〜とある少女達のGАMЁ PLAY〜

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1:とろぴかる:2014/09/26(金) 22:40 ID:g2o

前置き☆
作者更新をサボったり放置したりします
展開速すぎる時多々。


登場人物メモ


語筆 文亜  KATAFUDE FUMIA ♀
国語が得意と言う以外には平凡な中一女子。
文化祭の劇の脚本作りをきっかけに、有名な小説家へ進歩していく。
いつも小説のネタを探している。

絵奈美 優雅 ENAMI YUGA   ♀
文亜と同じクラスの浮いた存在のアニヲタであり
実は有名な国民的漫画の作者である。
文亜の書く小説の大ファン

柚城 零央  YUZUSIRO REO  ♂
学園有数の人気男子。
実は大手出版社の会長の息子だったりする。

2:とろぴかる:2014/09/26(金) 23:08 ID:g2o

 それは文化祭の3週間程前の話であり、小説のネタの候補。
 他愛も無い事だと思っていた文化祭。
 それの要である劇の脚本を任されたのであった。

 ざわざわとした、静けさの無い教室。
 大半の生徒は購買部へ駆けていって弁当買ったり、食堂で昼食を食べている頃。
 私はコットンの青色のトートバックから白いプラスチックのランチボックスを取り出した。

「あぁ、お腹すいた……」
 ぼんやり包みを開いている時だった。

『1年C組、語筆文亜さん、支給体育館へ来なさい』
 教室中の視線が一斉にコチラに集中した。
「お……おいっ、今の声『鬼悪魔』(荒木田)の声だよなぁ……」
 一人の男子が驚愕のあまりに言葉を詰まらせそうな感じで言った。
 荒木田、通称鬼悪魔はすごく怒られると怖くて、怒られた子は不登校になってるとかなってないとか。

「く……っ!この耳栓を持っていけ!」
 一人の不良女子がつかつかと私に歩み寄り、耳栓を手渡した。
「は……はぁ」
 訳が分からず、状況が良く呑み込めないまま、その耳栓を汗ばんだ手で受け取った。

3:とろぴかる:2014/09/26(金) 23:09 ID:g2o

支給体育館へ来なさい ×
至急体育館へ来なさい ○

早速誤字がー!

4:とろぴかる:2014/09/26(金) 23:17 ID:g2o

 まぁ、鬼悪魔(荒木田)に呼び出されたからと言って、説教とは限らない……
 僅かな希望を胸に抱きながら、僕は廊下を堂々と歩いた。
 ちなみに一人称が僕だが、一応女子だ。

 ポケットに忍ばせた耳栓を手で握りながら、鬼悪魔の半径3メートルに来た。
「おぉ、語筆、待っていたぞ。頼みたい事があってだな……」
 ん、お説教じゃないだと?鬼悪魔の頼み?
 
 体育館のステージは揉めに揉めていて、脚本がああだこうだ口論していた。
 きっと演劇部の生徒なんだろうな、と大体予想はつく。

「頼み……とは何でしょうか?」
「実は、私が顧問を務める演劇部が文化祭の劇を出し物にするのは知っているだろうな?」
 鬼悪魔は疑問文と言うより、ほぼ命令文的な物に近かった。
「え……えぇ。知っていますよ」
「実は脚本を書いてもらったのだが……酷いデキでな。演劇部は全滅メタメタ。そこでだ!」
 彼女はキッと私を見据えながら言った。

5:とろぴかる:2014/09/29(月) 17:01 ID:g2o

「え……?今何とおっしゃいましたか?」
 私は恐怖と緊張で彼女の言うことを何も聞いていなかった。
 出来るだけ機嫌を損ねぬよう、尊敬語で尋ねる。

「劇の脚本を書いて貰いたいと言ったんだ。来週までにな」
 3秒程、唖然とした沈黙の間。
 私は言葉を詰まらせ、状況が呑み込めないまま、あたふたした。
「脚本を!?冗談じゃありませんよ!私、書けません……何故私なんですか?演劇部の脚本係に……」
「お前、話を聞いていなかったのか?とにかくお前は夏休みの宿題のコンクールにも入賞してるし……頑張れ」
 彼女は軽く私の方を叩き、溜息をつくと、演劇部の衣装係に激を飛ばしていた。

「……あぁ、怒られた方がマシだった……人生……オワ――タ……かもしれなくもない……」
 自分でも何を言っているのかすら不明な状態で、まだ呆然としていた。


 ガラッ
「おぉ、語筆!無事だったのか!?」
「泣いてねぇぞ、こいつ中々やるなぁ!」
 男子も女子も私の元に群がって、色々と尋ねてきた。

「荒木田に怒られて泣かなかった奴ってこの学園で一人も居ないらしいぜ!」
 一人の男子が大声でそんな事を言い、私は説教じゃないという発想が出来ない奴を見て呆れた。
「あの……別に私怒られたんじゃないんだけれど――」
 戸惑う私を無視し、男子は他クラスへ私の噂をしに行った。

6:とろぴかる:2014/09/30(火) 19:14 ID:g2o

 週末、私は頭を抱えながら昼休みを削って脚本に専念した。
 教室内は相変わらずガヤガヤとざわめいている。
「あぁ……どうすれば、こうなるとダメだし……」
 ロミオがジュリエットの元に行くとなると――うぅ、原作のままやればいいのに。

 あぁ、文亜、私はどうして文亜なの〜?

 頭が可笑しくなっていく、耳鳴りがする、めまいがする。
 気分が悪い、気持ち悪い、頭クラクラ、目クラクラ……

「ん?鬼悪魔はハッピーエンドにしろとは言ってない、そもそもロミオとジュエリットはバットエンド……」
 今までのベースの脚本を少し書き換えれば……行ける!
 発想の転換で観客の裏をかき、ハッピーエンドの兆候をバットエンドにする……

 イケるッ!


「鬼悪……じゃなかった、荒木田先生、脚本出来ましたよ!」
 くしゃくしゃで消しゴムの消した跡が残った、見にくい原稿用紙。
 題名には丁寧な字で『ロミオとジュエリット 〜砂時計が落ちるまで〜』と書かれていた。
 鬼悪魔がムッとした表情をすると同時に、私の表情が少し歪んだ。

 やがて最後の1ページを捲った鬼悪魔の口の端が釣り上がった。
「中々やるな。うちの糞部員とは天と地の差があるな!よし、この脚本を使わせてもらうぞ!」
「こんな脚本で良いのですか!?あ……展開が少し急すぎると思うんですけど」
「構わない、もう時間がないんだ。これで行くしかないだろ」
 鬼悪魔はカッカとハイヒールを鳴らしながら舞台袖へ行った。
 

7:とろぴかる:2014/09/30(火) 19:27 ID:g2o

とある少女達のGAME PLAY second! 〜U章 せかんど〜


 文化祭の当日の劇は見に行かなかったが、好評だったらしい。
 この話はほんの序章に過ぎない、簡単な始まり。
 問題は、この先のステージだった。
 
 チートは無しと行こうか。


「あのさぁ、君、語筆文亜さんだよね?文化祭の脚本書いたの、君?」
 色白で、長い漆黒のストレートの髪の少女で小柄。日本人形みたいだった。
 制服のリボンの色が青色だったため、同学年だと分かる。

「はい、そうですよ。何でしょう?」
 彼女は深呼吸をしながら言葉を紡ぎだした。
「私は……夏目綴流(なつめ つづる)と言います。別名、芥河綴……」
「芥川綴!?あのケータイ小説サイト、『ラビリンス』の作家ですよね!?」
 私のよく閲覧するケータイ小説サイト、ラビリンスの有名小説家だ。
 閲覧数、人気数、お気に入り数、高評価数、ともに1位を7ヶ月キープしている。

 芥河綴の正体は夏目さんだったのか――!

8:とろぴかる:2014/10/01(水) 16:43 ID:g2o

NEW character DATA

【芥川 綴】 AKUTAGAWA TUZURU ♀
ラビリンスで連載中の人気小説の作家。
今年、出版化する予定があり、ミステリーからコメディー、ラノベまで描ける。

9:とろぴかる:2014/10/01(水) 18:12 ID:g2o

この作品では夏目綴流の表記は芥川綴にします♪

――−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ーー

「それで……どうしたんですか?何か困ったことでも?」
 引き受けるのは正直面倒で気が進まないが、まだ要件も聞いていない。
「私、新聞部に取材を頼まれて、是非応じようと思ったのよ。でもね……」
 彼女は溜息をふぅとつくと、眉間を寄せた。
「今日の小説を書かずに怠るわけにはいかないの。でも新聞部の取材は長くなるから代わりに書いて欲しいの」
「え……何をですか?」
「決まっているじゃない、小説よぉ、ゴーストライター!」

 彼女は皆まで言わせるなと言いたげな感じだ。
 脚本に続いて、こんな事まで引き受けろと言うのか?
「でも、それはちょっと……【ラビリンス】でゴーストライターは認められているのですか?」
「他の作家だってゴーストライターを無言で雇っているでしょう?礼は弾むわ。悪くない話でしょう?」
 頼んでいる、と言うよりもはや強引に代筆を強いられている気がする。

「1日くらい、書かなくても……」
 私が苦笑しながら言うのを、最後まで聞かずに遮った。
「ダメよ、1年前に1日怠ったら順位は4位下がったし、炎上してしまうわ」
 
 と言われていも、何を書けばいいのか……
 そもそも大ファンなら作者の文の癖や特徴を把握している。

 こんな私がゴーストライターが務まるだろうか――?

10:とろぴかる:2014/10/06(月) 10:51 ID:CS2

「それじゃあ、頼むわよ」
 彼女は新聞部の部室へ入っていき、唖然としている私を放った。
「小説……書くの?僕が?何をどう間違えた……?」

 放課後、画面をスクロールしながらラビリンスを眺めている。
 今月の人気ランキング1位の画面に大きなバナーで【生徒会のhazardmission】とあった。
 作者名は黄金文字で【芥川綴】と綴られている。

 この作品は、生徒会の5人組がハザードなミッション(訳※危険なミッション)に立ち向かう。
 学園系、恋愛系、ギャグ、アクション、全てを融合した完璧小説だ。

「生徒会が今、文化祭の毒綿あめ販売を阻止するシーンか……」
 私は少し考え、このままバットエンドにするかハッピーエンドにするか……
 カチカチッとキーボードを打つ音が、静かな自分の部屋に響いた。


【「危険です、生徒会長!このままでは毒入り綿あめが!」
 生徒会長は苦虫を噛み潰した様な表情だ。
「おのれ、気象観測部めえぇっ!このまま警察を呼ぶのはいけないのか?」
 焦った会計は、副生徒会長に吐き捨てるように怒鳴る。
「それはダメだ、文化祭が中止になってしまう!警察沙汰はゴメンだな!」
 声を荒らげた副生徒会長は、気象観測部の屋台へ唐突に歩み寄った。

「気象観測部はチェーンソーやライフルを持っている可能性がある、用心しろ」
 副生徒会長は書記を連れ、屋台の真後ろの花壇の茂みに隠れた。
「書記、それは本当なのか?いくら気象観測部はマフィアと繋がっているからと言って……」
 バキバキ、ガタ
 チェーンソーの忌々しい音が会場中に響いた。
「ぎゃああああああああぁぁぁっ!?うぉいっ!生徒会ちょーおおおー!」】

 とりあえず、こんなものでいいだろうか……

11:とろぴかる:2014/10/08(水) 16:39 ID:CS2

 かなりくだらない文をダラダラと綴っただけだ。
 芥川綴さんのとは違うと、誰か分かるだろう。
 僕は責任は一切負わない……ぜ!

 キーンカーンという、生徒にとって忌々しくもあり、授業の終わりのハッピーなチャイム。
 同じ音でも授業終了と予鈴では、全然違う。

「昨日の小説、新展開に進めてくれたわね!ありがとう」
 夏目さんはそういうけど、心中どうせいいことを思っていないはずだ。
「貴方、小説初めて?初めてにしては……出来過ぎじゃないかしら?」
「初めてですって……アマチュアですよ」
 私は焦って夏目さんを宥めた。
 ゴーストライターのゴーストライター?ややこしいし、やかましいし、面倒だなぁ

「へぇ、じゃあ、自分の連載作品、出してみたら?」


 その一言で私の学園生活が変わるとは思っていなかった――……


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