ていじせい

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1:NN:2014/10/16(木) 03:18 ID:ESk

夜間高校のお話です^^
多分知らない人も多いと思うんですが
そんなところが舞台です。
文章力ないので拙いとは思いますがよろしくお願いします笑


>>2から始まります

2:NN:2014/10/16(木) 08:46 ID:nBI

「××高校定時制普通科」
皆とは別の別室で、受験票に丁寧に書いた。

私は定時制、言わば夜間学校に進学する。
中学校もまともに行けてかった私は、当然勉強も出来るわけなく内申点もあるはずもない

多分中学3年生だけど中1にも負けるだろう学力だと思う。

そんな私は勉強や話題にはついて行けなくて、たまに学校に行ってもほとんどを別室で過ごす。

なんていうかこんな私にはもう通信か定時以外進学できる先はないわけで、

自分一人で勉強出来たら通信を受けたかったが多分一人だったら勉強なんて絶対しないだろう。
私は家から1番近い定時制を選んだ。



コンコン

ドアをノックする音とともに授業を終えた先生が別室に入ってきて
そっと私が書いた受験票を手に取り
「本当にいいの?」
先生は悲しそうに私の目を見てくる。
ずっと貴女はやれば出来るって言い続けてくれた先生だ、きっと結局目に見えて努力しなかった私が残念なんだろう

「はい。大丈夫です。ずっと前から家にはお金がないし働きながら学校行こうって決めてたんです」

なんとなく作ったそれなりの説得力のあるセリフで返す。
自分でも本音も入り交じった素晴らしい言い訳だと思う

「仲村さんがそういうならいいけれど、多分定時制は全日制と違った苦労があると思う。
世間の目や価値観の違いやたくさんの苦しみがあると思う。それでも頑張って学校休まず行ってねきっと幸せが待ってる」
頬を緩めた先生が優しくそう言った。

何を頑張るのってふと思ってしまったが、
なんだか優しい言葉は嬉しくって歯がゆい

3:NN:2014/10/16(木) 08:48 ID:nBI

私はいつも午後に来てみんなが帰るより先に帰る。
そうじゃないとみんなに会ってしまうから

学校が行けなくなったのは
友達と喧嘩したわけじゃないしいじめがあったわけじゃない。

体調面で限界が来て、みんなが心配してきてとっても優しくって。申し訳なくって優しさが怖い
だからこそだろう会うのが本当に気まずい



だから今日も早歩きで学校を出ることにした

途中見かけても見ないふり気づかないふり

早く早く学校を出なきゃ。早く早く出るんだ。気付かれないうちに

廊下にやけにペースの早い私の足音が響く


この時間はホントにドキドキして、1番嫌いだ。




玄関まで到着。
みんなの靴が並ぶ中自分だけ履き替える。



この時間も嫌い自分だけ仲間はずれのような気がするから

会うのは怖い癖にこの時だけは本当寂しく思う
私はなんて自分勝手なんだろうって自分でも思ってしまう。

この自分自身が自分勝手ってわかってしまう冷静さも嫌な部分だ



私は足音を立てないよう注意しながら駆け足で学校を出た。

私に気付き呼ぶ声を後ろに振り返ることもせず

4:NN:2014/10/16(木) 15:18 ID:Qzc

学校の帰り道。白い息が顔にぶつかる

少し帰るのが早いせいか物珍しそうな視線が刺さる



だから嫌なんだ。
学校にいるときもそれ以外も少し珍しそうに見てくる人が必ずいて....

そういえばあと1週間後には卒業式。受験の前日だっけ

正直言って卒業式なんて出たくない
練習も出なくちゃならなくなってみんなの優しい目が痛くて

でも、最後だから。って言われて仕方無しに参加することになって


私には積み上げて来たものがない勉強も人間関係も、これで最後なんだって実感が全然ない

卒業式を迎えたら私はどうなるんだろう

5:NN:2014/10/16(木) 22:03 ID:Iwk

たくさん考えたけど、卒業式どうなるかなんて、どうするかなんて
わかんなかったし。
わかんなくていいやって思った

受験の日も近い。
定時制のテストも全日制の人達と同じテスト内容らしい
まあ、ただ面接出来ればいいらしいけど


どんな人達がいるんだろう。どんな思いで入ってくるんだろう


漠然と不安のような焦りのような期待のような良く分からない感情が私の中に渦巻く。

「....さむっ」

スカートや髪を全て巻き上げるようなそんな風か吹いた。



この良く分からない感情全て吹き飛ばしてくれれば嬉しかったのに

6:NN:2014/10/17(金) 21:44 ID:Qzc

「ねー可菜。大丈夫?体調悪くなったら言ってね?」
卒業式の練習中
友達の美羽から既に体調は絶不調の私にそんな言葉が投げられる。

まだ練習だから。本番はもっと人が居てみんな泣いているんだろう
人がたくさん居ると思うだけで吐きそうな気分

「大丈夫。今日めっちゃ体調いいわーまじいいわー」
無理矢理言葉を吐き出す。
そういうノリだと思ったんだろう美羽の顔が緩むのがわかった。

やっぱこの瞬間は苦手だ。本当に心配してくれてたんだって思っちゃうし
心配かけてしまったんだって再認識する。

7:NN:2014/10/17(金) 21:59 ID:4Yo

壇上に上がって合唱の練習して降りてを繰り返す。繰り返し繰り返し

同じ作業を繰り返し行うだけ。それが終わったらみんなより早く家に帰る。
家に帰ったら受験勉強して
ただ、1日1日過ぎていって気がつけば明日は卒業式になっていた。


いつものように勉強をしてると突然携帯がなった
見ると美羽からだった

“明日は卒業式やね!絶対来てね!”

練習だって何回も行ったのに来ないとか思われてんのかな?
美羽は私と同じ高校の全日制に通う予定だ。

校舎で会えるだろうけど少し寂しかったりする

「心配しなくてもちゃんと行くよ笑っ」

なんだか心配されるのが最後だと思うと嬉しいような悲しいような。
美羽とメールしてると勉強で凝っていた眉間の緊張が取れた

8:NN:2014/10/17(金) 22:58 ID:4Yo

いよいよ卒業式になって
みんなも適当に喋って
私も、美羽と何気ない雑談をしてるだけで。


「もう泣きそう」

ある子が涙声でそう言った。

「ほらーなくなー!」
「涙もろいなぁ!もう!」
みんなが励ました。泣かないように

「もっと一緒にいたかったね」
励ましてた子も適当に喋ってたみんなも静まり返った

「これでお別れなんよね」

「寂しくなるね。最後は泣かずに笑おうね」


ぽつぽつとみんなが語り出す。
楽しかったことや悔しかったこと

ほとんど私の知らない事だった。

知らない事が多くて多くて悔しかった。


みんな小学校からの友達だった、小学校はちゃんと行けてた。
いつも笑ってたのに

なんで私行かなかったんだろ....


みんなが静まり返って雰囲気が変わった頃


卒業式が始まった


壇上に上がって、合唱が始まった。

繰り返し繰り返しやったことだったのに

歌ってる最中悔しさが滲んだ



みんなが泣いて泣いて歌声にもならなかった
どんなことがあったとか全然わかんなくて、

自然と私の目から涙がこぼれた
悔しくて悔しくて悔しくて

もっと学校にくればよかったって思った。

そしたらみんなと同じ涙がこぼれただろう

楽しかったことを振り返って泣いていただろう



そして、壇上を降りる。

今度は卒業証書を受け取りに行く

「仲村 可菜さん」

歩くたびにギシギシなる校舎ともお別れ。

お別れお別れお別れお別れ



「仲村さん。頑張ってね」

「....ありがとうございます。ありがとうございました」


私の中学校生活が、

中身スカスカの中学校生活が終わった

9:NN:2014/10/20(月) 01:35 ID:LcE

受験も終わり合格発表も終わった。
私は定時制に受かっていた。

私以外に16名が受かっていたみたい。

入学式では年を押すかのように
「今年はたった17名ですが....」
と言っていた。


入学式もちょっと異様で

何より昼間ではなく夕方5時に始まった
制服はない。化粧してる人も多くて、明らかに若い人が子供と一緒に居たりした

(こんなとこでやっていけんのかな自分....)

幸い別の中学の知り合いが
一緒に定時制受かっていたからなんとかなりそうだけど



これからどうなるんだろ

10:NN:2014/10/22(水) 16:25 ID:cTE

「この学校では4年生頃になるとクラスの半分。または半分の以下の3分の1に減ります。」

担任がそういきなり語り出した

「サボり、遅刻、中抜け、早退、そういうものを繰り返したり、問題をおこしたり、様々な理由でおよそ半分が進級出来なくなるんだ。」

まあ、4年生は一桁だし、ありえない話ではない。
そう言えば1年生は合計20名になっていた。多分3人は留年生だろう

教室を見渡せば確かに入学式で見なかった顔が3人。

たった20と少しの2年生から3人も上がれないまま、

担任の話は嘘じゃないんだと実感する


「いいか。定時制に来る事は最後のチャンスだと思ってくれ、ここで続かなかったらどこ行っても同じだ。どこ行っても続かない続くわけがない。どうしても事情があるなら仕方無い。だけどサボって学校やめることはするな」

そう言って先生はピシッとしてた肩を落とした。

「まあ、テストで赤点とらなかったら、あと学校来てりゃなんとかなるからね〜」
「それどこの学校でも同じじゃ??」

右の席の石野さんが失笑しながらツッコミを入れた

それに釣られるようにみんながクスクス笑い出す

「あーあたしやばいかもしれなーいちょっと頑張らなきゃ」

「そんな頑張らなくてもちょっと点数取れときゃ大丈夫大丈夫。難しいことはなんにもないから」

そんなやりとりに緊張してた空気が和らいで
みんなの伸びていた背筋が緩んだのがわかった


この時なんかここでやっていけそうな気がした。

大丈夫大丈夫

根拠のない安心感が芽生えた

11:NN:2014/10/25(土) 01:30 ID:peU

夕方4時半、1回乗り遅れても学校に行けるように少し早い時間通りにやってくる電車に乗って数分。
人気のない田舎って感じの電車を降りて5分歩く

全日の生徒が帰ったり部活をやってる中、校門をくぐって学校に入る。

私の教室は全日の生徒と共同の教室で、よく見ると忘れ物があったり
机の中をみるとごっそり教科書があったりもする

4時50分、私は定時の誰よりも早いみたいで、毎度のこと誰もいない

電気をつけて少しだけ窓をあけて、網戸を占める。

これが入ってから1週間の日課になりつつある

「こんにちは」


後ろから声がした。振り向くと丸山さんがいた。


「あ、こんちわ」


「....」

「........」

安定の無言。

丸山さんはクラスメイトの最年長で同時に学校の最年長の36歳らしい

普通に頼れそうなお兄さんみたいな感じ。だと思う
挨拶しか交わしたことがないけど

「いつもこんな早いの?」

「あー、電車の時間があるんでこんな時間になりますね」

「あー....」

会話終了。


そりゃ見ず知らずの親でもおかしくない年の人だしこうなるわ....
まあそれより私のコミュ障に問題がある気がするけど


授業が始まるのは5時半。

早いといえば早い。


みんなが来るのは大体5時25分頃。又は授業が始まってからだし


私は席に着いてひたすら携帯を眺めるだけ


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