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1:Anna ◆AY:2014/03/26(水) 23:03 ID:l8o

彼氏いない歴は早4年。

親にもお見合い写真を毎週送られてくる日々。

それに比例したように積み重なる仕事。


「アラサーの前には結婚したい。」

中学の頃の同窓会で見栄を張っていった事。

_______やっぱり、結婚なんてしないや。


独身女性が繰り広げるそんな話。

2:Anna ◆AY:2014/03/26(水) 23:08 ID:l8o

人物紹介


小林 里沙(29)…♀
菊地 明美(30)…♀
遠藤 由佳(34)…♀

3:Anna ◆AY:2014/03/26(水) 23:38 ID:l8o

鳥がさえずる声も鮮明に聞こえるくらいの閑静な住宅街。

そこにある大きくも小さくもない会社で理沙は勤めていた。

「小林君、これ。」
出勤早々に旭課長から呼び出しを食らって渡された紙は理沙の徹夜に残業を積み重ねて研究してデザイン画を書いて商品化まで一歩という所で押された「却下」という判子の文字。

「……………どこがダメなんでしょうか。」
華のOL時代なんてとっくにレジェンドとなった理沙はここの化粧品会社の商品開発課に勤務して早6年。
今では若い子達が続々とここの課で働いている中、課長を除いて最年長となってしまい、この課のお局的存在となった今、これで商品化がダメであれば誰もが嫌う「お客様相談課」、会社では「クレーム処理課」という課に飛ばされるという旭課長の無言の圧力により、ベテランの腕に頑張るに頑張った物がたった今ここで却下されてしまったのだ。
理沙は悲しいのやら、怒りやらをジッと抑え込んだまま唇を噛み締めてそう言った。


「この商品は主に30〜40代層をターゲットにしたハンドクリームであり、冬の主婦には天敵のパックリ割れ等も直るような成分も入れました。ベタつきを抑えて、より肌に馴染むようにしました。これまでの我が社のクリームの上を行く商品だと私は思います。」

理沙は他の課の女性達にも聞き歩いて作った商品、品質もより良く作り上げた、と説明に渋い顔をする旭課長には目もくれず必死に商品の良さを熱弁した。


すればようやく旭課長が眉を潜めて口にした。

「………ここの会社はな、10〜20代層が売りなんだよ。」

そんな事は理沙だって知っている。しかし、ここの会社は老舗会社な為だけに昔使っていた人が「ここは品質が良い」とか「とても肌に優しい」なんて言ってくれるのはいつも40代辺り。
理沙は旭課長よりもそんな所は見てきたんだ、と目で訴えるが旭課長には届かない。
「それに見てくれ、この横田君のハンドクリーム。とても良いじゃないか。」

目の前に見せてくる可愛らしいデザインのハンドクリームが書いてある紙を理沙は破ってしまいたかった。
ベリーの香りがするハンドクリームと小さく持っていけるチューブタイプの商品。どこにだってこんなの売ってる、オリジナリティをもっと出して、理沙は率直そう思ったがそれを言えば旭課長が「これだからおばさんは……。」と鼻で笑われるかリアルお局、とこの課の人達にクスクス笑われるか2つに1つだ。理沙は意見を生唾と一緒に飲み込んだ。


「…………分かりました。」

ここで仕事に費やしてきた理沙の年月は終わってしまった。

4:Anna ◆JA:2014/03/28(金) 01:28 ID:l8o

てすと

5:Anna ◆JA:2014/03/28(金) 01:42 ID:l8o

「何なのよ………あの課長……。」


ガンッ、と鈍い音が会社の喫煙室に響きわたる。
理沙は健康思考だ。だから喫煙禁酒を勤めようと入社当時ひ心に誓っていたぐらいだが年が増えるにつえ旭課長からの早く異動しろ、という圧力やら若い社員から来るストレスでいつの日からか酒好きタバコを吹かす女になっていた。これが世に言う「おやじ女子」否、理沙の場合はただの「干物女」にすぎない。

「……あ、小林さ〜ん!!」

さっきまで昼休みだったので丁度同じ課の愉快な同僚達とキャッキャウフフをしていたであろう、少し短くしたタイトスカートに前髪を気にしながら歩いてくる姿、どこからどう見ても現代女子だ。そして喫煙室でとてつもない顔でタバコを吸っていた理沙に作ったような笑顔で手を降りながら走ってくるのはさっき、旭課長がベタ褒めしていた横田愛子。

「………横田さん。どうしたの?」

彼女からツン、とした匂いがするのはここの会社の商品の「Spring fover」という若い頃の私を始めとする研究所で作った人口フレグランスを使っているからだ。それと1つ。どこかで嗅いだ事あるような匂い。あと爽やかなレモンの香り。

「あのっ、小林さん今日空いてますか??」

大きな目での上目遣い、おそらくいつも男にしているのだろう。


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