大好きでした

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1:せあら:2014/11/01(土) 14:33 ID:ZRo

みんな、ずっとずっと大好きだよ。
だから、みんなのこと絶対忘れないからね。

2:せあら:2014/11/01(土) 14:56 ID:ZRo

私は、普通の高校に通う、普通の女子学生。
だから、この1週間の間に、あんなことが起こるなんて思ってもいなかった。

「第1日目」

「みどりー!」
その声に、私は振り返った。
「あ、美加。おはよ」
「おはよー!」
この子は美加。私の1番の親友。
「ねぇ!見てこれ!お隣さん家の犬に眉毛は得てたから写メ撮ってきちゃった」
美加の携帯の画面を覗き込むと、確かに眉毛のような毛が生えた柴犬が眠っていた。
「あはは!おかしー!」
「でしょ?ほかにもあるよ……っと」
「どうしたの?」
「あっ、みどりは知らないんだ?今日ね、転校生が来るんだって」
「へー!どんな人?」
「確か、女子だったと思うけど……」
「そうなんだ。楽しみだね!」
「ホント、ホント!」
美加とおしゃべりをしながら、私は空を見上げた。
毎日がきらきらしてて、すごい幸せ。
私は得意げに話し続ける美加の顔を笑顔で見つめていた。

3:せあら:2014/11/01(土) 18:17 ID:ZRo

美加と一緒に教室へ行き、とりあえず席に着いた。
美加とは席が離れているため、私はカバンから小説を取り出した。
―10分後
ガラッ……先生が入ってきた。
「おー……席つけー」
先生の一言で、みんなは席に着く。
「今日は、転入生を紹介する。神山、入りなさい」
先生の次は、転入生が入ってきた。
「あー……今日から2組に入ることになった、神山 早苗さんだ。みんな、仲よくするように」
神山さんの名前を言い終えると、自己紹介をするようにと促した。
「神山……早苗です。よろしくお願いします……」
元気のない挨拶をしたかと思えば、伏し目がちだった目を突然上げて、クラスをじっと睨みつけた。
「じゃあ、席は小鳥遊の隣でいいな」
げっ!何でよりによって私の隣なわけ!?
本心を言うと、こんな暗くて不気味な子の隣になんか座りたくないんだけど……
まぁ、ちょうど私の隣が開いていたから仕方ないのだろう。
そう思いながら顔を上げると……
神山さんがこちらをガン見していたのだ。
な、何よ?言いたいことがあるなら言えばいいじゃない。
と、突然神山さんがこちらに向かってきたのだ。
あ、席が隣なんだった……
はぁ……と、ため息を小さくつきながら、とりあえず挨拶をしてみた。
「あの、私、小鳥遊 みどりっていうの。よろしくね」
作り笑いをして、何とかそこまで言い遂げると、神山さんは意味不明の言葉を口走ったのだ。
「……あと、7日……」
ふふっ……と不気味な笑みを浮かべながら、そう言う神山さんに、私は何と返していいのか分からなかった。
結局、その日の授業のほとんどが、頭に入らなかった。

4:せあら:2014/11/01(土) 20:04 ID:ZRo

―放課後
私は美加に朝のことを相談しようと席を立った。
「ねー、美加聞いてよー!」
「ん?どした?みどり」
「あのね……」
私はすべてを美夏に話した。
「うーん……神山さんってさぁ……なんか、不気味だよね」
「あっ、美加もそう思ったんだ?」
「うん。そんなことより、あと7日いうのはこのことじゃない?」
美加はピンク色のケータイを取り出した。
そしてなにやら、カチカチと画面を操作したかと思えば……1通のメールを私に見せた。

―この世界は作られた世界。
この  を解くカギはこの校舎に隠されている。

「何?このキモすぎるメール?」
メールを読み終えた私は美加にそう尋ねたんだ。
「知らないよ……ねぇ、みどりはどう?見てみてくれる?」
「もちろん」
私は自分の携帯を取り出し、メール画面を開いた。
そして……
「あ……ある……あるよ!美加!!」
「うそ!」
美加は私の携帯を見て、青白い顔でこちらを見た。
「どうしよう……みどりぃ……」
「え……で、でも、これってただのメールでしょ?きっと誰かのいたずらだって」
「そう……だよね……」
「当たり前でしょ?ほら、早く帰ろう!」
私は美加の腕を引っ張って、教室から転げ出た。

5:せあら:2014/11/03(月) 11:25 ID:ZRo

「ねぇ、小鳥遊さんたち……」
校門から出たところで、背後から幽霊みたいな声がした。
「あ……なっなに?神山さん」
私がひきつった笑顔でそう聞くと、神山さんはまた、ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべていたのだ。
「随分と……余裕があるみたいね。あのメールの事、すぐにでも私に聞きに来ると思っていたんだけど」
「やっぱり!早苗があのメールを送ったんでしょ!?どうしてこうゆういたずらすんのよ!」
美加がすごい剣幕で神山さんを怒鳴ったが……
「あら、いたずらなんかじゃないわ。ただ、この世界が作られた世界だからあなた達にあのメールを送っただけよ」
神山さんは平然とそう答えたのだ。
「あんた、頭いかれてるんじゃない?」
さすがにそれは失礼だと思うよ。
「そう思われていても、私は本当のことを教えてあげただけよ」
よく、平気でいられるね。神山さんは。
「さて、本題に入ろうと思うんだけど、何か質問はない?」
「無いわよ!」
美加が神山さんをにらみつけながら言った。
「そう。まず、夜の12時にここへ来なさい」
「はぁっ!?意味わかんないんですけど!」
「美加、ちょっと落ち着こう」
さすがに私は美加を止めた。
「ねぇ、神山さん……あれ?」
もう、そこに神山さんの姿はなかった。
「みどり、あの子、普通じゃ、ないよ」
怖がっているのか、美加は途切れ途切れに言った。
「うん。私もそう思う。だけど、12時にここに集合らしいから必ず来てよね」
「え……えぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?みどり、あの子の事信じるの?」
「信じるも何も、来てみなきゃわかんないでしょ?じゃあね」
私は美加に手を振った。
「みどりがそういうなら……じゃあね」
美加とt路地でわかれて、私の第6感は告げていた。
命の炎が消えることになると……

6:せあら:2014/11/08(土) 18:54 ID:ZRo

―深夜12時
「みどりー!」
「しーっ!こんな夜中にたむろしてるってばれたら怒られちゃうでしょ!!」
「あっ、そっか。ごめんよ……」
美加が舌を出して謝った。
「大丈夫よ」
聞きなれた声がした。
「あ……早苗……」
「大丈夫ってどういうこと?」
美加と私が訪ねると、神山さんはお得意の不気味な笑みを浮かべた。
「ここは、このゆがんだ世界からさらに離れた異世界だから」
「……みどり、日本語に略してくれない?」
「いや、日本語だよ。美加」
「いい?あなた達は、この夜の校舎に隠しているある物を探さなければいけないの。それも1週間以内にね」
「今日も入れて?」
「当たり前よ」
「で、その探し物っって何?」
「来なさい」
神山さんは私達を、生徒玄関まで連れて行った。
「この、校舎のどこかに赤いワンピースがあるはずなのよ」
「は?ワンピース?そんなの昼間にでも探せばいいじゃん。手伝ってやるからさ」
美加が鼻で笑っていった時だった。
「ねぇ、お姉ちゃんたち……こんなところで何をしているの?」
可愛らしい女の子の声がした。
振り返ると、白いワンピースを着た、かわいらしい女の子が立っていたのだ。
「あっ!こんなとこで何してるの?早く帰りな」
美加が手を延び仕掛けた時だった。
「ダメよ!触らないで!」
神山さんが美加を怒鳴りつけたのだ。
「ビックリした……何よ、早苗」
「2人とも、その子から離れて」
言うよりも早く、神山さんが私達を手で制していた。
「どうしたの?こんなにかわいいのに……」
「それは、この子が死者だからよ」

7:せあら:2014/11/13(木) 18:54 ID:ZRo

「あなた、生者じゃないわね」
「あー……ばれちゃったかぁ……」
あっさり認めてるし。
「私は美子。お姉ちゃんたちは?」
「私、みどり」
「美加だよ」
……って、ここは神山さんも自己紹介するところでしょうが!!
「あのぉ、神山さん?」
「神山?」
美子ちゃんの表情が少しゆがむ。
「お姉ちゃん大嫌い!あっち行け!!」
突然おとなしかった美子ちゃんが急に、怒りの表情を浮かべながら、神山さんを怒鳴りつけた。
「みっ美子?」
これには美加も驚いたようだ。
「美子ちゃん、どうしたの?」
「お姉ちゃん嫌い!大っ嫌い!!」
ちらりと神山さんを見てみると、いつもの無表情だった。
「神山さん!どうかしてよ!!」
すがるような思いで、お願いしてみるけれど……
「無理ね。私にこの子を制御できるほどの力はないもの」
冷たく切り離された。
「みっ、美子ちゃん、落ち着こうよ。ね?」

―10分後
「はぁ……つがれだ〜」
美子ちゃんをなだめるのに、思ったより時間がかかってしまった。
「美子ちゃん、どうしてお姉ちゃんが嫌いなのかな?」
私が理由を聞くと、素直に答えてくれた。
「あのお姉ちゃん、美紀ちゃんにとっても似ているの」
「美紀ちゃん?」
「うん。美紀ちゃんは、美子ちゃんのお姉ちゃん。双子のね」
「お姉ちゃんが居たんだ?」
「うん。でもね、我慢するのはいつも美子ちゃん」
「どうして?美紀ちゃんはお姉ちゃんなんでしょ?」
美子ちゃんがさびしそうな表情を浮かべた。
「お母さんが、我慢よ、美子ちゃんって……美紀ちゃんがね、とってもわがままなんだって」
「お母さんに、辛いって伝えた?」
「うん。伝えたよ。でも、美子ちゃんがわがまま言うと、お母さんが困るから……それっきり」
「そうなんだ……」
「それに、美子ちゃんが死んじゃった理由も美紀ちゃんにあるの」
「え?」
それはこんな話だった。

8:せあら:2014/11/15(土) 20:37 ID:ZRo

美紀と美子は、小学4年生だったらしい。
それに、双子だったから名前を反対に言われることもよくあったそうだ。
しかし、ある晩―
「いい加減にしてよ!!」
「きゃあっ!」
自分たちの部屋で、美紀は美子を突き飛ばした。
「あんたなんかがいるからっ……あんたなんかが……」
美紀の目には涙が浮かんでいた。
「美紀ちゃん?」
「美子ちゃんがいつも、成績1番で、運動もできるから、美紀ちゃんたちは比べられるんじゃないの!」
「美紀ちゃん、それは、いつもの事でしょ?今更気にする必要ないよ」
美子は、美紀をなだめようとしたけれど……
「フツーに名前間違えられるとか、そーゆーのだったらまだわかるよ?だって、美紀ちゃんたちは双子なんだから。でも、成績とか比べられるんだよ?耐えられないよ!」
その、美紀の言い分を聞いて、美子は腹が立った。
「だったら何?美子ちゃんが成績いいのが悪いの?違うでしょ?悪いのは、美子ちゃんたちをそーやって比べる人たちだよ」
「美子ちゃんに、美紀ちゃんの気持ちなんかわかんないよ!!」
「美紀ちゃん!?」
その日から美紀は変わってしまったそうだ。
美子に死ねばいい、などという暴言も普通にしゃべるようになってしまった。
もう、ずっと前から歯車は狂い始めていたのかもしれない。
それに、美子も限界だった。
毎日、死ねと言われ、叩かれたり、蹴られたりする日々……
おかげで美子は傷だらけだった。
心も、体も―……
ある日、いつもの様に美子が廊下を歩いていると、美紀とすれ違った。
「美紀ちゃん」
「ん?珍しいじゃない。美子ちゃんが美紀ちゃんに話しかけるなんて」
「あのね、美子ちゃんこれから屋上に行ってくる」
「あっそ。そんなの勝手にいけばいいじゃん」
すると、美子はにっこりと笑った。
「そっかぁ、良かった。あっそうだ。美紀ちゃんのポッケに手紙入れといたから。読んでよね」
「は?そんなものいったいいつ……」
美紀が顔を上げると、そこに美子の姿はなかった。
なんだよ、と言いながら、ポケットに手を入れると、確かに紙切れが入っていた。
美紀は手紙を読んでみた。

―美紀ちゃんへ
私は、ここの一番天に近いところで天使になります。
そこから地上に一気に翼を広げ、白いお花を赤く染めます。
じゃあね。バイバイ。

1度、赤い服を着てみたかったな。
美子―

9:ありす:2014/11/15(土) 22:18 ID:1uY

美記ちゃんとはもう生きれないと思って
美記ちゃんとはもっといい日々を生きたい
でももうこうするしかない    
さようなら美記ちゃん

10:ありす:2014/11/15(土) 22:22 ID:1uY

美子ちゃん
ごめんなさい私の身勝手なのに
もうあんなこと言わない蹴ったり叩いたりもしないから。神様お願いしますもう一度美子と一緒に…

11:ありす:2014/11/15(土) 22:25 ID:1uY

みきは遅かった
もうみこは帰らない人となり
いつもいやでいやで消えてくださいと
思っていたのに
いまは…
ごめんなさいごめんなさい
帰ってきて
みこちゃん…
うわーーーーーーーん

12:せあら:2014/11/16(日) 10:59 ID:ZRo

そーゆー展開もいいかもしれないね!

13:せあら:2014/11/16(日) 11:24 ID:ZRo

「みっ美子ちゃん……」
美紀にも、この手紙の意味が分かった。
顔を真っ青にし、慌てて屋上に向かう。
「美子ちゃん!!」
美子はゆっくりと振り返った。
「バイバイ、美紀ちゃん」
最期に優しい微笑みを浮かべると、美子は地面に落下した。

「そんなことがあったんだ……」
「うん。それからは……もう、痛くて何も考えられなかった」
寒くもないのに、美子の口からは白い息が出ていた。
「でもさ、美子は悪くないじゃん?」
久しぶりに、美加が口を開いた。
「ううん。あのまま、美子ちゃんが生きていれば、別の人生が待っていたかもしれないの。一番罪深いのは美子ちゃんなの」
「美紀ちゃんは、そのあとどうしたの?」
「美紀ちゃんも……美子ちゃんの後を追って、すぐに死んじゃった……」
美子の言葉には、何の感情もこもっていなかった。
「美紀ちゃんには会ったの?」
「ううん。1度もあったことないよ。美紀ちゃんは、霊力が弱いから」
「美子ちゃんの方が強いの?」
「当たり前だよ。美子ちゃんは、強い怨念を持って死んだから」
そこまで言ったときに、ようやく神山さんが口を開いた。
「皆、時間よ」
「何の?」
「もうすぐ、夜が明ける時間。だから帰るわよ。美子の方も疲れてきているみたいだし」
「そっか。じゃあね、美子ちゃん。また来るから」

14:せあら:2014/11/18(火) 19:14 ID:ZRo

―ぱちり―
スッキリと目を覚ましたはいいけれど、部屋の中はまだ真っ暗。
枕元の目ざま差時計を確認すると、まだ、朝4時過ぎだった。
まだ、起きるには大分早いから、昨夜のことを思い出す。
んーと、たしか約束通り学校に行って、それで……美加たちと合流したんだっけ?
そしたら、美子ちゃんっていう幽霊が現れて……
うん。間違いない。と、一人でうなずいた私。
そして、部屋の窓を全開にして、カーテンをむしり取った。
取ったカーテンを結んで庭に投げ出したら、パジャマ姿のまま、そのカーテンを伝って下へ降りる。
裸足だから、芝生の感触がくすぐったい。
「んー……気持ちいー」
やっぱり早起きしてよかった!
その時、私はハッと、口をふさぐ。
そうだった!親には内緒だったんだ!
「気をつけなくちゃね」
携帯だけは持ってきていたから、それで現在の時刻を確認。
4時半か……ギリギリだなぁ……
急いで、裏庭にかけていく私。
そして、柵をまたいで近くの神社へ向かう。
まだ、住宅街の人たちは寝ているのか、物音一つしない。
だから、この誰もいない時間に、私は秘密の場所へ行くんだ。
カサカサと音を立てながら、ようやく神社へ到着!


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