ストーカー王子と鈍感姫。

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1:鈴乃:2014/08/02(土) 21:15 ID:mUc

ー入学式ー

「うおお、空。同じクラスじゃねえか!」

「よかったあー!蒼汰がいれば安心だな。今年もよろしく!」

俺、帆鳥空(ほとり そら)は今日から波音高校の1年生だ。
一体どんな高校生活が待っているのか、とても楽しみで仕方が無い。

しかしまあ、出会いは突然だった。

「んぶぅっ……!!」

「…どうした空。もっとましな悲鳴はなかったのか」

突然背中をどつかれ、倒れてしまった。

「いたた…誰だ背中にぶつかったの…」

「あいつじゃね?ほら、目の前に突っ立ってる黒髪の…」

「目の前の…あ、あの黒髪のロングか?」

爽やかな春風が吹いたその時、前にいた黒髪の少女はくるっと俺の方を見て…

「…」

無言のまま、じーっと見つめてまた正面を向き、歩き出した。

「うわあ…謝んないのか…せっかく美人なのに勿体ないなありゃあ」

でも、でもだ。
確かに謝んないのは人としてどうかとおもう。
けれど俺の胸はドキドキしていた。

「まさか…これが…」

「恋ってやつか?」

「な、なんだよ蒼汰!いきなし!!」

「いやあ一目惚れね。いいと思うぞ、応援する」

帆鳥空。今日から高校1年生。入学早々、一人の少女に一目惚れしました。

2:鈴乃:2014/08/03(日) 18:54 ID:mUc

「今日から波音高校生徒の諸君。入学おめでとう。1年4組担任、田川信之だ」

入学式を終えた俺たちは、教室で先生の話を聞いていた。
普通のおっさ…普通の男性教師みたいだ。

「せっかくだ。自己紹介でもしてもらおう」

新学期定番の自己紹介。
俺は帆鳥空…ほ、から始まるからトップバッターになることはない。

「えと。赤石凛大朗でっす。よろしくっす」

赤石から始まって、

「古谷蒼汰。よろしく!!」

幼馴染みで親友の蒼汰が終わり、
それからしばらくして。

「ほ…帆鳥空です。よろしくです…!」

緊張しながらも、ほんの数秒で俺も終わった。

「じゃあ次は女子だな」

今度は女子の番だ。

「羽月萌菜です!よ、よろしくー!」

羽月が終わり、それから女子が次々と自己紹介して、普通に自己紹介タイムが終了しようとしていた。
が。

「…文岡蓮月。よろしく」

黒髪のロングで無表情で…

そう。あの子が…同じクラスになっていたのだ。

3:鈴乃:2014/08/03(日) 19:01 ID:mUc

登場人物達の名前の読み方です!

帆鳥空(ほとり そら)
文岡蓮月(ふみおか れんげ)
古谷蒼汰(こたに そうた)
赤石凛大朗(あかいし れんたろう)
羽月萌菜(うづき もえな)
田川信之(たがわ しげゆき)

4:鈴乃:2014/08/07(木) 15:05 ID:mUc

「よかったな、空。さっき一目惚れしたばかりの子が同じクラスで」

「ああ!!神様ありがとー!一生忘れないよ!!」

休み時間。
喜びを噛み締めて、文岡さんの席を見た。が、そこに姿はなかった。
どこ行った?トイレ?

「本当に本当に蓮月ちゃん同じクラスなんだー!よかったよお!ホッとしたよー!!
夢じゃないよね!?これからもよろしくう!!」

「…うん、萌菜。よろしく」

…誰だ?
文岡さんと話しているのは。

「うーん。あれは確か、羽月さんかな。あの感じだと同じ中学出身だったみたいだね」

「へえ。羽月…羽月萌菜か」


クールな文岡さん相手に一人できゃっきゃ騒いでいる。
よっぽど嬉しかったんだな。

まあ美少女といえば美少女だ。文岡さんにはかなわないけど。

長くて黒い髪。身長は普通より低い。

嗚呼、おれのタイプってあんな人だったのか。


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