広い空の上で___

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1:紗綾:2014/09/20(土) 21:32 ID:tm.





___なぜ。
君はいなくなってしまったの?
神様 どうして?

この広い空の上で君は幸せですか___

2:紗綾:2014/09/20(土) 23:10 ID:tm.



中学2年 中原 琴葉 恋に落ちました___。


今年になって始めて同じクラスになった
山中 蓮くん。


学級代表をやりはじめたのがきっかけ。


「これからよろしく、中原!」


初対面の相手に戸惑っていた私の肩にポンと手を置いて
彼はそういった。
優しい笑顔に、声変わりをしたのか随分と低い声。


それから学級代表の仕事は忙しいもので
2人で居る時間も徐々に増えた。


彼は優しいだけじゃなくて
誠実で、きちんと自分の意見を持っている人だった。


そんな彼の誠実さに私はどんどん惹かれていった。



陸上部に所属する彼は毎日、学校のグラウンドを
汗を流しながら走っていた。

その姿を、私が所属する吹奏楽部の教室から見ている瞬間が大好きだった。


吹奏楽部の練習は厳しい物で
辞めて行く人が多い中で、必死に続けてきた。
身体も心もへとへとになっても、彼をみているだけで元気をもらえた。


そんな存在だった。

3:紗綾:2014/09/20(土) 23:17 ID:tm.




彼と付き合いたいなんて
思ってなんかいない。


彼は女の子達から人気が高い。
私なんかが隣にいようなんて間違ってる。


琴葉__。
音楽が好きだった両親につけてもらった。
音楽を好きになって欲しい。
そんな両親の思い通り、3歳から習い始めたピアノは今でも続けており
中学では吹奏楽部に入部した。


でも人見知りのせいか
友達はたくさんいるものの、素の自分を出せずに周りに合わせている自分が大嫌いだった。



そんな私とは真逆の彼に恋をしてしまった。


彼と話してる間は素の自分でいられるきがした。
心の底から笑える気がした。


私の彼への想いは日に日に募るばかりだった。

4:紗綾:2014/09/21(日) 22:34 ID:tm.




いつも通り学校に登校すると


「中原。」

間違いない。
この声は彼の声だ。


振り向けば予想通りの顔が目の前にあった。


「どうしたの…?」


彼に話しかけられ少し動揺したものの
平然とした顔でにこりと微笑みながら聞いた。


「ちょっと話あるんだけど…。いい?」


急に胸がドキンと高鳴った。
何か悪いことを言われるのだろうか。
それとも…。


「うん、大丈夫だよ。」


こればかりは動揺を隠せず少し早口になりながらも答える。


「あのさ…俺、同じクラスになったときからずっと
好きだったんだ。」


「え…?本当に…?」


信じられない言葉だった。
こんな私を?
はてながいっぱいで状況を理解しきれないでいると
彼は


「付き合ってほしい。」


と付け加えるように言った。


「うん、私も好き…。」


かれのその言葉からしばらくしてから
ようやく状況を少しずつ飲み込みそう答えた。



彼は満面の笑みで私にわらいかけた。


何の取り柄もなく、冴えない人生を送っていた私の両思いの生活が始まった。


普段はなんとも思わない場所も
なぜか、きらきらと輝いて見えた。

5:紗綾:2014/09/21(日) 22:46 ID:tm.



「おはよう。」


彼だ。
こんな挨拶だけで何故かいつもよりドキドキする。


「お、おはよう。」


なんてしどろもどろになりながら答える。


彼はにこりと微笑むと教室に入って行った。
後を追いかけるようにして私も中へ。


友達に囲まれて楽しそうに笑う彼を横目で見ているのが幸せだった。
たまに目が合えば小さく微笑んでくれる。
そんな彼が大好きだった。


月日は流れ
夏休みがやってきた。


長い長い夏休みだ。
夏休みを長いと思うなんて初めてだった。


ピロリン♩


そばに置いてあった携帯がなった。
メールだ。差出人は山中 蓮。
フォルダを開けてみる。


『中原 ちょっと外見てみて。』


窓を開け、外を見れば綺麗な虹がかかっていた。


『うわぁ、すごい綺麗!』


急いで返信を返す。


『ちょっと下見て。』


え?
視線をしたにおろして行くと自転車に乗った彼が笑顔で手を降っていた。


私は直ぐに階段を駆け下り、彼の元へ向かった。


「乗って。」


自転車の後ろを指差しながら彼は言った。


自転車の後ろに腰掛けると。


「しゅっぱーつ!」


なんて子供みたいにはしゃぎながら自転車を走らせた。
改めてまじかで後ろ姿を見ると背中は広くて男の子なんだって思った。
そう思えばなんだかドキドキしてきた。


「着いたよ。」


そうこうしてるうちに、自転車は止まり
ある場所に着いた。


そこには一面の花畑があった。
目が釘付けになるくらい美しいものだった。


「綺麗…!」


感嘆の声を漏らすと


「中原に見せたかったんだ。」


彼はそういった。


「ありがとう…!」


嬉しすぎて私は涙がでそうだった。

6:紗綾:2014/09/22(月) 00:09 ID:tm.



涙が溢れそうなのをグッと堪えれば
美しい花畑をもう一度見渡した。


「悲しい時とか苦しいときにはいつもここに来るんだ、パワーをもらえる気がして。」


私の隣で彼が呟くように言った。


彼の言葉には深く共感できた。
ここにいると心の嫌な部分がスーッて取り除かれる気がした。


元気が無くてもここにくれば頑張ろうって思える気がした。


ここにきたら幸せな気分になれる気がした。


2人で来たらもっともっと幸せは広がる気がした。


私は一瞬でこの場所が大好きになった。

7:紗綾:2014/09/23(火) 18:39 ID:tm.




彼と過ごした夏休みは幸せしかなかった。



花畑に行ったり、河原で遊んだり沢山の思い出をもらった。



でも一つだけ引っかかることがあった。



「なぁ…。俺さ…」


彼は、いつもの明るい笑顔とは違うとても深刻そうな顔でそういった。



「なに…?」


私も何か胸騒ぎがした。


「ううん、やっぱいいや。」


そう言った彼の顔はいつもの明るい笑顔に戻っていた。


なんなのだろう__。


聞くに聞けず夏休みは終わってしまった。


この時すでに彼は戦っていたことを私は知らなかった。

8:匿名希望:2014/09/23(火) 19:00 ID:ZjM

得たイルカ

9:紗綾:2014/09/23(火) 22:38 ID:tm.



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