☆花咲温泉大騒動☆

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1:ちょこ:2013/12/08(日) 12:28 ID:smk

〜プロローグ〜

たくさんのお客様に、

たくさんの笑顔、

お届けします!

大騒動の、花咲温泉旅館にて。

2:ちょこ:2013/12/08(日) 12:44 ID:smk

空side
「いらっしゃいませ」
今日も綺麗なお母さんの声と、しなやかなお祖母ちゃんの声が響く。
私は花咲 空。ここ、花咲旅館の若女将。
「空!お客様の荷物運ぶの手伝って!」
そう言ってきたのは双子の姉、花咲 夢。
「ああ、うん!今行くよ!」
私はそう言って、お姉ちゃんに駆け寄り、お客様の部屋に荷物を運び入れた。

3:ちょこ:2013/12/08(日) 13:38 ID:smk

花咲旅館の役割
~女将~
お祖母ちゃん、花咲 知恵利。
~若女将~
双子の空と夢。
~中居~
お母さん、花咲 麻里
お姉ちゃん、美香利と友美。
花咲家以外の6人。
~板前~
お祖父ちゃんの花咲 雄三。
お父さんの花咲 秀太。
お兄ちゃんの太陽と明加利

~花咲家のプロフィール10人の大家族~

花咲 空 sora
11歳で、花咲家の五女。ドジっ子の若女将。でも優しくて素直で明るい人気者。双子の姉との見分け方は頬のほくろと目の色。

花咲 夢 yume
11歳で、花咲家の四女。若女将をしている。双子の妹、空とそっくり。ドジだけどやる時はやる。

花咲 知恵利 tieri
歳は自分でもわからない。女将をしている、優しくて元気なお祖母ちゃん。でも怒るとかなり怖い。よく空と夢を間違える。

花咲 麻里 mari
歳は秘密の中居で、お祖母ちゃんととっても仲が良い。優しくてしっかりもののお母さん。

花咲 美香利 hikari
15歳で花咲家の長女。おしゃれが大好き。でも旅館も大好き。とても美人で学校の人気者。でも友美とよく喧嘩する。

花咲 友美 tomomi
12歳で花咲家の三女。旅館で働くのが嫌い。なのでいつもサボっているが美人でいざというとき頼りになる、憎めない性格。

花咲 雄三 yuuzou
歳は知恵利と同じく不明。でも料理は美味しく、家族思い。孫の男子の名前は自分がつけた。

花咲 秀太 syuta
歳は妻に口止めかれている。自分の歳が分かるから。小さい頃から父の姿を見ていて、自分も板前に。今でも父の料理を越えられない。

花咲 太陽 taiyou
16歳の花咲家長男。妹、弟には甘く、とても優しい。イケメンで、学校では弟と合わせ、イケメン兄弟と呼ばれ、料理の腕前も良い。

花咲 明香利 akari
14歳で、花咲家の次男。ツンデレ男子でイケメン。料理の腕はかなり良い。だがまだまだお客様の料理は作らせて貰えない、盛り付け担当。

4:ちょこ:2013/12/08(日) 14:31 ID:smk

夢side
コンコン
私はドアをノックした。
「お食事を持って参りました」
空が言いながらドアを開けた。
私は手早くお刺身の乗った皿を机に運び、小皿に醤油を入れる。空は鍋セットをする。それから火をつける。それからお子様用のお刺身が乗ったお皿と、エビフライなどが乗ったお皿を置く。それを見て、私はお客に料理の説明をする。
「こちら、花咲刺身でございます。名前の由来は、この町の海で取れた魚で作られているからです。特性醤油でお召し上がり下さい。」
それから空が、
「こちらは海鮮鍋となっております。熱いので気を付けてお召し上がり下さい。お子様用のメニューもご用意致しました。」
と説明する。
「「それではごゆっくり。」」
声をそろえてニコニコ言うと、お客様達もニコニコ。そして廊下に出ると、
「「フゥー!大成功!イェイ!」」
いつもの合言葉を交わす。言う時はフゥーでハイタッチ、大成功でガッツポーズ、イェイで拳をぶつけ合う。
それから丁度、お母さんが2回目の料理を運んで来た。
「木下様のお料理運んだ?」
「「運んだ!」」
「じゃあ次上々様がいらっしゃるから、掃除をしてきてくれる?部屋は新館の305号室よ。」
「「はい!」」
私達は走りだそうとしたがやめた。またお祖母ちゃんに叱られてしまう。私達は新館の305号室に入る。新館は全て洋室で、とても綺麗だ。クリスマスシーズンはすぐにいっぱいになってしまう。そりゃあクリスマスに和室は無いからね。
けれども新館の方が小さいから、何人かのお客様は本館でクリスマスを過ごすことになる。と、話は戻って、私達はちゃっちゃと掃除をすると、廊下へ出て、厨房まで行く。厨房では、お父さんと太陽お兄ちゃん、それから明香利お兄ちゃんしか居なかった。
「太陽お兄ちゃん、お祖父ちゃんは?」
私は聞いた。
「あぁ、休憩入ったよ。」
「そうなんだ…」
「おい、夢!空!本館の409号室にこれ持っていっておくれ!」
後ろからお祖母ちゃんの声。今度は浴衣だ。
「「はぁーい」」
私達は2枚ずつ浴衣を持ち、本館の409号室へ持っていく。それから今度は美香利お姉ちゃんとすれちがった。
「空、夢、お祖母ちゃんが呼んでるよ?」
「「ふぇ?分かった。」」
私達は急いでお祖母ちゃんが居る、はなれ屋敷へ急いだ。

5:ちょこ:2013/12/08(日) 16:58 ID:smk

空side
「何してるんだいこのぼんやり双子が!」
はなれのリビングに、お祖母ちゃんの声が響く。
「まったく…お客様にお茶菓子出し忘れるとは…お客様は遠くから来られてお疲れになさっているのに…!お小遣いは500円マイナス!」
そう。私達は若い夫婦にお茶菓子を出し忘れ、めちゃくちゃ怒られている。
「「そ、そんなぁ…」」
私達は絶望的な顔をする。
「もうお祖母ちゃんは仕事に戻るからあなたたちは夕飯食べておきなさい。いつもより5分早く食べ終わるのよ!」
お祖母ちゃんはそうピシャリと言い残すと本館の方へ行ってしまった。
すると、友美お姉ちゃんがやって来て、「大変だね」と言い、お菓子の入った箱をあさり、何袋かお菓子を取り出すと、「じゃね」と、走って行ってしまった。
「「はぁ…」」
1つ溜め息をついて、私達は夕飯を食べた。
「ねぇ空」
夢が話しかけてくる。
「何?」
二人共にいらいらした口調だ。
「友美お姉ちゃんって何なの?」
「人間でしょ」
「違うって!何で私達がお客にお茶菓子出し忘れただけで怒られるのに友美お姉ちゃんは怒られないの?!」
「さあね。私に聞いても知んない」
私は適当に答えながら、夕飯のシチューをすすった。

6:ちょこ:2013/12/08(日) 21:40 ID:smk

夢side
「はぁ…何でよ…不公平じゃん…」
私は溜め息をついて、とぼとぼ廊下を歩く。今回の仕事は空とは別行動。空はお風呂の点検(湯加減やシャンプー等がきれてないか)、私はお客様のお出迎え。それもお金持ちのお客様である。私がロビーに着くと、調度お客様の車がやって来た。急いで外に出て、お母さんの隣に着く。
「いらっしゃいませ、藤堂様。」
お祖母ちゃんが言うと、待機していた中居さん達が、
「いらっしゃいませ」
と出迎えた。
パンパン!
乾いた音が響いた。
「荷物をお預けして。」
そう言ったお客、藤堂 ユリカ。ユリカは美人一流ファッションデザイナーで、SPをこきつかう事で有名だ。
「かしこまりました」
SPは言った。そして、SPが動く前に、担当の中居がSPの前へ動く。お祖母ちゃんをちらと見ると、満足そうに頷く。でも中居がいっぱいの荷物を見て目を見開く。
「こ、これ全部お二人分ですか?」
「えぇ、そうよ。さっさとしてちょうだい。」
そう上から目線で言うユリカ。中居の方が歳上なのに。急いで私と美香利お姉ちゃんがかけより、いくつかの荷物を運ぶのを手伝った。でも部屋は最上階。上まで着くと、へとへとだった。スイートルーム、601号室に入ると、
「ねぇママ、今日はここで泊まるの?」
そう可愛い声を出したのは7歳のユリカの一人娘、アヤカだった。
「えぇ、そうよ。」
ユリカが優しく言った。
「やったあ!でもアヤカのお部屋より狭いね。」
グサッ…え、子供部屋の広さ私よりでかいの?!しかも空と2人部屋だよ?!やっぱお嬢は違うわ…
「我慢して。アヤカのお部屋より大きなお部屋は無いもの。」
そう言って、ベッドに腰かけるユリカ。それを見たアヤカもベッドによじ登る。
私はこのロイヤルな空気が嫌で、ちゃっちゃと荷物を置いた。中居もお姉ちゃんも、この空気に嫌気が刺したのか、いつもより手早い。
「それでは、お茶菓子を持って参ります」
玲子さんが言うと、私とお姉ちゃんも頭を下げ、ドアを閉めると、厨房へ急いだ。
「お茶菓子でございます…」
今度は私と空が来た。
「こちらはオレンジティーでございます。」
「こちらは花咲特性、花の和洋ケーキでございます。」
「あら…和洋ケーキ…珍しいわね、一口食べて感想を板前に言ってくれる?」
ユリカはそう言い、ケーキを頬張る。その瞬間、ユリカの顔が一瞬にして笑顔になる。当たり前だ。和洋ケーキは上が抹茶味のシフォン、下がコーヒー味のシフォンで出来ていて、中には生クリーム、上には小豆が乗っていて、とても美味しい。しかも、料理が自慢の旅館の板前が作ったのならなおさらだ。
「とても美味しいわ。コーヒーと抹茶、小豆と生クリーム…相性バッチリよ。程よい甘さもいい感じ。オレンジティーの香りもいいわね。是非家で飲みたいわ。」
ユリカが満足そうに頷く。
「「ありがとうございます。それでは板前に伝えておきます。」」
私達は部屋を出た。
「「フゥー、大成功!イェイ!」」
いつもの合言葉を交わし、ユリカの伝言を伝えるため、厨房へ行く。途中、エレベーターの中、私はかなり驚いていた。あの藤堂 ユリカが和洋ケーキを誉めるとは。また上から目線で不味いと言うのかと思ったからだ。
「あの人、根は優しいんじゃないかな?」
夢はいきなり言った。
「うん。でも油断しちゃダメだよ。」
「だよね、あの藤堂 ユリカだもん。」
私達の会話をよそに、エレベーターがチンと鳴る。廊下ではもう私語現金なので、エレベーターから出ると、私達の会話は消えた。
「お祖父ちゃーん!」
私はできるだけ大声で、和洋ケーキを作った張本人、お祖父ちゃんを呼んだ。お祖父ちゃんは耳が遠い。それに厨房の中はかなりうるさいので、大声で言ったが聞こえていないみたいだ。
後ろからお父さんが、
「オヤジ、呼ばれてるぞ」
とフォローしてくれたが、やはり聞こえていない。
仕方なく、夢に目配せした。夢が頷き、
「「せーの、お祖父ちゃーん!!」」
そう叫ぶと、
お祖父ちゃんは飛び上がって、こっちを向き、
「何だ?」
と。
「「ユリカさんが和洋ケーキ誉めてたよ〜」」
「相性バッチリ、程よい甘さ。」
私が言うと、
「オレンジティーも是非家で飲みたいって。」
夢も言う。
「ほほう、意外だな」
お祖父ちゃんは言う。
「うん、温泉も誉めてくれる事を願うよ。」
そう、ここの温泉も旅館の自慢だから。
私の言葉に、皆頷く。それを見た私と夢は、また仕事に取りかかった。

7:ちょこ haro:2013/12/11(水) 22:32 ID:smk

空side
「おはよ〜」
朝の通学路で私と夢に話しかけて来たのは、仲良しの大谷 彩乃。あややって呼ばれてる。あややは勉強はできるけど、運動オンチ。私達は間逆だけど、私、夢、あややが大好きなバンドグループ、『フェアリーズ』がキッカケで、凄く仲良し。
「「おはよ」」
私達は言った。
「昨日のアイラブミュージック見た?!フェアリーズめっちゃかわいかったよ!」
「見た見た!昨日は旅館の仕事で見れないかと思ったんだけど、あれ深夜番組だから夜にこっそり見たんだ〜」
私達は歩きながらフェアリーズについて語り始めた。
「夢と空は誰が好きなの?」
あややが聞いてきた。
私はボーカルのMIAとベースのCARENも好き。
「私はMIAとKARENかなー」
私が答えると、
「私もMIA大好き!」
あややが言う。やっぱりボーカルはどのグループでも人気だ。
「私はMIAとYUKI!」
夢も言った。やっぱりだ。皆MIAが好き。ちなみにYUKIはドラム。
「私MIAとNANAだー」
あややも言った。NANAはギター。これでメンバーは全員言った。皆違った答えだ。でも、ボーカルのMIAは絶対に欠かせない。
「今日もバラエティでMIAがゲストで最後にメンバーと新曲披露するんだって!」
あややが言った。流石テレビ博士。
「そうなの?!録画しとこう空!」
夢は私の肩に手を置いた。
私が勿論OKする。
その時、丁度学校に着いた。


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