復讐代行人

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1:四畳半主義者:2014/01/05(日) 12:33 ID:ROk

◆復讐代行人、開業!

◇ムカつくあいつに復讐したいけど、勇気が出ない
◇そもそも何をすればいいのかわからない

そんな時、誰にだってありますよね。
でも大丈夫! 復讐代行人ならそのお悩みを解決できます!!
依頼者様のご希望に沿った復讐を、復讐のプロが鮮やかに、手際良く代行。
あなたのストレスケアに役立つこと請け合いです!
お客様の喜びの声も届いております↓

主婦A「こんなに手軽に復讐ができるなんて、夢みたいね」
主婦B「やらなきゃ損! もう、感謝感謝です!」

さあ、あなたの復讐、ぜひ代行させてください!
お問い合わせは『 ◯◯◯ー□□□□ー△△△△』まで!



(市立S中学校、掲示板の貼り紙より)

2:遥:2014/01/05(日) 12:48 ID:L4o

凄いプロローグ(?)ですね…
面白いので勝手に読んでしまいました!
凄く面白いです!

ちょっと怖いですね((汗
しかも中学生が手伝うのですか…
凄い興味が有ります…!

3:四畳半主義者:2014/01/05(日) 12:52 ID:ROk

>遥さん

コメントありがとうございます!
この先怖い展開になってしまうかもですが、
見ていただけたらうれしいです><

4:四畳半主義者:2014/01/05(日) 12:55 ID:ROk

Chapter1:いじめっ子への復讐

僕は生まれつき体が弱かった。
なにか特別な病気や身体障害はなかったけれど、運動がすこぶる苦手で、体育の授業は憂鬱だ。
また、体の弱さに比例してか気も弱い。
学力は少しあるけど、それも上の下程度の実力。
ボサボサの天然パーマが不衛生だと言われ、女子からは避けられる。
そんな負い目だらけの僕は、いつしか恰好のいじめのターゲットにされていた。
クラスメイトの加藤という奴を中心とした、クラスで一番目立つ男子のグループが僕をいじめているのだ。
教科書、ノート、筆箱、靴、カバンが盗られるだけでなく、毎日暴力や罵倒の嵐だった。
僕は幾度か担任の教師に「いじめられている」と助けを求めたこともある。
しかし、

「加賀に嫉妬して、陥れようとするのはよくない」

と面倒くさそうに、僕が悪者であるかのような口ぶりで言ってきた。

5:いきなり訂正m(_ _)m:2014/01/05(日) 13:01 ID:ROk


×クラスメイトの 加藤 という奴

◯ クラスメイトの 加賀 というやつ

6:マキ:2014/01/05(日) 13:05 ID:MZU

 四畳半主義者さん>>

 コメント失礼します
 
 とっても面白そうです! なにより、1スレ目から続き期待です!
 第一話(って言っていいのでしょうか?)の冒頭が現実味がって、「はわわわ(←?」ってなりました!
 いいですね! こう言う話し大好きです!
 
 わたしも葉っぱで小説を書いているので、お互い執筆頑張りましょう!
 

 コメスレお邪魔しました

7:四畳半主義者:2014/01/05(日) 13:14 ID:ROk

>マキさん

コメントありがとうございます! 励みになります♪
マキさんって冤罪者たちの鎮魂曲を書かれているんですよね!
冤罪ってところから現代社会をテーマにしていてる・・・のかな?
マキさんの作品もぜひ読ませていただきます!
また、お互い頑張りましょう!

8:四畳半主義者:2014/01/05(日) 13:16 ID:ROk

加賀は勉強も部活も優秀で、先生にも媚びているため、この担任も加賀のことがお気に入りなのだろう。
僕はそれを聞いてようやく理解した。
僕はどうにもならない。助かることはできないと。
男子からも、女子からも、教師からも嫌われている僕に味方はいない。
嫌われ者は一生嫌われ者だ。この先ずっと。
もしこの中学校を卒業して高校に入っても、僕はまたいじめられる。
高校を卒業して大学に入るか、就職したって誰にも相手にされない。
生まれた時点で負けていた。
生まれた時点で不幸だった。
生まれた時点で嫌われていた。
生まれた時点でこの世に要らなかった。

しかし、僕は諦めなかった。諦めることができなかった。
別に死んでもいい。どんな無様な死にざまでもいい。
ただ一つだけやりたいことがあった。




僕の人生を狂わせる決定打を打った、





いじめっ子、加賀伸也に復讐を。

9:四畳半主義者:2014/01/05(日) 13:40 ID:ROk

今朝、学校の掲示板に、誰が貼ったのか分からない貼り紙があった。
『復讐代行人』というサービスの広告らしい。
文面からして胡散臭さが漂ってくる広告である。
その広告は教員の一人が朝に見つけて剥がしてしまっていたようで、帰り際には掲示板から消えていた。
しかし、僕はいつも朝早くに登校するので、運良くその貼り紙を見ることができたのだ。
もしかしたら、僕以外の生徒も貼り紙を見ているかもしれない。
ちなみに朝早く登校しているのは加賀たちに上履きを隠されないようにするためだ。
その広告をチラッと見るどころか、『復讐』の二文字に釘付けになった僕は貼り紙に書いてあった連絡先をメモしていた。
確かに胡散臭いが、こんなものでも頼ってみるだけの価値はある。
僕は加賀にどうしても復讐がしたいのだ。
そう強く決心し、僕は携帯電話でその番号に電話をかけてみる。

・・・コール音が静かに鳴り、心音が大きくなっていく。

電話は案外あっさりと繋がった。

「はい、こちら復讐代行人でございます」

相手はボイスチェンジャーを使っているのか、機械が交じった不気味な声をしている。
まるで刑事ドラマにでてくる犯人のようだ。

10:四畳半主義者:2014/01/05(日) 17:08 ID:ROk

「ご用件はなんでしょうか?」
「・・・ふ、復讐の代行、やってくれるんですよね?」
「ええ。ご依頼でしょうか?」
「は、はい!」

僕の声が緊張で裏返る。
相手は丁寧口調で話しているのだが、ボイスチェンジャーのせいでとても怖い。

「今、どこに居られますか?」
「自宅です・・・」

僕はいつのまにか自分の部屋にいた。
電気はつけておらず、薄暗い部屋で携帯だけが光源になっている。
僕は学校から帰ってくる途中、考え事をしていてまともに周りを見ていなかったことに今更気づいた。

「では、今から駅前の公園で落ち合いましょう。詳しいことをお話したいので」
「・・・はい」

電話の向こう側の相手は淡々と話を進め、電話を切る。
僕は不安もあったが、少し嬉しくもあった。
あの貼り紙がネタである可能性が低くなったからだ。
さすがに中学生がこんな手のこんだイタズラをするわけはないだろう。
僕は駅前の公園に向おうと立ち上がった。

11:四畳半主義者:2014/02/09(日) 18:25 ID:nvs

駅前の公園は思ったより遠かった。
それは、最近まで家と学校の往復しかしていなかったせいだろう。
うろ覚えの脳内地図を頼るのはいささか不安に思ったが、なんとか復讐代行人に指定された公園まで来れた。
取り敢えず公園の四方を囲む青いネットに隠れ、公園内を眺めてみる。
公園には一人の女の子がベンチに座っているだけだった。
彼女は確か同じクラスの雨宮さんだ。
可愛くておしとやかで、運動神経抜群で成績もトップクラス。
その甲斐あって男子にも女子にも人気の、僕のような劣化人間とは正反対の人種である。


・・・それにしても、まだ来ていないのか?

今になって疑いの念が募ってくる。
復讐代行人なんて、嘘くさい業者に少しでも期待した自分は、手の施しようのない馬鹿だったのか。
僕は自暴自棄になって、気をおかしくしているかもしれない。
しかし、もう一度公園内に目をやった時、僕は戦慄した。

公園のベンチで座っていた雨宮さんが、僕の方を見ている。
冷たく、恐ろしい笑みを浮かべて。

それからの僕は、蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。
何も考えられなかった。彼女の視線には不思議な力があるかのように思えたのだ。

12:四畳半主義者:2014/03/19(水) 21:43 ID:iks


「あなた、同じクラスの・・・?」

いつの間にか雨宮さんが目の前に立ちはだかっていた。
栗色のセミロングの髪は綺麗に切りそろえられ、青いカーディガンを着ている。
何より冷たい色をした瞳が印象的だった。
僕は腰を抜かして、「あ・・・」と言葉にならない音が漏れる。

「まあ、名前は知らなくてもいいや。それより本題に入りましょう」
「ああの、その、雨宮さんがあの貼り紙を?」

僕はおそらくそれで間違いないと踏んでいた。
予想通り雨宮さんは「そうだよ」と素っ気なく答え、さらに言った。

「誰への復讐かは大体分かってる。加賀くんと、その取り巻きでしょ?」

図星だった。ぐうの音も出ない。
まあ、雨宮さんも同じクラスなのだから、僕が加賀にイジメられていることは知っているのだろう。
それにしても雨宮さんが復讐代行人だなんて。
これは夢か幻か。現実味がなさすぎる。

13:四畳半主義者:2014/03/20(木) 16:38 ID:iks


「復讐・・・してくれるの?」
「いや、別に私は構わないんだよ、そんな容易いことは」

雨宮さんは「・・ただ」と僕を試すように前置きして喋り出す。

「意志確認だけはしておきたいな。具体的に、どの程度やればいい?一応サービスだから聞いておくよ」
「いや・・・普通に、学校に来れなくなるくらい・・に」
「・・・なんだって?」

突然、雨宮さんはものすごい剣幕で僕の胸ぐらを掴む。
女子なのに、か細く見えるのに、ものすごい力だ。
そして、彼女は大きく息を吸い込んでこう述べた。

「違うんだよ。お前は復讐をまるで分かってない。それに自分が何をされたかもだ。いいか? 忘れてるみたいだから教えてやろう。
朝登校して、まず自分のロッカーには生ごみがある。
バナナの皮やみかんの皮だったらまだマシな方。
ひどい時は飲みかけの牛乳がぶちまけられていて鼻がねじ曲がるような臭さだからねえ。
教科書には死ねバカ消えろクズ臭いキモいの中傷が詰め込まれていて、いじめだと分かっている教師もそれを落書きだと言って矛先をお前に向けるんだ。
文房具とか教科書も全部盗まれたから今じゃ授業の時には紙切れ一枚だけ机に出して、どうせ加賀に破られて捨てられるのに必死こいて黒板の文字を写す。
給食では他の奴の苦手なものを牛乳に入れられて一気飲み!
休み時間は色々されてるよね! 見てて飽きないよ。
プロレス技や関節技で痛めつけられたり、顔に黒ペンでパンダみたいなメイクされたり・・・そうそう、黒板の前でズボンだけじゃなくてパンツまで下ろされてたっけ!
クラス全員に貧相なもの見られて!女子にも大笑いされていたね!!
これってぜーんぶ加賀たちのせいなんだけどなあ〜!!」

雨宮さんは一拍の間隔も空けず、流暢に僕を責め立てる。
彼女の滑舌が良いのか、早口なのにしっかりと聞き取れてしまった。

14:**姫萌嶺**:2014/03/24(月) 08:48 ID:.3E

うわぁ〜酷い!
でも、こんな事考えられるなんて凄いですね!
私も一応小説書いてますけど、レベルが違いますね!

15:**姫萌嶺**:2014/03/24(月) 08:55 ID:.3E

ズボンおろされた事私もあります…
奴は先生に懇々と2時間説教されてました。

16:四畳半主義者:2014/03/24(月) 10:30 ID:iks

>姫萌嶺 さん

感想ありがとうございます♪
いじめは酷いですよね。ズボンを下げるのだっていじめですからね・・・
ともあれ、ズボン下げた奴がしっかりと怒られるのはいいことです。

小説書いてらっしゃるんですか! それは是非見に行かないと!
良ければ、私の小説もこれからも見ていただけたらな、と思います( ̄^ ̄)ゞ

17:四畳半主義者:2014/03/24(月) 10:36 ID:iks

僕は唇を強く噛んで黙っていた。
許せない。加賀が許せない。その取り巻きが許せない。
怒りがふつふつと湧き上がってきて、破裂寸前の風船みたいな気分だ。
それに反して雨宮さんは心の底から楽しんでいるように、僕へ揺さぶりをかける。

「ねえ、もう一度言ってご覧。どの程度、復讐して欲しい?」

僕は口をパクパクさせながら、なんとか声を絞り出す。

「・・・・・・殺せ」

気づいたら、そう言っていた。理性が働かない。
ニヤニヤしている雨宮さんに、僕はもう一度乾いた声で叫んだ。

「加賀たちを・・・ぶっ殺せ!!!!」

僕の中の何かが、弾けたような気がした。
その反面、雨宮さんは待ってましたと言わんばかりに明るい表情になる。

「承りました〜! では、また明日学校でっ!」

雨宮さんは満面の笑みを浮かべ、スキップしながら公園を後にした。
してやったり、というようなリアクションだ。
はじめから殺人代行がしたかったのだろうか。
ふと、遠くなってゆく雨宮さんの姿を見て、少し口元が歪んだ。

・・・僕は、笑っている?

直感だった。
直感だけど、雨宮さんは恐らく加賀を殺す。
その取り巻きも含め、一人残らず。
また、証拠を完全に隠蔽して。

僕は勝ったんだ・・・今この瞬間から!!

両の手のひらを眺めてみた。
震えている。しかし、これはいつものイジメに怯える震えじゃない。
アドレナリンが滾って、抑えきれなくなっているのだろう。

僕は長い時間、公園で狂気じみた笑い声を上げていた

18:**姫萌嶺**:2014/03/27(木) 08:50 ID:.3E

>>16
そうですよね!
ありがとうございます!
私の小説なんて駄作なので見なくていいですよ…
それよりも、『僕は長い時間、公園で狂気じみた笑い声を上げていた』
怖いけどその気持ち分かる気がします!
>>16と同じでしたから。


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