双子の絆

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1:たまこ:2014/11/24(月) 12:00 ID:ZRo

―ぱちり―
朝、私はスッキリと目を覚ました。
体を起こすと、カーテンの隙間から淡い光が漏れている。
なんとなくだけど、もう、起きる時間なんだってことは分かったので。
水玉のがらの布団をめくり、私は木製のドアを開けた。
「せあらー、ありすー!早く朝ごはん食べちゃって―!」
「はーい!」
私は母の声に返事をして、1階に降りた。
そして顔と歯を洗って、キッチンのドアを開けた。
「おはよう」
「おはよう、せあら」
「おぉ、せあら、おはよう」
母と父に挨拶をして席に着いた。
ありす以外の皆で、いただきますをして、ご馳走さま。
ありすというのは、私の双子の姉で、同じ初等部に通う4年生。
運動神経は抜群なんだけれど、勉強は全然できない。
でも私は、そんなありすが大好き!
朝食を食べ終わった私は制服に着替えるために、再び2階へ。
私達の通う、初等部の制服はブレザーに、ワンピースのようなものを組み合わせた可愛い作りになっている。
茶色いランドセルを背負い、「漢字パズル 難問編」の本を持った私は玄関に向かった。
靴を履いて、取っ手に手をかけたところで、それは聞こえた。
「ありすっ!あんたはどうして当たり前のことができないの!」
「うるさいなぁ……ママはうるさすぎ!!」
「親に向かってなんですか!その口のきき方は!!」
どうやら、激しい言い争いをしているようだ。
そんなことは構わずに、私は1人で家を出た。
「行ってきまーす」
「あら、行ってらっしゃい。せあら」
さっきとは正反対の、優しい微笑みを浮かべながら、母は私に手を振っていた。
何だか今日はいいことがありそうだな。


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