記憶喪失の少女のお話。

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1:六花。◆EI:2014/08/09(土) 16:18 ID:4k2






 ――…何で、こんなことになったの?

 家族とドライブをしてた。…その帰り。それまでは普通の一日だった。車と車がぶつかり合う。ゴンッ、という鈍い音がして頭が打ち付けられる。…痛くない。なんでだろう。

『…天歌、天歌っ…!』

 私の呼ぶ、懐かしい、友人の声。…どうしたの? 私、怪我なんてしてないのに。何で、叫んでるの?
 …あぁ、ちょっと眠たくなってきちゃった。
 私はまた地面に打ち付けられる。怪我、しちゃったかなぁ…。


 その瞬間、私の意識はなくなった――――…


←←←

2:六花。◆EI:2014/08/09(土) 16:27 ID:4k2



*作者挨拶

 こんばんは、六花。です。知ってる人は、いると信じましょうか。変なコメントは受け付けません、無視します。嬉しいコメントは大歓迎です。今回は、記憶喪失の少女が人々の優しさによりだんだん記憶を…すみません、ネタバレになりそうなんで止めときます(←)。まぁ、残念なENDになりそうですがよろしくお願いします。コメント大歓迎です。(ここ重要。

それでは、是非楽しんでってください。

3:六花。◆EI:2014/08/10(日) 19:00 ID:4k2


#1 / 友人


 私は、白いベッドの上で目を覚ました。周りを見渡そうとすると、不意に抱き締められた。私を抱き締める相手は、嗚咽を漏らし、泣いていた。

「天、歌…っ、良かっ、たっ…! 目、覚まして、くれて…っ」

 天歌? それ、誰? 泣く相手の名も分からず、此処が何処だか分からず、そして、――…自分の名前も分からない。私は誰なんだろう、人間であるのはわかる。
 私は、ただただ泣く相手を眺めている事しかできなかった。

「えっと、貴方は、誰、ですか…? …あと…。私の名前、なんて言うんですか…?」
「………………え?」

 私が途切れ途切れに聞けば、相手は呆気に取られたような顔をした。相手をよく見れば、私と同じ位の年齢だった。

4:六花。◆EI:2014/08/10(日) 19:31 ID:4k2



「自分の名前、分からないのか…?」

 少女は顔を真っ青にしながら私に問う。私はなにも言わずに頷いた。病室の外では、「赤城里さんが目を覚ましました…!」とか「先生呼んできて!」とか言っていて、騒がしい。

「え、っとな…。お前の名前は赤城里天歌、って言うんだ。OK?」
「うん」

 少女の説明に、私はこくんと頷いた。私の名前は赤城里天歌というらしい。
 そして少女の説明は続く。

「…で、私は礼譲琴音。お前の友人だ。…そんで、次なんだけど…。…あー、言っていいのかな、まあ、言っちゃうね」
「うん?」

 言葉を濁す少女。私はこの子は悪い人じゃないのかも、と思い始めていた。
 私の名前も知ってるし、私の友人だ、って言ってたし。

「お前は、えーと…。家族とドライブにいった帰り、事故にあったんだ。怪我はなかったんだけどさ、なかなか目ぇ覚まさなくて。…そんでさ、お前の両親、は…」
「…死んだの? 私のお母さんとお父さん…?」
「…そう、だ」

 ふと時計を見ると、朝の七時三十分だった。まだ早い時間だ、少女――…琴音ちゃんは、ずっと私の事を見ててくれていたのかも知れない。
 …両親が死んだ。別に、悲しくなかった。思い出せもしない人なのだから。
 その時、白衣を着た男の人が、病室に入って来た。

5:六花。◆EI:2014/08/11(月) 11:08 ID:4k2


『記憶喪失…ですね、』

 白衣の人は、ただ、そう告げて、帰っていった。今までいなかったおばさんとおばさんもいた。琴音ちゃんも帰っていき、おじさんも帰った。病室には、看護婦さんと、おばさんと、私だけ。
 おばさんは、気の毒そうな顔をしていた。私に、同情の目を向けていた。

「両親が亡くなったのは、聞いたわね?」
「…はい」
「だから、天歌ちゃんはおばさんの家に――…」
「嫌です」

 おばさんの言いそうな事は、分かっていた。おばさんの家に来い、とう言いたかったのだろう。だけど私は、行きたくなかった。
 自分の記憶を取り戻したい。記憶を取り戻さないまま生涯を終えるなんて、悲しすぎるから。私は、旅をして――…記憶を取り戻す。琴音ちゃんと話していた時から決めていたんだ。

6:にっきー:2014/08/11(月) 18:35 ID:Seg


題名が少し気になったので全部読ませていただきました。

記憶喪失の少女ですか…。

彼女の過去に一体何があったのか、これからどうなるのか

すごく気になります。

更新楽しみにしてます。

では、また来ますね。

7:六花。◆EI:2014/08/11(月) 19:26 ID:4k2


>>6 / にっきー様

更新楽しみだなんて…!
ありがとうございます、これからもがんばりますねっ、!


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