大好きでした。 いいえ。今でも大好きです

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1:nono:2013/12/28(土) 20:34 ID:Hp.

―――――雪が降っています。あなたもこの雪を見ていますか?
貴方がいなくなってもう、4年も経ちます。

もう一度、私の目の前に
姿を現してくれますか?

~登場人物~

風野 彩奈(かぜの あやな) 
高校二年生

長野 卓真 (ながの たくま)
高校二年生

水崎 凪 (水崎 凪)
高校二年生

安達 麻衣子 (あだち まいこ)
高校三年生

上田 裕翔 (うえだ ゆうと)
高校三年生

田内 美緒 (たうち みお)
高校二年生

2:nono:2013/12/28(土) 20:52 ID:giI

現代 彩奈side

カーテンの隙間から光が差し込んでくる
私は起き上がり布団から出る。

肌寒い。
靴下履いて寝ればよかったな。

そんなことを考えながら
制服に着替える。

あの人がいなくなってから毎日退屈だ。
退屈。退屈。退屈。退屈。

頭の中退屈で埋めつくられる。
「もう、七時か・・・。」

そう呟くと私は
リビングに向かう。

「あら、彩奈。おはよう。」
お母さんが私を見て微笑む。

「おはよ。」
挨拶を返して、席に着く。

朝食のパンを一口。
ちらっと、隣を見る。

誰も座ってないのに。
貴方が座っているように思える。

「ごちそうさま。行ってきます」
「え?もういいの?」

「うん。」
「そう。行ってらっしゃい」

玄関先まで見送るお母さん
チェック柄のマフラーを巻いて家を出る。

三年前なら、私の隣にいつも笑顔の
あなたがいた。

でも、今はもういない。
きっと、あの子の隣にいるんだ。

そう思うと、胸がキュってなって
苦しくなる。

「会いたい」
三組に行けば会えるのに。

行く勇気がない
「話したい」

電話しようと思ったらできるのに
勇気がない。

そんなことを考えていると
あっという間に学校に着く。

上靴に履き替えて
教室に入る。

「彩奈、おはよー!」
1年生の頃からぞっと一緒にいる凪が私の席に来る。

「おはよ。」
「今日ね、可愛いお店見つけたから行こう!」

凪は私のことを一番知っている
いつも気を使ってくれる  その時

「卓真ー!おはよー♡」
田内美緒の声が聞こえる。

美緒の言葉に胸がずきんとなる。
卓真。私の大好きな卓真の彼女。

3:nono:2013/12/28(土) 21:09 ID:gXU

現代 彩奈side

「おー。美緒ー。」
愛おしい声が聞こえる。

でもその声は私の名前じゃなくって
違う子の名前。ねぇ。私の名前も呼んで?三年前みたいに呼んで?

でも、その願いは叶わない。
だって、私の卓真じゃないもん。

美緒の卓真だもん。
バチっと、卓真と目が合う。

私の鼓動は早くなる。
ふと、目をそらす。

「ねぇ、卓真ー、今日デートしよう。放課後デート」
「うん。いいよ。」

お願いだから、そんな会話
私の聞こえるところでしないで。

お願いだから、そんな幸せそうな顔
私の前でしないで。

「彩奈、大丈夫?」
「大丈夫だよ」

って、へらっと笑ってみせる。
本当は、心の中で叫んでるのに。

本当はやめてって叫びたいのに。
今は作り笑いをするしかないんだ。

「おーい。席につけー。」
担任が入ってくる

「じゃあ、また後でね」
やっと、卓真が教室に戻る。

もうやだ。
授業中も、休み時間も登下校中も

ずーっと頭の中に居るのは
卓真。

あなたしかいないの。
あなたしかいらない。

分かってるよ
卓真に可愛い彼女がいるってこと。

今、ふたりは幸せだってこと。
わかってるけど、私はあなたしかいないの。あなたが欲しいの

早く別れればいいのになんて思ってしまう
本当に馬鹿だ。





次から過去編入ります。
あと、三年前と四年前間違えています・・・(´・ω・`)
正確には三年前です

4:nono:2013/12/28(土) 21:22 ID:gXU

過去 彩奈side

中学二年生になって初めての
席替え。

正直、どこでも良かった。
くじを引く。

窓側の一番うしろだ。
「らっきー。」

ぼそっと呟いて
席を移動する。最高だろ、おい。

なんて考えながら外を見る
そういえば、となりは誰だろう

と、思い黒板を見る
長野。誰だっけ。

「どうでもいっかな。」
そう、呟いた時

「独り言多いね」
って言われた。

え?ってとなりを見ると
笑顔でこちらを見つめる男子。

「いつからいたの・・・?」
「えっとねー、【らっきー】ってところから。」

最初からじゃん
って心の中で突っ込んだ。

「話すの初めてだね。風野さん?」
「そうですね。」

なんだろう、この人
なんでこんなに話しかけてくるんだろ。

「もしかして、俺の名前知らない?」
「うん。ごめん」

「いいよ。別に。長野 卓真。卓真って呼んで。俺も彩奈って呼ぶから」
え?下の名前っすか?

「わ、わかった」
この人。不思議。

けど、思ったんだ。
もしかしたら、この先楽しくなるかもって。

5:nono:2013/12/30(月) 13:19 ID:HDM

過去 彩奈side

中学二年生の冬。
私はすっかり卓真と仲良くなった。

そして、ひとつわかったことがある。
私は卓真が好きなんだ。って

席が変わって遠くなっても
ずっと卓真のこと目で追いかけてる。

放課後は、一人図書室で
サッカー部を見る。

だって卓真はサッカー部だもん。
卓真がシュートを入れると私もガッツポーズをしてしまう

帰りはいつも一緒に帰る。
その時間が一番幸せ。

「今日も図書室で勉強してたんだ?」
「うん。帰っても暇だしさ」

「部活は入らないの?」
「私に合う部活ないし、あったとしても今頃入ってもあれだし」

一時期、学校中で
付き合ってるんじゃないかって噂があった。

正直言って、ちょっと嬉しかったり
でも卓真は怒ってたり。

結局、想いを伝えれないまま
2年生が終わった。

三年生になって同じクラスになれなかったら
どうしようって思ってたけど

奇跡的に三年生も同じクラス。
すっごく嬉しかった

その頃の私はあんな事件が起きるなんて
思ってもいなかった


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