腐った野郎と廃れた街角

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧 [書き込む] Twitter シェアする? ▼下へ
1:Anna◆KY:2014/06/20(金) 23:16 ID:l8o




「ここも、随分と錆びたな。」とヤニ臭い息を吐けば今日もこの街の北へと足を進めた。


※これは受け付けない、という表現があるかもしれません。全てフィクションです。

2:Anna◆KY:2014/06/20(金) 23:33 ID:l8o


#1 表もあれば裏もある


東京都渋谷区。

今日も若い男女が行き交い、その度に吐き気がするような香りが漂うこの街には、ある男が居た。

「姉ちゃん達………濃いねぇ……。」

独特の笑い方と茶色のくたびれたロングコート、不精髭があって顔の彫りが深い。日本人離れした顔立ちの男。
彼は“佐伯”と名乗った。又の名を“ミヤビ”、彼らでいうハンドルネーム的な物だ。

煙草を一本、少し黄ばんでいる歯を少し見せながらも煙草に火を付けた。
はぁ、と小さく息を吐けば白煙が立ち上る。

その時

「おい。」
「…………待ったぞこの野郎。」

危うく佐伯は自分の吸っていた煙草の今にも落ちそうな灰を足に落とす所だったのだ。
佐伯の肩を叩いたのは大柄な黒いスーツに身を包んだ男。

「………アレはどうなった。」

男は酷く掠れた声で佐伯に問い掛ける。佐伯を見る、男の視線はふと睨むようだった。
佐伯は微かに口許を上にあげた。それを見ると男は難しい顔に戻るが前の緊張感が無くなったようだ。

「………また頼むよ、“何でも屋”」

相手に投げ付けるように茶色い封筒をやれば足早と部下を数名連れて路地裏かり姿を消した。
袋の中身は札束は3個あった。

「………毎度あり。」

男が満足そうに呟いた時、何処かで銃声のような乾いた音が鳴ったのはきっと知らない。………きっと。


書き込む 最新10 サイトマップ