私と鋏と幻想少女

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:夜々:2013/12/04(水) 22:12 ID:xhw

なんの変哲のない

ただの日常は

たった一日で

簡単に崩れて行ったんだ

2:夜々:2013/12/04(水) 22:27 ID:xhw

8時20分…

小鳥のさえずる声

生徒たちの会話の声

予鈴のチャイム

そして…

ゴスッッッ

額にあたるチョークの音

「瑠璃奈!!朝から寝てんじゃねぇ!!!」

「ふぁ〜〜〜〜い。………スヤァ」

そして二度目のチョーク



「いやぁ、やっぱ瑠璃奈はすごいね!」

「あの鬼沢の前でもどうどうと寝ちゃうだなんて!」

「そ、そうかな〜。」

1限目の終了後、私は親友の梨紗と晶に尊敬の眼差しを向けられた。

ちなみに『鬼沢』と呼ばれているのは一応教師で、二回私の額にチョークをぶつけた張本人だ。

本名は岡沢康介だが、鬼のような性格というのもあり、そのようなあだ名が定着している。

怖い先生ランキング1位でもある。

「あっ!2時限目マッドサイエンスの井上だ!やばい解剖されちゃう!」

私たちは早歩きで理科室へと向かった。

3:夜々:2013/12/05(木) 22:37 ID:xhw

4時20分…

「はあ……。放課後どうしよ………。」

今日は梨紗もアキラも部活で一緒に帰る人がいない。

帰宅部が私だけってのもあり、通学路にはだれもいない。

「今日もう家に帰ろっと。」

そう急ぎ足で家に帰ろうとした。

すると


ヒタッ ヒタッ ヒタッ


なにか足音のようなものが聞こえた気がした。

耳を澄ます。


ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ


たしかに聞こえた。

その足音がだんだん大きくなってくる。

…いや、近づいてきているという方がいいのかもしれない。

ヒタッヒタッヒタッヒタッヒタッヒタッヒタッヒタッ

だんだん足音が近くなる。

そして近づくたびに体中の血が凍りつく感覚に襲われる。



気づくと私は走っていた。

足が勝手に走り出す。

止まれない。いや、止まりたくない。

走り続けながら私は違和感を覚えた。

―足音が聞こえない。

「…なんだ気のせいだったのか。」

体の力がぬけ、その場に座り込む。


なにか腕がひんやりする。

心地のいい冷たさではない。



その冷たさはまさに恐怖から生まれたような冷たさだった。

振り返り顔を確認しようとする。

その瞬間、何もわからなくなった。


書き込む 最新10 サイトマップ