好きって言えなくて

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1:S:2014/11/04(火) 18:53 ID:An6

 恋だとかファッションだとか女の子らしいものには昔から目にも止めなかった。基本的に男子は苦手。嫌いじゃないけど、どうしても苦手だった。
 1年2組北河姫華。勉強しか興味がない。この高校は制服がとても可愛い?ということで有名だが、そんなの気にもとめずただ、ちょっと頭がいいからという目的で転校してきた。
「おはよう!。ひーちゃん。」
「おはよう。」
私のことを「ひーちゃん」って呼ぶのは同じクラスの澤野利香だった。私のただ一人の友達。入学式の時たまたま席が隣だったのが始まり。
「あたしの名前は澤野利香!。北河さん?だよね。よろしく!」
「う……ん。」

2:S:2014/11/04(火) 19:06 ID:An6

 はっきりいうとこういうタイプの人は苦手だ。でも利香は違う。けっして誰かを見捨てたりしない。私は利香が大好きだ。
「おいおい!。今回の中間テストの順位出てるぞ!。」
クラスメイトの男子が叫ぶ。
「え!。本当に?。行こ!!。ひーちゃん!。」

廊下にはいっぱい生徒がいて誰も順位表には気にも止めなかった。それもそのはず、だって毎回一位は私だから。しかし、いざ見ると私は目を疑った。
高城良雅……一位 498点
北河姫華……二位 489点
澤野利香……三位 462点
「あーーー!。今回は三位だ!!。勉強しててよかったぁ!!」
信じられない。喜んでいる利香の隣でがっかりしてる私のオーラは酷いだろう。
「うぅ……。」
『ドンッッ!』
呻き声を小さくあげてる私に誰かがぶつかった。

3:S:2014/11/04(火) 19:15 ID:An6

「わぁ!。すいません!」
見るとそこには身長175cmくらいの男子がいた。でも声は爽やかで透き通っている。
「怪我…?してない??」
「大丈夫です。ありがとうございます。」
「そうなの?。よかったぁ!。」
笑顔が可愛かった。胸がキュンと熱くなるのを感じた。だが、名札をみると、そこには「高城良雅」と書いてる。その時、胸が冷めていくのが感じた。

4:S:2014/11/06(木) 18:22 ID:An6

「あ。りょーが!。」
利香が笑顔で叫んだ。
「よ!。利香。えーっとたしかお前、三位だったよな。……おめでとう!。」
高城とか言う人が笑顔で言う。一体何なんだ。自分の方が上のくせに。
 すると高城くんは私の名札に気づいたのか、目を輝かせて喋ってきた。
「あー君、北河さん!?。あの私立中学校からオール一位とってたっていう??!!。」
「そ…そうですけど?」
明るすぎる彼の声に少し引きながら私は喋った。
「おぉ!!。やった。やっと会えたー!。もちろん今回も一位………ってあれ!?一位僕?…………えええぇ」
まさかだけどこの人は気付いていなかったらしい。
「………。っふ。あはははは。あはははははは。」
思わず私は笑ってしまった。

5:S:2014/11/06(木) 18:33 ID:An6

利香がびっくりしてる。利香の目ってこんなに大きかったっけ?。まるで計画通りっていってるみたいに、ニコニコしてる高城くんも内面ではびっくりしてるのかなぁ?
その時、
「やっぱり笑ってる方が可愛いよ」
高城くんが少し顔を赤くさせながら言った。
「え…?。」

キーンコーンカーンコーン

呆然と立ってる私の耳にチャイムの音が入り込んできた。
「っっ…もう行かなきゃ。 ごめんなさい。さよなら!。行こう利香」
聞こえなかったフリをして私は教室へ帰ってしまった。
「ひーちゃん?顔……赤いけど?大丈夫?」
利香に言われて初めて気がついた自分の顔が今、とても熱くて鼓動が速くなってることを。高城くんの顔が繊細に浮かぶ。あの優しい笑顔が。


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