あ!白!お茶あるんだけど飲む?」
「え?あ!飲む飲む!!」
と、白がお茶に手を出す。すると、そのタイミングを読るようにお茶が注がれていたカップがひっくり返る。

「ええええええぇぇぇぇぇぇ!?」
「計算通り…」
そのカップは見事に白の頭へと着地した。

「おい……」
「あー、ゴメンなさい♪」
ぶりっ子の振りをする少女、或亞。そういや或亞って女なのか…?

「おいクソ餓鬼。何しやがる。さっさと拭け」
白の雰囲気が愕然と変わった。

289:Kido ◆.FbE:2014/01/20(月) 15:50 ID:tcg

くーそーがーきぃぃぃ((殴

頭回らない((

290:Kido ◆.FbE:2014/01/20(月) 15:51 ID:tcg

俺はしてないっす…!
>さんご

291:Kido ◆.FbE:2014/01/20(月) 15:53 ID:tcg

やっぱしてたっす…!!←←

292:綺羅月 ◆iAoc:2014/01/20(月) 16:06 ID:F1A

さんごじゃないー!綺羅月ー

293:Kido ◆.FbE:2014/01/20(月) 16:24 ID:tcg

綺羅月な。おけおけ((←


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