妖恋愛目線

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1:幼音アリア:2013/11/19(火) 18:38 ID:ILU

掛け持ちは初めてですが、頑張って書いていきます!

大作に仕上げていこうと思います!

2:Siki hoge:2013/11/19(火) 18:42 ID:APM

題名に引かれてやって参りました!
早く本編がみたいです!
更新頑張ってください!

3:幼音アリア:2013/11/19(火) 19:22 ID:ILU

はい!頑張ります!!

ちなみに、タイトルの読み方は「あやかしれんあいめせん」です!

4:漣 ◆WOJE:2013/11/19(火) 19:51 ID:uwA

お邪魔します。
私、小説コンテストというものをしているのでよかったら推薦を。
http://ha10.net/test/read.cgi/novel/1384855318/l50

5:チョコリーナ:2013/11/19(火) 20:33 ID:smk

あ!アリア様!ご無沙汰しておりまふ…オシャレズ☆バンパイアの駄作者、ななみそでふ。今は名前を変えて、
【キャンディの魔法。~幻のお菓子の国~】と、【君に…恋をした。】というのを書いております。
覚えてなくても…いいです。更新、頑張って下され。

6:幼音アリア:2013/11/19(火) 21:28 ID:ILU

妖恋愛目線 −序章−

妖とは、人とは違う暗黙の世界でのみ生き延び、
人よりも遥かに長い時の中を生きていく未知の世界の住人である…

この物語は、人化(じんげ)という能力を使い、人間の世界で
恋をした二人の半妖(はんよう)が奇妙でありながら切ない運命を
辿る物語である…

運命の末を知るものは、時のみなり…

7:幼音アリア:2013/11/19(火) 22:27 ID:ILU

一ノ章 【妖怪狐幻想組曲】


日本のとある場所にある南沢六町、その外れにある
狐ノ民森、満月が昇る夜に、木の上から人里を眺める半妖の狐がいた…



「人里…か‥」

俺は露按、人間と狐の妖怪の白月狐の間に生まれた
いわゆる半妖ってやつだ

「どうしたんだ? 露按‥‥」

こいつは狐楼、俺と同じ白月狐と人間の間に生まれた半妖だ

「狐楼か、人里を眺めてたんだ‥‥」

「ああ、そうか、明日から俺たちはあの中に紛れて生活を送るんだったな
大丈夫、俺達ならなんとかなるって」

満月に照らされた紅葉の木から、二人は人間という
己の体の中に流れている血はあるものの、その存在をまだ明確には知らない
者達の住む土地を眺めていた

「明日には俺たち、あの中にいるんだよな‥‥?」

「当たり前だろ、これは昔からの妖ヶ原での掟じゃないか」

二人の住む狐ノ民森の中には妖ヶ原という野原がある
普段、妖達はその森や野原の守り神として、木や花や草に魂を宿している
だが、どんな妖でも16歳になると、人化という能力を使い人里に出て
生活をしなければならないという掟がある
露按と狐楼は、明日が丁度その゛人里に出る日゛なのだ

「丁度俺達の歳だと、高校っていう所に知識というものを学びに
いかなければならないらしい」

「人間達の知識ならもう既に知り得ている俺達がか?」

「ああ、そうだ」

「おいおいマジかよ…」

狐楼がそっとため息をつく

「しょうがないだろう、俺達だって妖としてじゃなく人間としての道を
歩まなければいけない時が来たってことさ」

「だとしても、ねぇ‥‥」

8:漣 ◆WOJE:2013/11/19(火) 23:24 ID:uwA

推薦してくれた幼音アリア様。
結果発表の日時はまだ決まってませんので、決まった次第書き込ませていただきます。

9:幼音アリア:2013/11/20(水) 17:12 ID:Ox.

読んで下さっている方がいるかはわかりませんが、一応
読み方を書いておきます

南沢六町→なんざわろくちょう

狐ノ民森→このたみもり

白月狐→しらつきぎつね

露按→ろあん

狐楼→ころう

妖ヶ原→あやかしがはら

10:幼音アリア:2013/11/20(水) 20:57 ID:Ox.

「俺はもうそろそろ寝る、お前も早く休んだ方がいいぞ」

そう言うと、露按は木の陰に消えていった

「そうだな、俺もそろそろ休むよ‥‥」

二人の半妖は満月の出でる夜、こうして眠りについた
そして、時間は経ち朝日が昇る―――――

「今日も霧が濃いな、ここは‥‥」

「露按、やっと来たか」

妖ヶ原の朝は霧が濃く、妖一人見つけるのにも
時間がかかるのである

「悪い悪い、霧で辺りが見えづらくてな」

「一旦、妖ヶ原を出るか」

11:幼音アリア:2013/11/20(水) 21:27 ID:Ox.

「そうだな、霧が濃すぎて人化が失敗したら嫌だもんな」

「そうと決まれば、狐ノ民森の入り口付近に行くぞ」

「ああ、わかった」

朝霧の中、二人の半妖は狐ノ民森の入り口付近で人化をすることにした
霧が濃い時は、唯一自分の姿を映せる池の水面は全くと言っていいほど見えないのだ
人化が成功しているかを確認しあう為、霧が立ち上らない狐ノ民森の入り口付近に移動する必要があった

「よし、着いたな」

「露按、まずお前の人化を見せてみろよ〜」

「なんだ狐楼、お前人化に自信ないのか?」

少しニヤリとした表情を見せ、露按が狐楼に言った

「ば‥馬鹿、そんなわけ‥ねえ‥‥」

「ふーん、じゃあ見せてみろよ」

「わ‥わかったよ‥‥‥」

そう言うと、狐楼は呪文のような言葉を唱え始めた

「我の体の中に僅かながらに流れし人の子の血よ‥‥我の姿を今、
その血に委ね変化せよ‥‥」

そう言うと、狐楼は白い光に包まれた
そして、光が消えた時に露按の目に映ったものは、
どこからどう見ても学生服姿の高校生に人化した狐楼の姿だった
半妖の時の特徴である狐の耳も無くなり、白かった髪の毛も黒になっていた

12:幼音アリア:2013/11/21(木) 05:58 ID:Ox.

「これが‥俺‥‥?」

「ほおー、なかなかやるじゃん」

「お前の人化も見せてみろよ」

「言われなくても」

そう言うと、露按も狐楼と同じ呪文を唱え始めた

「我の体の中に僅かながらに流れし人の子の血よ‥‥我の姿を今、
その血に委ね変化せよ‥‥」

狐楼と同じく、露按も白い光に包まれ人化した
ところが、露按の場合、狐楼とは人化が異なり狐の耳は
消えているものの、髪の毛の先端部分が半妖の時の白い毛のままだった

「まあ、いいか、親からの遺伝ってことで」

「そうだな、決して嘘ではないからな」

「じゃあ、そろそろ行くか」

「ああ‥」

二人がこれから通う南沢六高校では、既に二人の転校生が
来るとクラスでは話題になっていた

「ねえねえ、みさと! 聞いた? 転校生の話!!」

「転校生‥‥? このクラスに?」

「そうそう、噂によると二人!! しかも男子!」

13:漣 ◆WOJE:2013/11/21(木) 18:31 ID:TuE

突然ですが・・・
今日、結果発表をしたいと思います

14:幼音アリア:2013/11/22(金) 04:49 ID:N2E

「へぇー、どんな感じなの?」

「そこまではわからないけど、イケメンらしいよ!」

その時、教室の扉が開いた

「はーい、皆さん静かにしてくださーい、今日は
転校生を二人紹介します、二人とも入ってきてくださーい」

そう言われるなり、生徒達の前に二人の美男子が現れた

(ここが、俺達が今日から生活するクラスか‥‥)

二人の心の中には、それしかなかった
これから行く奇妙な運命の末を知る予知もなく‥‥‥

「はじめまして、本日よりこの学校に転校してきた朝倉露按です、
これから宜しくお願い致します」

15:幼音アリア:2013/11/22(金) 05:21 ID:N2E

「はじめまして、同じく本日よりこの学校に
転校してきた霧岳狐楼です」

「二人は、親戚同士でお家の事情で同時に転校してきました
皆さん、仲良くしてくださいね」

いきなりの美男子登場に女子だけでなく、男子もざわつき始める

「では、露按さんはみさとさんの隣の席、狐楼さんは
窓側の一番前の席が空いているので座ってください」

(え‥‥? 私の隣‥‥?)

「はい」

二人が同時に返事をする

「君がみさとちゃんだね、これからよろしく」

「うん、よろしくね、わからない事があったら何でも聞いてね」

「うん、サンキュー」

その日、朝には一年生の間でしか広まっていなかった転校生の話題は、
昼休みの頃には二年生の方にも広まっていた

16:幼音アリア:2013/11/22(金) 19:58 ID:N2E

「みさとー! いるー?」

「凛那先輩、どうしたんですか?」

いきなり二年生の先輩が、昼休みに押しかけてきた
突然のことで、何が何だかわからない

「今日転校してきたイケメン二人組みはどこにいるの?
もううちの学年では話題の的だよあの二人!!」

「購買所じゃないですかね? お昼買いに行ったと思いますよ」

自信はないが、取りあえず質問には答えてみる

「お昼休みそろそろ終わっちゃうなー、帰り道であの二人に
会えたら一緒に話しながら帰っちゃおうかなー?」

17:幼音アリア:2013/11/22(金) 20:43 ID:N2E

(でた‥凛那先輩の悪い癖‥‥)

凛那の悪い癖とは、一度好みの男を見つけては
必要以上に個人情報を聞き出すスパイのような癖のことだ
みさとはそんな凛那の癖には流石にうんざりしていた

「先輩、駄目ですよそんな個人情報聞き出しちゃ‥」

一方、露按と狐楼は購買所で買った焼きそばパンを食べながら
屋上で話をしていた

「これからお前、どうするよ?」

「なんだよ狐楼、いきなり‥‥」

屋上から町の景色を一望しながら、会話は進む

「人間の世界も悪くないと思ってんじゃないか?」

「何をいきなり‥‥」

「お前、このままこの世界に慣れたら、妖ヶ原を捨てるか?」

狐楼の質問に、露按は呆れ顔で答えた

「長い間澄んできた場所を捨てるわけないだろ?」

「そう聞いて安心した、お前はやっぱり汚れ無き白月狐の血を持つ半妖だ」

(こいつらしくもないな、こんな事聞くなんて‥‥‥)

「お前最近、人間の世界に出ることに気をとられてばかりで
妖としての自分を見失ってるんじゃないかと心配だったんだ‥‥
でも今の答えを聞いて安心したよ、やっぱりお前は妖だ」

「当たり前だろ、何を今更‥‥」

18:幼音アリア:2013/11/23(土) 05:50 ID:pzM

その言葉に、いつものテンションで狐楼が返す

「いやいや、聞いただけだ、気にしないでくれ
それよりこの焼きそばパンうめえな!」

「やっぱりお前もそう思う?」

「ああ、うめえよな!」

「あ、でもそろそろ昼休み終わりだな‥戻るか」

露按が腕時計を見ながら言った

「そうだな、教室まで競争しようぜ!」

「のった!」

19:幼音アリア:2013/11/23(土) 18:58 ID:zOk

「よーい、ドン!」

狐楼がそう言うと同時に、二人とも走り始めた

「先に着いた方が明日の昼飯おごるってことでー!」

「聞いてねーぞー! まて狐楼ー!」

そして廊下の角を曲がったその時

ドン

「キャッ!?」

「おわっ!?」

露按はみさととぶつかった

「いてて‥‥ごめん、みさとちゃん、怪我は無い?」

「あ、うん‥大丈夫‥‥」

「本当にごめんね、立てる?」

そう言って、露按はみさとに手を差し出した

「あ‥ありがと‥‥」

そう言うと、少し照れながらみさとは露按の手を握った

20:幼音アリア:2013/11/24(日) 06:28 ID:zOk

「あれ‥‥?」

露按の手を握った瞬間、みさとは不思議そうな顔をした

「どうしたの?」

露按はみさとに尋ねた

「あ、ううん、なんでもないよ‥‥」

「そう? じゃあ一緒に教室に行くか」

「う、うん‥」

みさとは露按と教室に向かう途中、頭の中で全てを整理し始めた

(さっき手を握った時のあの感じ、あれは確かにあれそのものだった‥‥
っていうことは、露按君ってまさか‥‥いやいや、そんなわけないよね‥‥?)

教室に入った瞬間、クラスの男子達がみさとをからかう

「おっ、みさとと露按ラブラブじゃね?」

「お二人さんいいね〜、ヒューヒュー!」

「ちょっ、そ、そんなんじゃ‥」

「へー、違うの‥‥」

いきなり、露按が人が変わったようにみさとに問いかけた

「えっ?」

21:幼音アリア:2013/11/25(月) 06:44 ID:HB2

「顔赤くして照れているから、てっきり俺に好意が
あるのかと思ったぜ‥‥‥」

チュッ‥‥

露按は、みさとの手にそっと口付けをした

「‥‥!!」

いきなりの事で何が何だかわからない‥‥‥
胸の辺りが熱い‥‥すごく熱い‥‥―――――

その瞬間、クラスの生徒達は一斉に騒ぎ立てた

「みさとずるーい! 一人だけ露按君からチューしてもらってずるーい!」

「露按君私にもやってー!」

「お熱いねーお二人さん!」

「いっそのこと付き合っちまえー!」

22:幼音アリア:2013/11/25(月) 08:16 ID:HB2

「はーい、皆さん席についてくださーい」

先生が教室に入ってきた

「授業を始めますよー」

露按が自分に好意があるのかどうなのか、
確かめる事もできないまま授業の時間に入ってしまった

(帰りに、確認してみよう‥‥)

みさとが思っていたほど、その時間が来るのは遅くはなかった

「起立、気をつけ、礼!」

授業が終わり、とうとう帰りの時間になった
みさとの胸は、まだ少しだけ熱かった

「さてと、帰るか‥‥」

「露按、学校どうだった?」

狐楼が露按に聞いた

「ん? まあ楽しかったよ」

学校の帰り道、学校の門の近くにある坂道を下っていく途中

「待って! 露按君」

23:幼音アリア:2013/11/25(月) 18:21 ID:a9.

「あれ‥‥?いない‥‥」

「あぶねえ、見つかるとこだった」

紅葉の木の木陰に隠れていた露按が、小声で言った

「あの子、俺達の後をつけて来たのか?」

「いや、そうじゃない、俺に話があったみたいだ‥‥」

「でもなんで隠れる必要があるんだ?」

「馬鹿、ここは狐ノ民森の入り口だろうが!
家一軒も建ってないこの場所に入っていくのを見られたら
間違いなく怪しまれるだろ!」

「あ、そっか」

二人はその日、そんな話しをしながら妖ヶ原へと帰った

その夜のこと―――

「学校って案外楽しい場所だな、驚いたぜ」

狐楼が三日月を見ながら言った

「ああ、そうだな」

「明日も楽しみだな!」

「ああ、そうだな」

24:霧臘 ◆WOJE:2013/11/25(月) 19:58 ID:js2

今日結果発表です^^
あっ漣です。名前変わりました。

25:幼音アリア:2013/12/01(日) 06:27 ID:VYU

「どうしたんだ露按? 元気が無いぜ?」

狐楼が露按に聞いた

「ん? そうか?」

「ああそうだとも、いつものお前ならもっとノリがいいぜ?」

「そんなもんかねぇ‥‥」

月を見ながら、二人は夜が更けていく中、会話を進めた

「そういえば、お前の隣の席のみさとちゃんって可愛いよな」

「ああ、確かに可愛いな」

「今日の下校途中、お前について来たのもお前のことが好きだからとか?」

狐楼がニヤニヤしながら言った

「ば‥馬鹿! そんなわけが‥‥」

「お、露按が照れてるー!」

「う、うるせえ! もう、寝るぞ!」

「そうだな、そろそろ寝るか‥‥」

そう言うと二人は、草むらの木陰へと姿を暗ました

そして、夜が明ける―――――

「おはよう、露按」

「おう、おはよう‥‥」

「じゃあとっとと人化して学校に行くか」

「そうだな」

一方、みさとの家では―――

「‥‥露按君、本当にもしかしたら、だとしたら狐楼君も?」

26:幼音アリア:2013/12/01(日) 06:57 ID:VYU

「いやいや、そんなわけ‥‥でも、あの感じは‥‥」

みさとは、心の中でずっと何かが引っかかっていた

露按の手に触れたあの時から‥‥

「あ、もうこんな時間‥‥急がないと‥」

外はもう、朝日が出ていた

「人化完了! 行くぞ露按!」

「おう!」

二人は狐ノ民森を出て、登校路に出た

「お前さぁ‥‥」

いきなり狐楼が口を開いた

「ん?」

「みさとちゃんのこと、どう思ってんの?」

「おい、まだ二日目だぞ? いきなりどう思ってるも何も‥‥」

「おはよう、露按君と狐楼君」

後ろからみさとが声をかけた

「おう、おはようみさとちゃん!」

「おはよ‥みさとちゃん」

「二人ともすごいよ! 転校初日目からすごい人気だったよ!」

「へえ〜、どんな?」

狐楼がみさとに聞いた

「全学年で話題の的! 芸能人みたいに人気!」

「いきなり!?」

狐楼は驚いた

「だって二人ともすごいイケメンだから人気があって当然だよー!」

「そうかそうか、イケメンかぁ〜!」

「狐楼、ナルシストかよ」

「ハハハ、そうだとも! 俺はナルシストさ! 自分で言うのもなんだがな!」

狐楼が陽気に言った

「狐楼君って面白いね!」

「なんならいっそ、俺と付き合ってみる?」

「え‥‥?」

付き合う‥‥? 狐楼君と‥‥?―――――

「おいおい狐楼、お前ふざけすぎ」

27:幼音アリア:2013/12/01(日) 07:18 ID:VYU

「あ、学校が見えてきた!」

「おいおい、話をそらすな」

「二人とも面白い! 漫才コンビみたい!」

そんなことを話している内に、三人は学校に着いた

「ん? 何だこれ? 紙‥‥?」

「どうしたの? 露按君」

「なんか紙が入ってたんだけど、何これ?」

「あ、これもしかして!」

28:幼音アリア:2013/12/01(日) 13:27 ID:VYU

「おい露按、俺の下駄箱にも入っていたぞ」

「俺と同じ紙か?」

「ああ、同じ紙だ」

「もしかして、二人へのラブレター‥‥とか‥‥?」

みさとが二人に言った

「ラ、ラブレター!?」

「マジかよ!? やったな露按、これで俺達にも彼女ができる!!
転校二日目でこんなことがあるだなんて俺達は運がいいぜ!」

狐楼は嬉しくて大声で言った

「おい狐楼、よく見ろ」

「ん? 何が?」

「この封筒を止めてるところ‥‥」

露按は、封筒を止めているシールの場所を指差した

「同じシール‥‥?」

「恐らく、差出人は同一人物だろう」

その時、みさとが言った

「これラブレターじゃないよ! もっとすごい物!」

「じゃあなんだこれは?」

露按がみさとに聞いた

「生徒会からの招待状だよ!」

「せ、生徒会‥‥?」

「噂には聞いていたけど、本物の招待状初めて見ちゃった!」

みさとはすごく驚いていた

「なんだぁ、ラブレターじゃないのか‥‥」

狐楼は少し落ち込んだ

「ラブレターよりももっと凄いって! だって生徒会からだよ!?」

29:幼音アリア:2013/12/02(月) 17:58 ID:3Qk

「さっきから言ってるその生徒会って一体何がすげえの?」

狐楼がみさとに尋ねた

「だって、特定の生徒しか入れない超特別な生徒会なんだから
これに驚かずにはいられないって!」

「そんなすげえんだ‥‥」

「特定の生徒?」

30:幼音アリア:2013/12/02(月) 18:11 ID:3Qk

「そう、例えばきっちりしていて性格が紳士の様に
優しくて、生徒の為に全力を尽くす人ってところかな?」

「ふーん、で、その生徒会の皆さんに俺達がお呼ばれされた
ってことでいいのかな?」

「うん、その銀色の孔雀のシールが証拠だよ!」

みさとが二人に言った

「あー、確かにそんなシールが封を止めてるね」

「あ、ホントだ」

31:幼音アリア:2013/12/02(月) 18:28 ID:3Qk

「と、とにかく二人ともすごいよ!
今日中に早い内に生徒会の誰かがお迎えに来るよ!」

みさとが二人におおはしゃぎで言った

「すげえな、なんだか」

「おいおい露按、落ち着いてる場合か! これはチャンスだぞ!」

狐楼が露按に大声で言った

「チャンス?」

「そうだとも! これを気に俺達は一躍人気者になると同時に
モテモテ生活間違いなーし!!」

「お前、またそんなふざけて‥‥」

露按が呆れ顔で言った

「やばい、そろそろ教室に向かわないと遅刻だよ!」

「マジか!? やべえ!」

「やれやれだな」

教室に向かい、朝の会を済ませ、時は一時間目の数学

「ではまず教科書の23ページを開いてください」

教室に先生の声が時と共に流れていく

(生徒会かあ、楽しみだぜ!)

32:幼音アリア:2013/12/02(月) 18:45 ID:3Qk

(狐楼の奴、またうかれてやがるな‥‥)

「ねえねえ、露按君」

みさとが誰にも気づかれないよう、小声で言った

「ん?」

「例の生徒会のことだけど‥‥」

「ああ、なに?」

「生徒会は人気と同時に結構実態が謎に包まれているから気をつけてね‥‥」

「謎?」

露按はこの時、嫌な予感がした

33:幼音アリア:2013/12/02(月) 18:53 ID:3Qk

「はい、では今日はここまで」

数学の授業が終わった

一方、その頃‥‥‥

「さて、ではそろそろ行くとしますかね‥‥」

34:幼音アリア:2013/12/03(火) 07:45 ID:3Qk

「そうだな、休み時間だしいい頃だな」

「我々生徒会の一員になると共に、あの二人には聞きたいことが
山のようにあるからな‥‥」

生徒会室に、静かな時が過ぎていく

「生徒会長、まず手始めにあのことを聞きましょう」

35:幼音アリア:2013/12/03(火) 12:20 ID:peo

「そうだな、もし彼らがそうだとしたら話を聞く必要が
我々にはあるからな‥‥」

一方その頃、クラスでは

「そろそろお迎えが来るかも、露按君も狐楼君も
失礼の無いようにしないとだめだよ?」

「俺は問題ない、問題なのは有頂天になってる狐楼の方だ」

露按がみさとに言った

「ハハハ、そーかもねー」

「おいおい二人とも、ちょいとひでえぞ?」

「そういえば、生徒会のメンバーってどんな奴らなんだ?」

露按がみさとに尋ねる

36:幼音アリア:2013/12/03(火) 13:50 ID:peo

「生徒会長が3年の浅木妖雅先輩、校章の横に銀の孔雀の
バッチを付けていて、いつでも敬語を忘れない紳士って感じかな?

副生徒会長が2年の寺御汀枝先輩で、校章の横に銅の孔雀のバッチが
付いていて、浅木先輩とは対照的で今時の男子って感じだな

書記が3年の禎柄影螺先輩、女子で凄くキレイで優しい憧れの人だな

あと二人いるんだけど、名前を知ってる人が少ないんだよねー」

みさとが説明した

37:幼音アリア:2013/12/03(火) 16:28 ID:peo

その時

「当たり前だ、あの二人はあまり学校には来ねぇんだからな」

「あっ! 汀枝先輩!!」

現れたのは、ついさっきみさとが説明した生徒会のメンバーの一人、
副会長、寺御汀枝だった‥‥

「会長が選んだのはてめえらか、新入りども」

「はーい! そうでーす!」

狐楼が大声で言った

「おっ、おいっ! 狐楼、お前ちょっとふざけすぎだぞ!?」

「ふん、まあいい、ついて来い‥‥生徒会長様がお呼びだぜ?」

「りょーかいりょーかーい!」

「お、おい!」

「二人とも、大丈夫かな?」

そして‥‥‥

「さあ、ついたぜ‥‥ここが生徒会室だ‥‥」

そこには、明らかに他の部屋の扉とは違うデザインで異様な何かを感じるほどだった
窓には銀色の孔雀の絵が張られている

38:幼音アリア:2013/12/03(火) 16:49 ID:peo

コンコン‥‥

汀枝が扉をノックした

「どうぞ」

ギィィィィイイイイ‥‥

扉がゆっくり開けられた

「会長、例の二人を連れてきたぜ」

「ご苦労様です、汀枝さん」

目の前には、生徒会長、浅木妖雅の姿があった

「はじめまして、露按さんに狐楼さん‥‥私は生徒会長の浅木妖雅という者です
立ち話もなんですので、どうぞお掛けください‥‥」

39:幼音アリア:2013/12/03(火) 16:57 ID:peo

「は、はい‥」

「ど、どうも‥‥」

露按も緊張していたが、それよりも狐楼の緊張の方が上だった
まるでさっきとは別人の様に静かだった

「さて、早速ですが本題に移りたいと思います」

40:幼音アリア:2013/12/03(火) 17:28 ID:peo

「本題‥‥?」

いきなりのことで、何もわからない

「ええそうです、あなた方二人には聞きたいことが山のようにあります」

「いいですよ、何でも聞いてください」

露按が生徒会長に言った

「では聞きます‥‥」

ドクン‥ドクン‥‥

二人の心臓の鼓動が高鳴っていく

「あなた方と、狐ノ民森の関係です‥‥」

「えっ!?」

露按は驚き、つい言葉を漏らした
そして、それはまさしく、対談という名の拷問だった

「狐ノ民森‥‥? 何ですかそれ?」

気を取り直して露按が生徒会長に聞く

「とぼけても無駄です、あなた方は学校に来る時狐ノ民森から
登校してきていますよね?」

「はい、それがなにか?」

「まだとぼけるんですか? 無駄と言ったはずですよ?」

生徒会長は容赦なく会話を続けた

「あの森はほとんど入り口以外に人の侵入を許すようにはなっていません
木で辺りをバリケードの様に囲っていますからね‥‥
あの森の中には建物は愚か、家一軒建ってはいません‥‥
なのに何故、あなた方は狐ノ民森からこの学校へ登校してきているのですか?
おかしいですよね?」

「‥‥‥」

露按にも狐楼にも、返す言葉が見つからなかった
それどころか、何も言えなかった

「あなた方が狐ノ民森からここへ登校してくるのを、私は知っているんですよ
昨日、偶然見てしまいましたからね‥‥」

41:幼音アリア:2013/12/03(火) 17:58 ID:peo

「私は昨日、この生徒会室から見える美しい朝の光景を
見ていました、ちょうど朝の七時頃だったでしょうか‥‥
生徒達は七時半頃にようやく家からこの学校へ向かい始めるのですが、
生徒達がこの学校へ向かうのがこの窓から見え始めた頃、狐ノ民森の方を
見たらあなた方が中から出てくるのを見たんですよ、その制服姿で森の中から出てくるのを‥‥」

生徒会長の言葉が、二人の心理を探るかのように襲ってくる

「生徒会長、僕達は何も隠し事や嘘をついてはいません
事情聴取のような事はやめてもらいたいです」

ヒュン‥‥

露按の頬を、何か鋭い物がかすった

ドン‥

露按は音がした後ろに振り返った
すると後ろには、ダーツの的があった
だがそれだけではなかった‥‥ダーツの的の中心にそれは刺さっていた

「どうです? 露按さん‥‥私のダーツの腕前は?
昔フランスにいた頃、叔父から学んだんです‥」

「ちょっと!! あぶねえじゃねえか!!
怪我でもしたらどーすんだよ!?」

狐楼が大声で怒鳴った

「ようやく口を開きましたね、狐楼さん‥‥
でも私は今、露按さんとお話をしているんです、
あなたはお静かにしてもらいたい‥」

「ッ‥!」

「落ち着け、狐楼」

42:幼音アリア:2013/12/04(水) 08:10 ID:peo

「生徒会長、何が言いたいんです?」

「簡単に言いますと、あなた方が『何者か』ということです‥‥」

「そうですか‥‥」

約15秒ほど、沈黙が続いた

その後、生徒会長が口を開いた

「実はですね‥」

43:幼音アリア:2013/12/04(水) 08:15 ID:peo

「ついこの前、この近くの月神神社という場所で
火事がありましてね」

「火事?」

「そうです、火事です」

44:幼音アリア:2013/12/04(水) 16:57 ID:k3Y

そう言うと、妖雅は語りだした

「今から三日前、この南沢六町に古くからある月神神社という場所で
火事が起きたんです、幸い本堂には火は燃え移る事はありませんでしたが、
月神様の祠が燃え尽きましてね、しかもその神社のある場所が丁度あなた方がいつも
出入りしている狐ノ民森のすぐ隣なんですよ‥‥」

「と、言いますと?」

露按は妖雅を見ながら言った

「今回の件について、何かご存知であれば情報を提供していただきたい‥」

そう言った時の妖雅の目は、冷血な狼の様な鋭い目だった

「知りません、何もね‥‥」

「ではもう一つ、聞きたいと思います‥‥」

「はい、いいですよ、でもこれを最後に、僕達を事情聴取する様な真似はしないで下さい」

「わかっていますよ、ではお聞きします‥‥」

冷たい妖雅の視線が、心臓を握り潰すかのように突き刺さってくる

「あなた方、化けていますね?」

「‥‥!?」

露按と狐楼の二人は、一瞬耳を疑った
目の前にいるのは普通の人間、その人間に人化を見破られたと思ったからだ

45:幼音アリア:2013/12/04(水) 17:28 ID:k3Y

「ああ、化けているというのは嘘や隠し事をしているという意味で
私は使っていますので、あんまり気になさらないで下さい」

「は、はあ‥‥」

二人は一安心した

「私はね、人が嘘や隠し事をしていると、その化けの皮を一枚残さず剥がし尽くすのが
趣味でね‥‥何もかもわかってしまうんですよ、どんな嘘や隠し事をしてもね‥‥」

「つまり、俺達二人が『嘘や隠し事している』そう言いたいんですね?」

すると、妖雅はさっき投げたダーツの方へと歩き出しながら喋りだした

「その通りです、今からその狐が化けた様な化けの皮を一枚一枚剥がしていきますよ‥‥
覚悟はいいですね? 露按さん、狐楼さん‥‥」

そう言うと、ダーツの的からさっき投げたそれを引っこ抜き、露按の首筋に突きつけた

「‥‥はい、いいですよ」

「たまらないですねぇ‥その狐が人間に威嚇するような冷酷な眼‥‥」

「生徒会長、手加減してくださいよ? 俺達はまだ新入りだし‥‥」

狐楼が口を開いた

「言われなくても、手加減はしますとも‥‥最も、手加減を感じるほどの
時間もあなた方には無いと思いますがね‥」

怪しげな笑みをほんの少し浮かべ、妖雅は二人に問い始めた

「問い一、あなた方は狐ノ民森で一体、何をしているんですか?」

「答えは『何もしてない』です‥」

「今、あなたはまた一つ、化けの皮をかぶりました」

46:幼音アリア:2013/12/04(水) 17:51 ID:k3Y

「何のことです?」

露按が聞き返した

「あなたは今、嘘をついたということです」

「何も嘘なんて言ってませんよ?」

「‥‥まあいいでしょう、全て剥がしますからね」

そう言うと、再び妖雅は質問を始めた

「問い二、あなた方二人は『人間』ですか?」

その質問に、露按と狐楼は少し沈黙した

「どういうことです?」

「いえ、ちょっとしたおふざけですよ‥何でもありません、次で最後です」

その言葉に、二人は安心した

「好きな人は‥いますか‥‥?」

47:幼音アリア:2013/12/04(水) 18:16 ID:k3Y

「えっ‥‥?」

露按は驚いた、今まで冷たい拷問のような質問ばかりだったのに、
いきなり普通の質問になったからだ

そして、好きな人がいるかを聞かれるなんて初めてだったから
なおさらだった

「これから俺達のことが好きになる女子は山ほどいますけどねー!」

「お、おい狐楼! お前いきなりテンション高すぎ!」

「フフ、面白い方々ですね! 失礼致しました、露按さんに狐楼さん
改めまして、私が生徒会長の浅木妖雅です、これから宜しくお願いしますね!」

48:幼音アリア:2013/12/04(水) 18:28 ID:k3Y

「はい、こちらこそ宜しくお願いします」

「宜しくですー!」

こうして、生徒会に新たに二人の生徒が加わったのだった
一方、クラスでは‥‥

「露按君と狐楼君、大丈夫かなぁ‥‥」

「みーさと!どうしたのー?」

「あ、いや、何でもない‥」

友達の茅香が、声をかけてきた

49:幼音アリア:2013/12/04(水) 18:42 ID:k3Y

「ははーん、その顔は何か隠してるなー?」

「いや、本当に‥何でも‥」

「相談してよ? 私達親友でしょ?」

茅香の言葉が、優しく感じた

「あ、あのね‥実は‥」

50:幼音アリア:2013/12/05(木) 16:58 ID:2xk

「昨日、露按君の手に触れた時から、なんだか妙な気持ちで‥」

「妙な気持ち?」

「うん、何て言うんだろう‥? なんかモヤモヤする感じ」

51:幼音アリア:2013/12/05(木) 17:19 ID:2xk

みさとにはわからないそのモヤモヤの正体が、茅香にはすぐにわかった

「みさと! それ、病気だよ!」

「えっ!? 病気!?」

「しかもどの医者にも治せない不治の病、みさとも大変だね」

「え!? 私もしかして死んじゃうの!?」

みさとは動揺が隠せなかった

「違う違う、そーじゃなくって!」

茅香が言い正した

「その不治の病の名前を教えてあげようか?」

「うっ、うん‥‥」

「その病気の名前はね‥『恋』って言うんだよ」

その言葉を聞いて、みさとは更に動揺を隠せなくなった

「え!? こ、恋!?」

「そうそう! 恋だよ恋!!」

「ど、どどどどど、どうしよう! これが恋なの!? 私、生まれて初めて恋なんて
したからどーすればいいかわかんないよ! 茅香、教えてーっ!!」

「わ、わかったわかった!」

52:幼音アリア:2013/12/05(木) 17:41 ID:2xk

「とりあえず、当たって砕けろかな?」

「ちょ、ちょっと待って! 恋愛初心者の私にもう少しわかりやすく
説明してもらいたいんだけど‥‥」

動揺を隠せないまま、みさとが茅香に言う

「じゃあ、今日の帰りに素直に自分の気持ちを露按君に打ち明けること!
これくらいかな‥‥?」

「で、でも‥」

「でも何?」

53:幼音アリア:2013/12/05(木) 17:58 ID:2xk

「昨日転校してきて、二日目でいきなり告白ってちょっと
いくらなんでもいきなりすぎるかなって‥‥」

みさとの言葉に対して、茅香が返す

「いいみさと? その人を愛しているなら恋愛に早いも遅いもないの‥」

54:幼音アリア:2013/12/05(木) 18:20 ID:2xk

「そうなの‥?」

「そう、恋愛って言うのはいかにその人を愛しているかなんだから、
恋愛には早いも遅いもないんだよ‥‥」

「そうか‥そうだよね、ありがとう茅香! 私露按君に告白する勇気が出てきたよ!」

みさとは、茅香の言葉で告白を決意した

「その調子! がんばれみさと!」

「うん!」

その頃、生徒会室では‥‥

妖雅が二人に生徒会での活動を話していた

「お二人とも、まずは生徒会の一員である証の孔雀のバッチを差し上げます
これは生徒会の一員ということを示す大事なバッチですので、無くさないで下さいね」

55:幼音アリア:2013/12/07(土) 06:58 ID:YTw

そう言うと、妖雅は二人に孔雀のバッチを渡した

「ありがとうございます」

「サンキューです」

「では、生徒会での主な活動についてお話します」

「はい」

56:幼音アリア:2013/12/07(土) 07:28 ID:YTw

二人が声を揃えて言った

「まず、我々生徒会は他の生徒達とは違い、授業の時間は学校をどのようにすれば
よりよい場所にできるかを話し合い、決めていくという事をしています
従って、学校で過ごす殆どの時間はこの生徒会室ということになります」

「ちょっと待ってください」

露按が会長に問う

「何ですか? 露按さん」

「その場合、勉強はどうなるのですか?」

57:幼音アリア:2013/12/07(土) 07:45 ID:YTw

「大丈夫です、毎日殆どこの場所というわけではありません
ですから勉強への支障は一切ありません」

妖雅が言った

「そうなんですか、ありがとうございます会長」

58:幼音アリア:2013/12/07(土) 07:51 ID:YTw

「それと、最近困ったことがありましてね」

「困ったこと?」

妖雅は、説明し始めた

59:幼音アリア:2013/12/23(月) 06:57 ID:ZPI

「ついこの前、図書室で本を読んでいたところ、ページの間から
こんな物騒なものを見つけたんですよ‥‥」

ポッケからそれを取り出し、二人の前に置く

「‥何ですか、これ」

60:幼音アリア:2013/12/23(月) 07:13 ID:ZPI

目の前に出されたものは、『学校支配計画』と表紙に書かれたノートだった
中には、泥のようでもあり、血のようでもある汚れが付着しているが、なんとか
文字は読める程度に付着していた

「気味が悪いですね‥‥」

「そうでしょう、私もこれを見た時は全身に寒気が走りました」

「・・・・・・」

珍しく、狐楼が静まり返っている

61:幼音アリア:2013/12/23(月) 07:28 ID:ZPI

「これを書いた人物は、学校内の生徒の誰かと私達は考えています」

「こんなことをする奴がいるんですか?」

「まあ、まだ捜索中の範囲ですけどね、中のページを見てみると、
詳しく学校のことが書かれていますから、外部からの侵入者ではないかと」

そう言うと、『学校支配計画』を再びポッケに入れる

「今後も今回のようなことがあった場合は、我々生徒会の信用を無くします
ですから、不審な行動をしている生徒を目撃したらすぐに取り締まってください」

「はい、わかりました」

「・・・・・・」

狐楼は、まだ黙っている

62:幼音アリア:2013/12/23(月) 07:44 ID:ZPI

「おい、どうしたんだ狐楼」

「んあっ・・・?」

狐楼は、起きた

63:幼音アリア:2013/12/23(月) 07:49 ID:ZPI

「わりぃ‥寝てたわ」

「おいおい、大丈夫かよ」

64:幼音アリア:2014/01/02(木) 06:27 ID:PTk

「まあ、とにかく今日はここまでにしましょう‥‥
貴方方のお友達も外でお待ちのようですしね」

「え? 友達が?」

「はい、ですから今日はここまでにします」

そう言うと、妖雅は別室に入っていった
もう勝手に帰っていいと言うことなのだろう

「おい、行くぞ狐楼」

「ああ、そうだな」

二人は、生徒会室を後にした
そして、露按は話を始めた

「にしても‥‥」

「ん? 何だ?」

「俺達を待ってる友達って、誰だろうな?」

「そりゃあ‥‥誰だろうな?」

「お前もわかんねえんじゃねえか」

「まあとにかく、もうすぐ下駄箱だ‥‥もう少しでわかるだろ」

65:幼音アリア:2014/01/02(木) 06:43 ID:PTk

「さて、靴も履き替えたし友達の所へ行くとしますか」

「ああ、にしても本当に誰だろうな?」

二人は、てくてくと歩き始めたその時、
その人物の姿が見えた

「あ‥来た来た」

「え? 俺達を待ってたのってみさとちゃん?」

「うん! ずっと待ってた!」

みさとは、やけに嬉しそうにしていた

66:幼音アリア:2014/01/02(木) 06:50 ID:PTk

「実はね‥‥これを露按君に渡したくて待ってたの‥‥」

そう言うと、みさとはクマのシールで封を止めた封筒を渡した

「え? これ何?」

露按には、いきなりのことで何なのかわからなかった

「じゃ、じゃあまた明日学校で‥‥!」

そう言うと、みさとはその場から走り去っていった

67:幼音アリア:2014/01/03(金) 05:57 ID:WiI

「‥‥?」

「ひょっとしてそれ、ラブレターじゃね?」

「はぁ? 馬鹿なこと言ってんじゃ‥‥」

「はいはいわかりましたよー、照れ屋さんの露按君?」

「狐楼、黙れ」

そんな会話をしながら、二人は狐ノ民森へと帰っていった

その日の夜‥‥

「‥‥」

「わあっ!」

「どわぁっ!? びっくりさせんなよ、まったく」

「何してたんだ?」

「さっきもらった物を、ちょっとな」

「中、まだ見てねえのか?」

「‥‥ああ」

68:幼音アリア:2014/01/03(金) 06:11 ID:WiI

「とりあえず、開けてみろよ」

「ああ、そうだな」

そう言うと、露按は封筒を開けて、中の手紙を出した

手紙は、綺麗なシールが張られていて

69:幼音アリア:2014/01/03(金) 06:18 ID:WiI

女の子らしさが溢れる内容だった

「‥読んでみろよ」

「ああ、わかった」

70:幼音アリア:2014/10/13(月) 06:17 ID:V6Y

【上げます!】

71:幼音アリア:2014/10/13(月) 06:18 ID:V6Y

【執筆再開致します!興味のある方は是非!】

72:幼音アリア:2014/10/13(月) 07:15 ID:V6Y

「えーっと、なになに……」

『露按君へ

いきなりのお手紙ですみません、突然ですが、今度の日曜日、ご都合が宜しければお付き合い
願えますでしょうか…?
待ち合わせ場所は学校の前、行き先はまだ秘密です、宜しければ是非お願い致します…

みさとより』

「……」

「へぇ〜、モテモテじゃん?」

「うるせえ」

「ハハハ、わりぃわりぃ、でもモテモテなのは事実だろ?」

「そうか?」

「そうだよ! お前もっと自分に自信もったほうがいいぞ?」

「ふーん……」

何となく適当に言葉を返した

73:幼音アリア:2014/10/19(日) 06:48 ID:jgw

「ま、せっかくなんだから楽しんで来いよな」

「わかってるよ、いいからもう寝ろ」

「お前は俺の兄貴か!」

そんな会話をしている内に、妖ヶ原の夜は更けていく――――――

74:幼音アリア:2014/10/19(日) 06:54 ID:jgw

そして、同時に二人を睡魔が襲い始めた

「ふあ〜ぁ、もうそろそろ寝るわ、また明日」

「あぁ、また明日」

そういって二人は夜霧の中へ消えていった

そして、時は過ぎ夜は明ける――――――

「おはー……」

「お前寝癖すげぇぞ? 大丈夫か?」

「寝癖ぐらい、どうってことないだろ〜……」

「お前まだ寝ぼけてるのか?」

「………」

「寝るな寝るな、早く人化しろよ、学校行くぞ」


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