〜シンデレラの憂鬱 VERSIONU〜

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1:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 17:26 ID:F1A

○oo☆。゜PROLOGUE○oo☆。゜

シンデレラ――……

それはどんな不幸でも乗り越え、幸運を手にした少女の名。

シンデレラの生まれ変わりとも言える少女の物語――


>>02 CHARACTER FILE 登場人物紹介

>>03 作者からのコメント

>>04 VERSIONTHISTORY VERSIONTのあらすじ

2:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 17:33 ID:F1A

☆彡○。。*+☆彡○。。*+☆彡○。。*+ CHARACTER FILE☆彡○。。*+☆彡○。。*+☆彡○。。*+

小川可憐 Ogawa Karen ♀
DATA 成績優秀だが、いじめや虐待にあう

観音崎 光乙 Kannonzaki Reno ♀
DATA 中二病だが頭がいい

立花 麗 Tatibana Tura ♀
DATA 優等生を気取っているが頭は悪い。

久津名 郁人 Kutuna Fumito ♂
DATA 怒られても笑っている変な少年。

ウィリアム アダン WILLIAM Adan ♂
DATA 金持ちの家に生まれた外国人


増やしていくつもりなので、こまめにチェック宜しくお願いします。

3:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 17:37 ID:F1A

*☆*。。。*☆*。。。*☆*。。。*☆*。。。*☆ 作者コメント*☆*。。。*☆*。。。*☆*。。。*☆*。。。*☆

VERSIONUまでやってきました、宜しくお願いします^^
不思議ちゃんキャラとか前回少なかったので増やしてみました、不思議ちゃん♪
キャラ投票も行ったりするので参加してほしいです(´・ω・`)

ルール
*荒らし×
*感想などのコメントどんどん書いて下さい!
*アドバイスも大歓迎
*喧嘩×

以上です。改めて宜しくお願いします!

4:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 17:42 ID:F1A

゚,。・.。*☆゚,。・.。*☆゚,。・.。*☆VERSIONT HISTORY゚,。・.。*☆゚,。・.。*☆゚,。・.。*☆

あらすじ
詳しくはhttp://ha10.net/novel/1375088544.html

長いので完結にまとめさせて頂きます。

1お婆ちゃんの研究した『タイムロード』で過去に行ってしまう。
2学園祭で小学生の頃の友達、アイドルの南条瑠々花を呼んで大盛り上がりの学園祭。
3可憐はCLOCKという学園組織に誘われ、HARRISという学園を襲う組織に立ち向かう。
4HARRISの組織のマスターにとどめをさす。

大まかにまとめました、ご了承ください。
あとタメ口で呼んで下さいね^^

5:さすらい ◆xEr6:2013/11/27(水) 17:43 ID:Q0E

ver2も頑張ってください^^

6:幼音アリア:2013/11/27(水) 17:51 ID:yf.

2突入おめでとうございます!

ここまで壮大な作品を作れるさんごさんは本当に

すごい方だと思います!

7:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 17:53 ID:F1A

ありがとうございます!
アリアs、さす兄!
初コメントです〜o><o

8:kido:2013/11/27(水) 17:56 ID:tcg

2突入おめでたす((´∀`←
この調子で頑張れ!

9:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 17:58 ID:F1A

kido先も頑張って!
176おめでとさぁ〜ん!

10:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 18:04 ID:F1A

。*☆*。。。*☆ 【STORY T】 ストーリー1。*☆*。。。*☆ 〜舞踏会への招待状〜


少し寒いけれどほんのり光の差す朝。

紅茶と小説を横に、優雅な朝の始まり。

郵便の音が去っていくのを耳にし、ポストへと向かった。

「あら?」

可憐が手に取ったのは、手の平より少し大きめの真っ白な封筒。

銀色の文字で『愛姫学園より』と印刷されて、珍しい切手が貼られていた。

11:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 18:08 ID:F1A

横に『小川可憐様宛て』と書いてあった。

「私宛ての……手紙?」

鋏で手際よく切ると、丁寧に折られた用紙が一枚収められていた。

地図と住所の書かれた紙が添えてある。

『小川可憐様へ

この度、『私立愛姫学園』へ転入の御招待の手紙を御贈り致しました

同意して頂けるのなら、住所と地図を添付したので

本校にこの手紙を持って窓口へお尋ねを

愛姫学園より』

12:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 18:29 ID:F1A

すぐにお母さんには見せず、スマートフォンを取り出した。

「私立愛姫学園……っと」

ahoo!Japanで検索すると、結果は山程出た。

専用サイトをタップし、画像が出てきた。

「偏差値63……1年前に出来たんだ」

画像には真新しいコンクリート造りの校舎が映っていた。

無機質なデジタル画面に華やかなものを感じたのは気のせいか。

「お母さんに相談しよう……」

清月学園に行ったっていじめられるだけだ。

芹香も友達って程じゃないし。

13:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 18:41 ID:F1A

「お母さん、こんな手紙が来たんだけれど……」

「何よもう……」

白い椅子に座って、面倒そうで、溜息交じりに言った。

「偏差値は清月学園より上だったの」

「ふぅん、いいんじゃないかしら?」

以外に答えはあっさりすんなり。

「えっ?」

「偏差値が高いもの、私は賛成だわ」

これでいじめられない、楽しい学校生活を送れる!

「ありがとう、お母さん!」

自分の声が少しはしゃいでいる。

「今日も掃除、洗濯、料理とピアノ、バイオリンやりなさいよ」

「あ、はい」

声の燥ぎは収まってしまった。

14:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 19:02 ID:F1A

紹介は遅れてしまったけれど、私は小川可憐。

幼い頃両親が離婚し、虐待され、いじめられていた。

しつけと言われて勉強をさせ、バイオリン、ピアノなど習っている。

そんなことは置いておくとして……

「どうして私にだけ来て、紫音には来ないのかしら?」

紫音とは、双子の姉のこと。

「まだ来ていないだけ?」

疑問に思いながらも、着いたのは写真と同じ校舎。

可憐の住む街の中にある、海より少し離れた学校。

ビルの沢山並ぶ国道などより離れた場所。

「家からは遠くはないわね……」

石板に金色の文字で『姫愛学園』と深く刻まれていた。

15:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/27(水) 19:03 ID:F1A

今日はここまでです

テーマは……
コロコロ変わります^^
恋愛入ったり友情も入れつつ、スリル感あるアクション系!
え?1つに絞れって?う――ん、難しいなぁ

16:愛乃れい:2013/11/27(水) 23:09 ID:9Fk

VERSION llも楽しみにしとるよ〜っ!
がんばれ!!

17:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 06:48 ID:F1A

れい、ありがとう〜!

18:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 07:11 ID:F1A

「こんにちわ」

職員玄関の、レンガ造りの階段を少し上った先に、窓口があった。

「招待状をお持ちで?」

受付の女の人は、優しく尋ねた。

「そうです」

「では、招待状の確認をさせて頂きます。

女性は、手紙をじっと見つめると頷き、

「ではこちらの書類に必要事項をご記入して下さい」

と、黒いボールペンとバインダーに挟まっている書類を可憐に差しだした。

「分かりました」

可憐は丁寧な字で名前や年齢などを記入する。

書き終えると女性に返した。

「それでは、明日にまたお越し下さい。制服をお渡しします。明後日から授業に参加を」

女性はそう告げると、玄関のほうを指差し、

「ありがとうございました」

と、柔らかな声で言った。

19:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 07:13 ID:F1A

今日はここまでです!
夕方また更新します

20:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 07:16 ID:F1A

愛姫とかいてあいひと読みます。

21:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 16:43 ID:F1A

私は清月学園最後の日とも言える、今日別れを告げる。

帰りの少し前の時。

「突然ですが……小川さんが転校することになりました」

音色先生は木造教卓に書類をまとめながら言った。

「ふふふ……」

玲名はやけに嬉しそうだし、小春は手を叩いていた。

ただ3人だけが悲しい視線を向けるだけだった。

「今までありがとうございました」

何がありがとうございましただ、全然何もしてないし。

「私たちのこと……忘れないでね!」

芹香は泣きながらも和座とらしく笑って見せた。

「これからも頑張って!」

沙織は泣いてはいなかったが、可憐の落書きだらけの机には水が零れている後が何故かある。

「また会おうねっ」

香奈は悲しい顔で嬉しい声で言った。

「それでは、さようなら」

22:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 16:47 ID:F1A

軽くお辞儀をすると自分の席に重い足取りながらも速足で戻った。

視線は向けられない。

どうせ、酷く小さく悲しい存在なのだから。

キンコーン――……

鐘が校舎中に虚しく響き渡ると、一斉に声がした。

「さようなら〜」

「バイバーイ!」

みんなの声がいつもより弾んで大きく聞こえるのは気のせいだろうか。

「さようなら」

という相手もなく、砂の積もった下駄箱に革靴を叩いてとっとと引き揚げてしまった。

23:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 16:53 ID:F1A

ついに"その日"はやってきた。

「これが制服か……」

昨日取りに行ったが時間が無く、制服はまじまじと見られなかった。

けれどデザインは不満ではなかった。

「大体……制服ってどこも同じようなものばかりと思っていたけれど……」

銀色のハンガーに掛けられた真新しい制服。

薄水色のブレザーに銀色のボタン。そして白いスカートとリボンは清楚に見える。

エンブレムには城がデザインされて、金色の糸で刺繍してある。

「ここから徒歩で……20分か……そろそろ出ていかないと」

制服を翻し、真新しい革靴と鞄を持って、玄関を突っ走るように出て行った。

24:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 16:57 ID:F1A

「改めて綺麗な校舎……」

大きな金色の針の時計に、チャイムの澄んだ音。

「思い切って……」

時計を見上げながら、緊張と期待の混じった心で教室を目指した。

調べによると。

この学園も留学があり、ニューヨークやロサンゼルスに行くらしい。

制服はクラスごとに違って、可憐のAクラスはこのデザイン。


「おはようございます」

教室で独り言と同じ大きさで呟いていたら、返事が大勢から返って来た。

転入生なんだから、当然だろう。

「初めまして、貴方転入生?」

「はい」

初めて声をかけてきたのは、1人の少女だった。

25:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 17:02 ID:F1A

「初めまして、私は立花麗!委員長だよ。『つら』って読むけど、みんな『れい』と間違えるんだ」

「初めまして、私は……」

「知っているわ。小川可憐でしょう?」

背後からは別の少女が静かな声で言った。

にしても格好が可笑しい。

白い眼帯に手の甲には目の模様の刺青。

「あなたは……?」

「私は観音崎光乙。『ひかりおつ』じゃなくて『れの』ね。漆黒の闇の帝王につけられた名前よ!」

完全な……中二病だ。

26:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 17:31 ID:F1A

予鈴がもう一度澄んだ音色で響き渡ると、生徒は全員焦って机に腰掛ける。

「おはようございます」

女性の若い担任の先生が可憐に手招きした。

「転入生を紹介するわ。小川可憐さん」

「初めまして、宜しくお願いします」

可憐が頭を素早く下げると、全員軽く頭を下げ、会釈した。

「そうね、久津名さんの席が丁度不登校の子でいないの。そこに座って」

指差された場所は窓側の景色の良い、端の席だった。

「分かりました」

可憐は速足で指定された席に座ると、いきなりどこからか笑いが漏れた。

「宜しく、俺、久津名郁人っていうんだ。がはははは」

何がおかしいのか、笑っている。

「可笑しいのよ、この人。いつも笑っているのよ」

前にいた麗が耳元でこっそり囁いた。

27:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 17:43 ID:F1A

一時間目の授業までが可笑しかった。

「がははっ、ほーてーしきぃ〜」

「悪魔の方程式……邪悪な悪魔の使いよ!なぜこのような方程式をー……」

「あはは、こんなの簡単、1+6×5でしょぉ〜?」

おかしい――……こんなはずじゃない……

「違うわ、ルート計算は――」

「はい、5+99÷2で決まりぃ〜っ」

「わはははは、決まったぜぇ〜ゲラゲラ」

ダメだ、先生も制御出来ない状態だ……

見れば先生は教卓に俯せになっている。

外の風景でははちゃめちゃ体育授業。

音楽室からの音は耳が痛くなる程の雑音。

どうかしてるよ!

28:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 17:50 ID:F1A

はちゃめちゃデイズは今日だけだよ、ゴタゴタしているだけ――


ぼんやり上の空で考えことをしていた。

ガンッ

「わっ、すみません!」

「いいえ、こちらこそ急いでいたものですから」

顔を少し上げると、金髪で青い目、整った顔立ち……

「あぁ、見かけない顔ですね、転入生ですか?」

「はい、転入生です」

「やはり……僕はウィリアムアダンと言います。宜しくお願いします」

彼は白い制服に金色のボタン、赤のネクタイと随分派手。

エンブレムには銀色の糸でリンゴを象った模様が刺繍してある。

「その制服は――Bクラスのお方ですね」

「はい、委員長と生徒会の書記を務めております」

一例すると、忙しそうに書類を持って去って行った。

29:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/28(木) 18:38 ID:F1A

「生徒会……か」

後姿が見えなくなっても気になってじっと通った足跡を見つめる。

「さ、帰ろ」

鞄を片手に持つと、白い廊下を1人でひっそり帰って行った。


都会と言えるこの街は自然にも恵まれている。

可憐は花見亭という洋食レストランで夕食を済ます。

花見亭は中学生の宴会場や中学生の居酒屋とも言われる程。

「今日は……オムレツとフランスパンで」

メニューを見終わってテーブルの端に置くと、改めて思った。

「愛姫学園の生徒も多いな……」

麗が偶然来ていたのか、可憐に手を振っている。

30:さすらい ◆xEr6:2013/11/28(木) 19:14 ID:Q0E

Ver.1は読む時間無かったけれど、2は読めるようにします^^
応援してます!

31:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 06:44 ID:F1A

さす兄ありがとう〜!><

32:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 06:51 ID:F1A

信じたものは現実ではなかったと気づいたのは"今"だった――……


「俺ハッキリ言うと愛姫学園って名前嫌い〜」

「分かる、男前みたいな名前つけられんかな、バカ理事長」

男子と女子で分かれて騒いでいる。

麗に聞けばこれが当たり前だという。

「どうかしてる、もっと酷くなるわ。これで偏差値が高いなんて……私最低クラスに来ちゃったの?」

真新しい綺麗な机に伏せてしまった。

まともに勉強なんてできやしない。

「この学園……やだ――っ」

33:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 06:56 ID:F1A

でもよくよく見れば、騒いでいるのは数人――

数人だけでこの教室を騒がしているのだ。

他は真面目にノートをとっているし、問題にも取り組んでいる。

「気にすること……なかったかしら」

「そうよ、放って置きましょう」

麗は光乙を軽く睨むと目を反らした。


窓から見える景色は、海の優雅な風景から一変した。

高層ビル、高層タワー、住宅街。

海のほうが落ち着いて勉強でいたけれど……

34:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 07:01 ID:F1A

状況はよく呑み込めない――

でも。

考えてみれば。


「いじめられるよりは……全然マシだったわ」

いじめなんてもっと辛かったし、騒がれて可憐に危害はない。

騒ぐ連中を何故か知らないけど優しい目で見ていた。

いつも間にか。


「決めた」

この学園で、この教室で――

授業を乗り越えていくということを――

35:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 07:08 ID:F1A

・。*・。*・。*・。STORYU・。*・。*・。*・。 〜灰かぶりのままのシンデレラ〜


学校には慣れはしなかったが数人よく話す人が出来た頃―――……


綺麗な食堂で席が偶然近かった人から聞いた話。

制服からして、Cクラスの人らしい。

エンブレムが人魚を掌っていたため。

「今年もやるんですって、エデンの学園パーティー」

隣の人がひっそり囁いた。

昼食の時間だったので、太陽は上に登って暑い。

可憐はプラスチックトレーを机の上にそっと置くと、オウム返しに聞いてみた。

「エデンの学園パーティー?」

可憐は中学2年なので、1年からの出来事や行事は分かっていない。

「学園祭じゃなくて、このホールで舞踏会が行われるらしいわ」

あぁ、この前の盛大すぎる誕生日パーティーと同じようなものかな――?

36:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 07:09 ID:F1A

エンブレム解説!

城=シンデレラモチーフ
人魚=リトルマーメードモチーフ
リンゴ=白雪姫モチーフ

学園の名前と関係ありそう……?

37:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 07:10 ID:F1A

朝はごたごた……
夕方からの小説だけが頼り…

38:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 16:33 ID:F1A

とりあえず、パーティーは5日後に行われるらしい。

廊下、教室、至る所に学園ホールの写真が映し出されているポスターが貼ってある。


昼休みの終わり頃、光乙が尋ねた。

「舞踏会のダンスの相手、誰誘う?」

「はぁ?ダンスの相手って……?まさか――」

「そうよ、踊るんですって。強制じゃないけど」

可憐は呆れた。誰が踊るか、そんなの!

「私は踊らないわ。隅で踊りを見ていればそれで済む」

「勿体ないわ」

光乙は納得しない顔でいるが、そんなのは気にしない。

「私はウィリアム様を誘いたいわ!」

可憐と光乙の話を遮るようにして麗はうっとりしながら言った。

3人の間には、叫び声だけの沈黙。

「え?ウィリアム様を誘うなんて……無謀よ」

「なんで?」

光乙が呆れると、麗が輝きの目が一瞬で暗くなった。

「ウィリアム様にはエリザベス・セリーヌ様が居るじゃない」

「まだ付き合っていないわよぉ……」

不貞腐れた顔で麗は呟いた。

「婚約相手よ?」

「そこが燃えるのよ!婚約相手を無視して真の恋人を愛する……!」

39:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 16:36 ID:F1A

〜NEW CHARACTER FILE〜

エリザベス・セリーヌ Ёlizabeth celine ♀

DATA
お嬢様でウィリアムの婚約相手。
可憐のクラスメイトで頭は麗以下。
成績トップの可憐に憧れている。

40:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 16:43 ID:F1A

もうだめだ、私の未来になんて誰も期待してない――……

前から思っていたが、改めて思ったのは今日。

「あなたにお金なんてつぎ込みたくないわ」

「…………」

お母さんは勝手な勘違いをしてやがるんだ、アホじゃないの?

「何がピアノ辞めたいですって?好きにしなさいよ!」

ものすごい剣幕で怒られたため、断れるような雰囲気じゃない。

「忙しい?バカじゃないのかしら。家事とピアノとバイオリンと勉強だけでしょう?暇じゃないの」

「分かりました……やります」

「ふんっ、次にこんなこと言ったらたたじゃおかないわよ」

可憐を鋭く睨みつけると、すぐさまどこかフローリングを慌ただしい物音で去って行った。

41:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 18:19 ID:F1A

パーティーは刻々と迫っていく。

授業と授業の境目の時間、可憐の机に2人がやってきた。

「ウィリアム様、諦めないわ!」

麗はエリザベスに闘志が沸いているようだが……

筆箱の音をカタカタ立てている教室。

「小川さん、本当に誰とも?」

光乙が心配そうに聞く。何故か。

「相手もいないし、ダンスは出来ないし、面倒だし」

「えぇっ、相手なら小川さんはやりたい放題じゃない」

「そうよ、私は闇の王に仕える者。闇の帝王と共に――!」

あぁ、ダメだ。こいつらとは話にならない。


「エリザベス様……だっけ?相当ウィリアム様を熱愛している噂だけど」

可憐は麗をしばらく呆れた感じで見ていたがやがて――

「保証しない」

というと、麗はウィンクして

「大丈夫っ!」

とピースサインを可憐に送った。

42:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 18:27 ID:F1A

所詮パーティーだけで使う、"使い捨て恋人"。

使ったら捨てる、それが常識みたいなものだろう。

「学園パーティーは料理が沢山でるよなぁ、わっはははぁ」

「そんなのが目当て?」

机に肘をついて麗は郁人を睨んだ。

「踊ればいいのに」

「俺は踊る相手がいないんだぁ〜っ、ぐっふふ」

麗を睨み笑いして、麗から顔を背けた。

そんな郁人を見て麗はブックカバーのついた本を読み始めた。

「ふふふ、本を読んでいるのに成績悪いのかぁ」

「うるさいっ」

郁人の笑いには腹が立つ。

「待って、そのブックカバー……マンガ専門店の『岩坂書店』の?」

可憐が呟くと麗はとっさにブックカバーのついた本を机にしまった。

「ははん、だからねぇ……」

ニヤッと郁人が笑うと、麗はついに叫んだ。

声が割れている声で。

「うるさいっ!そんなんだったら舞踏会の相手しないからっ」

「はぁ?誰が相手?」

言い終わった麗の表情は、凍り付き、驚愕し、そして怒っている。

43:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 18:32 ID:F1A

ブログに来ていただければ幸いです〜(*'▽')

http://chat.firebird.jp/profile/profile.cgi?mode=view&name=%81%F4%82%B3%82%F1%82%B2
ネタバレとか、裏話などを週1で更新!

わいわい亭
http://chat.firebird.jp/abiya/index.cgi
よく出没しますΣ(・ω・ノ)ノ!

44:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 19:10 ID:F1A

大声で叫んでしまったため、クラス中がどっと笑いの滝。

「あ……っ、あ……っ」

麗が慌てる、光乙も慌てる。

なんとかこの状況を窘めたい。

不幸なことに、ウィリアムが通っている!

「しまったっ」

周りの騒めきなんてどうでもよかった。

今はただウィリアムが耳に入ってしまったら――!?

「ダメだわ……」

「残念ね」

可憐は無表情で励ましたが、麗は下を俯いたまま。

酷いことにエリザベスは苦笑している。

「うぅ……っ」

なす術もない麗。

涙を流しているだけじゃない、心に血を流す。

「まぁまぁ」

郁人が最初の一言を切り出し、沈黙を裂いた。

静寂の空気を響かせた。

「私の……私の気持ちが分からないんでしょうっ!?」

「…………」

郁人は黙ってドアを力任せに閉めた。

教室を1人で出て行ってしまったのだ。

「わははっ、何やってんだ」

クラス中が嘲笑っている。

夕焼けでオレンジ色になった机に麗は伏せている。

「郁人の怒った顔……初めて見た」

「なぁ」

45:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 19:13 ID:F1A

今日はここまでにしますー
意外な展開、裏の裏をかいて行こうかな〜^^

明日は更新できませんーー;

46:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/11/29(金) 19:44 ID:F1A

朝の更新は少なめです
ご了承くださいーー;

47:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 06:44 ID:F1A

朝は寒い…(´・ω・`)
更新頑張ります!

48:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 06:59 ID:F1A

教室は2人以外はいつも通りだ。

「今日の掃除当番は……立花と久津名……」

「やめておこう」

2人を察したのか、異様な雰囲気に陥っているのが分かる。


そんな雰囲気の中、エリザベスは1つ切りだした。

麗は机を拭いていた手を止める。

「あの……花見亭に放課後来て下さる?」

「分かりました――」

エリザベスは険しい表情から微笑みに変わると、雑巾を持った。

「えぇっ、今日掃除当番は――」

「いいわ、私がやりますわ。これでも綺麗好きですのよ」

「ええええぇっ?」

麗は戸惑いながらも頷いた。

49:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 07:10 ID:F1A

STORYVの題名迷った……

少しネタバレするとVは『救世主は悪魔』
えーと修学◇◇に飛◇◇に1◇◇が乗っていて……

そんな感じです^^

50:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 07:13 ID:F1A

それからパーティーに出てくる重要人物

南条 瑠理香 йanjou Rurika ♀
DATA アイドル、南条ルルカ(VERSIONT参照)の妹

高瀬 悠理女 Takase Yurime ♀
DATA アイドル、高瀬友里恵(VERSIONT参照)の妹

これらが何故か学園パーティーに来ていて大暴れ!

51:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 16:41 ID:F1A

招かれたのは、よく行く高層ビルの狭間の”あの店”。

「フラワーレストランっていう名前で母国にも人気ですわ!」

「が……外国っ!?」

どうやらエリザベスもこの店の常連客らしい。

「最近は上のカフェ、ROSEもよく行くわ」

エリザベスはフランスパンを丸ごと注文した。

「故郷の味……!最高ですの!」

「あら……そう――」

なんと答えればいいのか――

微妙に苦笑しながらも、エリザベスは微笑を引っ込めた。

「それで……ウィリアムを――ダンスに誘って欲しかったんですの」

「えぇっ?婚約者なんじゃ……」

「私は……私の執事に恋をしてしまいましたわ。本当はウィリアムなんてどうでも良い存在ですわ」

嬉しい――という気持ちは微塵もなかった。

ただただ、驚愕と、クエスチョンマークで頭が満たされる。

「好きじゃ……ないの?」

「えぇ、もう一度言うわ。好きでも何でもない!ですの」

真顔でエリザべスは小声で叫んだ。


これはもう―――……本気だ。

52:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 16:47 ID:F1A

意外な展開に、更にまた以外な展開が積み重なって――……

カランッ

店のベルが店中に響き渡ると、

「こんにちは」

2人の少女が入って来た。

可憐は麗達から離れた席からつかつか歩み寄った。

相手はあの2人の少女らしい。

「南条瑠理香!久しぶり」

馴れ馴れしそうに可憐が笑った。

「久しぶりね……」

「ふんっ、ルルカよりお姉さまの方が綺麗でした!」

「あなたは?」

瑠理香を睨みつけるのは、見たこともない少女だが、誰かに似ていて似ていない。

「私は高瀬悠理女!ルルカを超越する少女よ!」

偉そうに腕組をし、可憐をじろっと見まわすと顔を背けた。

「誰?しかも何の用?」

「あぁ、悠理女は何か知らんが付いて来て、要件は……」

53:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 17:22 ID:F1A

pc使用時間短くなって更新は少な目になった…

54:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/02(月) 17:38 ID:F1A

明日は多く更新します!

55:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/03(火) 16:29 ID:F1A

息を呑むと、悠理女の話を遮るように歓声が沸きだしてきた。

「高瀬友里恵の妹!?」

「南条ルルカの妹!?」

「きゃぁ〜っ」

あぁ、この様だ――……

「サイン下さいっ」

「でも私本人じゃあ……」

「妹ってだけでもすごい存在ですよ!」

悠理女と瑠理香は顔を見合わせて首を傾げている。

「あぁ――うん」

ボールペンを渡されてしぶしぶ慣れないサインを書いていった。

56:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/03(火) 16:37 ID:F1A

20人程相手をしただろうか。

店内は疎らで、外には色紙を持つほくほく顔のオタが飛び回っている。

オタクは色紙を常備しているらしい。


「で?どういう……」

「あぁ、この手紙よ」

瑠理香が差し出したのは可憐の元に届いたのと同じ手紙。

真っ白な封筒、銀色の文字、丁寧に折られた紙。

「何で……それを――?」

可憐の驚愕の顔に悠理女が口を挟んだ。

「私も入っていたわ。同じ……」

「で、相談があるんだっ」

瑠理香の企み顔。

可憐は瑠理香に押されて頷きすら出来ていないのに席へ引っ張られた。

57:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/03(火) 17:02 ID:F1A

「入学依頼の理由、それは……」

「ミッション、パーティーで歌え!」

どこからかマイクを取り出すと同時に光乙が入ってくる。

「こんにちは」

「あっ、中二病少女」

可憐が呟くと光乙はキッとした表情で可憐を睨んだ。

「で、パーティーで歌えってどういうこと?」

「理事長からは直接依頼はなかったんだけど……手紙にそうあったのよ」

丁寧にアイロンのついた手紙を開くと、追伸として書いてあった。


『南条瑠理香様

エデンの学園パーティーの歌手の依頼と同時に

入学のお願いもあります。

同意して頂けるのなら、直接学校の窓口に来て下さい。


愛姫学園』

58:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/03(火) 17:57 ID:F1A

今日も更新できなかった…

59:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 16:02 ID:F1A

「窓口に……」

瑠理香が言い終わらないと同時に

カランッ

店のドアに垂れ下がっている鈴が鳴った。

ということは誰かが入店したということだ。

「こんにちは」

来たのは……

「ウィリアム!」

エリザベスが驚愕した顔でウィリアムを避けるようにして端の席に麗と移動した。

どうも不自然というのは一目で分かる。

エリザベスは嘘が苦手なのだ。

60:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 16:12 ID:F1A

「うぅん、話がなかなか進まないわね」

「それで、窓口に行きたいんだけれど行きづらくって……」

瑠理香は頭を少し下げた。

まるで可憐に頼みごとをしているように。

「別に……」

「私も!」

悠理女も封筒を持って立ち上った。


「ほらっ、ウィリアムを誘って!」

エリザベスは麗に勧めるが、此方もうまくは行かない。

「分かったけれど……」

チラッと視線を向けずに見やった。

ウィリアムはカウンター席の端に居る。


「ウィリアムさん」

「はい、何でしょう?」

快い笑顔で麗に応答したため、麗は少し落ち着いたようだ。

「あの……パーティーのお相手はお決まりで?」

「いや、恥ずかしい事に、エリザベスに嫌われてるみたいでさ……」

もしや私たちのやりとりを察して?

元々……とは言い難いんだけれど……

だとしたらどんな茶番だよ。

「相手……居ないんですね」

「あぁ、もしよかったら其方のお相手してもよろしいでしょうか」

エリザベスは意外な展開に慌てている。

麗も慌てずにはとてもいられなくなった。

61:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 16:15 ID:F1A

カウンター席からエリザベスの席には戻らず、鈴を鳴らしてそのまま直行。

「あぁ……」

唖然とエリザベスは棒立ちになったまま。

ウィリアムとは相手にしない、私は自由!婚約しない!

でも悲しいとは、嫉妬とは違う感情を抱いた。

oo☆。゜oo☆。゜oo☆。゜oo☆。゜
ピアノだから遅れられない><
また更新します

62:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 17:33 ID:F1A

そんな一方で可憐達は窓口前に立っていた。


「私、憧れだったの!愛姫学園っ」

瑠理香は目を光らせて校舎を見上げた。

「制服も可愛いし!名前も可愛いし!」

「あぁ、確かにね」

悠理女は半分うんざりした顔で答えた。

真新しい校舎には、やはり憧れる。

受付の女性は、前可憐と取り合った人とは違う女性が居た。

「これ……」

瑠理香と悠理女は封筒を差し出し、女性は頷いた。

「では此方へ必要事項をご記入下さい」

バインダーに入った薄い紙が2人の前に置かれた。

63:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 17:36 ID:F1A

ボールペンを走らせて、書き終わったのか笑顔になった。

瑠理香と悠理女はバインダーを女性に渡し、女性は微笑むと、

「明日、制服を授与するのでお越し下さい。明後日からは登校出来ますよ」

笑いが収まらない悠理女と瑠理香。

可憐は呆れて、何も言えない状態だった。


「可憐先輩!宜しくお願いしますっ」

「あぁ……うん」

不満そうに頷き、校舎を出て行った。

64:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 17:41 ID:F1A

パーティーは明日行われる。
帰ってから準備に忙しい!
なんてことはなかった。
適当にピアノの発表会の服でもあさって来ていけばそれで済む。

「あぁ、何でまた面倒なことに……」

ピアノやバイオリンの発表会の服を適当に引っ張り出してみた。
「こんなもんで……」

可憐が選んだのは、上品なワンピース。
蒼いシルク地にダイアモンドの装飾のついた膝丈スカート。
満足でもないし、不満でもない。
あまり派手な服着てっても目立つだけ、損だ。


「お休みなさい」

言う相手もいないのに。
電気スタンドにでも言っているのだろうか。
独り言の挨拶を電気スタンドと交わし、深い眠りに入った。

65:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 17:47 ID:F1A

来て欲しくなかった。"今日"という名の――……


「おはよう」
上機嫌でもない麗と上機嫌な光乙。
いつもなら逆のはずだが……。

昨日選んだワンピースの上に制服を着て行った。
更衣室へ行くのも面倒なのでトイレで着替えた。

「おほほ、フランスから取り寄せた極上品ですの!」
エリザベスはドレスをひらひらさせて自慢してやがる。
光乙は普段着のようなワンピースだった。
変わったところ……というと、眼帯以外に無い。
ただ変わったというと、眼帯にフリルが付いたくらいだ。


「じゃあ……会場行ってくるよ」
9時には集合していないと大目玉を喰らうらしい。

66:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 17:47 ID:F1A

行スタイル変えてみました〜^^
読みづらかったら行ってください^^

67:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 17:56 ID:F1A

会場は思いの外広かった。
どれくらいかといえば……東京ドームの四分の一程。
ここは体育館にもなるし、会場にもなる。
ただ、体育館にシャンデリアがあるのはどうかと……


「うわぁ、広い〜!1年前のパーティーも楽しかったっ」
麗が両手を広げ、燥いでいるのをウィリアムは苦笑して眺めていた。
そのすぐ横に、エリザベスが扇子で仰ぎながらウィリアムを睨む。


「これより、第2回エデン学園パーティーを行います」
教頭のマイクで拡大された声が、響きはしないが、広く聞こえた。
調べて分かったが、”エデン”というのは旧聖書の理想郷の名らしい。
ヘブライ語で『快楽』

「さぁて、隅のほうでうろうろしているか」

68:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/04(水) 17:57 ID:F1A

今日はここまでー
明日も更新予定

69:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/05(木) 16:39 ID:F1A

会場は広いので、端の方まで詰まることはなかったから楽だ。
全校500人は裕に収容出来る。
その隅を1人で歩く。
全く退屈だ。

「なんで……こんな会をするのか……意味が分からない」
ウィリアムと麗、そして光乙は中二病のマントをまとった男子と組んでいる。
シャンデリアの真下で眩しそうに目を細めてダンスを見ていた。

レットカーペットの上とか、シャンデリアなんて落ちてきたら……と想像するとたまらない。
シャンデリアの真下から裂けると、南の方角の隅に座った。

「瑠理香と悠理女は……?」
このパーティーで、悠理女と瑠理香は歌を任されることになっているのだが……
舞台裏を見てみても、瑠理香と悠理女の姿はない。

可憐はそっと会場を抜け、中庭へ向かった。

70:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/05(木) 16:56 ID:F1A

「ルルカのほうが人気!」
「友里恵!」
火花を散らしている……日常茶飯事だ、が。
いつもより激しく、ヒステリックな声。
御ふざけとかじゃない、"本気"だ。

「歌は!?今頃舞台裏で待機していなきゃいけない時間じゃない」
「むうぅっ!じゃあこうしましょっ。歌で対決するの」
可憐に答えるように、そして悠理女を睨むように瑠理香が案じた。
「はぁ?」
「つーまーりーっ、拍手の音で、人気があったほうが勝ち!」
「良いわ、やってあげる」
ダメだ、可憐が口をはさんだ時点で悪化している、逆効果だ。
これでは火に油を注ぐ様なもの。油を注いでどうするっ、水!水を注げ!
「まぁまぁ……っていうか合唱じゃ――?」
「対決!1人で歌う!」
「上等じゃない」
瑠理香の挑発に悠理女は向かった。

71:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/05(木) 17:25 ID:F1A

ステージの上に立つ前――……

「ねぇ、可憐。私本気でアイドルやりたいんだ」
「何、急に……言いだして」
瑠理香の真剣な顔は見たこともなく……
「アンチとかさ、ネットで散々見たんだ。アイドル……道を反らそうと」
広く繰り広げられるネットの世界には、様々な人がいるのだから……と、瑠理香はアンチをそう解釈した。
「でも、どんなに酷く言われても……一部のオタクの為でも――歌いたいんだ!」
目立ちたい、が理由じゃない。
一部の人の為……それでもいい、歌いたい!

スポットライトもない舞台だった。
マイクも何もなし。
先攻はというと……
「はぁ〜いっ、高瀬友里恵の妹、悠理女でぇ〜すっ」
甘ったるいあの声。
悠理女だった。

72:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/05(木) 17:44 ID:F1A

これだけしかこーしんが……っ
手抜きすぎだろw
こんなんじゃ永遠にSTORYU終わんねぇぞ!

73:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:27 ID:F1A

会場の手拍子。
生徒の騒めき。
悠理女の歌声は、雑音に掻き消されそうだった。
「妹だろ?本人じゃなきゃねぇ……」
あれ程人気があったのに、今では時間稼ぎのようなもの。

「悠理女……案外歌下手」
「音痴って領域じゃあなさそう……」

「終わった〜!みんな楽しそうっ」
これだから悠理女は一方的だ……。

74:幼音アリア:2013/12/06(金) 18:39 ID:COc

>>72 なんかすごくかわいいw 手抜きなんかじゃないと思います!

更新がんばって下さいね♪ 応援しています、いつか2が終わったら3も書いてほしいです!

(最後だけなんか勝手なこと言ってすみません・・・(謝罪))

75:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:41 ID:F1A

悠理女は一方的すぎる。
アイドル向きじゃないな……。

「私――行ってくるよ!」
「あ、うん」
可憐は舞台裏から退場すると、隅のほうへ行った。
歌は聞くつもりが無い。

このホールには別室がいくつかあり、可憐はチェスが行われている部屋へ行った。
チェスはお手の物。

「誰かいないかな……あっ」
対戦席には10台のチェス盤のうち4つが満席で5つは空、1つにエリザベスが居た。
誰もエリザベスに勝てるとは思っていないのだろう。
何しろエリザベスはチェスが得意と自慢しているからだ。

「あの……」
「分かっていますわ。お相手して差し上げますわ。小川様とお相手できて光栄ですわ」
落ち着いた態度でエリザベスは可憐を見た。
チェス盤の白と黒の連鎖。
可憐は黒、エリザベスは白で対戦した。

76:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:42 ID:F1A

Vも書きます!
アリアさんの応援で火が付きましたぁぁぁっ!><
↑バカ

77:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:43 ID:F1A

アリアさんがバカじゃないですっ
文章自体がバカなんですっ
矢印がアリアさんをさしている……

78:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:49 ID:F1A

チェスは、ポーン(歩兵)、ルーク(城)ビショップ(僧正)、クイーン(女王)、キング(王)。
これらの駒を動かして、相手のキングを取る。

「おほほ、流石ですわ、小川様」
「そんなこと……ないですが……」
煽てられても嬉しくないし、喜ばない。

「キングとルークの間に駒が無い――」
可憐はふと、キングの位置を見つめた。
「しまったですわっ」
これはどういうことかというと、キングとルークの間に駒がなければ駒を一手できる。
「キャッスリング……」
このことを可憐が言った、キャッスリングという。

79:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:52 ID:F1A

ルール分かりにくくてすみません……っ

80:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:58 ID:F1A

キングを守るためには……次のターンまで持ちこたえるため、ここは便利なルークを犠牲にするしか……
相手のポーンはキング間近だった。
白の悪魔が刻々と迫り始める。

「さぁ、貴方の番ですわ」
「はい」
相手はポーン。
此方にはルークがある……
キングを進めたとしてもだ。
四方八方にポーンが居る。
「じゃあ……これで」
手元にあったナイトを動かした。
「……っ」

エリザベスは追い詰められた顔をした。
ナイトが白のキングまであと1歩。
可憐の黒いキングまではあと2歩。

次のターンで追い詰めたとしても……

81:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 18:59 ID:F1A

ナイトをぬかしていたっ
駒の種類にはナイト(騎士)もあります^^

82:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 19:02 ID:F1A

「チェックメイト――ですわ」
エリザベスは諦めたように笑ってみせ、白いキングを盤から外した。

「まだ終わっていないわ……」
可憐は小声で呟いたが、エリザベスは首を頑固に振った。

可憐とエリザベスの対戦が終わった頃には人影が疎ら。
居たのは可憐とエリザベスの2人のみ。

空っぽになったチェス盤。
2人は一緒にチェス部屋を出て行った。

83:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/06(金) 19:13 ID:F1A

今日はここまでー
明日&明後日は無理ですーー;
コメントくれたら嬉し))殴

84:さすらい ◆xEr6:2013/12/06(金) 20:45 ID:Q0E

忙しいみたいだけれど頑張ってください^^
毎日見に来てますw

85:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 16:05 ID:F1A

さす兄コメントありがとー
恋愛とかちょこちょこ入るんで男向けじゃないかもーー+;

86:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 16:09 ID:F1A

さす兄>チェスという案はryuuから頂いたよ♪
ryuuはチェスが得意って言ってたね^^

87:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 16:19 ID:F1A

瑠理香の歌は終わった……えっ
「瑠理香ちゃ〜ん!」
なんだこの騒ぎは――
「はぁ〜いっ!」
笑顔で瑠理香はウィンクをした。

会場の騒ぎから抜け出そう……。
ロイヤルブルーのワンピースは意外と目立つ。
その上ダイアモンドの装飾は反射して光を放っている。
気づかれないように、そ――っと……。

88:まみ:2013/12/09(月) 16:50 ID:tqE

クラスで話題が!

89:匿名さん:2013/12/09(月) 16:54 ID:tqE

私よりうまく書くやつ許さないから
ばか
しね

90:匿名さん:2013/12/09(月) 17:12 ID:tqE

らんらんる

91:匿名さん:2013/12/09(月) 17:15 ID:tqE

死死死死死死死
呪呪呪呪呪呪

92:林檎 hoge:2013/12/09(月) 17:17 ID:tGo

貴方、まなsですよね。
さんごsに暴言吐くのは止めて下さい
いい加減にしないとアク禁にしますよ。

くだらない事してないで、
自分で自分の作品を作って下さい。
二度とさんごsの作品をパクったり
暴言を吐いたりしたらダメですよ。

93:林檎 hoge:2013/12/09(月) 17:18 ID:tGo

>>92

間違いです。まみsでした。
無駄スレ御免なさい。

さんごsに危害を加える様ならアク禁にします。
良いですよね。

94:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 17:27 ID:F1A

ルール書いたはずなんですけれど…

95:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 17:29 ID:F1A

死とか、呪とか、辞めてください
改めて言いますが。
私よりうまく書かないで…なんて私は上手くないし(←そこ?)
上手く書けるかなんて、自分の努力次第ですから。

96:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 17:30 ID:F1A

なんか書く気なくしたので今日はここまでで…
林檎さん、どうもすみません><

97:林檎:2013/12/09(月) 17:33 ID:tGo

すみません…余計なお節介でお気を悪くしましたよね…

いえいえ!私、まみsの様な行為が許せなくて…
さんごsの作品は面白いです!
まみsの言葉は気にせずに頑張って下さい!

連コメすみません…!
それでは失礼致しました。

98:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 17:35 ID:F1A

ありがとうございます!
お節介なんかじゃないですっ
注意して言わなくなったら良いですが…
死ねって言われたことで書く気なくしました
死ねって言われて酷く傷つきました。

99:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 17:38 ID:F1A

シンデレラの憂鬱がもう1つあってびっくりしたぁ
パクリって断定しちゃいけないかな…
でも名前までそっくりなんて…
(小川香音)

100:林檎:2013/12/09(月) 17:38 ID:tGo

そうですよね…死ねなんて言われたら
嫌になりますよね…

多分、注意したので来なくなると思います。
もし来たら私がまた注意します!

101:林檎:2013/12/09(月) 17:40 ID:tGo

何度も連コメすみません…!
これを最後にします。

名前も一緒なんですね…
ビックリしますよね…同じ題名が有った時。

一応、まみsをアク禁依頼して来ます
まぁ聴いて貰えないでしょうけど…

102:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 17:42 ID:F1A

なんか前にも同じようなのが…
http://ha10.net/novel/1375669949.html

103:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/09(月) 17:43 ID:F1A

>>102たまたまだと思ってしまって…
今思えばパクリなんでしょうか
最初に『パクリじゃないよ』ってあるので意識して…?

104:林檎:2013/12/09(月) 17:46 ID:tGo

>>102

悩み=憂鬱ですもんね…

私だったら
最初にパクリじゃないって言われたら
逆に怪しみますよ!

(ああっ!また書き込んでしまった…)

105:愛乃れい:2013/12/09(月) 21:40 ID:9Fk

ん?さんごに暴言?
ふざけんなよって一瞬思った(笑)

まみさん、ね……

さんごに嫉妬してるのかなー?

僕の記憶によると、シンデレラの憂鬱のファンクラブを作ったのも、リレー小説でさんごにすごいって誉めた方のIDもtqEでしたねー。

僕の記憶舐めないでね(笑)



さんごー!
荒らしになんか負けないでねー!

106:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 06:52 ID:F1A

ありがとう、れい
確かにねぇ、そこ不思議だよ。
ファンクラブ作ったくせに…

107:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 07:06 ID:F1A

中庭の紅いベンチに腰をかけ、一息していた。

「可憐ちゃ〜ん、やったぁ〜っ!」
瑠理香は歌が終わったのか、中庭の裏口から入ってきた。
「あぁ、終わったの」
「それでね……私、アイドル養成学校に入りたいから……入学ドタキャンしたの」
「えっ?」
初耳――だ、そんなの。
「悠理女も、それ聞いたらドタキャンした」
「えっ、えっ」

「アイドルの道を選ぶ」
「……そ」
少し落ち着き、軽く頷いた――。

108:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 07:06 ID:F1A

STORYU切り上げてV行きたいのでww

109:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 07:11 ID:F1A

♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪STORYV♪.。+゜♪.。+゜♪.。+゜♪ 〜救世主は悪魔〜

家に届いた一通の手紙――……
真っ白で、銀色の文字。
『白城亜嫩様宛て 愛姫学園より』

亜嫩は鋭い光を放つ銀色の鋏で急いで切り落とした。
「私宛……!」

可憐と同じ、真っ白な手紙――……

110:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 07:13 ID:F1A

数日たって――……

「転校生を紹介します」
先生がドアの方に目を向ける。

先生は何故か物凄い"大物"らしい。
今、ある大怪盗を追っている。

「白城亜嫩……です」

111:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 07:14 ID:F1A

白城亜嫩 Shiragi Anon ♀

DATA
白戸亜嫩だったが、両親が離婚し、名前が変わった。

112:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 16:46 ID:F1A

「白城……?」
可憐の後ろの席にゆっくり腰かけた亜嫩。
視線が向けられた。

「白城……?」
「両親が……離婚して」
「あぁ、そういうことね」

亜嫩には真新しい机が用意された。
「宜しく……ね」

亜嫩は親もいないため、人生は割と自由。
どこの学校に行こうが料金は親戚が払う。
寂しさを喜びに逆転した。

113:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:09 ID:F1A

「来週にはロサンゼルスに修学旅行として行きます」
あぁ、そういえば修学旅行か。

3時限目の時。
先生が何やら黒板に書き出している。
班分けをしている最中だったので、騒めきが絶えない。
女子のグループと男子のグループとで、*猿族が固まっている。
これで自然と大まかに分けられた。

「7班は……小川さんと白城さん、観音崎さんとエリザベスさん、立花さんです」
籤をひいてきめるかと思ったら、先生のプランで勝手に決められた。

エリザベスの机に集まり、話し合いが始まった。

「郁人……」
小声の呟きが不図耳に入った。
麗の呟きだろう。
「き……聞こえてたっ!?」
麗が振り返ると、可憐は頷き、麗は肩を落とした。

114:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:15 ID:F1A

「ふふふ……」
光乙が眼帯をずらし、格好をつけた。
「今思うのですが、それはただの飾りですの?」
エリザベスの言葉が突き刺さった。
「ふふっ……」
光乙は眼帯を素早く外し、不気味な笑みを浮かべた。

「えっ」
「マジ……」
光乙の目には――

3センチ程の傷が深くあった。

「これで分かっただろう!私は悪の使いということが!」
「微妙」
亜嫩は苦笑し、エリザベスの机に寄った。

「私ぃ、こう見えて天才なの!」
あぁ、天才気取りが始まった。
麗は髪をサラッとなでる。
「ほんとこの学園って変な人ばかりね」
「うん……」
亜嫩と可憐がじっと苦笑している。

115:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:21 ID:F1A

〜シンデレラの辞書BOOKT〜
可憐が勝手に考え出した語を解説します

*猿族
ギャーキャーうるさく、迷惑な人。

116:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:24 ID:F1A

当日までの道のり書くの面倒なんで当日まで一気に飛ばすwww

117:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:31 ID:F1A

私は富宝綺沙羅(とみほ きさら)。
大怪盗"アラリー・ウェルナーを追ってきた秘密組織。
今回の予告状は――……。

修学旅行の飛行機に盗んだ100万ドルを乗せることだった――……。
校長先生に頼んだって信じないし、ましてや情報をもらしてはいけない。

「どうしたら……」
職員室の端で頭を抱え、悩みに悩んだ。

118:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:33 ID:F1A

〜新キャラFILEV〜

富宝 綺沙羅 Tomiho Kisara ♀
DATA
大怪盗アラリー・ウェルナーの追跡担当者。

119:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:34 ID:F1A

間違えた
100万ドルじゃない
1000万ドルでした(汗)

120:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/10(火) 17:40 ID:F1A

今日はここまでです
明日は更新多めかな♪

もう1度言いますが、荒らしは辞めてくださいね。

121:♪さんご♪ ◆iAoc hoge:2013/12/10(火) 17:42 ID:F1A

これのことですか……ファンクラブ
http://ha10.net/test/read.cgi/frt/1383203576/
http://ha10.net/novel/1375666997.html

122:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 06:54 ID:F1A

私は母にとって歓迎されない存在――……。


「なぁ、可憐。俺が死んだら俺の財産は、みーんな、お前のものだ」
祖父は遺言書に財産の一部を残してくれた。
私が居れば、母は得をしない。
私さえいなければ、財産は自分のものとなる。

貴重品の入った鞄を見つめた。
薄暗い寝室に目立たないように置かれていた。

「たかが数億円の財産で……バカバカしい」
お金なんて、稼いで手にするものって言ったのは誰だよ、じじい!
そんなもの、もうどうでもいい――……。

123:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 07:00 ID:F1A

不安で眠れず、決心のつかないまま、忌まわしい朝が迎えられた。

空港に朝早く集合し、最初の便で出発する予定だ。
「小川可憐さん、白城亜嫩さん、観音崎さん、エリザベス様」
点呼を麗がとり、その場に座った。
アスファルトとコンクリートで埋め尽くされ、自然が無い空港。

「出発するまで機内でお待ち下さい」
キャビンアテンダントが支持を出し、生徒を機内へ誘導させる。
それを綺沙羅が忌まわしいものを見るかのように睨んでいた。

ウェルナーは変装の名人(怪盗なら当たり前)。
見つけるだけでも困難なのだ。

124:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 07:04 ID:F1A

無事に出発は成功し、機内で不特定多数の拍手が巻き起こった。
「おぉ〜っ」

私、ウィリアム様と居ても……。
あれは楽しいって感情なのかな――?
郁人――……っ。

麗はなぜだか分からないが、郁人に心で問いかけていた。
麗の席は前から3番目、郁人の席は後ろから2番目。
距離は遠く、"チャンス"は訪れない。

125:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 07:08 ID:F1A

「最悪……」
昨日の思いが蘇ってきた。
「不幸な人は本当の幸福を手に入れられる人」
光乙が呟いた。
光乙は可憐の隣の席。
「って Red carpet zoneの小埜繭様の名言」

126:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 07:10 ID:F1A

kido先生の小説この世界では出版されているんです〜^^

127:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 15:36 ID:F1A

20分ほど時間は過ぎて行った。
スマートフォンやケータイを持ってきてもいいため、皆弄っていた。

「私トイレ行ってくる」
光乙に軽く告げると、後方の小さいドアを開けた。

「わっ」
ガンッガタン
硬いものがぶつかる音がしたかとおもうと……。

「やぁ、危ないですね。お怪我は?」
「大丈夫です……」
1人の男性が手を差し伸べたが、可憐は掴まないで立った。
暗かった部屋が懐中電灯で薄明るく照らされる。

周りには、山積みの段ボールが置いてあり、可憐を囲むようにしてあった。

「トイレはあちらです」
男性が段ボールを指差した。
きっと向こうの通路だろう。
「え?でもプレートが……」
「いいからっ!」
男性は物凄い剣幕で可憐を怒鳴りつけた。

128:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 15:41 ID:F1A

トイレの『W.C』のプレートは確かにあった――……

可憐がさっとすれ違った時……。
「え――?」
男性のポケットから拳銃が頭を少し覗かせている。
さらに青白い煙を出して――……。

「……っ」
可憐は息を呑むと、キッと男性を忌まわしいものを見るような目で見据えた。

通路をもやっとした気持ちで通った。
段ボールの部屋をじっと後ろめたく見つめながら。

"部屋"から出てトイレへ行かず、席に直行した。
あの段ボールの中に何か入っている――?
しかも拳銃まで?
さらに脹脛が特別に膨らんでいるのも……気のせい?

129:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 15:49 ID:F1A

膨らみ方が異常だ。
でこぼこ膨らんでいる。

「どうしよう……」
でも拳銃があったのは――
あの人はレスキューのスーツを着ている。
何かあったときの……為?

「何か……見たの?」
「いや――何でも?」
微笑してみたが、光乙には通じなかったようだ。


「郁人ー……」
麗はエリザベスと同席。
何度も郁人と叫んでいた。
「郁人さんがお好きですの?」
「そんな気みじんも在りません!」

パーティーだってウィリアム様といて後悔に似た気持ちを抱いた。
でもそれは"似ていた"だけであって、後悔はしていない。
エリザベスはその日、不安な表情。

「ウィリアム様が好きなんじゃないんですか?」
麗がエリザベスに呟くように問う。
「そうですね――やっぱり……好きなのかもしれませんわ」
悲しげな表情を濡れた瞳に映させた。

130:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 16:09 ID:F1A

ピアノがあるー!
一旦中止

131:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/11(水) 16:14 ID:F1A

こちらに書き込みしていただけると嬉しいな♪
一行でおkなので気軽に書いてください^^
http://ha10.net/novel/1386746021.html

132:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/12(木) 16:00 ID:F1A

更新遅れます...

133:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/12(木) 16:29 ID:F1A

. .。.:*・゜○o。○o。゚・*:.。. .。.:*・゜。oSTORY W. .。.:*・゜○o。○o。゚・*:.。. .。.:*・゜。o 〜大空の秘宝〜

ロサンゼルスまであと3時間程となった。
機内では相変わらず退屈さを凌ぐ為、騒ぎ声が絶えない。

可憐は先程の事を無かった事にしようと、脳内で打ち消していた。
「ありえない……先生に相談しようかしら?でも……」
光乙は横目で可憐を見たが、直接問いかけなかった。
あくまで少し気になる様子を示していただけだろう。


1秒、1秒が悪夢――……

刻々と悪夢に浸されていく――……


忌まわしいものを見るような目で光乙は可憐を睨んだ。

134:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/13(金) 09:59 ID:F1A

「怪しい者見たら……言ってね」
不意に綺沙羅が可憐に声をかける。
「……えっ?」
可憐は問いかけるように呟いたが返事はなかった。

言ったほうがいいのかな……?

可憐は段ボールの部屋へ足を運ぼうとした。
周りには沢山人が居る。

「ちょっと……友達のところ行ってくる」
「そ」
光乙はまんがに目を落とした。

135:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/13(金) 10:09 ID:F1A

悪夢の色は次第に濃くなっていった。

「綺沙羅先生、ちょっと……」
機内の運転手が自動操縦に切り替え、綺沙羅を呼び止めた。
綺沙羅先生は個室に案内された。

「実は機内にエラーが……」
「なんですって!?」
黒い個室のドア。
可憐は個室のドアを通った時にぴったりすれ違って、今の話を聞いてしまった。

「エ……エラー……っ」
どうしよう――
私が……
私が……っ!

136:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/13(金) 10:14 ID:F1A

キキキキッ

「!?」
耳に触る嫌な音がしたかと思うと、飛行機が右に傾いた。
「きゃあぁっ」
女子の悲鳴、男子の叫び。

右に傾いている……まさか!?

「もしかして」
可憐は段ボールの部屋へ行った。
案の定……

137:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/13(金) 10:43 ID:F1A

http://ha10.net/novel/1386897932.htm
こちらも読んでいただければ幸いです

138:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/13(金) 10:45 ID:F1A

novel/1386897932.html
こちらでした
すみません

139:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/13(金) 10:45 ID:F1A

無駄レス
貼り付けられない…
http://ha10.net/novel/1386897932.html

140:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/16(月) 15:57 ID:F1A

「お前……!」
怒りと憎しみに狂った"あいつ"が可憐を睨んだ。
「何を……するつもり?」
「はんっ、なんでここが俺の拠点と分かった」

ちっと舌打ちをすると、眉を僅かに釣り上げた。
ダンボールも傾き、ドサッと音を立てて札束を流す。

「それ……!」
「1000万ドル。どうかした」
眉をハッキリ釣り上げ、高らかに笑った。
不気味な程に。

141:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/16(月) 16:10 ID:F1A

「バレたか……」
男は缶を片手に可憐に向けた。
「何それ、毒ガス――!?」
可憐は驚愕し、男は余裕の笑みを浮かべた。

「これを充満させれば――ふふふっ」
「やめなさい!」

声がしたかと思うと、振り返る隙もなく女性が可憐の前に立った。

142:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/18(水) 15:36 ID:F1A

「き……綺沙羅先生!?」
「組織の一員よ、覚悟して!」

ドラマに出てきそうな金色のバッジを突き出すと、男は眉を釣り上げた。
「ふっ、こりないやつめ」
男が一言呟いたが、綺沙羅は無視をしてダンボール箱を蹴っ飛ばした。

「やめろ!」
余裕の笑みがふっと消え、瞬きをした瞬間に怖い顔になった。

143:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/19(木) 16:19 ID:F1A

「アラリーウェルナー……!」
「ご名答」
ウェルナーはマスクを顔から外すと笑みを浮かべ始める。
暗い部屋の中、2人の対立。


決着がつく前に綺沙羅の様子が一変した。
「うそ……っ」
綺沙羅の目が強張り、瞳が揺らぐ。

「お――お父さん!?」
「……っ!?」

144:♪さんご♪ ◆iAoc:2013/12/19(木) 16:47 ID:F1A

「お父さん!」
「ちっ」

男性は小さい手のひらサイズの段ボール箱を手にして言った。
「俺は1000ドルを盗もうとしたわけじゃない」
「はぁっ?」

綺沙羅は拳銃を父親にも関わらず向けた。
引き金を指に乗せた。

「どういう……」
可憐は恐々と呟く。

「大空の秘宝、『インフィニティードリーム』を盗みに来たんだ。
「つまり……宝石を盗むのをカムフラージュするため……?」
可憐は警戒しつつ問う。

145:♪さんご ◆iAoc:2013/12/20(金) 07:06 ID:F1A

タイタニックとかコナンに似てきちゃうかも……STORYX

146:♪さんご ◆iAoc:2013/12/20(金) 07:13 ID:F1A

○*:.。..。.。o○*:.。..。.。STORYX..。.。o○*:.。..。.。o○* 〜地獄と英雄の連鎖〜

救命スーツを全員着用して、脱出を試みているが、どうにもならない。
可憐が居ないからだ。

先生の指示を呷ることも出来ず、生徒自ら行動している。

147:♪さんご ◆iAoc:2013/12/20(金) 16:22 ID:F1A

短編集初めてみた。
http://ha10.net/novel/1387349084.html

148:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 12:40 ID:F1A

機体は傾いて、生徒全員目をつむって祈っている。
救命スーツを着用しているが、安心は出来ない。

「悪しき者の匂いがする……これは闇の帝王?」
光乙は麗にそっと囁いた。
「闇の帝王がいらっしゃった。行ってくる」
「えっ、行くって……危ないわよ!」

麗の忠告を聞かず、光乙はトイレへ直行した。
そう、あの部屋へ――……

149:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 12:46 ID:F1A

「インフィニティードリーム……?」
確かゼウスの財宝だった。
今はもうゼウスの元にあるはず――
「何でそれを?」

可憐は忌まわしい者でも見るような目つきで問う。
ウェルナーは片方の眉を少し釣り上げ、その問いに答えた。
「これがとても高値で売り飛ばせそうだからだよ」

小さい段ボールから出したのは、紫と黒の入り混じった光を出す物。
目が痛いほどに。

焦点の定まらない目で綺沙羅はインフィニティードリームを見つめた。

機体が傾くたび、また一つとダンボールが崩れる。
今のところ崩れたのは10個中……5つ。

150:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 14:53 ID:F1A

「きゃあぁっ!」
ほとんどが脱出している。
残されたのは綺沙羅と可憐、光乙となった。

「みんな……脱出したのかしら」
可憐は空しく外を見た。
海に救命ボートがあり、みんな流れていく。

「ちょっと」
光乙がウェルナーを睨みつけた。
重々しい視線が流れる。
「不時着したと思ったら大怪盗……」

151:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 18:10 ID:F1A

「綺沙羅先生、何をしているんですか!?早く!」
男の先生の声が扉越しに聞こえる。
一応鍵を掛けたが、扉をあけるなんてわけない。

「はいっ、生徒の確認をしてから行きます!」
くくっと笑い声をウェルナーは上げた。
可憐と光乙は眉を寄せたが、ウェルナーは気に留めない。

機体が崩れていくため、体も自然と傾く。
床や壁に手を固定させたが、この姿勢にも限界だ。

「コックピットの器具を点検しているふりをして……」
可憐には分かった。
「これほどまで事故になるなんて……スタビライザートリムの部分を壊して?」
「あたり」

がら空きになった機体は、3人だけ。
ざわめきが消えていく。

152:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 18:40 ID:F1A

クリスマスが近いです!
靴下の準備はいいですか〜!
チキンとケーキはおk?

〜MARY CHRISTMAS!〜
○⌒\        
 (二二二)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒)
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

153:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 18:42 ID:F1A

MARY×
間違えたw

154:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 18:52 ID:F1A

今さらウェルナーを引き留めたって、もう遅い。
機体は急降下しているからだ。

「……っ、このままじゃあ――!」
光乙は窓から外を見下ろすと、とっさにウェルナーを睨みつけた。

「お父さん!」
綺沙羅の割れた声が耳の奥まで伝わる。
ウェルナーの表情が厳しい。

もしも、このまま死んだら――?
ここで……皆を地獄へ道連れにしてでも――……!



行けない。

155:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 19:00 ID:F1A

行けない、行けなかった。
ウェルナーは逃げようと鍵を解除した。

綺沙羅は後を追わずに俯く。
ウェルナーは一体何をするんだ。
ここから出ていったとしても、不時着するだけだ。

ゆっくり機体が落ちていく――……
地獄に。


「まだ……希望は半分ありますが、半分は絶望です」
私は自分でも訳の分からない言葉をぼんやり呟いた。

「……希望が80%なら20%は希望ってことかしら」
光乙は虚しく言った。

可憐はコックピットの方へと歩み寄った。
「アラリー・ウェルナー!」
可憐に背を向けていたウェルナーへ激を飛ばした。

156:♪さんご ◆iAoc:2013/12/24(火) 19:01 ID:F1A


「……希望が80%なら20%は希望ってことかしら?」×
「……絶望が80%なら20%は希望ってことかしら?」○

なんだよ、 希望が80%なら20%は希望って……wwww

157:♪さんご ◆iAoc:2013/12/25(水) 07:56 ID:F1A

「降下しているタイミングに合わせて救命ボートへ。風向きからすると、ピッタリ重なるはずです!」
綺沙羅はしばらく黙っていたが、やがて可憐の方に視線をやると、小さく不安気に頷いた。
「その件に関してはいいんだけど……処理が難しいわね」
ウェルナーを見やると、綺沙羅はため息をついた。

「大丈夫です。ウェルナーは無事、Federal Bureau of Investigationによって包囲されました」
「えっ……Federal Bureau of Investigation!?」
可憐は得意気になったのか、口の端を少し釣り上げて見せた。

窓にはヘリコプターが6、7台包囲している。
「ど……どうやって!?」
「こんな陸に近いところじゃあ、電波も届きますよ」
光乙がトーンの高い声で呟いて、可憐のスマートフォンを指差した。

可憐は綺沙羅に向って微笑しながら言う。
「ここはアメリカです。Federal Bureau of Investigationだって頼れるんですよ!」
「世界を騒がす大怪盗なら猶更ね」
光乙がニヤッとして付け加えた。

158:♪さんご ◆iAoc:2013/12/25(水) 07:58 ID:F1A

Federal Bureau of Investigation
司法省に所属する。テロ・スパイなど国家の安全保障に係る公安事件、連邦政府の汚職に係る事件
そういうのが担当なのになぜ大怪盗を追うのだ……

小説だからだ(´・ω・`)

159:SANGO♪ ◆iAoc:2013/12/25(水) 12:10 ID:F1A

名前変えてみる(´・ω・`)

160:♪S& ◆oUck:2013/12/25(水) 12:58 ID:F1A

短編のほうを勧めないと…"(-""-)"

161:♪SAйGO ◆iAoc:2013/12/25(水) 17:00 ID:F1A

わざわざ乗せるまでもないけど…
前以上に傷ついた。
http://ha10.net/novel/1387955996.html
http://ha10.net/novel/1387956093.html

162:♪SAйGO ◆iAoc:2013/12/25(水) 17:02 ID:F1A

小説家さんごのファンをたたく
駄作小説家さんごをたたくすれ。

駄作小説家さんごをたたくすれはともかく。
小説家さんごのファンをたたくは、麗やアリアs、さす兄とかkido先生とか
私の小説が下手なせいで…

ごめんなさい。
お詫びします…

163:♪SAйGO:2013/12/25(水) 17:03 ID:F1A

またまた書く気力がないので終わりにします。
こんなことで落ち込まないよう、努力します(´・ω・`)

164:Siki ◆OYA2 hoge:2013/12/25(水) 17:17 ID:APM

元気出して下さいよ!
私、さんごさんの書く小説大好きです!

165:kido:2013/12/25(水) 17:28 ID:tcg

あんなの((
気にすんなって!
応援してるよ!別に俺は何言われたって良いから

166:♪SAйGO hoge:2013/12/25(水) 17:32 ID:F1A

うん…^^;

167:♪SAйGO:2013/12/26(木) 08:03 ID:F1A

kido先生ごめん
sikiちゃんありがと!!

168:♪SAйGO:2013/12/26(木) 08:14 ID:F1A

「急いで!翼が折れる!」
光乙は先頭に進んで誘導するように行った。
「ひいぃ」

風邪が強く、思い通りにいかない。
「早く!」
最初に可憐が飛び込み、綺沙羅と続いた。

無事救命ボートへ乗り込めた……

「光乙〜」
「うん」
光乙も足を一歩だした、その時のこと――……

「させるか!地獄へ道連れにしてやる――!」
コックピットに乗っていたウェルナーが急上昇させてしまった。

169:♪SAйGO:2013/12/26(木) 08:21 ID:F1A

「な……!?」
可憐は慌てずに居られなかった。
急上昇できるくらいのエネルギーを使ったら爆発する!

「どうしよう……」
光乙は涙目になりながらも眉を寄せた。

見下ろすと救命ボートに乗っている人が手を振っている。
風向きは南。ボートの反対側!
アぁ最悪だっ。

闇の皇帝が地獄へ招いてる――……。

ガッ
「きゃあぁっ」

―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――――
――――――――
――――――
―――――
―――
――


「観音崎さん!」
足を滑らせ、光乙は海へ――落下した。

170:れい:2013/12/26(木) 10:57 ID:9Fk

>>162
他の人は分からないけど…
僕には被害来てないから大丈夫だよ^^
ま、被害あったとしても傷つくような僕じゃないけど

171:SAйGO♪:2013/12/26(木) 13:09 ID:F1A

「光乙!」
麗はボートを抜け出しかけ、瞳を揺らがせた。
可憐は麗の手を引っ張り、引き留めた。
「もう……手遅れ……」
エリザベスが俯いて呟いて、海のほうに視線をやった。

「そんなこと……言わないで!言わないでよ!事実だとしても!」
麗はすごい剣幕で隣り、吐き捨てるように言い、形相が激しくなった。
割れた声だけがこだまし、虚しく響く。

「意味ないじゃない……生まれてきた意味が……!」
波が荒く、叩きつけられるように波が押し寄せてきた。

「親友じゃん!」

172:SAйGO♪:2013/12/26(木) 13:10 ID:F1A

れいには被害なかったんだ、よかった〜……(*'▽')

173:Siki ◆OYA2:2013/12/26(木) 18:32 ID:APM

安心して!もし来たらメタメタにするかr(((((殴

174:SAйGO:2013/12/27(金) 08:02 ID:F1A

め……メタメタw^^;...

175:SAйGO:2013/12/27(金) 08:17 ID:F1A

何、この感じ――……

私が助けに行かないと……行けないの?

それが――私の宿命のように感じる……

もうなんなの!
私が行くとこ住むとこ不幸に塗れやがって!
シンデレラは羨ましいわ
最終的に幸運になるんでしょうっ

ヒステリックになって自分の太ももを思い切り打ち付けた。

「ダメもとで光乙のところ……見に行ってくるよ」
自分でも訳の分からないことをぶつぶつとぼんやり呟いた。
「私も……私も行かせて!行かせないと……!」
麗は激しく可憐を揺さぶった。

「観音崎さんの亡骸を見届ける勇気があるのなら――来て」
「!」
麗は突然可憐の肩をパッと放して俯き、やがてしばらく考えてから前を向いて小声で呟いた。
荒い押し寄せる波を眩しそうに見ながら。

「……い……い――かな……」
一瞬チラッと10メートル先の方で手が見えた。
一秒にも満たない瞬間だったが、麗の目はそれを捉えた。

「い……行ってみる!」

176:SAйGO:2013/12/27(金) 17:15 ID:F1A

事情があって、1週間前後更新できませんので、それまでに誰かあげてくださる方が居れば幸いです

177:Siki:2013/12/28(土) 20:38 ID:APM

あげます!

178:れい:2013/12/28(土) 22:44 ID:9Fk

>>172
僕は大丈夫だったけど、他のみんなは分かんない…

179:瑠璃 ◆WUeQ:2013/12/29(日) 11:24 ID:mhg

あげますね!!

180:SAйGO:2013/12/29(日) 16:12 ID:F1A

年賀状 □□□―□□□□

時間がないので一足先に送ります
そろそろ2013オワタ〜

よいお年を!

181:SAйGO:2013/12/29(日) 20:49 ID:F1A

あげてくれた方ありがとうございます!

182:kido:2013/12/29(日) 21:05 ID:tcg

新みんチャ入れなくなった…
パーティーどうしよう…?

183:SAйGO:2013/12/30(月) 09:33 ID:F1A

だからあび屋に来たってわけね...

るるか♪でやってるから声かけて

184:kido:2013/12/30(月) 12:15 ID:tcg

それが3DSに対応してないっぽい←
((雑談サーセン

185:SAйGO:2013/12/30(月) 14:09 ID:F1A

一富士
   /~~~ヽ
  /VVV\
 /::(^Д^)::\
ノ:::(ノ:::|)::::\
   |  |
   し`J
二鷹   __
    彡`゜/ニヽ
    /ッッイ
___/( ^Д^)==ァ
弋ッッッ) ヽ |三ジ
 彡彡ノ_ノ_ノー′
   `ー|∩|
    mm
三なすび
良い夢見ろよゴルァ!!
    冂
   んvvゝ
   |  |
   ノ(^Д^)
  / (ノ |)
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  \__ノ

186:SAйGO:2013/12/30(月) 14:09 ID:F1A

今年はこれで書き込み終わりです
新年開始は1月6から!

187:さすらい ◆xEr6:2013/12/31(火) 14:39 ID:lZQ

>>182
同じく入れなくなってる。

188:SAйGO:2014/01/01(水) 14:00 ID:F1A

あげますー
さす兄も!?

189:れい:2014/01/02(木) 22:31 ID:9Fk

あけましておめでとう!
もう、2日だけど…(笑)

190:SAйGO:2014/01/06(月) 07:23 ID:F1A

あけましておめでとう!
はっぴ〜にゅ〜いや〜
(もう6日ww)

191:SAйGO:2014/01/06(月) 07:30 ID:F1A

中学に入学するので色々忙しくなって更新遅くなりそう……
だけど主人公が中学生だからもっとリアルに書いていきます!
(消防が書いていた小説カオス!)

192:SAйGO:2014/01/06(月) 08:38 ID:F1A

「貴方達、観音崎さんを助けに行こうと思っているんでしょう」
綺沙羅が険しい目つきで麗と可憐を睨む。
2人は微動だにしていない。

「そ……そんなつもりは微塵も……」
「いいわ、これは私の使命。貴方は下がってて」
麗の言葉を遮るようにして綺沙羅はそっと向こう岸のほうへまわった。

「観音崎さんが……巻き込まれてしまったのは――」
「それ以上……それ以上……それ以下でも言わないで!」

可憐が自分を責めていることを察したのか、麗が怒鳴り声をあげて叫んだ。
激しい剣幕につられて、可憐は数分黙り込んでしまった。

波が怒りを表すように高くなり、風向きも怪しくなる。
船が光乙の身体に伸し掛かってしまうかもしれない。

相変わらず生徒は平然と喋ってばかりだし、救命委員も助けようと動きに出ない。
アラリー・ウェルナーのヘリが可憐達の頭上を何度も何度も往復するだけだった。

193:SAйGO:2014/01/07(火) 14:41 ID:F1A

もう、周りを巻き込みたくない。
巻き込んで、死んで――……。

それは30分前。

綺沙羅が行った時にはもう、ウェルナーは逃げてしまい、追うこともできなかったようだ。
飛行機から光乙を救助した。

波が荒かったため、かなり遠くまで"遺体"は攫われていた。
脈を測ったところ、息はもう―――なかったらしい。

「酷すぎます……!光乙は水泳が得意でした!」
麗は涙目になり、必死に何かを訴え続けた。
「原因は窒息死ではなく、凍死。仮に泳げたとしても、静水状態じゃないから自由に泳げなかったはずよ」
「こんな真冬だもの……」

ロサンゼルスのホテルについてからというものの、麗は夕食はがっつり食べたし、口もきいている。
表情も笑っているが、一人になることが多くなったという。

194:SAйGO:2014/01/08(水) 13:42 ID:F1A

ホテルの食堂で、エリザベス・セリーヌが麗に語った。

「未来へ羽搏く の意味……分かる?」
「……え?」
麗は水を一杯飲んで首を傾げた。
「良い意味に思えるかもしれない」

周りにはもう誰もいない。
可憐が隅に居るだけで、静まり返っていた。

電球が1つついているだけで、薄明るかった。
「悪い未来にだって……羽搏かなくてはいけないの!」
「…………」
エリザベスに返す言葉が見つからず、麗はうつむいた。

195:SΑйGO♪:2014/01/08(水) 18:38 ID:F1A

ブログしばらく更新続きます♪
http://cgi-games.com/abi/profile/profile.cgi

196:サンゴ:2014/01/08(水) 18:41 ID:F1A

http://cgi-games.com/abi/profile/profile.cgi?mode=view&name=%82%E9%82%E9%82%A9%81%F4
こっち
もしくは上のアドレスで『るるか』で検索!

197:SΑйGO♪:2014/01/12(日) 16:07 ID:F1A

心が傷つき、そして――……
腐って萎んで行くんだ!


もう限界、だよ、もう、もう好い加減に……っ

深夜の3時をまわっている。
食堂には誰もいない。
懐中電灯が横にあるだけで、暗くて見えにくい。

水が入ったグラスをこぼし、可憐は息遣いを荒くして項垂れた。
「最悪……、最も……悪い……!」

この件で観音崎さんを殺した真犯人は私、私なんだ。
私さえ来ていなければ、こんな不幸な目にあわずに済んだんだ、立花さんも、観音崎さんも!


最悪な一夜を過ごしたのは――……私だった。

酷い空へ羽搏かせるのを促したのは――……私だった。

198:SΑйGO♪:2014/01/12(日) 16:13 ID:F1A

○oo☆。STORYZ○oo☆。 〜シンデレラの法則〜

誰でも乱すことのできない、それが法則――……
今まで一度も乱さなかった法則があった。

それを乱した者はまだこの世に誰も居なかった。

199:SΑйGO♪:2014/01/12(日) 16:17 ID:F1A

新キャラFILEX

相住 成音 Aizumi Naoto♂
DATA
エリザベス宅の隣に住むニート。
ハーバードを卒業し、コンビニでバイトをしようとしたら断られた。
エリザベスの良き相談相手、カメラオタク。

200:れい:2014/01/13(月) 00:30 ID:9Fk

ハーバード卒でニートかよww
光乙〜……↓↓

201:れい:2014/01/13(月) 07:52 ID:9Fk

200とっちゃった…ごめ。
200おめっ!

202:SΑйGO♪:2014/01/13(月) 15:32 ID:F1A

面接の相手が『とんでもない!』って断ったそうです。
++++++++++++++++++*******************************
私はヒトラー並に残酷です!
**********************************************
いつの間にかもう200...

203:SΑйGO♪:2014/01/15(水) 17:25 ID:F1A

チリリン――……リリリリ……

夕焼けをバックに賑わう商店街。
国道の高層ビル建設集中地域から少し離れたところ。
コンビニが一件あるだけで、あとは個人で営む店だ。

「ふぅーここかぁ、面接所!緊張するなぁ」
履歴書を片手にリュックを背に。
一人の若い男性がコンビニの駐車場で光る看板を眩しそうに見上げた。


「失礼致します。私、面接を申し込んだ者、相住成音と申します」
「あぁ、面接依頼を申し込んだ……さぁ、座って下さい」

緊張した心を表さず、涼しそうな顔で向かった青年。
面接員は酷く面食らったようだった。
大抵の人は間誤付いて、うろたえるからだ。

204:れ:2014/01/15(水) 21:12 ID:9Fk

そっか。
優秀な人材を取り合う世の中だけど、優秀すぎる人材は恐れ多くて取れない、と…。
(おそらく、優秀な人材を棒に振る方が恐れ多い)

205:神月 ◆iAoc:2014/01/20(月) 15:41 ID:F1A

わかってらっしゃる...

ちなみに元さんご
id一致

206:綺羅月 ◆iAoc:2014/01/20(月) 15:41 ID:F1A

神月じゃないよー、綺羅月だよーー

207:れい:2014/01/20(月) 21:44 ID:9Fk

>>205 >>206

名前変えたのね^^
きらつき?きらら?

208:綺羅月 ◆iAoc:2014/01/21(火) 16:14 ID:F1A

きらつき...ね

209:綺羅月 ◆iAoc:2014/01/21(火) 16:57 ID:F1A

http://official.ameba.jp/genre/genre16update.html
ようかんs↑


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