文通天使

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1:大工 ◆IIII:2013/12/03(火) 20:36 ID:XU.

拝啓、僕の守護天使さま

2:大工 ◆IIII:2013/12/03(火) 20:44 ID:XU.

拝啓

寒さが身にしみる季節が近づいてまいりました。
貴方はいかがお過ごしでしょうか。
恐らくは、貴方の通う大学の近くにある、哀愁漂う古い木造アパートで寂しい1人暮らしをしていることでしょう。
私は多忙でありながら充実した毎日を送っています。
それ故、お手紙を出そう出そうと思いつつも行動に移せず終いだったことをお詫び申し上げます。
おっと、手紙を閉じるのはまだ早いですよ。
どうせ貴方は「コイツ誰だ?気持ちわるい!死ね!」なんて思っているのでしょう。
当然です。朝起きたら枕元にどこの馬の骨か分からないヤツからの手紙が置いてあるのですから。
誰でも不審に思いますよ。
ですが、私は貴方を知っております。
小学校時代のアダ名が「エロ神官」だったこと。
中学校時代に初めて見た桃色の本のタイトルも。
高校時代に「桃色図書館」なる組織を設立し、桃色の本を売り買いして不毛な商業に勤しんだことも、まるっとお見通しなのです。
おっと、手紙を破り捨てるのはまだ早いですよ。
「ストーカーか?気持ちわるい!死ね!」という貴方の心情は痛いほど伝わってきます。
しかしそこはグッと堪え、よかれと思って読んでください。
そして、さらによかれと思えば返信ください。
近頃の暮らし向きについてお聞かせ頂きたいなと願っております。
また、相手を知らず自分を知られるのは嫌でしょうし、一応差出人名で正体を明かしておきます。
私の正体に関しては信じるか信じないかは貴方次第、ということで。


沖田将也さま

貴方の守護天使より

3:大工 ◆IIII:2013/12/03(火) 23:23 ID:XU.

拝啓

時に、肌を突き刺すような寒さが目立ちます。
朝は毛布で包んでストーブの前に座り、自身を解凍する作業が慣例化しているほどに。
初めまして。僕は元気です。
貴方は僕の守護天使だそうですね。
信じる信じないの話より前に、貴方が僕の守護天使だと前提して1つ言わせてもらいます。
僕にはなぜ恋人ができないのだろうという長年の疑問がありました。
しかし、本日をもって疑問は晴らされました。
そうです。守護天使さん、あなたのせいです。
守護天使とは名ばかりではないですか。
僕の中のエロスだけ守っておいて、僕と乙女との赤い糸は守ってくれぬのですか。
エロスは日に日に肥大化していき、今ではエロスは人格を持ち、会話が成り立つほどの存在になりました。
手がつけられません。何とかしてください。
本当に、お願いします。


恋の守護天使さま

エロ神官より


追伸

「桃色図書館」ですが、今では桃色の映像や道具も販売しているため「桃色秘宝館」に改名しております。
お間違えございませんよう。

4:大工 ◆IIII:2013/12/04(水) 17:58 ID:XU.

拝啓

現在、天使界随一のお洒落な喫茶店で返事をしたためております。
さて、貴方からの返信が思いのほか早く、私は嬉しくて鼻歌交じりに貴方からの手紙を読みました。
ところがどっこい、「恋人ができない」「エロスが手に負えない」「あなたのせいです」などという言葉を見て私は憤りを通り越して呆れました。
だいたい貴方が10割エロスで出来ていることなんて知っています。
ほら、道行く男をよく見てごらんなさい。
大抵、男はエロスかド阿呆のどちらかです。
でなければエロスでありかつド阿呆です。
それは男のさがというもの。気にすることはありません。
しかし!恋人ができないのは紛れもなくあなたのせいであり私の双肩には何の責任も乗っかっていない。
例えば「清楚な図書委員系乙女」という貴方の女性の好みにど直球であり、現に貴方が惚れている四ノ宮(しのみや)さんが話しかけてくるとします。
貴方のようなド阿呆エロスは果たして四ノ宮さんの身体のでっぱりを見ずに普通に話していられるでしょうか。
否、断じて否。
あなたの視線は言うまでもなく四ノ宮さんの二つ山に向けられる。
しかし女性はそのような視線に敏感なのです。
したがって、貴方の好みである「清楚な図書委員系乙女」とは必然的に近づけません。
今からでも遅くないですから、好きな女性のタイプを「尻軽な水商売風お姉さん」へ変更することをお勧めします。


変態な肉食系エロスさまへ

清楚なゆるふわ系守護天使より


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