RE・BONEゲーム

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1:くろまめ◆II:2014/07/16(水) 16:15 ID:wmI

こんにちは
くろまめです

LIFEゲームの関連作品として、立たせていただきました

登場人物

・桐野 士-TSUKASA KIRINO-
勝ち気な少女

・神谷 愀-SHU KAMIYA-
絶対的秘密主義

・倉内 悠哉-YUYA KURAUCHI-
多重人格

・吉良 緋音-AKANE KIRA-
自信家神童

2:くろまめ◆II:2014/07/16(水) 17:45 ID:wmI

ここは何処だ。
腹部に突き刺さる痛みを感じて、ふと俯く。
次の瞬間には手が真っ赤に染まっていた。

「ようこそ、皆様」
誰かの声で目が覚めた。
意識が朦朧とし、全てが霞んで見えた。
「このゲームの名は

【RE・BONEゲーム】

名前通り、復活のゲームです」

謎の声は淡々とそれを語った。
「貴殿方は一度死んでいるのです
私が慈愛の心で甦らせてあげよう...と」
甦らせる?
何を言っているのだこいつは。
そんな感情を胸中渦巻かせて話に聞き入る。
直後、腹部に強烈な痛みが走った。
意識が途切れるのが実感できた。

3:くろまめ◆II:2014/07/16(水) 19:45 ID:wmI

痛いくらいに心に染みた。
『貴殿方は一度死んでいるのです』
ふと嗚咽が漏れる。
意識はすでに回復していた。
まだ少し腹部が痛むが、どうといった事はない。
そういえば、この痛みには心当たりがあった。
確かあれは、意識が途切れる直前。
そこまで思い出したところで、キィィと謎の金属音が響いた。
鼓膜を揺るがす音は、近くから聞こえるようだ。
腹部に右手を当てつつ立ち上がる。
周囲を見回すと、殺風景が広がっていた。
どこを見ても瓦礫に瓦礫、文明のかたちなど、ほとんど残っていない。
ふと目に飛び込んだのは、幾つもの柱に囲まれた広場だ。
金属音はそこから聞こえてきたらしい。
ゆっくりとその広場に近づいていく。
そこには2つの影らしきものが見えた。
その刹那、一方の影が足元から崩れ落ちた。
もう一方の影は、こちらに気がついたのか、駆け寄ってくる。
その影はどうやら男らしい。
身長は10cmほど向こうが高そうだった。
その男は自分の正体に気づいたようで、途中から歩み始めた。
「誰だ、あんた」
息を荒げながら、男はそう告げた。

4:くろまめ◆II:2014/07/16(水) 19:58 ID:wmI

「え...私はツカサ、キリノツカサ」
嫌なほど丁寧に自己紹介する。
男は息が落ち着いたようで、一つ深呼吸をした。
そんな男に質問を投げ掛ける。
「貴方は?」
「秘密だ」
以外な答のため、返す言葉に迷った。
なんとか言葉を見つけ出し、喉から放出する。
「秘密って何よ」
しかし、男はそれには乗じなかった。
代わりにある言葉を発した。
「彼処で倒れているのは、生存者だ。
オレが殺した」
男は無表情で告げた。

5:くろまめ◆II:2014/07/17(木) 09:42 ID:wmI

あっけにとられて硬直する彼女に、男は告げた。
「キリノツカサか、いい名前だ」
上から目線で話す相手に、彼女の意識は引き戻される。
返す言葉に迷って目を泳がせる。
そして、ふと気づく。
「生存者?」
不信感を抱きながらに、彼女は尋ねた。
生存者という言い方だと、他に人がいないようではないか。
胸中そんな事を考えつつ、返答を待つ。
一拍おいて返った答は、予想だにしないものだった。
「どうやら俺達は現世で死んでいるらしい」
つまり、此処は天国か。
非常識な話に一瞬混乱しそうになる。
なんとか平静を保った彼女は、男にこんな質問を投げ掛ける。
「私達だけなら、名前ぐらい知った方がいいんじゃない?」
男は観念したようにため息を吐いた。
「カミヤシュウ、神に谷の神谷と立心偏に秋の愀だ」
あまりの丁寧さに思わず吹き出す。
突如として笑いだした彼女に、彼は再びため息を吐いた。
「このゲームをクリアするが、来るか」
彼は突如としてそう尋ねた。


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