幽霊屋敷

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1:亜弓:2014/08/09(土) 22:12 ID:kKw

「莉愛ー!準備できた?」

母親が大きな声を出しながら部屋のドアを開ける。
今日は引っ越しをする日。
必要最低限の荷物をボストンバッグにまとめ、

「うん。」

と返事をした。
物心ついたころから住んでいた街なので少し名残惜しい。
3年前、父とは死別、当時住んでいた社宅を引き払い、
母の実家で暮らしていた。
社宅と実家は近かったため、高校も変わらず住み慣れた環境
で暮らすことができた。
だが、母方の祖父母も高齢ということで迷惑をかけまいと
引っ越すことになったのである。

車で家を出てから2時間と言ったところか。
竹林の向こうに赤煉瓦の洋館が見えてきた。
(…意外と大きいな…。)

こんな家を買う金などあったのだろうか。
絶対に生活費当てた方がいいだろう。と思いながら
車を降りる。見れば見るほど大きい。
なんと言うか…すごくハイカラ?だ。
18世紀のフランスにありそうな…。

2人で暮らすには大きすぎる。
呆れながらもなんだか少しワクワクしてきたかもしれない。

2:亜弓:2014/08/09(土) 22:24 ID:kKw

「ここがあんたの部屋ね」

母が楽しそうに私を部屋に案内する。

「なんでそんなに楽しそうなわけ?」

「んー。あんたうちでこんなにでかい家買えるわけないって思ってたでしょ?」

自覚はあったようだ。

「なんかねー。すんごい安かったの。」

「はあ?」

「普通の団地より安かっったの。なんか幽霊が居るからーとかあるかもでしょ?オラワクワクすっぞ!ってね」

いや誰だよ!

「幽霊なんて非現実的なもの信じてないからね」

某超野菜人のポーズをしている母を軽くあしらい、
荷物を置く。
床も窓も埃にまみれている。掃除しないとだなあ。
ため息をつき瞬きをすると目を疑うような光景が目の前にあった。


半透明の少女。この少女が私を変えることになるなんて、
思いもよらなかった。

3:亜弓:2014/08/09(土) 22:33 ID:kKw

半透明の少女が目の前にいる。出窓に座って外を眺めている少女は見るからに美人の類に入るであろう。
髪も目も先の見えない漆黒。すきとおる様な白い肌。口角はかすかに上がっていて何かを想像しているのだろうか。

社会の格差を思い知らされた私は少女が半透明であることをすっかり忘れていた。

4:亜弓:2014/08/09(土) 22:33 ID:kKw

見てる人いるのかなあ


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