言葉がなくても

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:sonia:2014/01/03(金) 11:21 ID:h4U

初の恋愛小説です!!
前まで駄作を作っていたのでやめました★((殴

〜・〜登場人物〜・〜

*三島 奏(みしま かなで)*
主人公。♀
容姿端麗、性格もいいし、勉強も出来る完璧的な少女だけど・・・

*潮田 叶汰(しおた かなた)
奏のクラスメイト。♂
明るい性格でクラスの人気者。

*福田 萌(ふくだ めぐみ)
奏の親友。♀
大人しくてとても優しい。あまり目立たないが、絵がとても上手い。

*秋川 澪(あきかわ みお)
奏と萌の親友。♀
男勝りな性格。元気すぎてドジなところもある。

*結木 静架(ゆいき しずか)
叶汰の親友。♂
女子とよく間違えられる。泣き虫で臆病。

2:sonia:2014/01/03(金) 11:48 ID:h4U

夕陽が射し込む放課後の教室。

「奏!!カラオケ行くけど、来る?」

親友の澪が私に話しかけてくる。
どうしようかな。すごく迷う。

「意味ないけど、一緒に行こう?」

澪の後ろから、丸い優しい声が聞こえてきた。
身長が低くてどこからどう見ても幼い子に見える、萌だった。

カラオケの問いについて、私は首を振った。

「行かないの?」

「ちぇー、せっかく叶汰と静架誘ったのになぁ」

「じゃあ、またね、奏ちゃん」

手を振って二人が教室から出ていくのを見届けた。

[意味ない・・・か]

確かに、私がカラオケに行ったところで意味がない。
・・・もし私にあんな悲劇が起きなかったら、私の未来は変わっていたのかな。

私は誰もいない教室でそっと机に伏せ、『あの日』のことを思い出しながら眠りについた。

3:sonia:2014/01/03(金) 12:08 ID:h4U

あの日・・・

「私は完璧なんだよ?」

会話の中にそう付け加えた。
それが口癖みたいになってしまっていた、中学2年生の私。

「完璧とか、自分で言うなって」

横には私の想い人、叶汰がいた。
私達は委員長、副委員長のため、帰りが遅くなってしまった。

「ホントにあの先生、めんどいわ〜」

「確かにな、こまけぇーし」

私達はグチグチ文句を言いながら階段へと足を進める。
階段にさしかかり、私は手すりをもって階段を降り始めた。叶汰が後ろから降りてくる。

その時、手すりが折れた。

もちろん私はバランスを失い、真っ逆さまに落ちていった。

悲鳴もあげられず、「奏!!」という叶汰の声を聞いているしかなかった。

4:sonia:2014/01/03(金) 18:32 ID:h4U

目を覚ますと、ベッドに横たわっていた。見回すと、ここは病院のベッドのようだ。

「奏、大丈夫か!?」

不意に聞こえた声に目を向けると、叶汰がいた。

「急に落ちたからビックリしたよ。」

ごめんね。

そう言おうと思った。でも、声が出なかった。
どうしちゃったのかな、喉が痛・・・くもない。でも、出ない。

「奏?」

私が何も言わないでいると、不思議に思ったのか、顔をグッと近づけてきた。

「声がでない、らしいよ」

澪が静かに言いながら病室へ入ってきた。よく見ると、後ろに萌もいた。

「声が出ない?」

叶汰が驚きと、不信感の混ざった声で問いた。

澪はゆっくりうなずいた。それと同時に萌が静かに泣き始めた。

5:sonia:2014/01/04(土) 12:33 ID:h4U

萌が泣いているのを見て、これは冗談なんかじゃないって、改めて思った。

「声が出せないって、一生?」

「そうらしいよ。原因不明。」

「マジか・・・」

叶汰と澪の会話を聞いていると、萌が泣きながら私に話しかけてきた。

「奏ちゃ・・・ごめんね・・・泣き・・・たいのはかな・・・でちゃんなの・・・に・・・」

私は首を振った。

「いや、悪いのは俺なんだ。目の前の奏を助けられなかった・・・」

私はもう一度首を振った。

「ごめん」

謝らないでよ。叶汰は悪くない。
萌も悪くない。
何も悪くない。
誰も悪くない!!!

お願いだから一人にして・・・

6:sonia:2014/01/04(土) 13:01 ID:h4U



これが私の『今』を変えた出来事だった。

そういえば、あの日どうしたのかな。・・・そうだ。私が急に気絶して大騒ぎになったって、お母さん言ってたっけ。

私が教室で目覚めた時にはもう6時過ぎだった。高校は7時に閉まる。急がないと閉じ込められる。
スクールバッグに教科書やその他もろもろ詰め込み、教室を出た。
丁度、担任と出くわした。

「よう、三島。まだいたのか」

頷いた。

「勉強か?」

首を振った。

「ま、なんでもいいや。きぃつけて帰れよ」

頷いて頭を下げた。


家に帰ると、姉が紅茶を飲んでいた。

「おー、おかえりー」

ただいまの代わりに頷く。

「飲む?紅茶。」

首を振る。紅茶は苦手。

「そーかそーか。じゃあココアでもいれるわなー」

なんてテンションの高い姉なんだ、と思いつつお姉ちゃんの向かい合わせに座った。

7:sonia:2014/01/04(土) 13:18 ID:h4U

「ん。ココア入れたよ〜」

ありがとう。
声には出せないけど、微笑んだ。お姉ちゃんはそれをわかってくれたみたい


「で、彼氏とはどうなってんの?」

彼氏?・・・なんのことだろう。
私は首をかしげた。

「あれ?付き合ってるんじゃなかったっけ、ほら、叶汰君と」

私は思いきり首を振った。
へ!?なんで?なんでそんな話になってるわけ!?
ペンとメモ帳を取りだした。

[なんでそうなっちゃってるの!?]

「だっていつも一緒だし付き合ってても可笑しくないじゃん」

[んなわけないでしょ!?ただの友達だよ!!]

「へー、そうなんだねぇ。」

お姉ちゃんにからかわれて本当に恥ずかったけど、楽しかった気持ちもあった。


書き込む 最新10 サイトマップ