キノコ野郎。

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1:まつもと:2014/11/08(土) 00:36 ID:H46



駄作ですけど、よろしくお願いします。

2:まつもと:2014/11/08(土) 00:38 ID:H46





「俺のこと好きなんだろ?」


「は?黙れキノコ」





キノコ野郎。

3:まつもと:2014/11/08(土) 00:56 ID:H46




「ねぇ、連絡先教えてー」


いきなりだった。
一言も口を聞いた事が無かった、クラスメイトに連絡先を聞かれたのわ。


「あぁ、いいよ」

私は携帯を取り出してラインでいい?と聞いた。


それにしてもどうしてこの場所を知っているのだろう。
だだっ広いこの学校で殆ど目立たない、学校の裏にある小さい庭を。

私しか出入りしていないと思ったのに。


それよりこのクラスメイトの男、名前なんだっけ?
顔は知ってるんだけどなぁ。思い出せない。

色白でマスクをしたキノコ頭のひょろっとした男を見上げながら必死に思い出そうとした。


「隣いい?」

「どうぞ…」

私は横に寄りスペースを開けた。
男はボロいベンチにどかっと座った。


おいおい、そんな勢いよく座ったらベンチ潰れるぞ…とか思いながら、新しく男がラインの友達に追加されたのを確認した。

横田と表示されているアイコンを見てそんな奴いたなぁと思い出した。

4:まつもと:2014/11/08(土) 01:06 ID:H46



私達は何も話さず、私はただ空をボーッと見ていた。
お昼休みに誰かと一緒にいるなんて初めてかも…


「吉田さんっていつも一人だよね」

何を言い出すかと思えば何だよこいつ…
まぁ一人だけど。

一人の方が気は楽だし、あのクラスに気の合うような人はいなさそうだもん。


でも、そんな横田くんもいつも一人じゃないか…?
いつも一人でボーッとしているか、寝ているか。


「そういう横田くんもじゃないんですか?」

だから言い返してやった。


相手は何も言い返してこなかった。
あ、なんか言っちゃいけないこと言っちゃった?


チラッと隣で座っている横田くんを見たらバッチリ目が合った。

5:まつもと:2014/11/08(土) 01:15 ID:H46



目が合った瞬間、横田くんの顔が近付いてきた。

彼の顔を意識してちゃんと見たこと無かったけど、よく見たらイケメンだな…マスクしてるけど。

鼻がくっつきそうなぐらい横田くんは顔を近づけてきた。
こんなに顔を近づけられたら普通にドキドキしてしまう。

「ねぇ、友達になろうよ」

「…はい?」

6:まつもと:2014/11/08(土) 01:29 ID:H46



横田くん…君は次から次へとなんなんだい?


「吉田さんも俺も友達いないじゃん?だからいない同士仲良くしようよ」

何で勝手に友達一人もいないことになってんの。…いないですけど。
さっきから一々失礼だな。


「や、やだ」

とりあえず断った。
失礼な奴だし、何か気合わなさそう。


「あら。残念」

横田くんはそう言って私の鼻を摘まんだ。

7:まつもと:2014/11/08(土) 10:16 ID:qbc



「また連絡するから。無視しないでよ?」


じゃあねと言って横田くんはベンチを離れた。

「なんなの…あの人」


彼が見えなくなってから私はボソッと呟いた。
変なひとに

8:まつもと:2014/11/08(土) 10:26 ID:qbc



昼休みが終わった後は、終礼までぶっ通しで寝た。


「よーしださん」

帰ろうと教室を出ようとしたその時、名前を呼ばれた。
この声は…


「横田くん…」

「一緒に帰ろうよ」

目を細めてニコニコ笑ってる彼の笑顔が胡散臭く見えた。


「一人で帰ります」

「何で?帰ろうよ」

「一人で帰りたいんです」

「俺は吉田さんと帰りたいんです」

しつこい彼に苛々した。
私は寝起きで機嫌が悪んだ。

私は彼を無視して教室を出た。

9:まつもと:2014/11/08(土) 21:18 ID:uYY



横田くんの隣をすれ違った時、がっちり手を掴まれた。
ビクッと体が震えた。

「な、何なんですか」

「…明日食堂のご飯奢るから、一緒に帰ってよ」

…この人どんだけ私と帰りたいんだ。
まぁ、食堂のご飯がタダで食べれるなら一緒に帰ってあげよう。


「唐揚げ定食、絶対だからね」

「あら。吉田さんは唐揚げ定食で釣れちゃうんだね」

「…やっぱり一緒に帰らない」

拗ねないでよと言い、横田くんは私の手をぎゅうっと握った。

10:まつもと:2014/11/11(火) 21:17 ID:/gQ



誰かとこの道を一緒に歩くのはいつ振りだろう。
なんだか懐かしく感じた。


「そろそろ手離してください」

「もうちょっと」


そう言いながら彼は私の家に着くまでずっと手を握っていた。

今日、初めて話した人と手を繋いで帰ることになるとは。
そういえば誰かと手を繋ぐのも久しぶりだなぁなんて思った。

ずっと横田くんとはご飯の話をしていた。
今日の晩御飯はなんだろうとか今日のお昼ご飯なんだったとか。
人見知りの私が今日初めて顔を合わせた他人とここまで話せる事に自分でも驚いた。
何でだろう…?初めての感じがあまりしなかった。


突然私の前に現れて、私に友達になろうと言い出し、私なんかと一緒に帰りたがる彼は一体何を考えているのだろう。


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