最期の十三秒

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1:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/30(水) 01:17 ID:wmI

こんばんわ
もふもふです
今回久しぶりに小説を描かせていただこうと推参致しました
 見苦しい作品では御座いますが、何卒ご開覧のほどよろしくお願い致します

2:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 00:06 ID:wmI

眠いので明日から連載開始します

3:匿名希望:2014/07/31(木) 13:02 ID:wmI

「バカかよ……」
呆れた顔で頭を掻く。後ろでは数人の同級生が暴れていた。その内の一人が呟きを聞き取ったのか、何かを笑いながら叫んでいる。
「うるせぇよ悠哉!」
無論、本人は聞こえていないので振り向きもしない。全く、騒がしい。心の中でそう呟いた直後、鐘の音が鳴り響いた。
 ガラガラッという小気味のいい音と共に扉から教師が現れる。小太りで、眼鏡を掛けたおおらかな教師だ。『すぎもん』の名前で慕われる杉本は、生徒から絶対的な信頼を持っていた。
 悠哉もその一人、何時でも優しいが、怒る時は怒ってくれるところ、相談や質問、雑談を面倒くさがる素振りもなく聞いてくれるところ。
皆からの憧れとされる杉本は、他の教師からも慕われていた。
 杉本の掛けた号令と共に授業が開始される。この時教室が騒がしくならないのは、杉本の信頼によるものだろう。
 授業が終了し、家へと向かう。今日は夏休みで、補習授業のみだ。そのためいつもより早く帰れる。内心喜びながら家路を辿ると、家の前に一人の女性が立っていた。
「何か御用ですか」
「この家の人かな」
自分の問い掛けに女性は疑問を投げ掛けてきた。偽る意味などないので正直に「はい」と答えた。次の瞬間、女性は畏まった表情になって告げた。
「私は瀬野楓と申します。十六夜悠哉さんはいらっしゃいますか」
「俺です」
突如として畏まった相手に違和感を感じつつ、相手へ質問を投げ掛ける。
「どういった御用で?」
誰もが抱くであろう疑問の答えを相手はすっかり忘れていたようで、ハッとする素振りを見せた後に語りだした。

4:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 13:43 ID:wmI

「二年前の……何だって?」
相手が告げた言葉は、疑いを充分に抱かせるものだった。自分の問いに彼女は再び告げる。
「二年前の事故よ、覚えてる?」
「いや」
そう答えた彼に、彼女は新聞の一片を見せつけた。
 
______________________________

2012年7月20日、○○○の工場でシステム故障による火災が発生しました。この事故による死者・負傷者は15人で、その内の13人は死亡したものと見られますが、依然として死体は発見されておりません。
______________________________

驚く間もなくつぎに見せられたのは、一枚の書類だ。そこに記されていたのは、その事故による死亡者のリストだった。

5:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 14:08 ID:wmI

「で、見つけたか」
携帯端末を耳にあて、少年は呟いた。
誰かと話をしているようで、端末からはとぼけた「いぃや」という声が聞こえてくる。
「はぁ?!お前仕事できないのか!」
少年は何かを依頼していたのか、頭を押さえて悲痛に叫んだ。内心コイツに頼んでは意味が事がないと呟いた。
 はぁ…とため息をついて「引き続き探せ」と呟いて電話を切ろうとする。が、切る直前に相手は呟いた。それが何かは聞き取れなかったが、相手は確かにこう言った。
「ヤバいかも……」と。

6:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 18:20 ID:wmI

「あんた…、17歳なんだな」
その問い掛けに彼女は顔をしかめる。
「なにそれ、私が老けてみえるってこと?」
横目で睨んでくる彼女を見て、彼は「はは」と笑った。
「何か大人びて見えたからな」
その返答に彼女は唇を尖らせた。
「それって褒めてるの?」
勿論だ、と言いたいところではあるが、そうもいかない。原因は……,そう、この状況だ。電車に自分より若い女の子と座れるとは……
 勝手な妄想をしているとついついニヤけてしまい、軽蔑の目線を向けられた。彼女はニヤけている彼に再び質問を投げ掛ける。
「褒めてるのかって」
案の定彼は妄想世界から引き戻されて驚いている。はぁ、と呆れた顔になった彼女は、小さく「何の取り柄も無いわねあんた」と馬鹿にするように呟いた。

7:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 20:26 ID:wmI

渋谷近くで降りた彼は、彼女に連れられてあるマンションの一室に来ていた。
「リーダー?」
彼女は誰かを探しているようで、返事がないところを見ると外出しているらしい。ふと、彼女は何かに気付いたように視線を落とした。机の下に一枚の紙が落ちていたからだ。恐らく机から落ちたものだろう。
 彼女はその内容を一瞥した後彼に手渡した。紙には『外出してる byコウ樹』と正直汚い字で記されていた。


コウ樹のコウは三水偏に光のコウです

8:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 20:54 ID:wmI

「ん?あれ………」
走り抜けていく電車の窓から見える影には心当たりがあった。確か、楓だ。男らしき人物の隣に座っていたので見つけたのだと察し、電車を追い掛けた。偶然近くにタクシーが停まっていたのも幸いだ。距離が距離なので値段は財布に痛かったが、仕方ないと腹を括る。
 当たり前だが電車の方が早く、渋谷近くになると交通量が半端ではなかった。
 あるマンションの一室、自分達が借りている部屋に向かい、ドアノブに手を掛けた瞬間下から誰かの声が聞こえてきた。
「……コウ樹か」
声の主の正体を口に出すが、どうにも妙だった。影が……ない。直後、視界が暗闇に覆われた。

9:にっきー:2014/07/31(木) 21:15 ID:uzw

直後、視界が暗闇に覆われた。
ってどうなるの?!気になります!

私の小説を見てくださってありがとうございます!
もふもふさんも、小説上手じゃないですか!

あとはそうですね、
行を詰めすぎていて読みにくいので

行を変えたほうがいいと思います!
そっちの方が読みやすいと思います!
あくまで私の場合ですが…

なんかすみません!
私みたいな人がアドバイスとかして!
これからもがんばってください!

ではまた来ます

10:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 21:58 ID:wmI

アドバイス感謝します!




暗闇が少しずつ解けていく。目を開くと、そこには白い壁……否、天井と、上から覗き込む楓と男の姿があった。
「夢でも見てたの?魘(うな)されてたけど……」

心配そうに彼女は呟いた。
「その男は……?」
「あ、この人は十六夜悠哉さん、13人の内の一人だよ」

 慣れた様子で会話をする二人を傍観していた悠哉は、彼女の耳元で「この人は?」と訊ねてみた。
 彼女は耳元に顔を近付けられて驚いた様子だったが、すぐに返答してくれた。
「この魘されてた子は白摘和麻、13人の中に入ってるよ」

 魘されてた子と言うところからこの少年は彼女より年下なのだろう。その少年は「夢で良かったぁ……」などと呟いている。んん、大体の性格が掴めてきた。
 彼女は和麻を弄(もてあそ)ぶSっ気溢れる女、和麻はクールな弱虫……と言ったところか。
 コウ樹という人物については語れないが、分かって来たのが嬉しく感じた。

11:もふもふ◆hdN4vl.WV.:2014/07/31(木) 21:58 ID:wmI

こんな感じでしょうか……?>>9

12:にっきー:2014/07/31(木) 22:09 ID:uzw

うんうん!

たいぶ見やすくなりました!!
この調子で頑張ってください!!

応援してます!

13:もふもふ◆aWlz47D3cM:2014/08/01(金) 19:09 ID:wmI

__________


 キィィィィンと嫌な音が鼓膜を突いた。直後、白い服だった彼が紅く染まった。


「えー……皆さん年齢は?」
 楓が説明を終えて話題が尽きたため、悠哉は新たな話を振った。
 最初に答えたのは和麻だ。素っ気なく「16……」と答えると、リビングを後にして何処かへと消えてしまった。
 直後彼女が告げた。
「ごめんね?あの子いつもあんな感じなの」
 その瞬間自分の肩がピクッと震えた。彼には兄弟がいないので、ましてやあの子などと呼ばれた事もない。今の年齢になって呼んでもらいたくはないが、体が反応してしまうのは面倒臭い。
「前にも言ったけど、私は17歳だから」
 そう言われ、ふと自宅前での出来事を思い返してみた。その中で一つ、気になった事を訊ねてみた。

14:もふもふ◆0EvjDmoDAI:2014/08/03(日) 03:02 ID:wmI

なんで俺は生きているんだ_________




 大分眠っていた気がする。何処だ、此処は。
 立ち上がろうと足に力を入れた直後、膝上から脇腹に駆けて鈍痛が走った。本能的に其処に触れると、紅い、深紅の何かが付着していた。
 それが何かは流石に理解に苦しむ。だが、現に自分は怪我をしたのだ。この事実だけは否めない。
 そう思い巡らせていると、何処からか跫(あしおと)が響いてきた。その音は着実に此方へ向かって来ており、暫くして全てを理解できた。
 和麻と電話をした後、この男にやられたのだった。次の瞬間、男は筒状の穴を自分へと向けた。乾いた轟音と共に穴が火を吹き、彼の脇腹が再び的確に撃ち抜かれた。痛みのせいで立ち上がる事すら上手くいかない。
 この男には心当たりがあった。それは、一年前に遡る_______

15:悠哉◆0EvjDmoDAI:2014/08/03(日) 03:21 ID:wmI

 さて、あのバカという名の光樹から連絡があったのは何処だったか。位置情報を確認してみると、光樹はこのマンションから5kmほど離れた地点にいた。地図によれば、何かの工場らしく、何故其処に居るのか、見当もつかない。
 不信感を抱いた和麻は、マンションのリビングに戻った。そして、現状を報告するように二人へと話をし、工場内への侵入を試みた。
 5kmというのも中々なもので、走って行くには彼には少し厳しかった。何度も楓に叱咤されながら工場に辿り着くと、乾いた音が鳴り響いた。耳をつん裂くその音は、何処かで聞いた覚えがある。
 そんな事を考えていると、悠哉はもう駆け出していた。
 刹那、二度目の轟音が空を突いた。

16:悠哉◆0EvjDmoDAI:2014/08/03(日) 04:09 ID:wmI

「事故だ!」
「大丈夫か?!」

 あぁ、意識が遠のいていく。『死ぬ』ってこんな感じだったのか。
 車に跳ねられて浮かんだ体は、成す術なく大地へと叩き着けられた。体が芯から軋む感覚と、嫌になるほど長い浮遊感。今までに経験した事のない激痛に、声も出ない。
 だが、何故だろう。
 まるで、先程まで感じていた痛みが一瞬にして消えた……いや、『痛い』という感情が掻き消されたようだ。あぁ、或いはこれも『死ぬ』前兆か。
 叩き着けられた肉体は限界を超え、傷口を痛め付ける。
 朦朧とする意識の中、彼は通行人に言い残した。「13人は生きられぬ」と。

17:もふもふ◆0EvjDmoDAI:2014/08/03(日) 04:10 ID:wmI

眠い…

18:もふもふ◆0EvjDmoDAI:2014/08/05(火) 16:49 ID:wmI

あげ

19:にっきー:2014/08/05(火) 21:17 ID:ZeQ

久しぶりです!

更新されてたのでみにきました!
続きが気になります!(^^)
一つ気になったので、
もふもふさんって何歳ですか?
なんか全然小説と関係ない話ですみません!

これからも応援してます!
私も小説頑張るのでもふもふさんも頑張ってくださいね!

20:もふ◆0EvjDmoDAI:2014/08/05(火) 22:12 ID:wmI

えー……中1で誕生日まだなので……

12?ですかね

あ、暫くしたら更新しますねー

21:楓/悠哉◆0EvjDmoDAI:2014/08/06(水) 08:42 ID:wmI

「………あれ?」
思わず声が漏れてしまう。男は怯んだ素振りを見せて、再び脳天を撃ち抜いた。筈なのだが……
「彼奴、撃たれた………よな」
半信半疑で悠哉は訪ねた。これは、楓でも和麻でも一瞬で分かる事だ。『撃たれた』筈なのだ。
 男は、そんな光樹を一瞥し、次の瞬間銃を投げ捨てて頭を地面に擦り着けた。勝てない、と理解したのだろう。
 大袈裟に思えるが、後の話では彼は仏教徒らしい。死者の魂が怨みを晴らすため復活したとでも思ったのだろう。その推測は一度死んでいる彼等にとっては正しいと言えるかもしれない。
 
 楓がその男から引き出した情報は、おおよそが光樹の予想に互わぬものだった。
 光樹は未だ昏睡状態、推測では瀕死状態で何らかの力が発動したという。
 和麻は、そんなことを聞きながら、眠りに落ちた。


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