河原の石ころ

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1:iwasawa:2014/02/09(日) 00:49 ID:nfc

さらっと読んでいただけるだけで、嬉し泣きして水たまりできます…
皆様どうかよろしくお願いします!

2:iwasawa:2014/02/09(日) 01:02 ID:nfc

小学一年生 1

「か、花音ちゃん!やめて!」
「なぁに言ってんのよー。せっかく晋也くんがいるっていうのに。」
「で、でも。」
あ、こんにちは!
私は小学一年生の有沢あかりと申します!
えっと、今は仲良くなった浜田花音ちゃんに背中をグイグイ押されてます。
「晋也くん、好きなんでしょ?もぉ、まだ四月っていうのにもう好きな人できちゃうなんてー。」
花音ちゃん、からかいの声を後ろからかける。
「シッ!声が大きいよ。バレちゃう。」
「いいじゃん。バレちゃえー!」
さらに背中を押してくる花音ちゃん。
花音ちゃんはすっごく男の子っぽい。色んなところで恥ずかしがったことがないらしい。
「だ、だめだめー!」
「あっ、晋也くんがこっち来た!」
藤川晋也くん。
すごく優しくていつもニコニコしてる。恥ずかしいけど、大好きなのだぁ。
「おーい、晋也くん!」
「花音ちゃん!呼ばないでよ!」
晋也くん、ほらぁこっちに向かってきてるじゃん!
「えーっと、浜田さんと有沢さんだよね。どうしたの?」
声も爽やか!
「えーっと、その、んーと…。」
顔が熱い。
ヤバイ!
「晋也くんって誕生日いつなの?」
「十一月の二十日だよ。」
「そうなんだ!」
花音ちゃんがうまくつないでくれてるけど、私はひとり、赤面なのです…。

3:iwasawa:2014/02/09(日) 12:21 ID:nfc

仲良くしてね。
その声が出ない。
「あ、チャイムだ。座ろう。」
晋也くん、時間もきちんと守ってかしこいなぁ。
「じゃあね。」
私もヨロヨロと自分の席に戻った。なんか、幼稚園までの男の子とは桁違いのよさだよ!
すっごく好き。
「はーい、みんな、そろそろ小学校には慣れたかな?」
担任の先生の角田先生が教室に入ってくるなり言った。
そりゃあ、もう四月もおわりかけなんだから慣れたよ。晋也くんには慣れないけどね。
「じゃあ自己紹介してみようか。」
あ、まだしてなかったっけ。自己紹介カードを書いただけだもんね。
「えー!やだ!」
「自己紹介なんかいらないよぉ。」
色んな声が飛び交う。
えー、晋也くんのことよく知れるからやりたいな。
「自分のことを自分で伝えるのは大事なことよ。それに、やってみると楽しいから。」
あ、そっか。
自分のことも言わなきゃなんないんだ。
「じゃあ出席番号順に行こうか。有沢さん!」
しゅっせきばんごうってなに?
なんで私からなのよー!!
「さぁ、有沢さん。」
うぅ。
恥ずかしい〜!

4:iwasawa:2014/02/11(火) 19:41 ID:nfc

「前に出てね。」
えっ!先生みたいに?
やだやだやだ!
「頑張れあかりちゃーん!」
花音ちゃん……。っていうか花音ちゃん晋也くんと席となりじゃん。
いいなぁ。
「う、うん。」
顔が熱い……。
でも頑張らないと!頑張ったら晋也くんが褒めてくれる。
「有沢さん、さあ。」
「は、はいっ!」
がちがちで席を立った。前に歩くまでのときみんなの視線がすごかった。
そんなに見ないでよ!恥ずかしいんですけど。
「はい、緊張するかもしれないけど、自己紹介してみようか。」
コクンと頷いたけど、目線はいつの間にか花音ちゃんのほうへ。
「大丈夫!見てるよ!」
晋也くんが。
と、口パクで。
そ、そだそだ!
晋也くんがみてるよっ!

5:iwasawa:2014/02/22(土) 22:29 ID:nfc

「あ、有沢あかりです。誕生日は12月25日で、妹がひとりいます!」
これだけでいいのかな?
顔から湯気が出そう。
「はい、よくできましたね。次、粟井くん。」
あぁ、よかったぁ……。
チラっと晋也くんをみると、私に向かってにっこり笑ってくれた。う、嬉しい……。けど恥ずかしい。
「なぁ、あかりって呼んでいい?」
席に戻ると隣にいた男の子が言ってきた。
「俺、山口トシ。よろしく。トシって呼んで。」
「あ、うん。わかった。こちらこそよろしく。」
トシが私と深いつながりがあると知ったのは、三年後のことだった。
でも、この時はなんにも知らない。
トシだって、多分知らなかったんじゃないかな?

6:iwasawa:2014/02/22(土) 22:37 ID:nfc

小学一年生 2


雨が降り続いてる。
なんだか足がびちょびちょでヤダなぁ。
「花音ちゃん、長靴かわいい!」
「でしょ?あかりちゃんもかわいいじゃん!」
六月。ようやくクラスのみんなを覚えて、花音ちゃん以外の女の子ともお話しできるようになったんだ。
「お絵描きしよ。」
「うん、しよしよ!」
自由帳にアニメに出てくるような女の子を描いては切り取って人形劇をするんだ。
これが楽しいんだぁ!
「あ、お絵描き?僕もいれて。」
し、し、し、晋也くん!
ほんっとに突然だ。あああ、もう恥ずかしくてみれないよ。
「い、いーよ。いっしょにかこ……。」
とまで言って、花音ちゃんにさりげにかくれちゃうわけ。
晋也くん、そんなに優しくしたら、私ほんとにドキドキして大変だよ。
「晋也くんなんかかけるの?」
花音ちゃんはズカズカ晋也くんに話しかける。とらないでよって言いたいけど、
あかりちゃんのためでしょ!
って怒られちゃいそうだから、言わないでいよーっと。


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