memory.

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1:伊東 蛍◆0U:2014/09/26(金) 18:53 ID:AnY

【プロローグ】


バカみたいに笑いあった。


楽しかったあの頃はもう二度と戻らない。




液晶画面の小さな笑顔が僕をつらくさせる。





「またあの場所で」

2:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:23 ID:Igo

マウスピースを口にあてる。
瞬時に冷たさが伝わる。

「ハハッ……冷たいや……」

小さく呟いて、楽器の中に息を入れた。

……悲しい冬のマーチ。

どんなに明るい曲を吹いても、結局は終わりがある。
終わりに近づくにつれて、口が緩んでいく。
疲れてるのかよくわからないけれど。

……まだ終わらないで。

その思いの方が強い気がした。

明るい春のマーチ。
それはきっと嘘だ。

3:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:26 ID:Igo

前田 陽葵 マエダヒマリ ♀
中学二年生
吹奏楽部 トランペット

4:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:31 ID:Igo

僕は走っていた。
僕一人世界に取り残されている。
そんな気がした。

大切な人が僕の前から消えた。
大好きだったんだ。
思いを伝えたかったんだ。

それだけの事なのに。
どうして、どうして。

だんだん手がかじかんでくる。
ほら、こんなにも冷たい。

ふと、楽器の音がした。
明るいけど、どこか悲しい。

「ひ……まり……?」

懐かしい彼女の名前を口に出す。

あぁ。また会いたい。
君のことがこんなにも愛しい。

5:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:33 ID:Igo

桜田 陵 サクラダリョウ ♂
中学二年生
陸上部 長距離

6:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:38 ID:Igo

グラウンドで誰か走っている。
立ち止まることもなく。
生徒会室からそんな風景が見える。

古びたパイプ椅子に座り、作業に戻る。
資料をコピーして、そこから閉じて……。

気の遠くなる作業に目眩がする。
好きでなったわけではないけど。
それなりのやりがいはあった。

毎日生徒会室で仕事して、そこから帰宅。
毎日が楽しい。

……何か足りないけど。

そんなことはもう、忘れてしまった。

7:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:39 ID:Igo

立花 結花 タチバナユカ ♀
中学二年生
生徒会所属

8:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:41 ID:Igo

そして、忘れてしまっていたので!自己紹介します!
伊東 蛍です!
主は、つぶやき板にいます!
頑張って小説書きたいです!
コメントお待ちしております!(*´∀`)

9:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:50 ID:Igo

帰り道。
今までだったら、四人で笑ってた。
小さい頃の秘密基地行って、ちっちゃいねって笑ってた。

これからも変わらないって信じてた。
けど、無理だった。

……あれ、雨が降ってきた。
雨宿りする場所を目で探していると、公園が見えた。

あの公園は秘密基地がある場所。

あの場所に行ったら何か変わるかな……
なんて。

もう、びしょ濡れのままでいいや。

雨がすべて流してくれる。
今までのこと忘れさせてくれる。

みんなの道があるんだ。

僕に邪魔する資格なんてない。

10:伊東 蛍◆bA:2014/09/30(火) 17:52 ID:Igo

一条 孝太郎 イチジョウコウタロウ ♂
中学二年生
帰宅部。


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