心無イ少女

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1:ルンバ:2014/05/24(土) 12:12 ID:ipg

始めまして!
始めて小説書きます!

よろしくお願いします!

2:ルンバ:2014/05/25(日) 13:06 ID:ipg

主人公
里中黒羅(さとなか こくら)
模造世界に住む小学生の女の子。
東凛の持ち主。

藤原久野(ふじわら ひさの)
黒羅の親友。
模造世界に住む。
西凛の持ち主。

山杉健斗(やますぎ けんと)
模造世界に住む。
黒羅と同じクラスで黒羅のことが好き。
顔は悪くはない。
わりとモテる?

川本勇太(かわもと ゆうた)
模造世界に住む。
黒羅と同じクラスで久野のことが好き。
クラス一のイケメン。
めちゃモテる。

西園寺愛花子(さいおんじ あいかこ)
模造世界に住む
黒羅と同じクラスでクラスのお嬢様的存在。
一応美人だが性格が悪い。

3:ルンバ:2014/05/25(日) 13:23 ID:ipg

神様は最初に『地球』をつくろうとした。
何もない、真っ暗な宇宙に。

「失敗したらいけないから」

そう言って、神様は『地球』によく似た星をつくった。

「できた!・・・でもなにか足りないな。」

そう言って、神様はその星の中に、犬、ねこ、鳥、ぞう、ウサギ、魚ーーそう、神様は、動物をつくった。

さらに神様は、土や花、草や木などの植物をつくった。

「よし、いいだろう。・・・でも、まだ何かが足りない気がする・・・そうだ!」

神様は、『人間』をつくった。

人間が出来上がったあと、神様は満足そうにして、本物の『地球』をつくりに去って行った。

この『人間』が、これからどうなっていくか考えもせずにーー

4:ルンバ:2014/06/14(土) 15:17 ID:ipg

「と言う話さ。」

老婆は本を閉じた。

パチパチ音をたてて燃える暖炉。
オレンジ色の炎が、老婆の影を赤いレンガの壁に映した。

「ありがとう!おばあちゃん!」

まだ幼いような声。
老婆の目の前には小さな少女がいた。
少女はまだ7つ。

老婆は少女の頭を撫でてやると、また話始めた。

「この『地球にそっくりな世界』の名を、『模造世界』と言う。
我達はその模造世界で暮らしている。
ーーさっき、どこまで話したかね。」

「えっと、かみさまが『もぞうせかい』をつくりおわったところまで!」

少女が答えると、老婆は頷いた。

「そうじゃった。そうじゃった。
・・・実は、この話には続きがあるんじゃ。」

「つづき?」

「そう。続きじゃ。

神様が模造世界を造ったあと、すぐに宇宙に住む者ーーいや、宇宙人がきたんだ。
その宇宙人は凶暴でな。
人間達は逃げるのに精一杯だった。」

「えー!?じゃあうちゅうじんさんはいまもいるの?」

「いるといえばいるが・・・」

老婆はため息をつき、また話を続ける。

「人間たちは、これ以上逃げるのも難しくなり、ついに宇宙人と戦う決意をしたんだ。
多くの人間の中から、4人を選び、戦いに行かせた。
この4人は、他と違うことがいくつかあった。
一つ目は、身体能力が非常に優れていること。
二つ目は・・・他と違う武器を持っていたこと。」

「ぶき?」

「そう。その武器は、東凛・西凛・北凛・南凛という4つのもの。
それを4人一人一人が一つづつ持っていた。
その武器も特徴的。
その4人が持つと恐ろしいほどの力を発揮するが、4人以外の人が持つと何も起こらない。
素質・・・と言うやつだろうか。

まあその後、その4人の力により、宇宙人を異世界に封印できたのじゃ。」

「へえー!」

少女は正直に驚いている。

「驚くのはまだ早いぞ。
そのうちの一人、東凛の持ち主はお前のーー」

老婆が言いかけた時だった。

「キィャアアアア!キェャアアアア!」

ドゴーン!

不気味な叫び声と、大きな音。
上を見上げると、真っ黒な影のようなものがいた。

(天井が・・・ない?)

「おばあちゃん・・・どうしよう」

少女の声は震えている。
が、肝心の老婆からの返事がない。

「おばあちゃん?」

恐る恐る前を向くと・・・

「おばあちゃん!」

少女は悲鳴のような声を上げた。

そこには、首のない老婆が、椅子に腰掛けていた。

5:ルンバ:2014/06/14(土) 15:25 ID:ipg

「はっ!」

目が覚めると、そこはベットの上。
窓から差し込む光が、朝を告げている。

「嫌なこと・・・思い出しちゃった・・・」

汗をびっしょりかいていて、呼吸も荒い。

あのことを思い出すと、今でも胸が苦しくなる。

あの後、どうやって戻ってきたのか、自分でも分からない。
ただ泣きじゃくっていたのを覚えている。

ーーおばあちゃん、優しかった。私、おばあちゃんのこと大好きだったもんな。

思い出すと、涙が出てきそうだ。

「もう終わり終わり!」

私は涙をぐっとこらえると、頬をペチペチ叩いて階段を降りた。

6:ルンバ:2014/06/14(土) 21:53 ID:ipg

ご飯を食べた。
顔を洗って歯磨き、着替えもした。

ーーよし!行くぞ!

どこに、だって?

学校に決まっている。
私はまだ小学生だ。
当然、学校に行くことが義務付けられている。

ガララッ

「おはよー」

「おはよう、黒羅!」

朝の教室は誰もいないーーと思ったらいた。
藤原久野だ。
久野は、私の親友だ。

「久野、早いね。」

「いつものこと。今日は黒羅の方に『早かったね』って言いたいところだよ。」

そう言って、久野は笑った。
・・・このにこにこ笑顔の久野は分かっているんだろうか。

久野は、ある人物から好かれているのだ。
でも、多分本人は気づいていない。

その人物とはーー

ガラララッ!

「おはよう!久野さん。今日も早いね!」

こいつだ。

こいつの名前は川本勇太。
素直にいうとこいつはイケメンだ。
女子でこいつに恋心を抱く者は多く、ファンクラブまである。
が、私はこいつを『かっこいい』とは思っても、好きにはなれない。

「恋」がなんなのか分からない

と言うのが本音か。

おっと、関係無い話をしすぎた。

では、こいつのどういう行動が久野への恋を表しているのだろう。
さっきこいつがかけた久野への言葉・・・「普通じゃね?」と思った人はいるだろうか。
思ったのなら、それは違う。

よく見ると、教室に入った瞬間から目が久野の所へ行っている。
では、もっとくわしく。

教室に入って
0,5秒後・・・久野を見つける。
0,8秒後・・・久野がいたことを心から喜ぶ。
1秒後・・・0,8秒〜1秒の0.2秒の間に久野への言葉を考える。
1,1秒後・・・その言葉を発する。

ご理解いただけたであろうか。

まあ、要するにこいつは久野のことをめっちゃ好きと言うわけだ。

久野は気づいてーー

「久野さん、今日もまた一段と綺麗だ!」

「あはは、ありがと。」

ないな!

7:ルンバ:2014/06/16(月) 22:28 ID:ipg

面倒なやつと言えば、もう一人いる。

ガララッ

「はよっ・・・川本、藤原・・・クロ」

こいつだ。

「おはよう。山杉君。」

「君にしては早いね。山杉健斗」

「おはよう・・・健斗。」

そう。こいつの名前は山杉健斗。
こいつとは小学校の始めからの付き合いだ。
一年生からずっと同じクラスで、今では普通に名前で呼び合うくらいになった。
(ちなみに「クロ」と言うのは私のあだ名。)

あと、こいつは一部の女子に人気がある。
河本と一緒に並ぶと女子の大群ができるくらいだ。

しばらくして、ランドセルから教科書を出していた健斗の動きが止まった。

「クロ・・・お前、宿題やってきた?」

健斗が前を向いたまま尋ねてきた。

「もちろん。佐藤先生からの課題でしょ?やんないとすごい怒られるもん。」

私が答えると、健斗はゆっくり振り向いた。

「俺・・・やるの忘れてた・・・」

健斗の顔は、青ざめていた。

8:ルンバ:2014/06/16(月) 23:26 ID:ipg

キーンコーンカーンコーン

やっと二時間目が終わった。

今日は健斗にノート写させたり、勉強教えてやったり・・・
疲れた。
まあいっか。佐藤先生に怒られなくて済んだんだもん。

「さっそくお疲れかしら?黒羅。」

久野が話しかけてきた。
私を気遣いつつも笑顔を忘れない。可愛いなあ・・・

「うん。今日は健斗のことで大忙し。」

私はあくびをしながら答えた。

何故だか、しばらく沈黙。
久野の方をみると、話そうか話すまいか、と困っているようだった。
やがて、久野の口が動いた。

「最近さー。たまーに『影』の噂聞くんじゃない?」

影、と聞いて私はビクッとした。

ーーあいつらがまた現れたの?

不安が私を押しつぶしそうになる。

影、というのは封印された宇宙人のこと。

ーーおばあちゃん・・・

私は唇を噛み締めた。

「あら、『影』の話をするのはあまりよくなくてよ。」

後ろを向くと、栗色の丸まった髪の毛、きりりとした目、筋の通った鼻ーー
お嬢様がいた。

「西園寺さん・・・」

西園寺?誰?

誰かも分からない相手は続けた。

「そんな風に『影』の話をすると、封印された『影』が目覚めてしまう場合があるの。『影』が目覚めたらあなた達、命がないわよ。」

そうなんだ。だからおばあちゃんは・・・
ていうかあなた誰?

「ま、私は西園寺家の娘だし・・・あなた達とは違うもの。ーーよかったわね。命びろいしたわね。」

そう言い残すと、誰かも分からない相手は去って行った。

「私、あの人嫌いだわ。」

久野が言った。

「そうね。やな感じした。ところでさ、久野。」

「なに?」

「あの人誰?」

私の質問に、久野は大きなため息をついた。

「黒羅・・・あんた、もうちょい世間を知ろうよ・・・」

9:ルンバ:2014/06/16(月) 23:53 ID:ipg

「分かった?」

そう尋ねる久野は息切れしかけている。

「うん・・・」

そう答える私は半分寝ている。

私は、寝るために使うはずだった休み時間を全部使って久野の説明を聞いていた。
だから、もう眠くて仕方ない。

「わかったなら、だいじょう、ぶ」

「うん・・・」

かれこれ放課後まで話し続けていた。

「帰りの準備いいかー?」

松山先生の声。

いけない。
準備してない。

私と久野は慌てて帰る準備を始めた。

数分後ーー

「さようならー!」

先生の掛け声(?)を合図にみんな教室から飛び出していった。

私は一人で教室から出た。
久野は日直なので居残りだ。

「クロ」

後ろから声がした。
この声は・・・

「健斗」

みると、健斗が立っていた。

「今日はありがとな。」

そう言うと健斗は私の頭を撫でてくれた。
小学生にしては大きな手。

その時だ。

ーーえ?

急に胸が苦しくなった。

ーー何これ?

顔が熱い?
胸がドキドキする。

病気か?

よくわからないけど・・・

健斗と今ここにいることが、すごく嬉しくなったのを覚えている。

10:ルンバ:2014/06/17(火) 00:28 ID:ipg

帰宅後ーー

結局あれはなんだったんだろう。

嬉しいような、苦しいような。
でもやっぱり嬉しい気持ちが大きかったかな。

よくわからない。

「黒羅、こっちへ来なさい。」

下から、お父さんの声がする。

「はーい。」

こんなこと考えても仕方ないな。

私は階段をおりていった。


リビングルームには、お父さんとお母さんがいた。

「座りなさい。」

わたしは椅子に座ると、お父さんの方を見た。

「今日は、とても大切な話かある。」

お父さんが切り出した。

「単刀直入に言おう。『影』いや、宇宙人のことだ。」

その一言で、私もお母さんもぐっと息を飲む。

ーー宇宙人!

「最近、宇宙人がまた出てきているらしい。死者も増えてきている。
だから、それを私たちが止めなければならない!」

お父さんが話すあいだ、私はいろんなことを思い出していた。

ーーおばあちゃん・・・

急に悲しくなって、私はリビングから駆け出した。

「黒羅!」

外に出て、走りまくった。
私は泣いていた。

「おばあちゃん・・・おばあちゃん・・・」

いきなり首がなくなっていたんだ。

ーー怖い!

あの時は、ただ恐怖が体を支配していたんだ。

「うっ・・・うっ」

涙が止まらなくなりそうになった。
その時だ。
私は不意に西園寺さんが言っていたことを思い出した。

『そんな風に影の話をすると、封印された影が目覚めてしまう場合があるの。』

ーー影の話?

『今日は、とても大切な話がある。』

ーーいや

『影が目覚めてしまったら・・・』

ーーいやだ。いやだ。

『命はないわよ』

「いやああああ!!」

ドバン!

何かが壊れる音がした。

ーーお父さん、お母さん。

「キシャアアアアアア!」

凄まじい叫び声。

家に着いた時には・・・

「グガアアアア!」

家は、燃えていた。

「お父さん!お母さん!」

叫んでも、誰も答えない。

「お父さん・・・」

私は、その場にへたり込んだ。

11:ルンバ:2014/06/17(火) 19:33 ID:ipg

その日、私の父と母は死にました。

宇宙人に焼かれ、殺されました。
消防隊は来ませんでした。
近所の人たちは逃げて行きました。
しばらくして宇宙人は消えました。
火も、消えました。
でも、私の心の中の「悲しみ」「苦しみ」「怒りは」ーー

いつまでたっても消えてくれませんでした。


あの後、焼け跡からは二人の骨らしきものが見つかった。
骨かどうかもわからないぐらい、めちゃくちゃだった。

涙が止まらなかった。

泣いても何も起こらないのは分かっている。
でも・・・何をすればいいのか分からない。

泣きながら、焼け跡に残った物を拾って行った。
泣きながら、いろんなことを思い出した。

ーー私は一人なんだ。

そう思うと、また涙が出てきた。

12:ルンバ:2014/06/18(水) 16:30 ID:ipg

次の日、母と父の葬式をやった。

久野が来た。
健斗も来た。
と言うか、クラスのほとんどが来ていた。
でも・・・

親戚は、誰も来なかった。
ただ一人来た叔母も、優しかったあの時とはまるで別人のようだった。

「お金、お金。」

それだけを言っていた。

私の方は見向きもしない。
引き取る気はまるで無いようだ。

「・・・五十万!?とんでもないわ。私は由美子姉さんの妹よ。」

ああ・・・

なんで、人間ってこうなんだろう。
なんで、お金が一番なんだろう。

しばらくして久野が来た。
久野は、ポロポロ涙をこぼしていた。

なんで・・・
泣きたいのは私なのに。
なんであなたが泣いているの。

何故だか、怒りがこみ上げてきた。

私って最低だ。

健斗は会いには来なかった。

嫌われたのかな・・・

そう思うと、胸がぐっと締め付けられた。

なんで?
なんで私はこんな風に思ってしまうの?

なんで親友に対して怒りをおぼえてしまうの?

なんで「嫌われた」と思うと胸が痛くなるの?

なんで・・・

「心が・・・あるから。」

私はつぶやいていた。

ーーじゃあ、心が無ければいいの?

こんな思いはしないの?
悲しくならないの?
怒ったりしないの?
苦しんだりしないの?

ーー心が無ければーー

13:ルンバ:2014/06/18(水) 16:38 ID:ipg

なぜ私が書く文章はこうもダメダメなんでしょうか。
話の展開の早いこと早いこと!
というわけで、感想やコメントがいただけると嬉しいです。
待ってます!


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