恋セヨ乙女。

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1:まつもと:2014/11/30(日) 09:12 ID:eHo


何と無くで書いてます。
駄作ですがよろしくお願いします。*

2:まつもと:2014/12/14(日) 15:47 ID:f9w




私と彼の出会いは学校の職員室でした。

3:まつもと:2014/12/14(日) 16:00 ID:f9w




「先生ぇ、もう帰らせてよ」

「何言ってんだ!まだ数学も残ってるんだろ?」


私、前田 蘭(マエダ ラン)は今まさに酷く後悔していた。

夏休みの宿題をやってこなかったことに…

宿題を出さなければ全教科の平常点をゼロにすると言われ、今焦って宿題をやっている。
私が逃げて帰らないように担任の見張りつきで、逃げて帰るという選択肢がない。
いやいやながらも、自分の平常点の為に宿題を終わらせていく。


「もう疲れた…」

「そんなうだうだ言うんだったらちゃんとやってこい!」

ゔっ…ごもっともです。
はぁ、私の馬鹿。なんでやらなかったんだ。
今更ながら後悔した。


やっとの思いで英語の宿題を終わらせ、理科に取り掛かろうとした。


「何これ…」

が、酷いものだ。全くわからない。
ここで帰りたい!!と叫ばずにはいられなかつごた。

4:まつもと:2014/12/14(日) 16:10 ID:f9w



「先生〜、これ教えてよ」

そう言って束のホッチキスでとめてある理科の宿題プリントを見せると担任の顔が歪んだ。


「俺、理数は苦手なんだよ」

無理無理と首を振る担任。
それを見て溜息が出た。


「はぁ?役立たず…」

「何だって?」

「何も」


はぁぁあ、帰れないじゃん私!と絶望した。
誰だよこんな難しい問題作った奴…

「理科の先生誰だよ、中西先生か?」

職員室行って聞いてこいよ担任。
はぁぁあ、面倒だなぁ…

重い腰を上げて私は職員室へと向かった。

5:まつもと:2014/12/14(日) 16:22 ID:f9w



教室を出ると放課後なので静かで誰もいない。

職員室どこにあるっけ…?
高校二年になっても職員室の場所はわからないし、行ったことがない。
あっても職員室前までだ。


迷いながらも職員室を見つけて中に入る。

「失礼しまーす。中西先生いますかって、え?」


職員室の中を見ると空っぽ。
…いや、よく見ると一人、奥の端の方に誰かいる。

近づいて見ると白衣を着た黒髪無造作ヘアーの人が机の椅子に座っていた。
こんな先生この学校にいたっけな…?なんて考えていると、先生(?)がこちらに体を向けた。


「中西先生は帰りましたけど」

6:まつもと:2014/12/14(日) 16:32 ID:f9w



何か、この人怖い。
前髪で目は隠れ気味だし、雰囲気が何か…やだ。


「伝言があるなら伝えておきますけど」

「あ、いいです…」

意外と人見知りする私はこの空間がとても嫌だった。

「宿題…教えて欲しかったんですけど先生いないんで帰ります」

軽く会釈して職員室を出ようと歩き出す。




「僕でよければ教えますけど」

7:まつもと:2014/12/14(日) 20:24 ID:ytM




「え?」

振り返ると椅子に座った先生がすぐ側にいて、驚いた私は可愛げのない小さな声を上げた。


「見せて下さい」

そう言われてプリントを先生に渡すと先生はペラペラページをめくっていく。


「わかるんですか?」

「わかりますよ。理科を教えてるんで」

なんと運のいいことに彼は理科の先生だった。


「答え教えて下さい!」

「解き方なら教えます」

中西先生はいないし、頼れるのは今目の前にいる先生だけだ。
私は、教えて下さい!とお願いするとここじゃあ何なんで空き教室に行きましょうとなり、二人で空き教室に向かった。

8:まつもと:2014/12/14(日) 21:04 ID:ytM



二人で横に並びながら驚く程に静かな廊下を歩いた。
先生の身長が結構高くて、私は視線を上げて先生に話しかける。

それにしても、見ているだけで鬱陶しい先生の前髪。
ふわふわな無造作な黒髪は一歩間違えると寝癖のようだった。


「先生、前見えてるの?」

「…見えてますけど」

そう言って前髪をいじりだす先生。


「先生細いね。もやしみたい」

「前田さん小さいですね。小学生みたい」



…何なんだこの先生。

9:まつもと:2014/12/14(日) 21:07 ID:ytM



先生は細い。極細。
私より細いんじゃないかってぐらいに細い。


「太らないのが悩みです」

「喧嘩売ってるんですか」

そんな会話をしていると空き教室に着いた。

10:まつもと:2014/12/14(日) 21:20 ID:ytM



適当に席に着き、早速教えてもらう。

「どこがわからないんですか?」

「えーっと…ほぼ全部?」

苦笑いで言う私に先生は苦笑いでんーっと唸り出した。


「だ、だって!難しいんだもん!!」

こんな難しいプリント作る奴が悪い!と言い訳をするとふふっと先生が嗤い出した。


「こんな難しいプリント作った奴、それ僕なんですけどね」

「…え?!」


なんだって。

11:まつもと:2014/12/14(日) 21:22 ID:ytM



「いや、えっと…違うんですよ」

今更ながらさっきの言葉を訂正する私。
それを見て先生、爆笑。


「そんな笑わなくたって…」

「いや、必死なとこが」

そう言ってまた先生は笑った。

12:まつもと:2014/12/14(日) 21:27 ID:ytM



気を取り直して宿題のプリントを教えてもらい、気付けば外は暗くなっていた。

「こんな時間まで先生ありがとう」

「これが仕事なんで」


何かずっと違和感を感じていたが、やっと気づいた。

「先生って…なんか、あんまり先生っぽくないね」

「それ他の生徒にも言われました」


二人顔を見合わせて笑った。




これが先生との出会い。

13:まつもと:2014/12/14(日) 21:30 ID:ytM



彼のことを色々知りたいと思いました。

14:まつもと:2014/12/14(日) 21:46 ID:ytM



あの宿題を教えてもらった日から、理科はあの、鬱陶しい程に前髪を伸ばし無造作ヘアーの高身長のもやし先生に教えてもらうようになった。
理科が苦手な私はしょっちゅう職員室に行っては空き教室で先生に教えてもらった。


今日も先生に理科を教えてもらっていた。

…そういえば、先生の名前知らないなぁ…とふと思った。
でも先生は私の名前知ってたな。なんで知ってるんだろう?



「先生、名前なんて言うの?」

「今更ですね」

うん、先生の言う通り物凄く今更だ。
だってずっと先生って呼んでたし、名前なんて今まで全然気にならなかった。
しかし、知らないとわかると気になる。


「宮家(ミヤケ)です」

「下の名前は?」

「…春陽(ハルヒ)」

おぉ…何とも先生には明る過ぎる名前。
名前負けっていうやつですね…


「名前負けしてると思いましたね?」

「え、そそそんなことは…」

「よく言われますから」

先生はふふっと笑って、早く教室出ますよと言った。
そして二人で教室を出た。

15:まつもと:2014/12/15(月) 19:02 ID:dJY



先生と教室を出ると気づく、雨が降っていることに。
そして外は真っ暗で視界が悪い。


「うわぁ、最悪…」

ザーザーと雨がかなり降っている。
それでも教室にいた時には気づかなかった。


「送って行きますよ」

僕ももう今日は帰るんでと言い、髪の毛を触る先生。
こんな雨の中帰ったら風邪引きそうだし、濡れるのはやだ。
ここは先生のお言葉に甘えてお願いしますと頼んだ。


「職員室に戻って帰る支度してきます」

「私も鞄持ってきます!」

二人で学校の上履き入れ前で集合することを約束をして別れた。

16:まつもと:2014/12/15(月) 19:06 ID:dJY



鞄を取りに行き、待ち合わせ場所に行くと先生はいなかった。
私が先に着いたようだ。


外を見ると雨はさっきより降り出し、止む気配がない。
ボーッと外に見入っていると、後ろからお待たせしましたと先生の声が聞こえた。

17:まつもと:2014/12/15(月) 21:31 ID:Tjc



振り返って先生を見ると少し驚いた。
先生はスーツで現れるのかと思ったら大間違いだった。

ジーパンにパーカーとコンビニにでも行くのかというラフなスタイルだった。


「なんですか、ジロジロ見て」

別に何も!と言って私は急いで目をそらした。
先生がクスッと笑った気がする。


先生が前を歩いて折りたたみ傘を開ける。
私は、まさか今日雨が降るとは思ってもいなかったので傘は持っていなかった。
先生が傘をさす姿をボーッと見ているとそれに気づいた先生が私に何してるんですと言った。

「いや、傘がなくて…」

「持ってないんですか?」


先生が私の側に来て私の方へさしている傘を傾けた。

「入れてくれるんですか?」

「当たり前ですよ。自分だけさして女の子がずぶ濡れなんてあり得ない」


確かにと笑って傘に入れてもらった。
その言葉に少しドキッとしたのは秘密。

18:まつもと:2014/12/15(月) 21:47 ID:Tjc



先生と二人で雨の中、相合傘をしてグラウンドの端にある駐車場に向かった。
先生との相合傘は変に緊張した。


「まさか生徒と相合傘するなんて思いませんでした」

「私も先生とするなんて…まず、相合傘自体初めて」

「僕もです」

二人で顔を見合わせて少し笑った。


あっという間に駐車場に着き、駐車場は屋根があり雨に濡れないので先生は傘を閉じ始めた。
駐車場は薄暗く静かだった。
車は4台しか止まっておらずガラガラだった。

「先生の車どれですか?」

「どれだと思う?」

先生の側を離れて先生の車捜しを始めた。
白と黒のワゴン車2台に黒のタクシーのような車1台。
それからベージュの可愛らしい小さなてんとう虫のような車が1台あった?

ワゴン車ではない気がした。
ベージュも先生には可愛過ぎる。
そうなると残るは黒のタクシーのような車だ。

私はその車を指差しあれでしょ!と言った。


違う違うと言って先生があれだよと指差した。

「先生そんな可愛い車乗るの?」


まさかの先生の車はベージュの可愛らしい小さな車だった。

19:まつもと:2014/12/15(月) 23:00 ID:Tjc



先生は車のドアを開けて私を車に入れてくれた。
先生も後から乗り込んできてエンジンをかけた。

「悪いですか?僕がこんな車乗ってちゃ」

「いや…意外だなぁと」


先生の鬱陶しい前髪からチラッと見える瞳。
その瞳は少し充血していた。

たまに見える先生の目が私は好きだった。
意外と可愛らしいクリッとした目をした先生の目。
結構先生はイケメンなのかもしれない、なんて。

先生はバックから眼鏡ケースを出して髪の毛をぐわっとかき上げた。


私は先生から目が離せなくなってしまった。

20:まつもと:2014/12/15(月) 23:08 ID:Tjc



私の読みは当たっていた。
いつも知っている先生ではないような、別人で。

大きなクリクリの二重の目が私を捉えて細くなった。


「なんですかその顔は」

クスクス笑う先生を見て我に返る私。
だって、今すぐ隣に座ってる先生がまるで別人で…

先生の言葉に何も言い返せずに先生の顔にまた見入った。


先生はコンタクトレンズを外しティッシュでそれを包み、煙草の吸い殻入れであろう場所に押し込み
眼鏡ケースから眼鏡を取り出し装着した。

「そろそろそんなに見られると恥ずかしいんですけど」

そう言って先生は車を走らせた。

21:まつもと:2014/12/15(月) 23:21 ID:Tjc


下手をしたら私のまだ短い人生の中で一番かっこいい男の人に出会ったかもしれない。
まさかこんなに先生がかっこいいだなんて。


「先生、直ぐにでもその鬱陶しい長い前髪を切ることをお勧めします」.

とりあえず、前髪を切ることをお勧めした。
だって!!!こんなにかっこいいのに前髪のせいで格好良さが半分以上損なわれている。
それは勿体なさ過ぎる。


「前髪はずっとこれなんで」

これじゃないと嫌ですと勿体ないことを言う先生。


「勿体ない…」

「何がですか?それよりそんなに見ないでください。運転に集中できません」


顔を少し背ける先生。
その先生の耳がすごく赤かった。

「何先生恥ずかしがってるんですか(笑)」


先生をからかいながら先生の顔を覗き込むと先生の顔が少し赤かった。
意外と可愛いところもあるんだなぁと一人ニヤついてると

「降ろしますよ?」

と言われたので静かにすることにした。


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