少年少女大戦争。

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:巫女:2013/12/12(木) 22:32 ID:KR.











『ゲームオーバー。』











────────────────

・荒らし厳禁。スルーします。しつこければアク禁依頼だします。
・感想等は此方へ【http://ha10.net/test/read.cgi/yy/1383485665/l50
・ココへの書き込みはなしで。
・観覧楽しんでもらえるような小説を目指しています。
・更新率は低いです。

ではスタート

2:巫女:2013/12/12(木) 22:51 ID:KR.





気づいたら変なところにいた。



周りはゴミだらけ。

家が潰れていたり赤い何かが飛び散っていたり。

これはいったいなんなのだろうか。
私は確かベッドでぐっすりと眠ったはずだ。



昨日、いや正確に言えば夜中3時。携帯ゲームをしていることがバレて携帯の没収。
そして母との口論をした結果がこれだ。




─────いやいやいやいやいやいやいやいや。待て、私。思考をめぐらせろ。
ここはどこですか。あの、三次元と二次元の間!?それとも異次元!?

わかった、あれだ。よくあるあのアニメ……名前忘れたけどあれで出たパラレルワールドだ。
きっとこれはここで寝れば私は夢から覚める。きっとそうだ。

よし、寝よう。私。寝るんだ。
「おい」
何か変な声聞こえた。でも私は寝る。眠いから本当。寝させてください睡眠時間あと1時間ぐらいしかないでしょうこれ。
「おい、聞こえないのか?」
無視しよ。うるさいから黙ってほしい。

「おい、おーーーーーーーーいっ!!!!」
うるさいうるさいうるせえ。
耳元を押さえても聞こえてくる変な声は無視して私は夢の国へ…。

「聞こえてねーのかああああああああ「うるせえええええええええ!!」
本当に煩くて起き上がった。
寝てたかったのが事実。
ただそこには美少年とも言えないような男が立っていた。
片手にドラ●エで出てくるような剣を持っているこいつ。

「あの。」
「何だ。惚れたか?」
「いや、コスプレ似合わなすぎてキモいんですけど……。」

男は3秒ぐらい固まったがため息をつくとこちらを見てぼそっと一言。
「今回も美少女は来なかったか。」

正直イラついたがこれで素手でパンチをしてみろ。腕がなくなる。
私は今にもこのクソ男を殴りそうな腕を必死に押さえながら聞いた。
「此処は何処?私寝てたハズなんだけど。」
「お前もそうだったのか。俺は結構前だけどよ、気づいたらこんなところに飛ばされて……」
男(以下おっさん)が話を続けるけどぜんぜん聞く気にもならない私は「アァハイハイ。ソウデスカ。」と適当に返事を返しておいた。

おっさんが話していたところ、横からフードを深く被ったやつがあらわれた。
「どうしたの?」
声が透き通っていて細身の体からは女という雰囲気を出している。
いや、女でしょ。
「聞けよリンネ。こいつも飛ばされてきた奴だってよ。」
私を指差すおっさん。
いやまって、私指差されるような女なの!?っていうかちょっとこっち見ないでください…あの……。

「そう…。じゃあ武器もってないしその服装からして……拳銃扱いかな」
今気づけば自分の服装はパジャマじゃなかった。
なんか…スカート短すぎない?これ飛んだらヤバくね?レベルのスカートの短さなんですけど…。
「リンネは魔法だろ?俺は大剣だし……。こいつに教えれるやついるか?」
訳がわからん。
まず説明して。頼む。いや、お願いします。教えろください。
「多分ユウキが……。そうだ、あなた名前なんていうの?」
リンネと呼ばれる女は此方を見て首を傾けた。

「苗字は東って書いて“あずま”って読むの。名前は実璃。」
「そう、ミリね。私は西野 淋音。このおっさんは茲ノ世 良助。皆からはリョウって言われてるわ。」
「リンネ待て、おっさんって何だおっさん。」
「わかった、おっさんって覚えるね」

結構前からおっさんって思ってたけどやっぱりおっさんだった。
それにしても私はこれからどうなるのか。

リンネとおっさん…じゃなかった、リョウに話を取りあえず聞いてみるつもりだったけどそれよりも睡魔が私を襲っていた。

3:巫女:2013/12/22(日) 11:35 ID:KR.



次の日。
いや、次の日なのであろうか。数時間後か。
それは私にも知らないがぐっすり眠っていた私は目覚めると自分の部屋ではないところで寝ていた。
ベッドに寝ているのは確かだ。ただやはり目を覚ましても変な世界にいる。

置きあがろうと手を探らせたその時。
何かわからないが物凄く柔らかいものをつかんでしまった。

「ひゃうっ……」
小さい女の声が聞こえてその方向を見るとこちらを見つめて真っ赤な顔をする女がいた。
私の左手はその女の胸を思いっきり掴んでる。
「うわああああああああああああ!!」
「ミリイイイイイイイイイ!!!!何するんですかぁああああ!!」

布団で私を殴る女。
声と話し方からしてリンネだった。
「あんた髪なっがっ……」
リンネの黒髪は腰まであった。
あれをどうやって洗うのか謎すぎる。洗っても床につくんじゃね?洗う意味ないんじゃね?
「それに比べてミリは短すぎません?」
確かに私の髪はミディアムより短いような短くないようなそのぐらい。
いや、それよりも短すぎないだろう!?
「それよりリンネ胸ありすぎ!!なんなの!!私に対しての嫌がらせ!?」
「そんなの知りません!ミリが胸なさすぎるからっ──────!」


「おい、リンネ、ミリ。朝飯でき────」
リョウが部屋の扉を開ける。
偶々リンネと私が着替えている時だった。

「うわああああああ!!!」
「ひっ……!」
「あああああああ!!!!すいませんでしたァアアアアアア!!!!」
リョウがすぐに中に入って扉を閉める。
「お前もでてけェェェェェェェェ!!!!」
「間違ったァァァァァアアアッ!!サーセンンンンッ!!!さいなら!!!!」
部屋から出て行ったリョウを見て一息ついた私はリンネを見た。
リンネは涙目で「リョウ殺す…リョウ殺す……」と呟いていた。
いつも冷静なこいつもこういうところで煩くなるんだと思った。


食事中。
リンネと私はリョウと向き合って朝飯。
「お、おい……一言ぐらい喋れよ……」
リョウが苦笑いを浮かべる。
「少しぐらい自分が悪いことしたと思えないんですか女子の素肌見ておいてなんなんですか死ぬんですか馬鹿なんですか。」
リンネが噛まずにペラペラと一言をリョウへと刺す。
「い、いや…すま「すまんですむことなんですか後で殺します」
リョウをさえぎったリンネはフードの下から軽く微笑む。

なんでこいつはフードを着ているのか。
「フード?嗚呼。魔法コントロール維持の為です。あと日にあたるのが嫌いなので」
此方を見て微笑むリンネ。
「何でわかったの?」
「また心読んだのか?リンネ。」
こくりとうなずくリンネ。こいつは心が読めるのか。
「だからさっきリョウが人の体見た時にちょっとラッキーとか思ってたこともわかってますよ。」
「ハァ?」
「で、や、ちょ、リンッ…ネッ!おまっちょ!」

リョウを殴ろうとしたそのときだった。
手を誰かに止められる。

「ねえ、食事中に煩すぎ。」

男の声だが、少々気ダルそうな声。

「あら、おはようございます。ユウキ。」
「おはよう、リンネと……ユウスケ……?」
「いやいやいや!リョウスケ!リョウでいいっていったよ!?」
「煩い」
「ごめん」

誰こいつ。
手離してくれないのかな、などと考えていると手を離してくれた。
金髪で赤い瞳。まるでバンパイアのような格好をしていた。
「君の血を吸っちゃうぞー」
「ああああああああ!!!!うわああああ!!」
ぶんぶんと手を振ると男は吹き出した。
「嘘だって…。目はカラコンだよ。」
そういって銃を振り回す男。
「あ、この方は多分拳銃使いのミリ。ユウキ、教えてあげてもらえませんか?」
「何をー?拳銃?」
きょと、と首をかしげる男。
「拳銃持ってる?」
「持ってない。」
「武器は?」
「ない。」
「……しょうがないなぁ。100円で一個あげる。」
私の手を再び掴み、手に銃を置く男。
「俺はユウキだよ。宜しくね、ミリ。」

新しい人が増えたものだ。
名前が覚えれるのか不安になってきた。

4:巫女:2013/12/31(火) 13:25 ID:KR.




「じゃーあー……簡単に銃の使い方教えるね?」
大きな欠伸をしながらユウキは気ダルそうに言った。
「銃はこの引き金をちゃんと引いて────……」


長々と説明されるが途中から聞いてなかった私は終わった。
「覚えた?」
首をかしげるユウキ。
「うん、一応……。」


…実際覚えるどころか話すら聞いていない。
まぁ大丈夫だろう。


「じゃあ一回実際に戦ってみようか」
「はい?」
ユウキの真顔と私のアホ面。
近くで見ていたリョウが吹き出した途端、リンネがリョウの脇腹を殴ったところを私は見逃さなかった。
「……フィールド作る。多分君一人じゃ無理だと思うからリンネかリョウについてもらうといいよ。」
ユウキはリンネとリョウを見たが二人は逃げようとしていた。
「リョウ、ミリ側について。」
ユウキは逃げようとする二人に指示をぱっぱとだしていくとリンネとリョウが戻ってきた。

きっとこいつにはあの二人でも逆らえないのであろう。
「ミリ。先に宣言しておく。あっちの二人最強だぞ」
真顔で言うリョウに私は「私を守れ」と目で言ったものの無視された。

「じゃあ、準備はいいかな?」
リンネとユウキ、私とリョウ。


今、初めてここでの戦いが始まった。

5:巫女:2014/01/19(日) 19:01 ID:FoE




ネタが見つからない為、今日は更新無

ついでにもう少ししたら更新します。とりあえず上げ

6:巫女:2014/01/21(火) 13:05 ID:FoE




────開始のベルと同時に現れる時間。
そこには「60:00」とかかれていた。

きっとタイムリミットであろう。



どちらかが勝つか負けるかによってこの時計はきっと止まる。



「しょうがねえ……精々楽しませてもらうぜ。」
リョウは剣を出し、そこから飛ぶように前へと突進する。
剣はリンネを狙ったがリンネはそっと一歩後退し、攻撃は空を切った。

「リンネ。」
「はい、任せてください」
ユウキが銃を両手に持ち、構えた。
リンネが杖を構えると杖の先端が輝いた。

「うっげぇ……俺の嫌いなあの技じゃん…」
遠くでそう呟いたリョウは戻ろうとした。




だがそこで爆音が鳴り響いた。
それと同時に凄まじい光と揺れ。
木に何かがぶつかる音が聞こえ、そちらを見るとリョウが横たわっていた。
「リョウッ……!?」
「あら……ごめんなさい、最近魔法をしっかりと身につけてしまったからかしら?」

嘲笑うリンネは移動せずに爆発に包まれたもののあまり怪我はしなかったユウキを回復させた。

「あっ……」
リョウがいなくなった今、私は一人でこの二人と戦うことになった。
ユウキは瞬間移動をしたような勢いで私に迫ってくると銃を向けた。


「銃、使えないでしょ。」

銃を向けたままぽつりと呟いたユウキ。
「え……?」
「ミリは銃じゃないよ…多分。」
私に向けていた銃をユウキは降ろして呟いた。

「ミリは多分……特殊な弓矢……。」
ユウキは指を鳴らし、戦闘終了合図を出した。
リンネは杖を持ったままリョウのところへ移動し、回復魔法を使っていた。

「私弓なの?」

銃じゃなく、弓。
しかも特殊らしい。


「多分ミリ一人だけだよ…弓……。確かあかない部屋あったけど…あそこミリなら開けれるんじゃない?」
銃をしまい、ぽつりとユウキは呟いた。

7:巫女:2014/01/21(火) 19:44 ID:FoE




「こんな気味が悪い場所なんてあったの……?」
薄暗い建物の中、私たちは廊下を歩いていた。
各扉が軽く開いており、リンネは「皆あの建物で武器を手に入れたんですよ。」と言っていた。


そんな訳で私はなぜか一人で建物の中にいた。
リンネもリョウもユウキもついてきてくれなかった。酷いよ…友達なのに…。
あれ、まって……友達?いや……違うか。

まぁそんなこんなで部屋を探しているものの全然それらしき扉は見つからない。
それらしきっていうか……確か赤い鍵がついている部屋。


「ん……?」
何か寒気を感じて足を止めた。
その時だった。


──────ギシ、ギシ……。
不気味な音は廊下に鳴り響いた。

私は止めていた足を急がせる。
絶対に止まっちゃいけない。
そう思っていると足音は段々と近づいてきた。


そして私の肩に何かが乗せられた。


「うわああああああああああああああああ!!!!」
「わっ……」
肩に乗せられたものを振り払おうとした時、確かに自分より冷たい体温の何かがあった。
そして男の声。
気だるそうな声からしてこの犯人はきっと─────……。

「ユウキッ……!」
「びっくりした……」
相変わらず無表情でその場に立っているユウキはこっちをじっと見ていた。
「なんであんたいんの!?」
「……心配だった……。」

そう答えるユウキを見ると私は思い出したようにユウキの手を掴んだ。
「ちょっと!?あんた何この冷たさっ……!人間なの!?」
ユウキの片手を両手でしっかりと握った。
ものすごく冷たい手。自分より体温が低いとは思うけど…。
両手でも隠せない程のユウキの手は大きかった。

「……ミリ、ありがとう…。これ昔からだから……。」
ユウキから手を離すと自分でもわからない程、心臓がいきなり高鳴った。
さすがに男の手を握るのはまずかったのか。


「あった……」
歩いているとユウキがピタリと立ち止まった。
注意力もない私はそのまま止まらず、ユウキの背中へと突進する。

もちろん謝った。


とりあえず部屋へはついた。
赤い鍵のついた部屋。
「ミリしかいけないよ。」
そういって私から離れるユウキは銃を振り回し始めた。

8:巫女:2014/02/18(火) 19:23 ID:FoE




「でも……」
「大丈夫、僕はここにいるし。」

銃を振り回していた手を止め、ユウキは無表情のまま言った。
「ありがとう、ユウキ。」

私はユウキに微笑みをむけた後、その部屋へと足を踏み入れた。




「……これ?」
部屋は小さく、人が一人入ってなんとかなるぐらいの狭さだった。
そして目の前に立つ大きな赤い槍。
「これが……私の武器なの?」


赤い槍に手をやると私の体は光に包まれた。

その光に押される私はなんとか槍を掴む。
それと同時に光が消え、代わりに何かが手にくっつく。
「何これ……」

赤い鎖。
それから先につながる槍。





「それが今日から君の武器になる槍。鎖は契約したという証だよ」
部屋から出るとユウキが鎖を見たあと、解説してくれた。
「ユウキは鎖……」
「僕はもともとついてるから。」
そういってユウキは歩き出す。


─────元々?
「どうして元々……「ねえ、ミリ。」
突如ユウキがピタリと足を止めた。





「ミリは僕が殺人鬼だって知ったらどうする?」

9:巫女:2014/02/18(火) 19:38 ID:FoE




「──────殺人……鬼?」
ユウキを見るとユウキは目を失せて
「冗談だよ」
ただそう言ってまた歩き出した。








「まあ、ミリッ……!赤い槍ですか!」
「あ、うん……」
リンネが近づいてきて私の槍を見て歓声を上げる。
「すげえな、かっけえ。」
「うるさいですリョウ。黙ってください」
リンネが冷たい目でリョウを見る。
リョウはため息一つつき、笑いながらも「お前は本当に男が嫌いだな。」と言った。


「リンネ、あんた男嫌いなの?」
「はい。昔男に犯され────「はいストーップ。ストップストーップ」
「……?」

リョウが私とリンネの間に手を入れ大声でストップと言った。
「こんな悲しい話したって……いや、でも一応聞いてみるか。」
リョウが深刻な顔をして私を見た。

「お前って何か悲しい話とかあるか?すっげえ悲劇だったこと」
「ゲームのデータが吹っ飛んだ」
「それは悲劇だ」
「ふざけんな」
リョウに問われ、真顔で答えるとリョウはうんうんとうなずいたがリンネが杖でリョウの頭を殴る。

「悲劇…あー、昔父親が死んだ?」
「なんでだ?」
リンネとリョウが首を傾げる。

「殺人鬼に殺されたの。職場で。」



昔、私が5歳の時だった。
私の家族は父、母、そして私の3人家族。
母はその時妊娠していた。

父はいつもどおり朝7時に家を出た。


「いってきます」
「いってらっしゃーい!」
父の大きな背中と笑顔を見たのはこれが最期だった。




職場で父は死んだ。
父だけではなく、他の人も。
殺人鬼がその職場に来て殺されたのだ。

「お母さん」
母は寝たきりになった。
父が死んでからずっと。

「お母さん。」
呼んでも呼んでも母は返事すらしてくれなくなった。
そして知らずうちに母の中にいた小さな命も消えた。

やっと母が心を開いたのは私が8歳の時だ。
心を開いた母は職場で知り合った男と再婚した。

「ねえお母さん、聞いて。私今日ね────」
いつもそういうと母は笑顔で凄いわね、とほめてくれた。
それがとても嬉しかった。

でもいつだったか。
夜、トイレにいきたくて目が覚めた時だ。
夫婦の寝室から何か声が聞こえて私は覗いてしまった。


「……。」


見てはいけない。

あんな汚れた姿をしたのは母じゃない。


そうおもい込んで生きて今の私がいるんだ。




それをすべて話すとリンネはうつむいた。
「……辛かったでしょうね。」
「……すまん、話してくれてありがとう。」
リョウも俯いた。

「ううん、此方こそ聞いてくれてありが……」
ふと泣き声が聞こえ、リンネを見るとリンネはボロボロと涙をこぼしていた。
「ちょっ…リンネ!?」
「ごめんなさ……私……こういうの駄目で…」
リンネは手で涙をぬぐっていた。
「本当にリンネはこういうのに弱いな。」

リョウは苦笑いを浮かべていた。


「んじゃ、俺用があるからいくわ。」
立ち上がり、リョウが遠くへ歩いて行くのを私はリンネを慰めながら見送った。





* * *

「どうしたの。何の用事?」

少年が二人、向かい合っていた。

「お前は本当のこといったのか?」
一人の少年がもう一人の少年へ剣をむけた。
その少年は困ったように手を振った。

「言ったよ。僕が殺人鬼だってね」

「あいつは何ていっていた。」
「何も。」


「お前はあいつをどうしようとしているんだ。」


「僕に堕ちるよ、彼女は。僕以外見れなくするんだ。僕だけを信用させる」
「そうか。さすが悪者。この世界を作り出した張本人だな。」


剣をむけた男が一人の少年へと向かって走った。

* * *

10:巫女:2014/03/15(土) 14:34 ID:WZk






「ママ、どこへいくの?」



「ついてこないで。」








幼子の手を振り払った女性は去っていった。








「あんたなんて娘じゃないの、**。」


* * *

初めてリンネより早く目覚めた。
横でぐっすりと眠るリンネを起こさないようにベッドから出、着替える。
「…なんなの、さっきの夢。」

着替え終われば部屋から出て周りを見回した。
誰もいない。そう思っていた時だ。
突如足音が耳聞こえ、そちらを見た。


「リョウ……」
「ミリ……の割には朝早いな。どうした?」
リョウが首をかしげた。
「実は変な夢を──────ってあんたどうしたの、その怪我。」
リョウを見るとリョウの体中には傷があった。

「ん、ああ……ちょっと動物とじゃれてたんだよ。」
「嘘でしょ。動物が引っ掻いたらこんな傷出来ないし。」
リョウはポリポリと人差し指で頬を掻いたあと「あー……怪我のことはリンネには言わないでくれよ」と。

「なんで?」
「あいつにはこんな姿みられたくねえし……」
リョウは頬を赤く染めた。
「あー……もしかしてあんたリンネのこと……「あははははは!!いやーいい朝だな!!シャワーでも浴びてくるか!!」
そういってリョウは去っていった。

もしかしたらあいつがリンネにちょっかいを出すのは気になっているからなのか。
リンネはどうなのだろうか……。


私は気になった人なんて──────……。

そう考えた時、ユウキの顔が浮かんだ。
私の手を包めそうな大きな手。
大きな背中。
ちょっと気ダルそうな低い声。


「な、にかんがえてんの……私……馬鹿でしょ」
ぶんぶん、と頭を振り回し再び部屋に戻った。

11:巫女:2014/03/21(金) 22:00 ID:WZk




────ここはどこだろうか。

周りはぐちゃぐちゃになったビル。
どこかで見たところだ


「あっ……此処って“私”が今いる世界……」



だとしても可笑しい。
まだビルは綺麗に立ち並んでいたはずだ。
地割れもしていなかった。

「なんで……?」

辺りを見回すと人がいた。



血だらけの人を抱きしめているフードを被った女性と血だらけの人の体が見えた。



近くによるとフードを被った女性のか細い声が聞こえた。
「死なないで……」
女性の声はどこかで聞いた声。

その瞬間、女性が誰かわかった。


「リン……ネ……?」
確かにリンネだった。
倒れているのはリョウで。

「なんで……?」
足が震えだした。
そんな時、後ろから足音が聞こえた。






振り返るとそこには───────……


* * * *


「──────っ、たあ!!」
腰に衝撃が掛かり、痛みがあとから来た。
クスクスと笑い声が聞こえ、笑い主を見るとリョウだった。
「お前何ベッドから落ちてんの!?くっそ笑えるんだけどっ……」
「こら、リョウ。やめなさい。ミリ……大丈夫です、っ……ふふっ……」
リンネがリョウを肘でつついたあとに私に手を差し出したが、その手で自分の口をおさえた。

「どっちにしろあんたも笑って……というかあんたなんでいんの。」
「女子部屋という楽園に住みたくて」
「ミリ、氷魔法と炎魔法どっちの方がいいですかね。」
リョウの一言にリンネが笑顔で杖を突き出す。
リョウはぶんぶんと首を振った。


その時、頭にあの夢の映像が流れた。

「あ、ねえ……聞いてほしいんだけ──────「おはよう、3人共」
私が話そうとした時、窓からユウキがひょっこりと顔を出した。
「おはようございます、ユウキ。」
リンネは軽く微笑んだ。
リョウは私の方に近寄ってきて手を差し出した。

「何よ。」
「そんな子供パンツ見せびらかしてないで早く起き上がれよ、青いリボンが付いた下着のミリさんよ」
「リンネ、炎魔法で」
「わかりました」


そのあとはリョウを燃やしてもらった。
もう一度いう、リョウを燃やしてもらった。

12:巫女:2014/03/21(金) 22:14 ID:WZk




「ミリ、リンネ。二人に後で大切な話がある。」
食堂で昼食をとっていた時、リョウが私たちを見て深刻な顔をした。

「今じゃ駄目なんですか?」
リンネは首をかしげた。
リョウはふるふると横に首を振った。


「昼食後、俺の部屋に。」




そういってリョウは食堂から去っていった。

「話ってなんなんでしょうね……」
リンネは考えこんだ。
「確かに……。」
私も考え込む。
あいつが深刻そうな顔をしたのは初めてだった。


「ねーえ、お二人さん。何を考えているんだーい?」
杖を持った明らかに露出が高い女子が近寄ってきた。
「え……」
「あ、そうそう。そーれより!ユウキっていう銃使ってる男の子みなかったァ?」
その少女は釣りあがった目を微笑ませた。
「ユウキ……?そういえば部屋から出たあといなくなってましたね」
リンネはそういえば、と呟いた。

「そっかそっかァ!ありがとうねっ、お胸が小さいお姉さんとまないたのおねえさん!」
バイバイ、と手を振っていく少女にふつふつと怒りが浮かぶ。
リンネは自分の胸を見、相手の胸を見た後「な、っ……!」と頬を赤く染めた。




* * *

「で、話って?」
リョウは口元に手をやっていた。
「これから話すことを信じてほしいんだ。
 特にミリ。」

リョウはそういって口元にやっていた手を離した。



「ユウキの本当の正体は──────」

そこまでリョウが言った時、ドアの方から爆発音が響いた。
「何!?」

私たちはドアの方を見ると煙が舞っていた。








そこには 確かに いたんだ。

見たくなかった

知りたくなかった


少しは気づいていた。


『僕が殺人鬼でも?』
あの一言で。




「東 実璃、西野 淋音、茲ノ瀬 良助。3人の生存者発見。今からこの生存者3人を今から殺処分する。」

確かにあの気ダルそうな声が部屋で響いた。

「嘘……」
「嘘じゃないんだよ、ミリ。」




「やめてよ、ユウキ……」

私はユウキをただただ見ることしかできなかった。

13:巫女:2014/03/21(金) 22:29 ID:WZk




「ミリ、危ない!」
呆然とする私の目の前に立ったリンネは杖を素早く出した。
それと同時に飛んできた火の玉が跳ね返って行く。

「落ち着け、ミリ。状況を理解しろ……!お前はユウキのところへ行け。俺達は他の奴等を倒すから。」
「でもっ……!」

「ミリ、行ってください。」
リンネは杖を降ろし、微笑んだ。
「絶対行きますから。私たちに任せてください」



そういったリンネはフードを脱ぎ捨てた。


『  また後で       』


私たちはそこで別れたのだ。








「絶対に……嘘だって信じてるから、ユウキ。」


私は槍を片手に走り続けた。


* * *


「さて、少し片付きましたね」
私がそういうとリョウは剣をしまった。
「あとはあいつだけか。」

リョウは口元についた血を拭い、遠くにいる女を見た。


「あの女は……さっきの……」
「あっれぇー!?さっきのお胸がちーいさい女の子!もしかして君敵だったの!?あはっ!」
そういってケラケラ笑う女は杖を私たちへとむけた。


「む、し、ろ!好都合だなぁ!」
笑みを浮かべた女は魔法を何度も繰り返して出してくる。
「リョウ……結構苦戦しますよ、これは。」

リョウを見るとリョウは苦笑いを浮かべた。
「俺魔法嫌いになったかも。」



「あーあ、なんか相手が強すぎるよォ。さっきのまな板ちゃんの方が倒しやすかったかもォ……!」
ぶんぶん、と杖を振り回す相手。
今だ、と隙を狙って私は魔法を使った。

「サンダークロス……!」
空が真っ暗になり、雷が相手へと落ちる。
丁度相手に雷が落ち相手は崩れ落ちた。

「あっれっ……あの女弱くね?」
リョウは首をかしげた。
「魔法をしっかり使えてなかったですし……さ、ミリのところに行きましょう。」

リョウが私の手を引き、私たちは崩れ落ちた相手へ背をむけた。
「あ、そうだリョウ……今言っちゃいたいことがあるんです。」
「なんだ?」
リョウは私の方を振り向いた。
ずっと伝えたかった事。


「私リョウが──────……」


そう言った時、リョウが私の背へと立った。
「リョ……」

“リョウ”と相手の名前を呼ぼうとした時だ。


確かに相手の体に何かが刺さっていた。
「ばーか、私がそこまで……弱いと思わない、で……よねェ……」
さっき崩れ落ちた女はその一言を残して倒れた。

「え……?」
リョウの体に複数の太い氷柱が深々と刺さっていた。
「嘘……」



リョウの体が崩れ落ちていった。

14:巫女:2014/03/21(金) 22:42 ID:WZk




伝えれなかった。

もう彼の息は途切れかけていた。



「リ……ンネ」


彼は血だらけの手で私の顔を触った。




「……くな、よ。」


聞き取れなかった。
でも彼は前にもこういってくれた。


初めて自分が昔起きたことを言った時、思い出し泣きをしてしまった。


『泣くなよ。』


その言葉が脳内を遮り頬を涙が伝わった。


「死なないで……!おねがい、お願いだからあっ……!」
私は精一杯リョウを抱きしめた。

どんどんリョウの体から体温がなくなっていく。
あんなに暖かかったリョウの体がどんどん、時間が経つと冷めていく。

「貴方には生きてほしいんです……お願い、もう殴らないから。酷いことしないから。」
そういってもリョウはただ息をすることしかしなかった。

「どうやったら生きてくれますか?私の体温をわければ生きれますか?」

知らずうちにリョウの体は冷え切っていた。
息もしてない。
彼の胸に顔を埋めた。


心臓の音は聞こえない。



「……姫の口付けで貴方は目覚めますか……?」
彼の冷たくなった唇に口付けをした。

それでも彼は目覚めない。
わかっていたんだ。

「こんなの物語だけで、ですよね。」
涙がボロボロと零れた。




「ごめんなさい、リョウ……言えなかった……愛してました、本当に。ずっと、ずっと愛してたんです」





彼に届いてほしい、私の言葉。

「貴方がいないのは信じられないんです。私も貴方の元へ──────」
私は落ちていたガラスを手に取った。

* * *



「……どこ、ユウキ……」

ユウキはどこにもいなかった。


「……あそこはまだ探してない。」

ユウキと一緒にいたところ。
「────武器置き場。あそこにユウキは絶対いる」



まってて、ユウキ。

大切なこと伝えに行くから。

15:巫女:2014/03/28(金) 20:04 ID:WZk




『あんたなんて消えてしまえばいい!』

僕はクラスで一人、一人だけいじめられていたんだ。

両親2人共殺人鬼だった。
その子供というだけもあって僕はいつも1人だった。


『聞いた?あの子、あの関原さんのとこのお子さん……』
『可哀想に。傷だらけじゃない……でもまぁしょうがないわよね』

なんておばちゃん達が言っていた。



僕が何をしたっていうんだ。

それなら僕に死ねといっているのかとか。
ずっとそんなこと考えていた。
そんな時僕に手を差し出したのは1人の少女だった。

「そんな暗い顔しないで。私は夕樹くんが優しい人だってしってるもん!そんなのに負けないで!」
彼女の笑顔に僕は惹かれた。


周りで気持ち悪いといわれても彼女は僕の手を離さなかった。




そんな彼女は僕の両親の被害者の家族だった。

それを知ったのは彼女のうわさを聞いた時だったんだ。
彼女には知られたくないと思った。


でも彼女は知ってしまった。





「夕樹くんの嘘つき」


彼女は僕から離れていったんだ。

* * *



「思い出した」

どこかで見たことある顔。

あの顔は小学生の頃から変わっていないんだ。
「ねえ、ミリ。君は僕が誰だかわかっちゃったの?」

声が聞こえた。
振り返ろうとしたとき、体に確かに重い体重がかかった。

それと同時に自分の体に回される腕。
「……思い出したよ、ユウキ。…関原夕樹、くん。」
「……離れられて凄く悲しかった。会いたかった。謝りたかったんだ、ただ謝りたかった。」
ユウキが離れ、私を振り向かせた。


「ごめんね。ミリ。もう一度君に会いたくて僕は……」


ユウキの言葉をそこまで聞いた時視界がぐらついた。
それと同時に自分の腹から流れ出る赤い液体。

「え……?」



「許せない君を殺すためにこの世界を作った。」

ユウキは持っていた銃を懐に戻して笑った。
「馬鹿だね、僕が謝ると思った?むしろ謝らせようと思ったんだ。」

はは、と近くに浮いていた椅子に座り足を組んだユウキを私は呆然と見た。


「演技楽しかったよ。バイバイ、ミリ。」

その言葉と同時に私は確かに、気を失った。






『ゲームオーバー(笑)』

16:巫女:2014/03/30(日) 18:54 ID:WZk




* * *







『今日午前3時57分、●●県●●市の東実璃さん(14)、西野淋音(17)さん、茲ノ瀬良助(18)さんが遺体として発見されました。』


『東実璃さんのご家族から失踪届けが出ていたと警察は述べています。尚、3人は同じところで遺体として発見されました。』




『これらの状況から警察は犯人は同一人物として調査をしています。』



静まり返った部屋でアナウンサーはただそう言っていた。






「君たちが生き残るまで僕は永遠と繰り返すよ。」





部屋でただその一言を述べた少年はテーブルの上にあった果物ナイフを手に取った。







* * *

『昨夜10時頃、●●市の関原夕樹さん(14)が遺体として発見されました。』
『警察の調査により、関原さんは自殺と判断されました。』






血で真っ赤に染まった部屋にアナウンサーの言葉はただ、誰にも届かないまま響いた。



-End1-

17:巫女:2014/04/06(日) 17:43 ID:WZk






気づいたら変なところにいた。



周りはゴミだらけ。

家が潰れていたり赤い何かが飛び散っていたり。

これはいったいなんなのだろうか。
私は確かベッドでぐっすりと眠ったはずだ。



昨日、いや正確に言えば夜中3時。携帯ゲームをしていることがバレて携帯の没収。
そして母との口論をした結果がこれだ。




─────いやいやいやいやいやいやいやいや。待て、私。思考をめぐらせろ。
ここはどこですか。あの、三次元と二次元の間!?それとも異次元!?

わかった、あれだ。よくあるあのアニメ……名前忘れたけどあれで出たパラレルワールドだ。
きっとこれはここで寝れば私は夢から覚める。きっとそうだ。

よし、寝よう。私。寝るんだ。


そう思って寝転がろうとした時、肩を掴まれた。
「えっ……!?」
「あ、貴方だぁれ?」

肩を掴んできた少女は私を見ると首をかしげた。
「いや、貴方こそ誰……」
私が聞き返すと少女は微笑んだ。

「ボク?ボクは市田未来(いちだ みらい)だよ。この世界ではミライって呼ばれてるの。」
剣を振り回す少女、────ミライは笑ったまま私に「貴方はっ?」と問いかけた。


「私は……」



そこまで話した時、“何か”が


記憶 が
 何 かの 記憶が




「……?どーしたの?ミリちゃんっ。」


気がつくと私は槍を持っていた。



あれ、私今まで何してたんだっけ。
嗚呼、そうだ。ミライと会って一緒に敵を倒してたんだ。
「何?ミライ。」
「んーんっ!なんでもなーいっ!ただね、ミリちゃんが強いなァって思ったの!」
ミライは剣をしまい、微笑む。

……昔も誰かと戦った気がした。

「ありがとう、ミライ。」
「んっふっふー!ボク、ミリちゃんのことだーいすきっ!」
抱き着いてくるミライをはじき返し、私たちはまた歩き出した。

────どこかへと向かって。

18:巫女:2014/04/06(日) 18:57 ID:WZk



「ほんっとここのご飯おいしいよねーっ!」
隣で肉を頬張る彼女はミライ。
私と共に旅をしている少女だ。


さかのぼると私はこの世界になぜか飛ばされ、そして“この世界を造った人間”を倒すために旅をしている。


……そんな私にも悩みがあった。
毎晩のように寝ていると夢で私、そしてフードを被った少女、剣を持った青年と銃を持った青年と4人で歩いていて。


バカみたいなやり取りしてるけどその世界での私は本当に笑っていて。




それを私はミライに話すとミライは「えー、ボクじゃ駄目なわけーっ!?」と頬を膨らませていた。


──────あの夢は何を私に伝えようとしているのかがどうしてもわからない。
槍を持つといつもズキズキと頭が痛み、吐き気がする。



『 い出さ い 』

ノイズ混じりで頭の中でそんな声が聞こえることも最近何度もあった。





「なんなの、これは。」

私は部屋で頭を抱えた。

19:巫女:2014/04/21(月) 21:23 ID:p1E




「────にしても、あんた本当に露出すごいよね。」
ミライの服を見て私はため息をついた。

露出が凄いミライの服はミライの体に当てはまるものではあった。
私と真逆で大きな胸、ラインを描いた腰。

そして艶やかとした潤った肌。


それに比べぺったんこな胸、ラインを描かない腰、潤わない肌の私。


「そーかなぁ、ボクぜんっぜーんっ!気にしないけどなァ!」
なんて微笑む彼女の頭を軽く撫で、槍を構え歩き出す。

ここ何日も敵を倒した私たちは正直戦いになれたのだ。
技も使えるようになった。


だがミライは別だった。
ずっと昔から技が使えたようだ。
いつからここにいたのだろうか。


「あーっ!みーっつけたぁあああああ!!」
敵を倒しているとミライが飛び跳ね、遠くへと走って行く。
「ちょ、ミライ待って……!」

私もすぐさまミライを追いかけた。



「いつから帰ってたの!?」
ミライは1人の少年と話していた。
「ミライ、その人誰……?」

私が訪ねると少年は此方を見た。






















* * *

20:巫女:2014/04/21(月) 21:28 ID:p1E








* * *

「ったく、色気がねェ女とどうして歩き回らなきゃいけねーんだか。」
「なっ……!黙りなさいっ!色気がなくたって私は女性なんですよ!!」


「はいはい、わかったわかった。さーてどこにいるかねえ。」



「ええ、この辺にいるはずなんですけど。」

「まぁいいや、さ。行こうか。」



「ミリは私たちを覚えているといいですね。」

* * *




どこかで見た顔。
どこかで見た表情。

どこかで見た格好。
どこかで見た武器。


「あ、れ……私貴方と前に……?」
ズキズキと痛む頭をおさえながらも少年を見ると少年は首を振った。
「勘違いじゃないかな?僕は君と初対面だからさ。」
「ミリとユウキは初対面だよ!ボクがほしょーするってばァ!」

ミライが笑いながら私の背中を叩いてきた。

「ただね、ミリ。ミリはボクたちの味方だーよねっ!」
にぱ、といいそうな笑顔で笑うミライに「うん。」と返事をしておいた。


* * *



「な、んで…」

「嘘だおよね?」

「私こもんなのいやだよ。」

「やめいてよ。」

「うそだよね?」

「うそしだっていってよ!」

「きみて嘘つきだね。」


* * *

21:匿名希望:2014/06/15(日) 14:50 ID:j/6




「ねえ、あれって。」

そういって少女が指差した先には3人の男女。
「あー、あのすっげえ露出高ェ格好はあの女だな。」
「それにあの男ユウキですし。……あの槍を持っているのはミリですね。」

「そうだな。あー、本当お前若返ったなー」
「黙ってくれませんか」
「はいはい、貧」

「それ以上言ったら殺します」
「ごめんって。にしてもお前も13歳か。俺なんて21歳なのに。全体的に変わったな。胸とか。」
「ロリコンですか殺しますよ。」
「ごめん。」

青年と少女は3人に少しずつ近づくように歩き出した。


* * *

「頭いっだぁあああ……」
「だいじょーぶ?」

ミライが顔を覗いてきた。
「大丈夫……んぁー……」
頭をおさえながら敵を倒す。
1人仲間が加わった事で少しずつ私達は敵と闘うのが楽になっていった。

「そういえばユウキ……?は何歳なの?」
「僕は16歳。」
「私より年上なんだね!」

そういって私達は仲良くなっていった。





そんな時だ
「待ちなさい」

凛とした声が聞こえて私達は振り向いた。
そこには髪が長い中学生ぐらいの少女と、大きな剣を持った青年。

「助けに来たぜ、ミリ。」
「行きましょう。」





走馬灯のように脳内を過ぎる記憶。
ズキズキと痛みが加速する。
「────────リョ、ウと……リンネ……?」

2人の名前を思い出した。


その時、目の前が真っ暗になった。

「ミリッ…!」
私を呼ぶ声が聞こえる。


─────嗚呼、そうだ私は……一回この世界にいたんだ。

22:巫女:2014/06/15(日) 14:50 ID:j/6



>>21名前書き忘れたけど私です()

23:巫女:2014/07/21(月) 15:51 ID:VRw




「────ミリ、大丈夫ですか?」

殺風景が広がる部屋の真ん中にベッドが置いてあった。
そこで私は倒れていた。


正確に言えば寝ていたのだ。
ベッドの脇側にはリンネがいた。

「大丈夫、ありがとうリンネ。」
「いいえ……。」
リンネはボロボロと突然涙を流した。
「ちょっと、リンネ!?どうしたのいきなりっ……!?」
「嬉しかったんです、思い出してもらえて。」

ふふ、と笑いながらもリンネは私の手を掴んだ。
「また会えてよかった。」
自然と私からの目からも涙が出てきた。
「ほ、んとっ……あえてよかっだああああ」
「ミリ、鼻水」

そういってハンカチを差し出された時、部屋の扉が開いた。
「感動の再会はそこまでな。俺を忘れるなよ。ミリ、リンネ。」
「リョウッ……!生きてたんだ!!」
「ちょっとまて」


いつも以上に笑って
泣いて。

でもここでやっと私は居場所を見つけた。



「倒しに行こう、ユウキを。」
「次こそだな。」
「ミライも本当は敵なんだ、3人で一致団結しよう!」

私達は手を重ねあった。




「行こう、ユウキの元へ。」

24:西木野 真姫:2014/08/20(水) 18:40 ID:VRw




────とはいったものの。

「これからどうすんだ?」
とリョウに言われ、私は肩を揺らした。

「まさか考えていないんですか?」
リンネのつめたい視線が体に突き刺さる。
さすがに考えていないとは言えない。


「そ、そうだ!ミライをまず探せばいいよねっ!?」
私は地面をベシベシと叩くとリンネは「あっ!」と声をあげた。

「どうしたの?リンネ。」
「……ナビ魔法、覚えたんです。」
そういってリンネは少女の様な笑みを浮かべた。

いや、正確に言えば私より年下な彼女が少女じゃなかったら困る。
「そういやミリのとこまで案内してくれたのもナビ魔法だったもんなー」
「長い間使うと体力消耗して倒れちゃうんですけどね…」
リョウの一言にリンネは苦笑いを浮かべ、指を振り回した。

「ミライの場所を検索します。」
浮いたリンネのあとを私達はついていった。


* * *



「────来る。」
「どうしたの、ミライ。」

僕とユウキは一緒に歩いて3人を探していた。
そのとき確かに強い魔力を感じた。


まぁミリだけをつかまればいい。だからどちからというと好都合。


「あの3人が来るよ、僕達のもとに。」


「これでやっとミリを捕まえれる。……そして次こそ僕のものに。」
ユウキは笑顔を浮かべた。



──────でも僕はミリを殺すよ、ユウキ。


だって僕の目的は……。


* * *

25:巫女:2014/08/20(水) 18:41 ID:VRw





あるぇ…名前なおってなかった、なりきりの時の名前になりましたごめんなさいラブライバーのみなさんごめんなさ(、

26:巫女:2014/08/20(水) 18:50 ID:VRw





僕はミリが嫌いだった。
小さい頃から僕の大好きなユウキに近づいて。



「消えちゃえばいいのに。」

いつも仲良い振りしてミリに呟いてた。



僕の名前はミライなんかじゃない。
僕の名前はもっとちがうのに。




でも僕がこの世界に来てユウキと一緒にいれるだけで幸せだった。
でもユウキはミリしか見ていなかった。

この世界を作ったユウキの目的はミリを手に入れることだった。


─────僕の、僕のユウキをあいつは取るつもりなんだ。

「ユウキ、僕を見て…。」

* * *







「…ここにユウキたちがいるの?」
「そうみたいですね。ナビ魔法が切れましたしきっとここです。」

私達3人は洞窟の前に立ちはだかった。

「……リンネとリョウはいいの?また前の世界みたいになるかもしれないんだよ?」
私はリンネとリョウを見た。
2人は目を見合わせて、こっちを見て吹き出した。

「ちょ、ちょっと!?なんでわらってるの!?」
「なんでって……逃げ出すならもっと早く逃げ出してるだろ!」
「そうですよ、おばかさんですね。ミリは。」
笑う二人は武器を出した。

「ほら、行くぞミリ」
「行きましょう。」


「────ありがとう!」

私達は武器を出し、洞窟の奥へと進んだ。

27:巫女:2014/08/20(水) 19:02 ID:VRw




「待ってたよ。」
奥へと進むとミライがいた。

「ミライ……ユウキは?」
「あんたには行かせない。東実璃。」
ミライは杖を前へ突き出した。

「ミライなんで私の本名を……」
私の言葉を遮ってリンネが前に出、杖でシールドを作った。
それとほぼ同時にとんでくる真っ黒な玉。

はねかえって地面に落ちた時、その地面の部分が溶けた。
きっとこれに当たっていたら私は……


「ありがとう…リンネ……」
「前の世界より強くなってますね。でも私もなめられたものじゃないですよ。」
リンネは笑みを浮かべると杖を振り落とした。
それと同時に地面が割れる。

「……あんたは、邪魔。ボクはそいつを憎んでいるのに」
ミライは私を指差したままだった。
ミライの瞳はあの時一緒に旅したミライの目ではなく、



────確かに私を殺したくて、殺したくてしかたがないと言う目。

「ミライ…あなた狂ってる……私は誰も殺したくないっ!!」
「……狂ってるのはボクじゃない、ボクじゃないボクじゃないボクじゃない!!!」
ミライは杖を振り回した。
リンネも同じように杖を振り回し、回避する。

「そうやって人に頼って生きてるような人間がァ……なんでぇ…?」
ミライは狂ったように笑い出して話を続けた。

「なんでボクの大切なユウキを奪うんだろおおおぉおおおお?」
首をかしげながら笑うミライは確かに狂っていた。



「ユウキのところに行くならボクを殺して?実璃っち。」
「……そ、の呼び方……ミライ……もしかして……あなた……は、ミライじゃなくて……」

「気づいちゃったァ?」
笑みを浮かべながら近づいてきたミライは杖を振り回した。

「ミリ、危ない!!」
リンネが私に手を伸ばす。

だけどそれは遅くて。
私は黒い暗黒な世界へと連れて行かれた。

28:巫女:2014/08/20(水) 19:10 ID:VRw





小さい頃、夕樹くんと夕樹くんの従兄弟の女の子と良く遊んでいた。




「あのね、あのね……実璃っち、もしかしたらボク夕樹のことがすきかもっ!」
そういったのは夕樹くんの従兄弟の加賀野 心。

私達3人は良く遊んでいた。
そんなときに彼女は私にそうつげた。


「じゃあ私が応援してあげる!」


そういって私は微笑んだ。
でもそれから私は夕樹くんと話すことはなかった。
勿論、心とも。




そのまま月日が経ったんだ。
毎日夕樹くんは私に謝りにきた。

でもこたえなかったんだ、私は。
最後に来た日に告白された。


でも私はいつもどおり無視した。
そしてまた日がたって心が私を襲いにきた。
「なんで、なんで!?あの時ボクのこと応援するって!いったよね!?」

泣きながらナイフを振り回す心をおさえるつもりだった。
なのに事件はおきたんだ。





「こ、ころ……?」
気づいたら私の手は真っ赤で。
心には深く、深くナイフが突き刺さっていた。



「────うっ、うぇ……だ、れかぁ…」


────その日、心は私の手によって命を落とした。
私は彼女を埋めた。


「ごめんなさい」

* * *

29:巫女:2014/08/20(水) 20:07 ID:VRw




「────おも、いだした……」
「もう目がさめちゃったの?ミリ。」

目が覚めた時、ミライ……心とリョウが戦っていた。
「心……やめて、お願い……」
「うるさい、ボクを殺しておいて。ユウキがボクをこの世界につれてきてくれたからボクは今ここにいる。」


そう微笑んだ心をリョウは押さえつけていた。
「ミリ!行け!!」
「リョウ……でもっ……!」

「ミリ、いってください!ユウキをとめれるのは貴方だけです!!」
リンネが杖を振り回しては私に声をかけた。


「ありがとう……絶対に死なないで!!」
「お前もだよ、ミリ!」
「私達はもう大丈夫です!」


私達はそこでまた別れた。


* * *

「馬鹿だなァ。君達が死ぬのは運命なんだよぉ」
髪をいじりながら俺達を馬鹿にしたように笑うミライというリンネと同じタイプの魔法使い。
「前の世界では俺が死んだよな」
「そうだねェ。ボクの罠にひっかかって、ね?」
「……今回はリンネを狙っているのか。」

俺の腕にいるリンネ。
先ほど魔法を受け、出血が酷く俺の服が真っ赤になる程だった。
「……バレたァ?」
「……お前本当に狂ってるな。でもさ、俺はリンネを見捨てることはできねーんだわ。 
 ……この世界から脱出できたら俺はこいつに言うことがあるんだよ。」


前の世界で俺がリンネに最期言われた事。
あの返事。




「ほら、好きな人を守りたい気持ちは同じだろ。かかってこいよ餓鬼。」


書き込む 最新10 サイトマップ