ドS教師と私。

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1:春風:2013/11/18(月) 22:03 ID:Tpw


登場人物

有明 瑞穂(ありあけ みずほ)…極普通の高校生。

×

片瀬 義樹 (かたせ よしき)…瑞穂の担任。ドSで若いこともあり女生徒から人気がある。

2:春風:2013/11/18(月) 22:13 ID:Tpw


「また…国語…追試」

思い切り項垂れる私、瑞穂。

「まぁさっ、国語は義樹先生だもん♪ 優しいよ、きっと」

友達はケラケラ笑い、私の机に肩肘をついた。

「2人でしょ? 滅多にないよね。いいなぁ~」

「…良くない。」

確かに、外見はそこら辺の人よりかっこいいと思う。
サラサラの、黒髪。 前髪は長めで、縁なし眼鏡。 整った唇とスッとした顔立ち。
細身だから、何着てもかっこいい。

「喋らなきゃいいんだよ、あの人」

そう言って友達を見ると、テンパっている。その視線は私を見ていない。

慌てて振り返ると、腕組みをし、私を見下ろす担任の義樹が居た。

「お前、テストボロっボロだったな。 勉強しろよ。 」

「うるさいなー。元々国語嫌いなんです」

イーッと歯をむき出すと、ケラケラ笑い教室を出てく先生。

先生に駆け寄る女生徒。

「あの人と一緒に放課後残りたくない…」

そう呟き、項垂れても 友達はただ頭を軽く撫でるだけだった。

3:うーーにゃーー#:2013/11/20(水) 22:17 ID:OBs

こういう小説好きですよ。
続きを早く更新してくれたら嬉しいです^^

4:春風:2013/11/23(土) 19:28 ID:Tpw


 「2-3」

 「だからさ・・・ここは『ウ』になるわけ。 もうちょっと勉強しろよ」

 縁なし眼鏡を指先でクイッと持ち上げ ため息をつく義樹。

  向き合うように座る私は、出来なかった問題に対して落ち込んでいた。

  
 眼鏡を持ち上げたその指を机に置き リズムを取りながらトントンと机を叩く音が響く。

  その指が綺麗だと思い、見とれてしまった私はシャーペンが床に落ちたことなんて分からずにいた。
 
 
 「・・・何見てんだよ。シャーペン落ちたけど」

  「・・・見てません」

 「見てただろ。ほら」

  そう言ってシャーペンを取ってくれた義樹。
 ペンを受け取り、礼を言うと同時に完全下校チャイムの音が鳴り響いた。

 「・・・帰るか。お前、まだ国語理解してないようだからこれからしばらく残れよ」

  
 「・・・はい」

 
 「・・・じゃ、また明日」

 「はい。・・・さようなら」



 私の言葉を聞くと、義樹はスッと立ち上がり教室を出て行ったのだった。

5:春風:2013/11/23(土) 20:16 ID:Tpw


「…んっ…先生っ…」

「…感じてんだろ、瑞穂」

私の体の上に覆い被さり、耳元で囁きかける義樹。

ーおい。

ー起きろって。

声が聞こえる。

何度も聞いたことのある、大好きな声。

「おいって!有明!」

激しく肩を揺さぶられ、ハッとする私。

目の前には、呆れてる義樹と…
クラスの皆。

…夢。

先生に抱かれてた夢見てたあああぁぁああああっ!!!!!

「…お前…」

フゥ…とため息をついて、軽い睨みを飛ばす義樹。

「…有明も起きたし。 じゃあ次、有明読め。155ページな」

教科書で一発叩きを喰らわせ、壇上に戻る義樹。

「…そして、私は思った…」

寝ぼけたまま読んだため、教科書の内容は全く入っていなかったのだった。



「…なんか夢見てた?」

二人きりの教室。

突然義樹は腕を組んだまま問いかけた。

「…い…いいえ」

「顔赤いぞ」

「…見てません」

「…俺が出てきたとか?」

この教師は感が鋭いのか、と思いチラリと義樹を見た。

「早く言えって」

そう言って、急に立ち上がり私の元へ歩み寄る義樹。

「…」

何も言わず、私の目の前でしゃがみ込み 顔を近づけた。

「ちょっ…先生っ…」

「…ゴミ。着いてた」

そう呟くと、私から離れてゴミ箱へホコリを入れた。

まっ…紛らわしい…っ!!

「今から俺このまま職員会議に出るからもう行くけど。お前帰るだろ?」

「帰ります。」

「…明日は寝るなよ」

「はい」

「じゃ、また明日」

そう言って、片手をあげ急いだ様子で廊下を走って行った。

私は先生の手が触れた耳を、顔を紅潮させたまま触れたのだった。

6:春風:2013/11/27(水) 21:32 ID:Tpw


 「外・・・寒い」

 白い息が視界に入る。
 
  
 「・・・」

 放課後に触れられた耳を触る。

 もう冷たくなっていて、さっきまでのぬくもりが消えていた。

 
 「・・・嫌っ!」

 その時だ。

  門を曲がったすぐ傍で、男性と女性の争い声が聞こえた。

 私は、そーっと顔を出し様子を見た。

  そこには、綺麗な女性と・・・
 義樹がいた。

 義樹はポケットに両手を突っ込み、ダラリと頭を垂れていた。

  「・・・もう・・・戻れないの・・・?」

 女性の、悲しみに満ちた声。

  顔を上げて、女性を見る義樹の顔は・・・
 困ったような、苦しそうな顔だった。

 「・・・あぁ」

  呟くような、小さな声だった。

 夜空を見つめ、あえて女性を見ないようにしている義樹。

 
  ギュッと・・・。

 強く、義樹を抱きしめる女性。

 涙を溜め、「さようなら」と呟き 走り去る。

  その様子をしばらく義樹は見つめていたが やがて振り帰り私に気付いた。


 「・・・いつから居たんだよ。さっさと帰れ」

 ガシガシと頭を強く掻き、強く言い放った。

 「・・・あの人・・・」

 「・・・帰れって!」

 刺すような目と、低い声。

  「・・・さようなら」

 ぺこりと頭を下げ、走り出す私。

 あの人はきっと、義樹の元カノだろう。

 あぁ・・・・最悪な場面を見てしまったな、と私は後悔した。


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