クラスにいる、悪魔

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1:匿名で悪かったな:2014/03/01(土) 14:58 ID:5zk

始めます



 クラス替えが終わった。といっても、俺たちの学年は40人しかいない。ただ学年が一つ上がっただけだ。
新しい友達に会うことも、親友と離れることもない。
 俺の名前は田中。ありふれている字だが、でんちゅうと読む、意外に珍しい名字だ。
そして、俺の親友、小島。彼は頭がよく、いわゆるガリベンでもなく、良い奴だ。
小島は独自のノリで、(これを周りは中二病ともいうらしい)周りとは余り仲良くはなかった。
そんな性格のせいで、どんな噂でもすぐに信じ込む癖がある。最近のネタは、『クラスの悪魔』だ。
「この学年に、悪魔がいる。悪魔を怒らせると、不幸が訪れる」というのだ。
もちろん死ぬことはない。転校させられるのだ。
ここまで聞いて吹き出さない人はいないだろう。そんなことも信じ込むのだ。
「おいデンチュウ!昼休み理科室な!」
 噂をすればなんとやら。

2:匿名で悪かったな ◆wwww:2014/03/03(月) 17:05 ID:5zk

 俺たちにとって理科室は居心地がよかった。クラス替えから1月経ったといっても、まだ慣れない。
でも理科室はそこにいてくれる。いつまでたっても変わることはない。それにこのアブナイ雰囲気も好きなのだ。
といっても、理科室の隣の準備室だ。
 俺が理科室の前に着くと、小島が手招きする。
 中肉中背の「まあまあ」イケメンといったところか。こんな容姿ならまともに恋もできるだろうが、俺のルックスじゃあ、まず無理だ。
 俺たちは普段オカルト系の話しかしないのだが、今日は違った。小島が恋バナを振ってきたのだ。
「なあなあ、デンチュウってさ、好きな子とかいんの?」
いままでにないテンションだった。
「いるにはいるんだけど……言えない」
いったら笑いものになる。
「ふっ……いうわけないか。でさ、悪魔の件。新情報手に入れたから。教える」
やっともとに戻った。

3:匿名で悪かったな:2014/03/26(水) 22:37 ID:5zk

「でさでさ、悪魔の話。お前はどう思う?」
「あ、あり得ないだろ。大体人を思い通りに転校させるなんて、荒唐無稽なんだよ」
「例えば、もしこのクラスのうちの誰かが、ヤの付く自由業とかと関わってたとしたら?
 まあ、論より証拠。これを見てくれ。」
 そういって小島は紙がパンパンに詰まったファイルを出した。
「これが今までにこの校区から居なくなった人数だ」
小学校から合わせて、およそ5人。
「こじつけですって」
「そうか?俺は『居なくなった』と言っただけだぞ。転校したのは3人。残りは……
 死んだ」
初耳だった。
「小学校6年の終わりに、続けてだ」
死なないと言うのは、大嘘だった。
いつの間にか自分を騙していた。


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