- 現代に生きる魔法使いは - 

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1: 響鬼◆9tk:2014/11/10(月) 01:11




魔法使いは、ファンタジーの中だけ。



なんて、大抵の人が思っていること。



……じゃあ、もしもその魔法使いが現代に生きていたとしたら?

2: 響鬼◆9tk:2014/11/10(月) 01:12




『 作者から 』

どうも、響鬼です。

題名とか見たらわかると思いますが、ファンタジーですw
もし、現代に魔法使いがいたら、という名のファンタジーです。

週に1、2回( 予定では、火、金 )の更新をしていくつもりですが、おそらくgdgdなのでご注意ください。


× 注意 ×

・ 小説に関係のない会話はやめてください。

・ 荒らしなどの読者様に迷惑のかかる行為はお辞めください。

・ ファンタジーなので色々とありえないかもしれませんが、その辺りは皆様の温かい目でスルーしてください。

・ アドバイス、感想等は大歓迎でございます。 


以上です。
それでは、改めましてスタートです。

3: 響鬼◆9tk:2014/11/12(水) 01:14


01 


 オレンジ色に染まった時間帯。多くの生徒が、部活動に行ったり、下校している中、とある教室に、3人の男子生徒が残っていた。
 そのうちの2人の男子生徒――林淳史、高橋光希は、わいわい、がやがやと騒がしくそして、楽しそうに会話を繰り広げていた。と、ひとつの話題が終わった、その区切れで、淳史は新たな話題を出す。


「なぁ、知ってるか? 現代に生きる魔法使い」

「なんだよ、それ」


 目を輝かせて話しだした淳史とは対照的に、話を聞いていた光希は怪訝そうな顔をする。そりゃそうだろう、魔法使いなんて人が作り出した物語の中にしか存在しないと思っているのだから。


「まあ、まあ、聞くだけ聞いておけよ」


 怪訝そうな表情を浮かべたままの光希を見て、苦笑した淳史は、どうしても話を聞いてもらいたいのか光希にそういえば、その『 現代に生きる魔法使い 』についての話を始めた。


――その現代に生きる魔法使いってのはな、奇跡の力を使って俺たち、人間の願いを叶えてくれるんだってさ。


 淳史の簡単な説明を聞いても、光希の怪訝そうな表情は変わらなかった。そんな、光希を見た淳史は、はぁ、と溜息をついて思う、これじゃあ話が続かないな、と。すると、淳史の目に、一人の男子生徒の姿が写る。淳史は、そう言えばと思い出す、この場にいる、もうひとりの男子生徒のことを。
 淳史は、すぐに行動に出たようで座っていた席から立ち上がれば、窓側の席で本を読んでいるもうひとりの男子生徒のもとへ行き、目の前に立つ。その男子生徒は淳史の存在に気づいたのか、本から顔を上げれば淳史の方へ目線を向けた。それを見て淳史はにっ、と頬を上げて笑えば、その男子生徒に向けて声をかけた。


「なあ、どう思う? 一ノ瀬」


 一ノ瀬、と呼ばれたその男子生徒は、最初わけがわからないという顔をしていたが、ようやく淳史の言っているコトバの主語がわかったのか「ああ」と低めの声で頷けば、自分の意見を述べた。


「さぁ、どうだか」


 そんな、曖昧な返事を返した一ノ瀬という男子生徒に淳史は、再び苦笑いの表情に戻る。その後ろから、再び光希の声がかかった。


「拓馬の返事は、だいたいこうだよなー……」


 頬杖をついて、そう言った光希に同感するように淳史は光希の方へ向いて苦笑いを浮かべたまま頷けば、そのまま元の座っていた席に戻って腰掛ける。そして、また別の話題を騒がしそうに話しだした。


「そういえば、一ノ瀬って、綺麗なねーちゃんいたよなー」

「そうそう、この前の帰り道一緒に歩いてたのを見かけてさー」


 完全に、その魔法使いの話から離れた2人の会話に、その男子生徒はすっかり、興味が失せたのか再び本へ目線を落とした。


 2人が呼んでいたその男子生徒。
 名は『 一ノ瀬 拓馬 』
 誰が見ていても“ 普通 ”のはずの高校生である。

4:匿名希望:2014/11/12(水) 20:41 ID:BmI

僕と契約しt(((

5: 響鬼◆9tk:2014/11/14(金) 23:45


魔法少女ではないですよw

>>4


― ・ ― ・ ― ・ ― ・

02

「あれって……」


 コンビニの袋を持ち、すっかりと薄暗くなった道を歩いていた淳史は、前方に見覚えのある人物を見つけた。――拓馬だ。
 拓馬は、隣の女性と会話を繰り広げていた。淳史はその女性の横顔を見て、記憶の中からその人の名前を引っ張り出す。


(確か、雨宮 紫音さん、だよな……)


 ――雨宮 紫音。これは、拓馬から聞いた名前だったはずだ。
 余談だが、淳史と光希は学校で、紫音のことを【 一ノ瀬のねぇーちゃん 】と呼んでる。しかし、苗字からして、紫音と拓馬はそのような関係ではないが分かる。親戚というわけでもない。
 ――では、なぜ、2人は姉弟と呼ばれる関係に至るまで同じ時間を共有しているのだろうか。
 昔、同じような疑問を抱いていた淳史は拓馬に、こう尋ねたことがある。


――なあ、紫音さんって義理の姉でもないんだろ? だったら、なんで一緒にいるんだ?

 と。
 いつもは、適当な返事をしてはぐらかす拓馬であったが、なぜかその時は、どこか意味有りげな笑みを浮かべてこう答えた。


――腐れへん、と言ったところか。


 深い事情がありそうな2人の関係に、淳史は空気を読み、それ以上の追求をやめた。
 腐れへんというと、幼馴染のようなものなのかもしれない。確かに、2人の家は近いらしく、そんな感じの関係でもおかしくはないのかもしれない。


(……でもなぁ、何か、違うものがあるような気が……)


 いつの間にか、目の前で喧嘩を始めた2人を遠目に見ながら、淳史は考える。
 幼馴染といっても、それほどに互いの領域には入ろうとしていない、けれども、幼馴染とは違う関係を持っているように感じるのだ、淳史には。


(……そういえば、一ノ瀬のこと、あまり知らないな。俺……)


 高校の入学式の時に初めて知り合った拓馬と淳史。拓馬の話によれば、小さい頃から住んでいたといっていたが、小学校の頃こんな奴いたっけなぁ?と、思っていた記憶が淳史の頭の中に蘇る。


(ってか、俺。一ノ瀬の家の家族構成とか、そもそも家の場所知らねーな……)


 さっきの、紫音と拓馬の家が近い、というのは、拓馬が言っていたことなので事実だとは思うが、その2人の家がこの地域のどこにあるだなんてこと、拓馬の口からは一度も聞いていない。……と、その途端、淳史の頭にある名案が思い浮かぶ。


(今そばにいるんだから、付ければいいじゃんか!)


 淳史は、我ながら良い案だと浮かれ気分でいたが……。


「あれ……?」


 いつの間にか、淳史の目の前から2人の姿が消えていたのだ。周りを見渡しても、それらしき人影は見当たらない。


(可笑しいな、さっきまではいたのに……。ま、帰ったんだろ)


 淳史は、いきなり消えてしまった2人を一瞬疑うも、すぐに軽い考えでその疑いさえも飛ばしてしまえば、そのまま口笛を吹きながら、自分の家へ向かって歩いていった。


「……」


 その後ろ姿を、見つめている影に気づかずに。


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