咲かない桜

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1:曹洪:2013/11/24(日) 20:12 ID:AWc

( ^ω^)おっおっおっ久しぶりにカキコするお
本気で書くおw
一応恋愛小説だお
心臓の弱い方には奨めないお

2:& ◆EzGo:2013/11/24(日) 20:44 ID:Rcg

2年前の太陽が燦々と輝く夏の日のこと。
思い出したくもないおぞましい体験を彼らはしていた。
その事を日記に綴っていた鈴木晃(すずきあきら)。
彼は日記をつける習慣があり、欠かしたことはない。
日記にはこう書かれている。
山田一郎(やまだいちろう)、田中美奈(たなかみな)、白崎北斗(しろさきほくと)の4人で遊園地に行った。
午後5時の鐘が園内に鳴り響き、特別なイベントの開催を予告する放送が流れた。
それが後悔の始まりの放送。
俺達はまんまと釣られて、イベント会場に入った。
いや、最初は普通のイベントだと思っていた。
それは事実だ。
イベントの内容は婚カツ雑誌のモデルをしてほしいというものだ。
男女二組で許嫁どうしというのはこういうイベントにはうってつけだろう。
日が落ちて、窓を覗くとパレードをやっていた。
カメラマンが新しい衣装を用意すると言って部屋から出ていったきり戻ってこなかった。
俺達が待ちぼうけを食わされたと思っていると扉が開いた。
現れたのはカメラマンではなく赤い液体がしとしとと垂れる日本刀を持った男だった。
逃げようとしたが、無造作に振られたその刀は一郎の体を貫き、彼は動かなくなった。
俺達は息も切れ切れになってなんとか会場から逃げ出したが、その後一郎には会えなかった。
日記はここで途切れている。
それから3年も経ったのにいまだに桜は咲かない。
もちろん山田一郎も犯人も見つかっていない。
ここまでが前提。

3:& ◆EzGo:2013/11/26(火) 09:46 ID:uQ2

北斗はこの日記を自分の机の引き出しの中から見つけ、1人で件の遊園地に行った。
ここね、と彼女は心のなかで呟き、足早で惨劇の起こった会場に向かう。
そこには3年前と変わらぬ、いや、彼女達がそこに入った時よりも綺麗になっていた。
血の痕などない。
北斗の後ろからお嬢さんと声を掛ける太い声に驚いたが、彼女は勇気を振り絞り、振り向いた。
そこには全裸の男性が居た。
「なんだ、ただの変態ね」
北斗は男性の局部を見て鼻で笑ってしまった。
彼は顔を真っ赤にして逃げ出した。
ママに言い付けてやると捨て台詞を残して。
次に現れたのは老婆だった。
「最近の若いもんは男性のアレを見ても顔を赤らめたり、逃げ出したりしないもんかね?ふつう?」
「それともあれかい?最近はやりのグッチってやつかい?」
北斗は老婆のマシンガントークに負けずにツッコミを入れる。
「お婆さん、グッチじゃなくてビッチですよ」
彼女の反論にお婆さんは声を荒らげて、さらに早口で捲し立てた。
「ああ、そうかいそうかい。若いもんはあー言えばこー言う。嘆かわしいね。全く!」
「で、あんたはそのびっちってやつなんだろ?男をたぶらかす女狐」
北斗は老婆に笑顔であらあら、そう見えます?心外ですわと清楚に振る舞い、老婆をからかってみた。
「あんた!その変わり身の早さ、気に入った!孫の嫁になってくれ!」
老婆は北斗の手を握り懇願する。
「ごめんなさいね。私、結婚を約束した方が居るんです」
老婆は肩をがっくりと落とした。
「んん?」
老婆は自分の手に付いた北斗の匂いを嗅ぐと急に険しい表情になった。


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