友達以上、恋人以上。

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1:まつもと:2014/11/21(金) 15:48 ID:HvY



駄作ですがよろしくお願いします。

2:まつもと:2014/11/21(金) 15:53 ID:HvY


プロローグ

あなたの存在がどれ程大きいか。
あなたにこんなにも引き寄せられる。


「お前とは、何か、ずっと一緒にいたような感じがする」

「私も思った」


あなたと出逢えたのは運命っていうやつ。




友達以上、恋人以上。

3:まつもと:2014/11/21(金) 16:21 ID:HvY



*親友



放課後の帰り道に自転車を押しながらふと、明日の事を考えた。

「明日、慧の家行っていい?」

「…来れば」


彼、青山 慧(アオヤマ サトシ)はムスッとした顔をしながら応えた。
寝起きで機嫌が悪いのだろう。いつものことだ。

「やばい、寝すぎた」

「学校の机でよくそんなに寝れるよね」

まだ眠そうな顔をした慧の顔を見ながら嗤った。


今は慣れたが仲良くなった当初は、ムスッとした彼の表情によく困惑した。

怒ってる?
何でこんなに不機嫌そうなの?

私が何かしてしまったのだろうか…と気にしていたが、数日経って"慧はただ眠くて不機嫌なだけ"という答えに辿り着いた。
本当、心配して損した。

4:まつもと:2014/11/21(金) 21:26 ID:X2Y



慧とは高校一年の時、同じクラスで前後の席だった。

彼の第一印象はクール。
彼は無口で大体いつも一人で寝ている。

それでか、前後の席だというのに彼の存在をあまり認識していなかった。


彼の存在をちゃんと認識したのは高校一年の冬。

「ノート見せて」
初めて慧と会話をしたのはこれだった。


彼は大体というか、学校では常に寝ている。
それでノートが全く書けておらず、私に声を掛けてきた。

彼はよく寝ているが頭は良かった。
テストの点数は常に学年で上位にいた。

しかし、提出物を全く出していなかった彼は、テストで良い点数を取っても先生からは認められなかった。


提出物、いつも寝ていて授業態度が悪かった彼は担任にこのままだと留年するとかなんとか、よく説教されているのを見た。

5:まつもと:2014/11/21(金) 21:35 ID:X2Y



ノートを貸した時、よくよくちゃんと慧を見るとイケメンだなぁと思った。

黒髪でふわふわのマッシュな髪型に、黒目がちな奥二重の目に顔もすっごく小さい。
スタイルも良く、身長は175cmぐらいで細い。


こんなイケメンが半年以上後ろの席に居たのに、何故気付かなかったのだろうかとその時後悔した。

6:まつもと:2014/11/21(金) 21:55 ID:X2Y



私たちの距離が縮んだのはノートを貸して、慧が返してきた時だった。


「…何コレ?」

貸した私のノートに所々落書きがされていたのだ。
キャラクターや何かのロゴが描かれていた。

しかも地味に上手いのだ。
しかし、上手いからといって許されるものではない。
人が貸してあげた物に落書きするなんて…!
怒りながらも色んなページをめくり落書きを見ていく。

すると、私はある落書きに目が留まった。


「Rice…!」

私が愛してやまないバンド、Rice(ライス)の去年のライブのTシャツのデザインが描かれていた。

7:まつもと:2014/11/21(金) 22:07 ID:X2Y



私はその時、すぐに後ろにいる慧に話し掛けた。

「ねぇ、コレ」

ノートに描かれているRiceの絵を指差す。
すると彼はあっ、と声を漏らして私に謝ってきた。


「ごめん、落書きしちゃって」

「うん、よくないけど…まぁいいよ!」

それより!Rice好きなの?!と彼に興奮気味に訊いた。
彼は私に好きだよと冷静に応えた。

このバンドを好きな人が周りになかなかいなかった。
私はRiceファンがこんなに近くにいたことが嬉しかった。

8:まつもと:2014/11/21(金) 22:16 ID:X2Y



その日から私と慧はよく話すようになった。
気がつけば学校で一緒に行動するようになっていた。

私達は趣味や好きなものが似ていた。
よく本やCDの貸し借りをした。今でもよくする。
休日はよく慧の家に遊びに行くようになった。


他人と、しかも性別の違う人とこんなに仲良く出来るなんて想像もしていなかった。

9:まつもと:2014/11/24(月) 22:04 ID:X2Y



学校が終わり、家に帰るのも慧と帰るようになった。
周りからは付き合ってるとよく勘違いされる。
まぁ、これだけ一緒にいたら仕方ないだろう…


「じゃあね、ばいばい」

「おー」

10:ラン:2014/11/25(火) 18:05 ID:mIc

いいですね。

11:康:2014/11/25(火) 20:35 ID:Pl6

とても面白いです!

これからも頑張ってください…!

12:まつもと:2014/11/26(水) 03:45 ID:nHs



ランさん

コメントありがとうございます!
そう言っていただけて嬉しいです。

13:まつもと:2014/11/26(水) 03:50 ID:nHs



康さん

コメントありがとうございます!
勿体無いお言葉ありがとうございます。
頑張ります*

14:まつもと:2014/11/26(水) 04:21 ID:X2Y



「ねぇ、観た?!今日のミュージックライブ!」

夜。晩御飯を食べ終えた後、興奮しながら慧に電話をかけた。
テレビにRiceが出ていて、新曲を演奏していたのだ。


慧とはよく電話をする。
メールも電話も無料のアプリ、Rineで連絡を取っているがメールはあまりしない。
私も慧も断然電話派で、文書を打つのが苦手なのだ。

まぁ、電話するといっても殆ど私からだけど…


「観たみた。やばかった」

珍しく慧もテンションが上がっていて、いつもより喋る。
普段無口なので喋るといっても普通の人に比べたらそんなにだけど。

15:まつもと:2014/11/27(木) 18:42 ID:oLQ



話が盛り上がり、気が付けば4時間も話していた。


今日はいつも無口な慧がよく喋り、笑っているのが嬉しかった。

彼は感情を表に出すのが苦手なんだと思う。
笑うのもたまにで、あとは眠そうな不機嫌そうな顔と無表情な顔ばかり。
彼が怒ったり悲しんだり、勿論、泣いているなんてところは見たことない。

私にまだちゃんと心を開いてくれていないのかもしれない。

16:まつもと:2014/12/13(土) 17:14 ID:f9w



「んで、マッシュくんとはもう付き合ってんの?」


祝日、地元の女友達の澪(ミオ)とカフェでお茶をする。
澪とは中学校が一緒だった。
今は学校は違うけど、今でもよく休みの日には会う。

慧と友達になる前は、私に友達がいなくてよく心配された。
友達出来たって澪に言った時はすごく喜んでくれた。


澪は慧の顔は知っている。
一緒に撮った写真を見せたら、「意外とイケメン。めっちゃマッシュ」

「正直、楓先輩よりマッシュくんの方がいいと思うな〜」

「慧は友達だよ」



慧は大切なただの友達。

17:まつもと:2014/12/13(土) 17:27 ID:f9w



「アンタ、かれこれ10年は楓先輩好きなんでしょ?」

さっさと告白しなよ、と澪は会う度に私に言う。
そして今日も言われた。


楓くん。近所に住んでいるお兄ちゃん。
小さい時からよく私の面倒見てくれて、私の初恋の相手。

雑誌に出たりするぐらいかっこいい。
楓くんなら女の子なんて選び放題だし、私みたいな下の下の女なんて相手にしてくれるはずがない。



「……今告白したら絶対に振られる」

「まぁ楓先輩すっごくかっいいし、競争率高そうだもんね」

告白したら振られるなんて目に見えている。
だから、告白なんてずっと出来ない…

18:まつもと:2014/12/13(土) 22:23 ID:Tjc



澪とは別れて、家に一人で帰っていた。



「あれ、七瀬じゃん」

私の名前を呼ぶ声が聞こえて振り向くと、予想通り楓くんがいた。
…可愛い女の子を連れて。


「楓くん、」

「結構会うの久々だな」

ニコッと微笑みながら私の頭をポンポン撫でる楓くんにドキドキ胸が高鳴る。
嗚呼、やっぱり楓くんのこと好きだって実感してしまう。



「楓くんのお友達〜?」

楓くんの隣にいる女の子が楓くんの腕にしがみつきながら楓くんに聞いた。

この子、もしかして彼女かな…?
スタイルが良くて可愛くて、やっぱり楓くんにはこういう女の子がお似合いなんだ。
自分が楓くんの隣にいくのはやっぱり無理なんだと改めて思った。


「近所の子だよ。俺の妹みたいな感じ」

楓くんの言葉に少し傷つく。
でも、嬉しくも思った。

妹かぁ…なんて思っていると楓くんの隣にいる女の子が私をじっと見つめてきた。



「ねぇ、もしかして奏高校の子?」

「え、はい」

やっぱり私見たことある!と騒ぎ出す女の子。
女の子はグイグイと私の腕を掴んで可愛い顔を近づけた。

「何年?私、三年!」

「二年です…」

「一個下かぁ、私、明知 里菜(アケチ リナ)よろしくね♪」


「戸田 七瀬(トダ ナナセ)です」

19:まつもと:2014/12/14(日) 09:43 ID:f9w



「あの、二人って…」

つい気になってしまい二人に聞いてしまった。
恋人同士なのか…


「ん?里菜はただの後輩だよ」

「ひどーい!」

頬を膨らませて楓くんの腕を拳で軽く殴る里菜さん。
何だ、違うのか…

ホッとしていると楓くんがわしゃわしゃと私の頭を撫でた。


「ホッとしたでしょ」

イタズラっぽく笑って私の頬を片手で鷲掴みする楓くん。

「はにゃすて(離して)」

「顔真っ赤(笑)七瀬は俺のこと大好きだもんな」

よしよしと私の頭を撫でる楓くん。
ずるい。すっごく好き。





「戸田?」

20:まつもと:2014/12/14(日) 09:53 ID:f9w



「慧!」

後ろを振り向くと慧がいた。


「え、何?七瀬の彼氏さん?」

「ち、違う!違うよ」

興味津々に慧を見る楓くんの前に立ち塞がるが身長の低い私には無意味で、呆気なく交わされた。


「どうしたの慧?」


「…借りてた本返しに来た」

けど、また今度来るわと言って背を向けて帰っていく慧。


「あ、慧!」

楓くんと里菜さんの二人にすみませんと言い慧を追いかけた。

21:まつもと:2014/12/14(日) 10:00 ID:f9w



待って!そう叫んでやっと追いついた慧の腕を掴んだ。

「…何」

うわ…今日は一段と不機嫌そうだ。
顔が怖い。


「本返しに来てくれたんだよね、ありがとう」

家に寄って行く?と聞くと慧は本だけ私に返して、さっさと歩いていく。


「待ってよ!怒ってるの?」

「…別に」

22:まつもと:2014/12/14(日) 15:45 ID:f9w



どうやら慧を怒らせてしまったようで。
でもどうして慧が怒っているのか、原因がわからない。



「澪ぉぉお」

「何、まだマッシュくんと気まずいの?」


あれから2週間、慧と何故か気まずい。
話し掛けても無視されるし、距離を置かれている。


「意味わかんない…」

「楓先輩と話してる時にでしょ?」

ヤキモチ妬いてるんじゃない?という澪。
何で慧がヤキモチ妬く必要があるの…


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