俺の彼女は嘘つき?

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1:唯花:2014/04/12(土) 16:43 ID:m-vQo

*プロローグ*

お前のことがずっと好きで

見向いてもくれなかったけど

諦めかけてた時、お前から告白されて

付き合い始めたけど

お前と話していて時々感じる

___嘘……ついますか?

2:唯花:2014/04/12(土) 18:59 ID:m-vQo

『あのね…琉哉君のことがね………好き、です』
『俺も好き。だから……付き合って下さい』
『はい』
オレンジ色の放課後の教室で俺は夏美から告白された時のことを思い出していた。
そして、いつも思う
なんで俺を好きになったんだろう
俺は小学4年から真鍋夏美(まなべなつみ)を好きだった。
夏美は容姿端麗でそこそこ頭も良くて運動神経も良く誰にでも優しくて当たり前だけど多くの男子にモテていた。
俺もその男子の中の一人だった。
俺は特にかっこよくないし、勉強はダメダメだった。夏美と付き合うなんて夢のまた夢だと思っていた。
そして、小学5年の時、夏美は弘毅と付き合っているという噂があり、諦めかけていた。
しかもその時は俺も彼女がいた。彼女は夏美の友達で小学5年の時に放課後の資料室で俺に告白してきた。断るつもりだったがその告白現場に夏美がいたため断ることができずOKしてしまった。その後だった。夏美と弘毅が付き合い始めたのは。しかも夏美から告白したらしい。
そして小学校を卒業した後、中学に入学し夏休みに夏美から電話がかかってきて告白された。もちろん俺はOKした。
それから俺と夏美は付き合い始めた。
弘毅は中学が別れていたので自然消滅したらしい。
俺も彼女とは自然消滅だった。
でも同じ中学だから毎日のように会う。
それから何も進展がなく時は流れていった。
俺の誕生日に夏美にプレゼントを貰った。顔を赤らめながら「い、家で開けて」と言われたので家で開けるとキーホルダーとお菓子とメッセージが入っていた。メッセージに俺の好きなキャラクターの絵が描いてあった。
それからも進展はなく12月に俺の元カノが隣のクラスのある男子と付き合い始めたという噂が耳に入ってきた。その男子は俺の友達だった。
これが今までの出来事。
ホントになんで俺を選んだんだろう。
「……や、琉哉!」
「何?光汰」
俺の名前を呼んでいたのは月島光汰(つきしまこうた)俺の親友。小学校のとき夏美のことが好きだった。つまり俺のライバルだった。だけど告白してフラれたらしく、今は先輩に恋をしている。
「さっきからボーとしすぎ」
「んー…」
「琉哉君どうした?」
こいつは多戸界季聡(たどかいきさと)愛称きーくん(俺は呼び捨て)。野崎海理(のざきかいり)の彼氏。海理は俺の元カノ。季聡とは恋友達だからノロケとか相談とかいろいろしてる。もちろん光汰と3人で。
「なんか昔のこと考えてた」
「あー夏美のことか」
……なんでわかんだよ。
「ハハハ///」
「琉哉君、顔赤くなってるよ」
「……///」
「琉哉分かりやすっ」
「……///季聡は海理とどうなんだよ」
恥ずかしくなって俺は話題を変えた
「僕は海理ちゃんの言うことしか聞かない!」
こいつドMじゃね?季聡、海理にベタボレだからしょうがねえか。
「それ海理にいっていい?」
「いや、ダメに決まってるでしょ」
「言おっと」
「ダメだってば」

3:唯花:2014/04/12(土) 21:27 ID:m-vQo

「言おっと」
「いやいや、ダメだから」

アハハと教室に3人しかいないせいか笑い声がすごく響いて聞こえる。
でも、こういう恋バナもいいな
はぁ。俺らももう進展しないと…
どうしようか……そうだ!
「……デート…しようかな」

あ、ヤベ
ポロッとでてしまった。慌てて口を押さえる。
光汰と季聡をチラッと見ると。
思った通りニヤニヤしている

「いーじゃん!計画立てようぜ!!」
「……///」
「琉哉君また赤くなってる」
「…///」
「で、どうする?」
「ここらへん田舎だし行くとこねえんだよな」
「……あのさ、もう暗いし帰んない?続きは休みの日にしようよ」

季聡の言う通り窓の外の空は薄暗くなっていた。
確かに帰った方がいいな。

「だな。帰るか」
「続きはいつにする?」
「光汰の家でよくね?」
「はあ?まあ、いいけど」
「じゃ、決定ね」
「はぁ」

そして俺らはそれぞれの家へ帰った
帰り道。俺はデートの計画を考えていた。何も浮かばなかったけど。

4:唯花:2014/04/12(土) 21:32 ID:m-vQo

すいません!
間違いました。

季聡のセリフ「続きはいつに……」
と琉哉のセリフ「光汰の家で……」
の間に
光汰のセリフ
「んー今日は金曜日だし明日でよくね?部活帰りで」

と、季聡のセリフ
「うん!いーよ。どこで?」

を入れて読んで下さい!

5:唯花:2014/04/12(土) 22:06 ID:m-vQo

「「「ありがとうございましたーー!!さようならー!!」」」

よっしゃ部活終わり!
俺はベンチから自分の鞄を取り早足でグランドから出る。

「琉哉!早く行こうぜ!!」
「光汰はえー!」

光汰はもう自転車をとってきて校門にいた。俺も急いで駐輪場へ行く。
ん?
体育館から声が聞こえる。
その場に立ち止まって体育館の扉を見てるとガラララと扉が開いた。
「ありがとうございましたー!失礼しましたー!……うっわーアハハ」

笑いながら出てきたのは夏美だった。
続いて海理がでてくる。海理と夏美は二人で話していて俺に気づいてないようだ。
そして最後に百合亜(ゆりあ)が出てきた。
へー。バレー部も部活あったんだ

「あー!!琉哉君!あれ?野球もう終わったとー?」
「うん」
百合亜は俺を見つけるなり話しかけてきた。
俺は夏美をチラッと見る。
目があって俺は恥ずかしさのあまりプイっと目を反らしてしまった。
「なっちゃん。ほら、琉哉君だよ。あれ言っちゃえば?」
「えー!!やだよ!」

なっちゃんとは夏美の愛称
女子は全員そう呼んでる。
コソコソと海理と夏美の会話が聞こえる。つか全部聞こえてるけど…。
“あれ”ってなんだろう?

「琉哉君ーー!!!」

俺を呼ぶ季聡。
あ、ヤベ。忘れてた。

「じゃ」

俺は走って駐輪場へ行く。
そして自転車をとって走って光汰と季聡のところへ行く。
“あれ”ってのがすごく気になる。

「ごめん」

俺は季聡と光汰に謝った。

「何してたんだよ」
「うーん。バレー部と話してた」
「え、海理ちゃんいた?」
「いたいた」
「じゃ、待っとこ」
「あ、そうだ。琉哉お前ちょっと待ってろよ?」
「?分かった」

光汰はそういって駐輪場へもどっていった。

2分くらいして光汰は戻ってきた。
あれ?誰か連れてきてる?

6:唯花:2014/04/12(土) 22:44 ID:m-vQo

光汰の後ろから出てきたのは夏美だった。下を見ながら自転車を押す夏美の顔は少し赤くなっている。その両端にニヤニヤした百合亜と海理がいる。

「ほら、誘えよ」

ニヤニヤしながら光汰が俺に言う。
まさかこいつ!
全て理解した俺はカアアアアと顔が赤くなった。

「い、いいよ。大丈夫///」

そう言って顔を赤らめながら俺の横を通ろうとする夏美。

「ダーメ。逃げんな」

それを阻止しようと光汰が片手で自転車を支えながら夏美の腕を掴む。
夏美は帰ろうとするのを止めたが光汰は掴んだ腕を離そうとしない。
それを見ていて俺は無性にムカついた。

「だ、だって///」
「琉哉〜」

光汰は俺が誘うまで夏美の腕を離すつもりはないんだろう。

「あのさ///」

俺は夏美に一歩近づいて第一声を発した。

「今度二人でどっか行こ?///」

い、言った……
よっしゃ!!俺は心の中でガッツポーズをする。あ、返事……夏美は顔を赤らめ上目遣いで俺を見ている。
う、可愛い…///
思わず抱き締めたくなる衝動を押さえる。

「……うん///」
「「「良かったじゃん!!」」」

うっせえ///
そして俺と夏美は並んで進む
その後ろには季聡と海理が。
そのまた後ろには百合亜と光汰が(付き合ってません)

「いつにする?///」
「うーん。いつでもいいけど……。あっバレンタインの次の日がいい!」
「分かった。じゃいつもの公園に1時30文集合な」
「うん!!チョコ作って持ってくるね!」
「あー」

チラッと夏美の横顔を見る。
____可愛い///
俺は夏美の横顔に釘付けだった。俺の視線に気づいたらしく夏美がまた上目遣いで俺を見てくる。

「なに?」

首を横にかしげる仕草が余計に可愛く見える。

「///…いや何でもない」
「え〜何ー?ま、いっか」

諦め早っ!
残念なような嬉しいような……
それからの会話が途切れることはなかった。あっという間に交差点に着いてしまった。

「じゃ、バイバイ」

無邪気に笑う夏美の顔が頭に刻みこまれる。

「///…バイバイ」

7:唯花:2014/04/12(土) 23:41 ID:m-vQo

ここでちょっと登場人物をまとめますね

宝田琉哉(たからだ りゅうや)
夏美の彼氏。たまに俺様になる。
野球部で運動神経はそこそこいい。
黒で耳にかかる位の長さの髪

真鍋夏美(まなべ なつみ)
琉哉の彼女
天然で容姿端麗。成績は3番目位
天パが少しかかっていて髪の先がクルクルしている。二つ結びでまとめてる。

月島光汰(つきしま こうた)
ある先輩に恋をしている
勉強は出来ないが運動神経抜群でイケメンしかも優しい
黒に茶色が混ざっていて耳より少し長い髪

多戸界季聡(たどかい きさと)
ド天然。バカだけど意外と秀才成績はいつも1位。
海理の彼氏
黒で少し短めの髪をしている

野崎海理(のざき かいり)
ショートカットで眼鏡女子。
成績は季聡の次
しっかりしていてリーダーシップがある

中野百合亜(なかの ゆりあ)
勉強は全くできない。
性格は悪い。ドS。
黒で長いストレートを1つにまとめている。

弘毅(こうき)
夏美の元カレ。
今は5股かけるチャラ男。


今のところは以上です。

8:唯花:2014/04/13(日) 08:50 ID:m-vQo

〜帰り道〜
「良かったじゃん」
「まあ……///」

今、俺は季聡と光汰と一緒に自転車で光汰の家に向かっている。
デートの計画をするために///

「きーくんも誘えばいいのに」
「いや、僕は海理ちゃんの言うことしか聞かないから」

うわ、また出た。ドM発言
つーことは季聡は海理から誘われないとダメてことか。
ん?それってただ…

「季聡。誘うのが恥ずかしいんじゃねえの?」
「う……そうだよ!」

やっぱり…
まあ、そうだよな。誰だって誘うのは恥ずかしいし勇気がいるもんな。
そんな話をしてるとあっという間に光汰の家についた。

「「おじゃましまーす」」

光汰は先に家の中に上がって奥の部屋に行った。
俺と季聡は靴を脱ぎ練習着についている泥を手ではたいて落としていた。すると奥の部屋から誰かが出てきた。

「あ、季聡と琉哉じゃん」

出てきたのは俺達の先輩で光汰の兄である月島翔(つきしま しょう)先輩だ。俺達は翔君と呼んでいる。
翔君は携帯を持っていた。誰かとメールをしているらしい。
誰としてるんだろ……

「光汰ー!上がっていいー?」
「いいよー!」

光汰の返事を確認し、俺達は光汰のいる部屋に向かった。

「なにしてんの?」

部屋では光汰が携帯でメールをしていた。
兄弟揃ってしてんだ。

「誰としてんの?」

なぜか気になったので聞いてみた。
光汰は携帯から顔を上げ俺を見た。

「秘密☆」
「ふーん」

光汰、何か隠してるな……
まあ、あまり問い詰めないでいよう。

「よし、始めよ」
「おー」
「何を始めんの?」

横から翔君が聞いてきた。
言えるわけないじゃん。はずいし。

「琉哉君がデートすることになったので計画を…」
「あああああああああああ!!!季聡!」
「ふーん」

案の定、翔君は顔がニヤけている。
そして携帯を取りだし、メールをうち始めた。

「誰としてるんですか?」

また気になったので聞いてみる

「ん?夏美とだけど」

………はあ!?俺聞いてねえ!
つーかあいつ携帯持ってたっけ?

「バッ!お前!」
「え、別にいーじゃん」
「光汰も夏美としてんの?」
「う、うん」
「そか……」

メールの内容が気になるけどいっか。
もしかして光汰ってまだ夏美のことが……なわけねえか。

「じゃ。始めよ」

それから俺達は計画をたて始めた。が、なかなか決まらず時間がきてしまい終わってしまった。
帰り際に光汰が
「俺、明日弟の歓迎会に行かないといけないから明日は遊べない」
「あ、僕も」
「分かった」
それって夏美も来るんじゃ……ま、いーや

9:唯花:2014/04/13(日) 12:08 ID:m-vQo

〜日曜日の夕方〜
もう……始まっているよな。
時計の針は19時を指していた。
嫌な予感がするけど…
ああ!ゲームしよう!
俺は机の引き出しから3DSを取り出した。画面を開き、いつものように初めにフレンドを見る。すると、光汰がコメントしていた。
内容は【行ってくるわ】とシンプルなものだった。
じゃあ始まっているよな。
何もないといいけど……

〜月曜日〜
「いってきます」
野球部の朝練のため早めに学校に行った。学校に着き自転車を置くために駐輪場に行くと地面に座り込んでいる光汰がいた。何かとても落ち込んでいる様子だ。
何かあった………な。

「光汰おはよ」
「あー……うん」
「なんかあった……よな?」
「……ごめん琉哉」

は?なんの“ごめん”だよ。
これ以上聞くなってことか?
それとも………まさかな。

「俺……夏美に告白…した」
「は!?でもお前綺咲先輩のことがっ……」
「そう思ってた!でも……夏美が俺を見ながら無邪気に楽しそうに笑っているところ見てたら……ポロッと言ってた。自分でも分かんねえんだ…」

光汰は一粒の涙を流してた
嫌な予感は当たった。
なんとなく気づいてたけど……だって光汰が夏美を見る目が他の女子を見るときと全然違ってたし。

「殴んねえの?」
「なんで?」
「だって俺、親友の彼女に告白したんだよ?」
「まあ…そうだな」

確かに普通の男子だったら怒って殴ってるだろう。だけど俺はそんなこと一切考えなかった。逆に慰めたかった。

「だったら……」
「別にお前が誰に告ろうと俺には関係ないだろ?俺が決める事じゃない。本人が決めることだ。相手が彼女だったとしも好きになったらしょうがない。普通だったら殴ってるだろうけど俺は……」
「ありがとう琉哉。安心しなよ俺、フられたからさ」
「ああ。あいつは俺の彼女だからな。okするわけないだろ」
「アハハ。そうだな」

そして笑いながら俺達は朝練に行った。
少し早めに来てたおかげで遅刻せずに済んだ。

10:唯花:2014/04/13(日) 14:43 ID:m-vQo

今、俺と光汰は朝練を終え教室に向かっているところだ。
光汰から朝のことは誰にも言わないでほしいと言われたので黙っておくことにした。
「琉哉君、光汰君おはよ!」
「おー。おはよ」
「はよ」
「アハハ。ん?……二人ともなんかあった?」

うわ。鋭っ!
小学校からの付き合いだから分かるのかな。

「なにもないよー」

笑いながら光汰が返す。
さすがに泣いてたせいか少し目が赤くなっている。

「えー。でもなんで光汰君の目は赤くなってるの?」
「さっき痒くて掻いたからだと思う」

ナイス言い訳。
さすが光汰だ。俺は何も言わなかったけど

「そっか。じゃ教室にいこー」
「ああ」
「ん」

そして3人で教室に向かった。
ガラララララと教室の扉を開ける。

「おっはー」

教室に入るとすぐに海理が挨拶をしてきた。俺も「おはよ」と返す。
俺の席は海理の隣で右斜め前の席に光汰が。そして夏美の隣に季聡の席がある。
教室を見回すと夏美がいないことに気づいた。心配になり、海理に聞いてみた。
「あーなっちゃんなら___」

11:唯花:2014/04/13(日) 19:14 ID:m-vQo

「なっちゃんなら……隣のクラスの人に呼び出されて……た」
「そか。…はあ」
「心配だね」
「まあ…な」

中学校でもモテるとは……。いや、想像してたことだけど。
でも、こう多いとな。さすがに心配になってくる。
俺は鞄の中から教科書と宿題を取り出した。
重……

「あ、なっちゃん。おかえ……え?」

海理の声に反応する。
夏美!!
すぐに夏美を見る。
え?なんで……バカな……

____隣の男子は誰?

12:唯花:2014/04/13(日) 20:02 ID:m-vQo

夏美の隣には知らない男子がいた。
夏美は下を向いている。隣の男子は夏美の肩を抱いて教室を見回していた。
つか、肩にある手って必要!?
人の彼女になにしてんだよ!
って言いたかったけど今は唖然とするしかなかった。
ハッと我に返り海理に「あいつ誰?」と聞いてみる。

「あの人……朝、夏美を呼び出してた人だ」

つーことは夏美に告白した人か。
俺はただイライラしていた。告白するのは構わない。が、肩の手が頭にくる。離そうとしないし。夏美は少しずつ避けているがすぐにグイッと引かれてまた男子に密着した状態になっている。
イライライライラ
あーなんか殴りたい。
俺が拳を握っていると目の前に夏美とその男子がきた。
夏美はほぼ強引に連れてこられてた。
それにまたイライラして少し冷たく
「何?」と言った。

「お前が夏美の彼氏か?」

『夏美』って呼び捨てかよ。
それもムカつく。
手を離そうとしないし。
ああ!もう!!!
俺はガタガタ!と立ち上がり夏美の腕を引っ張った。

「そうだよ。真鍋夏美の彼氏だけど?」

チッ。皆に聞かれてんな。

「ほら、良かったじゃん。夏美」
「は?」

今いち状況把握ができない。
何が良かったんだ?

「あーわり。オレは隣のクラスの真鍋怜(まなべ れい)。夏美のいとこ」
「……はあ」
「夏美からいろいろ相談されてたんだ」

そう……だん?
何の?
夏美を見るとカアと赤くなっていた。

「ごめんね。私も共犯者」

そういいながら海理が立ち上がった。
さっぱり分からない。

「後は…自分で言いな?」
「分かった。ありがと怜君」
「ん。えらいえらい。夏美かあーいー」
ギュと怜が夏美に抱きつく。
イラ
イライライライラ………
俺はまた夏美の腕を引っ張った。

「あーわり。オレ、去年までアメリカにいたから、つい癖で誰にでも抱きついちゃうんだ」
「……はあ」
「じゃ。夏美、また家でね☆皆さんサヨウナラ」

そして怜は出ていった。
つか「家でね」ってなんだよ。
夏美はまた下を向いていた。

「ごめん光汰。俺達ちょっと授業抜けるわ。一時間目自習だし」
「了解」
「よろしく」

そして俺と夏美は空き教室へ行った。

13:唯花:2014/04/13(日) 22:09 ID:m-vQo

ガララララ
空き教室の扉を開ける。
校舎の一番端にある教室だから話していても誰も聞こえないだろう。
俺は夏美を椅子に座らせ俺も机を挟んで向かうように座った。
夏美はまだ下を見ている。

「夏美?」
「……うん」
「今日のこと説明してくれる?」
「うん」
「じゃあ今からいくか質問するから答えられる質問には答えて?」
「うん」
「じゃあ。まず、怜とはどういう関係?」
「えっと……怜君はいとこで小学2年生の時にアメリカに行って去年帰ってきて、家を建ててる間私の家に住んでるの」

なるほど。
家ってそういうことか。

「家では怜と何もしてない?」
「相談はするけど…特別なことは何もしてない。ギュってされることはあるけど」

まあ、あれは癖だししょうがねえか。

「分かった。じゃあどんな相談してるの?」

これは俺が一番聞きたかったこと。

「………」
「言えないこと?」
「…不安だっ…た」
「え?」
「琉哉君が私のことどう思っているのか分からなかった」
「……」
「それを怜君に相談したらヤキモチ妬かせてみない?って言われて…それで」
「うん。分かった」
「ごめんなさい」
「いいよ。不安にさせてた俺が悪い」
「ううん」
「じゃあ次の質問。怜が夏美の肩に手を回してたけどあれも計画?」
「ううん。あれは突然怜君が肩を回してきただけ。それで避けようしたらグイッて引かれて『ごめん。我慢して』って言われて」
「分かった。あのさ、前に海理となんか話してたよな。“あれ言えば?”って海理が言ってた時のやつ」
「えっと…それはまた今度に言う」
「今じゃダメ?」
「ううん」
「じゃあ言って。それかヒント」
「えっと2文字」
「もう少し」
「琉哉君が……てこと」

あ、分かった。
でも……

「ちゃんと言って?」

俺ってけっこう俺様!?

「だから___」


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