夢色。

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1:遥:2014/01/30(木) 11:34 ID:PNs


えーっと…題名は放って置いて下さい((汗


登場人物

紺野 雫 (コンノ シズク) ♀ 十九歳
高校を卒業して声優を目指すため東京に上京。


保科 環 (ホシナ タマキ) ♀ 十九歳
雫の親友。漫画家目指して同じく上京。


望月 翔太 (モチヅキ ショウタ) ♂ 十九歳
雫の元好きな人。今は大学生。



********


プロローグ


私は夢を持っていた
将来は声優になりたい!って…

小学校低学年の時はパティシエ
小学校中学年の時は小学校の保健の先生

そして小学六年生の時は…小説家

コロコロ変わって行く将来の夢

でも中一の時から声優の夢は今も変わってない

私は親友と一緒の私立高校に入学
ギリギリ赤点を取らず何とか卒業

そして親の反対を押しきって専門学校へ現在私は居る

親の縁を切ってまで親友と東京で同居

そこで親友は漫画家の道へ
私は声優の道へ進む


そんな中…小学校の同窓会の誘いが来てしまった____…

2:遥:2014/01/30(木) 11:43 ID:PNs



「ねぇ…どうするの?同窓会。」


親友の環がポッキーを食べながら言う。
携帯画面には…同窓会のメール。


同窓会は早くしたいと思ってた。
高校で環以外の皆と離れ、卒業して上京。

完全に逢えなくなってしまったのだ。
皆に逢いたいけど…。


私には逢いたくない人が居るから…。

"彼"と離れてもう四年___…。
話さなくなって七年。

もうそんな月日が経ったんだな…と実感した。


「彼奴の事は忘れなって!ねっ!」

環は笑顔で慰めてくれるけど…。
逢うのが怖い…。


もう…私なんて覚えていないかも知れない。

そう考えると怖かった。









"彼"を好きになったのは…九年前の事でした___…

3:遥:2014/01/30(木) 12:00 ID:PNs



九年前____…



「雫ー!早く早く!」


私、紺野 雫はまだ十歳だった
恋なんて半人前でまだまだ未熟

振られて諦めると言う潔い恋をしていた


なのに…


何故、その時の私は"彼"に恋をしてしまったんだろう___…


振られて何時もみたいに潔く諦められなかったのかな___…


何で…九年前の私は馬鹿だったのかな



        *



「あーあ…授業ってホント退屈。」

当時の環が面倒くさそうに呟く
私なんて欠伸までしていた


その時___…


ふざけていた男子達と肩がぶつかり、階段に落ちた

最悪な事に頭から__…



「雫…!!」


環が叫ぶのと、ふざけてた一人の男子が飛び降りるのが同時だった


目を瞑ってしばらくの沈黙が流れた
……?何処も痛くない?

私は不思議に思い目を開けた


すると男子が私の腕を掴んでもう片方は手すりに掴んでいた


「…ふぅ…危な。大丈夫か?」

そう言い微笑む彼

私は…その笑顔と優しさに次第に惹かれて行ったんだ…


なのに…あの日の君は冷たかったね…

4:遥:2014/01/30(木) 12:34 ID:PNs





「俺、お前の事好きになるとか有り得ないから。」


小六の卒業式
勇気を出して告白したのに…
あっさり振られてしまった

その日から私は暗くなった
彼の顔を思い出す度に泣いて…


中一になってから私の心は少し楽になった
でも…私の恋は変わらない

絶対に諦めたくない…って思った
今までと違う…そんな感じがした


でも逆に嫌われてしまってそれっきり
彼は県立に
私は私立に…

そして私は卒業して上京
…彼は…今何してるのか
彼女が居るのかも分からない


もう一生逢わないと思ってた…
その時までは


まさか…同窓会が有ったなんて…
もう逢いたく無いのに
忘れようって覚悟してたのに







神様って意地悪だね…

5:遥:2014/01/30(木) 12:38 ID:PNs



       *


そして現在に至る


「で…どうするの?」
「い、……行こう…かな…」


決めた
私はもう彼の事なんて気にしない
無視すれば良いだけ

彼のせいで友達に逢えないなんて嫌だし


「そっか!じゃあOKメールしとく。」
「うん…」


大丈夫…
同窓会が終われば私はまた東京に戻る
だから今度こそもう逢えなくなる…








だから…もう良いんだ
好きだけど…諦めなきゃ前に進めないから___…

6:遥:2014/01/30(木) 12:49 ID:PNs




そして…同窓会当日___…


「わぁ…小学校でやるんだぁ…」

環が懐かしそうに校舎を眺める
本当に懐かしい

何年ぶりだろう?


錆びた公衆電話
塗り替えられた校舎の壁
何も変わってない道路や通学路


あの頃に戻ったみたいだ
皆と笑い合って…
楽しかったな…


「さ!行こう!六年生の教室に!」
「…うん。」




錆びちゃったボロいドアを開けると…

一層懐かしくなった

変わってない机の配置
もう生徒数が少なくなって殆ど居ないらしい




「あ!来た来た!環と…誰?」


え…まさか覚えてない?!
まぁ…大分面影は消えたけど…

当時の私の髪は真っ黒だった
でも今は明るい茶髪のボブヘアー

ボブヘアーは昔と変わって無いのに…
ピアスもしてるからかな…




「もう!皆、分かんない?雫だよ雫!」

環が苦笑いしながら私の肩を組む
すると皆目を見開いた



「嘘?!雫だったの?!一層綺麗になったねー!」
「久しぶり!東京行っちゃって寂しかったよー。」


良かった…皆、変わってない…
昔に戻ったんだ



この教室にこのメンバーに…

7:遥:2014/01/30(木) 13:04 ID:PNs



「実は私…東大に合格したの!」
「えっ?!美雪が?!おめでとう!!」


美雪は学年トップで県立の一番良いとこに合格した

そして東大合格かぁ…
美雪はやっぱ凄いや!


「私は…保育士になる為に勉強してる!」

ピースサインするのは奈津美
子供が大好きで人懐っこい子だった
その奈津美がずっと言ってた保育士の夢

今、叶おうとしてるんだね…


皆…頑張ってるんだなぁ…



「雫は?東京の専門学校行ってるんでしょ?」

「うん…まぁ充実してる…かな。」



まぁ…苦手な歌とダンスが苦痛だけど





すると____…




ガラッ…


「よっ!久しぶり!」


あのふざけてた男子軍団…翼達が来た

「翼!相変わらずだね。」

クスクス笑う環
…環と翼は遠距離恋愛中
今も続いてる


その後ろには…彼…望月 翔太が居た

8:遥:2014/01/30(木) 13:18 ID:PNs



私は身体中が強ばって身動きが出来なかった



「……紺野…久しぶり。」


急に声を掛けられて目を瞑った
何で…七年も喋って無かったのに…


「四年ぶり…だな。」

ぎこちなく言う翔太
止めて…用も無いのに話し掛けないでよ…


「……久しぶり…じゃない…」


私は声を震わせて言う
ふざけないでよ…
あんなに冷たくされた後にこんな…



「此方は……散々忘れようとしてたのに……ふざけんな!」


私は翔太の頬を平手で叩いた
手が痛かったけど…どうでも良かった


「…ちょっと…雫?どうしたのよ…」

環が慌てた様に言う
……もう嫌…
どうして私ばっかり悩まなきゃ行けないの…?

夢に向かって頑張ってる途中なのに…



「……私の…私の夢を壊さないで。」


私は強く翔太を睨んで教室を出た


「ちょっと!雫!」


環が追い掛けて来たけど私はその手を振り払った


「御免…私…もうココには一生帰らない。」

「そんな…どうして?翔太を失っても…雫はそれで良いの?」

「……声優は絶対叶えたいから…恋愛なんて必要無い。」


私はそのまま学校を後にした…


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