拝啓、お兄ちゃんへ。

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1:アリス@新参:2014/11/27(木) 19:11 ID:ZbQ

初めまして、アリスです。スレッドを建てるのは初めてですがよろしくお願いします。
感想、評価などご自由にして下さい。というかしてくれた方が嬉しいですw
とりあえず下手なりに頑張ってみますw

2:アリス@新参:2014/11/27(木) 19:19 ID:by6

この世で一つ、消したいものを消せるのなら。
私は迷わず兄を消すでしょう。

兄が私から奪ったものを数えれば、きっと両手から零れ落ちるくらいの量だ。その中でもあの人は、大切なものを奪った。
親の信頼、愛情、そして……才能。
澄まし顔でさも前から自分のものだったかのように、平然と奪う兄の姿が、どうしようもなく憎かった。視界に入るだけで鬱な気分になる。声を聞くだけで耳が劈く。笑顔を見ると反吐が出る。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、それほどまでに兄は私にとって不快な存在なのだ。

最後にお兄ちゃん、と呼んだのはいつだろう。それすらも思い出せなくて、そもそもそんな時があったのかと疑ってしまう。
小さい頃のアルバムを見るたびに、心が痛んだ。お兄ちゃんって小さい時こんな顔だったっけ____。お兄ちゃんってこんな風に笑ってたっけ。
私と兄の思い出は、あの日を境に全て溶けて消えてしまった。

3:アリス@新参:2014/11/27(木) 19:31 ID:ZbQ

※ここから第三者視点になります!すみません書き方変えて!

楠木 鈴は兄のことになると、まるで人格が変わったかのように冷たくなる。
彼女と兄________楠木 誠________の関係は、決して良い物ではない。まるで赤の他人のように、同じ家ですれ違いを続ける二人。もう何年も会話らしい会話をしていない。近所に住む幼い兄妹の姿を見るたび、鈴の心にちくちくと痛みが刺さる。

楠木誠は、早い話が天才だった。生まれながらにしてその頭脳を持って生まれた彼を、マスコミは放ってはおけなかった。幼い頃から何度もスクープを取り上げられ、最早彼は町の有名人だった。
一方妹の鈴は、これと言って才能といえるものは持ち合わせていない一般の女子高生だった。趣味といったら読書、ネット。成績は良くも悪くも平々凡々で、運動は壊滅的だった。運動会のリレーで転んでクラスメイトからの顰蹙を買った話は、今ではいい笑い話……ともいかなかった。むしろそれがキッカケで運動が大嫌いになった。
勉強も普通、運動はてんでダメ。天才の妹とは思えない。そんな言葉をいつも耳にしていた鈴は、いつしか兄に心を閉ざすようになったのだ。
それがいつかは分からないが、数年くらい前だったかもしれない。
……それは、鈴が中学に上がってからすぐの出来事によって、鈴と誠の関係は、まるで大事な糸をぷっつりと切れられたかのように、あっという間に消えてしまった。

4:MIYABI:2014/11/27(木) 20:57 ID:/Y2

面白い・・・(・д・)
続きは??気になります!
(/・ω・) /

5:アリス:2014/12/13(土) 19:57 ID:B7c

お久しぶりですw
>>4ありがとうございます!頑張ります。

【鈴視点】
私がお兄ちゃんを本格的に嫌ったのは……中学1年生の春のこと。
入学式の数日後に実力テストが行われた。結果は、180人中81位だった。
一概に悪いとは言えず、かと言って決して良くもない微妙な順位。私はあんまり嬉しくなかった。でもお兄ちゃんは学年1位で、500満点中495点という素晴らしい実績を残した。みんな「鈴のお兄ちゃんすごいねー!」「いいなー。私もあんなお兄ちゃん欲し〜い!カッコイイし」って言ってて、私は鼻が高かった。
私は友達に笑顔で言ったんだ。
「うんっ、私の自慢のお兄ちゃんだよ!」
そう、確かにそう言った。今では信じられない言葉だけど―――。

その日も私とお兄ちゃんは一緒に家に帰った。
「お兄ちゃん今回もどうせ1位なんでしょー?」
「ああ。鈴は?」
「私?81位だったよ。全然ダメだね」
「まあ、次頑張ればいいじゃないか。まだ中間も期末もあるし」
「えへへ、そうだね」
そんな他愛もない会話をして、周りからは仲のいい兄妹だと思われていたのかもしれない。大人達や友達にはいつも驚かれていた。
「鈴、お兄ちゃんと一緒に帰ってんの⁉︎仲いいねー」
だって。
一緒に帰るのが当たり前だったから友達の気持ちがよく分かんなかった。

そして―――帰宅後。
「お母さん、お父さん、ただい……」
パリーン!!!!
突然、リビングから窓ガラスが割れるような音が聞こえてきた。
驚いたお兄ちゃんと私は、しばらく立ち尽くしていた。

6:アリス:2014/12/13(土) 20:08 ID:B7c

その時。お父さんの怒声が聞こえて、ハッとして我に返った。お兄ちゃんが慌ててリビングに駆け込んでいった。私もお兄ちゃんに次いでリビングに行った。
すると、リビングの床にはガラスの破片が散らばっていて……お母さんはリビングの床で泣いていた。初めて見るお母さんの泣き顔と、初めて聞く泣き声。
そして……いつも優しかったお父さんの怒った顔と酷い罵声。
あり得ないくらい現実離れした光景が目の前に広がっていて、私は怖くなった。でも、お兄ちゃんは冷静になってお父さんに近づく。
「父さん、一体何をやってるんだよ?少し落ち着いたら?」
お父さんはお兄ちゃんの顔を見ると、お兄ちゃんの頬を思いっきり叩いた。お兄ちゃんは叩かれた反動で床にドサッと倒れたけど、すぐに立ち上がって赤くなった頬を撫でた。
「お前が……いや、お前たちがいるから、この家がおかしくなるんだ……!!!その生意気な顔を見ると、イライラするんだよっ!!!!」
バシッ。
もう一度お兄ちゃんの頬を叩いた。二度も叩かれたのにお兄ちゃんは冷静だ。
でも私は耐え切れなくなって、お父さんの前に出た。
「お父さん、やめてよ!!何やってんの⁉︎いきなりどうしたの⁉︎落ち着いて、ワケを話して―――」
「うるさい!!!」
私は、お兄ちゃんと同じようにお父さんに叩かれた。痛くて痛くてたまらなかった。お父さんに初めて叩かれた……
「……っ、う、ひっく、う……うええんっ……」
私はとうとう泣き出した。嗚咽はだんだん大きくなって、涙は溢れて止まらない。ただ、叩かれた頬を抑えて、泣いていた。

7:アリス:2014/12/13(土) 20:27 ID:B7c

ここで、主人公たちの設定。

楠木 鈴(くすのき すず)
・現在は高校1年生。
・見た目は明るめの茶髪で、セミロング。前髪にヘアピンをつけている。焦げ茶色の瞳。
・成績は普通、運動は壊滅的。
・身長•••157cm、体重•••44kg。
・趣味はネットと読書。
・兄が、大大大嫌い。

楠木 誠(くすのき まこと)
・現在高校3年生。
・見た目は鈴と同じ色の髪をしていて、ウェーブがかかった短髪。目の色も一緒。
・身長•••179cm、体重•••68kg。
・趣味は特にない。
・鈴のことは大切に思ってる。


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