ヒーロー家族!

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1:クリン:2014/04/28(月) 22:34 ID:v0s

クリンです。
始めて小説書きます。だから、アドバイスとかいただけると嬉しいです。
これからよろしくお願いします。

登場人物
主人公
広風零香(ひろかぜ れいか)本名 千里山四羅(ちさとやま しら )
戦闘一族【千里山】のひとりで五人姉妹の4女。
五人姉妹きっての銃使い。
普段はただの小学生(6年生)。
ちなみに戦闘服は式服。


広風七海(ひろかぜ ななみ) 本名 千里山初美(ちさとやま はつみ)
戦闘一族【千里山】の一人。
心優しい五人姉妹の母親で武器の使い方などを教えてきたいわば五人姉妹の“先生”。
様々な武器を使いこなす。
普段は子育てに追われる優しい主婦。
近所やPTAの方々からは「かわいい」「優しい」「ニッコリマン」との評価を得ている。
ちなみに戦闘服はジーパン&Tシャツにエプロン。


広風翔(ひろかぜ 翔) 本名 千里山命 (ちさとやま みこと)
戦闘一族【千里山】の一人。
五人姉妹の父親で家族で一番強いがちょっとヘタレ。
様々な武器を使いこなし、おまけにイケメン。
普段は残業と戦う精神的に強いサラリーマン。
ちなみに戦闘服はスーツ。


広風愛菜(ひろかぜ まな)本名 千里山一子(ちさとやま いちこ)
戦闘一族【千里山】の一人で五人姉妹の長女。
五人姉妹きっての剣使いでその腕前は暗殺舞台を驚かせたという・・・
普段は青春謳歌する高校生。(2年生)
ちなみに戦闘服は制服。


広風玲奈(ひろかぜ れいな) 本名 千里山二香(ちさとやま にか)
戦闘一族【千里山】の一人で五人姉妹の次女。
五人姉妹きってのムチ使いでつまみ食いの天才。
普段はピカピカの高校1年生。
ちなみに戦闘服は姉と同じく制服。


広風梨花(ひろかぜ りか) 本名 千里山三江(ちさとやま みえ)
戦闘一族【千里山】一人で五人姉妹の三女。
五人姉妹きっての爆弾使いで作るのも使うのもうまい!
普段は涙もろい中学生(3年生)。
ちなみに戦闘服はやっぱり制服。



広風里奈(ひろかぜ りな) 本名 千里山五華(ちさとやま いつか)
戦闘一族【千里山】の一人で五人姉妹の五女。
五人姉妹きっての体術使いで自分より身長体重が大きい大人8人を一度に倒したことも・・・
普段は成長期の五年生。
身長が低いことを気にしている。
ちなみに戦闘服は式服。

2:クリン:2014/04/29(火) 22:40 ID:v0s

まだちょっと続きます。

三郷凛 (みさと りん)
小学6年生。
美人で零香の親友。
零香が 戦闘一族【千里山】だと知らなかった。
誰にでも優しくいつも笑顔。


山田陸 (やまだ りく)
小学6年生。
零香と同じクラスでクラス一のイケメン。零香のことが好き。
凛と同じく零香が戦闘一族【千里山】だと知らなかった。
零香とは時に力を合わせ、時に対立しあい、時に殴り合い・・・の関係。



戦闘一族【千里山】
・武器の使いがとっても上手。
・肌が白い。
・髪はやや茶色で伸びるのが早い。

3:マロン:2014/04/29(火) 23:45 ID:v0s

「じゃー明日ね。零香。」

「うん。バイバイ。」

友達の凛と別れ、私は家に向かう。
涼しい秋の季節。ーー秋っていいもんだ。冬みたいに寒くもないし、ましてや夏みたいに暑くもない。
私の好きな季節だ。

おっと、自己紹介がおくれました。
私の名前は広風零香。みんなには零香って呼ばれてる。
友達もそこそこいる。
太っているわけでも、スラリと痩せているわけでもない。
成績は割と中の中。
クラスの中でもすごく「普通」である。

家族も紹介しておこう。
優しい母。力強い父。それぞれ個性豊かな姉達と妹。
こんな風に、「普通」だけど温もりのある素敵な家族。

表向きはね。

ガチャッーー

「おかえり。四羅。」

「四羅姉、おかえり!」

そう。私の本名は千里山四羅。

話せば長くなるが私の一族は代々伝わる戦闘一族。
その名も 千里山。

よくは分からないが「千里山家」というのは有名らしい。
クラスの大半は知っている。
千里山家は大昔からいわゆる「悪い奴」を戦って倒してきた一族。なんか正義の味方みたいな感じだ。

「このままでは安心して子育てができない!」
そう思った母はあることを思いつきた。
そう。偽名だ。
母は父と一緒にいろんな手続きをし、見事家族全員の名前を変えることに成功した。

母はそれから「戦闘一族の名を継ぐからには」と言って私たちに武器の使い方を教えた。
私の得意な武器は拳銃。ちなみにここにいる妹・広風里奈こと千里山五華の得意な武器は 武器というか体術。あんな小さな体で大人8人を倒したこともある。
まあそんなこんなで母には感謝だ。
母がいたから私は今普通に過ごせている。
これからもこの「広風四羅」の名を大切に、普通に生きていこう!

ーー私は知らなかった。これから何が起こるかを。
これから普通少女「広風零香」の名を捨て、「千里山四羅」の名で学校生活を過ごすハメになることをーー

4:クリン:2014/04/30(水) 15:43 ID:v0s

すみません。
これからもこの「広風四羅」の名を・・・
のところは「広風四羅」ではなく「広風零香」です。
本当にすみませんでした。
まだ続きます。

5:クリン:2014/05/07(水) 18:52 ID:v0s

私はその日、いつもより早くに目が覚めた。
ーーなんだろう。悪い予感がする・・・
横を見ると、スヤスヤ寝息をたてている里奈がいた。
隣の部屋では姉たちのいびきや寝言が聞こえる。
下では「トントン」と母が野菜を切る音がする。
私はホッと胸をなでおろした。
ーー気のせい気のせい。

でも、これは気のせいじゃなかった。

「ふあああ」

ーー早く起きすぎたか。
私は大きくあくびをした。

「零香ったら、そんなあくびしちゃって。どうかしたの?」

そう聞くのは、私の友達、三郷凛だ。

「ああ、ちょっと朝早く起きすぎちゃって。」

「まあ零香が!?珍しいわね。」

「もう、失礼なんだから!」

そう言うと凛は笑い出した。私もつられて笑った。

「キャー!陸君よー!」

女子の叫び声が聞こえる。
そうとくれば・・・あいつか。

「何ゲラゲラ笑ってんの?お前らの笑う顔ウケる。」

「ひどいわね。というか何しに来たのよ。」

話しかけてきたのは山田陸。クラス一のイケメンと言われているが、私はそう思っていない。何かと絡んでくるからなあ・・・嫌なやつではないんだけど。

「何って。俺が話しかけてきて悪いか?」

「そうよそうよ。陸君が話しかけてくれてるのよ!」

女子達・・・うるさいなあ・・・
そう思っていると、陸が口を開いた。

「そういえば、お前、あのニュース見たか?」

「あのニュース?」

「なんだお前、見てないのか」

ちょっとバカにしたような口調にイラっときた。

「で、なんなのよ。『あのニュース』って。』

「心臓止まらせるなよ。」

なんでよ。
それから陸はゆっくり話しはじめた。

6:匿名さん:2014/05/07(水) 21:59 ID:qVQ

おお…五人姉妹の設定が私のオリキャラ四人姉妹とめっちゃ被ってる!凄い偶然!
この四人姉妹で小説書こうと思ってた所だったのでちょっとドキッとしました(笑)
私の所は長女→怪力 次女→銃 三女→爆弾使い 四女→剣ですがね〜。
でも何か親近感湧きました♪時々読みに来ますね!続き楽しみにしてます(*^^*)

7:クリン:2014/05/07(水) 22:39 ID:v0s

始めてコメントもらったので嬉しいです!
あとなんだかかぶってしまってすみません。
でも本当に嬉しいです
ありがとうございます!

8:クリン:2014/05/07(水) 23:01 ID:v0s

「実はな、確かT県の学校に強盗が入ったらしいぜ。」

「強盗!なぜ・・・」

いつの間にか凛も隣で話をきいていた。

強盗か・・・強さはどうかわかんないけど私が倒せる程度だと思う。
っといけないいけない!私は慌てて目を見開いて口を大きく開けた。

「なぜかは俺もよくはわからないが・・・あ、あと変な行動をとった七人は強盗たちが持っていた銃で打たれたそうだ。」

「その人たちの命は?」

「2人だけ助かって、後の5人は亡くなったそうだ。」

「そんな・・・」

私は戦闘一族【千里山】として育てられたが「人を殺すな」とかたく言われてきた。
何度か人の死体を見たことはあるが、あんな風にしたくない。
人を殺して強盗たちは何も思わなかったんだろうか。
ーー戦闘一族でも人を殺しはしないんだ。
強盗たちに言ってやりたい。

ちなみに私は凛にさえも自分が戦闘一族【千里山】だということを話してはいない。
凛はそれを知ったとしても誰にも話さないだろう。
でも、話したら凛と私の今の関係が壊れてしまいそうで怖いんだ。
今のままでいたいから、私は自分の正体を明かさない。
私はそう決めた。

「陸、いい情報をありがとう。知れて良かった。」

私がそう言うと、陸は顔が真っ赤なった。

「俺はただ・・・えーっとああ!えっとその!」

陸のこの行動には何の意味があるのだろう。
私はまだ知らない。

9:クリン:2014/05/08(木) 00:00 ID:v0s

陸が去って行くと同時に、女子の大群もそれについて行った。
ーーやっと静かになったな。

その時だった。

「皆さーん!今日は全校集会ですよ!並んで並んでー!」

六年生の学年主任、堀江芽花子先生の声だ。
結構歳のありそうなベテラン先生。まさに「学年主任」って感じである。

ーー学校集会か。忘れてた。

「何してるんですか?零香さん。早く並んでね。」

「あ、はい。すみません。」

私は慌てて列に並び、体育館に向かった。

ーー数分後

「フランスにはエッフェル塔があり、エジプトにはピラミッドが〜〜」

私たちは校長の話を聞いていた。
いや、多分誰も聞いてはいない。
ある人は先生に見られないように睡眠、ある人はこっそり漫画を読んでいる。
まあ確かに校長の話長いもの。
必ずナイジェリアの話が入ってくるしーー
あれ?

ーーザワッ

悪い予感がする。めちゃくちゃ悪いことが起こりそう。
なんだろう。この胸騒ぎ。
たしか朝にもあったようなーー

パァンッ!!!

めちゃくちゃでかい音がした。

それと同時に校長の体が揺れてーー倒れた。校長の周りに血の池ができる。

「キャアアアアアアア!」

その叫び声にのしかかるように、銃を持った人達が入ってくる。

「おい!お前らァ!今すぐ手を上げろお!じゃねぇとぶっ殺す!」

ーーえ?これってえーっといわゆる強盗?T県の強盗たちは逮捕されたっていうけど・・・

そんなことを考えているうちに、大勢の強盗たちが生徒たちをロープで巻いてゆく。
私も縛られてーー
大丈夫だ。戦闘一族なんだ。ロープの外し方くらい知ってる。

ーーいつ外すかが問題だな。
この強盗が遠ざかってから・・・いや、でもあっちの強盗がきそうだ。うーん!

「おい!そこのお前!」

ビクッ!

「お前じゃない。そこの男!今変な行動をとったな!」

陸だ。大丈夫かな・・・

「え?俺、何も・・・」

「よし、みんな見ていろ!こいつみたいに変なことをしたらーー」

「キャアア!陸君、危ない!」

強盗が銃口を陸の頭に当てる。

ーー打つ気だ!

「待って!」

私は、立ち上がった。

10:クリン:2014/05/08(木) 01:07 ID:v0s

「なんだ、お前。」

ヤバい。立ってしまった。
みんなの注目をめちゃくちゃ浴びてるし、気まずい。

「えーっと、その・・・人を殺すのは・・・ちょっと・・・」

「なんだ、お前、先に死にたいのか?」

「いえ、そういうわけではーー」

「なら座って見ておけ。こいつの死に様を!」

今度こそ引き金を引こうとする強盗。

ーーあーもー!どーにでもなれ!

私はロープを素早く外し、ポケットから拳銃を取り、強盗の銃目がけて打った!

パァン!

相手の銃がポトリと落ちる。
ナイス命中!

呆然としている強盗と生徒たち。
私はそれを全力で無視!
そして自分の着ている服を脱いだ。

ーーいつ、どこで敵がくるかは誰にもわからないわ。だから、いつでも戦闘服になれるようにいつもの服のしたから戦闘服を着るのよ。
母からの教えだ。

そのおかげでわずか五秒で戦闘服、式服に変身成功!
母さん!ありがとう!

「ガキが何をふざけとるんじゃあああ!」

強盗がナイフで殴りかかってきた。

私はそれをよけ、拳銃を打って相手の武器を落とす。

だいたいそれの繰り返しだ。

ーーしばらくして相手が疲れてきた。
私は汗一つかいていない。

「このガキ、強い!」

「まあ、強盗集団なんてこんなもん?案外弱いのね。」

「グウウウウウウ」

獣のように唸る強盗団。
しばらくしてーー

一斉に飛びかかってきた。

私は慌てて二丁拳銃をするがーー
相手の数が多すぎて弾が足らない!

ーーヤバイ!やられる!

そう思った瞬間、全員が一気に倒れた。

「四羅姉、一人で武勇伝しないの!私の出番減っちゃうじゃない!」

「五華・・・」

そこにいたのは、五人姉妹きっての体術使い、里奈こと五華だ。
五華は体術で大人数を一斉に倒す事ができる。
身長は低いが、それも彼女の持ち味だろう。

「お、思い出したぞ・・・」

声のする方をみると、強盗団のリーダーらしい一人が倒れていた。

「その戦闘能力。式服姿。茶色で長髪。白い肌ーー」
「戦闘一族【千里山】の特徴と一緒だ!」

「なにっ!?」「千里山だと?」「道理で強い・・・」
強盗たちがざわつく。

「俺たち、戦闘一族【千里山】に憧れて、ここまでやったんだ!T県の小学校強盗事件は俺らの仲間がやってーー結構強くなれたんだ!だから俺たちを弟子入りさせてくれないか?」

その途端、私の中で何かが切れた。

バシッ!

私は容赦なく強盗にビンタを食らわした。

そのままそいつの頭を掴み、私は続ける。

「ねえ、何も知らない小学生殺して楽しかった?銃で人を打ちまくって楽しかった?人を殺して楽しかった?
私たち戦闘一族【千里山】はね、先祖代々『人は殺すな』て言われてるの。」

『いい?この力を使って、人を殺したりしちゃ、絶対にダメよ!』

「それが武器を使って人を殺したあげくの弟子入りしていいか?だって?」

『あなたたちの力はーー人を守るために使って欲しいな。』

「ふざけんじゃないわ!あんたたちの勝手な目標のために殺された人の気持ちわかる?何も知らないであんたたちに殺された小学生達の気持ちわかる?
人を殺して何が『強くなった』だ!言っとくけどあんたたちは弱いよ!ここにいる誰よりも。」

シーンとあたりが静まりかえった。

「人を殺した時点で弟子入りは不可能です。」

五華が冷たく言い放った。

『ファンファンファン』

遠くで音がした。この音は・・・

「あ、あとこれから警察にお世話になると思うので。」

警察官が数名体育館に入って来た時・・・

強盗団は黙って手を挙げた。

11:野乃凜◆tuI:2014/05/08(木) 16:52 ID:xtE

かっこいーです!
とっても素敵で、正義感あふれてて…
こういうの好きです!

12:クリン:2014/05/08(木) 18:13 ID:v0s

ありがとうございます!
始めての小説で、しかもこんなにお褒めの言葉をいただけるなんて嬉しいです!

13:クリン:2014/05/08(木) 21:29 ID:v0s

しばらくしてーー

私と五華はやっと事の重大さに気づいた。

全校生徒、私たちを見ている。

ーーああ、やっちまった。

私は今までクラスで一番目立たないようにしてきた。
成績は割と中の中。明るくはないけど、暗くもない。格好だって、見事に普通だ。

そんな風に、いつも「普通」を心がけていた。

あなたのクラスで、一人は必ず地味で無口な子がいるでしょう。
そんな子が、いきなり「私は魔法使いだ」とか言って、魔法とかを見せたらどうする?
今の私は、その「地味で無口な子」の状態だ。

「普通に子育てしたい」

そういう母の気持ちを思って過ごしていたのに。

「零香」

ビクッ

ーーこの声、聞き覚えが・・・
おそるおそる声のした方を見ると・・・

「凛・・・」

凛だ。
私は凛にも自分のことを話していない。
でも、それがバレた今、なんて言えばいいんだろう。
どうしよう。

すると、凛が先に口を開いた。

「ねえ、零香。あなたが戦闘一族【千里山】だって話、本当?」

凛は半信半疑のようだ。
周りの人たちは、こわばった顔で私を見ている。
私は下を向いた。
涙が出てきた。

ーー戦闘一族【千里山】だとバレたら、凛との関係が壊れちゃうのに。今の、普通の関係がすごく楽しかったのに。

「どうやら本当みたいね。」

私は、今の凛の顔が見たくなかった。
きっと、がっかりしているだろう。
もう友達じゃないとか言われそう。

でも、凛は違う行動をとった。

ズンッ

私の頭に、27のダメージ・・・

凛は、なんと私の頭にチョップをくらわしたのだった。

「なんで言わなかったの?
ーーまあ零香のことだから、『今の関係が壊れる!』とか思ったんでしょ。」

驚いた。
まさか当てられるとは。

「図星ね。
って何バカな事考えてんのよ!私がこの程度で「絶交」とかいうと思う?言わないわよ!」

「凛・・・」

涙が止まらない。

すると凛は、くるりと後ろを向いた。

「みんなもいい?零香とは、これからもいつも通りに接すること。わかった?」

みんなも大きく頷いてくれた。

「ありがとう・・・」

「何言ってんのよ!さ、行こう!みんな並んでるよ。」

「うん!」

ーー戦闘一族【千里山】だとバレたけど、これはこれで良かった気がする。

私は、凛と一緒に走り出した。

14:クリン:2014/05/09(金) 17:39 ID:v0s

クラスみんなにめでたく(?)正体がばれたところで・・・

家族の話をしようと思う。

今までは私の話をしてたけど、ここからは姉達や母の話。
というわけで、私は下がります。

一子姉、よろしく!

15:クリン:2014/05/09(金) 19:53 ID:v0s

始めまして!零香の姉、愛菜です!
もちろん【千里山】の一族で本名は千里山一子。
五人姉妹の長女で得意な武器は剣です。

今回は私・玲奈・梨花の話をさせてくださるというので・・・
頑張りますね!

この日、私と玲奈、梨花はファッションセンター「いまむら」へ行きました。

愛「ほら二人とも。お目当ての物、あれじゃないですか?」

玲「あ、ホントだっ!いこ、梨花!」

ちょっとせっかちな感じの玲奈。
五人姉妹の次女で、ムチの使いが天才的でそれを利用し、家ではつまみ食いをがんばっています。

梨「ま、待ってー!追いてかないでー!うっうっ」

ああ、泣き出しちゃった。
こちらは三女の梨花。爆弾を使うのも作るのもすごい上手な子。
涙もろいから、いつでも泣いちゃうんです。

さて、私、玲奈、梨花の自己紹介は終わったところで・・・

これから何が始まるのかな?
楽しみにしていてくださいね!

16:クリン:2014/05/09(金) 21:28 ID:v0s

さてさて買いたい物も買えたところで・・・

愛「帰りますか」

玲「うん」

梨「え?えええ?」

梨花が、おかしな声をあげました。

玲「梨花、どうしたのよ?」

愛「まだ買いたい物があるのですか?」

すると、梨花は首をふりました。

梨「二人は気づいていると思ったんだけど・・・」

梨花が指をさしたところには、泣いている女の人が。
・・・の先には小さな女の子が泣きながら大勢の男たちに連れて行かれそうになっていました。
どうやらこの女の人は自分の子供を連れて行かれそうになっているみたい。

愛「梨花」

梨「な、なに?」

愛「こんなことは、先に言うのよ」

梨「う、うん。ごめんなさい・・・」

梨花はまた泣き出してしまいました。

そんなこんなしているうちに、女の子は今にも男たちの車に乗せられてしまいそうです。

ーーどうしよう、行かなきゃ!

すると、私が飛び出すより先に、玲奈が飛び出していました。

玲「ねえ、おじさんたち」

ちょっ・・・玲奈・・・そんな急に・・・しかも「おじさん」て・・・

男「なんだ」

中の一人の男が振り返りました。

玲「その子泣いてんじゃん。離したら?」

男「これは我々の問題だ。貴様のような小娘が口を挟むな。」

すると、玲奈はムッと口を尖らせました。

玲「でもだからってそんな無理矢理ーー」

男「黙れ!」

ばしっ!

玲「痛!」

私たちは慌ててかけよりました。

愛「玲奈!」

梨「玲姉!」

でも、玲奈はまっすぐ前を向いて言いました。

玲「あなたが謝らなくてもいいのよ」

私は、玲奈が何を言っているのかわかりませんでした。

17:クリン:2014/05/10(土) 09:26 ID:v0s

愛「連れて行かれちゃいましたね・・・」

玲「うん。どうしよう・・・」

玲奈はすごく残念そうです。

?「ねえ、あなたたち」

後ろから声がしました。
振り返ってみると・・・

さっきの女の人がいました。

愛「どうかしましたか?」

すると、女の人は申し訳なさそうな顔をしました。

女「さっきは、その・・・ごめんなさい!」

急に謝られたのでびっくりしました。

愛「え?えーっとなぜ謝るのですか?そして何があったのですか?」

余計なこと付け足してしまった・・・

すると、女の人はぐっと唇を噛み、したを向きました。

愛「あ!いえ別に!話にくければ無理にとは言いません!」

女「いいえ、話すわ。」

その女の人は、私たちを少し人から離れたところに連れて行きました。

女「ところでさっき突き飛ばされた女の子は?」

梨「・・・(すっ)」

梨花が指差した方向には、肉まん屋の列に並ぶ玲奈がいました。

梨「あと五分したら・・・四個買ってくるって。」

私は大きなため息をつきました。

18:クリン:2014/05/10(土) 18:13 ID:v0s

数分後ーー

玲「買ってきたよー!」

玲奈は肉まんを四人全員に配った。

そして、女の人は話し始めました。

女「私の名前は龍寺院美香。
そしてさっき連れ去られた子は、私の娘よ。

♦︎♦︎♦︎

私の家は、割と普通でね。
母は専業主婦。父は学校の先生。
兄妹は三つ上の兄と一つ下の妹。

ケンカしたこともあったけど、毎日楽しくて幸せだったなあ。

そして19になった時、私は家を出て大学に行ったの。
そこで友達もたくさんできたし、一人暮らしも充実してたわ。

・・・そこで、ある男が声をかけてきたの。

龍寺院良太って人でね。

彼は、わたしが大学で好きだった人だったの。

彼は大富豪の息子だけど、私はそんな理由で好きになったわけじゃないわ。
優しくて背も高くておまけに頭も良くて・・・
女子にも人気があったわ。

そんな彼が、なぜ私に?って思ったら

「好きです。付き合ってください」

って言われてね。

すごく嬉しくてOKしたの。

それから付き合って、結婚もした。
両親もすんなり許してくれたの。

でも、それから彼の正体を知ることになったわ・・・

19:クリン:2014/05/13(火) 06:45 ID:v0s

結婚してしばらくたって、子供ができたの。

その時生まれたのがさっきの子。
美優って名前。

まあ子供が生まれた時からあの人は変なものに手を出すようになったの。
後から知ったことではギャンブルとかもしてたみたい。・・・麻薬とかにも、手を出して・・・

ある日、いきなり家に変な人たちが入り込んできたの。
「金を出せ」て言われて。
びっくりした。

「そんなの無い」て言ったら殴られて。
その人たちは「また来るぞ」て言って帰っていった。

しばらくして、あの人が急にいなくなった。
いろんなことを調べて分かったの

・あの人は大富豪の息子ではない
・ましてや偽名を使っている
・ギャンブルで借金をしまくった
・その数、六千億・・・

多分家にやってきたのはこの借金を返さなきゃいけない人だろう。

またしばらくして相手側から電話がきた。
「金はまだか」て。
「そんなお金返せっこない」て言ったら、「なら、次ファッションセンター『いまむら』に娘を連れてこい」て。

嫌な予感はしていたけど、しぶしぶ来たら娘が連れて行かれた。
「こいつは若いから金になるだろう」て。

♦︎♦︎♦︎
愛「そんな・・・」

美「こんなことになるんなら、逃げてでも娘を、美優を守ればよかった。」

美優ちゃんはこのまま帰って来れないのでしょうか。

美「ああ、話しすぎちゃったね。」

あたりはすっかり暗くなっています。

美「これから、あたし一人でどうしよう。どう生きればいいんだろう。」

美香さんの頬を、涙がつたいます。

玲「なんとか・・・なんとかしようよ。」

美「え?」

なんとかって・・・そんな突拍子もないことを・・・

玲「確かに急にいなくなって、偽名使ってて、訴えることも何もできないのは分かる。でも、私はこれで許せるとは思えない。」

愛「玲奈・・・」

玲「あたし、その人突き止めて、美優ちゃん連れ戻したい。じゃなくて連れ戻す!絶対に。必ず。」

梨「玲姉・・・」

玲奈・・・なんかかっこいい・・・

梨「愛「でもどうするっていうの?」

玲「それが問題なのよ・・・」

私たちは頭を抱えた

20:クリン:2014/05/18(日) 23:35 ID:ipg

すいません。
パソコン禁止令出てて・・・
頑張りますね!

数十分後ーー

美「そろそろ解散しない?」

先に口を開いたのは美香さん。

確かに、時計をみると、もう夜の七時!
母様、父様、零香、里奈ーーみんな心配してーー

『姉ちゃん達いないからご飯たくさん食べれるー!」

『ハハハ、そうだな。」

・・・・・・
幻聴であって欲しい。
頼むから幻聴であってくれ。

私も早く帰りたいです。
隣にいる玲奈はお腹が空いて今にも倒れそう。

でも・・・

梨「なんっか引っかかる・・・最近見たような・・・」

梨花ときたらさっきからずっとこの調子。

何かわけわからないこと言ってるし・・・

今回の事件に役立つものであればいいのですが・・・

「ぐーっ!」

玲奈のお腹が大きな音をたてたときです。

梨「そうだわ!!!」

玲「うわあっ!」

美「なに!?」

愛「梨花・・・声大きい・・・です。」

でも、梨花はおかまいなし!
・・・何か気づいたんでしょうか。

そのまま梨花はバックからノートパソコンを取り出し、恐ろしく早いスピードてキーボードをうち始めました!

梨花はいろんな爆弾を作るのが得意です。
だから、こういう細かい?作業にも慣れてるんだとかーー

ーーカタタタカタンカタタタカタ

しばらくしてーー

梨「みんな、ちょっときて。」

何か調べたんでしょうか。

パソコン画面を覗くとーー

『麻薬密輸者、逮捕』

その大きな文字の下に、これまた大きな写真。男の人が下を向いています。

美「なに?これ。」

梨「この人、、数日前に麻薬密輸で逮捕された人。
三浦 守(みうら まもる)ね。
ほら、読んでみて。」

続きを見るとーー

『先日×月×日、⚪︎⚪︎県⚪︎⚪︎市で麻薬密輸の疑いで男性が逮捕された。
男性は、⚪︎⚪︎市に住む45歳、三浦守容疑者。

三浦容疑者は逮捕の一週間前、⚪︎⚪︎市の◻︎◻︎公園で黒服の怪しげな男と何らかの話をしていた。
三浦容疑者はその後、男に麻薬の入った袋を渡し、ベンチの下にもう一つの麻薬の袋を置き、自宅へ戻って行った。
それを地元の高校生二人が目撃、ベンチの下の粉の入った袋を回収、警察に通報した。

今回の事件で、三浦容疑者は
「俺はやっていない。上からの命令だ。」
と容疑を否認している。

ちなみに三浦容疑者と公園で話をしていた男は捕まっておらず、警察は見つけ次第逮捕するとしている。

男の特徴は黒いコートに黒い帽子。
マスクやサングラスはしておらず、茶色っぽい瞳をしている。
背は180センチくらいで髪は短めの茶髪。
見た目は20代前半くらい。
三浦容疑者と話をしていたとき、よくまぶたを引っ張っていた。

こんな男を見かけたら、すぐ警察に通報を。』

愛「確かにこんなニュースはありましたが、これが何につながるんですか?」

梨「これだけじゃあない。」

梨花が見せた画面にはーー

『三浦容疑者からの証言。

先日麻薬密輸の疑いで逮捕された三浦容疑者。
その取引相手らしき男の特徴を三浦容疑者から聞き出した。

・男の名は林グリスティア
・林容疑者と三浦容疑者は3ヶ月ほと前から麻薬の取引をしている。
・林容疑者はギャンブルが好き。三浦容疑者もよく相手をしたが、林容疑者はとても弱く、よく負ける。そのせいで六千億の借金をしている。麻薬で稼ごうとするが、うまくいかない。
・妻や娘もいる。
・普段は偽名を使っている。
・借金の相手は臓器の密輸を行っている。(特に子供)

警察はこの情報をもとに、さらに詳しく調査をしていっている』

六千億の借金。偽名。ギャンブルに負ける。麻薬。子供。妻と娘ーー

愛「あれ?この人、美香さんの旦那さんみたいですね。」

梨花は静かに頷きました。

ふと隣を見るとーー

美香さんが、顔を真っ青にして震えていました。

21:クリン:2014/05/19(月) 09:16 ID:ipg

美「確かにあの人はまぶたの上を引っ張るのがくせで・・・
身長も180センチくらい。
茶色い瞳と髪なんて毎日見てたわ。」

愛「美香さん・・・」

美「どうしよう・・・このままじゃ美優が殺されちゃう。」

下を向いた美香さんの足元に、一粒の雫が落ちました。
雫は、二つ、三つ・・・次第に多くなっていきます。

美「美優・・・!」

私はまだ「お母さん」ではないけど、美香さんの気持ちがよくわかります。
だって「母親」にとっての「娘」って、大切な自分の「宝物」でしょう?
なら、私が・・・私たちが・・・その「宝物」をーー

玲「美優ちゃんを連れ戻したい。」

美「え?」

玲「だよね。愛姉。」

愛「玲奈・・・」

どうやら玲奈も同じ考えらしいです。

梨「奴のアジトはつかんだから。あとは行動するだけね。」

さすが梨花!仕事が早いです!

美「でも・・・あなたたちは子供よ!こんなのは警察に任せた方がーー」

玲「子供じゃないよ」

美「え?」

私達は一斉にカツラをとりました。
(ハゲではありません。断じてハゲじゃないです。茶髪って校則違反なので・・・)
茶色でながい髪が、風で広がります。

梨「私達は・・・戦闘一族【千里山】よ。」

愛「an act of keeqing some thing secret?」

22:&◆JE:2014/05/19(月) 09:26 ID:X0w

クリンさん、一ついいですか?

最後の愛さんの台詞、keeqingなんですが、四文字めのpがqになってるんです。

an act of keeping some thing secret?

が正解かと思われます。

23:クリン:2014/05/19(月) 09:44 ID:ipg

すみません!
本当ですね。
qとpを・・・
でもありがとうございます!
次から誤字などにも気をつけますね。

24:クリン:2014/05/19(月) 21:53 ID:ipg

十分後ーー

私たちは、家の前にいました。

あの後、美香さんも「白い肌に長い茶髪は確かに【千里山】の特徴ね」と言って信じてくれました。

ドアにかける手が震えています。
母様達に怒られなければ良いのですが・・・

ガチャッ

愛「ただいま帰りました。」

「ヤバい!帰ってきた!」

「早く食え!馬鹿者!」

?何やら慌てている様子・・・

リビングルームへ行くと・・・

里「おふぁえふぃ・・・」

そこには、何かを口いっぱいに詰め込んだ里奈。
テーブルの上には・・・

揚げ物のかけらが入ったお皿がありました。

玲「唐揚げ・・・」

梨「駆逐されたな。」

私たちは、大きなため息をつきました。

25:クリン:2014/05/19(月) 22:32 ID:ipg

里「唐揚げ全部食べちゃってごめんなさい。」

零「反省しています。」

父「二度とこんなことはしません。」

母「次はちゃんと残しておきます。」

立場が逆転しているようなのは気のせいでしょうか・・・

梨「だ、大丈夫。遅く帰った私たちも悪いんだし。」

そうですね。私も謝らなくちゃ。

玲「唐揚げ食べたかったあ!」

おいおい玲奈・・・

愛「いや・・・私たちが悪いので。遅く来てごめんなさい。」

謝ったあと、おかずのない夕食を食べました。

数時間後ーー

PM10時
もう父様、母様、零香たちも寝ているでしょう。

玲「はあ!気持ち良かったあ!」

やっと玲奈がお風呂から上がってきました。

梨「作戦会議始めるよ!玲姉、早く座って!」

梨花が小さな声で言います。

玲「はいはーい」

梨「ハイは一回!」

玲「ハイ!」

そんなやりとりをしながら、私達の作戦会議は始まりました。
議題はもちろん、美優ちゃんを取り戻す方法。

梨「まず始めに、今までに分かったことを整理すると・・・」

梨花は、こういう司会みたいなのも得意です。
まあ、これはあくまで家での話。学校では引っ込み思案を演じているらしいのでやらないそうですが。

梨「で、ここまで調べたところで新しい情報が入ったの。
なんと林グリスティア・・・美香さんの旦那さんの借金の相手がーー」

梨「マフィアだったの」

梨花がどうやって調べたかは分かりませんが、こういうことに関して梨花は事実しか言いません。
多分、本当のことです。

玲「マフィア・・・」

愛「となると、これから美優ちゃんを連れ戻すには・・・」

梨「十分な注意が必要ね。
相手はただのチンピラじゃない。
私たちみたいに、銃や剣・・・またもや爆弾にも扱いが慣れているはずだわ。」

私たちくらい・・・強い!
少し自信がありません。

玲「でも・・・やるっきゃないっしょ!」

愛&梨「うん!」

このとき、私たちは気づいていませんでした。

隣の部屋で、二人の少女が起きていたことを。
私たちの話を聞いていたことを。

零「聞いたかしら。マフィア、ですって。」

里「あたしが聞いてないとでも?」

零「あら失礼。・・・全く。すぐに無茶しようとするんだから。」

里「零姉に言えたことじゃないけど。」

零「あなたもね。」

これから・・・何が始まるのでしょうか。
それは、誰にもわかりません。

26:クリン:2014/05/19(月) 23:02 ID:ipg

次の日・・・

玲「急いで!美香さん待ってるよ!」

梨「分かったから、ちょっと待ってよー!」

私達は、美香さんとの待ち合わせの場所へ行きました。

ファッションセンター「いまむら」の出入り口の前です。

美「おーい!」

愛「あ、美香さーん!」

私達は、美香さんのいる方向へ走って行きました。

美香さんの顔を見ると、、目の下にはクマができて、顔色もあまりよくありません。
きっと、すごく不安で夜も眠れなかったのでしょう。

梨「大丈夫ですか?」

美「ええ、大丈夫。それより、何かわかった事があったらーー」

美香さんが言いかけたときです。

バサッ!

愛「!?」

玲「愛姉!?」

く、苦しい・・・
何かをかぶせられた・・・!

「〜〜〜が〜〜!」「〜〜〜!」「〜〜〜〜、〜〜〜〜〜〜〜」

誰かが喋っている・・・声が聞こえる・・・
そこで、私の意識はとぎれました。

27:クリン:2014/05/21(水) 16:29 ID:ipg

パチッ

ここは・・・

玲「起きた!よかったあ」

梨「うっ・・・グスッホント良かった。愛姉死んだ人みたく眠ってるんだもん」

愛「死んでませんって。ところで・・・玲奈・・・梨花・・・私達、何が・・・」

玲「覚えてないの?」

玲奈がキョトンとしたような顔をします。

え?ええ?えっと何がーー

愛「あ!」

そうです!
確か美香さんと待ち合わせして・・・
美香さんに分かったことを報告しょうとしたら・・・

目の前が・・・真っ暗になって・・・

愛「一応・・・思い出しました。」

玲「そうそう、あの時愛姉は黒い袋を被せられてたんだよ。
その袋からものっそい睡眠薬の匂いしててね。
愛姉多分それをかがされたんだよ。」

そうですか・・・だから目の前が真っ暗に・・・意識も・・・

梨「そのあと黒い服の男達がたくさんきてね。
「この娘がどうなってもいいのか?」
って聞かれて
「ダメ」
って言ったらここまで連れてこられた。」

玲奈と梨花、そして私はロープを体に巻かれています。

愛「あ!美香さんは!?」

梨「別の部屋に・・・
「娘も一緒だ」
って言われて・・・」

愛「と言うことは美優ちゃんもいるんですね。」

梨「うん。・・・あと、相手は私たちが【千里山】て気づいてないわ。」

・・・よし!

愛「ロープ、解けた?」

玲「もちろん」

ロープを取って、制服になって・・・
玲奈と梨花も、さっさと準備をします。

私は、愛用の剣を腰にさしました。

愛「・・・いくよ!」

玲&梨「うん!」

28:クリン:2014/05/22(木) 21:59 ID:ipg

梨「こっちだよ。」

私たちは今、小さな穴道を通っています。

玲「ずいぶん狭いのね。」

愛「ホントですね。」

道は真っ暗で、先頭にいる梨花の懐中電灯の灯りだけが頼りです。

梨「ここからおりて。」

今から数分前ーー
私たちは、梨花の考えた作戦を聞いていました。

梨「ここの配置図はもう手に入っているわ。
ここの上に大きな通気口があるの。
そこから通って・・・
多分ここに美優ちゃんと美香さんがいるはずだわ。」

梨花が指差した先はちょっと広めの部屋です。

玲「どうして分かるの?」

梨「ここの部屋以外は全部あいつらの部屋だからよ。」

玲「そこまで調べたんだ・・・」

梨花・・・おそるべし。

と言う感じで、今にいたるわけです。
穴道を通っていると、声が聞こえてきました。

「次はここだ。」「ハイっす!」

・・・マフィアって、普通の会社みたい。

梨「ついたよ」

梨花に言われて止まると・・・

「娘を返して欲しくないのか!」「そんな・・・でもあの人の居場所なんて・・・」

美香さんの声です。
なにか男の人に脅されてるみたい。
時たま「ウー」と唸る美優ちゃんの声も聞こえるけど・・・

玲「なに?何がおきて・・・」

ガシャン!

大きな音。
それと同時に落下する玲奈の体。

玲「あいたた・・・」

男「ん?お前・・・誰だ?」

美「あっ・・・!」

ば・・・

バカ玲奈!

29:クリン:2014/05/22(木) 22:54 ID:ipg

コメントお待ちしております。
直して欲しいところとかもあったらお願いします。

続きです。

今の現状を説明しますと・・・

・梨花の作戦に従ってうまく美香さん達のところにたどりついた

のに・・・

男「お前は誰だ!」

玲「え?えーっと・・・え!?」

玲奈が通気口から落っこちたせいで・・・
どうしよ・・・ちゃんと助けられるかな・・・

玲奈はチラチラこっちを見てるし、美香さんはキョロキョロしながら私と梨花を探しています。

男「そこに誰かいるのか?」

男は、まっすぐこちらを向いています。

・・・そりゃないよセニョール

男「いるなら出てこい!こいつらがどうなってもいいのか?」

男は、美香さん達に拳銃を突き出します。
どうせ零香ほどうまくもないだろうけれど・・・
それに零香がいたらあの拳銃をうち飛ばすことも不可能ではありません。

・・・でも、今は零香に頼ることはできません。
仕方ない・・・降りるか・・・

私と梨花は下に降りました。

梨「ごめんだけど・・・」

ヒュッ

梨「ぶっ飛べ!」

ドカーン

男「うわあああ!」

梨花が何かを投げたと思った瞬間、男の体が飛んでいました。

愛「今助けます」

私と玲奈で美香さんと美優ちゃんのロープをはずしました。

美優「お母さん!」

美「美優!」

美香さんと美優ちゃん、ふたりで抱き合って泣いています。
ーー良かった。

感動ドラマみたいです。
隣で玲奈のすすり泣く声がーー

男「お前ら!待て!」

愛「って違う違う!逃げますよ!早く!」

美香さんと美優ちゃんを連れて、私たちは走り出しました。

男達「待てええええええええ!」

玲「うわあああああ!」

梨「玲姉、落ち着いて!」

ヒュッ

ドーン

男「グワアアア!」

梨花が四角形の塊を投げると、男達は吹っ飛びました。

玲「梨花、やりい!」

愛「殺してはないでしょうね。」

梨「まさか。悪くて全治一年よ。」

梨花・・・恐ろしい子!

それでも男達はついてきます。

玲「多いわね。・・・あたしがかせぐわ。早く逃げて。」

愛「玲奈・・・」

いつもは頼りないけど・・・

愛「ありがとう!」

私たちはさらに勢いをかけて走りました。

玲奈視点

今、あたしの目の前には、2・・・4・・・6・・・6人の男がいる。

ーーどうしよう。

マフィア。強いんだよね。
自信ないけど・・・でもあたし、がんばるよ!

「さっきの女だ!」「とっ捕まえろ!」

捕まえる?

玲「無理よ。」

あたしはムチをふるった。

ヒュヒュン

その瞬間、男達の体が宙に浮く。

そのまま地面に叩きつければーー

玲「お終いね」

ドスン

鈍い音が響いた。

男達「うがっ・・・」

玲「ふう・・・」

倒せた・・・

さってと・・・
愛姉達のところにいかなくちゃ

30:クリン:2014/05/23(金) 21:24 ID:ipg

梨「こっちだよ!」

愛「うわっ!」

梨花に引っ張られ、私たちは暗い部屋に引きずりこまれました。

愛「ふう・・・」

ひとまず終わったから・・・
あとは玲奈を回収して逃げなきゃ。

美優「お母さん・・・みゆ疲れた・・・」

美「大丈夫。大丈夫だからね。」

美香さんと美優ちゃんも大丈夫みたい。

でも・・・

梨「どうしよ・・・」

愛「え?」

梨「部屋、間違えたみたい・・・」

愛「え・・・」

美「うそ・・・」

梨「安全・・・ではあると思うよ。」

全員「ホッ」

愛「しばらくここで一休みしません?」

美「そうね。」

私はお茶を飲もうと水筒を開けました。

?「タ・・・スケ・・・」

ん?
今、何かが・・・

美優「お姉ちゃん、今、変なお声がしたよ」

梨「確かに・・・」

愛「私も聞こえました・・・」

美「私も・・・じゃあ、誰が言ったの?」

・・・・・・

梨「わたし、ちょっと奥の方を見てくるね。」

愛「・・・気をつけてね」

わたしは梨花に小さく手をふりました。

梨花視点

ーーこの部屋、広いなあ。

歩きながらそう思った。

梨「配置図にこんな部屋あったかな・・・」

誰が、何に使うんだろう。
懐中電灯で辺りを照らしても、特になにもなし。

?「ダレカ・・・キタ・・・」

・・・誰かの声が聞こえる。
さっき聞いたのと多分一緒だろう。

おそるおそる声のした方を照らすと・・・

?「ダレ・・・?」「オネエサン・・・」「タスケにキタ・・・?」

梨「うそ・・・」

うそでしょ?
そんな・・・

?「ミカタカナ?」「マ・・・ブシイ」

そこには、たくさんの子供達が檻に入れられていた。

梨「みんな、きて!」

しばらくして、足音が聞こえてきた。

愛「梨花、どうしたの?」

梨「それが・・・」

言いかけたときだ。

ドンッ

後ろで、大きな音がした。

31:クリン:2014/05/23(金) 22:06 ID:ipg

梨花に呼ばれ、私たちは部屋の奥にきたのですが・・・

愛「なに・・・これ・・・」

子「タスケナノ!?」「ヤッター!」「オウチニカエレルー!」

たくさんの子供たちが・・・檻に・・・!

美「ひどい・・・」

美優「お母さん・・・」

マフィアはこの部屋を子供達を監禁するために使っていたんだ・・・

男「それを見ちゃあ、もう帰せないな。」

そこには、男がいました。
その後ろにも、またその後ろにも、男達の大群がいました。

愛「・・・梨花!」

男の腕には、血を流す梨花がいます。

愛「梨花・・・?梨花!?目を・・・開けて」

梨花は、もう動きません。

愛「そんな・・・」

死んでしまったの・・・?

そう思った瞬間、私のなかで何かが切れました。

梨「んっ・・・」

梨花視点

ーーここは、どこ?

目が覚めると、私は男に掴まれていた。

体を動かそうとすると、頭に激痛が走る。

梨「っ・・・」

男「うわああああ!」

男達の叫び声が聞こえる。
なんで・・・?

愛「許さない・・・子供達を監禁した挙句、妹まで殺すなんて・・・許さない!」

愛姉、何を言って・・・

そう思った瞬間、私をつかんでいた手が勢いよく離れた。

そのせいで、私も吹っ飛ばされる。

頭がくらくらする。
痛い。

横をみると、愛姉がすごい勢いで剣をふるっていた。

男たちが次々に倒れていく。
血を流し、恐怖した表情でーー

男「うわああああ!や、やめろおおお!」

ハッ

梨「ダメえええっ!」

愛「うわっ!」

良かった・・・止まった・・・

愛「あなた・・・生きて・・・」

愛姉は、驚いた様子でこちらを見ている。

梨「よくわかんないけど・・・生きてる。生きてるから、止まって。」

愛「梨花・・・血が!」

あれ?視界が赤くなってきた・・・
でも、言わなきゃ・・・

梨「このままじゃ、愛姉、人を殺しちゃう・・・から・・・」

愛「梨花!」

その途端、視界が暗くなった。

32:クリン :2014/05/24(土) 12:28 ID:ipg

愛「梨花!」

今度こそ梨花は動かなくなりました。

愛「梨花・・・ごめんね・・・ごめんね・・・」

『私、ちょっと奥をみてくるね」

私があの時梨花について行ってれば・・・
梨花を守っておけば・・・

いつの間にか、涙が出ていました。
涙は、いつまでたっても止まってくれません。

美優「お姉ちゃん!助けてえ!」

美優ちゃん!?

男「そこのお前!手をあげろ!
この娘と母親、それにお前の仲間も捕まえた!」

仲間・・・?

玲「愛・・・姉・・・」

愛「玲奈!」

玲奈も捕まってしまったんだ・・・!

そんな・・・
私のせいで、玲奈も、梨花も・・・みんなが・・・!

男「手をあげないのか?なら・・・」

男の拳銃が、玲奈の頭に当てられます。

玲「ぐっ・・・」

男「こうだあ!」

愛「いやあああああ!」

お願い・・・お願いだから・・・もう誰も殺さないで・・・!

チャッ

パン!パン!パン!

33:クリン:2014/05/24(土) 15:28 ID:ipg

愛「ああ・・・ああ」

どうしよう・・・
私のせいで・・・私のせいで・・・
玲奈まで・・・!

男「ぐっ・・・くう」

ん?

男たちがうめいています。
その手には、拳銃が握られていません。

玲「く・・・」

愛「玲奈!」

駆け寄ってみると・・・良かった。生きています!
それどころかかすり傷程度しかしていません。

じゃあさっきのは・・・

?「呆れた・・・たった3人でマフィアになんて乗り込むからよ」

?「ホントだね」

愛「だ、誰?」

そこに立っていたのは・・・

零「うわっ!?何ここ・・・子供がいっぱい・・・」

里「一子姉、大丈夫?」

愛「零香・・・!里奈・・・!」

零&里「え?」

『零香』『里奈』、そう呼ばれ、二人はキョトンとします。

零「いや、確かにいつもは『零香』だけどさ・・・戦ってる時の私は戦闘一族【千里山】の千里山四羅。それはあなたも一緒。だから、今のあなたは千里山一子だよ?」

・・・今の私は千里山一子・・・
ただの高校2年生、広風愛菜じゃない・・・
そっか・・・
そうだよね・・・!

五「ちょっ、三江姉!?・・・あ、良かった。まだ生きてる。って、二香姉!?・・・も生きてる。」

四「そっか・・・良かった」

私は三江と二香を担ぐと、後ろの方に寝かせておきました。

男「ぐっ、ぐおおおお!」

カチャリ

バシン!

男が打とうとした拳銃は、五華によって叩き落とされます。

五「わたし、やりい!」

にっこり笑顔の五華に、男は悔しそう。

男「・・・なんなんだ!お前らはなんなんだ!」

四「さあね。自分で考えな。・・・自分が「なにか」なんて自分でもわかるわけないじゃない。」

そう言い残すと、四羅は男たち一人一人に麻酔針をうちました。

子「オワッタ?オワッタ?」「ココカラダシテ・・・」

私は子供たちが入っている檻、ひとつひとつを見て行きました。

一「この子達・・・何も知らない一般人みたい・・・多分、売られそうになってたんだわ。」

四「助けましょうよ。」

五「さーんせーい!」

私たちは檻の錠を壊し始めました。

34:クリン:2014/05/28(水) 22:35 ID:ipg

その後、私たちは子供達を逃がして、ボスを探しました。
意外なことにボスは最初に倒したやつでした。
私たちは家に帰り、母様達にわけを話しました。
母様、ちょっと怒っていたけれど・・・
梨花も無事だったし、玲奈は寝てただけみたい。
ちなみに林グリスティアは逮捕され、子供達は親御さん達のところに帰れたみたい。
これで、私の話は、終わり。

35:クリン:2014/05/28(水) 23:43 ID:ipg

全く・・・母さんは何回パソコン禁止令を出せば気が済むんだか・・・

続き
一子姉達の話は終わり。
私に視点を戻そう。

「あとちょっとですよー!」

先生の声が、私たちの頭にこだまする。
でも、みんなこの道を歩いて行くことに精一杯だった。

今日、私達は6年生全員で社会科見学に来ていた。

その目的地へ行くために学校から歩いてきたんだけど・・・

「きついー」「暑い・・・」「足痛い・・・」

そんな言葉が絶えない。
そりゃあね。

こんな長ーい坂道、誰も登りたくないわ!
ダイエットでもこんな道歩かない。
一言で言うと、地獄、かな

「零香、あなたちゃんと社会科見学の行く所覚えてる?」

「覚えてるよー!失礼なー!」

「ならいいんだけど。」

そう言うのは私の友達、三郷凛だ。

強盗事件・・・いや凛に自分の正体を明かしてから・・・
はじめはどうなるか分からなかった。
「関係が壊れる」とさえ思ってた。

でも・・・違った。
凛は、戦闘一族であるこの私を普通に受け止めてくれた。
そして、私と凛の仲は悪くなるどころかむしろ良くなっていた。

「零香って、忘れっぽいんだもん。」

「もー!」

今はただの「友達」じゃなくて、「親友」・・・かな?

すると、後ろから声がした。

「凛の言うことも一理あるぜ。」

「きゃー!陸君よー!」

相変わらずうるさい女子集団。

この声は・・・

「確かにお前、私が忘れっぽいもんな。」

山田陸。

クラス一のイケメンと言われているが私はそう思っていない。

すると、陸の後ろからヒソヒソ声が聞こえてきた。

「あの子・・・確か【千里山】って・・・」「ウソ!あの子が・・・!」

まだこんな会話をされる。
いやだな・・・
普通に接して欲しいのに・・・

ん?
陸が口パクしてる。
なになに・・・

(き、に、す、る、な)

か。
こいつも私の正体を知ってなお普通に接してくれるやつだ。

まあ、うれしい・・・かな?

私は少し微笑んだ。

「なによ。あんたも「忘れっぽい」って言うの?」

「じゃあ今日行く所言ってみろよ。」

簡単すぎる質問だ。

「三郷人体研究所でしょ!」

「せーかい♪」

凛も嬉しそうに笑う。

「三郷」・・・?
読んでて「あれ?この三郷って・・・」と思った人もいるだろう。

そう。私たちがこれから行く所は凛のおじいさんが経営している所だ。

凛のおじいさんは世界でも有名な人体研究家。

凛の家に遊びに行って、たまに会った時はいつも良くしてもらっていた。
とても優しいおじいさんだ。
でも凛は自分のおじいちゃんに会いに行くことになるから、「もっといい所行きたかったー!」ってふてくされてるけど。

「つきましたよー!」

堀江先生の大きな声。

あれこれしているうちに、着いてしまったようだ。

そして、みんなの安心した表情。
帰りは下りだもんね。

研究所に入る前に凛が話しかけてきた。

「零香、実はね、」

と、かしこまったように話し始める。

「おじいちゃん、最近この研究所から出てこないの。」

出てこない・・・?

「なんで?」

「なぜかはよくわからない・・・よっぽど研究に熱中してるのかな。でも、人体の研究に熱中って・・・なんか・・・」

分かる気がする・・・

「まあ、電話で普通に連絡はしてるから、大丈夫かもね」

「そうだよ。気にすることないよ。」

私はそう言って笑った。

『ホントに、気にしなくていいの?」

ゾクッ

心の中で、誰かの声がする。

何これ・・・寒い?
寒気・・・というか・・・

怖い!


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