戦慄の螺旋

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1:幼音アリア:2013/11/24(日) 14:49 ID:zOk

−序章−

3年前、一人の女子中学生が廃墟の建物で殺された‥‥
名前は霧ノ枝穣、当時15歳であった

彼女の死因は、階段からの転倒による頭部強打‥‥即死だった‥
彼女の遺体が発見された時、手にはアルファベットの「S、J、K」と
書かれた紙が握り締められていた

警察側は当初、殺人の可能性があると見て捜査を開始したが、
彼女の遺体は事故という形で処理された

この物語は、謎の事件を解決する物語である

2:幼音アリア:2013/11/24(日) 15:24 ID:zOk

第一章 迷走の鮮血

「穣‥‥来たよ‥」

私の名前は編坂流埜、三年前に死んだ、いや、殺された
霧ノ枝穣の友達だ‥

今日は穣が死んだこの廃墟の前に花を添えに来た

「穣、絶対に犯人は私が見つけ出してあげるからね‥‥
このまま迷宮入りには絶対にさせないから‥」

「流埜、おくれてごめん」

「遅いよ、滞妬‥」

彼の名前は志絡滞妬、私の幼馴染であり、穣の幼馴染でもある
私たち三人は幼い頃からいつも一緒だった

「滞妬、あんた遅かったけど何していたの?」

「ああ、ちょっと調べものだ」

「調べ物‥‥?」

流埜が滞妬に聞いた瞬間、雨が降ってきた

「あ、雨‥」

「ちょっと雨宿りするか?」

「うん‥‥」

廃墟の中で雨宿りをすることにした二人は、廃墟の中を見渡し始めた

「うっわぁ‥‥こつはひでえな‥」

「何これ‥‥蜘蛛の死骸だったり鳥の死骸だったり‥‥気持ち悪い‥」

「気味が悪いな‥‥」

雨はどんどん強くなっていった

「そうだ、流埜‥お前知っているか?」

「何を‥‥?」

「ヌシサマってやつのこと‥‥」

3:幼音アリア:2013/11/24(日) 16:50 ID:HB2

「ヌシサマ? 何それ?」

流埜には意味がわからなかった

「この前友達から聞いたんだけど、穣が殺される一週間ぐらい前に
この近くで変な声が聞こえたって言うんだ‥‥
もしかしたら、穣が殺された事件と何か関連性があるんじゃないかと思ってな‥‥」

「ヌシサマか‥‥」

「ん? おい流埜、これ見てみろよ‥‥」

廃墟の中で、滞妬が何かを見つけた

「何これ? クマのぬいぐるみじゃない」

「不思議に思わないか?」

「え? 何が?」

流埜が滞妬に尋ねる

「これだけ荒れている建物の中に、まだ真新しいクマのぬいぐるみが
あるのはおかしいと思わないか?」

「確かに‥‥」


――――――ポチャン


「キャッ!? 何!?」

「ああ、雨漏りか‥‥」

「もう、驚かさないでよ全く‥‥」

その時

「‥‥シ‥サ‥」





「え?」

「どうした? 流埜」

「今なんか声聞こえなかった!?」

「そんなはずは‥‥」

「しっ! 静かに!」




「‥‥シサ‥」



「ほら、やっぱり何か聞こえる!!」

「おいおい、ちょっと待てよ‥‥これってまさか‥‥」

4:幼音アリア:2013/11/25(月) 04:54 ID:HB2

「何なのこの声!? 滞妬なんか知っているの!?」

流埜が慌てふためきながら滞妬に問う

「もしかしたらこれが、友達の言っていた‥‥」

その時




「ヌシサマ‥‥」


「!?」

「おわっ!?」

後ろの壁から、一つ目の黒い人影が出ていた
上半身だけが壁から出ている状態で、下半身は壁に埋まっている
いや、壁と一体化していると言った方がいいのだろうか

「ヌシサマ‥カ‥‥?」

「え‥‥?」

「オマエタチハ‥‥ヌシサマカ‥?」

「おいおいおい、何なんだよこいつ!?」

「知らないわよ!! とにかく逃げよう!!」

その時、壁から出ている黒い人影は言った

「オマエタチ、ヌシサマジャナイ‥‥ナラシネ‥」

「えっ!?

「ちょっとやばいよ! 早く逃げよう!」

そう言うと、二人は思いっきり走りながらなんとか
無傷で廃墟の外に逃げ切った

「な‥‥何なの‥あれ‥」

「わ‥‥わからねぇよ‥」

二人は必死に走ってきたせいか、息が切れていた

「もしかしたらさっきの化け物が、穣を殺した奴なの?」

「いや、それはないな」


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