RE:ボタン Hack To the brain

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1:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:43 ID:Src

まだ、未完ですが、此処に掲載させて頂きます。

どうかよろしくお願いします。

2:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:44 ID:Src

いきなり訂正、タイトルミスでRE:セット ボタンです泣

3:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:46 ID:Src

2012年8月6日-0:22

薄暗い研究室で男はあるプログラムの解析を行っていた。カタカタとキーボードを叩く音と共に苦笑する。

『っ・・・これも駄目だ』

声質をから見れば年齢は20前半だろうか。彼はとある一家の事故と見せかけた殺人事件が起きてから、その事件を約五年近く追っている。そして、その若き男に世界を救う重大なターニングポイントが握られているのは誰も想像しないだろう、いや、それは彼自身すら、分からない。

例えるならば恐竜が何故滅亡したのか、分かる人はいるだろうか。有力な説は隕石落下説。火山噴火説、海退、海進説、伝染病説、原因は複数挙げられるが、でもそれは仮説上の話だ。多くの科学者が研究しようと真実は不明だ。

彼は、知っている、これから起きる事を。それでも恐竜滅亡と同じく、過ぎ去ってしまえば、誰も知る者はいない。だから、仮説だ。

彼は無数の未来を見た。いや、正しくは、夢。睡眠中あたかも現実の経験であるかのように感じる予言。

彼の言葉は誰も信じないだろう。それでも、彼だけは知っている。きっかけは些細な事だ。バタフライ効果のように一羽の蝶が羽ばたけば、地球のどこかで嵐が起きる。

それほど、その男の近い未来の行動は現代の物理法則を歪めようとしている。

『少しは休憩したらどう?はい、紅茶』

年齢は30代後半のショートカットの女性が私に話しかける。

4:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:47 ID:Src

『ありがとう、しかし、この脳の解析には意味があるのだろうか。ましてや、どこぞの研究機関に眠っている脳にハッキングをかけて、記憶を送り込むなんて。まぁこの未来のシステム機材の凄さは認めるが』

『安心して。あれを使って、脳にダイレクトに君の記憶をデータとして侵入させられる。通称【ブレインハックマシン】。だけど、そのブレインハックの原理は、一人の脳のネットワークをハックするために、何百億ある人の脳のデータベースから、目的の脳を割り当てて時間と場所の座標特定しなければならない。そして、初めてそのブレインハックが通用する。しかし、これは公式のマシンじゃない。デメリットとして、君のコピーが複製されるわ。姿、形は同じだけど、彼は間違いなく君を抹殺目的で行動する殺人鬼でしょうね』

彼女はあれを指を指す。指の先にあるものは車のシートとそれと頭部に被るヘルメット染みた脳波を送信するヘッドギア。これら全ての機材は彼女が設計し、現代のパーツで組み立てられたものだ。未来の機材は現代では開発不可能、それらは代用品でしかない。それ故、このマシンは完璧ではない、つまり非公式。これらは彼女に何十回も聞かされた事だ。

『難しい話はよく分からないが、この解析を完了させれば良いって事だよな。後、一つ聞いていいか?あんたは一度死んでいるんだよな』

『ええ、私は一度交通事故で死んでるのよ。その死体は民間自衛組織volcano ocean、火山の海で再生された半機械人間で隙を見て脱走し現在に至る、当然ながら私の脳はデジタルと化して記憶媒体はこのハードディスクにある』

彼女は後ろ首の付け根からケーブルで繋がれた箱型のハードディスクを見せる。

『母親は機械人間、娘は機関の未来予知を持つ培養液で生かされてる脳か。話は変わるが2015年、つまりあと約三年で火山の海とやらがその脳の解析で第四の次元【時間】を世界を統治する。それはあんたの家系が持つ未来視で見たものか?』

彼女は回る椅子に腰かけ、コーヒーを飲みながら当然のように言い切った。

『ええ、そう。三年前、あなたと私が出会い、研究所を設立した。四年前、私たち一家が交通事故に見せかけた犯罪があったように。7年前、あなたは私の娘を好きになった。それと同じ。すべては運命論。あなたがこの脳にいる娘の座標特定するのも決まりきっている。』

『で、俺がその脳にブレインハックする。それも運命論てか(笑)』

彼女は砂糖とミルクを異常なほどたっぷり加えそれを一気飲みした。

『あばばばばばばばばばくぁwせdrftgyふじこおおp、甘いものはイイネェ。まぁそういうこと。私はマシンの調整に戻るから、あなたは引き続き解析に戻って。私の未来視で言うと二年後には解析が完了する。そしたら私と同じようにあなたは誰にも負けない最凶の半機械人間の記憶に改ざんして、脳に送り込んであげるわ♪

5:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:48 ID:Src

2014年2月5日-7:00

俺は彼女、折月由紀の製作したブレインハックマシンで民間自衛組織ボルケーノオーシャン、通称【火山の海】に捕らわれたその娘である折月此戸葉の脳に私の記憶データを送り込まれている。

目の前は真っ暗闇で、手足は動かせない。唯一見えるのは、マシンが起動してからの経過時間のディスプレイ画面。分かるのは、ブレインハックマシンに起動してから、約一時間が経とうとしていることぐらいだ。

私は最後に彼女と交わした会話を思い出す。

『相葉君、ブレインハックの目的は、七年前の折月此戸葉の記憶にある未来視のデータを抹消すること。軽く説明すると、平安時代の陰陽師である折月家の祖先、折月響一郎が龍神島の赤龍と呼ばれる邪龍を体内に封じ込めた。その赤龍の血が流れた折月家は未来視と言う能力を代々受け継がれてきた。要はその赤龍を殺せば、未来視と言う能力は消える。未来視は火山の海がタイムマシンを完成する鍵。つまり、未来からハックした奴らが仕組んだ私たち一家を事故と言う誘拐事件を起こす意味はなくなり、事故が起きないに過去が書き換わる。結論は火山の海は未来視を手に入れられずタイムマシン開発を頓挫する』

つまり、赤龍と言う龍の血を此戸葉の脳から排除すればいいっと由紀は言っていた。

『あと、相葉君の力になれるか分からないけど、記憶データを改ざんしておくよ、これがあればイメージする事で物理的な武器は錬成できる。例えばミサイルが撃ちたいと思えば、目の前からミサイルを作ることが出来る。だけどここで注意点がある。このイメージは魔術の類は使用できない。魔術は私の専門外だからどんなに改ざんしても分からない。まぁ先祖は龍を封じ込めるほどの魔力はあったそうだけどね。最後にこれを渡しておくよ。使い方はあえて言わない。でもきっと相葉君が困ったときの役に立つと思うから。じゃマシンを起動するよ。』

 渡されたのは携帯もどきの意味不明な機械。裏面には謎のカメラが付いている。

『でもいいのかい。これを起動したらこの世界に戻れる確証はないよ。辞退するのも相葉君、貴方の判断で決めていい』

俺は最後にこう言ってやった。

『上等ですよ。俺は此戸葉を救うためにここまでやってきた。この五年間は無駄にはしない。由紀さんには礼を言いたいくらいですよ。赤龍を殺した後はどうなっても構わない。もう一度、此戸葉に会わせてくれて、感謝してもしきれないですよ。だけど、可能性があるなら此戸葉を連れて必ず戻ってくる。』

私はヘルメット状のヘッドギアを被り、シートに座った。

『じゃシステム、オールグリーン、3、2、1、ブレインハックマシン起動』

 私は此戸葉を救う絶対に。

ブレインハックマシンの起動から三時間が経過。脳にインターネットを介して記憶データを送り込むためには、記憶の圧縮に時間が必要と由紀は言っていた。

三時間半が過ぎようとしていた頃、マシンに異常が発生した。今まで真っ暗闇だった周辺が赤と黄色に交互に点滅し、『プログラムerror』とディスプレイに表示される。

由紀さんが前に言った言葉を思い出した。

『もしかしたら記憶データが、相葉君の大幅な記憶の改ざんで脳が記憶喪失もしくはで記憶がバグって架空の記憶に変化する可能性も否定できない』

その後、ズドーンと大きな音を立てて機械は停止した。俺はその衝撃で意識が途切れた。

6:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:50 ID:Src

此戸葉Side



わたしはスーパーの夜勤のバイトが終わり、アパートに向かって歩いていた。隣にはクラスメイトの相葉君もいる。元はと言えば、相葉君の紹介でこのバイトを始めた。わたしは彼の事が好きだけど、その思いは彼には届かない。相葉君とわたしは友達関係でそれ以上も以下もない。そんな身勝手な思いを感じていた。

以前、彼の将来の夢を尋ねたことがあった。

『私は画家になるため優秀な教師の元で教えを乞うためパリに留学しようと思う』

と、わたしには出来っこない事をさらっと言ってのけた。

もしかしたら彼もわたしの事を好きなのかもしれない。時たま、そういう素振りをすることがある。でも、今それを告げたら、彼を夢から引き止めることになるかもしれない。だから、いっそう思いを言葉に出すのが怖かった。

ふと、相葉君が私に声を掛けてきた。

『ずっと気になってたんだけどさ、此戸葉は卒業したらどうするの?』

『急に言われてもわかんないよ。わたしは卒業しても多分、今のバイトを続けると思う』

わたしには夢なんて贅沢なものなんてない。孤児院育ちのわたしにはただ生きるのが精一杯で。もしわたしに両親がいれば夢を見れたかもしれない。もし両親も将来の夢もある夢のようなそんな世界があるならって。ずっとそれを憧れてきた。

『そっか、でも夢を見るのは自由だよ。それが実現できるか出来ないかは云々としてね。

此戸葉は料理が上手いし、調理師に向いてるんじゃないかな。

もしもさ、俺と此戸葉の二人で東京に店でも立てたら面白いことになるんじゃないかな。此戸葉さんが監督で俺が助手、なんてね♪』

わたしは一呼吸置いて、相葉君にしか聞こえないくらいの静かな声で言った。

『相葉君はパリに行くんでしょ。それのチャンスはわたしのために無駄にしないで。』

『うん、それはジョークだよ』

『なら良かった』

私たちは50メートル先の公園の曲がり角でいつものように別れようとした。

『さよならー、じゃ明日もバイト先でまた』

わたしは大きく手を振って、私は右に彼は左に。

『了解〜!!』

大きな声で別れの言葉を。そして再会の言葉を。



まだ彼女は知らない。彼がわたしの知らない相葉君になることも。この世界全てが作り物だと言う事を。



わたしは電車を乗り継ぎアパートに戻る。そして、アパートのドアの鍵を開け、部屋の居間を見て絶句した。居間には木製のテーブルが一つ置いてあるが、そこには丸い金属の球体がテーブルをぶち壊して、場違いにもほどがあるかのように存在していた。

『………(-_-;)』(なにこの物体は)

暫くすると丸い球体に扉らしきハッチが開かれた。

その中の車のシートに人が座っていた。その人物はおおよそ服装で予想が付いた。

さっき別れた相葉君?

気絶しているのか眠っているのか分からないが、わたしはそのヘルメットを取った。わたしの予想は的中した。やはりさっき別れた相葉君だった。

『とりあえず息はしてる、つかこの機械はなんだろう、その前になんでさっき別れた相葉君が?』

7:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:51 ID:Src

30分後

『うーんカプチーノ』

『それカプチーノじゃなくてコーンスープだよ』

私はすかさず突っ込みを入れる。

『私がカプチーノと言えばコーンスープも味噌汁もカプチーノになるんだよ』

相葉君はいつも通りの意味不明な発言をする。

『どう?落ち着いた』

『落ち着いてるも誰がどうやってこの私をこの不気味な球体に乗せられた分からないよ、私はね此戸葉と洋食屋『夜明けの空』を立ち上げて、開店祝いで酔い潰れたはずなんだけどね…。』

『洋食屋ってまさかわたしと相葉君はこれの関係?』

相葉君は右手の小指を立てる。

『ああ、そうだ。』

(うわっ簡単に言い切ったよ(*_*))←心の声

『だが、此戸葉の置かれてる状況と私の置かれてる状況に大きな誤差があるな…。此戸葉はまだ学生だろう。私はもう20歳だ。だけど、何故、私は学生服を着ている?』

わたしは何かおかしな事件に遭遇したらしい事は確か。昔、SF小説で読んだ事があるこの世には異なる世界線が存在するパラレルワールド説を思い出した。



蔵人Side

『だが、此戸葉の置かれてる状況と私の置かれてる状況に大きな誤差があるな…。此戸葉はまだ学生だろう。私はもう20歳だ。だけど、何故、私は学生服を着ている?』

ついさっきまで開店祝いで二人で酔い潰れて寝たはずだった。

朝かと思ったら、ヘンテコなマシンに乗って、しかも、学生時代の此戸葉に起された。

支離滅裂とはこの事だろう。ふと、何かが頭に響く。

(可能性があるなら此戸葉を連れて必ず戻ってくる。)

これは私の声だ。でも、その意味が分からない。私と此戸葉の時系列は約二年間食い違っている。

では、二年前の自分はどこに行った?

その前に此処はどこだ?

此戸葉には家族のいる一軒家だったよな?

この私は誰だ?

この球体は何ぞ?

私はそっとその球体に触れてみた。その球体は私の手の中に吸い込まれるように消えていった。

そして、段々と記憶が戻りかけてくる。私は忘れていた、由紀さんとの約束を、此戸葉を取り戻す事を、此戸葉の脳に住む赤龍を排除するために私は



【ここにいる】

『思い出した。』

私は此戸葉に聞こえるようにそっと呟いたあと、此戸葉に告げる。

『私は君の母から此戸葉を助けるために未来からやってきた』

8:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:53 ID:Src

1時間後-2:30-此戸葉Side



『大体こんな感じかな。』

相葉君はわたしの母親の由紀さんから聞いた話を有りのままに話してくれた

わたしには母親しかいない事、未来視と言う能力を持っている折月家の話、それを狙って機関の起こした意図的な事故、民間自衛組織を偽った機関ボルケーノオーシャンの研究所に培養液で保存されてるわたしの脳、未来視の原因である赤龍の事、相葉君はそれを排除するため由紀さんにブレインハックマシンで、わたしの脳内世界に記憶を送り込まれたこと。赤龍を殺せば現実世界は書き換わる、と。

おそらく此処は現実世界にある脳を動かしておくために、機関よって此戸葉の心を生かすために造られたまがいもの世界だろうとわたしは理解した。

わたしは深呼吸して、一息付いて、やっと出た言葉はこうだった。

『お母さんに会いたいな。その赤龍を倒しちゃえば元に戻るのかぁ。』

わたしは現実世界で脳だけしかない存在なのに、落胆よりもすべてを聞いてさっぱり爽快な気分だった。

『良かった、これを話したら、此戸葉は落ち込むと思ってたよ。此戸葉のお母さんはいい人でクールでカッコいい人だよ。ブレインハックの最後の最後まで私を心配してくれたんだよ。』

『ところでやっぱりリアルでもわたしと相葉君の関係ってコレだった?』

わたしはは少し不安気味でもあり少し楽しそうに、今度はわたしから右手の小指を立てる。

『そうだよ。私たちは中学で出会って、同じ高校に入ろうって此戸葉が言って、私の受験する高校はワンレベル高くて、必死で此戸葉と私は勉強会開いて、ようやく高校に受験に受かった時、初めて両想いだって気づいてね。あの時はホントに色んな意味で楽しかったよ(笑)』

わたしは嬉しいようで、彼の言葉が胸に突き刺さり苦しかった。だって、わたしはその記憶さえ思い出せずにいるから。だから、いっそう現実世界に戻りたいと、深く願った。

『此戸葉、大丈夫?』

彼は心配げにわたしに声をかけてくれる。一番辛かったのは九年間と言う長い時間を費やして、わたしを救おうとしてくれた相葉君の方なのに…。

わたしの目からどうしようもなく涙が溢れてきた。

『ごめん、ごめん、相葉君、ゴメン、ごめん…』

その時、彼はわたしの唇に…口づけを。相葉君の柔らかい感触がわたしの唇にダイレクトに伝わる。わたしは動揺しているためか手首をビクっと震わせる。

どちかかというわけでもなく、自然にお互いの唇が離れる。

『此戸葉が泣いたときはいつもキスで元気づけてたから。』

彼はふっと目を逸らし、顔を赤らめ、照れ隠ししながら一言呟いた。

『うん。少し元気出たよ。だから、もう一度♪』

わたしは相葉君の唇に口を当て、何度も何度も、優しくて温かい口づけを交わした。

何度も…何度も…優しくて柔らかい感触を。

わたしはこの時が永遠であるようにと願った。このまま、時間が止まればいい。そう願う。だけど、時間は無情にも過ぎていく。だれど、一つだけ分かったことがある



【わたしたちはここから歩き出す。相葉君のためにも、お母さんのためにも。】

9:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 20:59 ID:Src

ボルケーノオーシャン【研究施設地下3階談話室】



『これでキミのナイトは落ちたね』

『おい、汚ねーぞ、囲碁クラウド。なら最凶クイーンで白黒玉を取り巻くってやる。』

真夜中の零時に三人は囲碁VS将棋VSチェスと言う三つのボードゲームを組み合わせたゲーム楽しんでいる。

『結構結構、ふふふ、私の神の一手に敵うかな?ミズキ、そこ動かせば王手だよ』

『オーライ、はい、王手、凶志狼のキングは貰ったよ、ゲームオーバーですよー、凶志狼、残念WWW』

ミズキと呼ばれた女は凶志狼の王手を付く。

次の瞬間、クラウドと呼ばれた男は何やら鞄からフラスコを取り出して、お酒を盤面に振りまく。

『何しやがる酒振りまいてどーすんだ。バカかテメーは』

『燃えて無くなれ』

クラウドはジェットライターで盤面に火をつける。よほどアルコール成分の高い酒なのか、一瞬で駒が燃えていく。そして、その酒を飲みながら不敵な笑顔で笑っている

『ああ……駒が燃える〜!!!楽しいねぇ♪』

『笑ってんじゃねえよ』

キレる凶志狼を全員がそれをスルーする。

10:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 21:01 ID:Src

『クラウドねぇ…なんでも酒を振りまいて燃やすもんじゃないよ。まったくアンタの頭はイカレてるわ』

『それは最高の褒め言葉だ。感謝』

『おい、俺のこの囲碁と将棋とチェス代弁償しろや、骨董屋で10万で仕入れたもんなんだ』

『10万だって(笑)さっきの聞いたクラウド、アンタもイカレてるけど、凶志狼、アンタもかなり思考回路ぶっ飛んでんじゃない。そんなもの100均で売ってるでしょ(笑)』

『五月蠅い。とにかくだ。金よこせや』

クラウドはまたしても鞄を漁る。

『ほい、10万』

それを受け取った凶志狼はその10万の札束を数えながら文句ありげに言った

『・・・・チっ、ならいい。』

『おいおい、チっって何だよ、追加で10万やろうか?』

『んな、問題じゃねえんだよ、このセットはもう廃盤でもう何処にもうってないんだよ』

『ふむ。キミは一度、山奥で修行した方がいいね』

『つか、誰だよこんなイカれたゲーム始めようとしたのはよぉ、クラウドさんよぅ』

『やはり私にはカプチーノよりもお酒の方が性に合うのかもしれない』

『だったら、さっさと10万よこせ』

クラウドと凶志郎の会話がかみ合ってないことを見て、ミズキは大爆笑していた。

『あははははははははははははははははは、何この会話ぁ!全然会話になってないじゃん』

『おい、笑ってんじゃねーよ。ミズキ。』

『戯言だ』

クラウドがお酒を飲み呟いた。

『では、本題に移ろうか?』

クラウドはいきなり真剣な顔つきに変わる。

『私のオリジンがついさっき目覚めた。おそらく奴らの目的は未来視、いや、正確には赤龍打倒の方が正しいかな』

凶志狼もマジな口調に変わる。

『つまり、奴らが赤龍を倒せば、俺たちのデータはこの脳から消えると。』

『そうそう、つまりあいつら殺っちゃえばいいんでしょ?』

ミズキが苦笑いをする

『いや、ただ殺すだけじゃダメだ。奴らの脳をデータドレインしてリアルの受肉を手に入れなければならない』

『あんたのオリジンは相葉だっけ、奴がハックマシンを持ってるんだよな』

『それは間違いない。この映像を見ろ』

クラウドはケータイを凶志狼に見せる。

『何この変な球体。もっと機械染みたマシンの方が面白いのによぉ。』

『でも、凶志狼、アンタのオリジンは使えないわ。奴は受肉を捨て、この世界で変な企業立ち上げて金儲けしてる飛んだバカヤローだわ、殺っちゃうならまずそいつでしょ?』

凶志郎はクラウドから酒を横取りしてがぶ飲み。

『ぐははははははははははははははは、口が燃えるぅぅぅぅぅ、いや、俺の本体はちょっと厄介だ。奴は炎の能力者だ。ハァハァ、口が熱いぜ…。』

『何ソレ、そんな度のきつい酒飲んでんの?(笑)どれどれ、アルコール濃度90%!!!!!これ割って飲むもんじゃない!!!!クラウド、アンタ最高にイカレテルよ。話は戻るが、あいつはただの一般市民の社長さんじゃないの?』

『確か、黒崎家は火の魔術の家系、魔眼ファイヤーエンブレム、つまりパイロキネシス。』

クラウドは全てを知り尽くしてるかのように能力名を明かす。

11:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 21:01 ID:Src

『うーん、困った。あたしたちは化学集団で対魔術戦には向いてないよ、あっそうだ、赤龍さんに力を貸してくれるかどうか頼んでみない?』

『だが、肝心の赤龍はどこにいるんだ?場所が分からなければ探しようがない』

『俺もそれには同意だ』

暫しの沈黙が流れ、それを破ったのはクラウドだった。

『まぁまぁ二人ともこの作戦はまだ今すぐって訳でもないだろう。まだ夜は長い、ジェンガでもやろう。そうしよう。』

またしても鞄から何でもあるかようにジェンガを取り出す。

『なんでもあるんだな…この鞄には』

凶志狼はそれを物欲しそうだが、すでに疲れ切った顔だった。

『無限鞄だ。』

こうして三人は夜が明けるまで談話室で静かに夜を楽しんでいた。

12:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 21:04 ID:Src

閑話休題

これは4、5年くらい前に書いた小説です。
ただ個人小説を楽しむために書いたものです。

13:憑きビト◆P2:2014/04/26(土) 21:15 ID:Src

まぁとりあえず、気が向いたらまた載せるよ。
ノシ


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