正義を探して

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1:◆oo:2014/11/27(木) 19:02 ID:kII

いじめ小説です。すでに一個書いてるくせにもう一つなんてできるのかよって感じですが頑張ります。
様々な視点から私なりにいじめについて考えてみます。よろしくお願いします。

2:◆oo:2014/11/27(木) 19:32 ID:kII

[ボウカンシャのキミ]

私、浅井優奈。14歳の中二です。私のクラスではいじめがあります。私はいじめに加担しているわけではありません。冷やかしもしません。止
めることもしません。ただ、見ているだけです。

ターゲットは一人。斎藤綾香ちゃんです。彼女は、中一の頃から(私は違うクラスだったのでよく知りませんが)いじられキャラだったそうです。
少し動作が遅くて、自分が「いじられている」という事にもあまり気が付かない彼女は、恰好のターゲットになりました。

中二の五月ごろから「イジリ」がエスカレートし始め、今では十分に「イジメ」と呼べてしまう状況になっています。でも私には何もできません。
私と仲が良い子たちも、みんな言います。

「関わらなければ済む話」

私自身もそう思っています。可哀想だな、とは思います。でも、止めるほどの勇気は持ち合わせていません。余計なことをして私がターゲットに
なっても嫌です。綾香ちゃんをいじめているのはクラスの派手な子たちだから、逆恨みされて怖い目に遭いそうです。だから私は何もできません。

他の子と一緒に(綾香ちゃんをいじめている人にばれないように)綾香ちゃんに話しかけたりすることもたまにありました。「大丈夫?」と聞いて
みたりしますが、綾香ちゃんはいつも笑って「平気、平気! あたしあんなの屁でもないよ!」なんて言っておどけた顔をするのです。

私にはそれが不思議でたまりません。だって、いじめられているときはあんなに辛そうな顔の綾香ちゃんが、平気なわけないのです。実際、ひど
い事をされています。なのになんで、あんな顔であんなことを言えてしまうのでしょうか。

そんなある日、いじめに関するプリントが配られました。

「いじめは絶対にいけない事」そんな内容でした。書いてあることはよくわかります。でもいじめは一度起こってしまったら、止めることはとて
も難しいのです。そして、プリントにこんな文字を見つけました。「黙って見ている傍観者の君、あなたも加害者同然です。」冷汗が背中をつた
うのがはっきりわかりました。

私は、綾香ちゃんをいじめているわけでもないし冷やかしたりもしないのです。ただどうにもできず、「見て見ぬふり」をしているのです。でも
、心の中ではいじめがいけないことだとわかっているし、収まってほしいとも思っているのです。ただ、行動に出せないだけで……。

それが、加害者同然だと言われてしまい、私はとても驚きました。

3:MIYABI:2014/11/27(木) 20:11 ID:/Y2

ほうほう(・ω・)
頑張ってください!!

4:◆oo:2014/11/27(木) 20:36 ID:kII

>>3
わぁ!嬉しいです!ありがとうございます!

5:◆oo:2014/11/28(金) 16:36 ID:kII

[冷やかし屋さん]

前田翔、中二。俺のクラスではいじめがある。そして俺は、それを冷やかす立場にある。まあ、罪悪感がないわけじゃない。気の毒だなって思う
こともある。でも俺は冷やかしをやめない。付き合いって言うのもある。俺と仲いい奴らや、俺の彼女が斎藤綾香をいじめるグループにいる。

俺は、あいつに直接危害を加えるのが怖いので冷やかしているだけだ。周りでゲラゲラ笑ったり、エスカレートさせるようなことを言ったりして
いる。自分が卑怯だという自覚はある。自分で手出しはしない癖に周りで騒ぐなんて一番最低なんじゃないかと思う。

たまに「翔もやれよ」なんて言われたりするが、「冷やかすのが俺の仕事なんで」と言ったりして誤魔化している。自分が本当に加害者になって
しまうのが怖いだけだ。いや、現に加害者だというのは十分に自覚している。直接手出しをしているわけじゃないが、すでに加害者なんだ。

これは、グループの奴らの誰にも言ったことが無いが、俺は幼稚園、小学生の頃斎藤と仲が良かった。家が近所だったのだ。今は俺が引っ越して
少し遠くなったけれど。

昔は「しょうちゃん」「あやちゃん」なんて呼び合っていたが、学年が上がるにつれてそれがからかわれるようになり自然と「斎藤」と呼ぶよう
になったけれど、昔はすごく仲が良かった。

なのに今の俺は斎藤をいじめるグループの一人だし、加害者の立場にある。小学校五年生くらいからだんだん疎遠になり、中一の頃もクラスが違
ったが、中二になってのクラス替えで斎藤がいた時は驚いた。また仲良くできるかも、なんて淡い期待を抱いたのだ。

これは斎藤も知らない事だけれど、俺の初恋の相手は斎藤だった。明るくて独自の雰囲気を持った斎藤に、小学生ながら恋心を抱いていた時期が
あったのだ。今は彼女ができたし、その子の事を大事にしたいと思っているからもう斎藤に恋はしていない。ただ、『友達』としてならまたやれ
るかな、なんて思ったりしたのだ。

しかしそれは間違いだった。斎藤は、既に「いじられキャラ」だった。中学に入ってかなり伸びた身長の事や、それに比例して増えていったであ
ろう体重による体型の変化をからかわれていた。あいつがおっとりした性格で、断ることや否定をしないというのも関係している。

何をされても「も〜っ!」と笑顔で怒ったふりをしてみせるだけだ。本気で怒ったり抵抗したりは絶対にしない。「イジリ」のうちは何をされて
も笑っていた。「イジメ」に変わっていくにつれて笑顔を見せることが減っていったにせよ、怒ったり抵抗はしないのだ。

斎藤は怒ったら怖い奴だった。少なくとも昔は。小学校の頃、斎藤と仲が良かった奴に俺が意地悪をしたら、斎藤は本気で怒った。悔し涙を流す
までに怒った。他人のために本気で怒ることができたあいつなら、自分に攻撃を仕掛けてくる奴らにだって絶対怒れるはずなのだ。

なのにあいつはそれをしない。一発本気で怒れば、周りはビビっていじめをやめるかもしれないのに。あいつが怒らないから……。

なんてな。あいつは何も悪くない。悪いのは俺たちだ。あいつを救いたい気持ちと、それをしてしまったら俺の彼女や友達に示しがつかないとい
う想いの狭間で、俺は揺れていた。

6:◆oo:2014/11/28(金) 19:31 ID:kII

[いじられキャラ #1]

あたし、斎藤綾香。中二の14歳。あたしはクラスでいじめを受けている。いわゆる「いじめられっ子」なの。

中一の頃からあたしは「いじられキャラ」だった。同じグループの子にいろいろからかわれることもあった。あたしはいじられキャラなんだって
自分でも思ってたし、周りも「綾香はいじられキャラだから」と言っていた。

でも、二年生になって様子が変わってきた。まず、橘琴子ちゃんと同じクラスになった。琴子ちゃんは一年生の頃から有名人だった。すごく派手
な子だから。大きな目に高い鼻、10頭身と言ってもいいほどのスタイルの持ち主だった。彼女は校則に反して髪を明るい栗色に染めていたけど、
先生方の中でそれを咎める人はいなかった。

琴子ちゃんの親は怖い人だったから。琴子ちゃんを叱ろうものなら両親が学校に来て抗議する。たとえそれが琴子ちゃんが100%悪いという場合
でもそうなのだ。みんな琴子ちゃんの事を良くは思っていなかったけど、逆らって面倒なことになるのも嫌だから、生徒は琴子ちゃんの言いなり
だし先生たちは琴子ちゃんの親の言いなりだった。

そして中二のある日事件は起きた。あたしは、琴子ちゃんを怒らせてしまったのだ。

琴子ちゃんは、掃除の時に掃除もしないで一人雑誌を読んでいた。自分の机だけ避けてそれに腰掛け、足をぶらぶらさせながら。それはいつもの
ことだからさして珍しくはなかった。先生も「橘も手伝ってくれると嬉しいなあ」なんてやんわり言うだけで、決して叱りはしない。

でも、クラスの男子の和久井君が琴子ちゃんに抗議した。
「おい、橘も掃除手伝えって! なんなんだよお前一人いつも!」
あたしたちはハラハラしながら和久井君の成り行きを見守った。和久井君の言ったことはあたしたち全員が思っていたことだったから、和久井君
の味方だった。

「えー? お前、和久井だっけ。地味だから覚えてねぇなー。つか掃除なんてやんねーし。お前らがやってりゃいいの。応援くらいはしてあげる。
ハイハイがんばってー。あたしの読書の邪魔しないでくれるー?」

和久井君は真っ赤になって唇を噛んだ。当然だ、あんなこと言われたら悔しくってたまらないだろう。あたしは和久井君じゃないけどあたしだっ
て悔しいもん。でも、これ以上は言い返せない……。言い返したら……。頭ではそうわかっていたのに、あたしの口は勝手に動いていた。

「それはないでしょ! 掃除をしないのは勝手だけどそんな言い方はないでしょう! だいたい、雑誌眺めてるだけなのにどこが読書なの? 
ふざけんじゃないわよ! いっつもそうやって偉そうにして!」

言ってしまってからハッとした。どうしよう、どうしよう、どうしよう……。もうおしまいだ。このまま死んでしまいたい。

しばらく間があった。あたしにはその沈黙が苦痛でしかなかった。そして、その沈黙を破って琴子ちゃんが口を開いた。

「てめぇ、ブスのくせに調子乗ってんじゃねーよ!」

あたしにつかみかかろうとした琴子ちゃんを、偶然通りかかった先生が辛うじて取り押さえた。その日はとりあえずそれで終わったけど、翌日か
ら、大袈裟じゃなくて本当にあたしにとっては地獄の日々が始まった。

7:◆oo:2014/11/28(金) 19:32 ID:kII

[いじられキャラ #2]

いじめが始まった。琴子ちゃんのいるグループが、あたしを無視することから始めた。当然周りもそれに倣ってあたしを無視した。あたしと仲が
良かった子たちもそうした。存在自体を、ないものにした。わざとぶつかってきて、見えていないふり。

それはそれで辛かったけど、もっとひどくなっていった。教科書をびりびりに破く、教科書に墨汁をばらまく、上履きを隠す、殴ったり蹴ったり
の暴力……。あたしがトイレに行っている間に、教室の戸を塞がれてしまって入れないようにされたこともあった。

ひどい罵詈雑言も日常茶飯事だった。ブス、死ね、デブ、優等生ぶってる……。そんなことをしてくるのは琴子ちゃんのグループの子たちだけで
、他の子は何もしてこなかった、と言ったら嘘になる。直接的な危害を加えてはこなかった。でも、見て見ぬふりやあたしを無視するのは当然だ
った。

何よりショックなのは、あたしをいじめるグループに翔君がいることだ。翔君とは仲が良かったのに……。彼はあたしに直接何かするわけではな
いけど、周りで冷やかしたりしてくる。もう、あたしと仲良しだったことなんて無かったことになってるんだろう。

それでも、浅井さんたちがたまに話しかけてくることもあったけど、あたしは強がってしまった。大丈夫、なんて言って笑ったのだ。あんなこと
しなきゃ良かった。それで、浅井さんたちはあまり話しかけてこなくなった。素直に助けて、辛いよってすがりつけばよかった……。今でも後悔している。

本当は、大丈夫なわけがない。助けてほしい。誰でもいい、同情だって構わない。手を差し伸べてほしい……。

8:◆oo:2014/11/29(土) 20:51 ID:kII

[女王様]

あたし、橘琴子。中二。あたしはいじめをしている。でも、あたしは悪くない。だってあいつが生意気なこと言うから。あいつはもともといじら
れキャラらしいし、これもいじりの一環って事で。

それに、あたしは何をしても成績に影響はないし叱られもしない。教師も生徒もみーんなあたしの言いなりだ。とっても気分が良い。

それでも最近イラつくことがあるから、あいつはあたしの良いサンドバッグだ。めっちゃ都合がいい。イラつくことと言えば、進路の事。良い高
校に行けとうるさい。あたしは成績が良いわけじゃないけど、コネ使えば何とかなるんじゃないかなあ。

それに加えて彼氏の事。あたしには彼氏がいる。あたしはその人の事がめっちゃ好き。如月一真君。あたしと同じグループの男の子。
一真君はいじめに対して賛成的じゃない。やめた方がいい、やめようって何度も言ってくる。あたしはそこを覗けば一真君が大好きだから困る。
でも一真君はやめなきゃ別れると言ってくる。

意味わかんない。あんな奴いじめたって誰も損しないじゃん。ムカつくし、優等生ぶっちゃってさー。あたしああいうの大っ嫌い。

楽しいし。あいつをいじめてあいつが悔しそうに恨めしそうにこっちを見てきても、結局あたしには何もできないのを見ているのが。

やっぱあたしって女王様なんだなーって実感する。あたしは将来いろんな人の上に立つ人間になりたいなあ、なーんて。

親は、あたしが叱られたりしないようにしてくれるのは良いけどうざったい時もある。いちいちギャーギャー騒ぎ過ぎ。あたしは早く大人になり
たい。親の元から消えてやりたい。

髪を栗色に染めたのもそのせい。優等生演じるのが急に面倒になって投げ捨てた。あたしは中一の頃まで優等生だった。成績も良かったし教師の
いう事も聞いてた。でも、それが馬鹿らしく思えてきたの。反抗って、かっこよくない?

髪を染めた時は、親はとても驚いた。どうしたんだ、何があったんだ、ってしつこく聞いてきた。もちろんガン無視。それまで黒のセミロングが
自慢だったけど、栗色の髪のあたしも悪くないんじゃない? とか、思ってた。

いじめは愉快だ。つまらない学校生活の、ちょっとしたスパイスだ。あたしは今日もあいつをいじめる。

9:◆oo hoge:2014/12/04(木) 19:23 ID:kII

[正義のヒーロー]

綾香ちゃんに対するいじめが始めって半年、綾香ちゃんは死にました。自殺です。マスコミと校長先生に遺書を送って首を吊ったそうです。今と
なってはいじめを止めなかったことをとても後悔しています。

いじめは日に日にエスカレートしていきました。綾香ちゃんは毎日あざだらけで、先生たちもそれに気づいているはずなのに何も言いませんでした。

遺書にはもちろん、橘さんたちの事が書いてありました。そして先生たちの事も。先生たちの中でいじめの事実を知らなかった人はいないのです
。なのに、どの先生も止めることはしませんでした。我がS中の先生方は今世間にかなりバッシングされています。

綾香ちゃんの幼なじみだった前田翔君は、高熱を出したらしく最近学校に来ていません。幼なじみだったことも遺書で初めて発覚しました。

担任の白石先生は綾香ちゃんの死後、学級会を開き「なぜこんなことが起きてしまったのか考えよう」と言いました。にわかに信じがたい発言で
した。なぜ、と言われても理由は考えるまでもありません。綾香ちゃんはいじめられていて、周りの生徒も教師も気づいていたのに止めなかった
からです。そのくらい誰でもわかるし学級会を開くまでもありません。

以前、私は「傍観者も加害者同然」という言葉に衝撃を受けましたが、今考えてみると当たり前のことだなと思います。1年B組の生徒全てが加
害者で、先生たちももちろん加害者です。

校長先生はマスコミの前で記者会見を開きました。教頭先生と一緒に深々と頭を下げ、このような事態に至ったことについて長々話していました。
でも本当は、頭を下げるべきなのは1年B組の生徒と、いじめに気付いていた先生たちです。校長先生が頭を下げたって綾香ちゃんの家族は何も
すっきりしないと思います。

橘さんたちも最近はさすがにおとなしくしています。今、クラス全体が重い重い雰囲気に包まれています。綾香ちゃんを除いた33人のうち、誰
も綾香ちゃんを救ってあげることはできなかったのです。

正義のヒーローは、最後の最後まで現れなかったのです。

私も、ヒーローになれませんでした。

10:◆oo:2014/12/04(木) 19:23 ID:kII

あげあげ

11:◆oo:2014/12/07(日) 16:13 ID:kII

[復讐]

校長先生、こんにちは。私は斎藤綾香と言います。1年B組の生徒です。私は今、クラスでいじめを受けています。主犯は橘琴子たちのグループ
です。え? 言わなくても知ってる? あら、じゃあなんで誰も助けてくれなかったんでしょうか。

まあそれは私でも大体予想が付きます。橘琴子の親のせい、ですよね? 最も、言い訳にしか聞こえませんが……。私は、心身ともに非常に疲れ
切ってしまいました。そして、死という選択をしたのです。

未練はありません。強いて挙げるとすれば、この選択をした後の学校の対応を見ることができない、という点だけです。もちろん家族には悪いと
思っています。大切に育てた娘が14歳で自ら命を絶つ、だなんて。もしかしたら両親は自分たちを責めるかもしれません。もしそういう兆候が
見られた時には言ってあげてほしいです。

「悪いのはあなたちじゃありません。すべて娘さんを苦しめたやつらと、それを黙認した私たち学校側が悪いのです。」と。

私は今回遺書を三つ書きました。一つは学校宛、もう一つはマスコミ宛、そして最後の一つは家族宛です。マスコミ宛のものと学校宛のものは内
容がさして変わりありません。人名などを伏せているだけです。

マスコミは間違いなく食いつくでしょうね。『14歳の少女がいじめ自殺、マスコミにも遺書を送って』なんて報道されるのでしょうか。

私の自殺の理由は、いじめだけが原因です。マスコミに遺書を送ったのは注目されたいからではありません。私のささやかな復讐です。S中は
『教師たちがいじめの事実を知りながらも黙認していた』ということで世間からバッシングされるでしょうし、橘琴子たちはすぐにインターネッ
トなどで名前を特定されるでしょう。

本当は橘たちも教師たちもこの手で殺めてしまいたい思いですが、私は殺人犯になりたくありません。ならば私の死を持って、橘や教師たちを殺
人犯にしてしまえばいいのです。馬鹿なマスコミを利用すれば簡単なことでしょう? あ、ちなみにあなたたち学校側も利用されているという事
をお忘れなく。

橘たちのいじめの方法はいつもワンパターンでした。暴力、物を隠す、無視、仲間外れ、物を隠す、壊す……。よくある手口ですね。一人一人は
たいした実力も無いくせに、数が集まると偉くなったような気がして傲慢に振る舞うのです。そんな奴らでも確実に人の心を蝕んでいくのですか
ら、人間って恐ろしいですね。結局は自分より弱そうな奴らを見つけて、数に任せて甚振ってるだけなのですから。

哀れな橘たちの親は、どんな反応をするのでしょうか? 『うちの子は悪くない』とでもいうのでしょうか。気になります。繰り返しますが悪い
のは全て橘たちのいじめと、それを黙認していた教師だという事をお忘れなく。

いじめの主犯は橘たちですが、それを見て見ぬふりをした周りも周りです。でも、気持ちはわからなくもないのでここでわざわざ名前を挙げたり
はしません。私だってクラスの中でいじめを受けている人がいても、見て見ぬふりをすると思います。それはもはや仕方がない事なのです。

橘や教師たちには、私の死をもって一瞬でも後悔して苦しむ瞬間があればいいのです。長くなってしまいましたね。それでは、さようなら。

12:桃モッツァレラ◆Ow:2014/12/10(水) 17:17 ID:kII

[あやちゃんとしょうちゃん]

どうしよう、どうしよう、どうしよう……。斎藤が、綾香が、死んだ……。俺のせいだ、俺のせいだ、俺のせいだ……。
俺が止めなかったからだ……。何で救えなかったんだ。綾香を……。

綾香の死後、俺は40度近い高熱が出た。いっそこのまま死んでしまいたかった。幼なじみのくせに、初恋相手のくせに、綾香を助けないで見殺
しにしたんだ。遺書にも当然書かれた。綾香は、橘や教師たちの事を中心に遺書を書いていたけれど俺にだって恨みはあるはずだ。

綾香はどこかで望んで、期待してたはずだ。幼なじみの俺が自分の事を助けてくれるんじゃないかと……。俺はクズだ。最低最悪の人間だ。死ぬ
べきは綾香じゃなくて俺だ。家族宛の物以外の遺書は見せてもらった。いじめにかかわった人物として俺の名前も挙げられたからだ。

主犯……というべきなのか、橘は全く悪びれる様子もなかった。むしろ憤りを感じているようだった。「いいオモチャがいなくなった。私の名前
を書いて勝手に死ぬな」と言っていたのだ。それにはさすがに寒気がした。

俺は彼女と別れた。橘も、彼氏の如月一真に振られたそうだ。俺と如月は割と仲が良かったし、俺の彼女と橘も仲が良かった。如月は俺らのグル
ープの中で唯一いじめに対して否定的だった。いや、否定的だったのは如月だけじゃなかったのかもしれないが、はっきり言動に出しているのは
如月だけだった。

今、グループの中では重い空気が流れている。綾香の遺書には1年B組の生徒全員が加害者と書いてあったが、一番直接的な危害を加えたのは俺
たちだ、というのは重々わかっていた。

元々俺たちはクラス内でそんなに好かれていないグループだった。一番力はあったものの、うるさいし、真面目にやっている奴らにはじゅうぶん
迷惑な存在だっただろう。

熱はまだ下がらない。下がっても、学校に行くのが億劫だ。俺は間違いなく加害者だ。メールで如月から学校の様子を聞いたけれど、橘も如月も
白い目で見られているという。

俺の熱が下がらないうちは、家族は何も言ってこない。それが余計に恐ろしかった。俺と綾香は互いの家を行き来するほど仲が良かったし、親同
士も仲が良かった。そんな俺が、死に至らせるほどに綾香を追い詰めたんだ。何やってんだよ、俺……。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……。何回謝っても足りないし、綾香は帰ってこないんだ。ケータイにメールが来た
。他の奴らはだいたいスマホを使ってるけど、俺はいまだにガラケーだ。

13:桃モッツァレラ◆Ow:2014/12/10(水) 17:17 ID:kII

『送信者:斎藤綾香』

そう表示された。綾香!? どうしてだよ、帰ってきたのかよ……。恐る恐るメールを開いた。

『題名:しょうちゃんへ
本文:昔みたいに、しょうちゃんって呼んでみました。照れるね。このメールが届いた今、あたしはこの世にはいません。ってこの展開、ベタだ
  ね(笑)私は翔君が大好きでした。恋してたってわけじゃないけど、なんか、友達以上恋人未満みたいな? 

  そんな絆みたいなものを感じてたの。なんであたしが翔君のメールアドレスを知ってるかは、ご想像にお任せします(笑)ストーカーとかじゃ
  ないよ??

  さて、本題に入るね。『大好きでした』って過去形なのは、今は翔君の事恨んでるから。最低って言葉じゃ足りないほど、最低だよね。まあ
  、それは自覚してると思うけど。

  橘も憎くて憎くてしょうがないけど、あたしをいじめたクズ共の中で誰が一番憎いかって聞かれたら、あたしは翔君って答えるなあ…。だっ
  て、コロッと手のひらを反して、昔の事なんか無かったみたいに振る舞ってるじゃない?

  あたしは翔君に、とある復讐をしました。まさか、遺書に名前書かれるだけが復讐だと思ってないよね?
  
  復讐が何なのかはここで言いません。時が来たら、わかると思います。それじゃあ、元気でね。』


ああ…………やはり死ぬべきは俺なんだ。しかし、まだ数行メールがあるようだった。


『お久しぶりです。綾香の母です。翔君も綾香に対するいじめの加害者だと知ったときはとてもショックでした。あんなに仲が良かったのに…。
綾香の遺書は三つあることは知っていますよね? その一つの家族宛の遺書に、このメールについて書かれていました。復讐が何なのかは私も知
りません。でも、当然の報いだと思います。それでは。』

これは綾香の母からだったのか……。綾香の母さんも俺の事をよく可愛がってくれたし、俺の母さんに用事がある時は俺を預かって面倒を見たり
もしてくれていた。母さんはいじめの事を知った時、情けない、情けないと嘆いた。

復讐……。それが何なのかは綾香しか知らないだろう。しかしその綾香自身も、今はもうこの世にいない。

14:桃モッツァレラ◆Ow:2014/12/10(水) 17:24 ID:kII

作品についての説明を一回もしてませんでしたね。
あと、名前とトリップ変えました。桃でもモッツァレラでも好きなようにお呼びください

読んでて分かる通りこれはいじめ小説です。フィクションです。名前とか全く実在の人と関係ないですよ!

今のところのメインキャラとしては
斎藤綾香
橘琴子
浅井優奈
前田翔
如月一真

キャラ付けするのが面倒だし苦手なので誰々はこういう性格というのは言いません。視点を変えて書いてくのでわかりづらいかもしれませんが
感想・コメント、アドバイスなど待ってます!

15:桃モッツァレラ◆Ow:2014/12/20(土) 14:24 ID:kII

何よ……何なのよこれ……。ありえない。ふざけんじゃないわよ……。あたし、橘琴子のスマホにさっき斎藤綾香からメールが来た。

『題名:こんにちは
本文:斎藤です。橘さん、こんにちは。どうです? 私が死んだ感想は? なぜだか知らないけど、あなたは私を執拗に痛めつけてきましたね。
   親の仇? とでもいうくらいに、私の事を憎んでいるようでしたが、何故でしょうか。やっぱり、私があなたに刃向ったのが原因ですか。
   当然のことですが、私はあなたを恨んでいます。いつも偉そうにして、たいして可愛くもない癖に似合いもしないメイクをして学校に来て
   、以前から大嫌いでした。自分の事を何だと思っているの? といった感じです。あなたを含め前田翔や如月一真にもとある復讐をしまし
   た。時が来れば分かるので、楽しみにしていてくださいね。』

斎藤からはそこで終わっていた。追記で斎藤の母から自分の娘のケータイからこのメールを見つけたから送信しておいた、復讐が何かは私も知ら
ないと来ていた。

ふざけんな。あたしに、復讐? 時が来れば分かるって、何? 偉そうにすんな、あたしたちにいじめられて自殺した分際のくせに。あたしは、
偉いのよ。斎藤なんてブスでそのくせでしゃばりだからこの先、生きてても良い事ないだろうなーと思っていじめてあげた。自殺すればいいと思
って。そしたらまんまと死んでくれちゃったんだもんね。あたしの思惑通りだわ。笑えてくる。

気に食わないのは、翔が斎藤の幼なじみでそれを黙ってたって事。翔に頼めば昔の写真とか持ってきてくれてもっと楽しいいじめができただろう
になー……。ま、いっか。どのみちあいつは死んだし、あたしは三年もしたらあいつの事なんて忘れるだろう。いや、三年もいらないかも。一年
とか、もっと短いかな。担任の白石が言ってたけど、うちらのクラス全員で葬式に出席するらしい。人の葬式なんて初めてだから、その点ではい
い経験になったかな、としか思わない。

復讐なんてあいつの事だから小さい事しかしないだろう。それにあたしは、親が守ってくれるから平気。親はうざいけど、こういう時役に立つも
んね。


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