逆転wanted

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1:わたがし:2014/11/15(土) 20:09 ID:CS2

 成績は中くらい

 スポーツは出来ない

 特技はない


 平凡な日常が終わるまであと2時間――……

2:わたがし:2014/11/15(土) 20:21 ID:CS2

 誰かが言っていた。
 世界には自分と似ている人が3人居るとか居ないとか。
 窓枠のずっと向こう水色の台紙に描かれた、今にも消えそうな飛行機雲を見つめながら。
 消えそうなはずなのに、白すぎて明るく、逆に目立っていた。
 他の飛行機雲と違って、情けなさそうにひょろっと曲がっている。

「ねぇ、杏子、牛乳飲まないの?飲まないなら、貰っていい?」
 漆黒の暖簾が目の前に垂れ下がったかと思うと、友人の棗だった。
「別に構わないけれど……牛乳好きじゃないし」
「ん、いいの?ありがとー」
 購買に行ってゆっくり教室で食べたかったな、と後悔していた。
 食堂は混み合っていて、殆ど売り切れ、残っていたのは定食のみ。
 長椅子に腰掛けたのは昼休みのギリギリだった。

3:わたがし:2014/11/15(土) 20:36 ID:CS2

登場人物メモ

☆神楽坂 杏子 Kagurazaka Anzu♀
成績は中くらい、スポーツはダメ、取り柄なし
食堂の裏口のエレベーターに間違って乗ってしまい、行方不明になる。
クラスの中でも浮いている方で、いじめられることもしばしば。
・相楽 瑞菜 Sagara Mizuna♀
有名な指名手配犯で、学校に忍び込んで毒ガスを放った罪がある。
その他にも罪があり、現在逃走中。
杏子と瓜二つ。

花崎 棗 Hanazaki Natume♀
杏子のクラスメートで親友。
成績はよいが、杏同様スポーツが苦手で不器用。
勘が鋭い

椿屋 来夢 Tubakiya Raimu♂
杏子のクラスメートでサッカー部に所属する。
実は杏子の事を毛嫌いしている。

4:わたがし:2014/11/15(土) 22:37 ID:CS2

「あ、私ちょっと片付けてくるから!」
「ん、分かった」
 薄緑色のお盆を片手に、食堂のカウンターへ駆けて行った。

「御馳走様でした」
「ありがとね」
 白い三角巾を被ったおばさんが愛想よく笑った。
 食堂は疎らで、もう誰もいない。

「じゃあ帰え……あっ」
 プチっと何か切れたかと思うと、スマートフォンのストラップの紐が切れた。
「しまった……っ!誕生日に貰った水晶玉……」
 美しく澄んだ水晶玉はコロンッと、情けない音をたてながら落ちていく。
 玉はそのまま真っ直ぐ行き、周りを映しながら転がっていった。
 食堂の裏口にある、食器を運ぶエレベーターの中に……



 「待って、どうか……閉まらないで――……っ!」

 人生が変わるまで、あと1時間――……


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